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獣人化猫くん初めての健康診断

  今日は朝からなんだか忙しい。

  いつもの土曜日ならお昼までベッドでごろごろしてる"かいぬし"も、仕事の日と同じように起きて何かの準備をしてる。

  「今日は初めてお出かけするから、洋服を着てね」

  「…!分かった!」

  "お出かけ"…なんだろう、どこに行くんだろう、楽しみ!

  僕が半分人間になってから、かいぬしは僕に洋服を買ってくれた。

  「これをちゃんと着られるようになったらお出かけが出来るからね」って言われて、お家の中でも慣れない洋服を着て過ごした。

  今日やっと初めてのお出かけができるらしい。

  猫だった僕が半分人間になったのは少し前。

  「獣人化」っていって、飼われている動物達の中ではたまによくあることあるらしい。

  猫年齢では3歳だった僕は、今の姿は13歳くらいの人間の姿だってかいぬしが言ってた。

  見た目はほとんど人間で、猫だった名残として、頭の上に猫耳とお尻には尻尾だけが残ってる。

  「かいぬしー!洋服着たよ!」

  「うん、偉いね。ボタンだけ閉めてあげるね」

  まだ人間の手を上手に使えなくて、ボタンはいつもかいぬしに閉めてもらう。

  人間の手は、慣れたらもっと色んなことが出来るようになって、すごく便利なんだって。

  かいぬしも準備ができたみたい。

  玄関で練習したように靴を履いて、かいぬしと手を繋ぐ。「お外では手を離しちゃいけないよ」って、かいぬしはいつも言うのもちゃんと覚えてるんだ!

  ──────

  お外に出てすぐ、車に乗った。猫だったときも車に乗ったことはあるからよく知ってる。

  だけど、猫の時とは見える景色が全然違う!

  猫だった時は、車に乗る前にまず狭い箱みたいなのに入るから…かいぬしの顔も見えなくて怖かったなぁ。

  でも、人間の体で乗る車がこんなに楽しいなんて!

  少ししたら、かいぬしが車を止めた。

  目の前に見えるのは…僕たちが住んでるお家よりもずっと大きい白いお家。これは誰のお家なんだろう。猫が100匹は暮らせそうだ。

  「開けてあげるから、少し待ってね」

  そういうとかいぬしが車を降りて、僕の乗っている方のドアを開けた。

  またかいぬしと手を繋いでお外に出る。

  「ねぇここどこ?誰のお家?」

  「ここはお家じゃないんだよ、一緒に中に入ってみようか」

  「うん!」

  ガラスの扉を抜けて、中に入る。と、そこには知らない人がたくさん居た。

  よく見ると、僕と同じように頭の上に耳やお尻に尻尾が付いた人もたくさんいる。

  きょろきょろと周りを見渡す僕の手を、かいぬしがゆっくり引っ張って歩いた。

  「すみません、予約した───」

  『お待ちしておりました、こちらの───』

  高いテーブルみたいな台の向こうに立っている女の人と、かいぬしが話し始めた。

  なんの話しをしてるのかはよく分からない。

  人間になってから、猫だった時よりもかいぬしの言葉がよく分かるけど、まだ知らない言葉もたくさんあるんだ。

  「お待たせ、向こうの椅子に座ろうか」

  「うん!なんのお話してたの?」

  お話が終わったみたいで、かいぬしがまた僕の方を向いた。

  手を引かれるままに右側にあった椅子の方へ向かって、かいぬしと並んで座る。

  「あのね、今日ここに来たのは"許可"を貰うためなんだ」

  「きょか?ってなに?」

  「君が人間の姿で、お出かけしたりお外で遊んでもいいですよ、っていう約束だよ」

  「ふうん」

  もうお外には出てるのに、変なの。

  だけど、かいぬしが真面目な顔で話すから僕はそれをいい子に聞いた。

  「もし今日一日君がいい子にしてたら、これからはもっとたくさんお出かけしたり、お外で遊べるようになるんだ」

  「ほんと!いい子にする!」

  「うん、頑張ろうね」

  かいぬしが僕の頭を撫でる。

  猫の時は、お外に出ることはほとんどなかった。かいぬしがお出かけしてもいつもお家でお留守番。

  人間になるとお外にもたくさん出られるようになるんだ!

  今日何をするのかはよく分からないけど、とにかくいい子でいるぞ!

  そんなことを考えていると、僕たちが座る椅子の右側に伸びる廊下から、誰かの怒るような声が聞こえてくる。

  『───ってない!、やだ…!!』

  何を言ってるのかよく分からない。

  猫の時の方が、耳は遠くの音までよく聞こえた。

  頭の上に付いている猫の耳も、人間になってからは猫の時ほどよく聞こえない。

  「ねぇ、かいぬし───」

  『番号札24番の方〜、3番診察室へどうぞ』

  「呼ばれたから、行こうか」

  かいぬしが立ち上がって僕の手を引く。

  さっき聞こえた何かが、なんとなく嫌な感じがして、頭の中が変な感じだ。

  だけど今日はいい子でいるって言ったから…。

  僕はかいぬしと手を繋いだまま、立ち上がって同じ方向に歩いていった。

  ──────

  誰かに呼ばれた方に歩いていくと、扉がひとつ。中に入ると、そこは部屋になっていた。

  広さは僕たちのお家のリビングくらい。

  真ん中にはお布団の乗ってないベッドがあって、ベッドの向こう側に知らない男の人。

  『こんにちは、──さんですね、よろしくお願いします』

  「はい、お願いします」

  かいぬしと何か話をしている。

  僕が不安そうにきょろきょろと2人の顔を見ていると、その知らない男の人は僕のことを見て笑った。

  『初めまして、知らない人がたくさんで緊張するよね』

  「きんちょう…?」

  知らない人がたくさんなのもそうだし、"きんちょう"なんて言葉も知らない言葉だ。

  その男の人は、また優しい顔で笑うとそのまま僕に話しかける。

  『‎今日は、君の体に悪いところがないかを見せて欲しいんだ』

  「ないよ、悪いところ…。」

  『うん、そうだね。それを先生と飼い主さんと一緒にみんなで確認しよう』

  「せんせい?」

  その男の人は、嬉しそうに頷いて自分のことを指さした。

  あぁ、この人が"せんせい"って言うんだ。

  みんなで確認…?よく分からないけど、かいぬしも一緒なら…。

  僕がぐるぐると考えていたら、せんせいがまた僕に話しかける。

  『じゃあ、ここのベッドの上に乗ってくれる?靴はそのままでいいよ』

  「……うん」

  かいぬしが繋いだ手をベッドの上に引き寄せるようにしたから、僕はいい子にベッドの上に座った。

  手を繋いだままのかいぬしは後ろに立っていて、せんせいが僕と向かい合うように座っている。

  『えらいね、じゃあ腕を上に上げて』

  かいぬしに手を上に引かれたので、そのままもう片方の腕も伸びをする時みたいに上に上げた。

  『飼い主さん、お洋服少しだけ捲ってもらってもいいですか?』

  「はい、分かりました」

  『ありがとうございます、そのくらいで大丈夫ですよ』

  かいぬしが僕のお洋服をお腹の辺りまで持ち上げる。

  するとせんせいは、首に掛けていた何かを耳に付けて、それと繋がっている丸いものを僕のお腹に当てた。

  「ひゃぁ…!なにっ?」

  『ごめんね、冷たかったかな。当てるだけだから大丈夫だよ』

  何をしてるのかよく分からないけど、僕はそのままじっとしている。

  お腹の上、胸のあたり、せんせいが真面目な顔をして丸い何かを僕の体に当てている。

  『うん、悪いところはないね。この検査はおしまいだよ』

  "けんさ"?また知らない言葉が出てきた。

  洋服を離して腕を下ろすと、かいぬしが「いい子だったね」って言って僕の頭を撫でてくれる。

  そのあとも、せんせいは僕の体の色んなところを見たり触ったりした。

  口の中をライトで照らして見たり、喉の辺りを触ったり。

  何やらそのひとつひとつを「検査」って呼んでるみたいだった。

  『本当にお利口さんだね。…よし、次で最後の検査だよ』

  最後…!これが終わったら、「いい子」も終わり?かいぬしいっぱい褒めてくれるかな?

  わくわくしている僕の横で、せんせいが何かを準備している。

  『飼い主さん、そしたら仰向けにさせてもらって、お腹の上に跨って抑えてもらえますか?』

  「分かりました。家でも練習したので多分大丈夫かと…」

  『ありがとうございます、助かります』

  かいぬしがまたせんせいと話した後で、今度は僕に声をかけた。

  「じゃあベッドの上にごろんしようか」

  「…?うん」

  言われたとおりに、ベッドでお腹を上にして寝転がる。お外なのにごろんするなんて、少し変な気持ちだ。

  続けてかいぬしが僕のお腹の上に座るようにして乗っかってくる。

  「かいぬし!重い…っ!」

  「ごめんね、これから少しだけ痛い検査をしないとなんだ、だから動かないように抑えるね」

  痛い検査…?なにそれ、こわい、いやだ…!

  頭の中がぐるぐるする僕の腕を、いつの間にかやって来た知らない人がベッドに押し付けるように抑えている。

  「やだ!痛いのやだ…っ!」

  「ごめんね、嫌だね。でも練習したこと、ちゃんと覚えてる?」

  「覚えてるけど…っ、やだぁぁ」

  怖くて目の前が見えなくなってくる。僕の目から涙が溢れてきた。

  "れんしゅう"…覚えてる。かいぬしが最近よく教えてくれること。

  僕の腕を少しだけ抓って、これが「痛い」だよ、って教えてくれた後に、「痛いことがあったら、出来るだけ体を動かさずにじっとしてるんだよ」って。「そうしたら痛いはすぐなくなるからね」って教えてくれた。

  だけど、本当の痛いがこんなことなんて知らない。どのくらいの痛いなのかも分からない。

  怖くて、嫌で、僕はぼろぼろ泣いた。

  「やだっ…!かいぬし、僕いい子にしてたのに、なんで…っ!」

  「ごめんね、少しだけだからね、動いちゃだめだよ」

  かいぬしが両手で僕のほっぺたをなでなでする。

  腕を抑えていた人が、また僕の腕にぐっと力を込めた。

  何か濡れたものが僕の腕をゴシゴシしている。

  『ごめんねー、少しだけチクッとするよ、動かないでねー』

  せんせいだって嫌いだ、最初は優しいことしかしなかったくせに!

  そんなことを考えていたら、腕に何かが突き刺さったみたいに痛くなる。

  「うぁぁぁぁんっ!!ひぃ゛っ…痛いぃ!」

  「お利口だよ、動かないよ」

  夢中で足をバタバタさせたけど、お腹の上にかいぬしが乗っかっているので動けない。

  何かが突き刺さったみたいなのは一瞬で、そのあとはなんだか腕がじんじんする。それでもまだ痛い。

  「やだやだぁぁぁ!はなして…っ!!」

  『もう少しだけ我慢だよー』

  かいぬしが僕の頭を撫でる。いつもなら嬉しいけど、今は痛みの方が強い。

  そんなことしたって許さないんだ!こんなの聞いてないのに!かいぬしのばか!

  『はい!おしまいー!』

  ぱっと腕を抑えていた手が離れる。

  涙でびしょびしょの顔でそっちを見ると、僕の腕のさっきまで痛かったところに変なシールみたいなものが貼られていた。

  「ごめんね、よく頑張ったね、偉かったね」

  僕の上から降りたかいぬしが、僕の頭を抱きしめるようにしてたくさん撫でる。

  せんせいからもらったティッシュで僕の顔を拭いてくれた。

  腕はもう痛くないけど、今度はくっついているシールが気になる。

  触ろうとしたのを、せんせいに止められた。

  『これは今日お風呂に入るまで触ったらだめだよ、もっと痛くなっちゃうからね』

  こんな人嫌いだ、もう信じない!と思ったけど、もう痛いのは嫌なので触るのはやめた。

  また僕と手を繋いだかいぬしが、僕に「立てる?」と聞いてくる。

  立てるし、早くこんなところ帰りたい!と僕はベッドから降りた。

  「ありがとうございました」

  『はい、お大事に。次は獣医科ですね、待合室でお待ちください』

  痛いことされたのに、お礼を言うなんて変なの!僕は横目でかいぬしを睨んだ。

  「痛かったけど我慢できたね、えらかったね」

  「かいぬし嫌い…」

  部屋を出て、また椅子のところに戻るとかいぬしがたくさん頭を撫でてくる。

  かいぬしだってきっと知ってたんだ、検査のこと。それなのに黙って連れてくるなんてひどい。

  「ねぇ、早く帰ろう」

  「ん?あぁ…うん、もう少しだけ待ってね」

  思えば、初めに聞こえてきた誰かの声もきっとそういうことだったんだ。

  みんな痛いことされるなんて知らずにかいぬしとここに来て、きっと嫌な検査をされたんだ。

  そういえば、そんなことが猫だったときにもあった気がする。

  小さい箱に入れられて、車に乗せられて…。箱から出してもらえた!と思ったら、嫌な匂いがする変な部屋で知らない人に体を触られたり、痛いことをされたりする───

  『番号札24番の方〜、6番診察室へどうぞ』

  「今日はこれが終わったらお家に帰れるからね、頑張ろうね」

  誰かの呼ぶ声がして、かいぬしが応えるように立ち上がる。

  なんだかまたさっきと同じような…。

  僕は嫌な予感に足を止めたけど、かいぬしがそんな僕を抱き抱えると足早に扉の中に連れていった。

  ──────

  「やだ…!もう帰るの…っ!!」

  扉の中に入ると、そこはまた同じような部屋だった。

  違うのは、ここには知らない人が3人もいる。

  帰りたいと暴れる僕を、かいぬしが抱き抱えて離さない。

  『抱っこしたままで大丈夫ですよ、お耳から失礼しますね』

  知らない男の人がそう言うと、かいぬしに抱っこされた僕の耳を触る。

  いやいやと首を振ったら、横にいた女の人が僕の頭を抑えた。

  「やめて…っ!離して!」

  『見るだけだからね、痛いことはしないよ』

  もう騙されないぞ、と必死に暴れたけどほとんど動けなかった。

  けれど、今回は本当に痛いことはなくて、両方の耳を順番に触ったり見たりしただけだった。

  『次、尻尾失礼しますね。その次の検査もあるので、下脱がしてしまってもいいですか?』

  「はい、大丈夫です」

  大丈夫じゃない!!勝手に返事しないで!

  かいぬしがベッドに跨るようにして座ると、2人の人がその両側に立って、かいぬしにしがみついていた僕の脚を解かせる。

  耳を触っていた男の人は、僕の後ろに立っているようだった。

  ベッドに膝立ちするようにして足を押さえつけられる。上半身はかいぬしに向かい合って抱きついたまま。かいぬしも僕の体を抱きしめるように押さえ込んでいる。

  すると、足を押えていた人たちが僕のズボンとパンツを一緒に脱がせていく。

  「ふぇ…!?、なんで…っ、」

  「検査のためだから、大丈夫だよ」

  かいぬしが、「人間はお外では洋服を着るんだよ」って言ったのに。

  検査のためだったら脱いでもいいの?わけがわからない。

  『尻尾失礼しますね、』

  「ひぇっ…!!、んにゃ…っぁ!」

  またあの男の人の声がして、突然尻尾を触られる。

  尻尾は嫌だ、触られたくない。

  痛くはないけど変な感じがして、強く引っ張られたらどうしようって怖くなるから、かいぬし以外には触られたくないところなのに。

  『触ってて痛いところとかないかな?』

  「…にゃい、!にゃぃから…っやめて!」

  足をじたばたさせたいのに、押さえられていて動けない。

  ぞくぞくするような、痛くないのに怖いような感じがして、思わず両腕でかいぬしにしがみついた。

  『うん、大丈夫そうですね』

  しばらくして、尻尾を触っていた手が離れた。

  安心してふっと体の力が抜ける。

  それなのに、僕の両足を押さえている腕は離れないまま。

  『最後、肛門腺ですね。お家で処理されてますか?』

  「いえ、猫のときから一度も…」

  かいぬしが何か話しているけど、よく分からない。

  猫のときの話?確かに、こっちの部屋では耳とか尻尾とか、猫の体の部分を検査されてる気がする。

  『あまり溜まりやすい子では無さそうですか?』

  「あ、いえ……前にクッション駄目にされたことがあります」

  『そうなんですね。獣人化しても何故か肛門腺は残っていることが多くて、処理しておいた方が良さそうですね』

  「お願いします」

  話が終わったのか、また男の人の手が僕のお尻に触れる。

  なんでそんなところ、と思っていると、その手がお尻を割り開くように広げた。

  「な、なに…っ」

  『少し気持ち悪いかもしれないけど、我慢してね』

  広げられた中心、お尻の穴をその人の指が両側からぐりぐりと押した。

  「んぎゃぅ…っ!?!?、なにぃ゛っ!」

  思わず暴れそうになった足を、また力を込めて押さえられるのが怖くて嫌だ。

  それなのに、また指がお尻の穴を摘むようにぐにぐにと捏ねてくる。

  それがどうにも気持ち悪くて、逃げたくてたまらない。

  「やめて…っ!やだぁ!!」

  『んー、やっぱり外からじゃ難しいかなぁ』

  嫌がってお尻を動かしていたら、かいぬしが僕の腰をがっちり掴んで動けなくする。

  まただ…最低、ひどい、ばか、離してよ!

  その間もお尻の穴を横から摘まれて、押しつぶされて、モゾモゾとした変な感じが続く。

  『出来れば外からやってあげたかったんですけど、ごめんね、難しそうなので少し指入れますね。』

  「お願いします」

  指入れるって何、どこに───と考える暇もなく。

  「ふぎゅぅ゛っ!?!?…ぅ゛うう〜っ゛!!」

  お尻の穴に指が入ってくる。

  痛くはないけれど、どうしても嫌な感じがする。気持ち悪い、嫌だ、やめて、抜いて…!

  『すぐ終わらせるからね、』

  そんな言葉、さっきどこかでも聞いた。

  すると、お尻の中に入ってきた指が、そのまま穴の中の左側を抉るように動く。

  それに合わせて、お尻の外側からも指が当てられた。

  「いやぁ゛ぁぁぁっ!!、やめてぇ゛!やだぁぁぁ゛」

  二本の指が、お尻の穴越しに何かを挟み込むように探りながら、中と外からそこを摘む。

  摘まれたまま押し出すように、指を動かされるのが嫌で嫌で仕方がない。

  暴れだしたいのに、逃げしたいのに、知らない人達に押さえられて怖い、嫌だ。

  『あ、出てきた出てきた。すっきりするね、もう少しだよ』

  「ひい゛ぃぃ…っ゛!!やめ゛てぇぇぇぇ゛!」

  なんだかよく分からないまま、お尻の穴をぐりぐりされて、お尻の縁を挟み込まれて摘まれると、何かが潰れるような萎むような感覚がした。だけど、気持ちが悪いだけで痛くはない。

  「うぇ…っ、ひぐぅ…っ、」

  そのままお尻を何かで拭かれる感じがして、よく分からない気持ち悪さに僕はまた泣いていた。

  かいぬしが背中を摩ってくれるけど、まだ気分は落ち込んだままだ。

  『ごめんね、あと右側にもあるんだ』

  「ふぇ…っ」

  悪魔のような一言を発した男の人が、また僕のお尻に指を入れた。

  今度はお尻の中から右側をぐりぐりされて、またお尻の穴の外側からも指で押される。

  「やだぁぁぁぁぁ…!…ひっぐ、も、…しないでぇぇぇぇ」

  だんだんとお尻の縁がひりひりしてくる。

  また何かが出ていくような感じがして、指が抜かれた。

  『うん、これで本当におしまいだよ。頑張ったね』

  「うぇぇぇ…っんぐ、」

  「お利口だったね、もう帰れるよ」

  かいぬしに頭を撫でられて、足を押えていた人たちの手が離れる。

  泣きながらズボンを履かせてもらうと、かいぬしの手を引っ張って部屋から飛び出した。

  ──────

  お家に帰ると、検査のご褒美としてかいぬしがアイスを食べさせてくれた。

  いつもは買ってこないと無いはずのアイスがお家にあったってことは、かいぬしはやっぱりこの検査のことを初めから知ってたんだ。ばか!

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