裏プロレス 赤虎VSデッドブル

  真夏の深夜。満月の下には、巨大な都市が広がっていた。

  ネオンに彩られた街並みは、煌めく星空よりも光り輝き、虹よりも色彩豊かである。人口である光は、無機質でありながらも美しい。しかし、町を歩く人々にとっては見慣れた光景であるため、その光に目を止める者はいなかった。

  その一角、ビルが立ち並ぶ町の中心には、財力に長けた者のみが立ち入ることを許された高級ホテルがある。ホテルのエントランス付近には高級車が停まり、スーツやドレスを着た美男美女がボーイに出迎えられていた。

  一方、路地に面した裏口の前には、対照的な人物が立っていた。

  何度も着用と洗濯を繰り返したことにより、色が落ちて古びたジャケットとジーンズを着た赤毛の虎獣人だ。筋肉質で体格は大きく、目つきも悪い。不機嫌そうな表情を浮かべているため、近寄りがたい雰囲気を醸し出している。

  宿泊客でも、従業員でもない。しかし、虎は躊躇いなくホテルに入っていった。中が、彼の仕事場だからだ。

  ホテルは、地下2階まである。しかし、さらに下には隠されたフロアがあった。従業員の中でも、ごく少数の物しか知らない、秘密のフロアが・・・・・・。

  

  

  そこは、異様な熱気に包まれていた。

  広いホールの中心に構えられた、7メートル四方のリング。そして、それを囲む観客席。既に満員であり、観客数は100を超えるだろう。全員が宿泊客であり、企業の重役や政治家までも混じっていた。皆が笑みを浮かべ、今か今かとその瞬間を待ち望んでいた。

  そして、時刻が午前0時になると、観客同様に高級なスーツを着た痩せ気味の狐がリングに上がった。狐は腕時計を見ると、マイクを取って口を開いた。

  「お集まりの皆さん!大変長らくお待たせしました!」

  ざわついていた会場が、静まり返る。

  「これより裏プロレス、2017年夏祭り大会を開始いたします!!」

  大会開始の合図とともに、観客たちは飛び上がり、歓喜の叫びが轟いた。

  

  

  ホテルの地下に設けられた、秘密のリング。そこでは、表では決して行われない、否、行うことができない戦いが繰り広げられていた。権力と財力を兼ね備えた者たちの、戯れの場として。

  

  

  「毎度お馴染みですが、ルールの説明をいたします!!基本的には通常のプロレスと同様ですが、この裏プロレスでは、性器を露出させること、性器への愛撫などが有効となっています!!射精させて相手を弱らせ仕留めてもOK!!いえ、射精させることこそこの大会の醍醐味!!屈強な雄たちが繰り広げる、熱いバトルを堪能してください!!」

  

  

  打撃、寝技、投げ技、組技、全てが許された何でもありの総合格闘技。格闘戦を楽しむ一方で、手コキに足コキ、フェラに69など、性行為を楽しむこともできる。

  バトルとセックスを存分に楽しみ、暴力と性の二つを同時に満たすことができる。裏プロレスは極秘に行われる、危険な戦いであった。

  

  

  控室には、屈強な雄たちがビキニやマスクを着用し、既にウォーミングアップを終えて、入場の時を待っていた。皆が巨根の持ち主で、萎えていても立派なテントを張っている。勃起すれば、パンツを突き破ってしまいそうだ。

  その中に、先ほどの虎もいた。黄色いパンツを履き、屈伸をしている。前座ではあるがベテランであり、演出や試合のテクニックも豊富である。

  「赤虎、もうすぐだぜ」

  「ああ」

  仲間である巨漢の獅子に声を掛けられた虎、赤虎は振り返りもせず頷いた。

  「今日は”つくり”無しのガチ勝負らしいからな。気合入るぜ」

  「そうだな」

  八百長でなく、本気での勝敗を決する試合。熱血的な獅子の闘争心は燃えがっていた。

  しかし赤虎は、獅子ほど勝敗にこだわっていなかった。彼にとって最も重要なことは、勝敗ではなく客の反応だ。

  客を沸かせるほど報酬が増える。赤虎にとっては、それこそが最重要事項である。

  「そういや、今日の相手は全員が新顔みてえだな」

  すると、獅子の近くにいた、豊満な犀が会話に入ってきた。

  「ああ、そういや、そんなこと言っていたな」

  数週間前、裏プロレスの常連である大企業のCEOがスポンサーとなり、新たな団体が立ち上がった。全員が新人であり、現存の団体に勝負を持ちかけてきた。それが、今大会の図式である。

  「こっちの大会のことを何もしらねえ新米どもに、でけえ顔させっかよ!」

  獅子は体毛を逆立たせて咆えた。

  「まぁ、確かに、ナヨいルーキーに厳しいことを教えてやるのもベテランの仕事だな」

  赤虎も、つられて小さく笑った。

  新米が相手なら、うまい具合に試合をコントロールし、相手の見せ場も作りながら試合を盛り上げ、最後にトドメを刺せばいいだろう。

  もちろん、性行為を楽しみながら。

  

  

  「赤コーナーより、赤虎選手の入場です!」

  実況と大喝采を浴びつつ、赤虎はリングに上がった。

  知名度が高い赤虎は、人気もあるため前座とはいえ応援する者が多い。プロレスの技術もさることながら、セックスの技巧も確かだからだ。打撃に投げ技、受けに攻め、何にでも対応できる。

  観客たちの視線は、赤虎の筋肉質の肉体、そしてビキニを押し上げる巨根に向けられていた。

  歓声と熱い視線に応えつつ、赤虎は青コーナーを睨んだ。

  「そしてっ!!ベテランたちに喧嘩を売る新星達たちのトップバッター!!デッドブル選手の入場です!!」

  期待を込められた歓声を受けながらリングに上がったのは、赤い鬣を生やした黒毛の牛だ。背は赤虎よりも高く、鎧の様な筋肉を身に着けている。表面にはうっすらと脂肪が残っており、正に典型的にガチムチ体系だ。

  赤いマスクとレオタードを着ており、鋭い眼光を赤虎に向け、ニヤニヤと笑っている。

  (でけえな・・・・・・)

  デッドブルの股間を見た赤虎は、率直にそう感じた。

  股間の盛り上がりは、かなり大きい。竿もそうだが、何より目を引くのは睾丸だ。卵形ほどの大きさの双球が、竿の下で布を押し上げている。形がくっきりと浮かび上がっており、かなりの精液をため込んでいることが容易に想像できた。

  「おっさん、悪いがぶっ倒すぜ。恨むなよ」

  デッドブルは、挑発的な笑みを浮かべ、拳を赤虎に向けた。

  「新米が偉そうなことぬかすな。つーか俺はまだ37だ。おっさんじゃねえ」

  「おっさんじゃねえか」

  「ガキに言われたくねえよ」

  赤虎も、不敵な笑みを浮かべてデッドブルに言い返した。両者の視線が交わり、火花が散る。

  そして両者は、同時に構えた。すると、リングの脇にいた狐がゴングを鳴らした。

  この試合に、レフェリーはいない。勝敗は実況の狐が”流れ”で決する。

  曖昧だが、仔細にルールを求める者はいなかった。

  「うおおおおっ!!」

  ゴングと同時に、デッドブルが赤虎に襲い掛かった。そして、大振りのパンチをお見舞いする。

  フック気味のパンチを、赤虎は軽々と躱した。

  (なんだ、このパンチ)

  デッドブルはさらにパンチを繰り出す。しかし、どれも大振りで、しかもセオリーにない。ただ力任せに腕を振り回しているだけだ。

  (こいつ、舐めているのか?ちょっとでもディフェンスをかじってりゃ、当たるわけないだろ)

  筋肉量を考えれば、威力は高いだろう。実際、パンチが風を切る音は大きく、一撃でも食らえば、ただではすまない。

  しかし、基本さえも知らないであろうパンチは、ベテランの赤虎に全く届かなかった。

  観客からも、歓声だけでなく不満の声も上がっている。空振りばかり見ても、面白くないだろう。

  (華麗にパンチをさばく姿で満足する客じゃないしな。ある程度攻めて、ヤることヤっちまうか)

  赤虎は、デッドブルのパンチをスゥエーで避け、踏み込んでカウンターを顔面へと打ち込んだ。パンチは的確に頬に入る。しかし。

  (なんだ、この感触!?)

  クリーンヒットした際に拳に残る、独特の感触。それが、全く無かった。サンドバッグを殴ったような、硬い感触だ。

  しかも、デッドブルは止まらなかった。パンチを受けながらも、うっすらと笑いつつ、赤虎にタックルをかましてくる。

  赤虎は、かろうじてサイドステップで逃れた。

  デッドブルは休まず、再びパンチを打ち込んできた。

  (なんて打たれ強さだ!だったら!)

  赤虎はダッキングでパンチを避けると、デッドブルにタックルを決めた。

  腰に手をまわし、勢いのままダウンを取って間接を極める。そのつもりだった。

  しかし、デッドブルは動かなかった。まるで大木にタックルをかましたような感触だ。デッドブルの肉体は、びくともしない。

  「足らねえよ、パワーがな!」

  すると、ブルが赤虎の背中に拳を打ち込んだ。上半身の力のみで打った一撃だが、その威力はすさまじく、赤虎はダウンしてしまう。

  技術などない、圧倒的なパワーのみを使った戦術に、赤虎は負けてしまった。

  「ぐっ!」

  痛みで体が動かない。その隙に、デッドブルは赤虎を仰向けにして、その顔を跨いだ。

  赤虎の視線に、デッドブルの大きすぎる睾丸が映る。その上には、デッドブルの勝ち誇った顔があった。

  悔しさに歯ぎしりした、その直後、その睾丸が下降し始めた。避けることは当然できず、そして。

  「うぐっ!」

  デッドブルが、赤虎の顔面に着地した。豊満な尻によるヒッププレスだ。肛門が口元を。そして、巨大な睾丸が、鼻を完全に塞いでしまった。

  「どおだぁ!俺様の金玉の味はぁ!」

  デッドブルの叫びと同時に、大歓声が上がった。

  「ぐ・・・・・・が・・・・・・」

  赤虎は、僅かな隙間からか微量の酸素を吸った。すると、濃い雄の臭いが鼻孔を刺激した。

  大きな睾丸は伊達ではない。強い精力を保持しており、雄独特の体臭はとても濃厚だ。もっとも、赤虎はそれを不快とは思わなかった。顔面騎乗、年上攻めそういったシチュエーションが、経験豊富な赤虎の性欲を刺激してしまう。

  赤虎の肉棒は、徐々に硬化し、肥大化していく。

  「おいおい、どうした赤虎さんよ、あんた、Mなのかぁ?」

  デッドブルが挑発してくる。屈辱的だが、それでも肉棒の隆起は止まらず、数秒後には完全勃起していた。黄色いビキニは下から勢いよく押され、今にも巨根が布を突き破って姿を現しそうだ。

  首をねじってそれを見ていたデッドブルも興奮し、つられて勃起してゆく。赤虎もイチモツよりも、はるかに巨大な肉棒だ。ムクムクと体積を増すと、睾丸が押され、より強く赤虎の鼻に押し付けられた。

  「んー!!んんんー!!」

  性的な興奮に、酸欠の苦しさが重なる。赤虎はもがくが、重いデッドブルを動かすことは出来なかった。

  すると、デッドブルが立ち上がった。赤虎は口を大きく開き、新鮮な酸素を取り込んで呼吸を整えることに専念した。

  「はあ・・・・・・・はっ・・・・・・んん!!?」

  だが、体の向きを反転させたデッドブルが再びヒッププレスをかましてきた。今度は、豊満な巨尻は視界を鼻を、そして睾丸が口を塞ぐ。

  「それじゃ、そろそろイってみるか?」

  「むぐうっ!!」

  赤虎の腰がビクンと跳ね上がった。それもそのはず、デッドブルの大きな手がパンツ越しに赤虎のペニスを擦ったのだ。途端に先走りがあふれ、パンツにシミができる。

  「おらおら、まだまだいくぜぇ」

  デッドブルは、何度もペニスを擦り続けた。表面を撫でるように、決して力を籠めずに刺激を与える。

  快楽を感じつつも、弱々しい刺激に赤虎はもだえ苦しんだ。もっと明確な刺激が欲しい。絶頂を早く迎えたい。その一心で浅ましく腰を振る。

  焦らされ続け、さらに酸欠でまともに思考できないため、赤虎は射精欲に支配された。

  「赤虎のおっさんよぉ。イきたいか?んん?イきたけりゃ、タップしろよ。イかせてやるぜ」

  下卑た笑みを浮かべ、デッドブルが聞いてくる。赤虎は、射精したいという事しか考えず、デッドブルにタップした。

  「へっ。ベテランのくせに、ルーキーに屈してやがる。お笑いだな。ま、イかせてやるよ。徹底的にな!!」

  デッドブルは舌なめずりをすると、赤虎のパンツを破り捨て、汁まみれになった巨根を露出させた。先走りには多少の精液が混じり、やや白く染まっている。

  その肉棒を右手で掴み、デッドブルは勢いよく扱き始めた。先走りが潤滑油になり、スムーズに手が動く。テクニックなど皆無な荒々しい手つきだが、焦らされ続けた赤虎には十分だった。

  「んんんーーーーーーーー!!!!」

  

  ブビュウウウウ!!ブピュッ!!ドビュウウウウウウウウウ!!

  

  腰を震わせながら突き出し、赤虎は射精した。勢いはすさまじく、デッドブルを飛び越えてしまう。さながら噴火の様な射精だった。

  観客たちは、興奮して立ち上がり、絶叫を上げてデッドブルに歓声を送った。

  技術などない、力攻め。新星が古参を地に落とす。様々な条件が興奮を誘い、淫らな行為を欲する観客たちの欲望を満たした。

  「んんっ!!んむううううううううう!!!」

  赤虎は、何も考えられなかった。デッドブルの股間の臭いを堪能しつつ、射精の快楽、そして屈服されたことによるマゾ的な快楽に上乗せし、欲望のみを求める精神状態と化してしまう。

  ひたすら腰を振り、精液を吹き出し続けた。デッドブルも、それに合わせて手を動かし、さらなる射精を誘った。扱くだけでなく、玉を転がし、亀頭を手のひらで撫でまわしてくる。やはり技巧は低いが、それでも赤虎は射精をこらえきれなかった。

  「おぉし、じゃ、俺もそろそろイってみっか」

  デッドブルは手を止め、立ち上がった。逃げるチャンスだが、赤虎は物欲しそうな目でデッドブルを見上げるだけだ。肉棒を刺激を求めるように震えており、いまだに勃起を続けていた。

  それを満足そうに見下ろしたデッドブルは、レオタードの股間部をずらし、いきり立った自身の肉刀をあらわにした。

  会場が、再び湧き上がった。デッドブルの性器が、あまりにも巨大だったからだ。長さは500ミリリットルのボトルほど、太さは缶コーヒーほどもある。加えて、睾丸な一つが卵形よりも一回り大きい。服越しの状態よりも、一回り大きくなっているかのようだった。

  見上げる赤虎と、見下ろすデッドブルの視線が交わった。

  攻めと受け、立場は完全に確定した。

  デッドブルが、座り込む。巨根を左手で掴み、切っ先を下に向けて。

  「むぐっ!」

  そして、デッドブルの凶器が、赤虎の口内に侵入した。同時に、巨大な肉玉が直に赤虎の鼻に密着する。衣服越しでない、ダイレクトの精子の香りが脳内を犯す。

  さらに口を大きく開き、デッドブルは赤虎の勃起をくわえ込んだ。濃厚な舌で嘗め回され、赤虎は射精を再開した。

  腰を振り、もだえながら、何度も、何度も。デッドブルはそれを苦しむことなく、ゴクゴクと喉をならし飲み込んでく。まるでバキュームカーのように、搾精は。

  

  

  数分が経過した。その間、赤虎はずっと搾り取られていた。同時に、デッドブルの巨根で口内を犯されている。デッドブルの腰ふりは強く、先走りと唾液で口の周りはびしょびしょだ。

  赤虎の肉棒は、勃起と萎えた状態を繰り返すようになった。精液の量も減り、腰の動きも微細になっていく。限界が近いようだ。

  「最後の一発は、見せねえとな」

  デッドブルは赤虎の肉棒をようやく解放し、高速で一気に扱き始めた。

  「ぐ・・・・・・が・・・・・・」

  赤虎は、デッドブルの巨根を咥えたまま、ビクビクと体を揺らして呻いた。だが、体力は根こそぎデッドブルに吸い尽くされており、デッドブルの巨体を動かすことは到底できない。

  残像が見えるほどの手コキは続き、赤虎の肉棒は痙攣が激しくなってゆく。そして。

  「んぐうううううう!!」

  

  ブシャアアアアアア!!

  

  鈴口が大きく開き、そこから無色透明の液体が迸った。ついに、赤虎は潮を噴き上げたのだ。

  今宵一番の歓声が上がった。赤虎の潮を浴び、デッドブルも腰を打ち付けるように振り下ろす。そして。

  「っしゃあああああ!!」

  赤虎の口内で、デッドブルの肉棒は肥大化する。その直後だった。

  

  ゴビュウウウウウ!!!ブビュウウウウウウウ!!ドビュウウウウ!!

  

  デッドブルの肉棒が、赤虎の口の奥で破裂した。怒涛の勢いで、濃厚な精液が喉ぼとけに直撃した。

  半ば個体といっても差し支えないほどの精液が、体内に流れ込んでくる。窒息しないよう、赤虎は必死にそれを飲み続けた。

  「ふうう・・・・・・たまんねえな。お礼をしてやるよ」

  射精を終えたデッドブルはそう告げると、萎えてしまった赤虎の肉棒をさらに扱き始めた。

  「むう・・・・・ふぐうう・・・・・・んんん・・・・・・・」

  赤虎は目を見開き、腰をねじって手を振りほどこうとした。だが、潮まで噴いた赤虎に、そんな力は残っていない。

  もはや苦痛と化した快楽を感じ続けた赤虎の股間に、精液以外の何かがこみあげてくる。耐えることは、もうできなかった。

  「が・・・・・・」

  

  しょわあああ・・・・・・

  

  そして、赤虎の肉棒から、弱々しい勢いの透明な液体が零れ落ちた。失禁してしまったのだ。

  「あーあ。小便までちびりやがって。きたねーなぁ」

  デッドブルはそう言いながら、まだ手を止めなかった。

  全てを解放しつくした赤虎は、放尿に快感を覚えつつ、デッドブルの精液の臭いと味を堪能しながら意識を手放した。

  

  

  

  

  「お、目、覚めたか」

  視界には、獅子を顔があった。

  「・・・・・・寝起き一発目でお前の顔はきちいんだが」

  「うっせえな。ぼろ負け野郎」

  獅子は赤虎に小さく口づけし、顔を上げた。赤虎は、気だるい体に力を入れて、何とか上半身を起こした。

  そこは、選手が使う医務室だった。と言っても、ベッドと椅子、あとは救急箱がある棚しかないのだが。

  赤虎はベッドの上、獅子はその脇のパイプ椅子に腰かけていた。

  「俺は・・・・・・あー・・・・・・」

  赤虎は試合を思いだし、何も言えず項垂れた。

  「無様にやられたな」

  「うっせえよ」

  「俺は勝ったぜ」

  「聞いてねえよ」

  胸を張る獅子に、赤虎は冷たく返した。

  赤虎の心中では、屈辱と憤怒が混じった感情が渦巻いていた。

  新米に、軽くあしらわれてしまった。文字通り、手も足も出ずに。

  ただ敗北しただけでは、これほどまで悔しい思いはしないだろう。相手が新人で、かつ、技術が皆無である選手になられたことが腹ただしかった。

  この裏プロレスで、長きに渡って戦ってきた。観客の反応と金が全てとは言え、最低限のプロ意識は、やはり捨てきれない。ただの喧嘩に屈することが、怒りを助長させた。

  しかも、潮を噴いて失禁までしてしまったとなれば、屈辱を抑えられるわけがない。

  「くっそ、あの野郎・・・・・・」

  「しょうがねえよ、あいつは強かった。ま、俺だったら勝てたかもな」

  笑う獅子を無視して、赤虎は一人誓いを立てた。

  今度は絶対にブチ倒す。倍以上にやり返してやると。

  

  

  

  一ヶ月後。ホテルの地下では、相変わらず激しく濃厚な試合が繰り広げられていた。

  「んむうううううう!!」

  「ふぐうううううう!!」

  リングの上では、抱き合って股間を擦り付け合う熊と猪の姿があった。激しく腰を振る両者は、既に互いのパンツを脱がすことに成功しているため、全裸で兜合わせをしている状態だ。

  豊満な腹と腹に、二本の巨根が挟まれ、汁を垂らしながら射精へと近づいてゆく。腰振りの勢いは、やや熊の方が強い。そのため、猪は徐々に自分のペースで腰を振れなくなり、熊の動きにつられて動くようになってゆく。

  「ふがああああああ!!!」

  

  ビュビュウウウウウ!!

  

  そして、猪が根を上げた。両者の間で、猪の肉棒が弾けて白濁液が炸裂する。

  そのまま猪は、仰向けに倒れ込んだ。ここぞとばかりに熊が圧し掛かり、正上位の体位で熊が猪に挿入した。

  「ぐわあああああ!!」

  堰を切ったように、天を向いた猪の肉棒から精液が噴きあがる。熊は何度も腰を振り、自身の巨根で猪を攻め立てた。

  

  

  勝者である熊が、敗者の猪を担いでリングを後にした。最高の一戦を堪能した観客のテンションは、とてつもなく高まっている。

  そして、次の選手は既にリング中央で向かい合っていた。

  赤虎、そしてデッドブルだ。

  一ヵ月以来の再戦である。

  デッドブルはあの一戦で一躍有名になり、多数の試合で相手を打倒してきた。その人気ぶりは、赤虎と並ぶほどもある。

  「性懲りもなく、またヤられに来たのかよ。俺の味が忘れられなくなったのか?」

  デッドブルが、自身の股間の膨らみを撫でながら挑発してきた。あの時よりも筋肉量が増えており、肉体は一回り大きくなっている。こころなしか、もっこりも大きくなっているようだ。

  「あの時のようにはいかねえぞ」

  赤虎はデッドブルを睨みつける。それを意に介さず。デッドブルは舌なめずりをした。

  

  

  

  因縁のゴングが鳴った。

  デッドブルは、一気に赤虎に攻め入った。

  剛腕が唸る。相変わらずの大振りだが、過去とは違っていた。

  (こいつ!腕を上げてやがる!)

  打撃の精度は以前よりも格段に上がっていた。連打の回転も速い。当て勘も良く、左右に飛び退いても確実に拳が追撃してくる。どうやらデッドブルは、天性のストライカーのようだ。

  回避が間に合わず、ガードする。急所は守れるが、腕には激痛が走った。

  防戦一方となり、追い詰められてゆく。

  「おらおらどうした!この程度か!」

  そして、ついに赤虎の両腕が落ちた。すかさず、デッドブルが右アッパーの構えをとる。

  赤虎はスゥエーで躱そうとした。だが、デッドブルはアッパーを打たず、左拳を赤虎の腹部へと打ち込んだ。

  「ごふっ!」

  的確なタイミングのフェイントだ。引っかかってしまった赤虎は、強烈なボディーブローを浴び、激痛と呼吸困難に襲われ膝から崩れ落ちた。

  「へっへへ!とどめだ!」

  跪いた赤虎の顔面に、デッドブルの巨尻が迫った。このまま尻を使って押し倒し、ヒッププレスを仕掛けるつもりだ。そのまま睾丸で窒息を狙う。あの時と同じだ。

  「二度も同じ手を食うか!!」

  力を振り絞った赤虎が、アッパーを打ち込んだ。デッドブルの股間にぶら下がる、巨大な双球へ。

  「ごあっ!!?」

  デッドブルの股間に、過去に味わったことのない激痛が走った。

  完全な、判断ミスだった。完全に弱らせていない、抵抗の力が残っている敵に急所をさらけ出すなど。

  技量は成長していた。だが、負けを知らず勝ち続けたことで、慢心があった。それ故の悪手だ。

  デッドブルは、股間を抑えて崩れ、声を出すことも悶えることもできず、尻を高く掲げた状態で硬直していた。その尻は、赤虎へと向けられている。

  その体勢は、バックで犯すのに最適な姿勢だった。

  「いただくぜ!」

  赤虎は即座に肉棒を勃起させ、デッドブルのレオタードを破り、尻の谷間をかき分けて肛門をさらけ出した。手慣れているだけあって、かなりのスピードだ。

  そして、ペニスの切っ先を肛門にあてがい、躊躇いなく腰を突き出して挿入した。

  「うほおおおおおお!!」

  股間と下腹部だけでなく、肛門までも激痛に見舞われ、デッドブルはたまらず咆えた。一方の赤虎は、デッドブルの締め付けの強さを堪能していた。

  「経験は少ないみてえだな。にしちゃ、いい感触だ。ウケの才能あるぜ!」

  屈辱を晴らすべく、涙目になって呻くデッドブルに、赤虎は腰を打ち付けた。

  まさかの赤虎の優勢に、歓声が上がる。それを受けてテンションを上げ、赤虎は腰の速度を上げた。

  豊満な尻肉に下腹部がぶつかり、パンパンと爆ぜる音が響く。さらに肛門からは腸液が漏れ、激しい水音も聞こえてきた。

  そして、デッドブルにも変化が現れた。激痛の呻きは喘ぎ声に変わり、縮こまっていたペニスも肥大化していく。

  赤虎の腰ふりの技術は高い。ウケに慣れていない者であろうと、適格に前立腺を捕らえることで、快楽を与えることができたのだ。

  「どうした!?気持ちよくなってきたのか!?雌牛さんよお!!」

  赤虎は、右手でデッドブルの豊かな胸を揉み、左手で肉樹を扱いた。

  「あ、ああ・・・・・・気持ちいい・・・・・・」

  デッドブルは、既に快楽に支配されていた。

  赤虎の復讐は、達成された。歓喜した赤虎は、巨大な睾丸を優しく揉みつつ、デッドブルの首筋を舐め上げた。

  「そうか、気持ちいいか。じゃあ、観客に喘ぐ姿をもっと見せてやれよ!!」

  赤虎はデッドブルを背後から犯しつつ、その巨体を抱え上げた。デッドブルの露出した肉棒がさらけ出され、さらにデッドブルの体重により赤虎のペニスが深々とデッドブルを抉った。

  「むうおおおおおおああああああ!!!」

  

  ブビュウウウドビュルルウウウウウウウウウウ!!!

  

  マゾと尻の快感に目覚めたデッドブルは、咆哮を上げつつ多量の精液を観客目がけて吐き出した。

  「ぐうううううう!!!!」

  尻が締まったことで、赤虎も続いてデッドブルへと種付けする。

  「あっ!!おおうっ!!がああああああっ!!!」

  デッドブルは幸福感を味わいながら、何度も射精した。巨大な睾丸にはまだまだ精液が貯蔵されているらしく、射精は止まらない。赤虎もまた、勝利の余韻に浸りつつ、種付けを続けた。

  

  

  

  以後、二人は良きライバルとして切磋琢磨し合う仲となった。