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【リク作品】五本と四本で九尾の狐!

  「もーう、あんたがやる気ないなら私がするって言ってるでしょ!」

  大きな胸を揺らし、美しい狐獣人が目をつり上がらせて大声を上げている。

  「で、でもぉ、知ってるでしょぉ? こ、この妖術、九尾にしか使えないんだってばぁ……」

  その大声に尖った耳をしゅんとさせつつも、なんとか言い返そうとしているのは……オスの狐獣人のようである。

  「うるっさいわねぇ、アタイはもう五尾まで増えてんの! 半分以上あるんだから、いけるってばぁ!」

  何かの巻物を手に取りつつ、口を尖らせて文句を言っている。

  「い、イザモ姉ちゃん、そう言ってこの前も人魂錬成、やらかしてたじゃん……」

  姉の五本の尻尾が暴れる中、弟の四本の尻尾は全て地べたに降りており。

  「うるさいうるさーい! あれはねぇ、大体ヨエンが危ない危ないって騒いだのが悪いのよ! だーれだって集中力、なくなるわよ!」

  痛いところを突かれたのか、少し目を泳がせつつも……弟への当たりの強さは弱まらない。

  「あの時だって、ボク、大変だったんだよ? 姉ちゃんがあと少しで人魂になっちゃうところだったんだし……」

  無謀な試みをしがちな姉のイザモ、その尻拭いをするヨエン。

  姉の方が尾が多いため、高位のはずなのだが……どうも、行動の軽率さが玉に瑕。

  「あ、あれは、あれよ、あれ! 一度人魂になっておかないと、人魂の事、わ、わからないじゃないのよ!?」

  「んもう……」

  ヨエンは呆れつつも、姉の持つ巻物を奪おうとする。

  が、体格も一回り大きい姉は――すぐさま、弟の手の届かないところまで巻物を掲げてしまうのであった。

  「いーい? それに大体、今回は転移術なのよ? 失敗しようが無いじゃないのよ! 一瞬で行きたいところに移動する、それだけじゃない!」

  フラグを盛大に立てつつ、今にも術を使おうとして。

  「じゃ、じゃあイザモ姉ちゃん、九尾じゃないとダメな理由は何さ……」

  「ん、え? か、簡単よ! 九尾でもない狐が、あちこちの神社とかで人間の目についちゃったらブランドが下がるからよ、うん、それだけよ!」

  それっぽくはあるものの、雑な理由をこじつける。

  このイザモ、幼い頃から新しい事をやるのが大好きなのだが……どうも、成功率が低いのである。

  それを間近で見続けてきたヨエンがどこか弱気で消極的なのは、それが理由の一つであるのは間違いなかった。

  「ダメ、ダメだって。ばらばらになってあちこちに転移しちゃったらどうしようもないよ、ボク?」

  真剣な表情で弟狐が、姉狐を見つめる。

  「……わ、分かったわよ。じゃあ、こうしましょ。アタイ、ここからちょっと離れた所に走って行くから、そこでここに転移してみるわ。それなら、いいでしょ? 距離が短いなら大事にはならないでしょ? 多分」

  「えぇっとぉ……話、聞いてくれてた?」

  若干ずれた提案に、弟は頭を抱えてしまい。

  「き、聞いてる聞いてるって! ほ、ほら、この術、光になって移動するって書いてるじゃない!? ヨエンが見てるなら、何かあってもほら……なんとか、してくれるでしょ?」

  口では強く言いつつも、頼りにはしているらしい。

  「もう、仕方ないんだから……一回やったら、成功でも失敗でも、もうやらないでよ?」

  「はぁーい」

  弟の承諾を取り付け、しめしめと目を細め。

  「じゃ、どのくらいかな~」

  ウキウキとしているのが、自由に動き回る五本の尾に表れている。

  「んもう」

  呆れつつも、挑戦的な姉にはどこか魅力を感じているヨエン。

  「この位でやるわよー!」

  「はい、はい」

  いつだって、こういう時の姉は楽しそうで、どこか輝いていて。

  「あーあ、ボクも姉ちゃんみたいになりたいんだけどな」

  「んー? 何か言った?」

  「なーんにも」

  巻物に目を通しつつ、術を使い始めながらイザモが声をかける。

  が、ヨエンの嫉妬に近い独り言は幸い、聞こえていなかったようだ。

  「ようし、いけっ!」

  イザモの身体が光り始め、転移が始まろうとする。

  と、その時。

  風に舞った一枚の葉が、彼女の胸に直撃する。

  「わ――」

  「あっ」

  一瞬気が散ったのがいけなかった。

  彼女だった光はたちまちいくつかに分かれ、別の方向へちぎれるように飛んでしまったのである!

  「も、もう……!」

  慌てて対処を考えながら、近付くヨエン。

  と、その時であった。

  ちりぢりになるかと思われた光は――向きを変え、全てがヨエンに向かって飛んできたのである!

  「え」

  目を丸くしたヨエンの顔に、光の一つが激突する。

  「わっ――ボク、アタイ、アタイって、どういう事よ!?」

  急に思考が乱れ、混乱し。

  その間にも、どんどん他の光が身体にぶつかってきた。

  胴体に光が当たり、胸が膨らみ。

  手や足が、太く逞しくなり。

  四本しかない尾に、光の矢が五本追加され……たちまち、ヨエンの尾は九本に増えてしまったのだ。

  「ちょっ、なんだこれ、なによこれ!?」

  同じような事が繰り返し、一つの口から発言される。

  全身の紋様も豪華絢爛になり、どこか風格も漂う見た目になったのだが――その動きは変にギクシャクしており。

  「ボク、どうなってるんだろ、ボクって何よ、アタイよ!?」

  長いマズルを掴まんばかりに手を当て、目はグルグルと混乱しているかのように動き。

  九本の尾も、それぞれがでたらめに動いているように見えるが……よくよく見ると、五本と四本でグループ分けされたような動きをしている。

  「あ、アタイって、アタイよ! イザモ姉ちゃん、姉ちゃんって、えっ、ヨエン!? 姉ちゃんなの、ヨエンなの!?」

  さあ大変。

  なんと、転移術のトラブルのせいで、姉が弟の肉体に溶け込み一つになってしまったのである!

  しかも、身体は一つだが心は二つ。

  同時に動かそうとするせいで、肉体はまるで言う事を聞かなくなっているのであった。

  「ちょっと、落ち着きなさいよ、落ち着くのは姉ちゃんだろ、私は落ち着いてるわよ!? ど、どこがだよぉ!?」

  相手を見ようとして、顔が右を向き、左を向き、上を向き下を向き。

  同じになっているのだからどこを向いてもいるはずはないのだが、理解したつもりでも頭が追いつかないのは仕方ない。

  「わ、わ!? 何よ、えっ、ボクに、おっぱい!? そりゃあるでしょ、アタイなんだから、ボクだってばぁ!」

  下を向いた際、立派な乳房が目に入ってしまったのである。

  まさか自分にそんな物がつくとは想像していなかったヨエンは一気に落ち着きがなくなってしまい、一緒の脳を使っているイザモもそれに引っ張られてしまい。

  「ど、どうしよ、どうしようって変じゃないでしょ、だ、だって、ボク、男なのに、えーい、うるさいわねっ! あんっ!? ほら、ほら、アタイのオッパイなのよ!」

  無理矢理分からせようと、イザモが強引に鷲掴みにする。

  乳房が変形し、その刺激が二人を襲い。

  「わ、あ、あっ……いい、わかったこれで、んっ♡ こ、こらぁ、か、勝手に、ね、姉ちゃんが先にやったんじゃん……んっ♡」

  イザモが勝ち誇ろうとした時であった。

  自分自身の胸の感覚に、興奮を覚えてしまったヨエンが指を軽く動かし始めたのである。

  胸が指に弄られるままに、心を突き動かし。

  「こ、こらぁ、あ、アタイの、なんだか、ら……あっ♡ だって、だってぇ、ボクも、これ、いい、いいんだも、んっ……♡」

  自分の手が、自分の胸を揉む。

  自慰と変わらないはずなのに、この手は自分が動かしていない気がするし、どこか感じ方も違う気がして。

  身体が混ざり合ったせいか、心のときめき方や感じ方が変わっている気がする。

  イザモ自身も、まるでヨエンにいたずらされているかのような錯覚に心を揺すぶられていた。

  「あ、あ、アタイのっ、あっ♡ ね、姉ちゃ、んっ、んっ、ぅんっ♡ も、もっとこう、堂々と、ぉおおんっ♡ ほら、ほら、そんな、くすぐってんじゃないんだから、ああっ、姉ちゃん、姉ちゃん、ボクの、オッパイ、オッパイ、オッパイぃ♡♡♡」

  同じ肉体だからだろうか、姉と弟だからだろうか。

  思考が、感情が、共鳴し一気に膨れ上がる。

  「ほら、ほらぁ、あっ、あーっ、アタイ、アタイッ、ボク、ボク、あっ、あああっ、もっと、もっとやって、自分でやりなさいよぉっ、ぉおおんっ♡♡♡」

  思わずケダモノのような叫びを漏らし、その恥ずかしさも心を焚きつける。

  「んっ、んっ、あっ、あーっ、ボク、ボク、なによぉっ、ち、おちんちん、おちんちん、えっ、おちんちん!? だって、だって、気持ち、いいから、さぁ……♡」

  イザモが動揺している間に、躊躇なく片手が股間に伸びる。

  「あぉんっ!? あっ、あっ、姉ちゃんの、アタイの、興奮、ボクに、入っちゃうっ♡♡♡」

  女性のはずなのに男性器がある当惑と快感が、ちんちんを通じてヨエンにも伝わる。

  「あっ、あっ、これ、これが、おちんちんだよぉ、ま、待ってぇ、待たないわよ、あっ、うぅんっ、もう、もう、オッパイ、弄ってやるんだから、あっ、おっ、どっちも、どっちも、どっちもぉおおおん♡♡♡」

  お互いの性感帯を通じ、お互いがお互いに流れ込む。

  そのせいなのか、徐々に二人の色んな物がもつれ始めるのであった。

  「もう、ボクの方が、お姉ちゃんなんだからぁ、何言ってるのよ、私のチンポよ! ぁんっ、なんか、変じゃないかしらぁ、知らないよぉ、もっとアタイ、気持ちよくなりたいなりたいなりたぁい♡♡♡ でも、元に戻らないと、まずいんじゃないかしらぁ、でもおちんちん、おっぱいおっぱい♡」

  合体して九尾の狐の姿になったにも関わらず、その言動に威厳はまるでない。

  それどころか、徐々に欲望に忠実になっていき、衝動的になっていき。

  「大体、アタイが悪いんだぞっ、いつもボクの忠告聞かないじゃないのよっ、んもう、今ボクはチンポシコシコ忙しいのよぉっ♡ アタイのオッパイ、ずっと欲しいわぁ~ん♡ あっ、あっ、ボクって、アタイ、あぉぉ~んんんん♡♡♡」

  完全に混乱し、混濁してしまう二人。

  それでも肉体は正直で、胸と逸物は二人の性欲をしっかりと受け止め刺激を脳に送り続けていた。

  「あっ、だめぇ、ダメだってばぁ、このままじゃあ、このままでいいよぉ、でもでも、ずっとこのままじゃ、おっぱいおっぱいちんちんちんちん♡♡♡ あっ、あっ、おかしくなっちゃうわよぉ、もう、もう、おかしいんだから、いいじゃないのよぉ、戻らないとぉ、戻らなくてもいいわよぉ、もっとめちゃくちゃになっちゃいたぁい、あっ、あっ、んっ、そこ、そこそこ、ぁぁあああんっ♡♡♡」

  思考がまるでまとまらなくなりながらも、手は乳首をつまみ、亀頭を責め、より気持ちよさを追求していく。

  「戻る、戻らない、もっともっと、戻らない戻らない、アタイ、ボク、戻、もっともっと、ボク、落ち着きなさ、アタイが、ボクよぉん、あっ、なんだろ、変なのに、変なのにぃ、ボクがアタイって思っちゃうとぉ、ダメなのにぃ、いいっ、いいっ、いいっ、いいっ、アタイ、ボク、ボク、アタイ、アタイ、アタイ、ボク、ボク、ボク、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、出る、出る、出る、ぁあああ、あぉぉおおおおおおおんんんっ!?!?!?」

  亀頭から激しく噴き出したのは精液――ではなく、光り輝く何かであった。

  それと同時に、融合した肉体も輝き、二つに分かれ……

  恍惚とした表情の融合体はそのまま、姿を消していくのであった。

  [newpage]

  「ちょっとー、イヨ? 遊んでばかりいないで手伝いなさいよ」

  若干幼い声が聞こえ、三本尻尾の狐獣人が駆けてくる。

  「いいじゃないのよ、ザン。ボク、今射精してるのよ!」

  それに応えるは、全く同じ容姿の狐獣人。

  あぐらをかいたまま精液を出し、悦に入っている。

  「ちょっと、イヨったらずるーい! 今日は我慢する約束でしょ!?」

  「アタイ、ちょっと興奮しちゃってぇ……ね、ね、後でザンのおちんちん、手でしてあげるから、ね?」

  「だーめ! もう、そうやって妖力すぐ出しちゃうから、ボクたち、ずっとこのままなんだよ?」

  「いいでしょ、もー! 大体、今日はボクがお姉ちゃん役って決まってたじゃん!」

  「いくらアタイが弟役でも、姉ちゃんが変な事してたら怒るわよ!」

  三本の尻尾が揺れ、二人の狐獣人が口論をしている。

  それでも時々、二人の鼻先が触れあい、頬を赤らめ。

  「へっへーんだ、ザンもボクとおんなじ身体なんだから、どのくらいムラムラしてるか……アタイ、分かっちゃうんだよ?」

  イヨ、と呼ばれている方がいたずらっ子のように笑いかける。

  「も、もう、知らなぁい!」

  あの日、事故により融合した日。

  興奮しながら射精した弾みに、デタラメな分離が起こってしまったのである。

  全く見た目も同じ、能力も同じ。

  三本の尾を持つふたなり狐獣人兄弟として、再構成されたのだ。

  いつか戻ろう、と思いつつもなかなか機会に恵まれないザン。

  戻らなくてもいいや、と楽しんでばかりいるイヨ。

  そして――

  「あっ、あっ、やっぱり、ボク、アタイ、気持ちいいわぁ~ん、心がぐちゃぐちゃで、ボクはアタイでちんぽとおっぱい♡」

  口からよだれを垂らし、鼻水を垂らし。

  デタラメな事を言いながらオナニーに夢中なのは……兄弟のもう一人、モエである。

  彼(彼女?)もまた、三本の尾を持ち、全く同じ容姿を持ち。

  そう、融合体はあの時「戻りたい」「戻りたくない」だけでなく「もっとめちゃくちゃになりたい」とも思っていたのだ。

  それにより、九尾の力が、肉体が三分割され……三兄弟になった、と言うわけだ。

  それぞれがそれぞれの思いを担当しているせいで、言動はまるで違う。

  願い通りめちゃくちゃになったモエは、いつでもこうして混濁しながら自慰に夢中、と言うわけであった。

  「モ、モエ、やめなよぉ……」

  「そ、そうだぞ、モエ、そんなおちんちんばかり弄ってたら、馬鹿になっちゃうって……」

  口ではそう言いつつも、イヨもザンもドキドキしてしまう。

  自分と全く同じ存在が、目の前で恥も外見もなくオナ狂い。

  恥ずかしくなるのは当然ではあるが、同時に『どれほど気持ちいいか』も分かってしまうのだ。

  「ほら、ほらぁ、二人も、オナニーしなさいよぉ、ボクと同じでアタイなんだからぁ、したい、したいでしょぉ、こんなにいい天気なのに、オナニーしないの、ダメだよ、あっ、あーっ♡♡♡」

  ニヤニヤしながら近づき、二人の顔を覗き込み。

  「イヨ、ちんちんしこしこしたいわよねぇ?」

  「え、えっとぉ……」

  「したくないのぉ? 本当?」

  「し、したいけどぉ……」

  「ザンはオッパイ、揉み揉みしたぁい?」

  「え、う、うん……♡」

  モエに聞かれた二人は、この後の展開を理解しつつもじもじ、と答える。

  「はぁ~い、みんなの気持ちが同じだから、アタイたち、ボクたち、一緒に、なっちゃい、まぁあ~~~す♡♡♡」

  モエがそう叫んだ瞬間、三人の肉体が引き寄せ合い……

  「欲・情・再・合・体、モエイヨザン~~~~♡♡♡♡♡」

  たちまち、どすけべふたなり九尾に早変わり!

  「うっふふぅ、やっぱり、性欲って一致しやすいから、ついついアタイ、ぼくとおなじになっちゃうわぁん♡♡♡」

  まさに妖艶の美女、といったその姿。

  それでもまるで幼児のように、むしゃぶりつくように胸を揉み、股間を弄り。

  「えへ、えへへ、じゃあ、満足するまで、今日も合体したままよぉ~ん♡♡♡」

  分離している物の、心が一つになれば合体してしまう三兄弟。

  今日もまた、エッチな気持ちには勝てず……えっちな融合体になってしまうのであった。

  「合体、合体、気持ち、いぃいい~~~ん♡♡♡」

  おしまい

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