とある拳姫の殴り合いが観戦できる酒場で
「はぁ~」
アオフはため息をついている。
合法地下闘技場から出て行って丸一週間が経ち現在この酒場で食事して居る。
「お客さん、あんまりため息していると幸運が逃げますよ」
「うるせい、こっちとら満足出来る試合がなくてイライラしてんだ」
アオフが如何してこんなにイライラしている理由は有名になり過ぎた事である。
合法地下闘技場で全ての試合で無敗を収めてしまい、其れを観戦して居た客がアオフの事を噂が広まった
曰く『どんなに殴られても倒れずに反撃する』
曰く『アオフを唯一倒せるのは生物兵器のみ』
と曰く、曰くと噂が広まてしまってしまいアオフの姿を見た拳姫達はアオフを避ける様になってしまった。
最強と豪語して居た拳姫もアオフの姿を見れば直ぐに尻尾を巻いて逃げる始末
更にアオフを倒して有名になりたい拳姫やアオフを倒して強くになりたい拳姫が居ていざ試合しても1,2ランドで簡単に倒れてしまう。
アオフは、そんな拳姫達に呆れて更にため息が出て余計にイライラする。
出来るだけイライラを解消するために魔物を殴ったり食事で腹を満たすがイライラは解消されない。
「何処に居るんだよ私を満足出来る相手は」
アオフが叫ぶと酒場に誰か入って来たがアオフは無視して食事を再開する。
その間にも酒場に入って来た人物はアオフに近づいて
「ねぇ、あんたアオフだよね?」
アオフは食事を止めてその人物に視線を向ける
茶色の目に独特な髪結をして居る茶髪で赤い色のビキニ―アーマーを身に着けている女性で一目で拳姫と分かり、その隣に紫色の髪をして居る妖精が居た
「そうだが?」
アオフはそう言うと
「なら、私と闘ってよ」
「はぁ?」
アオフは突然の申し出にアオフは色んな意味で驚愕して居た。
その間に
「ねぇカエデ、辞めろよ。
相手は青毛の狂狼のアオフだよ」
「大丈夫だよ。
どうせ噂に尾ひれがついただけの奴だよ」
其れを聞いたアオフは
「私を倒して有名になりたいか強くなりたいかどっちだ?」
「両方よ」
「そうか、ちょっと待ってろ」
アオフは自身の料理を凄いスピードで平らげて
「おい!マスター」
「はい、何でしょう?」
「この後試合あるか?」
「いえ、今の所ありません」
「なら、今すぐ試合を組んでくれ」
アオフは親指を後ろの人物に指して
「私とあいつで試合するから」
「分かりました。
直ぐに手配します」
マスターは酒場に居る客に聞いて回り、数分でアオフと拳姫の試合が組まれる。
「お待たせしました。
直ぐにでも試合が出来ますが如何しますか?」
「その前に酒精が高い酒をボトルでくれ」
「分かりました。
直ぐにお持ちします」
マスターは急いでボトル棚に行き、アオフは相手の方に向き直り
「さて、試合を始める前に自己紹介をしておこうか
知って居ると思うがアオフだ
巷では青毛の狂狼と呼ばれている」
「私は、桃園カエデ。
拳姫祭典で島の女王になるのは私よ。
そんでこっちに居る非常食はピナよ」
「どうも」
ピナはお次期する。
自己紹介を終わると
「お待たせしました。
酒精が高い酒のボトル事です」
マスターがアオフが頼んだ酒を持って来て、アオフはそのボトルを受け取り、口でボトルの栓を引き抜いて其れを
「ゴクゴク」
とラッパ飲みをし出した。
みるみると無くなりボトルに入って居た酒精が高い酒はアオフが飲み干す。
其れを見たカエデは
「あ、あんた何しているの、此れから試合するのよ」
カエデはアオフが酒を飲んでいるのを見て驚きながら慌てる。
そしてボトルの中身を全て飲み干したアオフは空になったボトルをカウンターに置いて
「此れは、ハンデだ。
私の相手をした奴は殆どが1,2ラウンドで潰れる。
だから、今回はこうやって酔っぱらった状態でボクシングをするんだ。
まぁ、そんな状態になってもハンデになるのかは知らんがな」
アオフはそう言って笑う。
其れを見ていたカエデは
「ムカッ」
と怒りマークが頭に浮かび、
「上等よ。
その舐め切った態度をぶん殴って後悔させてやる」
「そうか、なら掛かってこい」
アオフは少し酔いが回って来たのか顔の頬が少し赤くなっている。
そして、お互い酒場にあるリングに上がって試合が始まる。
[newpage]
試合が始まって第三ラウンドに突入したが試合展開は一方的な展開になって居た
「ほらほら、フラフラだぞ~
当ててみなよ」
アオフは無傷で顔を赤くしながら身体をフラフラに動かしながら両手で挑発して
「い、言わなくても!」
一方でカエデは右目は腫れて、左頬は赤く腫れて、お腹も赤黒く腫れている。
カエデはアオフにジャブを放つが、アオフはフラフラながらも全て躱して
「ほい!」
オーバーハンドの右フックがカエデの
「がはぁ!」
お腹にヒットする。
カエデは反撃の右ストレートを繰り出すも
「ほい、もういっちょ」
頭を左に傾けて躱して返しに左アッパーをカエデの顎に
「あがぁ!」
当てる。
カエデは転倒して
「ダウン」
レフェリーにダウン宣言されて カウントが数えられる。
カウント9でカエデは立ち上がってファイティングポーズを取る。
レフェリーはそれを見て試合を再開させる。
とこんな感じで酔っ払ってもアオフのボクサーとしての圧倒的なボクシング技術でカエデを圧倒する。
カエデは
「なんでこんなに酔っ払っているのに有利に試合が運べるの」
と愚痴を溢しながらアオフと殴り合う。
アオフは千鳥足に関わらずカエデの攻撃を躱すかガードされて防がれる。
「そりゃあ、私は癖になってしまうぐらいトレーニングしているし、魔物を殴ったりもしてるからね。
はぁ!」
アオフはそう言いながら左ストレートをカエデの顔を殴って追撃で右フックにお腹に当てた。
「うげぇ」
カエデは口から唾液を吐き出してしまう。
アオフは追撃で攻撃しようとするが
「あ!、ちょっと待って今吐きそう」
とアオフはカエデから目を放して横を向いて右手で口を押さえる。
完全に油断して来ているカエデは不意打ち紛いの右ストレートをアオフの顔に向かって放つが
[パシ!]
と左手で受け止めて、
「うぐっ!」
嘔吐を飲み込んで
「隙を付くのは良いが、殴られると吐くから辞めろ」
受け止めていたカエデの拳を解放して顔面左ストレート、右ボディーストレート、顔面左右フック、左ボディアッパーの順で攻撃してトドメと言わんばかりの右アッパーがカエデの顎に
「がはぁ!」
ヒットしてカエデは装備が外れながらリングに大の字で倒れた。
アオフは
「はぁ~」
溜息をついてしまう。
酒を飲んで酔っ払い状態でのボクシングでのハンデを上げたにも拘らず試合の流れはアオフに傾く一方で簡単にダウンした。
本格的に拳姫祭典まで山籠もりしないといけないと本気で考えて居る中、突如観客達から
「「「「「うぉぉぉぉおおおおおお」」」」
と大歓声が上がり、アオフは
「何!」
と驚きながら振り返るとカエデが立って居た。
アオフ自身トドメを刺すつもりの一撃を食らって立ち上がったカエデに驚愕する。
「いいね!
あれを喰らって立ち上がれる奴は初めてだよ」
アオフは嬉しそうに言て
「まだ行けるよね!」
とアオフはカエデに向かって行く。
アオフは右ストレートを繰り出すが、カエデはそれを躱して左フックをアオフの顔面に当てる。
「ぐふっ!」
アオフは後ろに後退するが、カエデが追撃で右ストレートを放つ。
それをアオフは咄嗟にガードするが防御の合間を射抜いてお腹を
「がはぁ!」
と殴られるアオフは眼を大きく目を開いて反撃のフックを繰り出すがカエデはタッキングで躱して
「喰らいなさい!」
右アッパーをアオフの顎に
「うがぁ!」
ヒットしてアオフは思わず倒れて
「ダウン」
レフェリーから宣言されてカウントが数えられる。
その間に
「も、桃園かえでを⋯舐⋯めるな!」
とカエデが叫ぶ。
其れはアオフにとって
「良いね。
血が滾って来る」
と嬉しそうに言いながら立ち上がり構える
そして
「ファイト」
レフェリー合図で試合が再開する