TE「ただい……(おっと、昼寝してるな)」
介・相棒「すやすや」
TE(キツネの姿だから毛布とかはいらねえか?夏だしな)
介(すやすや)「クゥー……」(丸まる)
TE「……」
夜
介「お夕飯コロッケといなり寿司だ??」
TE「なんか食いたくなってな……買ってきちまった」
介「おはぎもある??」あんこときなこ(茶色と黒)
TE「なんか糖質と炭水化物まみれになっちまったな……」
-
TE「今日は遊んで(※パルクール)くるのか?」
介「みんなテストが近いので自主トレと勉強期間です。土曜日に塾とか無い子は集まってちゃんと勉強会もする予定なんですよ」
TE「偉いなお前ら」
介「ちゃんと熱中症講習会もやったんですよ。あと怪我対策の勉強会。市でやってるやつ申し込んで受けました」
TE「ちょいと偉すぎねえか?」
介「大事なことだよねって。いざって時にその場で検索してたら悪化しちゃったりするよねって自主的に話してましたよ」
TE「今の子供らは随分ちゃんとしてんだな」
介「僕もそう思います」
TE「あれお前ひょっとして教師側か?」
介「僕結構大人なんですよ」
-
TE「お前そういや普段何してる奴なのかとか聞かれないのか?」
介「仕事ですか?聞かれます。リモートで知り合いの仕事を手伝いつつ通信制の学校通ってるて言ってます。早くに親を亡くして高校行ってないからて」
TE「上手いこと言ったもんだな」
介「そこそこ本当なことですしね。高校行きたく無いて言う子もちょいちょいいるので、そういう子の話を聞いたりします」
TE「偉いなお前」(なでなで)
介「もっと撫でてくれていいですよ(尻尾パタパタ)」
相棒「ニャーー」
TE「なんだおめえもかよ」(なでなで)
介「あなたの手大きくて気持ち良いので」
TE「ふぅん?」(なでなでなで)
-
TE「お前実際の親はどうしてんだ?」
介「キツネ時代にとっくに亡くしてますよ。子供の時にしか一緒にいないで、独立してそれっきりです」
TE「そんなもんなのか」
介「兄弟も多分キツネで生涯終わってるんじゃないかな。前も言いましたが人の姿になるのは少し面倒ですしね」
TE「寂しいとかはねえのか?」
介「そこらへんは獣はあっさりしたもので……あっあなたは別ですからね!亡くしたりしたら三十年(みそとせ)泣いて暮らします」
TE「具合悪くすんぞ。三日にしとけ」
介「三日で済むものですか!キツネは情が深いんです!」
TE「気持ちだけもらっとくさ。ありがとうな」
介「百二十まで生かします」
TE「それはそれで落ち着かねえ話してんな……」
-
介「ずっと一人でいましたけど、家族や友人てのは悪くないものですね」
TE「そうか?……そうかもな」
介「ほら、手がお留守ですよ!もっとちゃんとなでて!」
TE「あんま撫でるとハゲるぞ」(強めにごしごし)
介「ハゲませんーー御使いナメないでくださいーー」
相棒「ゥンニャーーー」(自分も、と撫でをせびる)
TE「うへ、抜け毛」
介「これはブラシもしてもらわねば」
相棒「にゃっにゃっ!」(同意)
TE「おめえら……オレぁ高いんだからな?」
介「【かわいい払い】でお願いします」
相棒「ぅんにゃっ、ぐるるる」
TE「やれやれ……(ブラシ取りに行く)」
-
介「前に言ってたあなたのお手伝いみたいなことしてみたい」
TE「ちょうどいい、今日の行き先が馴染みの養護施設だ。雑用手伝ってもらうか」
介「了解です!」
あさひ学園の眼鏡の先生「ドクター、いつもありがとうございます!」
TE「ああ、今日は乳幼児のワクチンと健康診断各種を……」
介「あっタヌキだ」
先生「あらキツネさん?」
TE「何ィ!?」
-
TE「道理で色々を上手くやると思ったぜ(特に金回りとか)」
先生「うふふ。キツネさんほどでは無いんですが、タヌキもなかなか便利なコミュニティがあるんです」
TE「あんたも耳だの尻尾だの出てくるのか」
ぽん、と耳&しっぽ
TE(びくっ)
先生「うふふ」(隠す)
介「子供はほぼみんな普通の人間だ」
TE「……ほぼ?少しはいるってことか……?」
先生「まじないをかけて一時的に見た目だけ人間にしたり。狐狸(こり)は引き受け先が比較的決まりやすいんですよ」
TE「全員普通に診てたが良かったのか」
先生「適度に避けたりしてたんですよ」
介「あれとかこれとかは狐狸ですね」赤子いくつか指差し
-
TE「……ヒトの赤ん坊にしか見えねえな」
介(手を繋ぐ)
TE(びくっ!)「……キツネのちっせぇのになった」
介「目眩しですね。見事な腕前」
先生「恐縮です、うふふ。ご事情知ってもらえたらそれに越したことありませんわ。ドクター、どうぞよろしくお願いします」
TE「犬猫くらいは軽くチェック出来るようにしとくかな……」
介「僕もここら辺(狐狸)の専門のお医者になるのもいいなあ。神通力上手く使えないのもたまにいるし」
先生「あら、じゃあたまにここで勉強するといいわ」
介「助かります」
TE「まさかの展開」
-
帰り道の車の中
TE「お前、子供の扱いうまいな。助かったぜ」
介「お安い御用です。パルクールの時もいろんな年代の子相手にしてますしね」
TE「しかしあちこちにいるもんなんだなキツネやタヌキ。狐狸(こり)だったか。妖怪みてえなイメージだったが」
介「ヒトの言葉だといいイメージ無いですよね。心外です」
TE「すまん……そういうのの専門の医者てのはそもそもいるもんなのか?」
介「前にも言いましたっけか。タヌキで三代続いてる立派なお医者のお家がありまして。いいタイミングだし話し聞きに行こうかな」
TE「遠いのか?」
介「S県だったはず」
TE「行けなくはねえな」
-
TE「わりぃな、帰りにもう一件寄ってくぜ」
介「はい」
闇患者「お呼びたてしてすみませんねドクター……彼は?」
TE「こいつは助手だ、気にしないでくれ。……で、あんたの数値だが……」
その家の猫「んにゃあああん」
患者「これっなんだ大騒ぎして」
介「えっ大変だ!ドクター!ここの犬がおもちゃのカケラ飲み込んじゃったって!」
TE・患者「なんだと!」
獣医「危なかったですね。腸に行ったら大変でした」
TE「お手柄だ」介撫でる
介「そのおじさん、散歩にもいかないし遊び足りないからおもちゃ噛んでるうちに壊しちゃったって」
闇患者「うぐっ」
TE「数値の悪化は運動不足だな」
-
介「猫もわがまま言っておやつばっかり食べて……えーと、お腹の中?内臓?がくたびれてるて」
獣医「……採尿キットお出ししときますね」
闇患者「んぐぅ…はい…」
獣医「……キミ、犬の言ってることわかるの?」
介「えーと、なんとなく」
獣医「……うちに入院してる犬の、その、話を聞いてもらってもいいかな……」
介「はぁ」
ケージの中でずっと伏せてる犬
介「えーと、家に帰りたくないって……ふぅん……」
TE「なんて?」
介「尻尾だけは我慢ならんて……ああ、赤ちゃんが来たのか……あれ、ごめんねちょっと見せてね」
犬「ガルルル」
介「あー……(手を当てる)これでどう?」
犬「!!……ワンワン!」
-
介「えーと、赤ちゃんに掴まれたのか、尻尾の付け根を酷く痛くしたみたいでした。それで立ち上がりたくなかったって。家に帰りたくないって」
TE(小声で)「治したのか」
介(小声で)「神経を酷く痛めてて立ち上がれなかったけどもう大丈夫です」
獣医「何日も原因が分からなくて困ってたんです!おうちの方に確認と説明して、予防についての相談をしておきます。ありがとう、きみすごいね!獣医には興味ないの?」
介「うーーん、その道もあるのか」
TE「お前引く手あまただな」
闇患者「今日はどうもありがとう。これ持っていってくれ」
介「なんかすごいお肉もらった」
-
帰り道 車の中
介「今日みたいな治し方は多分一般的ではないので、僕は獣医になると消耗しちゃう気がします」
TE「ああ、そういう懸念もあるのか」
介「なまじっか様子がわかるので、ちょっとならいいかな、が毎時間毎日になると、僕の命が、こう、ごりごりと」
TE「そんなやり方は絶対やめろ」
介「はい。なので遠回りでも技術や知識を身につけていくやり方にします」
TE「えらいなお前」
介「えへへ。例のたぬきの先生から返事来たらS県行ってきますね」
TE「オレも興味あるから行く時は連れてってやる」
介「やったぁ」
TE「……手紙でも出したのか?」
介「いえ、メールで」
TE「メルアド知ってたのか!?」
-
帰宅して夕飯食べた後
TE「いい肉だったがもう脂がキツいな……」
介「あっ、メールの返事が来てる!……ドクターすいません、内容が内容なんで、S県の病院の方じゃなくてN県の秘密の場所で勉強と修行しましょうて」
TE「ふぅん?近くなったくらいだし連れてくのはどこでも構わねえぜ」
介「結構山奥だな。ここだって(ノーパソで地図見せつつ)」
TE「……ちょっと待て……」
介「あっ、前に言ってたカズナリのところのどん坂も来るって」
TE「やっぱり……間違いねえ……」
介「知ってるところですか?」
TE「まぁな……」
-
※※※ここから書き下ろし※※※
ガルルルルルル……(ハマーのエンジン音)~N県山奥~
介「なんだか運転すいすいですね?行ったことあるところなんですか?」
TE「あー……まぁ……(タヌキってまさか神代じゃねえだろうな)」
介「着いた!あっ、どん坂!」
どん坂「どん介くん久しぶり!……その人が番(つがい)?オスなのね?しかも年かさだわ」
TE「おい、お前誰にどこまで言ってんだ……/////」
介「まぁまぁ……それが「カズナリ」?」
一也「やぁ、初めまして……まさか本当にドクターTETSUとは……」
TE「チッ……こんなツラの合わせ方するとは思わなかったぜ……おい、タヌキてなぁ神代か?」
也「いやそれが……とりあえず中に入ろう」
4人、建物の中に。
富永「あっ一也くん、詩織さん、久しぶり!……あとそちらが詩織さんの【お友達】?」
介「どん介……和久井譲介、です。キツネです。こっちが僕の、えーと」
富「いいよいいよ、ご家族、ね!初めまして、タヌキですがヒトの医者をしています、富永です。狐狸仲間にはたぬ永と言われています」
TE「あー、オレは……」
一人「まさか貴様が狐狸の縁者とはな」
TE「……よォ……」
富「あなたのことはKと一也くんからおおまかなことを先に伺ってます。僕らみたいなのに理解を示してくださってありがとうございます」
TE「いや、オレもこいつに助けられたクチでな……興味本位でついてきちまったが、差し支えるなら言ってくれ」
富「いえいえ、あなたもお医者様てことですし、こちらも学ばせてもらえたら嬉しいです」
おおよそのところはヒトに化けるような狐狸らは「御使い」で、「正直で働き者だけどひとり者のところに現れる」というどん介の説明と同じことを聞く。
TE「オレが【正直者】ね……」
富「まぁ、そこらへんの判定は神様も気まぐれなんですよ。単に「雪の降る寒い日」とか「大晦日の夜」ぐらいなこともありますしね」
TE「がばがばか……」
富「そんなもんです、あはは。ただ、何かしら生活や技術を地道にコツコツと積み重ねた方に訪れるてのは外れてないですよ」
TE「ふぅん……」
富「さて、どん介くんだったね。事前にメールもらっていたけど、僕に聞きたいのはヒトに化ける術の精度アップと、医者になるフローだっけ」
介「あっ、はい。今は通信で勉強をしてて……」
富「詩織さんもだったね」
坂「はい。わたしは勉強はまだご主人に教わっているだけで……」
富「それはもうコツコツ重ねるしかないから、今日は化ける方を中心に……」
狐狸メンバーのレクチャーが始まるのを眺める一人、一也、TETSU
人「……あの青年の働きで貴様のガンが消えたというのは本当か?」
也「えっ!?」
TE「なんだ、聞いたのか……どうやら本当らしくてな」
人「これから一通り検査をする。顔色から察しはするがこの目で見ないことにはな」
TE「はぁ、やれやれ……お手柔らかに頼むぜ、主治医さんよ」
也「あの……アレが一体どうやって……?」
TE「……………………お前には教えねえ……」
也「ええ!?!?なんで!?!?」
人「……まぁ……いずれオレから教えてやる……いずれ……」
TE「おい!おめぇは知ってるつうのかよ!?」
人(そっと目をそらす)
TE「おい!!!!!!!!!!/////」
也「???????」
TE「おめえはいいから自分のこと考えてろ!」
也「えっえっえっ??」
TETSUの検査各種
TE「……まさかおめえらはタヌキだのキツネだのじゃねえだろうな?山奥住まいだからってな?」
人「タヌキでもキツネでもない」
也「オレも普通に人間だよ」
TE「てことはKのヤロォもか……まぁそうだよな。そんな様子は無かったしな」
人「おそらくは何代か前に何かしらの血は混じっているのだろうが」
也・TE「「何だって!?!?」」
人「Kの一族の膂力や知恵におかしいと思わなかったのか」
也「先生、オレそれ初耳なんですけれど……富永先生がたぬきて知ったのも最近だし……驚きっぱなしで……」
TE「混じってんのはなんだ?ツラぁタヌキぽいが……」
也「えっタヌキ顔かなぁ??」
人「どうかな、本家は狼や山犬の部類な気配もあるが、もうだいぶ薄まってしまっているからな」
TE「…………本家【は】??おめぇはまた違う系統とでも言っているようだぜ?」
人「……さてな、おとぎ話の部類だ。ところで細かい検査結果は数日後だとしても、どうやら本当に病は寛解しているようだな……おめでとう」
TE「はぁ……自覚はあったがこうして見える形になるとな……よもやだぜ……」
也「すごい……一体どうやって……」
人「確認するが、あのキツネはちゃんと成人しているんだろうな?」
TE「あれで三十路だ……だいたいだな、勝手をされてるのはオレの方なんだよ」
也「えっえっえっ」
人「……一也、少し大人の話しをするからあっちに行っていなさい」
TE「コラ、おめぇがそんな育て方してっからこいつは女と一つ屋根の下にいるのにだな」
人「貴様に子育てうんぬん言われる覚えは」
也「えっえっ、あのそのオレとどん坂さんはそういうんじゃあ///」
TE・人(これは当分ダメそうだな……)
也「ちょっとふたりとも!なんですかその目!!!」
数時間後
介「合宿スタイルの方が覚えが良いとのことで、夏休み兼ねてこちらに一週間ほど泊まっていくことになりました」
TE「そうか。せっかくだからしっかり勉強してこい」
介「寂しいでしょうが、浮気なんてしちゃだめですからね!」
TE「たかだか一週間でそんな元気あるかよ。どうせだし神代だの一也とも話してしっかり世間を教わってこい」
介「ちゃんとご飯食べるんですよ!あ、冷蔵庫の中の……」
TE「あーあー、適当に片付けとくさ。帰りはどうすんだ」
介「たぬ永先生が帰る時、ついでに大きな駅まで乗せてってくれるそうなので」
TE「そうか、何かあったら電話しろ」
介「はい……んっ」
TE「??なんだよクチ尖らせて??」
介「行ってらっしゃいのキスでしょ!」
TE「こんなところでするかバカ!いいから建物戻れ!///」
介「なんで!僕あなたのお婿さんなのに!!」抱きつく
TE「くそ、力が強い!!」
介(ぶちゅう)
TE「いいから行け!……頑張ってこい」
介「はぁい!黒いのによろしく!」
TETSU帰宅
TE「……はぁ、やれやれ。久しぶりにゆっくり出来そうだぜ」
相棒「んんにゃ!」
TE「アイツがいねぇと家が静かだな、相棒」
相棒(TETSUの膝に乗る)「ぐるぐるぐるごろごろごろ」
TE「……こうしていずれどこぞに巣立つのかね……」
ぴろんぴろんぴろんぴろん
TE「通知うるっっっさ」
ご飯食べたかとか風呂はいれなどのスタンプ爆撃
TE「家にいなくてもアイツうるせぇなあ、相棒」
相棒「にゃあん!」
END