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ガヤガヤ……ワイワイ……ガチャガチャ……ドタドタ……
普段は静けさがただよう社務所の大広間。
年に一度の大事な祭りを無事にやり終えたワシ(隈野 重雄)たち村の衆は、いまだ冷めやらぬ興奮と昂りを肴に、飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎの大宴会をやっておった。
村の衆の中でもとりわけ年長で、そのうえ頭抜けてデカい図体をしとる羆獣人のワシには、まだまだ青臭さの残る若いもんらが、ひっきりなしに酌をしにきよる。
ワシは大の酒好きで、昔は酒豪のザルやったんやけど、いかんせん年には勝てんさかい、この頃はめっきり弱うなってきてしもうた。
せやけど、若いもんの酌を断るような真似は、ワシの男としての矜持が許さへんさかい、ワシは次々に注がれるままに、ガブガブと浴びるように酒を飲んでいった。
そないな時やった。
「すみません。お楽しみの所、失礼します」
突然聞こえてきた頼りのない声に、皆んなして顔を向けると、開け放たれた社務所の玄関に、村の者ではない人間の小僧が立っておった。
褌一枚のワシらと違うて、じゃんぱーやらまふらーやらで、しっかりと防寒着を着とる小僧は、やたらとゴテゴテしたカメラを、首から下げておった。
何事かと若いもんが話を聞きにいったところによると
「祭りの写真を撮りに来たんやけど、電車が止まったせいで間に合わへんかった。せやから、なんとかこの祭りの一番大事な儀式である舞を、簡単にでもいいから撮影させてもらえへんやろうか?」
っちゅう事やった。
その小僧は都会の、しかも随分と遠くから来とったのか、華奢な体を寒さにブルブルと震わせて、かじかんだ手を擦り合わせておる。
すっかり酒で出来上がりつつあったワシやけども、その姿を気の毒に思うて
「ワシが見せてやってもええで!」
と、言うてやった。
すると、さっきまで不安そうにしとった小僧が「本当ですか!?ありがとうございます!!」とおぼこい顔をパァッと花開かせて喜びよったさかい、ワシの方までなんだか嬉しくなってしもうた。
***
小僧と社務所を出てきたワシは、暗い山道を少し歩いて、祭りで舞を踊るのに使う、ちぃっとした広場までやってきた。
祭りが終わって、ひとっ子一人おらんくなった物寂しいそこを見ると、祭りの間には感じへんかった冬風の寒さが、やたらと体に沁みてくる。
ちゅうても、今でも村相撲でバリバリにならしとるワシは、どないに寒い日でも相撲の稽古を欠かしたことがあらへんさかい、こないな寒さやなんて、屁の河童や。
「ほんじゃ、始めるで!」
「はい!よろしくお願いいします!」
広場の中央に立ったワシが声を掛けると、小僧は嬉々としてカメラを構え始めた。
その途端に、さっき皆の衆とした時には感じへんかった気恥ずかしさが、急に頭をもたげてしもうて……ちと躊躇って、動かした手を止めてしもうた。
せやけど「祭りの舞を代表して見せるもんが、そないなではあかん!」と、ワシはすぐに自分に激を飛ばして、後ろ手に褌の結び目を解いて、すっぽんぽんになると、外した褌を邪魔にならん所に、ひょいっと放った。
ワシんところの祭りは、ちと変わっておって、大部分はよその裸祭りと変わらへんのやけど、一番大事なもんである山の神さまに捧げる舞だけは、褌も外したすっぽんぽんの姿でやらへんといかんかった。
なんでも山の神さまが、男の裸が好きやかららしいんやけど……そんなんで舞の時はすっぽんぽんやさかい、しかもこの小僧みたいなよそ者がカメラ片手にくるもんやから、この頃は若いもんが嫌がって、ワシみたいな年長のもんらだけで舞うようになっとった。
ワシも昔に比べて、ぎょうさんいらん肉はついてしもうとったものの、いまも相撲でならしとる体は、若いもんに比べても、決して見劣りせんと自負しとる。
せやから、体を見られるのは別に構わへんのやけど……問題は股座にぶらさがっとる、みっともないちんぽこの方やった。
村一番の巨体を誇るワシの股座には、ほんまにちいこくてみすぼらしいちんぽこがついとって……太さはそれなりにあるんやけど、ほんまに短くて、垂れ下がる事も出来へんでいる。
そのうえ、分厚い皮がたっぷり余って、渦を巻いとるさかい……鏡でしか見ることの出来へんそれは、まるでフキノトウみたいや。
玉袋の方がデカけりゃ、ちっとは格好もつくんやけど……残念ながら、そっちの方も風船葛ぐらいの大きさしかあらへんかった。
せやけど幸い、ワシは人一倍、股毛が濃くって、そないなみっともない竿も玉袋も、股座で生い茂る毛でなんとか隠すことが出来た。
せやから、すっぽんぽんではあるんやけど、他のもんがブラブラちんぽこを揺らして踊っとる中、ワシは自分の毛でちんぽこを隠せておったからか、不思議とそないに恥ずかしいと感じる事はあらへんかった。
せやけど、こないな風に一対一で踊るっちゅうなると……やっぱし恥ずかしいなぁ。
そないな事を考えながらも、舞を始めたワシやったけど、踊り始めてものの数分が過ぎると、そないな事は頭からまるっと消えていった。
大事な祭りの日の為に、何度も何度も練習して、何度も何度も踊り続けてきた舞。
舞というにはあまりにも荒々しい重々しい動作で、腕と足、体全体を動かすと、さっき感じた寒さは消えて、体がカッカと熱くなって、全身から汗が噴き出してくる。
すると、そうやって体が温まってきたせいか、ここに来るまでに落ち着いていた酒が、急激に回ってきてしもうて、頭がポーっと熱くなって、クラクラと目まで回ってくる。
それでも、いまもワシの舞を、カメラを構えて真剣に撮り続けておる小僧の為に、ワイは踏ん張って、懸命に舞を踊ってみせた。
***
「こ、こないもんや」
「ありがとうございました!本当に素晴らしかったです!!」
ようやく舞を踊り終えたワシに、小僧は嬉々とした表情で礼を言うてきた。
せやけど、ワシの方は、すっかい酔いが回ってしもうたのか、立っとるのもやっとのフラフラのクラクラやった。
ブルッ……
そん時、舞を終えて安心したせいか、急に小便がしとうなってきてしもうた。
「ほんじゃ坊主、気ぃつけて帰りぃ。ワシは、ちと小便してくるさかいな」
坊主に別れを告げると、ワシはふらつく足取りで、広場の端っこの茂みまで歩いて行った。
ほんで、茂みの前まで来ると、寒さに縮こまって、ますます小さくなってしもうたちんぽこを、なんとか摘まんで、小便を出し始めた。
ジョロロロ……
ぎょうさん酒を飲んどったせいか、小便は次から次へと出てきよる。
カシャ!
そん時やった。
突然聞こえてきた音に、ふらつく顔を動かすと、なんと小僧がすぐそばで、ワシが小便するところを撮っておった。
「コ、コラッ!こないなとこ、撮るんやないっ!!」
クラクラして頭がはっきりしないながらも、これはアカンと思うて、慌てて声を掛けたんにも関わらず、坊主はカシャカシャとカメラのシャッターを下ろし続けておる。
ほんならと小便を止めようとしても、一度出始めたもんも、止めようとしても止められへんかった。
チョロッ……
そうして、ようやく小便が止まると、ワシは酒の酔いによるものとは違う、やかんが沸騰して噴き出すような熱が、体の芯からカァーっと燃え滾ってくるのを感じた。
自分の半分ぐらいの歳の小僧の前で……小便するとこを見られてしもうた。
しかも、小僧は服をしっかりと身に付けておるのに……ワシは褌も身に付けておらん、すっぽんぽん姿や。
そう思うと、これまでは感じんようにしてきた分の恥ずかしゅう気持ちまでもが、大波となって押し寄せてきてしもうた。
ほんまに恥ずかしゅうて恥ずかしゅうて……穴があったら、すぐにでも入りたかった。
そないな恥ずかしゅう気持ちに苛まれておる時やった……突然、ヒヤリとした冷たい感触が、ワシのちんぽこを襲った。
「うひゃっ!」
堪らずに情けない声を出しながらも、すぐに下を向いてみる。
すると、なんと小僧が、ワシのちんぽを摘まんでおったんや。
「大丈夫です。ちょっとさわるだけですから……」
小僧はそういいながら、空いてる手でワシの背中を撫でると、細く華奢な指で、分厚い包皮の上からちんぽこの先端を、クニクニと弄くり始めよった。
「んぅっ……」
その手は柔こくて、ちいこくて……按摩をするような手つきは、まるで若い頃の嫁さんがやってくれとるみたいやった。
「んあっ……あぁっ……」
嫁はんとは、もうすっかりご無沙汰やったワシは、久しぶりの人の手で触られる感触に堪えられへんくて……ものの数秒でちんぽこを、ビンビンにおっ立ててしもうた。
小僧は、ワシのちんぽこの変化を、あどけない目を大きく見張って、凝視してくる。
そしてまた華奢な手を動かすと、生えて膨らんで、ようやく上下に擦れるようになったワシのちんぽこを、ゴシゴシと夢中になって扱き始めた。
「んぅっ……ぐぅっ……あっ、あっ、気持えぇっ……!!」
酒が回って、頭がろくに働かん中、膝をガクガクと震わせながら、ちんぽこから迸ってくる快感を、ひたすらに貪る。
小僧の華奢な手の動きだけじゃもどかしくて、へこへこへと腰を動かして、ちんぽこを柔い手に擦りつける。
「んっ……あっ、あかんっ……!」
せやけど、グングンと金玉がせり上がってきて、熱い子種のこみ上がってくる、あの馴染み深い感覚が差し迫ってきた時、ワシはおぼつかない頭で、このまんまじゃあかんと思うた。
こないとこで出したらあかん……そう思うて、ちんぽこを弄くっとる小僧の手を掴んだ。
せやけど、その手は小僧の細い腕に制されて、下に降ろされてしまうたんや。
「大丈夫です。ちょっと気持ちいい事をするだけですから……」
小僧はそう言いながら、ワシの尻をポンポンと、小さな子供も窘めるように叩いてきた。
すると、なんやか悪い事をしたのを𠮟られとるような気持ちになってしもうて……ワシはまるで気を付けをするような姿勢で、しゅんと身を縮こまらせてしもうた。
そないなワシを見て、小僧は小さく笑みを浮かべると、ワシの尻を撫でながら、ちんぽこを扱く動きを速めていきよった。
「あっ、あっ……あかんっ……で、出てまぅっ……んぐぅっ!!!!」
ドピュッ!!ピュッ!ボタッ……ボタッ……
さっきの時点で、もう気をやりそうやったワシは、もう堪えられへんくて……自分の半分も生きとらん小僧にちんぽこを扱かれながら、そのまま子種をボタボタと茂みに向かって出してしもうた。
「いっぱい出しましたね……気持ち良かったですか?」
小僧はそう言いながら、持っていたタオルで、ワシの股座を丹念に拭き始めた。
それはまるで、粗相をしてしまった後始末をされとるようで……ワシは言葉を返す事も出来んで、ただ黙って俯いて、生娘のように顔を赤らめとる事しか出来へんかった。
それから小僧は、落ちていた褌をワシに手渡すと、ペコリと頭を下げて礼を言い、その場から立ち去って行った。
その後、ワシはヨタヨタとひとり褌を締め直すと……何か大事な物を、取られてしもうたような気持ちを抱えながら……社務所への帰り道を、トボトボと歩き出したのやった。
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