繁華街の片隅、雑居ビルの3階。古ぼけた雑居ビルに似つかわしくない鮮やかなネオンライトの照明が、『 足つぼ 』と書かれた看板の文字を照らしている。
あそこが、今日の俺の目的地。建設作業員、いわゆるドカタとして怪我も病気もなく元気はつらつに働いてきた俺だが、流石にこの繁忙期の連勤はちと堪えちまった。腕や背中の筋肉がズキズキと痛むのはもう慣れっこだが、地味に厄介なのが足裏の痛みだ。年がら年中履きっぱなしの安全靴と俺の300を超える超重量級のボディに挟まれて数十年、頑固になった足裏の皮膚や筋肉がこわばって痛いのなんの。建設作業は足腰を使う仕事だ。一番肝心な土台の足がこの有様じゃあプロの仕事なんてこなせやしねぇ。完璧な仕事は、完璧な体のコンディションあってのものだ。俺はプロフェッショナルだからな。毎日の体のメンテナンスは決して欠かさねぇ。
「……なんてな。
ハァ……ただでさえこの不景気に、余計な出費はできればしたくねぇんだがなぁ。いでで……歩くのさえ億劫になっちまうなぁ。」
日の落ちかけた、真夏の長い夕暮れに、大喧騒の蝉の声。西日は尚もアスファルトをジリジリと熱している。
「ふぅ……あっぢぃ…………」
パタパタと皮膚の分厚くなったゴツい手を団扇代わりに仰いでみても、この過酷な夏の暑さには勝てる気配もない。
まるで道端のバケツでもひっくり返したかの様に全身ビショビショの熊男の、拭いても拭いても溢れ出る滝汗の前に、首に巻いたタオルはとっくの遠にボロ雑巾と化していた。当然、その体臭も尋常ではなく
「スンスン……ゲホッ、ゲホッ!カーーッ……酷ぇニオイだなこりゃ……」
なんとまぁ野生味たっぷりなニオイだこと。[[rb:獣人 > ヒト]]の発する臭いとは思えない、一際濃い汗の鼻をつんざく刺激臭と、中年男性の脂汗が酸化した、酷く酸っぱい臭いが漂っていた。いかに日中に健康的な爽やかな汗をかいているといえども、湿っては乾いて、乾いては湿ってを繰り返していては、夕暮れ時には当然臭くなる。さっきからすれ違う若い男女が顔を顰めていた気がするのも、きっと気のせいではないだろう。
「とにかく、このコリを何とかしてもらうとするかねぇ。」
本当に営業しているのかと疑いたくなるような、いかにも廃ビルらしいくすんだコンクリートの階段を、壁にもたれかかりながらどしっ、どしっ……と登っていく。
「あいでで……どうにも慣れねぇな、こいつは。」
痛みと不快感を抱えたまま歩くこと数十段、お目当ての階層にたどり着く。
「ここが、獣解荘ねぇ。お手並み拝見、っと……」
『ほぐし屋 獣解荘』。最近じゃあ現場の野郎どもが贔屓にしているらしい。俺みたいな大型獣人のマッサージなんざ、もう慣れっこって事だろう。一刻も早くこの痛みと、それからこの熱気から逃れたい俺は、迷わずドアノブに手を伸ばす。
[newpage]
くすんだすりガラスのドアをギギギ...と開けば、雪崩れ込んでくる神の奇跡が如き冷風に、思わず感嘆の声を漏らす。
「あ゛ぁ゛〜……生き返るぅ〜……」
キンキンに冷房の効いた店内は、ある意味で廃れかけの雑居ビルにふさわしい、昭和レトロな小洒落た装いだった。
ぐるりと周囲を見渡して内装を確認してみると、どうやら外観には似合わない程度には小綺麗で近代的な設備も揃っているようだった。さっきから最新鋭の空気清浄機がギュンギュン音を立てて汗だくの土方親父の臭いで汚染された空気を綺麗にしてくれているようだし、時折ふわりと鼻腔を撫でる柔らかなラベンダーの香りが、とても心地よく感じられた。
少し思索を巡らせているうちに、喫茶店の間仕切りのような木枠のパーテーションの奥から、銀白色と青銀色の毛並みの美しい笑顔の爽やかな狼獣人の青年が現れてた。両手を前に揃えては嫋やかな所作で一礼して熊男を出迎えた。
「いらっしゃいませ。初めてのご来店ですね?」
「ああ。近頃足裏のハリが酷くてな。とびっきりのマッサージが受けられると聞いてきたんだが……合ってるかい?。」
「ええ。それはもちろんでございます!……して、失礼ですがお名前は?」
「[[rb:隈部 > くまべ]]だ。ふむ……3時間コースが一番人気なのか?へぇ、なかなか安いじゃねぇか。気に入ったぜ。」
普段マッサージやエステの類などろくに縁のない隈部だが、それでもわかる。安い。というか、明らかに安すぎる。大食漢の隈部にとって、一食にも満たない格安料金に、思わず疑いの目を向ける。……なになに、オプション?ほほう、やはりそういった類の商法か。オプションで料金を割り増して……ってワンコイン!?なら延長料金は……むしろ基本料金より安くなってやがる。なんだ、こりゃあ……
法外な格安料金に目を丸くする隈部。こりゃあ、来てよかったな。金の心配をする必要なんて微塵もなかった。
そう安堵する隈部だが、中々思い通りに行かないのが世の理というものだ。
「隈部様、ですね。……ええと、大変申し訳ないのですが……ご予約の方はされておられますか?」
「予約?いや、仕事帰りにこの店のこと思い出してよ、ふらっと寄ってみただけだ。」
「……お客様、誠に申し訳ございません……当店、完全予約制となっておりまして……」
……おっと、こいつはいけねぇ。テキトーに地図アプリで調べたら営業中と出たもんだから、深く考えずに来ちまった。
「あー……い、今から1分後で予約ってワケには……」
「本日、10分後からご予約が入っておりまして……そのような対応はできかねます。」
「そ、そりゃそうだよな!ハハ、ハァ……。また、出直すよ……」
何てこった。わざわざ現場から徒歩で20分かけて歩いてきたってのによ...だがまあ、悪いのはきちんと調べてこなかった俺だ。今日のところは大人しく引き返すとするか……
振り返り、とぼとぼと歩みを進めようとする俺を、店員のにいちゃんが呼び止めた。
「あ、あの!良かったらご予約していってください!ほら。偶然、ちょうど来週でしたら空きがございますので!!」
差し出された1ヶ月分の予約表には、どこもかしこも『満』の文字。気になってページをペラりとめくってみれば、2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月…半年後に漸く空欄を見つけることができた。凄いな……レビューも少ないし、人づてでしか聞かない店だったが、まさかこれ程の人気店だとは。これは、こんな近々で予約が取れることが奇跡と言ってもいいだろう。
「お、おぉ……だったら、予約させて貰おうかな……っ?」
ジリリリ、ジリリリ……
今時滅多に耳にしない、黒電話のけたたましい着信音。どうやら装いが昭和チックなだけでなく、随所に時代の名残を残したままの店内に仕上がっているようだ。
失礼します、と店主が受話器を取る。
「もしもし、こちらほぐし屋獣解荘です。……はい。ああ、お世話になっております!はい……キャンセル?左様でございますか……承知いたしました。それでは、ご都合のよろしい日がお決まりになられましたら、またご連絡くださいませ。……いえいえ、キャンセル料は頂きませんので。またの機会にご利用頂ければそれで結構でございます。はい、それでは失礼致します……
とのことですよ。ふふ、すごい偶然ですね!もしかしたら、お客様がご来店されたのは運命なのかも知れません。」
「へっ、大袈裟だな。まあ、確かに俺にとっちゃ都合の良いことだ。それで、俺はマッサージ受けられるってことでいいのか?結局のところ、予約取ってねぇことには変わりないんだが...」
「ふふ、そんな融通の効かない頑固者ではありませんよ。3時間コースでよろしいですね? さあ、こちらへどうぞ。」
「そう言ってくれると信じてたぜ。1番人気なんだろう、それで頼む。」
どうやら、今日の俺はツイてるらしいな。
喜び勇んで店の奥へと歩を進めたその時、思いもよらない生理現象が顔を覗かせた。
「……ぶぇっクシュ!!ズズッ……あ゛ぁ゛ッ、寒ッ……」
真夏に似合わない寒気が背筋を撫で上げる。急激な気温の変化に、体が驚いてしまったようだ。垂れる鼻をズビズビと啜りながら、店主に頼み事をする隈部。
「なあ、タオル貸しちゃくれねぇか?ご覧の通りビチャビチャでよ。このままじゃ熱中症どころか逆に風邪ひいちまうぜ。」
「あっ、申し訳ありません!配慮が足りませんでした。すぐにご用意させて頂きます!」
素早い動作でバックヤード向かい、瞬く間に店主は戻ってきた。ふわふわの大判のタオルを手渡されると、ふわりと香る甘い柔軟剤の香り。備品までしっかりと手入れされていることがよく分かり、ますますこの店が隠れた名店であることを実感した。
「こちら、ご自由にお使いください。」
「助かるぜ。よいしょっ、とぉ。……うえぇっ!ひでぇなこりゃあ……」
薄汚れたツナギのジッパーを下ろすと、途端に広がるずぶ濡れの獣の臭い。刺激臭とも発酵臭ともとれないグチャグチャに混ざり合った悪臭があっという間に室内に広がる。容易に届いた悪臭に店主の鼻先がヒクヒクと動き、鋭敏に汚臭を感じ取ったようで、強烈な刺激に薄ら涙が浮かんでいる。
「あー…、悪い。クセェし、気持ち悪いだろ……シャワーの一つでも浴びてくるべきだった。本当にすまない。」
「い、いえ、お気になさらず!酷い暑さでしたし、何より重労働をこなされてきたのでしょう?勤勉に働かれたお客様が気持ち悪いはずありません。スンスン……むしろ、素晴らしいニオイですよ。本日もお疲れ様でした……❤️
ささ、汗を拭い終わりましたら、こちらの施術台に寝てください。存分にリラックスして下さいね。」
わざわざ俺の体に鼻を近づけて、音を立てて臭いを嗅ぐ彼に、驚きと歓喜で感情がぐちゃぐちゃになりそうだ。人に労られるなどいつぶりだろうか。世辞とわかっていてもなお、気分を良くせずにはいられない。
「へへ、そうかい?にいちゃん、煽てるのがうめぇや。……ありがとうな。
それじゃ、遠慮なく使わせてもらうぜ。」
ツナギを脱ぎ捨て、太鼓腹で捲れ上がったシャツの隙間にタオルごと手を突っ込むと、不快な汗の感触が次第に拭われていく。汗を拭いている間、店主がじっと俺の身体を見つめてくるのは……気にしないでおこう。だが、あんまり待たせてもいけねぇな、そう思うと俺はより一層大胆に肩を回し、上半身の至る所をガサツに拭いて回る。
そんな俺を見て、店主はにこりと微笑んで『ゆっくりで大丈夫ですよ』と言葉をかける。なんだ、俺の前にいるのは聖母なのか……?そう思って改めて彼の顔を見ると……結構、いや相当なイケメンだ。思わず目が合うと、一瞬ハッとした表情を見せ気まずそうに目を逸らしたので、この際にしっかり観察しておこう。
くっきりした目元に、美しいブルーの瞳。整ったシルバーの毛並みは触れるまでもなくそのシルクのような肌触りを予感させ、スラリと伸びたマズルがスタイルの良さを増長させている。何故やや頬を紅潮させているのかは知らないが、もじもじと下を見つめるその様子はとてもいじらしく、時折ちらりとこちらを見る流し目は美人という他ないだろう。正直……すげぇ可愛い。というか、めちゃくちゃ好みだ。
俺は、男が好きだ。それも俺みてぇなゴツい雄どもではなく、スタイルが良くて抱きしめたらすっぽり腕の中に収まっちまうぐらいの、程よく鍛えられた若ぇ男が。それでいうと、目の前の青年は少なく見積もって100点満点中の120点ってところか。俺と比べて二回りは小せえってのに腰の高さは同じだし、施術服の袖や胸元からちらりと覗く筋肉は、もし時間を止める能力を持っていたらとっくに舐め回しているところだ。白状するが、店に入った瞬間からとっくに一目惚れしている。
目の前の狼を舐め回すように見ているといつのまにか腕の回転が早くなっていたようで、上半身の不快な汗の感触は幾分かスッキリしてきた。
続け様にニッカポッカにタオルをぶち込んで、あちらへこちらへゴシゴシ……もう十分だろうと思い、徐に体外へタオルを引っこ抜くと、そこには変わり果てた布切れの姿が。それを見た店主がピク、と微細な体の動きを止め、僅かに目を見開いたのも無理はない。
そりゃ嫌だよなぁ。新品同然の清潔なタオルが、こんな薄汚いおっさんの汗と抜け毛でグズグズのボロ切れになっちまってるんだから。
「悪りぃな。店のモン、こんな汚しちまって。これじゃ使い物にならねえだろ」
「……えっ?ああ!いえ、使えますから!大丈夫です!大丈夫……はは……」
目に見えて焦った様な返事に、ぎこちない笑顔。まあ、そりゃそうだろうな。片方ずつ脇汗を拭き取って、ベルトを外してニッカポッカをずり下げては股間周りをガサツに拭き取って……
若ぇオンナならまだしも、こんなおっさんのストリップ見せられたって何も嬉しかねえだろうし。結局俺はどんだけ好みの相手が見つかろうともめでたく結ばれたことなんざただの一度もねぇ晩年独り身男さ。
まあ、彼に好かれることなんざ万に一つもないだろうが、せめて嫌われることは無いようにするか……
「すまねえ。ちゃんと金払うからよ、気ぃ悪くしないでくれ。」
「いえ、結構です!当店が責任を持ってお預かり致しますので!お客様はどうかお気になさらず!」
「そうかい、悪いな。それじゃ、カゴに入れとくぜ。[newpage]
……ところで、俺の担当のマッサージ師はどこだ?」
受付の彼がここまでしてくれるのはありがたいんだが、肝心のマッサージ師はどんな[[rb:獣人 > ヒト]]なんだろうか、気になってきた。俺みたいな馬鹿でかい肉ダルマには、きっと大層な筋力自慢の雄野郎が出てくるのだろう。はぁ、俺は君に施術されるのがいいんだが……なんて言ったら、それこそ気持ち悪がられるだろうな。
「えぇと、この店舗は私一人で経営しておりまして...ですので、私が隈部様の施術を担当させて頂きます。」
「…………へぇ。現場のゴツい雄どもが口を揃えて褒めるもんだから、どんな筋肉ダルマがマッサージしてんのかと思ったが……ヒトは見かけによらねぇってのはよく言ったもんだな」
「お褒めに預かり光栄です。ささ、お疲れでしょう。こちらにお掛けください。」
所作の一つ一つが美しく、ケチのつけようもない。そんな素晴らしい接客をこんな好みの男から受けられる上に、マッサージまでしてもらえるとは。どうやら今日の俺は本当にツいてるらしい。
「あぁ、失礼するぜっ……とぉ。ふぅーッ……俺が乗っても軋まねぇとは、なかなかしっかりしたベッドだな。」
「えぇ、もちろん。皆様、隈部さんのような大柄な方ばかりですので。……実のところ、隈部さんはその中でも一際体格が良いので、少々不安ではありましたが。」
「ハハ、一言余計だっつの。まあ、この太鼓腹じゃあ何も文句言えねぇけどよ」
隈部はそう自嘲すると、大きな両手で捲れ上がったタンクトップからデンと突き出る巨大な腹肉を鷲掴みにしてみせた。
柔らかな脂肪がギチギチに詰まった太鼓腹は、パンパンに突っ張って並の手のひらでは掴みきれないほどのボリュームだ。それをむぎゅううっ……と両手で掴んでは、上下にだるんっ❤️ぼるんっ❤️と振って見せる隈部。時折揺れが小さく収まるのは、呼吸の際に腹筋に力が入ってのことだろう。この体躯を支え、日々の激務をこなしてみせる筋肉は、この巨腹の奥で確かに根付いているようだ。
「ハハ、は……」
「なんだよ、もっと笑ってくれてもいいんだぜ。……?おーい、にいちゃん?……んん?俺の腹になんか付いてるか?……って、付いてんのは贅肉か!ガハハッ!!」
「……あ、ああ!!いえ、何もついていませんよ!!」
なぜか心ここに在らずといった表情の店員さんに爆笑ギャグを飛ばしてやると、ようやくどっかから帰ってきてくれたみたいだ。相変わらず笑っちゃくれねぇけど…………年相応の激寒親父ギャグだからだろって?50手前のおっさんで悪かったな。
「し、失礼致しました……ゴホン。
それでは早速施術の方に入らせて頂きますね。さ、御御足の方、失礼致します。」
「ん……おいおい、足、洗わなくても良いのか?正直、その…マジでクセェぞ?」
夏場の足なんてものは誰しも臭い立つものだが、俺のはまた別の話。『クサいなんてもんじゃねぇ』とよく同僚に言われたものだ。現場の雄の不快な臭いを嗅ぎ慣れてるアイツらをして我慢できないほどの悪臭。その上どうやら年々臭いが酷くなっているようで、とうとう本格的に気分が悪くなる奴が出るほどになっちまった。おかげで現場で俺が靴を脱ぐことは禁止だそうだ。
それが俺の足のニオイ。さっきツナギを脱いだ時の激臭から、そのことは彼にも分かっているはずだ。……まずいな。いくらなんでも、こんなもん嗅がせたらイヤな気持ちにさせちまう。心でそう思いつつ彼を不安げに見つめるが、青年はニコりと微笑みを返すだけで、仕事をこなす手先は緩めない。
……ひょっとして、さっきのが臭すぎて記憶が飛んじまったのか?そんなふざけた考えがよぎるほどに抵抗感を見せず、安全靴のベルトを剥がす青年。仕込まれた板金のずしりとした重みを片手で恭しく支え、 とうとう脱がしきると……
……むっっわああぁぁぁぁぁっっっ…………❤️❤️❤️❤️❤️❤️
この炎天下、ただでさえ汗かきな巨漢熊の肉厚な足が、安全靴の中で何時間も蒸し風呂状態だったのだ。
人体で最もキツい臭いが溜まりやすい足裏は、当然、いや想像をはるかに超えるとんでもない悪臭を育んでいた。
ずしりとダンベルのように重たい安全靴を脱がせたその瞬間、立ち込める饐えた悪臭によって、瞬く間に室内は汚染された。靴下から立ち上る湿度たっぷりの熱気で臭いの源泉である靴下が蜃気楼のようにゆらめいて見えるほどで、もはや心安らぐラベンダーの香りの面影などどこにもない。
呼吸をするたびに、腐った納豆に酢をぶち撒けたような有機的な脂臭が鼻腔を刺激し、思わず臭いの発生源である隈部でさえ顔を顰めてしまう。
「うぇ、くっせぇ!!!!……かぁーーっ...鼻にくらぁ……。ほらな?やっぱり洗わねぇとくせぇだろ?」
鼻をつまみ、涙目になりながら語りかける熊部だが、青年はこの殺人的な激臭の元、先ほどまでと変わらぬ笑顔で、熊部のごんぶとの足を宝物のように甲斐甲斐しく素手で支えていた。
「いえいえ、とんでもございません。
スゥッ、ハァッ……誠心誠意込めて働かれたことがよく分かる、大変素晴らしい香りでございます。」
1番臭いのキツい指の間にわざわざ鼻を引っ付けて、足臭を肺いっぱいに吸い込んでみせて尚、変わらずにこやかな笑顔のままそう言い放つ彼に、もはやゾッとさえしてしまう。
しかし、種族特有の肥満体型に分厚い皮膚、ゴワゴワの獣毛が合わさって見た目もニオイもひどく雄臭く、人生40余年、ろくに恋人も出来たことのなかった彼にとって、|獣人《ヒト》の体臭など薄ければ薄いほど好ましいという価値観は当然のものだった。
ましてやこの悍ましい程にドロドロになった靴下を嗅いで、嬉しそうに目を細めて堪能する獣人がいるなど、果たしてあり得るのか?
だから、心根の優しい彼は尚も申し出る。
「なあ、にいちゃん。その……無理してねぇか?」
[newpage]
『お客様は神様だ』という慣用句は、特にサービス業に従事する者にとってはある種の呪いの様な言葉だ。人気店には、いつだって人気の秘訣があるものだが。こんなに爽やかでスタイルの良い青年が、こんな汚れたサービス精神を身につけなければならない程に追い込まれているのかとつい勘繰ってしまうと、一気に申し訳なさが胸を覆ってしまった。
「こんなドブみてぇにクセェ親父の足裏、嫌な顔一つせずに嗅いで……正直すげぇ嬉しいけどよ。何も無理矢理嫌なことさせるつもりはねぇんだ。だから、もう無理して嗅がなくていい。」
「ええと……そうなると無料サービスの適応外となってしまいますが、宜しいですか?」
「んん?サービス?そいつぁなんだ。」
「あぁ!申し訳ありません。ご説明させて頂くのをすっかり失念しておりました。……こちらになります。」
施術台脇のラックからラミネート加工の一枚のパネルを取り出すと、こちらに見やすい様に懇切丁寧に説明してくれた。
「当店では、『お仕事お疲れ様ですキャンペーン』といたしまして、お仕事帰りにご来店されたお客様限定で割引サービスを行っておりまして。私にお仕事で蒸れた足裏を直に嗅がせていただきますと、嗅がせていただいた分数に応じて?本日の施術の延長料金、オプション料金が順次無料とさせて頂いております!」
「なっ……!?」
加齢とともに独占欲が強まっていくのは獣人のサガだ。意中の相手に自分の証を刻み込み、『コイツはオレのものだ』と誇示する行為は一般的な習慣として広く認知されている。だがしかし、それはお互いが愛し合っていればの話だ。
誰彼構わずニオイを嗅がせたがる迷惑行為は、近年では『スメハラ』と名を与えられた非常に忌み嫌われている行為であり、独占欲ばかり蓄えた独身の迷惑親父に目をつけられた若者が日々偶然を装ってニオイを嗅がされ続け、結果転職や転居を余儀なくされるという事案は社会問題となっている。
彼が足裏の臭いを自分から嗅ぎにきた時は、てっきりそういった親父共の嗜虐心や独占欲を上手く利用したサービスなのかと思ったが、実際はどうだ。客は現場上がりの酷く蒸れた足で青年を弄んでは欲望を満たして喜び、それに対して彼は格安の基本料金に割増料金を取るどころか、オプションや延長料金まで無料でサービスしている。コレではいくらなんでも商売にならない。
話題性のためか、はたまた熾烈な価格競争の末か。辛い性的サービスをして、その上こんな雀の涙程の料金しか貰えないのでは、彼は一体どうやって生活しているのか。その日々の生活を想うと、胸が苦しくなる。
たまらず俺は上体を起こして地に足をつける。ポカンとした表情の青年が言葉に窮するのをよそ目に、綺麗な青銀色の頭にマメだらけの手でそっと触れ、これまでの苦労を労る様に力強く撫でてやる。
「……もう良い、大丈夫だ。」
「お客様?」
「お前はよく頑張ってるよ。だから、せめて今日だけは我慢しなくても良いんだぞ。精一杯サービスしてくれてありがとうな。俺は邪魔にならねぇようにしとくから、こっからは自由に施術してくれ。」
「さ、左様でございますか。でしたら、お言葉に甘えさせていただきます……」
嗅がれるのが嫌なわけではない。むしろ、自分のキツい臭いを嫌がるそぶりも見せずに嗅いでくれる姿には、一人の雄として堪らなく興奮した。それでも、彼に幸せになって貰いたい。その為なら、多少の自分の快楽など気にすることは無いのだ……
[newpage]
「スゥゥゥッッ…………ハァァァァッ❤️❤️❤️くっっっっっせぇぇぇ〜〜〜ーーー❤️❤️❤️❤️❤️土方熊親父の蒸れたてホヤホヤ激臭ソックスたまんねぇッ❤️❤️❤️……お゛ほっ゛❤️❤️指の間、納豆臭えっぐ……❤️❤️❤️あ〜やべぇ❤️❤️くっせぇ、臭すぎるっ❤️❤️❤️」
「……へ?」
一体この子はどうしてしまったんだ?俺は『無理して嗅がなくてもいいぞ』と優しくしてやったつもりなんだが……
どうして彼は、若くてツヤのある、黒豆の様に滑らかな鼻先を、生ゴミ置き場みてぇな腐敗臭のする俺の足指の間に突っ込んで、あんなに嬉しそうに深呼吸をしているんだ?
「お客様、本日はご来店誠にありがとうございますゥッ❤️間違いなくここ1年で1番の激臭❤️❤️❤️あっ❤️あっ❤️❤️❤️イクッ❤️❤️足臭キマりすぎてイ゛く゛ッ゛❤️❤️❤️イクイクイクイクイ゛ク゛ゥ゛ッ゛!!!!❤️❤️❤️❤️❤️❤️」
理解の追いつかない理性を差し置いて、本能が声高に叫ぶ。興奮の余り急激に高まる心拍数に沸騰した血潮が全身を巡り、チンポはギンギン、脳みそは茹だり、全身から湯気が立ち上るほどの滝汗が溢れ出る。
すげぇ、スゲェ……コイツ、マジかよ。48の土方デブおっさん熊の、汗でギットギトの足裏だぞ?布地もこんなグチョグチョで、茶ばんだシミで何色かもよくわからねぇ、しかも安全靴の中でムレッムレの、夏場で、ろくに洗濯もされてない、公害レベルの激臭嗅いで...ズリコキもせずにイきやがった。
思いつく限りの、自分のマイナス要素が脳裏を駆け巡る。しかし、目の前の光景は、その全てを否定するかのようで。あの、天使にも慈母にも似た、イケメンの、可愛らしい、俺好みの……
困惑する。
倒錯する。
……興奮する。
カチッと、隈部の中で何かスイッチが入った様な気がした。
「なあ、お前。」
「はへ……❤️なんれひょうか?」
蕩け顔の狼がだらしなく舌を出し、呂律の回らないままにどうにか答える。
「俺ぁよ、『熊親父のクセェ足裏なんざ嗅ぐな』っつったんだぜ?何勝手に嗅ぎ漁ってんだ?」
言葉とは裏腹にグリグリと執拗に足裏を青年の鼻っ面に擦りつけながら責め立てると、青年は時折電流が走った様に全身を痙攣させながら、宙を向きたがる黒目を何とか抑えつけて隈部に釈明する。
「ぁがッ゛❤️❤️ステキなニオイだったのれぇ❤️❤️っぉ゛❤️❤️つい嗅いでしまいまひたぁ❤️❤️❤️❤️」
「頼んでもねぇサービス勝手にしやがってよぉ、押し売りっつーんだぜ?こういうの。謝罪しろよ謝罪。」
「は、はひッ❤️申し訳ありま……おごぉッッ❤️❤️イ゛ッ、イグッ❤️❤️」
「へっ、ちょっと足指で鼻を摘んでやればこの有り様だ。それがお客様に謝罪する態度かよ?えぇ?
全くよ、とんでもねぇ変態野郎がいたもんだ。格安のコース料金といい、割引といい……ハナから金稼ぎなんて微塵も興味ねぇだろ?お前。」
「はいぃっ❤️❤️わたくし、親父さん方の足臭奴隷でひゅ❤️❤️❤️皆様方のくっさい足裏の臭いで脳みそバカになりゅのがたまらないんれすぅ❤️❤️❤️」
「ほぉ、それでこんな店まで持っちまったってわけか。完全予約制、マンツーマン、現場職の40〜50代の方必見……趣味じゃねぇ若ぇ雄は予約で弾いて、好みの雄クセェ親父だけ店に連れ込んで楽しんでやがった訳だな?40超えた土方野郎なんざそこらの風俗ですら名指しで嫌がるような変態揃いだぜ。そんなケダモノ何匹も招き入れてよ、これまでどんなヒデェことされてきたんだ?ん?言ってみろよ」
「いや、そ、それは……❤️」
「恥ずかしくて言えねぇってか?あーあ、シラけちまうなぁ。
……しっかし我ながらクセェ足だなぁ。鼻がひん曲がっちまうからしまっちまおうか。……っと。」
そう言って徐に鼻先から足裏を離してやると、ぬぢゃ...と音を立てて遠ざかる足裏。寄り目になりながら追いかけた青年だったが、時すでに遅し。すかさず安全靴を履いてやると、あんな激臭の中でも笑顔を絶やさなかった青年が一転涙目になりながら縋り付くように前傾し、隈部に懇願する。
「あっ、やだっ、嗅がせてっ、嗅がせてください!!言います!!言いますから!!!」
「だったら渋るんじゃねぇよ。ちゃんと俺のチンポにキくようないっちばん下品な話、聴かせてみろや。大好きな熊足、嗅がせてもらいてぇんだろ?。」
「わ、わかりました……」
少しだけ昔話をと、青年は語り始める。
[newpage]
「実は、私の父もマッサージ師でして……このお店も元は父のお店なのです。歳の離れた父は、数年前に亡くなりましたが、それ以来私が一人で店を切り盛りするようになりました。それ故に、私は父から受け継いだ技術と、古臭くも懐かしいこの店に誇りを持っておりました。
男性の、それも蒸れて何のケアもされていない足裏のニオイなど働き始めた当初は興味もなく、むしろ顔を顰めていた程だったのです。
ですが、次第に足ツボの施術の際に漂ってくる、じわじわと脳髄を侵すような、鼻にこびりつく饐えた香りがどうにも忘れられず、気づけば足臭の虜となっておりました……❤️
一度雄臭に目覚めてからというもの、私はうつ伏せで処置を受けるお客様の目を盗んでは、父の残した大事なお店で芳醇な足裏の香りを嗅ぎ漁る淫売と成り果ててしまったのです……❤️」
「誇りもへったくれもねぇな。死んだ父ちゃんも泣いてるぜ?息子が自分と同じくれぇの歳の親父の足裏嗅ぎ回ってる変態だなんてよ。」
「、ぁッ……❤️どうやら、それがお客様に気付かれてしまっていたようで……噂が巡り、ついにご主人様のもとへと届き、あの日が訪れたわけです。」
ご主人様、ねぇ……
もぞり、と自身の股間に手をやる隈部。
コレは、面白い話が聞けそうだーーー
「……さ、昨年の夏のことです。50代のお客様からご予約を承ったのですが……それが、『24時間コース』だったのです。」
「へぇ、そんなコースもやってたのか?ハナからオモチャにされたがってるお前らしいな。」
「い、いえ!!さすがにそのような長時間のコースは取り扱っておりませんでしたので、従来の通り規定のコースからお選び頂くように申し上げました。ですが……『どうせお前から延長したがるんやから』と言われてしまいまして……❤️聞いた瞬間に無いはずの子宮がキュンキュンと疼いたのを鮮明に覚えております❤️」
「随分饒舌だなぁ。そんなに汚臭嗅がせて貰いてぇのかよ、この変態が。」
「は、はい……❤️❤️嗅ぎたいっ❤️嗅ぎたいですッ❤️❤️え、えっと……
ご予約の時間にいらっしゃったのは、土汚れのこびりついたニッカポッカと汗染みが塩を吹いて見るからに美味しそうなタンクトップを着た、太鼓腹が魅力的な猪の土方親父様でした。
彼の姿を一目見てすでに雄として完全に屈服してしまっていたわたくしでしたが、瞬間漂ってきた雄臭をひとたび嗅いだ瞬間に、彼の臭い奴隷としてのわたくしの人生を受け入れる決心がつきました……❤️」
猪っつうのは恐ろしい種族だ。とびきり雄臭くて、とびきり性欲が強くて……とびきりの変態揃いだ。臭いがらみの問題を起こすのは大半が猪野郎で、一般人にゃあ煙たがられてる種族だが、何やらフェロモンが異常に強いらしいってのをどっかで聞いたことがある……どうやらその噂は正しいらしい。
「漂う汗の香りは、私の思い描く『雄』そのものと言っても過言ではないものでした……❤️
力強く、容赦無く、とても臭く……❤️芳醇なチーズのように濃厚な雄臭たった一嗅ぎ、それもただ同じ空間で漂ってきただけの香りを嗅いだだけで……❤️たった一嗅ぎでアクメをキメてしまったのです❤️
震える腰に鞭打ち、どうにかカウンターを飛び出た私は彼の足元で平伏し、強烈な臭いアクメに震える足を丁寧に折り重ねながら懇願致しました。
『お代は結構です。何でもします。私のご主人様になって下さい』と❤️」
当時を思い出してか、遠くを見つめる様な目で、だらしなく舌を出してはデヘデヘと回想に浸る青年。もはや彼に好青年という言葉は似合わない。ここにいるのは、ケダモノ親父達のフェロモンに脳を侵された、雄臭狂いの雌犬1匹だ。
「ご主人様は、私の申し出を快く受け入れてくださいました……❤️その上、奴隷の扱い方を心得ていらっしゃったようで、当然のように私を踏みつけて、そのまま命令を下さいました❤️」
「……聞かせてみろ」
「はい……❤️
手始めに私は当然のように全裸にさせられました❤️脱ぎ捨てられた衣服はご主人様の汗拭きタオル代わりにされ、股間や脇など、特にニオイのキツイところばかり拭き取られ、瞬く間に見るも無惨な黄土色のボロ切れに……❤️
あぁ……私もあのボロ切れのように扱われたい……❤️そう思った矢先、ご主人様はその使用済みタオルを口に咥えるよう私に命じられました❤️脇汗の酷く鼻にくる香りに、股間の蒸れて饐えた汗の香り……❤️思い出すだけでうっとりしてしまいます……❤️
あぁっ、もちろん隈部様も素敵な香りでしたよ❤️❤️ですが、ご主人様はもっと、もっと容赦のない方でした……❤️
跪き、鼻水を垂らして無様にイき狂う私に追い討ちをかけるようにご主人様は長靴を脱ぎ捨てると、そのまま汗汁たっぷりの長靴を私のマズルにすっぽりとはめ込んでしまいったのです……❤️長靴の、なかはッ❤️❤️酷いニオイでぇッ……❤️❤️ぉ……思い出しただけでッ……❤️あ、アクメく゛るッ……❤️は、ぁッ……❤️❤️どれだけ嗅いでも消えない足臭が臭すぎてッ……❤️わ、私は、何度も何度もメスイキしてぇッ……❤️、臭すぎてッ、気絶してしまいまひた……❤️」
「おい、勝手にイってんじゃねぇよ。だが、中々面白ぇ。それで?もう少しで嗅がせてやっても良いぞ。」
「あっ、嗅ぎっ、嗅ぎたいですッ❤️わ、私が意識を取り戻した後、ご主人様は気絶した私にとてもお怒りになられて……ちんちんのポーズをとったまま鼻先に靴下を載せられて、ヨシと言うまで射精するなと命令をされました……❤️それで、その……❤️」
「それで?……言わねぇなら分かってるよな?」
「うぅ……❤️そ、それで、下品なポーズさせられて、バカにされて、命令されて、臭くて……❤️❤️❤️う、嬉しくて、すぐにイっちゃいました……❤️」
「グァッハッハッハ!!!おめぇ、マジもんの変態だな!それにとびきりの駄犬だ!それで?ご主人様はどうしたんだよ?」
「ご主人様は情けない私により一層お怒りになられまして、私を酷く罵倒されました……❤️」
「そりゃあたりめぇだな。それで?ご主人様にはなんて言われたんだよ?」
「っ……❤️❤️お……、『お前、飼い犬以下の知能やな!そないな駄犬なんやから、|獣人《ニンゲン》サマの言葉喋る頭もないんとちゃうか?……言うてる意味わかるか?バカ犬❤️』との事でした……ッ❤️」
当時を思い出してか、それともこんな醜態を人に話す羞恥に悶えてか。もじもじと内腿で両手をさすりながら、青年は紅潮したマズルを開く。
「私はご主人様の忠実なペットである事を示すため、小さな頭を振り絞りました……❤️そして、震える喉に精一杯の力を込め、大きな声で『わん❤️』と鳴いてみせたのです❤️するとご主人様は大変お喜びになり、私の頭を大きな足裏で力強く踏みつけ、擦り付け、『偉いなぁ❤️やればできるやないか❤️』とお褒めの言葉をくださいました……❤️
ご主人様は頭を撫でる足裏をそのまま私の眼前まで下ろして、短く『舐めろ』と駄犬にもわかりやすい命令を下さり、ご主人様の高貴な足裏を駄犬の汚らわしい唾液で汚す権利をくださいました❤️
あの時の足裏の格別に饐えた香りと、酸味と塩味のキツい足汗といったらもう……❤️鼻腔を吹き抜ける酷い臭気と、味蕾を抉り取るような強烈なお味にたまらず吐精してしまいました……❤️
情けなくわんわん鳴いて許しを乞い、雄臭をおねだりする私に見かねたご主人様が、寛大にも射精許可を下さり、その後はもう……❤️
私はイきました。何度も何度も何度も何度も……❤️一度もチンポに触れることなく❤️ご主人様の足の臭いだけでッ❤️アクメとまらなくなりまひたぁ❤️❤️」
自分がいかに土片親父の足臭を愛しているかを上目遣いで語りかける青年。どうやらその熱意は隈部に伝わったようだ。股間に張られたテントは爆発寸前、もう辛抱たまらん。履き直した安全靴を粗雑に脱ぎ捨て、乱暴に青年のマズルに足裏を押し付けて、隈部は短く命令を下す。
「……嗅げ。深呼吸だ。」
「ぉ゛ッ゛……❤️❤️❤️あっ、ありがとうございまひゅ❤️❤️❤️スゥゥゥゥッッ……❤️❤️ハァァぁぁぁああああああッ√﹀\_︿╱﹀╲/╲︿_/ー〜❤️❤️❤️❤️❤️ぉ゛ぐぁ゛ッ❤️❤️臭ッ゛さぁ゛…………ッ❤️❤️❤️ご、ご主人様のご寛大なお心にぃ、私の頭は感謝の声でいっぱいでしたぁ……❤️ぁ、い、イク゛ッ❤️❤️イきましゅ❤️❤️ありがとうございます゛ゥ゛ッ❤️❤️❤️❤️❤️ン゛ぉほ゛ォ゛ォ゛〜〜ーーーーーッ゛ッ゛ッ゛!!❤️❤️❤️……ッハァ、ハーーーッ……❤️❤️❤️出るッ❤️❤️❤️まだ出るぅッ❤️❤️❤️❤️ぉ゛ーーッ゛……❤️❤️」
「おら、イキ狂ってねぇでサッサと続き話せや!お客様待たせてんじゃねぇぞゴラァ!!」
「す、すびばせんッ!!❤️❤️❤️
れ、れすが、あのとき、わたくひはいぬっ❤️ごひゅじんさまと同じ言葉で、『ありがとうございます』などといえる知能はありませんれしたぁ❤️❤️❤️……ッぉ゛❤️❤️」
うっとりと鼻先を押し付け、深呼吸する青年。足裏に感じる鼻息がくすぐったいが、それすらもチンポに響いてきやがる。……ああ、臭いを嗅がせるってのは、こんなに興奮するもんなのかよ……❤️
「口に使用済みタオルを咥えさせられ、マズルに靴下を嵌め込まれ、ワンと鳴くことすらできず、ただただご主人様の雄臭を吸い込んでアクメするだけの私は、もはや犬としてすらも扱われず、完全にご主人様のおもちゃでした……ッ❤️スゥーーーッ……❤️❤️❤️ぉ゛❤️
数十分顔に座られてろくに呼吸もさせてもらえなかったことなど当たり前へぇッ❤️、私のちんぽをご主人様の御御足で踏み潰され、チンポが足の臭いに染められる事実に興奮して、無様に射精させて頂くこともしばしばございました❤️❤️お゛ぉ゛ーーッ゛……❤️❤️
……ま、マズルを自由にして頂いたかと思えばチンカスまみれのおちんぽを喉奥でお掃除させて頂いたり、尻穴の奥の奥まで舌先でご奉仕させていただくこともありました……❤️最後には全身に小便をぶっかけられ、ご主人様のニオイでマーキングして頂いた私は、最後の力を振り絞って、ご主人様に向かって平伏し深々と頭を下げ、感謝の言葉を尽くしました……ぉ゛❤️臭ッさ…………❤️❤️❤️
す、するとご主人様は私に『プレゼント』を下さり、帰り際にこうおっしゃられました…❤️
『親父そっくりの、ええオモチャになれよ』と……❤️
プレゼントは……ご主人様のチンポより一回り小さい、真っ黒な極太ディルドでした……❤️次に会うときまでに、使えるオモチャになっておけというメッセージだと理解した私は、それ以来、勤務中はずっとお尻に入れたままにしているんです……❤️ほら……❤️」
青年がこちらに背中を向け、前屈みになって見せると、デカケツの割れ目が不自然に盛り上がっているのが一目で分かった。
こいつ、最初から……俺が一目惚れしちまった時から、ずっとマンコにこんなもん挿れて、ギュウギュウ締めつけてやがったのか...…
「……このド変態が。」
「ッ……❤️ぉ゛ほ……❤️❤️」
ディルドの根本、その膨らみをツツ...となぞってやれば、こんなか細い快感に全身を震わせて声を漏らしやがる。
……おいおい、良く見てみりゃあ異常に腹が盛り上がってるじゃねえか。デカ過ぎるチンポをぶち込まれたメスが、限界を超えちまったことをアピールするための防御策。それが腹ボコだ。このディルドが、コイツにとっての限界サイズらしい。
コレよりデケェチンポを持ってやがる野郎、か……。間違いねぇ。その猪親父は、強ぇ雄だ。それもとびきりの。それに調教されたんだな、こいつは……
デカチン咥え込んで平然と接客して、ヤベェ猪親父に調教されきって、親子揃って、足臭奴隷……間違いねぇ、コイツは、筋金入りの……❤️
「そして本日もまた、私にとって最高のお客様がいらっしゃったわけでございます……❤️スゥゥッ……ぉ゛ほッ゛❤️❤️❤️❤️臭っさぁッ……❤️❤️❤️」
「……認めてやるよ。お前がマジモンの変態野郎ってことも、土方親父の足裏が好きで好きでたまらねぇ足臭奴隷野郎だって事もな。
[newpage]
……だがよぉ、足裏嗅がれて臭え臭えって言われる方は傷つくんだよなぁ。そんなにクセェのになんで好きなんだよ?クセェなら嗅がなきゃイイだろ?おらッ!!どうなんだよッ!!」
嗅がせてやろう。罵倒しながら、存分に。頭を鷲掴みにして、決して逃がさないようにしてから、臭い臭い熊足をひとしきり堪能させてやろうじゃないか。
「おごっ❤️すびばしぇん❤️イイ臭いっ❤️イイ臭いれすッ❤️だから嗅がせてくらひゃい❤️」
「へぇ、そうかよ。いいニオイならしょうがねぇなぁ。好きなだけ嗅がせてやるよ。だが俺が『嗅がせてやる』んだ。だから俺がイイって言うまで鼻ァどかすんじゃねぇぞ。……ったく、これじゃどっちが客かわかったもんじゃねぇなぁ?おら、イイ臭いの土方熊親父の足裏嗅がせてもらったらなんて言うんだ?」
「ありがとうございまひゅ❤️❤️隈部様の足裏、とってもイイ臭いでひゅッ❤️ぁ、オレ、また……❤️イ゛ッ……んう゛う゛うっ❤️❤️❤️」
「がはは!!バカじゃねぇの!何がイイ臭いだよ。臭ぇに決まってんだろが、こんなおっさんのグチョグチョの足裏。普通に座ってる俺ですら臭すぎて気分悪くなって来らぁ。そこにお前、顔突っ込んで深呼吸して……うぇぇ、お前鼻っ面に糸引いてんぞ、汚ったねぇ。
こんな激臭、マトモな脳みそしてりゃとっくにゲロ吐いて気絶してるだろうよ。そんな劇物嗅がされて射精してよ、恥ずかしくねぇのか?ん?」
「はっ、恥ずかしぃ、……ですッ❤️」
「だよなぁ。チンポは勝手におっ勃っちまうし、ぶっ濃いザーメンも何回も漏らしちまうし、クッセェ足指鼻穴に突っ込んで嗅ぐのやめらんねぇんだもんな?そりゃ恥ずかしいだろうよ。見たことねぇぜこんなド変態」
なじれば詰るほど隈部の口角は上がり、呼応するようによく手入れされたふわふわの純銀の尾がバサバサと揺れ動く。重度の臭いフェチのドM狼を目前に、隈部は未だ興奮を抑えきれず、ガチガチに屹立した雄茎でぶ厚いニッカポッカの布地をグンと押し上げながら、続け様に罵倒する。
「狼なんてのは一生女にゃ困らねぇような大人気種族だろ?風俗なんか一回も行ったことねぇって奴ばっかりの、穴にゃ困らねぇ売れ筋のイケメンばっかってよく聞くぜ。それがなんだ、太鼓腹で汗だくのおっさんに虐められて喜んで、やらしいデカケツ振りやがって……どうせ他の客にもああやってケツ振ってチンポハメられまくってんだろ?どうなんだよ、ええ?」
「い、いえ❤️❤️そんなことは……ッおゴッ゛!?❤️❤️❤️❤️」
強引に足指を鼻に捩じ込むと、さも当然かのように無駄に濃い駄犬ザーメンが優しいモスグリーンの床材を湿らせる。……あぁ、堪らねぇな……❤️コイツ、汚せば汚すだけ喜んで尻尾振りやがる❤️だが、ペットを躾けるためだ。ここは厳しくしてやらねぇと。
思わず上がる口角を堅固な意思で押さえつけ、隈部は不機嫌そうな表情で青年を睨みつける。
「あぁ?オメェ、まだ俺に言い返せる立場だと思ってやがんのか?んん?いいか、返事は全部『はい』だ。
……分かったら返事しろや!!」
「は、はひぃッ❤️❤️❤️私の鼻も口も尻も全部貴方様の所有物ですッ❤️❤️」
「だったら口で靴下脱がして、テメェの口で生足掃除しろや!!汗でグチョグチョで気色悪りぃったらありゃしねぇ。……早くしろ!」
「ッ!❤️あぁ〜ん……❤️❤️はぐっ……❤️❤️❤️ぉ゛ェ……❤️❤️」
ご主人様の命令とあらば、従う他ない。そう、僕は忠犬なんだ。だから、履き潰しの、グチョグチョの、足汗汁たっぷりの、極上雄臭靴下を口で咥えることだって苦じゃないんだ。砂混じりの最悪な口当たりでも、鼻の奥を強烈な納豆臭でガンガン殴りつけられても、決して顔の動きを止めることはない。
ズル………と黄ばんだ布地が抜け落ちると、現れたのは本日のメインディッシュ。ご主人様の、大きな大きな熊足だ。
「ッ……❤️❤️……ぉ゛❤️❤️❤️臭っさッッッ……❤️❤️❤️❤️あッ……あああっ!!!!!❤️❤️❤️❤️イクッ、イクイクイクイクイ゛ク゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!!!❤️❤️❤️❤️❤️❤️」
遅効性の毒の様に、脳髄をじっくりと犯し尽くす足臭は、時間が経つほどにどんどんと鼻腔に激臭を蓄積させていく。まるで自分の鼻が巨漢土方熊の足裏そのものになってしまったのかと錯覚した頃には、すでに遅すぎる。
熟成された臭気は、一度吸引されればねちっこく体内にこびりつき、あっという間に足臭奴隷を絶頂に至らしめる恐ろしい劇毒だ。こんな悍ましい臭気を発することができるのは、熊獣人特有の足の構造故だろう。
隈部の足の甲には獣毛がびっしりと生え揃い、極寒の冬でも耐え忍べるほどに保温性能はバツグンだ。反面、夏場にはサウナですら生ぬるいほどの温度と湿度を誇ることになる。その証拠に、冷房の効いた店内で数十分、そのほとんどで靴下だけを履いていたにも関わらず、肉厚の生足は未だに炎天下のアスファルトのような熱気を臭気と共に放っている。
足上には安全靴を脱がせた時の様に目に見えるほどの湯気が立ち上り、グチョグチョの毛束をディフューザーの様にして足汗の芳香を放っている。
そんな熱気を安全靴の中で余すことなく受け取った肉厚の足裏は、一目でわかるほどの大惨事だった。分厚い肉球は汗染みでぬらぬらとテカり、それどころか許容量を大幅にオーバーした足汗がボタボタと地面にこぼれ落ちる程だ。床に出来た青年の精液溜まりの青く若い精臭を、足臭のねちっこくしつこい饐えた中年の香りで上書きしてみせては、目の前の雌犬を特濃のフェロモンでいやらしく誘惑する。
身長250、体重300を悠に超える熊の巨体を長年支え続け、ガサガサに分厚くなった肉球から、隈部の雄としての力強さ、肉体の豊満さ、そして何より強烈な嗅覚信号を受け取った青年は、もう我慢の限界だった。
あまりに煽情的な光沢を目の前に辛抱たまらず青年が飛びつくと、マズルを可能な限り大きく広げて、薄く広い舌で努めて下品に舐め上げてみせた。
ザリザリ……不快な砂汚れが舌に纏わりついても、青年は気にすることはない。今日もまた過酷な重労働をこなし、五体満足で乗り越えた強い男の血と汗の結晶が、この足裏の汚れなのだ。一体何を嫌うことがあるだろうか。それに、青年はもはや砂汚れなど感じ取ってすらいなかった。
ベロリと舐め上げ、ふやけた肉球に唾液をまとった舌が触れるたび、ごっそりとこそげ落ちる黄ばんだ層。ろくに手入れもされずに自然に積み上がった垢を舐めとれば、ますます足裏掃除機としての実感が湧くというもの。ぬぢ……ぐちゃ……と舌先で音を奏でて奉仕に励めば、次第に青年の口内が隈部の足臭で染まっていく。そしてそれを拒むものは、この空間にはいなかった。
「あーあ、でもどうすっかなぁ。使えねぇペット飼ったって愛着湧かねえだろうしなぁ。途中で捨てちまうぐれぇなら最初から飼うべきじゃねぇってよく言われてるしよ。」
充実感たっぷりに甲斐甲斐しく足裏を舐め上げる青年だったが、自分の顔よりも一回り大きい巨漢熊の足裏を掃除し切るには、このペースでは片足1時間は必須だろう。
特別な日にはじっくり遊んでやるのも構わないが、毎日このようにちんたら掃除されていては仕事にならない。
そうやって不機嫌そうに脅しをかける隈部だが、その実にやつきが止まらないのは、気のせいではないだろう。
「そんなぁ……❤️おりぇ、頑張りまひゅ❤️❤️……ベロォッ❤️ジュゾッ、ジュボボッ……❤️❤️だからぁ、おれのこと捨てないでぇッ❤️❤️なんでもっ❤️なんでもしますからぁ❤️❤️」
「あー、そうだなぁ……そんじゃあよ、ネチョネチョの足汗、一切臭いがしなくなるまでキレイに掃除できたら、俺が一生オメェを飼って、毎日現場でタオル代わりにして、家で洗濯機代わりに使ってやるよ。気分が乗ったら便所にしてやってもいいなァ……グヒヒ……どうだぁ?嬉しいだろ?」
「うッ……嬉しいッ゛❤️❤️❤️嬉しいですッ゛❤️❤️❤️❤️❤️ありがとうございますッ❤️❤️❤️」
「へっ、そうかよ。……じゃあ喋ってる暇があったら舌ぁ動かせや!!ったく、ホントにバカ犬だなぁ、オメェは。親子共々、一族の恥晒しだぜ。世の狼族に申し訳なく思わねぇのか?えぇ?」
「……ッ❤️❤️ハァッ❤️❤️レロォッ……❤️❤️ビチャ、ピチャッ……❤️」
反論したくとも、奴隷階級の青年にそんな権利はない。何より、未来のご主人様の極上の足汗を舐めとるのに舌が忙しい。それに、自分がバカ犬であることは事実なのだ。だって、ご主人様の足裏でキマり、アヘ顔を晒しながら拙い舌技でちまちま掃除するしか脳が無いのだから。
仕事の遅い青年に痺れを切らした隈部は、奴隷の仕事の厳しさを教えてやることにしたようだ。
「チッ、トロくせぇなぁ。オメェよ、洗濯って知ってるか?洗濯っつうのはな、丸洗いが基本なんだ……よっ!!」
「ンボォ゛ッ!?!?ゲェッッ!?ゲホッ、ゲホッ……!!」
隈部は青年のマズルを上下鷲掴みにし、顎が外れる勢いでかっ開くと、勢いのままに微塵の容赦もなく喉奥目掛けてぶっといつま先を捩じ込んだ。並の種族なら顔面の骨が粉々に砕け散ったであろう暴力にギリギリのところで耐えてみせたあたり、マズルが大きく堅牢な狼として生まれ落ちたことは、彼にとって幸運であったといえるだろう。
しかし、口いっぱいに詰め込まれた足指で端正なマズルは歪み、鼻汁と涙を溢した無様なアヘ顔を晒して、またもや精をこぼす。一体誰が、今の彼をあの気高き狼族の一員であると認めるだろう?
「はは、汚ねぇ顔。せっかくだし録画しといてやるよ。」
マズルに足指を丸ごと捩じ込まれて、それを拒むことも許されない惨めな姿が、熊の手には小さすぎるスマホの画面に映し出される。
「ほら、カメラ見てにっこり笑えよ。はい、チーズ」
ピコン、と機械音が鳴れば、今この瞬間が永遠に保存されることが確定したのが、青年にも分かった。
恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい……❤️
顔を赤らめ、思わず伏目がちになる青年だったが、それが隈部の機嫌を損ねた。それゆえに、人生最大の岐路を迎えることとなってしまったのは言うまでもない。
「こっち見ろって言ったよなぁ?俺の命令に従わねぇとはどういう了見だ?
……罰だ。」
青年の施術服、その胸元からスマホを抜き取ると、大きな指で繊細に操作して見せる隈部。スマホは現代においては個人情報の宝庫とも言える代物だ。彼のお目当てのものは、すぐに見つかった。
「今時スマホにロックかけてねぇ奴がいるとはなぁ。まあ掛かってても解除させるだけなんだけどよ。えーっと……お、あったあった。蒼山狼輝28歳、〇〇県××市⭐︎⭐︎町……」
「ムグッ……!?ンーーー!!」
「へぇ、随分いろんなSNSやってんだな、お前。フォロワー数もすげぇな。なんだ、モデルやってんのか?道理でこんな儲からねぇ仕事しても生きてけるわけだ。
そりゃあ人気でるよなぁ、こんなイケ狼いたらよぉ。
んで、こっちは……お。リア垢?っつうの?コレ。フォロワーはみんなお友達ってわけだ。
……んじゃ、選ばせてやるよ。フォロワーとダチ、どっちに今のお前の姿見てもらう?」
「んッ、ンムーーーーーッ!!!!!」
ブンブンと首を振り回して、バカでもわかる明確な拒絶の意を示す青年。許しを乞うように見つめては、必死に足指を舐め上げる。
「なんだようるせぇな。罰だっつったろうが。それともなんだ?やっぱり従いますってか?」
こくこくと頷くと、青年は上目遣いでカメラを見やり、引き攣った表情筋に鞭打って、なんともいじらしい笑顔を晒してみせた。土方熊の汚れきった生足を、口いっぱいに頬張りながら。
……やはり、どれだけ落ちぶれて、調教され、歪められても狼は狼だ。生娘の様に顔を赤らめ、恥辱に満ちた笑顔を振り撒く姿はなんとも愛らしく、精悍な狼という種族とのギャップが嗜虐思考の熊親父の絶倫チンポに随分良く効いたらしい。極太チンポから発された情熱が、蒸気機関の如く隈部を饒舌にさせる。
「あ゛ー……そうそう、最初からマジメに奉仕すりゃいいんだよ。ほらほら、にっこり笑って視聴者にサービスしろよ。……ハハッ、バカみてぇ。
もし今後、使えねぇペットだと判断したら、この全員に動画バラしてやるからな。今時のネットは怖ぇぞ〜?物好きも野次馬も、みーんなあっという間に拡散しやがる。そしたらお前の人生完全に終わっちまうなぁ?
若ぇ奴らには指差して笑われて、ダチはドン引き、エロ親父共には町歩くだけで物陰に引き摺りこまれてグチョグチョのドロドロに虐められる人生だ。あぁ、もしかしたら家にゾロゾロ土方親父の列が出来ちまうかもしれねぇな?代わる代わる現場上がりの汚れ靴下鼻に口に詰め込まれてよ……っておいおい、何射精してんだよ!!
……ガーーーッハッハッハッハ!!!お前、マジで救いようがねぇな!!」
こんなに酷い臭い責めを受けながら、さらに酷いプレイを想像してオーガズムに達するとは、天性の臭い奴隷と言う他にないだろう。
機嫌をよくした隈部が、青年に吉報を届ける。
「あー、おもしれ。やっぱいいや。お前、一生足臭奴隷決定な!!就職決定おめでとさん❤️
つーかこんな臭ぇ足、臭いが消える前にお前の顔面の方が足臭こびりついてとれなくなるだろうし。……いや待てよ。……へへ、イイこと思いついたぜぇ……」
[newpage]
ギシィィッ……と施術台が悲鳴をあげてどうにか巨体を支え切ると、寝そべった隈部がポンポンと太鼓腹を叩き、青年に呼びかける。
「ほれ、早くしろ。お前の席はここだ。」
喜びも束の間、ご主人様からのご命令だ。奴隷として、いち早く責務を全うしなければ。
愛しい足裏から顔を離し、後ろ髪を引かれる思いで立ち上がると、土方熊の太鼓腹にのしかかり、大好きなご主人様をじぃっと見つめる臭い奴隷。だが、ハズレだ。ご主人様の命令は、そのような生易しいものではない。
「ちげぇよ、お前の頭は[[rb:ココ > ・・]]だろうが!テメェは足臭奴隷なんだよ、俺の足裏から勝手に顔離すんじゃねぇ!さっさと立場理解しろや!足臭くせぇ顔近づけやがって……こんな汚臭で喜んでる変態はお前だけなんだから、俺に嗅がせんじゃねぇよ、ったく……つーか、何奴隷が服着てんだ?あ?さっさと脱げや。」
「はいぃッ!申し訳ありません!!!❤️❤️❤️」
早速ミスにミスを重ねてしまった。自分は何て不甲斐ないペットなんだろうか。今度こそ失望させまいと急いで衣服を脱ぎ捨てる。丁寧にシワなく仕立てられた施術服を乱雑に脱ぎ捨てて、美しい銀色の獣毛に覆われた裸体を披露する。
「よぉし……やっとお前にお似合いのカッコになったな。」
恥ずかしさからか、青年はその太腕でどうにか体を隠そうとするも、隈部の無言の圧力が青年の手を自然と後ろ手に組ませた。
日々鍛えているのだろう、よく引き締まった胴体と、ボリュームたっぷりに肥大し、ギチギチに詰まった筋肉の上に薄く脂肪の乗った揉み応え抜群の雄っぱいのコントラストが美しくもとても淫靡だ。安産型のごんぶとの腰周りは、ぶりんと突き出したデカケツをがっしりと支えていることだろう。パンパンに筋肉の詰まった太ももは逞しさに拍車をかけ、どこにも恥ずべき要素など見当たらない。下腹部で莫大な存在感を放つ、上向きの男根さえ気に留めなければの話だが。
ズル剥けの陰茎は、あれだけ射精を繰り返したにも関わらず未だ天を向くほどに固く屹立し、どれほど隈部の足臭フェロモンが雄を発情させるのに長けているのかが良くわかる。
長さは20を超え、カリ高で上反りの男根は太さも申し分なく、だぷんとふてぶてしく垂れ下がった睾丸はあれだけの射精を繰り返すだけの能力を自慢げに誇示するかのようだ。その男らしい体躯と端正な顔立ちも合わさって、抱けば落ちない[[rb:獣人 > ヒト]]はいないだろう。……目の前の雄を除いて。……尤も、『抱いてください』と頼み込めば、嬉々としてハメ殺されるだろうが。
恐らく、これだけある彼の取り柄のどれ一つとして、もう2度と活きることは無いだろう。彼は最早、見知らぬ他人をその芸術的な肉体美で誘惑し、自由に性交渉する権利など持ち合わせていないのだから。
……いや、ボリューム満点の下品なデカケツだけは、隈部によって揉みしだかれ、腰を打ち付けられ、悉く蹂躙されることになるだろうか。
一糸纏わぬ姿で隈部の太鼓腹に乗り掛かり、マズルを隈部の両足の間に置く青年。
両側から漂う激烈な発酵臭に白目を剥くのをどうにか堪えながら、大好物の臭いをスンスンと嗅ぎ回る。加齢臭のツンとくる刺激臭と足汗の発酵臭、酸化した皮脂の強烈な酸味にガンガンと脳髄を殴りつけられ、思わず嗚咽と嬌声を漏らしながら、ぐちゃぐちゃになった感情をわかりやすく示すように、喜悦に歪んだ口角を隠さぬまま、声を振震わせて問いかける。
「わ、私はこれから何をすればよろしいのでしょうか……?❤️」
足臭奴隷という最底辺の身分でありながら不遜にも言葉を発する青年を、隈部は責めなかった。
「そうだなぁ。バカなお前にもわかりやすく一言で説明してやるよ。……おらぁッ!」
ぎゅむぅぅっ❤️❤️❤️
「ッ〜〜〜〜!!!!!❤️❤️❤️❤️❤️」
瞬間、茶に染まる視界。フェイスエステの如く両頬を包む感触は、しかし柔らかな[[rb:獣人 > ヒト]]の手では無い。
青年の体温を遥かに超える熱気を孕んだ隈部の足裏が、縦横無尽に青年の顔面に塗りたくられる。ある時は器用に鼻を摘まれ、ある時は極めて雑に足裏で鼻先を踏みつけられ、まともに呼吸をさせて貰えず息も絶え絶えになる青年は、しかし自分の酸素の心配などまるでしていないようだ。
「ハァッ❤️❤️❤️ぅぁ゛ッ゛❤️❤️❤️グブッ゛❤️❤️❤️お゛え゛ぇ゛ぇ゛ッ゛゛゛❤️❤️❤️❤️❤️くっさッ❤️❤️❤️❤️んぶっ゛……、ん、ン゛ン゛ン゛〜〜〜〜〜ーーッ゛!!!!❤️❤️❤️❤️……ブハァッ!!!ハァッ、ハァッ……❤️❤️❤️❤️臭っさ゛ぁ゛ッ゛❤️❤️❤️❤️❤️」
足裏の蹂躙を惜しげもなく堪能する青年に、隈部が正解を告げる。
「『マーキング』だよ。持ち物には名前書いてやらねぇと、だろ?おめぇの顔面丸ごと俺の足臭で染め上げて、一生取れねえ悪臭染み込ませてやるよ。
だから嗅げやっ、おらっ、嗅げっ、もっと鼻っ面擦り付けて嗅ぎやがれ!!……そうだ、もっと吸え、深呼吸だ!顔面だけじゃねぇ、肺も脳も俺の足臭でいっぱいにすんだよ!熊親父の激臭でアヘって人生終わっちまえ!それがおめぇの仕事だ!!」
「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッ゛ッ゛ッ゛ーーーーーーーーー❤️❤️❤️❤️❤️❤️」
激臭に悶絶する青年の声を満足げに聞く隈部。頃合いだと判断したのか、眼前にどしりと鎮座する青年の双丘を、無骨な手で遠慮なく割り開いてやると、絶えず収縮を繰り返す淫らな雌穴が、巨大な男性器を模したシリコン塊をギチギチに咥え込んでいる様が露わになった。
「おーおー、グッポリぶってぇの咥え込みやがって……このビッチマンコが。どうせ客にチンポハメられまくってんだろ?バレバレの嘘つきやがってよ。」
「いやっ、違ッ……!ですから、ソコはぁッ……❤️ご主人様が、『ワシがいつでも使える様に鍛えとけ』と……」
「あぁ?知らねぇな。ご主人様は俺だろうが。俺の前で他の雄の話するたぁいい度胸だな。
……俺に刃向かった罰だ。脱ぎ立て靴下、口ん中詰めて足汗汁しゃぶれや。そしたらその反抗的な口も静かになるだろ。熊汁キメてケツマンコトロトロになったら許してやるよ。」
これが罰にならないことなど、隈部は理解している。だがそんなことはどうでもいい。この愛らしい駄犬を自分の匂いで染め上げ、汚し、徹底的に辱めてやることが隈部にとっての興奮材料であり、また青年にとっても何物にも変え難い至上の喜びであることは、もはや疑いようのない事実だった。だから、虐めてやるのだ。たっぷりの愛を込めて、徹底的に、残虐に、無慈悲に。
[newpage]
「おーし、まずは一本……おっとっと、うっかり3本もブチこんじまった!まあ入ったんだしいいか。いいよな?なあ?」
「んんン゛ーーーーーー!!!!???」
綺麗な肉色の肛門からして、彼の言葉通りオモチャだけでここまで尻穴を拡張したのだろうということは想像に難く無い。なんともいじらしい事だ。かつて惚れ込んだご主人様の言いつけをきちんと守り、どんなに極上の雄臭を前にしても純潔を守り、切なくヒクつく尻穴を理性で押さえ込んできたのだろう。だがそれも今日で終わりだ。
「おー……えれぇトロけてんな。まだまだ余裕で入りそうだ……っと、4本目だぜ。肉ヒダが指に絡みついて……グヒヒッ、面白ぇ。」
ガサツに太指を抜き差ししてやると、次第にトロトロにほぐれる菊門。適当に腸内を弄ってやれば、指先が硬く凝り固まったボタンのような箇所を捉えた。
「……お?コレか、前立腺っつうのは。」
ゴリュッ!!ゴリゴリゴリッ!!!スリスリ……グボッ!!グチュッ❤️グチュッ❤️グチュッ❤️グボッ❤️❤️グボッ❤️❤️ガボッ❤️❤️
「んん!!!ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ッ゛ッ゛ッ゛❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️」
なんて酷い愛撫だろう。思いやりなど微塵も感じられないガサツな手マンは、極太ディルドでガバガバに広がったケツマンコを、熊親父の太指で適当にぐちゃぐちゃにかき混ぜるだけの暴力。
それでも青年の敏感な前立腺はひとりでに快感を捉え、たまたま指先がメスイキポイントを掠めて、時折意図的に押し潰しては責め立てると、青年の体は壊れたおもちゃのようにのたうちまわり、尻穴を激しく収縮させたかと思えば途端に大量の精液を漏らしてしまった。
「あっ、テメェ!!俺の腹にザーメンぶち撒けやがったな、このバカ犬が!!それに飼い主より先に射精するたぁどういう了見だ?俺ぁまだ一回もザーメン出してねえんだぞ?……聞いてんのか?オイ!」
「ッ……❤️ガ……❤️ァ……❤️」
「ったく……せっかく拳ごとブチ込むの我慢して優しくしてやったのによ。なんだってたかが手マンされたぐれぇで気絶しちまうんだ?」
これでも気を使って力を抜いたというのだから、熊の腕力というものがいかに恐ろしいかがよく分かる。暴力とも言える快感に晒されて気を失った青年の顔は、しかし幸福に打ち震え、実に品の無い笑顔を湛えていた。
「……へへ、いじめがいがあるってもんだぜ……❤️」
隈部は、心の底から今日という日に感謝していた。
「俺ぁな、ろくにパートナーなんざ出来たこともねぇ、風俗で金払ってやっとチンポハメてばっかの人生だったんだぜ。しかも、こんな汗だくのまま、雄クセェ交尾すんのは初めてだ……アイツら、いくら金積んでも臭すぎるっつって拒絶してきやがるからなぁ、ムカつくったらありゃしねぇ。だが、もうそんなこと気にする必要もねぇ。」
これまでの人生に対する恨みつらみ、そんなものはもうどうでも良い。
「あぁ、たまらねぇな...❤️こんなめんこい狼の顔から、俺の足臭がぷんぷん臭ってきやがる……❤️」
手に入れたのだ。俺と真逆の存在。すれ違えば誰もが振り返るほど秀麗な、見目麗しい若い雄。何をしても喜ぶ、俺だけの、臭い奴隷……❤️
「へ、へへ……❤️」
ハメる。ハメ殺す。ハメてハメてハメまくって、たっぷりの熊汁で孕ませる。
「ガキはどっちに似るだろうなぁ……❤️」
人生の有頂天。陶酔し切った雄熊は、できもしない子供の姿を想像して、にへら笑って幸せそうだ。
いや、或いは本当に……?そう思わせるだけの迫力が、今の隈部にはあった。
「孕ませるっつったら……よっと。」
筋骨隆々の青年の体。決して軽くはない体重を、片手でひょいと持ち上げてひっくり返すと、我が物顔で足首を鷲掴みにし、そのまま身体を半分に折りたたんでしまった。青年の蕩けきった秘部が豪快に晒されたと思った次の瞬間、あっという間に巨大な質量が潜り込む。
「……っあ゛あ゛あ゛ッ゛゛!?!?!??❤️❤️❤️❤️」
ミヂミヂィッ……❤️
隈部の陰茎は、ディルドに勝るとも劣らない極太だが、長さは4分の3程。腹ボコをするには至らない[[rb:かのように見えた > ・・・・・・・・]]
「ごッ゛…………❤️ほ、お゛お゛お゛ッ゛❤️❤️❤️❤️❤️❤️」
ボゴッ❤️❤️
青年の腹部が、歪に変形する。隈部の分厚い土手肉に隠された陰茎が、全体重を乗せた挿入によって丸ごと青年の直腸に収まってしまったようだ。
「ぐえぇっ……❤️❤️深っ❤️❤️深すぎッ❤️❤️❤️お腹、やぶれっ……ん゛お゛お゛ぉ゛ォ゛ォ゛〜〜〜❤️❤️❤️❤️❤️」
腹部を満たす肉に舌鼓を打つ暇もない。ズロロロ……
と引き抜かれていく巨根に行かないでと強請る肛肉がひょっとこのように吸い付いては追いすがる。
カリ首まで引き抜くころには、寂しさを表明するようにデロリと土手マンが捲り上がって、雄チンポに触れる面積をどうにか増やそうと努力しているようだった。
だが、反射で動く肉体は理解せずとも、本能は理解していた。次の瞬間には、きっと……❤️
「孕むまで掘り込んでやるからな……❤️」
孕むまで。それは、決して身籠ることのない体にとって、永遠を意味していた。
「あ……❤️くだっ、くださいっ❤️本気の孕ませ汁ッ❤️妊娠確定ザーメン何回も注いでっ、一生おまんこ使ってくださいぃッ❤️❤️❤️」
「…………ふンッ!!」
ボゴヂュンッ!!❤️❤️❤️
「ごっ…………❤️❤️ぉ゛…………………………❤️❤️❤️❤️」
種付けプレス。それは、最もメスを蹂躙するのに適した体位だと言えるだろう。雄の全体重でメスの骨盤を打ち砕き、怒張は我が物顔で易々と最奥部までたどり着く。晒された乳首や口元を守る術も持たされず、全身の悉くは雄のなすがまま。
当然の如く隈部の汚臭靴下がマズルに無理やりねじ込まれれば、青年の陰茎からは潮混じりの精液がジョロジョロと漏れ出した。
「お゛ぉ゛〜……雄臭交尾、たまんねぇだろ。やっぱり交尾なんてもんは、メスを臭いで狂わせてナンボってこった。
オ゛ッ゛……オメェ、なかなかいいマンコじゃねぇか。俺の極太簡単に咥え込んで、その上トロトロの肉ひだで……お゛お゛ッ゛、ギュウギュウに締め付けてきやがる。
ふぅ〜ッ……。雄臭狂いと臭い交尾するのがこんなにチンポに効くとは思わなかったぜ。キレイ好きのつまらねぇマンコよかよっぽどチンポに媚びてきやがる。よく調教された良いマンコだ。
それにこのデカケツ、全体体重乗せてプレスしてもビクともしねぇとは……合格だ!足臭奴隷兼、俺専用のオナホ決定!」
青年の四倍に近い体重で何の悪びれもなく押し潰し、無遠慮に腰を打ち付ける超重量級の種付けプレス。
散々デカケツと青年を揶揄いながら、その倍以上の肉厚さの巨尻を何度も何度も叩きつけ、その巨肉が波打つたびに、次第に青年の純銀の尻たぶが赤みを帯びていく。
バチュンッ!!とえげつない1ストロークが終わりを迎える度に遅れて打ち付けられるグレープフルーツ大の金玉は、熱々に煮え滾った特濃熊親父ザーメンが打ち出される瞬間を今か今かと心待ちにして、ギュルギュルと精子工場をフル稼働させている。
「ふっ❤️ふっ❤️フンっ❤️フゥッ❤️」
腰から下の、蹂躙とも言える暴力的なピストンを何でもなさそうにこなしながら、心地よさげに浅い呼吸を繰り返す隈部。青年の尻穴が余程気に入ったのか、鬼畜な種付けプレスを繰り出しながら、背を逸らして天井を見上げ、蕩け顔で舌を突き出して快楽を享受しているようだ。
うわごとのようにお゛ー゛……と地響きにも似た野太い声で唸っては、鼻を鳴らして自身の雄臭を堪能し、さらに腰を打ちつける力に勢いをつけている。
「あ゛ぁ゛ッ゛!!!❤️❤️❤️❤️ぅ゛ン゛ッ゛❤️❤️❤️❤️ん゛ギィ゛ッ゛❤️❤️❤️ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ーーーーーーーーー!!!!❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️」
そんな隈部の下で青年は、暴力的な雄交尾を前に何の抵抗する術も持たない、ただただくぐもった嬌声をあげ続けるだけの肉オナホと化していた。
ばちゅんっ❤️ ばちゅんっ❤️ ばちゅんっ❤️ ばちゅんっ❤️
リズミカルに奏でられる肉と肉のぶつかる音。しかし、それは交尾ということは生温い程の、もはや破壊にすら近しい掘削工事だ。ビル全体をギシギシと軋ませるほどの重量を絶え間なく打ち付ければ、当然施術台は無事では済まない。
座席を支える土台は骨組みごとぐらぐらと軋み始め、ついにバキッと音を立てて崩れてしまった。
「……う゛ン゛ン゛!!??」
あんなに頑丈な施術代が、壊れて……!?
当然の驚きを見せる青年。だが、隈部にとってはそんなことはどうでも良かった。
「お゛ッ、お゛ッ、お゛ーーーーッ……ふぅーッ……!!……」
場所など一体何を気にすることがある?子宮の奥の奥まで楽々届くデカチンポと、それを受け入れても壊れねぇメス穴。後はメスを発情させて子宮を降ろさせる雄臭さえあれば、本物の交尾に必要なものはそれだけだ。
「あ゛ッ゛ーーーーーー!!!❤️❤️❤️イ゛く゛ッ、イ゛ク゛ゥゥゥゥッッ!!!!❤️❤️❤️❤️」
絶え間ない快感の暴力。何度目か分からない絶頂に、既に空撃ちとなったザーメンだが、胎の奥深くから津波のように押し寄せる快楽の前に、射精の有無などもはやどうでもよかった。
腹を突き破られそうな生命の危機を前に、脳は思考も警戒信号も放棄して、「気持ちいい」を発信する以外に何の機能も持たないない単細胞以下の性能へと落ちぶれた。
自分より強い雄に蹂躙され、子作り用のザーメンは無駄撃ちし、かといって子を孕むこともできない。であれば、なぜ自分は雄として生を受けたのだろうか。
「ふぅッ❤️ふぅッ❤️出すッ❤️出すぞッ❤️特濃熊ザーメン、いっちばん奥の奥に放り出してやるッ❤️……ッガアァァァァァァァァァアッ!!!!!」
ドブっ、ドビュルッ!!!❤️❤️
ボビュルルルルルウウウウウッッッッーー〜〜ーーッ!!!❤️❤️❤️❤️❤️❤️ドクッ、ドクッ、ドクンッ……❤️❤️ブピュッ❤️ボリュリュリュリュッ❤️❤️❤️
「あ゛……は、へ……❤️❤️」
孕んだ。間違いなく、孕んでしまった。そう思わずにはいられない。こんなの、俺の知ってる中出しじゃない。胎の奥で感じるこの莫大な多幸感の前に、もはや常識など意味をなさない。俺は孕まされてしまった。だって、こんなに体の奥が喜びに打ち震えることなど、それ以外にあり得ない。
俺は、隈部さんの子を、孕んでしまった……❤️❤️
そんな倒錯に陥ったのは青年だけではなく、隈部もまた、確信を持っていた。
「ハァッ、は、ハハッ……❤️10ヶ月後が楽しみだな……❤️」
であれば、本当に子を宿してしまったのだろう。結腸の奥の奥、あるはずのない雄子宮で感じる生命の息吹。例え、偽物だとしても構うものか。ぽっかり空っぽになってしまったなら、また何度でも注ぎ入れて、何度でも何度でも孕ませてやればいいだけの事だろう?
……役目を終えた男根を、決して引き抜くことはない。両手を大きく広げ、隈部は愛しい番を抱きしめた。
見つめ合う目と目、触れ合う鼻と鼻。最愛のメスから漂う自分自身の濃いニオイにえもいわれぬ優越感を覚えると、汚れた布地が占領する口内を、極太の筋肉塊が這いずり回る。
汚臭漂う靴下をかき分けて、触れ合う舌と舌。触れ合う面積から、電流のような幸福感が互いの全身を駆け巡り、全身を炎のような熱で満たした。
「動くぞ」
「ふぁい……❤️」
再び満ちた情欲の炎は、何度でも獣欲を漲らせた……
――――――――――――――――
[newpage]
「それで、ご主人さ……いえ、隈部さん。施術の方はいかがなさいますか?」
「……へ?」
思いもよらない言葉に、脳の理解が追いつかなかった。
「いえ、足裏のハリが気になられてご来店頂いたとの事でしたので……」
「マッサージ、すんの? 今から??あんなコトやこんなコト、いっぱいあった後に!?!?」
入店してから5時間。交尾にして3時間半。あれだけの淫行を重ね、恥辱の限りを尽くされた後。パンパンに膨れ上がったボテ腹で、どうやったらそんな職人顔ができるのか。
「そ、それは、そうなんですが……❤️
それとこれとはまた別の話というか……」
膨れ上がった孕み袋をうっとりと撫であげて、仕事の話をするとは。妊婦は母体を労るべきだというのに……と、そんな倒錯はさておいて、だ。……コイツ、何というか……肝が座ってるとでも言やぁいいのか……?
「別って、おめぇ……事実は事実だろ……。現に毛皮はグチャグチャだし、腹ん中パンッパンにたんまりザーメン仕込まれてよ……飛び散ったザーメン拭くのにタオル何枚使ったと思ってんだ?それに、施術台もぶっ壊れてるし……あ。」
改めて言葉に出してみて、自分のやったことに気づいた。店の設備、めちゃくちゃになってねぇか……!?
「いや、そのぉ…………すまん!!!」
まずいまずいまずい……!!ただでさえ金ねぇってのに、備品のタオル何枚もダメにした上に店に必要不可欠なモンまでぶっ壊しちまった……!
後悔先に立たずとはこのことか。しかし、いくら金がないからと言って、知ったことかと無視して帰るほど落ちぶれてはいない。
「か、金、だよな...弁償しねぇと……はは、は……」
「隈部さん。お金なんていいんですよ❤️
ただ、その代わり……❤️」
……また嗅がせてください、とはな。コイツをペットにしたのは、やっぱり正解だった。
俺はにへらと笑い、勝利を確信する。雄臭い熊に生まれて良かったぜ。こんなイケメンのめんこい臭い奴隷、手に入ったんだからな――――
――――なんて、思ってたのに。
「あがァッ、い゛ッ゛、そこッ゛、そこヤベェッ゛!!!ヤベェからッ!!!グリグリすんなァ゛ッ゛!!!!」
「ここですかッ!?やっぱりここですよねッ!?私の見立て通りですッ!!❤️」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!!!!!!」
こ、こんなハズ、じゃあ……ッ!!
「足裏奉仕している時からずっと気になって気になってしょうがなかったんですからねッ!!こんな凝り固まった足ッ、見て見ぬ振りしてお帰りいただくなんて……ッ!!足つぼ屋として……ッ!見過ごせません!!!!」
「わか゛った、わかったか゛ら゛ッ゛!!!もうい゛い゛ッ、いいか゛らッ゛!!!俺が悪かったッて゛!!!!!」
彼の太腕は、見せかけのものでは到底なかった。果てしない腹痛に襲われて小さな個室で罪を懺悔し、祈りを捧げるように。指先一つで生殺与奪を握る青年に、隈部の懺悔は届かない。
「スゥゥッ……❤️ん〜……❤️土踏まず、とても臭くて…❤️……じゃなくて、とても凝ってますねぇ❤️……おりゃっ!!」
当の青年は、隈部の贖罪などまるで気にしていないようだ。だって、頭を抱え、ひどく涙を流してまで謝られるようなことなど別に何一つされていないのだから。タオルはお客様1人につきせいぜい1枚程度だし、足つぼは予備のリクライニングチェアで施術できる。隈部との交尾は……これからは、そこら辺の床でも別にいいだろう。なんならお家にお邪魔して、晩年床の臭いで全身包まれながら雄臭交尾するのが一番の楽しみだ。……そんなこれからの展望を思い浮かべて、極めて冷静……いや、多分な興奮を含んだ笑顔を浮かべながら、容赦なく隈部の足裏を虐め抜く。
「頼むっ、頼むよッ!!なんでもするからッ....!」
何でもする。その言葉を捉えた青年の耳がピンと立ち、壮絶な指技がピタ、と止まった。
「……本当に、何でもするんですね?」
年下の、2回り3回りももガタイの小さい1匹の雌から、こんな圧を感じることがあろうとは。ニタリと笑う青年は、隈部の意思を問うているようで、その実もうすでに行動に移っていた。ちょっと失礼、とそそくさとバックヤードへ向かうと、直ぐに戻ってきた青年は後ろ手に何かを隠し持っているようだ。
「これ、最近買ったとっておきなんですけど...❤️」
「ハァッ、ハァッ……とっておき……?」
満面の笑みで取り出したのは、まるでペンチのような特殊器具だった。テコを利用してコリをほぐす装具の先端には、尖ったハンマーの先端のような部位が取り付けられている。……ペンチ?ハンマー?え?俺、バラされんのか...?
「じゃあ、いきますね〜」
「待て待て待て待て!!!!そんなもん、マッサージに使うもんじゃ……嘘だろっ、オイッ!!ぐっ、あ、ガァァァァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ッ゛ッ゛!!?!??!??!」
ギチギチィッ...!!ゴリィッ!!!!
「ははは、すごい威力でしょう?めちゃくちゃ効きますから、ちょっとだけ我慢してくださいね〜」
「ストップ、ストップストップストップ!!おい、命令だぞ!!聞けよ、このバカ犬ッ!!ご主人様の命令だぞッ!!!だから、止めてくれぇェェェッッッ!!!!」
「何をおっしゃいます❤️それとこれとは別と言ったじゃないですか❤️すんすんッ……❤️❤️……はぁっ❤️お客様の時はお客様、ご主人様の時はご主人様、ですよ❤️……ふんっ!!」
「い゛ッ゛、今、お前っ、足裏嗅いだろっ!!だったら、今は俺がご主人さm……い゛ッ゛テ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!!!!!!!!!!!!!!」
「ん〜……❤️❤️気のせいじゃないですか?❤️あと、ちゃんと名前で呼んでください、雄吾さん❤️」
「ろ、狼輝くん……頼むっ……もう、勘弁してくれ……!」
「雄吾さん❤️」
「狼輝くん……!」
「『それはそれ、これはこれ』ですッ!!」
前言撤回だ。コイツはドMなんかじゃねぇ。天性の、とびっきりの……!!
「この、ドS野郎がぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」
「よく言われますよ、お客様❤️」
ぎゃああああああああああッッッッ……
酷い目に遭わせて、酷い目に遭わされて。なのに心の奥ではどっちも喜んでいるもの、なーんだ。……答えが知りたい?であれば是非お越し下さい。知る人ぞ知る足つぼ獣解荘は、来年度から営業時間を縮小して営業致します。
……理由? 2人だけのナイショです❤️