キツネの半獣人の先輩に抱かれた話

  私はうさぎの半獣人。人より性欲が強いくせに上手く発散することが出来ない。それによって気持ちのコントロールが難しい時があって、それがずっとコンプレックスだった。大学生という肩書きはあっても、恋人ができたことはない。周りは楽しそうなのに、自分だけ取り残されているようで、もやもやした感情だけが積もっていく。

  そんな私にも、実はずっと好きな人がいる。

  ――同じサークルの、キツネの半獣人・フェンリオ先輩。

  彼はサークルどころか大学全体でも指折りの人気者だ。

  理由は簡単で、“魅力”がすべての動作に滲み出ているから。

  少し長めのテラコッタ色の髪は、ゆるく編み込んだハーフアップでまとめられ、いつも品よく揺れている。無駄のないしなやかな体つき、ぱっちりした目元、キツネの半獣人の中でも高めの――ほぼ2mある長身。服装やアクセサリーのセンスも抜群で、誰が見ても惹かれてしまう。

  “憧れずにはいられない存在”。

  それが、私にとってのフェンリオ先輩だ。

  そんなフェンリオ先輩の周りには、いつも人が集まっていた。

  このサークルに心から興味があるというより、

  “先輩がいるから”という理由だけで入ってきたような人ばかりだ。

  ただ大騒ぎしたいだけの男子たち。

  強い香水の匂いをまとい、目立つ格好で先輩の気を引こうとする女子たち。

  ――そのどれもが、私の目には騒がしく映った。

  きっと、このサークルで本気で活動しているのは私くらいだろう。

  “来たいときに来ればいい”という自由なスタイルが裏目に出て、

  ほぼ飲み会サークルみたいになってしまっている。

  新しく入ってくる子も、フェンリオ先輩目当てか、すぐに来なくなってしまう幽霊部員ばかりだった。

  そんなある日、普段なら絶対に声がかからないはずの私にまで、飲み会のお誘いが回ってきた。

  どうせ“陽キャのノリ”で適当に言っているだけで、

  本気で来るなんて思われていない――そんなの分かっていたはずなのに。

  「先輩も来るらしいよ」

  その一言を聞いた瞬間、胸がドクンと跳ねて、

  気づけば「行きたいです!」なんて勢いで返事してしまっていた。

  誘ってきた人たちは「じゃあ何時に、このお店ね」とだけ言い残し、

  あっさりと去っていった。

  授業が終わったあと、飲み会まで少し時間があったので、

  写真部の活動としてカメラを持ち、校内を歩き回って被写体を探すことにした。

  そんなとき――白くてふわふわした影が目に入った。

  ペルシャ猫のような、美しい毛並みの野良猫だ。

  ゆっくり近づくと、警戒するどころか足元にすり寄ってきて、くるんと体を押しつけてくる。

  今日は先輩が来ると聞いて、少し気合いを入れてミニスカートにしたせいで

  くすぐったい毛が素肌に触れるけれど、その愛らしさに悪い気はしない。

  しゃがんで目線を合わせると、

  そのまま膝に乗ってきて「撫でて」と言わんばかりに見上げてきた。

  ふわりとした毛並みをそっと撫でると、今度は首元へ頭を寄せ、

  すりすりと甘えるように押しつけてくる。

  そのぬくもりに夢中になっているうちに、

  気づけば飲み会の時間が近づいていた。

  名残惜しくて、小さく「またね」と声をかけると、

  猫はふいっと顔を上げ、ちょん、とお鼻を触れ合わせてから

  静かに去っていった。

  ――なんてかわいくて、かっこいい猫さんなんだろう。

  胸の奥がふわっと温かくなったまま、

  私はルンルン気分で居酒屋へ向かった。

  あらかじめ伝えられていた居酒屋は、どうやらサークル御用達の場所らしい。

  幹事の名前を告げると、店員さんが「ああ、いつもの」といった反応をして、

  どこか慣れた様子で席へ案内してくれた。

  そこにはすでに、かなり出来上がっている人たちが何人もいて、

  ――やっぱり来るべきじゃなかったかも、なんて後悔しかけたそのとき。

  視界の端にフェンリオ先輩の姿が入った。

  それだけで足が止まり、私はそっと空いている席に腰を下ろした。

  ⸻

  飲み始めてしばらくして気づいたことがある。

  みんな、思っていた以上に優しくて話しやすい人ばかりだったということだ。

  勝手に“陽キャの集まりだから苦手”と決めつけていた自分が、急に恥ずかしくなるくらいに。

  今もモチモチのお姉さんたちに頬を触られながら

  「ナマエちゃんお肌きれい〜!」なんて言われて盛り上がっているし、メイクの話題ではまるで女子会みたいに笑い合っている。

  男子たちも「これ美味しいよ」と料理を取り分けてくれたり、

  カメラロールの写真を見せれば「すごい!」と褒めてくれたりして、胸の奥がぽかぽかするような気持ちに満たされていた。

  ――フェンリオ先輩が会話に入ってくるまでは。

  「なーにやってんの」

  不意に頭上から声がして、顔を上げた瞬間、

  心臓がドクンと跳ねた。

  気づけば先輩は、そのまま私のすぐ横に腰を下ろしている。

  まずい。

  まずいまずいまずい。

  私史上最大のピンチが到来してしまった。

  さっきまで周りのみんなと笑っていた先輩は、そのまま当然のように私の隣に居座り、会話に混ざったり、時折こちらを覗き込んでくる。

  ひとりで大人しく食べて時間が過ぎるのを待とう――

  そう思っていたのに。

  「ナマエちゃんって、何のお酒好き?」

  まさかの、名前を覚えられていた。それだけで耳まで熱くなる。うまく返事もできず視線をそらす私に、先輩は楽しそうに目を細めて、

  「え、赤すぎじゃんかわい」

  なんて、軽く笑いながら言ってくるものだから、もう心臓の落ち着きどころが分からない。

  緊張からそこまで強くないお酒をガブガブ飲んでしまいそこからの記憶は途絶えた。

  次に目が覚めたのは見たことの無い布団の上だった。モゾモゾと動く気配を感じて隣を見るとそこにはフェンリオ先輩がいた。思わず反射的に逃げると先輩の太い手で腰を抑えた。

  「ナマエなんで逃げんの?まだ寝てよ」

  脳が溶けるほど甘ったるい声で話す先輩の言葉が脳を通らず耳から抜けっていった。

  は、え、なんでとかよく分からないことを喚きながら先輩から距離を取る私に先輩は容赦なく距離を縮めてきて、いきなり

  「ん、ちゅ…ぢゅ」と濃厚なキスをしてきた。

  いきなりのことに混乱してる私にフェンリオ先輩は、昨日はナマエが寝ちゃってお預けになっちゃったから堪能させろよと言い私の事を押し倒した。

  「ねぇ、ま、まってまってよフェンリオ先輩!どういうことですか、こんなの恋人同士しかしたらダメでしょ」

  ウサギの抵抗なんかたかが知れてるが、襲われないように必死に抵抗した。しかし私の言葉聞こえていない先輩は呑気に

  「えー、でもナマエが言ったんだよ。エッチなことしたいのに、自分じゃ上手くできないーって。てか昨日は俺の事フェンて呼んでくれたじゃん。もう俺たちは恋人なの。俺が告白したら良いですよって言ったじゃん。ほら、呼べよ」

  先輩は甘えるように、首筋に顔をうずめてスンスン臭いを嗅いでいる。先輩の色気の暴力にやられ始めた私はすんなり恋人発言を受け入れ、フェンさんと名前を呼ぶ。

  「フェンさん、やぁ。いやですそんなとこ匂い嗅がないで」

  と泣きながら訴えると、フェンの顔色が代わり辺りの温度が下がったように感じる。

  「ねぇナマエさぁ、お前他の男にこの距離許したの?俺っていうものがいながら」

  どういうことだ。私の初めての彼氏はフェンさんだと必死に首を振るが、フェンさんは私の言うことに耳を傾けてくれずブツブツ何か言っている。そして、突然ニッコリになると「決めたわ。優しくしよーと思ってたけどナマエのこと孕ませるね」と死刑宣告をした。

  ____

  「ん"ーン、もぅやぁ…、!やめてフェンさん」

  「ンー、…ふッ」

  「そこぉ、しょこいや…んアッ」

  フェンはスラックスの下の膨らんだそこを私のおまんこに押し付け、ずりずりと擦り付けてくる。その間キスをされ続け、上も下もグズグズに溶かされている。私の声は一切届いてないようで、息継ぎもままならず腰も揺さぶられるがまま一方的な快感を与えられている。エッチをしたことがない私にはされるがままになるしか選択肢がない。至る所からエッチな音が聞こえ耳を塞ぎたいが、手はフェンに恋人繋ぎにされ、正直興奮が止まらない。

  「ふぇ♡ふぇんさん、ほんとにむりッです…はなしてくらさいぃ♡」

  「だーめ、ンッ、ん」

  ぢゅーと舌を吸われてから、唾液にまみれた舌を私の口内から出した。未だ興奮が収まりきっていないフェンさんは息を荒らげながら私のスカートに手をかけ下着も丸ごと剥がされた。

  「スカート可愛い。珍しいね」

  「ふぇんさんの、ため、におしゃれしてきましたぁ」

  はぁはぁと息を切らしながらの私とは対照的に、余計なことを口走ったらしい私にフェンさんはもっと興奮しショーツに顔を近づけ深く息を吸い始めた。ショーツ越しにフェンさんの鼻が当たり恥ずかしさと快感によって頭がどんどんおかしくなっていく。

  「すぅー♡はぁ♡んふ、ナマエいい匂いする」

  「だめだめだめらって、んぁ♡」

  何度もくんくん嗅いで満足したのか、今度はぺろぺろとクロッチのところを舐められた。

  「ね、舐めないッで♡だめッふぇんしゃあ、」

  「くちゅくちゅエロい汁垂れてきてるよ」

  「はずか、しぃです♡いや、たべないで♡」

  フェンさんの唾液と自分の愛液がショーツに染みて張りついて気持ち悪い。その下着の上から、あぐあぐとクリの部分を甘噛みされる。優しく立てられた歯で噛まれて、全身に電流が走りおかしな感覚になった。きゅ♡となる感覚に混乱する私にフェンさんはニコニコしてイけたね、偉いねと頭をスリと撫でてくれた。

  そっか、これがイクって感覚なんだ。

  イッて力が抜けた体からショーツをするするーっとボーッとしている間に抜き取られ脱がされた。

  「ナマエは初めてでしょ。イクの気持ちいいって思えた?」

  「はぃ、イクのきもち、きもちい♡れしゅ」

  「あは、もう馬鹿になってきちゃったね♡」

  ぢゅ♡っと愛液を啜られ、全身がガクッと震えた。ショーツ越しでもあんなに刺激的で気持ちよかったのに、直接なんて無理だ。と一生懸命抵抗してみるが、それが気に入らなかったのかフェンさんは私の腕を一纏めにして自分がつけていたオシャレなスカーフみたいなもので縛ってしまった。

  「縛るのやだぁ、やめてフェンしゃ、♡」

  「ナマエはやだやだばっかりじゃない?そんないやいやされてたら俺傷ついちゃった、からお仕置ね」

  「ん"ぁぁ♡はいってきたぁ、なかはいってるよッ」

  キツネ特有のにゅるにゅるした長い舌が出入りする感覚なんて味わったことがなくて頭がパチパチして、深い快感が奥の方からくる感覚になってぎゅっと全身に力が入った。

  「イッ、♡いったぁ♡、フェンしゃ♡イきましたぁ♡♡」

  「うん、ナマエは偉いね♡でももっとイケるよ」

  「え、いく♡いきま、す♡ッ♡」

  「は、んッ、ふぅー♡」

  おまんこを舐めるフェンさんはずっと上目遣いでこっちをみていて、逸らしたらお仕置される気がして目を逸らせなくて。フェンさんの気が済んだのか、じゅるッ♡♡とおまんこの中から舌が抜かれ舐めてもらおうと追いかける愛液が奥からポタポタと垂れてくる。

  やっと離れてくれたフェンさんは口についた愛液すら美味しいもののように舌で拭っていて、重い息を吐いた。その一連の動作にきゅん♡と下の方が疼いて見惚れた。見惚れていたたことがバレたのか、ニッと笑って身体を寝そべってる私にピッタリと重ねて噛み付くようなキスをした。

  「げんかいです、フェンさん♡も、きつ、ッい」

  「これからだよ、ナマエ。いい子だから」

  「は、いッ♡」

  ちゅ、ぢゅっとキスをしている間にフェンさんは腰を揺らし挿入しようとしている。ゴムしてって言いたかったのに既に入り口にちゅっちゅっと挨拶をするように焦らされいよいよ窪みにぬ"ちゅ♡とそのままに挿れてしまった。

  「え、♡ん"ぁ、あああーッ♡♡♡♡」

  ごりごりと硬いものでナカをえぐられ、はじめてなのにいきなり奥までぐーっと子宮を押して根元まで押し込んできた。その刺激に耐えられずチカチカパチパチし、ボーッとしてしまう。口からは無意味な音しか発せられない。

  「イッ♡はぁ、♡ん"〜〜ッ、や」

  なにが正解なのかは知らないが馴染ませるとかあるのでは無かったか。考えることすらまともに思考が働かなくて、ベッドが沈みギシギシ、パンッ♡パチュ♡という音が支配してくる。フェンさんは欲望のまま腰を振っているし与えられている快感に身体が追いつかない。

  あまりにも暴れ回る私の身体を全身をフェンさんが身体を乗っけて固定させてくる。重みで快感を上手く逃がすことが出来ずへこ♡と腰を動かそうものにも上にフェンさんがいるから動けない。もうイッてない瞬間がないのではというくらいにはずっとイキ続けている。

  いつの間にか私の足を持ち上げフェンさんの肩にかけられ真上からピストンされ、どちゅ♡と思い切りいちばん深い絶頂をした。

  「ッ♡イったぁ♡♡……イケな、やすも♡いったんまっ♡ん"ぁぁ♡…………ン、ーーッ♡」

  「ん"ッ、」

  どうやら同時に絶頂したらしいフェンさんは、私の中に種を残そうとびゅっ♡ッと勢いのある射精をぬるぬると奥に擦り付けている。フェンさんの精液で満たされていくお腹は気持ちよすぎて意識がぼんやりしてきた。

  「ねぇ、ナマエ寝ちゃった?ごめんまだ俺まだ治まんないや」

  ナカから抜くことなく、奥に押し付けられながらぐるりと身体の向きをうつ伏せ状態にさせられ、四つん這いになった私のナカでずりゅずりゅ♡と動かし始めた。

  「ごめ、まじで腰止まんない♡」

  「フェンしゃ♡♡♡すき、すき♡」

  「ふふ、俺も大好き♡だからぜーんぶ俺の精液飲み込もうね♡」

  フェンさんのイライラは収まり、ココアにマシュマロを浮かべそこに綿菓子を溶かしたような甘ったるい声でお話してくれる。少しの隙間も嫌なのか、空いている隙間を埋めようとグリグリと腰を動かしてくる。

  「んにゃ、きもち♡よすぎる」

  「あは、うさちゃんじゃなくてニャンちゃんになっちゃったの?」

  しつこくしつこく奥をグリグリされ何回目かなんて分からない絶頂にもっていかれる。背中を逸らしてピクピクしている私によく頑張ったね良い子だ頭ポンポンをしてくれる。

  「俺ね、ナマエが入学してきたときから知ってるんだよ。一目惚れってやつ。小柄な身体で頑張ってる姿に可愛いってキュンときたんだよ」

  「ぅ♡は……?♡ん…ッ」

  「可愛いって言ったらここきゅんて締めてくるのかーわい。俺のものになってくれてありがと。何回もナマエの妄想で抜いたことあるけど本物が想像の何百倍もエロくて可愛くて困っちゃう」

  フェンさんに背中や二の腕うなじを甘噛みされ、それすら快感になり甘イキしてしまう。たくさん注がれたところを外側から刺激されそれでも甘イキし、絶頂しパチパチする。

  「まじで可愛すぎだろ、あ"ー、かわい」

  びゅる♡と奥に直接注がれいい加減意識が朦朧とし、ぼんやりと精液の温かさで意識がゆっくりと落ちていった。

  起きた後フェンさんに問いただすと、昨日の戯れた野良猫さんの匂いを雄猫の半獣人だと思いブチ切れてしまったということらしい。