『こんこんヘルス』へようこそ

  いらっしゃいませ、『こんこんヘルス』へようこそ。お相手は私、カエデが務めさせて頂きます。ふふ、その反応――当店のご利用は初めてのようですね。ええ、ええ。そうです。私の全身に生えているこの毛も、突き出たマズルも、全部本物でございます。どうでしょう、この美しい黄金色の毛並は。もふもふで気持ちが良いんですよ――ああ、そうですよね。まずはお客様の『ケア』をする前に説明が必要でしたね。

  この『こんこんヘルス』はお客様が考えていらっしゃったような狐コスプレによるえっち――いえ、ヘルスケアなどではありません。正真正銘、本物の狐獣人の手でサービスをさせて頂くお店となっております。――あら。こんな生き物が現実に居るはずがない、これは夢だ、ですか。これはいけませんね、ここまで心が凝り固まっていらっしゃるとは。直ちに解して差し上げましょう。そうですね、ではまずはこんなのはどうでしょう?

  ――申し訳ありません。少しばかり強く抱きつきすぎたようですね。息がしやすいようにもう少し力を弱めるべきでした。さて、私の蒸れた獣臭はいかがだったでしょうか。ふんふん、動物が苦手で臭いすらダメ、と。それは可哀そうに。そんな状態では人生の8割、9割は損しています。荒療治になりますが――えいっ。どうですか、私の自慢のおっぱいに挟まれるのは。メロンよりも二回りは大きいんです。これだけ大きいとこうしてお客さんの頭をすっぽりと収めるくらいの谷間が出来るんですよ。おかげで汗が溜まって、他の部位よりも蒸れがすごくって。それじゃあ、この体勢のまま失礼しますね。

  え、何をする気だって? もちろんそういうお店ですから――お客様のおちんちんにご奉仕するのですよ。お客様のモノも大きいですねえ。動物がお嫌いで、嫌いな臭いを嗅がされているというのに大分元気になってます。もしかしたら自分が気が付いていなかっただけで、最初からお好きだったんじゃないですか? ああん、暴れないでください。そんな悪い子には――ぷにっとした刺激をプレゼントです。全身がぴくっと震えましたね。肉球で亀頭を挟んだのがそんなにも気持ち良かったのでしょうか。返事をしないということはそういうことなのでしょうね。では、改めまして――しーこ、しーこ――うふふ、我慢しているのが手に取るように分かります。ケダモノの手なんかでは射精しないぞという抵抗を感じますが、こんなにガチガチに硬くしてしまっては説得力がありませんね。

  ここらでお顔を拝見、と。あらあら、すっかりとろけたような表情になってしまわれましたね。私の獣臭と肉球による快楽が結びついちゃって、くっさい臭いで興奮してしまう変態さんに堕ちたご様子。そんな情けない変態さんには罰を与えなくては――もう、罰と言われておちんちんを反応させるだなんて本当に悪いニンゲンさんですね。そんなニンゲンさんにはこれをプレゼントです。

  …………。

  ――どうしたんだい。急に動きが止まっちゃったけど。早くイかせてくれよお! ……なんてね。どうです、名演技でしょう。これも数々の男性を相手にしてきた賜物で――え、何をしたんだ、ですか。ご自分の身体をご確認いただければすぐに分かりますよ。そう、すぐ下を向いて――大きい物が見えるでしょう? そうです。私のメロンより大きなお胸です。どうですか、お客様の頭を包み込んでいたこの大きな大きなお胸が自分に付いているという感覚は。

  はい、そうです。私とお客様のお身体を入れ替えさせていただいたのです。今のお客様はお胸が異常なほど大きくて、汗っかきで全身が蒸れ蒸れ、そして性欲を抑えきれない――そんな変態狐獣人の雌になっているのですよ。こうしている間も疼いて仕方が無いのではありませんか? 度重なるお客様とのコミュニケーションで私の身体は調教されきっておりますので、ちょっと乳首を突けば――この通り、女体の感覚に慣れてないニンゲンさんでは耐え切れないほどの快楽を生んでしまうのです。だらしなく涎を垂らして、とめどなく愛液を垂れ流してしまっていることに気が付きませんか? いえ、それどころでは無さそうですね。

  ではそろそろ前戯は終わりにしまして。お客様のおちんちんを挿入させていただきますね。――何故って、ここはヘルスケアですよ。極上の女体を感じながら膣内で果てるのがお客様にとって何よりの癒しではありませんか。え? 自分が自分の身体でやらなきゃ意味が無いだろう、ですか。そんなことは無いと思いますが。お客様の身体は絶頂し、お客様の精神は私の身体でイキ狂う。完璧なプランです。そもそもお客様に拒否権は無いですけどね。入り口でお書きになられた契約書、あそこに小さく『嬢の判断に従うことに同意する』と書いてありますので。自分がリードしたいのであればしっかりと読むべきでしたね。

  では――ああ、何度挿入しても気持ちが良いですわね。私の極上おまんこは搾り取るように締め付けてきますし、滑りが良くて挿入しやすいです。これがあるから男の人になるのはやめられませんわ――あら、失礼しました。つい本音が。でも安心してください。お客様に至福のひと時を与えるのは必ず遂行致しますので。とはいっても気持ちが良すぎてもう何も考えられなくなっているでしょうけど。

  ほら、鏡を見てください。こうやって一突きするたびに胸がだらしなくみっともなく揺れて、大変なイキ顔を晒して、愛液はもう滝のように流れ出ているというのに――ただアンアンと喘ぎ声を上げることしか出来ない雌狐が、お客様です。世の中の不安や不満が全て快楽で埋め尽くされていくのが分かるでしょうか? ただ気持ち良いこととイクことだけ考えて身を委ねるのは心休まりませんか? そうです、全てを受け入れてください。そして、その身体の快楽を余すところなく受け止めてください。そうすれば身も心もスッキリとした気持ちで明日を迎えることが出来るようになりますからね。

  そろそろペースを上げていきますね。ふふ、激しさを増していくにつれてお客様の締め付けも強くなっていって――受け入れる準備は万端といったところでしょうか。はあ、仕方がありません。お客様に合わせてそろそろ射精することにしましょうか。膣内出しが欲しいと激しく蠢いていらっしゃいますから――さあ、受け止めてくださいね!

  ――ふぅ、どうでしたか、膣内を精液で満たされる感覚は。幸福感と母性本能でふわふわとした気分でしょう? ええ、その表情を見れば満足いただけたことは存分に理解できます。

  ? 気持ち良かっただけでどこが罰だったのか、ですか。それはまあ――方便というか、きっかけ作りというか。あまり言及しないでください。恥ずかしいので。いえ、私たちだって恥ずかしいと思うことはあります。えっち――ヘルスケアは恥ずかしくないですよ。気持ちいいことは良いことですから。――もう、これ以上の問答は無しです! 身体を元に戻しますからね!

  …………。

  目を開けても大丈夫ですよ。これで全てが元通りになりましたので。では、これにてヘルスケアは終了になります。お出口はあちらで――あらあら、うふふ。またサービスを受けに来ます、ですか。それは、ニンゲンとしてでしょうか。それとも、雌としてでしょうか。いえ、これ以上この場で聞くのは野暮というものですね。それでは、またのご来店をお待ちしております。

  『こんこんヘルス』は世の中に疲れた人々、動物嫌いの人々、そして獣人好きの方を歓迎しております。彼らを癒し、導き、染めて差し上げるのが私たちの役割なのです。