家に入り浸るダウナー猫獣人さんは貴方に重い感情を向けていて……
(日が沈むころ、帰宅してリビングに進むと獣人さんが出迎える)
あ……おかえり。
って、うわ………外、暑かった?
すんごいよ、汗の匂い。
服とか洗濯しといてあげるからさ、シャワー浴びてきなよ。
……は?……心配しなくても洗濯くらい出来るっての。
確かに生活能力低いけど、そんくらいできる。
前に失敗してただろって……それは昔の話じゃん。
さすがにもう覚えたって。
それより、はやくシャワー浴びてきてくんない?
匂いきついから。こっちは君と違って嗅覚敏感なの。
ん。いってらっしゃい。
(風呂場からシャワーの音がする)
(服を手に持っている)
[低い声でボソボソ呟くように]
……ほんとに、すごい匂い。
何でこんなあたし好みの匂いなんだろ………
………ち、ちょっとくらい…………顔うずめて………
匂い………嗅いでも…………
………ッ!
(すんでのところで服を洗濯機に放り込み、勢いよく扉を閉める)
[焦ってハァハァと息を切らす]
駄目だ駄目だ………何やってんだあたし………
こんな終わってる猫獣人なんかに好かれて………なんにも良いこと無いんだから……
これ以上好きにならないようにしないといけないのに………
………私……最悪…………
はぁ……とっとと回してゴロゴロしてよ………
(聞き手が浴室から戻ってくる)
(ソファーに寝っ転がってた獣人さんが起き上がる)
おかえり。ソファー借りてるよ。
ん、さっぱりした?
そ。よかった。
え?匂い?
あー、うん。もう大丈夫。石鹸の匂いしかしないよ。
洗濯ありがとうって………こっちはお邪魔してる身だよ?
それくらいはするって……
え、自分ち?
あー……まぁ着る服無くなりそうになったらするよ。
ほんとだって。
(聞き手が持って帰ってきたコンビニの袋からカップ焼きそばを取り出す)
あ、カッフ焼きそば?
あたしの分も買ってきてくれたんだ。
いくらだった?自分の分払うから。
いらないって……君いつもそう言うけどさ………
さっきも言ったけどさ、あたし邪魔してる身だし……
ご飯だって……作ってもらったりしてるし……
[声がだんだん小さくなる]
あんまり……負担にもなりたく………無いし………
家猫みたいな感じだからって……ふっ、何それ。
[軽く呆れた感じ]
あたしのことバカにしてる〜?
え……居てくれると嬉しくて安心する………?
………そ………そう………。
[膝を抱えて顔を埋める]
ぅ………ありがと………
………こっち見んなよ………
はやくお湯沸かしてきたら?
うん。
待ってるから……
(食事を済ませた2人)
ごちそうさま。
ありがとう。美味しかった。
ごめん。料理作れなくて………
気にしてないって………優しいね。君は。
マンションの廊下で酔い潰れて床に倒れてたあたしを、助けてくれた時から、ずっと。
獣人なんて、あんまりいい話聞かないでしょうに。
そんな君の優しさにつけ込むみたいに、ずっと甘えちゃってるあたしもあたし………か………。
え、容器洗ってくる?
わかった。いってらっしゃい…………って、危な………ッ!!!
(足を滑らせて転びかけたあなたを、咄嗟に立ち上がって、背中から抱きとめる)
大丈夫?ってうわ……背中………っ………身体、近………
うなじの匂いも………うぅ………
へっ?ああいやっ!何でもない!!
それより大丈夫?どこも痛くない?
足捻っただけ?
なら良いけど………
それよりはやく容器洗って捨ててきなよ。
ほらはやく。
ハァ……ハァ……ヤバかった……
シャワー浴びさせたとはいえ……あそこまで近いと流石に………
身体軽かったな………あんなにがっしりしてるのに……
あたしより力………うぅ………駄目駄目………普段通りに……
(聞き手が戻ってきて、話しかけてくる)
うえっ?!何?!
びっくりした……急に話しかけないでよ………
さっきはありがとうって?
[平常を取り繕うように]
別に。そんな感謝される程でもない。
え?重かったろって………?
まさか、こんなでもあたし獣人だよ?
腕、細いけど………
君より多分力強いし……
むしろ………その………軽い、くらい、だったし………
受け止めてくれたのが獣人のあなたで助かりました、って………
っっ……………!!
[衝動を抑えて]
はぁ…………あのさぁ、あんまりそんな感じのこと、獣人の人に言わないほうが良いよ?
どういう事って………まぁその………襲われちゃうよ、って事。
君のとこにもたまに獣人の人居たりするでしょ?
助けられたりしても、あんまりそういう感じで言うんじゃ無くて、ありがとうございますくらいで済ましといたほうがいいよ。危ないから。
最近そういう事件とか多いんだし………気を付けたほうがいいよ………
そうそう。危ないヤツばっかりだから。
ん、わかったなら………いい。
私が襲おうとするような人じゃなくて助かった?
……………………………………そう、だね……。
ほんとに……………そう………………。
………………………………
(長い沈黙)
ねぇ。
………………あの、さ………。
もしあたしが、本当は君の事、襲いたくてしょうがない、って言ったら…………………
どう、する………?
…………………本当は、君の事が好きで…………
襲い、たくて……………………
でもあたしはそもそも獣人で………君とは違うし…………
そうじゃなくても、あたしってすっごい面倒くさい性格だからさ……………………
生活力だって無くて…………家事とか料理とか…………全然出来ないし。
助けてもらったあの時から、めちゃめちゃ………君に頼りっぱなしで………………
あたしは何も…………返せなくて…………
でもそんな君から………あたし、離れられなくて………
こんな奴に好かれたって……絶対、君に辛い思い、させるだけでさ……………
………………あたし、何言ってんだろ………………。
………………ごめん、聞かなかった事にしてくれる?
もう今日はあたし、帰るから………………
………………は?
いいですよ、って………………何、が………?
襲……われても…………?
[震えた声で]
はは…………あの、さ…………君、今、何言ってるか…………わかって…………
は、好き?!
っ…………!!!
や、やめてよ…………冗談でも言っていいことと悪い事が……………
へ…………好きでもない方にこんな事しない…………
……………………あー………………………………。
[声が低くなる]
………………………………そう。
………………………………ふ〜ん。
そっか。
(聞き手を押し倒す)
じゃあ、もうこんな事されても、文句言えないね?
はは、急に押し倒されて、びっくりした?
………かーわい。
その顔。正直、すっごいそそる。
フーーッ……フーーッ……
あたし、言ったからね?
すっごい面倒くさいヤツだぞって
多分、あたし重い方だと思うし。
めちゃくちゃ嫉妬するだろうし。
君が後悔したって泣き叫んだって、
許しを請うたって絶対に離してやらないけど。
………いいよね?
つーか、駄目だって言っても襲うけど。
もう我慢無理だし。
煽ったの、君だかんね?
は………絶対に幸せにする………??
………………………あ゛〜゛〜゛〜゛〜゛…………………………………
うれしいなぁ………ありがとー………
で〜〜もぉ…………
[ド低音耳元囁き]
いいからお前は今は黙って………あたしに抱かれてろ………
今日は絶対寝かしてやんねぇ…………
噛み跡も…………引っ掻き跡も付けて…………
誰が見てもあたしのもんだってわかるように…………
夜通し抱いて…………マーキングしてやるよ…………
お前が何言っても………気絶してもやめねぇけど…………
いいよな…………?
ふふ…………目ぇとろ〜んとしながら頷いちゃって………
いい子だ…………
フーー………
それじゃ、早速…………
いただきます…………
(首に噛み付く)
[newpage]
(ここからオマケ 無くても良いです)
[newpage]
ん………………
んん〜〜〜〜〜〜っ………………(ネコ伸び)
あ………………おはよ………………………
結局2人ソファーの上でそのまんま………
寝ちゃったね………………。
もうお昼、過ぎちゃってるし…………。
うわ、君の体、傷と噛み跡だらけじゃん………………
これ全部………あたしが付けたん、だよね………………。
ごめん………………痛いよね………。
大丈夫?むしろちょっとうれしい?
ふふ……そっか。
[嬉しさを噛みしめるように]
ふふふ………………。
ね………………その………………
あたし達………………はれて付き合う事に…………なったんだよ、ね。
そうだよね………うん。
じゃあ、さ。
ぎゅーって、してもらっても、いい?
(聞き手が抱き締める)
ん……………あったかい……………
頭、撫でてよ………………あと顎の下も………………
(SE:ネコのゴロゴロ音 ※無くても可)
………………んふふ………………
………………ありがと。
………え?シャワー浴びてご飯の用意する?
じゃあ………あの………私も、その………ご飯作るの、手伝うよ
どうしたの?って………いや…………その…………一応私、彼女になった、訳だし…………
ゆくゆくは………家事とか料理も………出来るようにならないとって………
ッ!ちょ、頭撫でないで!!
触んないで!
さっきは撫でてって言った?
っ………今は気分じゃない!
知らない!はやくシャワー浴びてくれば?
ぅ………あと………傷、しみたらごめん…………
[冷静になる]
うん、待ってるから……………。
……………あのさ……………
あたしのこと、絶対…………離さないでね…………。
うん………………ありがとう……………………。