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狼ケモヒーローが堕ちてく話。 その6-Fルート(終)
しゅううう、と空気の漏れる音が牙の敏感な耳に届く。何かのガスを充満させているのだろうか。
しかし、そんなもの効きはしない。
息を止め構える牙。モニターに狐の顔が映し出された。
『牙、いえ、ビーストブラック。話は伺っています。どんな罠も効果がない。まさに無敵のヒーロー。今貴方を包んでいるガスもきっと効いていないのでしょうね。…暴れて脱出する事もきっと簡単でしょう。』
「てめぇの所に行くまで、1分もいらねえぐらいにはな!」
『怖い怖い。いいですよ、来ていただいて。…その時には、この肉便器はバラバラのゴミになりますけどね。』
牙は目を見開く。相変わらず壊れた表情で精液を浴び、ぐちゅぐちゅと肉棒を挿入され絶頂を迎えるハウル。
それに突きつけられるのは、鋭いナイフ。
ハウルはそんなものを気にせずひたすらに淫靡に乱れる。
『んぁぁぁぁぁ…あぁぁぁぁ…!!あだまぁ…おがしぐっ…んひぃぃぃ♪』
『それでもいいなら、私のところに来てもかまいませんよ?…あぁ、あと。今すぐ変身を解かないと。』
ナイフがさくり、とハウルの首を切った。
『ひぎがぁぁぁぁぁぁ!!!』
それは悲鳴のように聞こえる。しかし、今のハウルは痛みすら快感のようで。
どぶびゅぶるるるるびゅびゅる!
白目を剥き大量の精液を吐き出す。ナイフを伝って落ちる血液は精液と混じりあい、すぐに分からなくなる。
『殺しますよ。』
ぞくり、と背筋が震えた。
脅しではない。本気だ。狐は、本気で殺すつもりだ。
「待て!分かった!今すぐ解く!」
『早くしてくださいね。私、気は長い方ですが、心変わりはしやすいので。』
ぎりっ、と歯軋りをすると牙は変身を解いた。
身につけていたスーツはぽう、と音をたて消え去る。
後に残るのは黒い毛並みの狼。狐はにぃ、といやらしく笑った。
『ほう、貴方も狼ですか。いいですねぇ。同族を助ける。素晴らしい。美しいですね。』
明らかに馬鹿にしたような口調。しかし今奴に逆らえばハウルが殺される。
何も出来ない牙はチャンスをうかがう事しか出来ない。
しゅううう、と空気の漏れる音はいまだに聞こえている。
ガスが充満しているのが、なんとなく分かる。…甘い臭いだ。
胸が焼けそうなほどに甘い。ばくんばくんと心臓が脈打つ。
なんだ、この焦燥感は。
(一人にしないで)
声が聞こえた。牙ははっ、とした表情を浮かべ周りを見回す。
だけど、当然そこには自分以外誰も居るわけもなく。
(一人は嫌だ。誰か、助けてよ。)
それは、自分の声にも聴こえる。そう、昔。昔の。
振り返る。そこにいるのは、黒い狼の少年。
幻覚だ。わかっている。こんなところには誰も居ない。居るはずがない。
「おれは…!」
声が震える。胸がきしむ。
消えかけていた、封印していた。記憶が蘇る。
力を持っていた。望まぬ、獣の力。
一人で。家族も失い。復讐の為に。獣の力を使った。
一人で。ただ一人で。
少年を助けた。だけど、少年は恐れていた。自分を。獣を。
溢れ出る記憶。それは幼い日の精神的障害。トラウマ。
(一人は寂しいよ。嫌だよ。誰か)
黒い狼の少年の悲痛な声が聞こえる。
影が、重なる。
「おれを…たすけてよ…ひとりに…しないでよ…」
気がつけば、ぼろぼろと大粒の涙を流していた。
膝をつき。両腕で胸を抑える。
呼吸が詰まって、苦しい。辛い。こんなの、もう嫌だ。
「やだよぉ…ひとりは…もう…たすけてよぉ…!」
そこに、頼もしいヒーローの姿はない。
頼りなく、か細く、弱い。一人の青年…いや、少年が居た。
それを助けてくれるヒーローは。昔居たはずのヒーローは。
モニターの先。壊れたような表情で道具として扱われている。
絶望が。トラウマが。牙の心を崩していく。
零れる涙が。ヒーローを溺れさせていく。
ブレスレットの光。それが失われ、ぱきん、と音を立てて崩れた。
シャッターが開いた。目が痛いほどの紅い光が差し込む。
そこに立っていたのは。
「貴方が無敵のビーストブラック。その素体の、牙さんですね。」
ビーストブラック。聞き覚えがあるような気がする。
だけど、知らない。分からない。
今の牙には、何も分からない。
「わかんないよ…ねぇ…おれ…ひとりはいやだよぉ…!」
嗚咽を漏らしながら顔の毛を涙で濡らし。
狐は―裏に邪なものを混ぜた―微笑みを浮かべ、手を伸ばす。
「私とくれば。一人でなくなりますよ?」
「ほんとうに…?」
「えぇ。もちろん。貴方も、ハウルも。」
牙は…迷わない。
笑顔で。満面の笑顔で狐の手をとる。
大粒の涙が一滴。零れた。
紅い光が涙で反射する。
それは。
ヒーローが流した血のようにも、見えた。
「あぁぁぁぁぁぁ…」
もはや言葉も出せない。
ハウルは、虚ろな目で全身を痙攣させ、どくどくと壊れた水道管のように精液を垂れ流していた。
その全身は精液に塗れ切り。酷いにおいを立てていた。
にゅぽん、と精液と腸液に塗れた肉棒を抜き取られると拡がりきった肛門からごぽごぽと精液が溢れ出る。
「くぅぅぅぅん♪」
その隣で、甘えるように喉の奥を鳴らし、耳を寝かせひざをつきへっへっと犬のように浅ましい呼吸をするのは牙。
全裸に首輪。ハウルほどではないがそれでも充分立派な肉棒を勃起させ。
細くもしっかりと鍛えられた肉体を精液に塗れさせて。
その喉元を撫でてやるのは狐。きたならしい、いやらしい笑みを浮かべて。
「すっかり貴方も肉奴隷ですね。」
「くぅぅぅぅぅん♪」
「ほしいですか?」
「はい…おちんちん…くらさい…♪」
四つん這いになり牙はふりふりと尻尾と尻を振りねだるような視線を周りに居た戦闘員達に送る。
狐が視線で合図すると…戦闘員の一人が、腰をがっしりと掴んだ。
そして、ずぶずぶと肉棒を挿入していく。
「ぅぁぁぁぁぁぁぁ…!」
挿入されていく分だけ牙は恍惚の息を吐き出す。
頬を紅潮させ、そして腰を淫らに動かし、中に納まった肉棒を締め付けて。
ずちゅずちゅと音が響く。首輪の鎖を引っ張られ、マズルに肉棒をねじ込まれても、牙は反抗も何もしない。
素直にただひたすらに奉仕する。
びゅるびゅるとマズルに肉棒を突っ込んでいた戦闘員が精液を吐き出す。
それを顔に浴びると、牙は嫌がる素振り一つ見せずごくごくと飲み干し。
全身をぞくり、と震わせた。
その隣では、相変わらず壊れたように虚ろな表情を浮かべ全身をびくびくと痙攣させるハウルが居る。
一人じゃない。
捻じ曲がった真実。絶望。その中でも牙は幸福を感じていた。
腹を満たす精液。隣に憧れた存在。何もかもが満たされているような、錯覚。
いや。彼にとってはもう、それが真実。
「はうるさん…おれぇ…!あぐぅっ!」
「ああぁぁぁぁぁ…!」
自由になったマズルでハウルの肉棒をくわえ込み、溢れ出る精液を飲み干す。
牙を犯している戦闘員の動きがどんどん激しさを増し、牙の前立腺を突き上げる。
「あがぁっ…!イクッ…!あぐぁぁぁぁっ…!!!おれぇ…しあわせれすぅぅぅ!!」
牙は淫らな咆哮を上げて絶頂に達した。
びゅくびゅくと大量の精液を吐き出し。そして注がれる精液の感覚に酔いしれる。
二人は。全てを投げ捨て、快楽に溺れた。
正義のヒーローは。
もう。
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