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[chapter:0 始まり]
2030年、SDGsは達成されず、地球温暖化が徐々に進んでいた。
2068年、ついに南極で「オゾンホール」が発生しなくなり、改善したと全世界が思っていたが、地球温暖化はペースを殆ど落としていないことに気づいていなかった...
2100年、地球の平均気温が20℃を超え、本格的な問題になり始めた。
2115年から、二酸化炭素を殆ど排出しない国が現れ始めたが、時すでに遅し。地球の平均気温はまだ20℃のままだった。
2116年12月8日、カナダにいる1人の科学者が、ある恐ろしいことに気づく。
北極へ調査に行ったとき、ホッキョクグマが人間の言葉で会話しているところを目撃してしまった。
彼以外は誰も気づいていなかったが、この情報はすぐに国際連合へ送られることになるのであった。
当初、世論は彼を疑っていたが、彼が録った録音で彼を信じる者が増えていき、ついには総会にまで発展した。
[chapter:1 総会]
2117年9月、国連総会が始まった。
「どうやら北極で人間の言葉を話すホッキョクグマが発見されたようですね」
「そういうことらしいですね...」
しかし、国際問題とまでは発展せず、1つの都市伝説として全世界に広まった。総会では、他にもエネルギー問題,地球温暖化,紛争,難民などについて話し合った。100年前はこんな悪い世界ではなかった気がしたが、人々はいつか良くなるだろうと思っている。そう思うだけでは改善しないのに。
[chapter:2 録音]
2117年も終わりに近づいてきたとき、第一発見者であった科学者がチームを結成し、録音を文字起こしした。
その結果は...
「地球温暖化が進んで、もう僕たちの住処もなくなりそうだね」
「うん」
「じゃじゃーん!!!実は何日間かでウイルスを作ってきたんだよねー」
「え...どういうやつ?」
「これを大量に吸引すると姿が僕たちみたいになっちゃうんだよね」
「これで人間を一掃する...とか?」
「そういうこと思いつくの早いよ...正解だけど」
「合ってた」
「うん」
「これ、気温が高くならないと効果を発揮しない天邪鬼なウイルスだし、人間にしか効果を発揮しないんだけど、これで地球温暖化を食い止めることができるかもしれない」
「いいね」
「僕は研究を進めてくるから、鮭とってきてほしい」
「わかった、研究がんばってね」
全員の体が震えた。
「パンデミック...ですか」
「そうですね...」
「待ってください...人間にしか感染しないって言ってましたよね...ということは人間をやめると解決するんじゃ」
「いや、そんな非現実的なことできるわけないでしょう」
「とにかく地球温暖化を止めましょう。こっちの方が現実的です」
「...」
[chapter:3 開発]
しかし、不運なことにこの会話を謎の集団が聞いていたのであった。
「なるほど...これはいい考えだな」
「開発始めましょう」
この事が悲劇に拍車をかけるとはまだ誰も知らなかった...
そこから3年後の2120年、特にウイルスが放出されたような事もなく、録音のことは忘れ去られていった。
一方、謎の団体は...
「よし、獣化薬が完成したぞ!」
「はっや...とりあえず被験体に投与して様子を見ましょう」
投与後すぐに異変が起きた。団員が少し目を離した隙に、被験体はチーターに姿を変えていた。
「とりあえず団長に報告だ!」
「普通パニックになるやろ...」
[chapter:4 報告]
「団長、薬は大成功ですよ!実はかくかくしかじかで...」
「なるほど、これは面白い」
「とりあえず増やしておきますね」
「そういうとこだぞ、俺はお前のここが好きなんだ」
「あ、ありがとうございます」
別の団員はとある言葉を漏らした。
「なにこの会話...」
その頃、世論は少しずつ改善し、環境問題も少しずつ終わりに近づいた。しかし、地球温暖化だけには効果が現れなかった。
奇妙だな...
「もう一回北極に行って調べてきますね」
「いいですけど、今回て終わりにしておいたほうがよいかと...」
「わかりました、そうします」
とある研究員が調査しに行くことになった。
[chapter:5 事件]
ら
数日後...
「とりあえず録音は準備しておきました」
「調子はどうですか?」
「異常なしです」
しかし、ある会話が聞こえてくる。
「よし、これで素早く効くようになった」
なんの会話だ...?もしかしてあの...
「じゃあ本番としよう。放出!」
え...?
「逃げろ!」
私はすぐに現状を理解し、叫んだ。
「あ、はい...あれ...?腕から何か...」
「嘘だろ...もう感染してしまうなんて」
「え...もしかして終わり...?やばい、もう耳が」
こうなることなら止めておけばよかった...
「すみません、もう自我が...」
研究員は最後の言葉を残し、走り去っていった。
「初期だから症状が重かったのか...絶対に救ってみせる」
「早い早い」
「早くない、それが私の目標なのだから」
わたしは涙を流した。そして、研究員を救うべく、ウイルスに対する特効薬を作ることを決心した。
[chapter:6 獣化薬]
「北極で研究員が1人失踪...」
「あ、ニュースやってる」
とある日本の受験生がニュースを調べていた。
「もう夜の7時だ、勉強しよう」
そして勉強机に向かった瞬間...
「パンデミックです!すぐに避難してください!」
「え!?」
「北極で失踪した研究員の失踪原因が判明...」
「どゆこと...?」
その頃...
「また獣化薬を使って実験しよう」
「空調システムを作っておいてよかった...」
「早速被験体に投与だ!」
数十秒後...
「めっちゃカラフルな鳥...?」
しかし...
「ちょっと息苦しい...」
「まあ空調で...」
「扉を開ければ...」
しかしその時、鳥が扉から出てしまい、捕まえることができずに逃がしてしまった。
「被験体が逃げたぞ!」
「捕まえろ!」
しかし団体の敷地内から逃げてしまい、外に出てしまった。
「まずい...」
「薬が世に放たれてしまった...」
「すぐに政府に報告しないと!」
[chapter:7 真実]
私は研究を進めるべくやらなければならないことを整理していた。しかし、あることに気づく。
あのホッキョクグマ達が作ったウイルスは気温が高い場所でしか効果を発揮しない_。
なぜ研究員は失踪したのか?
そう思った瞬間、失踪した研究員から電話がかかってきた。いや...もう研究員ではないのである。
大変失礼であったが、すぐに電話に応答した。
「なんで君の仲間が失踪したか分かる?」
やっぱり黒幕の声だ。
「初期だから...?」
「いや、それもあるけど、あり得ない程大量に吸引したからだよ。僕たちが放出したウイルスのおおよそ半分を吸引してもらったよ」
「そんな...」
私は絶句し、電話を切った。失礼な事をした。
[chapter:8 考え]
ホッキョクグマは北極にすむ肉食動物であり、北極の氷がとけて狩りをすることができない夏は何も食べずに生活する。そのため、地球温暖化により氷がとけている期間が長くなると、栄養分を取ることができず、個体数が減ってしまう。近年では、食物を求めて本来は人間が生活する地域に現れ、人間をおそう場合もある。 今回もこれが原因なのだ。
「速報。日本で謎の団体Xが謎の薬を誤って放出。日本へ向かう飛行機のほぼ全機は運転を見合わせています。薬は吸入型または注射型であり、人体に入るとウイルスに変化するそうです。そのウイルスの感染経路は空気感染,接触感染,飛沫感染が主であることがわかっております...」
謎の薬...?もしかしてあのホッキョクグマに手を貸してい一るのでは...?そう思ったのとき、研究員が急に研究室に入ってきた。
「『近くに動物園がないのにライオンがいる』という報告が日本でありました...」
「すみません、詳しく聞かせてもらえませんか?」
「近畿地方の集落での話なのですが、動物園から脱走してくることなどあり得ない場所なのに、ライオンがいるらしいんです。ライオンは普通サバンナとかにいるはずなので原因が分からないとのことで...」
「誰かが持ち込んだ訳でもないし...デマの可能性を危惧したほうが...いや...このライオンは元人間の可能性があります」
「あの『謎の薬』ってもしかして...投与されると人間卒業ってことですか?」
「あくまで憶測ですが、協力者がいないと成功しないようなウイルスが北極で発生しましたよね。だから協力者のミスの可能性があります」
「ありがとうございました。ためになりました」
[chapter:9 発覚]
数時間前、謎の団体Xは...
「なんか騒がしいな...ん?ライオンが2匹...?被験体は2人で、チーターと鳥になったはずなのにどうして...」
「助けてくれぇ...」
「ん...?なんか上司の声が聞こえたような...どうしたんですか?」
「あのライオン2匹は、本当は人間なんだ...」
「え...?もしかして...」
「ああ、薬が流出したんだ」
「大変ですよ!早く逃げ...」
「いや、私は自我を失ったライオン達に攻撃されたんだ。感染しているだろうし、逃げることもできない。君だけは助かってくれ」
部下は絶句した。
「早く逃げろ!」
「はい...いつか絶対に助けに行きます!」
しかし、近畿地方ではすでに薬は蔓延していた...
「ライオンだ!逃げろ!」
「マジかよ!」
「うわっ」
とある男性1人が転んでしまった。
「あの人はもう助からな...うっ...全身が痛い...」
すると突然...
「うわあぁぁぁぁ!!!」
「体から毛が...苦しい...」
「尻尾が...」
「服が破れていく...」
「助け...」
男性2人組は自我を失い街を彷徨い始めた。ただ、もう2人組ではなく、2匹のライオンであった。
[chapter:10 獅子の街]
とある愛知県のYouTuberは、近畿地方で起こっていることも知らずに、京都府へ向かって新幹線で出発した。
「いやー、京都楽しみですね~」
数十分後...
新幹線は京都駅に着き...
「はい、無事京都駅に着き...」
YouTuberが降りようとした瞬間...
「降りるな!もう京都は駄目だ!」
男性の声が聞こえた。
「え...?」
「このまま広島まで行くんだ!」
「はい...」
ライブ中にこんなコメントが来た。
「近畿地方で新しいウイルスが蔓延しているらしいです」
「早く逃げて!」
それを聞いたYouTuberは...
「わかりました、撮影は今度にします」
そして、男性はYouTuberに話しかけた。
「実はかくかくしかじかで...近畿地方の主要都市が獅子だらけになっている」
「怖い...」うん
今後は「獅子の街」とでも呼ばれるのだろうか。
[chapter:11 伝達]
近畿地方の大惨事は遂に私たちに伝達された。
「考察が...合っていた...?」
「もう世界は終わってしまうのか...」
「いや、まだ勝機はあります。特効薬を作りましょう!」
「それならまずはウイルスを集めないといけないですね...ガスマスクとかつけて行きますか...」
「そうしましょう」
一方その頃、日本では...
「京都市と大阪市は落ちたか...」
「早く国民の皆さんを避難させないといけませんね」
国の臨時対策チームはカメラを使って近畿地方の状況を観察していた。
「緊急事態です。現在、国内で謎のウイルスが蔓延しています。これから提示する避難所に避難してくださ
い。」
警報が出ていた。
「まだ東京は安全だな」
「そうみたいですね」
「あれ...地震...?」
突然地面が揺れ始めた。
「かなり大きいぞ...頭を守るんだ!」
「はい...」
数分後...
「やっと収まったか...」
「こんな大きい地震...経験したことなかったです」
「早く荷物をまとめて避難しよう」
荷物をまとめ、外に出た2人だったが...
「あれ...風が弱いと思ったら急に強くなるし、そうしたらまた弱くなる...おかしいですね...まあこんなことたまにはあるよね...」
「100年前に首都直下地震が起こるって噂があったが、100年間起きずに今起きたか...震度7だってよ...」
「とりあえず避難所へ向かいましょう」
「そうだな」
避難所に着き、場所を確保し、避難生活を始めた2人であったが、突如1人の男性が避難所に入ってきた。
「助けてくれ...」
次回に続く...
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