ここはエルフの国、エルフーン王国。現在、この国は美しいエルフの女王、エルメスによって、厳格に統治されていた。エルメスは、エルフたちの中でも飛び抜けて美しく、聡明で、そして強かった。彼女は、民の信頼も篤く、エルフたちの多くは、エルメスのことを誇りに思っていた。
「ふう………今日の執務も終了ですね」
エルフの国の王城、その執務室でエルメスが書類仕事を終えたのは、すっかり夜も更けた頃だった。
「お疲れ様です、お姉様。今お茶を淹れますね」
そう言って立ち上がったのは、妹のエリスだ。エリスは、長い金髪と青い瞳を持つ美しいエルフの少女だ。
「ありがとう、エリス」
エルメスが礼を言い、エリスがお茶の準備を始める。この姉妹は仲が良く、エルメスは妹思いの性格だった。
「お姉様、最近お疲れみたいですね」
「ええ……この国も色々問題を抱えていて、悩みは尽きないのです」
「そうですか……あまり無理をなさらないでくださいね?」
「ありがとう、エリス」
姉妹の会話は和やかに進む。そして、お茶を淹れたエリスがそれをエルメスに差し出す。
「……うん、美味しいわ。いつもありがとね、エリス」
「えへへ、喜んで頂けて嬉しいです!」
エリスが可愛らしく笑う。エルメスは妹の笑顔を見て自然と笑顔になっていた。そして姉妹はそのまま雑談を続けた。そして話題はエルフの国で起こっている問題についてになる。
「ところで、最近エルフの国で起きている問題はご存知ですか?」
「……いえ?何かあったのですか?」
エリスが首を傾げると、エルメスが説明を始めた。それは、最近になってオークの目撃例が増えているということだ。
エルフの天敵、オーク─────それは醜悪な豚の魔物であり、度々エルフーン王国を脅かしていた。最近まで見かけることもめっきり減り、その生態についてはまだ謎に包まれている。
「オーク、ですか。確かに、いつ聞いても嫌な話ですね」
「はい……既に行方不明者も出ているようです……」
エルメスは悲しげに目を伏せる。オークの生態について、エルフーン王国は未だよく掴めていなかった。
「お姉様、何か対策は立てているのですか?」
「一応、警備隊を派遣して警戒させていますが……」
オークへの対策はいくつか考えられていた。例えば、森を立ち入り禁止にしたり、エルフたちで見回りを強化したりといったものだ。しかし、それは根本的な解決にはならないだろう。
「エリス、あなたの腕を見込んで、警備隊長に任命します。一刻も早く平和な国にしましょう」
「承知しました。………早く平和になるといいですね」
エリスの言葉にエルメスが頷く。その願いとは裏腹に、オークたちの活動は日を追うごとに増していった。
◇
国の郊外の薄暗い地下牢、その中にはエルフの少女が囚われていた。
「誰か助けてよぉ………」
彼女の名前はルゥナ。エルフーン王国に住む、普通のエルフの少女だ。ルゥナは今、誰もいない牢屋に囚われていた。
「誰かぁ……」
ルゥナの体は恐怖で震えていた。彼女はこれから起こることを想像してしまったのだ。オークが自分をどうするつもりなのかを……
「いやっ……そんなのいやぁ……」
ルゥナが恐怖に震える。すると、地下牢に誰かがやって来た。それはエリスだった。
「もう大丈夫ですよ」
「あなたは……?」
「私はエルフーン王国の警備隊長エリス。あなたがオークに攫われたと聞いて助けに来たんです」
そう言いながらエリスはルゥナに近寄る。そして彼女は魔法で牢屋を開け、ルゥナを解放した。
「ありがとうございます……!」
ルゥナは涙目になりながら礼を言った。
「こんなに冷えてかわいそうに…。さあ、熱いお茶をどうぞ」
エリスはルゥナに魔法で作り出したお茶を差し出した。
「いただきます……」
ルゥナは両手でカップを持ち、静かに口につける。そして温かい液体を喉に流し込むと、次第に彼女の体は温まり始めた。
「……美味しい」
「良かったです」
エリスが微笑むと、ルゥナは少し心が安らいだ気がした。
「あの……どうしてオークは私を攫ったんでしょうか……?」
「それは……」
エリスが言い淀む。それはオークがエルフの若い女性を狙う習性があるからだ。
「……きっと何か理由があるはずです」
ルゥナが不安げに言う。
「理由って……?」
「例えば……そう、あなたのような美しい女性が好きなんですよ、きっと」
エリスが冗談めかして言った言葉にルゥナは笑いそうになる。
「あはは、オークがそんなことを考えてるわけないですよ」
「まあ、それもそうですね」
エリスも微笑む。
「さて、そろそろ行きましょうか」
「はい」
エリスが立ち上がり、それにルゥナも続く。二人は地下牢を出て地上へと向かった。そして、そこで見たものは……オークの群れだった。オークたちはルゥナを攫った時と同じように集団で行動していた。
「ひっ……!」
ルゥナは恐怖に震えた。
「大丈夫です。見つからないようにこっそり行きましょう」
エリスがルゥナを諭すと、二人はオークたちの目を盗みながらその場を離れた。
「ふう……危なかったですね……」
エリスが安堵するように言う。
「はい………私、まだ震えが止まらないです………」
ルゥナはブルブルと震えていた。
「なんかおかしいです………体が熱くて………震えが止まりません………」
「ふむ………やはりあの分量でこの体格だと効き目はこれくらいか………そして、皮膚吸収よりも経口摂取の方が効くのが早いと………」
エリスは呟く。
「エリス様………?」
「大丈夫ですよ、私を信じて、ゆっくり深呼吸をしてください」
エリスは微笑んで言ったが、それはいかにも裏がありそうな怪しい笑みだった。
そのとき、ルゥナは森の中で不思議な力を感じていた。木々の影が深くなり、風が吹くたびに葉のざわめきが耳を打つ。突然、足元の土が輝き始め、彼女の身体全体に不思議なエネルギーが流れ込んだ。最初は軽い振動のようだったが、それはやがて強くなり、骨の奥まで響いていた。
「な、何これ…?」
ルゥナは身体の異変に戸惑った。
彼女の手が変わり始めた。指は縮まり、爪は硬くなり、毛が濃くなっていく。腕全体が筋肉質になり、皮膚は粗く、毛深くなった。足も同様に変化していき、太ももが太くなり、足の形も変わっていった。
「嘘…!」
ルゥナは驚愕の声を上げたが、声自体が重くなっていた。喉が太くなり、声帯が変わったのか、言葉がうまく出てこない。代わりに、低いうなり声が漏れた。
「エリス様………助けて………」
顔も変わり始めた。目が小さくなり、鼻が広がり、口が大きくなった。彼女の顔全体が徐々に動物的な特徴を帯びてきた。そして、尖った耳が丸く広がり、後ろに引っ込んでいくのを感じた。髪も荒れ、色が変わり、全体的に毛深くなっていった。
ルゥナの身体は完全に変わってしまった。エルフの姿から、醜悪な雄オークへと………。
「はぁ……はぁ……」
ルゥナから吐息が漏れた。もう彼女はかわいいエルフの少女ではなく、醜く凶暴そうなオークになっていた。辺りには野生動物のような強烈な臭いが漂っていた。そして同時に自分が今どうなっているのかを理解した。
「これが……私……?」
ルゥナは呆然とした表情で呟いた。その表情は凶悪なオークの顔と不釣り合いだった。しかし、程なくするとその目からは理性が消えた。
「グオオオオォ!!」
ルゥナは雄たけびを上げた。森にその咆哮が響き渡る。
「さあ、お仲間はあっちにいっぱいいますよ」
彼女はオークの群れの方へとゆっくりと歩いていった。
「ふふ、実験はもう十分かしらね………」
エリスは怪しい笑みを浮かべていた。
◇
ある日の夕刻、王城にて。
「はあ………………」
エルメスは溜息が尽きなかった。
「お姉様、お疲れ様のようですわね。お茶でも飲んで下さいな」
「ありがとう、エリス」
エルメスは差し出されたお茶を飲み、一息ついた。
「そんなお姉様にお伝えするのは大変心苦しいのですが………先程警備隊より、オークがまた出没したとの情報が入りましたわ」
エルメスはそれを聞くとしばらく考え込み、何かを決意したように顔を上げた。
「またですか………今日は私も行きます」
「そんな、私と警備隊で十分ですわ」
「いえ、行方不明者が跡を絶ちません。事態は一刻も争います。すぐ行きましょう」
二人は現場へと急行した。
◇
「この辺りですわ」
そこは薄暗い森だった。
「お姉様、気をつけてください」
「はい……」
二人とも周囲を警戒しながら進む。
「警備隊が一人もいませんね………」
「どうしてでしょう………?」
しばらく進み、気付くと二人は数体のオークに囲まれていた。
「囲まれましたね」
「問題ありません、私の摩法で蹴散らします」
エルメスはそう言うと詠唱を始め、得意の風魔法を放とうとした。
「……………?」
しかし魔法は出る気配がなく、しぼんだ音が虚しくこだました。
「ど、どうして!?」
エルメスは驚愕の表情を浮かべた。そして、オークはエリスには目もくれず、一斉にエルメスへと襲いかかった。
「きゃあ!」
エルメスは押し倒され、オークに馬乗りされた。オークの一体はエルメスを押し倒したまま、彼女の服を乱暴に剥ぎ取った。そして露になった下着に手をかける……。
「い、嫌っ!やめて下さい!!」
エルメスが叫ぶもオークは聞く耳をもたず、そのまま下着を引き裂いた。
「いやあああぁっ!!!」
オークはエルメスを丸裸にした。そして、オークは体を見せつけた……。
「い……いや……やめて……」
オークのモノが露わになる……それは醜悪な見た目をした巨大な肉棒だった。その先端からは先走り汁が溢れていた。
「ひっ……」
エルメスは思わず悲鳴を上げる。オークがエルメスに覆い被さると、彼女の純潔を引き裂くように強引に挿入した……。
「いぎぃいいいっ!!」
エルメスの絶叫が森に響く。
「痛い!苦しいっ!!助けてエリス!!」
しかしエリスはエルメスを無表情で見つめたまま、微動だにしない。エルメスの痛みは想像を絶するものだった。引き裂かれた膣からは血が滴り落ちた……そしてオークはそのまま腰を打ち付け始める。
「あぐっ……うぐぅっ……」
エルメスの口から苦しげな声が漏れる。
「ううっ………エリス、どうして………」
「ねえお姉様、この辺りにはどうして警備隊がいないのだと思いますか?」
エリスは口を開き始めた。
「それは私が彼女らを別のところに配置したから、です♪」
エルメスは絶句したが、オークに犯されているので返事をする余裕は無かった。
「あとお姉様、どうして魔法が使えなかったのだと思いますか?」
エリスは構わず続ける。
「それはお姉様の体の内側は既にオークになりかけているから、です♪オークは魔法が使えませんからね」
エルメスは全く理解が追いついていなかった。
「何を言っているのかわからない、という顔をしていますね。私はオークという生物を研究し、入念に準備を進めていたのです。オークはエルフから遠いようで、実際はかなり近い生物なのです。エルフが過剰に暗黒エネルギーを帯びるとダークエルフになるのは有名な話ですが、エルフが自然エネルギーを過剰に帯びると野生に帰りオークとなることを私は発見しました。そこで、どれくらい強さの自然エネルギーを与えればオークになるのか、実際に実験して手順を確立した上で、お姉様には気付かれないようにお茶に微量の野生エネルギーを以前から混ぜて、体の内側から徐々にオーク化を進行させ………」
「ああ!痛いぃぃぃぃ!!!」
「あらごめんなさい、犯されている最中でしたね。では、手短に済ませます。既にお姉様の体の内側はオークになりかけています。先程、オークが私に目もくれずお姉様に向かっていったのは、オークのお姉様に惹かれたからです。これだけだと解呪も容易なのですが、オークから直接野生エネルギーを注ぐことでお姉様を完全なオークへと定着させることができます。これで全ての謎が解けましたね♪」
エルメスは妹に裏切られた絶望感でその顔は涙まみれであったが、犯されている痛みに耐えながらなんとか口を開いた。
「いえ…………まだわからないことがあります…………。あなたは、どうしてこんなことを………………?」
その掠れた声を聞いてエリスは諭すように言った。
「お姉様、もう休んでいいのですよ………。あなたは精一杯女王としての役目を果たしました。女王としての責務から解放され、全てを忘れ、オークとしての生を満喫して下さい」
「………………!」
エルメスはもはや何も言えなかった。
「女王の座はちゃんと私が継ぎますので、あとの国のことは任せて下さいませ♪」
エリスは屈託なく微笑んだ。
「さあ、そろそろフィニッシュですね」
オークが腰を打ち付けるスピードが速くなった。
「いやあああぁ!!もうやめてええぇ!!」
オークのモノが大きく膨らみ始め、エルメスの子宮口をノックした。
「嫌!お願い!中だけは許して!」
しかしオークは無視し、エルメスの中へ子種を流し込んだ。
「いやああぁぁっ!!!」
ブリュリュリュッ!!ビチビチ!!ドリュリュリュリュリューーー!!!
大量の精子がエルメスの中へと注がれる。すると、彼女の体内で何かが反応し莫大なエネルギー反応が起きた。突然、風が吹き荒れ、森の木々が大きく揺れ始めた。地面が震え、草木がざわめき、空が暗くなっていく。
「おお!流石にエルフの女王ともなると、その辺の村娘とはエネルギー反応が桁違いなのですね!」
何か得体の知れない力がエルメスの中から湧いてくる。彼女の皮膚が変わり始め、彼女の美しく滑らかなエルフの肌は見る見るうちにくすみ、硬く粗いオークの皮膚へと変化していった。
エルメスはエルフの中でも特に華奢で、長くスリムな体型を持っていた。彼女の腕や脚は細く、身体全体に柔らかで優雅な印象を与えていた。しかし、彼女の肩は広くなり、まるで強固な鎧のように盛り上がっていった。腕は太くなり、筋肉が隆起していた。かつてのエルフとしての細く優雅なラインは消え、腕には粗い毛が生え、まるで野獣のような力強さを感じさせた。手もまた大きくなり、指はぶよぶよと太くなっていった。爪も長く尖り、かつての繊細なエルフの手とはかけ離れていた。
彼女の胸と胴体も変化していった。胸は厚くなり、腹筋が強く浮かび上がっていた。彼女の体全体には力強い筋肉がつき、エルフとしての優雅さとは対照的な、粗野で攻撃的な印象を与えていた。彼女の腰も太くなり、全体的にずっしりとした重量感が加わった。
脚もまた、以前のエルフとしてのしなやかでスリムな形状から、大きく太い筋肉に変わっていた。彼女の脚は、強靭なオークの脚になり、歩くたびに地面を力強く踏みしめられそうだ。足元は粗く、足の裏には硬い皮膚ができていた。かつての繊細な足とは異なり、まるで岩を踏んでも傷つかないような、強固な足だった。
彼女の背中には、厚い筋肉が盛り上がり、肩から腰にかけてのラインは、まるで戦士のようだった。かつてのエルフの軽やかさはなく、彼女の動きは重く、力強くなっていた。背中にも粗い毛が生えており、彼女が動くたびに、背中の筋肉が波打つように動いた。
顔も大きく変化した。元々、彼女は美しいエルフの顔立ちで知られていた。瞳は深いエメラルド色で、鼻は高く、頬は繊細な曲線を描いていた。口元には優しい微笑みが絶えず、周囲の人々を和ませていた。しかし、彼女の顔はその優雅さを失い、醜悪で荒々しいものへと変わっていった。最も顕著な変化は、彼女の鼻だった。かつてはスッと高く、整った形だったが、今や広がり、角ばっていた。鼻孔も大きくなり、まるで獣のような外見になっていた。鼻の下には毛が生え始め、唇まで伸びていた。唇も以前のように柔らかくはなく、厚く、荒れたような感触だった。
彼女の目も変わっていた。瞳の色は濁った黄色に変わり、瞳孔が縦に裂けていた。目尻には深い皺が刻まれ、彼女の表情は威圧的で、怒っているように見えた。かつての彼女の目には、優しさと落ち着きがあったが、今やそこには力と威圧感が宿っていた。頬も大きく変わっていた。以前は柔らかく、エルフ特有の繊細な骨格だったが、オークに変わってからは、頬骨が強く突出し、顎も太くなっていた。彼女の顔全体には毛が生え始め、まるで豚か猪のような外見になっていた。
彼女の口元からは、獣のような臭いが漂っていた。口を開けるたびに、牙が露わになり、鋭く尖った歯が目立った。
エルメスは変わりゆく自分の体に絶望しながら、自身の体から立ち込める異様な臭いに顔をしかめた。かつての彼女は、エルフの国で自然の香りに囲まれて育った。花の甘い香り、風に運ばれる草木の香り、そして川の清涼な水の香り。それらは彼女の日常に溶け込み、彼女自身の体臭でもあった。だが今、彼女が放っているのはまったく異質な体臭だった。彼女の肌は、エルフのときには滑らかで透明感があった。しかし、オークに変わった今、肌は粗くて分厚く、触れると砂利のような感触がした。その肌には汗がにじみ、オーク特有の獣臭が漂っていた。彼女が手で自分の腕を触れると、泥と汗がこすり取られ、指先には土と皮脂の混ざった臭いが残った。汗の臭いは最も顕著だった。オークの体は厚い筋肉に覆われ、体温も高かったため、汗をかくたびに彼女の体臭は強まった。服はとっくに破れていた。そのため、汗は彼女の体からダイレクトに空気中に放たれ、彼女の存在を周囲に知らしめていた。それは、周りのオークと比べても一際強烈なものだった。森の中では、動物たちが彼女の臭いを感じて逃げていった。エルフだった頃は、森の生き物たちと調和していたが、今は彼女の体臭がそれを壊していた。
「ああ…………ああああ………………」
エルメスは涙を流しながら唸った。そして、自分の声に驚愕した。かつては、彼女の声はエルフの調和のとれた音楽のように、柔らかで、透明感があり、まるで風が奏でる美しいメロディのようだった。彼女の笑い声は軽やかで、国民たちの心を癒やす力があった。だが、今やその面影は消えてしまっていた。その声は低く、荒々しい響きになっていた。エルフの繊細さは消え、まるで獣の咆哮のような声が森の中にこだました。その響きには、優しさや繊細さはなく、ただ力と威嚇が含まれていた。そして、その響きは彼女の体に纏っている異臭と混ざり合い、さらなる悪臭として周囲を汚染した。
気付いたら性器も変質してしまっていた。彼女の性器は、かつてのようなつつましい繊細な女性器ではなくなり、オークの強靭な男性器へと変わっていた。それは、あまりにも醜悪で、あまりに大きかった。太さは人間の腕よりも太く、長さもかつての彼女の顔ほどもあった。そして、表面は赤黒く、無数のイボがついていた。それはまるで血管のように浮き出ており、見るものを嫌悪感に陥れた。さらに、その先端からは絶えず白濁な液体が溢れ出そうになっていおり、吐き気を催す悪臭を放っていた。
「ああっ!あああぁ!」
エルメスは悲鳴をあげた。その声にもかつての彼女の優しさや可憐さの名残はなく、ただ獣の咆哮のようだった。彼女は涙を流しながら変わり果てた自分の体を見つめていたが、やがて絶望したように目を伏せた。オークに変身したことで身体能力は向上していたが、心はエルフのままだった。自分がオークに変わり果ててしまったという現実に、耐え難い苦痛を覚えていた。
「予想以上ですね………こんなに醜いオークは見たことありません。やはりエネルギー反応量に肉体の変化も比例するのでしょうか」
エリスは冷静に講評する。対して、エルメスは変わってしまった自分の体に絶望し、涙を流し続けた。しかし、その涙さえもオークの体液と混ざり合い、異様な臭いを放ち始める。すると、彼女は自分の体がもはや以前のエルフとはかけ離れた存在になってしまったことに絶望しながらも、同時に目の前のオークに対して性欲を感じていた。彼女の中に植え付けられたオークとしての本能が彼女を興奮させ、再び下腹部を熱くさせていた。
エルメスは必死に理性で抑えようとするが、それを嘲笑うようにオークの本能が彼女を支配しつつあった。彼女の体は徐々に熱を帯び始め、呼吸が荒くなる。そしてついには我慢できなくなり、エルメスは目の前の雄オークを押し倒し、その尻穴に自分の肉棒を突き刺した。
「ふんっ!うっ!」
エルメスの肉棒はオークの肛門を貫き、その中をかき回した。腸内は柔らかく湿っており、暖かく包み込まれるような感覚があった。それはまるで女性器のようで、エルメスはすぐに果ててしまいそうになる。しかし彼女は歯を食いしばって耐え、さらに激しく腰を動かした。
「いいっ!気持ちいいいぃぃぃぃっ!」
エルメスはオークとしての快感に酔いしれながら、必死に腰を動かした。そしてついにその時が来た。
ブリュリュリュリュリュ!!!ドリュリュリュ!ドパーーーーーーッ!!!!
彼女はオークの肛門に大量の精子を流し込んだ。同時にオークもまた絶頂を迎えたようで、肉棒から精液が発射された。その量は凄まじく、辺り一面に飛び散り、周囲の木々や草を白く染めた。
「あらあら……激しいこと」
さらに周りのオークも一緒に交じり始め、地獄絵図と化した。オークの巨根はエルメスの尻穴を何度も出入りし、その度に腸内へ子種を流し込んでいく。
「ふごぉー!んぶぅーー!!」
エルメスも必死になって抵抗しようとするが、快感に逆らえず喘ぎ声を上げてしまう。彼女の肉棒からは精液が溢れ出し、辺りに飛び散る。その臭いに興奮した周りのオークたちがまた彼女を襲い始める。エリスはそれを満足そうに見届けると王城へ帰投した。オークたちの地獄の宴はまだまだ続きそうだった………。
◇
ここはエルフの国、エルフーン王国。現在、この国は美しいエルフの女王、エリスによって、厳格に統治されていた。前王、エルメスは、エルフたちの中でも飛び抜けて美しく、聡明で、強く、民の信頼も篤かったが、オークの掃討に向かった際、行方不明になってしまった。エルフたちは大いに嘆き悲しんだが、エルメスの跡を継いで女王となったのが、エルメスの妹、エリスだった。エルメスはオーク事件によって多数の行方不明者を出してしまったが、エリスはエルメス以上の軍事的手腕を発揮し、オーク達を速やかに洞窟に閉じ込めると、結界を張って封印することに成功した。こうして、国を揺るがす大事件をあっという間に解決したエリスは名実ともに新たな女王として国民に受け入れられ、国はますます繁栄していった。
◇
一方、薄暗い洞窟の中では、数多のオークがひしめいていた。彼らは元は美しいエルフの少女たちであったが、もはや言語能力も失い互いに犯しあっていた。
「ピギイイイイイ!」「グヒィーッ!グヒッ!グヒッ!」
そんな地獄絵図の中、一際大きく醜悪で臭いオークがいた。そのオークは、かつてのエルメスであった。彼女の身体はもはや完全に変貌しており、筋骨隆々の肉体にはびっしりと剛毛が生えていた。顔は醜く歪んでおり、口は常に半開きでだらだらと唾液が滴っていた。そして股間からは巨大な肉棒が伸びていた。
「誰か………助けて………」
彼女は驚異的な精神力で奇跡的に自我や言語能力を保っていた。彼女の心はいまだエルフのままでいたが、肉体は完全にオークであった。そして、その心も程なくして完全に変化するだろうという予感があった。エルメスはそのことを恐れていたが、同時にそれが待ち遠しくもあった。オークになればもう何も考えずに済むのではないか?そんな誘惑に駆られる時もあった。だがそれでも彼女は最後の一線を越えることはできなかった。
「ああ……みんな……ごめんなさい」
エルメスはオークと化した元国民を見ながら泣く。しかし、言葉とは裏腹に体は常に快楽を求めており、気がつくとオークの交尾に混ざっていった。
「ああっ!ごめんなさいっ!!!」
オークの肛門にエルメスの巨根が突き刺さる。エルメスは苦痛と快感を同時に感じ、思わず声をあげた。やがてエルメスはオークを四つん這いにし、後ろから激しく犯し始める。パンッ!パァンッ!!という音と共に彼女の尻肉が激しく揺れ動く。その度にエルメスの口からは地鳴りのような喘ぎ声が漏れる。そしてついにその時が来た。
ビュルルルーーッ!!ドプッドプッドプッドプーーーッ!!!
大量の精子が放たれる。すると今度は別のオークも犯し始める。
「ごめんなさいっ!!ごめんなざぃっっっ!!!」
エルメスは元国民を犯しながら、泣きながら謝罪の言葉を述べる。だがその行為を止めることはできない。むしろ、言葉とは裏腹にその顔は歓喜で満ち溢れているようにも見えた。そして彼女は快楽に身を委ねながら、永遠に続くかと思われるような長い時を過ごしていくのだった……。