いつも距離が近いイケメン獣人女子に襲われてしまう話

  (耳元で低音な感じで囁くように)人間君....。

  ドサァ!(驚く音)

  なんだい....そんなに驚かなくてもいいじゃないか。

  って、そもそも君は耳が弱いんだったね。失敬失敬。

  .....。

  「急に後ろから何の用だ」?

  こんな夜更けにこの街をのそのそと歩いている君が見えたから少し驚かしたくなっただけだよ。

  にしても、逆に君はこんな時間にこんなところをうろついて、どうしたんだい?

  ....。

  「少し夜風にあたりに」....ね。

  君も知っているだろうけど、ここら辺は獣人が多く住む区画だ。

  獣人は私だけじゃなくって、凶暴で危ないやつもいるんだ。

  こんな時間に1人で人間がフラフラと歩いていたらさ....。

  (耳元で)喰われてしまうぞ?

  (そのまま距離が近い感じで)はは、またビクンとしてる。

  かわいい。

  .....。

  ん?「距離が近い、離れてくれ」?

  嫌だね....って言ったらどうする?

  ....。

  (少し離れて)あっはは、本当に君をからかうのは面白いよ。

  とにかく、そろそろ0時を回ってしまう。

  そうなる前に早く家に帰った方がいいと思うよ。

  .....。

  トコトコ....(家に帰り始める音)

  トコトコ...(それに着いていく音)

  ....。

  「何着いてくるのか」だって?

  いや、君が家に帰る道中で他の連中に襲われたらどうするのさ。

  "別れた後に君に何かありました~"じゃ私の気が収まらないからね。

  せっかくなら見送らせておくれよ。

  ....。

  

  トコトコ....(歩みを進める音)

  トコトコ...(それに着いていく音)

  ....。

  「ちょっと距離が近い」?

  そうかな、私としてはこんなもんだと思うんだけど。

  逆に、君が意識し過ぎなのではないかな?

  ま、今は少し肌寒いし.....こういうのはどうかな。

  モフッ...(もふもふな尻尾で軽く巻き付ける)

  私のしっぽでもどうかな?

  

  ......。

  「暑苦しい」?

  あはは、それは君が恥ずかしがっているだけなのではないかな?

  (いじわるするように)うれうれ。

  

  モフッモフッ....。

  .....。

  っと....。

  そんな話をしていたら、もう着いてしまったな。

  

  するる...(尻尾を戻す)

  .....。

  それじゃあ、おやすみ。

  

  トコトコ....(玄関へと向かう音)

  .....。

  タッタッタッ....(こちらへ走ってくる音)

  ダァンッ!(壁ドンをする音)

  (息切れして興奮しているように)...ハァ...ハァ。

  やっぱり...君を喰べたい....。

  バン!バタン!(主人公を押さえつけながら家へと押し入る)

  ドッドッドッ...バサン!ぼふッ!ぎぃぃ....(そのまま押し入ってベットに押し倒す音)

  ごめんね、乱暴しちゃった...。

  けどさ、君の背中を見て、もういても経ってもいられなくなっちゃたんだよね。

  

  ハァ...ハァ...。

  ....。

  「こんな事やめろ」?

  嫌だね...もう私の心は君を放したくないと言っているんだ..。

  私はもう抑えきれない....。

  君の君を喰べる...ね....。

  ガタッ!ガタッ!!(抵抗する音)

  あっはは!抵抗しようとしてるの?

  獣人の私に勝てるわけないよね?ぱたぱたと暴れて、いやいやって....。

  かわいい...。

  そうだよね....喰べる前には"絞め(〆)"ないといけないよね...。

  それじゃぁ。

  

  ぎりりぃぃぃ....(首を絞める音)

  ごめんね...苦しいよね...?

  あぁ...お顔が真っ赤...だね...。

  本当に人間という生き物は凄く弱くて、かわいい生き物だ....。

  

  けどさ、君が悪いんだよ?

  獣人ってさ人間たちからは避けられている存在だって言うのは知ってるよね?

  けどさ、君はずっと変わらずに一緒に居てくれる。

  そんな君が愛おしくて愛おしくて...たまらないんだ...。

  ぎりりぃぃぃ....(更に絞める音)

  人間保護法とかそういうのに反するし、これがバレたら私は殺されちゃうかもしれない....。

  けど、もうそんなのはどうでもいい、私と君が混ざったという事実が欲しい...それだけでいい...。

  もっと私を感じて!もっと私を見て!!

  ....って。

  もう気絶しちゃったか....。

  あっはは、じゃあね...私の愛しの人...。

  (耳元で)いただきます...。

  (本当に食べるような演技)はぁ~。