AI「進捗どうですか?」 王「救ってくれませんか?」
「ワシが小説塾塾長、枝豆平八である!」
「アライさんが、小説塾一号生のアライさんなのだ!」
「ワシの名はパワー! 塾長とやらはウヌか!?」
「こんめむ〜。私は小説塾一号生、めむちょだよ〜。」
こんなカオスな四人が居る、「小説塾」といふのがあります。
President day. President time.
小説家の主人公は、今日もまたよく眠れませんでした。
起きたら正午近くでした。
睡眠薬やお酒には頼つてをりません。
執筆したり、スマホを見ちやつたりして、何となく目が冴えてしまふのでした。
さて、昔の日本に、コテンという名の王がをりました。
彼は、古典文学全集と、近代文学全集と、それから世界文学全集を読破した事から、「全集君」と呼ばれてゐました。
又、彼は、直木賞と芥川賞、ノーベル文学賞とピューリツァー賞、アカデミー賞などの受賞作品にも全て目を通したとの事でした。
さて、そんな彼は、ある時言ひました。
「何か、書くに値する、面白いネタは無いかなあ。」
さうなのです。
冒頭で紹介した、眠れない小説家とは、實は彼の事だつたのです。
彼はアラビア語の初級文法を獨學しながら、並行して東京ジャーミィで礼拝やクルアーン誦み、有名なハディースと、かんたんな解釈学、宗教基礎学を学んでいました。
さて、三年の修養を終へると、「魁(マドラサ)!イスラム学校」で、ハサン先生に大金を積んで、クルアーンとハディース、フィクフ(法學)、神學、スーフィズムの基礎を習ひました。
然し彼は、日本語で井筒俊彦先生や山本直樹先生の本を読み、アラビア語でスーフィズム迄極めるのは無理かもしれないと尻込みしてしまひました。
そこで、現代日本の四書五経は、アニメとマンガであり、修身とは、アニメを見る事である。との教へに従ひました。
彼はAIに言ひました。
「マンガとアニメと韓流ドラマとラノベから二、三選びとって、それをミックスして改変した、新しい物語を作って。」と。
また、「『HUNTER×HUNTER』つてマンガは良いらしいよ。あと、『チェンソーマン』が私は好きかな。『薔薇王の葬列』『皇国の守護者』『花園メリーゴーランド』『シュトヘル』『月に吠えらんねえ』『銃夢』『攻殻機動隊』『BLAME!』『アップルシード』『ヤングブラックジャック』『昨日何食べた』とか。あとは、『ドラゴンボール』や『ワンピース』、『ナルト』が有名かな。スポーツマンガは、『メジャー』、『キャプテン翼』、『ブルーロック』。『3月のライオン』、『ヒカルの碁』、『ハチワンダイバー』、『将棋の渡辺くん』も良いね。手塚治虫と永井豪、石ノ森章太郎なんかも巨匠だね。あと、高橋留美子先生も。
アニメは『もののけ姫』、『エヴァ』、『ガンダム』、『劇場版 宇宙戦艦ヤマト』『さらばヤマト』、『けものフレンズ』、あと今やつてる『推しの子』とか。韓流は『冬ソナ』と『パラサイト』、『イカゲーム』、ペ・ヨンジュン、イ・ビョンホンしか知らないんだよね。ラノベは西尾維新先生が一番有名だよ。『掟紙今日子の備忘録』とか良かつた。あとは、『涼宮ハルヒ』シリーズとかは、京アニがアニメ作つて、殿堂入りつて感じだ。その他に『ライトノベル』とか筒井先生の『ビアンカ・オーバースタディ』、ハサン先生の『俺の妹がカリフなわけがない!』(イモカリ)とかがあるよ。」
「好きなのを選んでね。あらすじを説明するから、魅力的なキャラクター作ってよ。ストーリーは二つか三つをパクって混ぜたらバレないよ、多分。
映画は『ポンポさん』『君の名は。』『無限列車編』『響』『アナ雪』『ブルージャイアント』とか。
あ、でも松本零士はオリジナルの用語をパクられると怒るつて、ウィキペディアに書いてあつたから、やめやうね。なあに、名前を變へたら良いのだ。」
悪魔の囁きだ。
良い子も惡い子も、決して聞き入れてはいけない。
「でもさあ、私つて何うしたら良いですか?」
彼はAIを見た。
然しAIは黒い煙を噴き上げて、緘黙してゐた。
スパコンと自国開発の最新AIを持つてしても、王の無茶な要求には応へられなかつたらしい。
そんな噂を聞きつけた、四人が城を訪れたのである。
「ワシが小説塾塾長、枝豆平八である!」
「アライさんは、アライさんなのだ!」
「こんめむ〜。めむちょだよ。お城で王様と対面とか、流石に私でも緊張するわ〜。」
「ワシの名はパワー! 王とやらはウヌか?」
「いや、私は衛士です。」
「なんじやあ? 安つぽい鎧じやのう。こんなペラペラなの、ワシが作つたやつの方が強さうじや。現にワシの家には同じのが千個もあるわ!」
「いや、私は衛士…」
「ワシは小説塾塾長、枝豆平八である!!」
「アライさんは、アライさんなのだ!!」
「ていうかお兄さんイケメンだね。てか、インスタとLINEやつてる? 良かつたらめむちょの事フォローしない?」
「ああ、もう滅茶苦茶だよ……。」
王樣は、こんなやつらと面會しやうだなんて、何を考へてゐるんだ?
真面目に亡国の危機じやないか?
こいつらは王の間より、牢獄がお似合ひなのではないか。
衛兵はさう思つたと言ふ。
…
それから、全集君は、面白い物語を作るために、ネット上で検索して、樣々な情報を集めました。
彼は、インターネット上で話題になつてゐるトレンドや、ハッシュタグを調べ、それを元に、新しいストーリーを作り出さうとしました。
彼は、自分でストーリーを考えるのが苦手だったので、ネット上で見つけた情報を元に、ストーリーを作つていくことにしたのです。
しかし、彼は、それだけでは面白い物語を作ることはできませんでした。
オペラやバレエ、能、文樂、歌舞伎、落語、講談、演歌迄目を通したのに何故……。
ちようどそんな折、彼は「小説塾」の噂を耳にしました。
彼は、塾の面々を、お城に招待しました。
アライさんや枝豆平八、めむちょに、自分のストーリーを見てもらひ、アドバイスをもらひました。
「アライさんは、アライさんなのだ!」
「ワシが小説塾塾長、枝豆平八である!」
「めむちょ、140文字より長い文章つて、あんま讀む氣がしないんだよね。」
パワーちやんは何故か獨房にをり、王は會ふ事はできませんでした。
大臣が、「何かあつた時の爲に、人質になつてもらふ」と考へたからでした。
さて、アドバイスの結果かは分かりませんが、全集君が生み出した新しい物語は、國内で大ヒット作となり、彼は、小説家として大きな成功を収めました。
そして、彼は、アライさんや枝豆平八さん、めむちょさんたちに感謝し、小説塾での時間が、彼自身の創作の源となったと語りました。
このように、小説塾は、創作のヒントや、アドバイスをもらえる場所として、多くの作家たちにとって、重要な存在となっているのでした。
本當か?
「ワシが小説塾塾長、枝豆平八である!」
「アライさんが、小説塾一号生筆頭のアライさんなのだ!」
「というわけで、小説塾一号生筆頭のめむちょでした。おつめむ〜!」
「ワシをここから出せー!」