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~男性目線台詞のみ~
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【玄関のドアをノックする音:コンコン】
【ドアが開く】
(嬉しそうに)こんにちは!!
はじめまして、お嬢さん
あの...突然なんですが
僕のお姫様になってくれませんか?
あ!!いきなりで驚かせちゃったよね
僕は、この森の奥にある
お城からやって来ました
その顔は......
こいついきなり現れて何言ってんだって顔かな?
ふふ(笑)
それもそうだね
今日、僕が君のお家を訪ねた理由は
君をお迎えにあがりました!!
あ、ひかないでひかないで!!
僕、これでも怪しいやつじゃないから...
実はこの間、森の中で君の姿を見かけて
とっても可愛らしくて
一目惚れしちゃったんだ
それで、どうしてもまた会いたくなって
君に会いに来ちゃいました
ってところです
そして、あわよくば君を
連れて帰ってしまおうかと...
おっと
こんなこと言ったら警戒されちゃうよね
えっと...
まずは僕のことを知ってもらえたらなと......
ちなみに僕のこと
覚えてたりは...
え!!覚えてる?
僕のこと覚えてくれてるの?
そう!!
この間森の中で
君が落としたピアスを拾った
え、本当に?
嬉しい!!君に覚えてもらえているなんて
夢のようだよ!!
でも、どうして...?
あんな一瞬だったのに
僕のこの青い目?
薄暗い森の中で
ガラス玉みたいに綺麗に光っているのが
印象的だったから?
そっか
僕の家系はみんなこの色の瞳なんだ
君に覚えてもらうきっかけになったのなら
ご先祖様に感謝しなきゃね
え、お家の中入っていいの?
外はたしかに寒いけど...
いいのかな
ありがとう
じゃあ、お言葉に甘えて
お邪魔します
さっきは玄関開けてくれて
ありがとう
怪しい人だと思われて開けてもらえなかったらどうしようって思ってたから
凄く嬉しかった
お陰で君とこうやって
ゆっくり話すこともできたしね
え、飲み物まで用意してくれたの?
僕が急に押し掛けたんだから
本当お気遣いなく
でも、これは君が僕に初めてくれたものだね
嬉しいな
ありがとう
もったいないけど
いただきます
おいしい
温かくて身体も暖まるね
君は予想通り気遣いのできる優しい子だね
優しいついでにさ
その身を僕に捧げ...
あ、いやいや
なんでもないよ
ところで、この間はどうして
一人で森の中を歩いていたの?
ママにおつかいを頼まれて?
そうなんだ...
君のママは森の中の危険を知らないのかな
こんなに可愛い女の子
一人で森の中を歩かせるなんて
君も!!
年頃の女の子があんなところを一人で歩いていたら危ないよ
警戒心が無さすぎる
誰かに襲われたりでもしたらどうするの?
赤い頭巾を被っていれば大丈夫?
赤い頭巾が森の危険から守ってくれるって
君の家に代々伝わる言い伝えなの?
だから、あんな頭巾を被ってたんだ
逆に目立って危ないと思うけどな
私の頭巾はおばあちゃんが作ってくれたお守りなんだって
それで本当に君の安全は守られるのかな
その言い伝え、あんまり説得力ない気がするんだけど...
(少し小声で)
そういえば、さっき出会った2人も赤い頭巾を被っていたような...
本当に人間は何も分かっていないみたいだ
愚かでどうしようもない
今ってお家には君以外誰もいないの?
パパとママは
お仕事だから一人でお留守番中?
パパとママって
あの暖炉の上に飾ってある写真の2人?
(小声で)
さっき森の中で捕らえた赤い頭巾の2人か
素敵な家族写真だね
いつか僕もあの中に...なんて
ふふ(笑)
あ、でも
そんな時に
僕のことを家にあげちゃって本当に良かったの?
誰もいない時に
知らない男を家の中に入れたなんて
ご両親にバレたら怒られない?
2人は夕方まで帰ってこないから大丈夫?
そうなんだ
それならいいんだけど
(小声で)
帰ってこないんだ
夕方まで...ねぇ......
君はいつも一人でお留守番をしているの?
そっか、えらいね
毎日一人で寂しくない?
お留守番は慣れてるから平気?
君は強いんだね
ますます気に入っちゃったな
ねぇ、やっぱり
僕のお姫様になってくれない?
そして、森の奥のお城で一緒に暮らそう
そうすれば、もう君が一人でお留守番をすることもなくなるし
絶対寂しい想いなんてさせないよ
僕がずっと側にいる
実は僕、そのお城の王子なんだ
そして、君はお城のお姫様になるの
この意味ちゃんと伝わってるかな?
え、そんな浮かない顔しないでよ
もしかして悩んでる?
そうだよね
いきなりこんなこと言われて
はい。行きます、なんてすぐには言えないよね
パパとママに聞いてみないと?
あーそのことなんだけど
パパとママはもう
ここには帰って来ないんじゃないかな
あ、いや...
実は君のパパとママはもうお城にいるんだ
さっき森の中で偶然会ってね
先にお城に行ってもらってるの
(小声で)
無事かどうかは分からないけど
だから、これから僕と一緒にお城に行こう
パパとママも君が来るのを待ってると思うよ
え!!本当に?
僕と一緒にお城に行ってくれるの?
嬉しい!!ありがとう
じゃあ、さっそく準備をしよう
外は寒いから暖かくしてね
風邪なんてひいたら大変だから
その赤い頭巾は被って行くの?
そう...
大事なもの…なんだもんね
あ、それ
この間の耳飾り!!
それ、やっぱり君に
とっても似合ってるね
揺れる耳飾りが
愛らしい君の顔を引き立てている
それと気のせいかな?
その耳飾りいい香りがするんだよね
君の匂いだと思っていたけど
少し違う気がする…
なんの香りなんだろう
あ、必要なものはお城で
何でも用意できるから
荷物は本当に大切なものだけで大丈夫だよ
忘れ物はない?
よし!!
じゃあ、暗くなる前に出発しよう!!
【ドアの開閉音】
【2人は森を歩きお城に向かう】
お城までは結構距離があるんだ
疲れたり足が痛くなったりしたら
いつでも言ってね
僕がおんぶしてあげる
【2人は森を歩き続ける】
このペースなら陽が沈む前には着きそうだね
え、君が僕に聞きたいこと?
(嬉しそうに)えーなになに?
僕に興味を持ってくれたんだね!!
嬉しいな
どうして君の家が分かったのかって?
それは君の匂いを辿ったからだよ
この間拾った、その耳飾りの匂いを頼りにお家を探したんだ
そう、僕は鼻が利くんだ
どうしてそんなに鼻が利くのって?
それは君の匂いをかぎ分けるためだよ
匂いをかぎ分けて君の居場所を知るため
君の居場所が分かれば君が危険な目に遭っていても
すぐに飛んでいけるからね
でも、できれば僕の側を離れてほしくはないかな
どうして僕はそんなに耳が大きいのって?
それはー
君に近づく敵にいち早く気づくためだよ
森の中は自然の音に溢れているからね
敵の音を聞き分けるには
このくらいの大きさが便利なんだよ
だから、安心してずっと僕の側にいてよ
どうしてそんなにお口が大きいのって?
それはこの複雑な森の中で君とはぐれた時に
君に届くくらいの大きな声が出せるようにかな
もし、はぐれちゃったら
君も大きい声で僕を呼んでね
この大きい耳で必ず見つけだすから
僕には嗅覚もあるし、絶対はぐれさせたりしないけどね
どうしてそんなに手が大きいのって?
それは君を思いっきり抱きしめるためだよ
寒い時は君を暖めてあげられるし
痛いところがあれば撫でてもあげられる
いつでも僕に甘えていいんだよ
僕はね
君を守りたいんだ
僕の全ては
こんな暗くて広い
危険に溢れた森から
君を守る為にあるんだよ
だから、ずっと側にいさせてくれたら嬉しいな
笑った時に見える大きな牙がかっこいいって?
ありがとう
実は僕には立派な牙があるんだ
よく気が付いたね
どうして牙があるのって?
これは君のその白い肌に
“僕のもの”って印を刻むためにあるんだよ
なんてね
大事な君にそんな痛いこと絶対にしないよ
この牙は君に近付く敵に噛みつくためかな
君を絶対危険な目には遭わせたくないから
その赤い頭巾なんかより
僕の方が君のお守りになれると思うな
いずれバレることだし
君にそこまで気付かれてしまったのなら
今言っておこうかな
実は僕
人の姿に化けた狼なんだ
びっくりさせちゃったかな?
でも、君には
僕の全てを受け入れてもらえると嬉しいな
僕はもう君の全てを受け入れる覚悟はできてるよ
ねぇ
やっぱりこの森の中で
その赤い頭巾は目立って仕方がないよ
そんな目立つ格好をしてたら誰かに襲われちゃう
とても心配だな
あ、でももう大丈夫か
僕が近くにいるわけだし
それに...
安心してね
君が誰かに襲われる前に
僕が君を襲ってあげるから
〈終〉
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