チョコの箱の中に広がる不思議な世界、チョコの像が周りに立つプールにてノクナレアの姿となった葉月拓翔とアルトリア・キャスターとなった彗月流可は遊んでいた。
「そーれ!」
「ナイストスです!」
そんな言葉を交わしながらビーチボールを飛ばしていく二人、そんな二人は気がついていなかったがその背後に動くものがあった。
それはホース、プールに水を入れるホースだろうか。
そのホースはまるで蛇のように波打ち動いては二人に近づき、
ズポッ
ジュボッ
と二人の口に先端を突っ込ませる。
「んむっ!?」
「むっ!?」
口に咥えられたホースに困惑の葉月に流可、
シューシューシュー
そんな音がホースから聞こえてきたかと思うと二人の身体がブクゥゥゥと膨らみだす。
「んむー!」
「んー!」
膨らみだした身体に葉月も流可も驚くが膨らんでいく身体の感覚というのはなんというか気持ちがよく、葉月も流可も顔を緩めては膨らんでいく己の身体を受け入れていく。
プゥゥゥゥゥ
なおも膨らんでいく二人の身体、頭部胴体が膨れ上がるのに合わせて手足は胴体にめり込んで見えなくなっていって全体の形は人間のそれでなくなっていく。
そして二人の身体が凹凸の無い棒状の風船と化すとホースが口から離され、その口から空気が漏れ出ないようキュッと閉じられると今度はキュッキュッキュッと二人の身体が曲げられていく。
(あ、あ、あぁぁぁぁぁ!)
(何これぇぇぇぇぇ!)
聞こえない声を上げながら更なる変化に身を任せる二人、その身体は色々と曲げられて形を作っていき・・・少しすると犬の形のバルーンアートとなってプカプカと水面に浮かんだ。
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(バルーンアートになって・・・でも・・・。)
(なんか・・・いい・・・。)
プカプカ浮かびながらそんな事を考える葉月と流可、僅かに動く身体から聞こえるキュキュッという風船独特の音が水の音と合わさり静かに響く。
だが次の瞬間、またしても二人の身体が膨らみだす。
キチュッ キュッ
あちこちから聞こえるこすれる音、犬の形のまま葉月も流可も膨らんでいき・・・
パァンッ!
音を立て二人の身体が弾けたかと思うとピンク色と金色の美しい毛並みをした子犬が中から出現、
「ワフゥ!(うわっ!)」
「キャウン!(今度は子犬ですか!)」
子犬となった事に驚きながらも葉月と流可は四つの足をばたつかせてはプールサイドへと向かいヨジヨジよじ登る。
プルルルルル
身体を震わせ水を払う葉月と流可、日の光を浴びて弾き飛ばされた水滴がキラキラ宝石のように輝き水に濡れた毛は乾いていく。
しかし身体がしっかり乾くと同時に今度は二人の身体の節々が硬くなっていく。
「キャウ・・・キャウゥ・・・。(今度は・・・何にぃ・・・。)」
「キャウゥン・・・。(なるのですかぁ・・・。)」
最早変身の虜となった葉月と流可、二人の身体の自由が利かなくなるのに合わせて目や鼻はプラスチック製の作り物へと変わっていき身体中を包む毛は光沢を増して人造のナイロン毛へと変わっていく。
そして少しすると子犬姿の葉月と流可は子犬のぬいぐるみとなりその場にコロンッと転倒、辺りにはまたシーンと静けさが満ちる。
すると、
「あら、いいプールじゃない。」
「本当ね。」
そんな声とともにどこからか二人の女性が現れる。
黒のボブカットとウェーブがかかった茶ロングをした女性はどちらもボンキュッボンが見事なナイスなボディをしており黒のボブカットの女性は金色ビキニ、ウェーブがかかった茶ロングの女性は紫のスリングショットを身に纏ってセクシーさエロティックさを醸し出している。
そんな二人の女性はプールサイドに転がる葉月と流可である子犬のぬいぐるみに気がつくとそれぞれ拾い上げ、
「可愛いぬいぐるみね、誰かの忘れ物かしら?」
「癒されるわぁ。」
そう言いながらギュッとハグ、
(あわわわわわ・・・。)
(もっとぉ・・・もっと抱きしめてくださぁい・・・。)
身体にじかに伝わる二人の胸の柔らかさを感じながら葉月と流可はそんな事を思うのであった。