004-022
プルルはダインの指示に従ってディアーナの覚醒作業に取り掛かる、口と鼻を覆うマスクの中には無数の触手が生え出しており、その触手達が気管に満ちた液体を取り除いて行く。
プルル 「この方法ってちょっと手間ですよね、合理的な考えをするダイン様がどうしてカプセルで液体に浸す事をやるんですか」
ダイン 「非効率なのは解ってますよ、ですが私はカプセルに拘束された女性が見たいんですよ、単なる好みの問題で深い意味は有りません」
プルル 「ダイン様の楽しみなら仕方有りませんよね、馬鹿でも楽しいならいいが遊魔ですからね」
ダイン 「はい、プルルもこだわりが有れば実践してみて下さい、自分で楽しまないと損ですからね」
プルル 「プルルのこだわりですか、余り自分の事を考えてこなかったので難しいです、でも、ダイン様に喜んでいただける事にプルル也のこだわりは有ると思います、そしてディアーナを幸せに出来ますから」
ダイン 「このディアーナという娘の立ち位置が良く解りませんね、クガト領の人間ですよね」
プルル 「実はプルルもよく知らないんですよ、クガトの貴族だって噂も有りますけど、貴族はメイドなんてやらないですよね」
ダイン 「案外ディアーナもリボルトを監視する間者なのかも知れませんね、尻尾が生えれば全てを知る事が出来ますが、プルルの方はそろそろ良さそうですね」
プルル 「はい、肺や気管の液体は吸い出しました、空気の注入を始めますね」
プルルの宣言通りにカプセルの下から無数の気泡が浮かび上がって来る、気泡は上部で空気の層を作り出して、ディアーナの覚醒の準備を始める、そして空気層がディアーナの頭部を完全に覆うと呼吸器に張り付いていた触手マスクが剥がれて、ディアーナが自身で呼吸をしている事が解る。
ダイン 「そろそろですね」
ディアーナを見つめるダインが、瞼の動きから覚醒の兆候を読み取ると程なくしてディアーナの瞼が開く、だが、ディアーナはまだ状況を理解出来ていない様で目が虚な状態だ。
プルル 「ディアーナのこういうところが貴族っぽいんですよ、メイドは朝からキリってしてますから」
プルルには、プルル也のメイドの仕事常識が有って、ディアーナには外れているところが有る様だ。
ダイン 「偏見じゃ無いでしょうか、朝の弱いメイドが居ても不思議じゃ無いでしょう」
プルル 「どうでしょう、少なくともプルルは朝起きる事を躾けられましたから、メイドの皆んなは大体そうですよ、ティアスの朝ってこんな感じですよね」
ダイン 「ティアスは書類に埋もれて眠ったりしてますからね、私と違って仕事熱心なんですよ」
プルル 「ダイン様には仕事という感覚が無いですよね、好きな事をやってますがそれがとてもレベルが高いんですよ、職人すら理解出来ない事を始めて結果を出すじゃ無いですか、スカイベアーの建造は初め誰も理解出来なかったって聞きましたよ」
ダイン 「普通に巨大なマギガントを作っていただけですが、ウィディ・ゾッフォが飛ぶ姿とスカイベアーの形は同じですよね」
プルル 「なるほど、確かに熊みたいなポーズですよね、それでスカイベアーなんですか」
ダイン 「いや、それは私達が乗っていたシーベアーからですね、あと四つ脚の軍艦は私には馴染み深いんですよ」
プルル 「グンカンってなんですか、船の種類ですか」
ダイン 「まぁ戦争に使う船って事ですかね、えらく話が逸れてしまいましたが、温風でディアーナを乾かして上げて下さい、アレなら目覚めてくれるでしょう」
プルル 「ダイン様が逸らしているんですよね、でもそういう話から変なモノが生み出されてますからね」
ダイン 「プルルもその変なモノですよ」
プルル 「でもダイン様が好きなモノなんですよね」
ダイン 「それは当然です、私の求める女体美を具現化したモノですから」
プルル 「でもダイン様の女体美って差が大きいですよね、ムッチリボディも居ればプルルみたいに控えめな娘もいます、ディアーナなんか胸大きくて減り張り有りますよね」
ダイン 「服を着た姿は見てませんが、確かに男好きする身体ですよ、私の好みの真ん中では有りませんが、好みの女性です」
プルル 「何だかんだで美形で処女ならば好みじゃないですか、外れてても修正しちゃいますし」
ダイン 「ディアーナにその必要は有りませんけどね」
プルル 「ちょっと痩せてダイン様好みになってますからね、もう水は抜けたので乾燥させますね」
ダイン 「お願いします」
プルルがカプセル内に温風を送り込むと、ディアーナの長い髪が荒々しく波打って次第に水分を失ってバラけて行く、流石に虚ろだったディアーナも完全に意識を取り戻した様だが、意外と現状を楽しんでいる様でダインに意味深な視線を送っている。
ダイン 「先に心を堕としたお陰でしょうか、ディアーナはリエルの様に私を毛嫌いしていると予測していたんですが」
プルル 「今のアーグル人なら普通の反応だと思います、何せダイン様の寵姫という理由でプルルの命が狙われたぐらいですから」
ダイン 「そう言えばそんな話も有りましたね、ティアスが解決したと言ってましたが」
プルル 「それだけダイン様に影響力が有るって事ですよ、今のククジアでダイン様の反感を買う勇気の有る者はいないでしょうね、その為の王都でのスカイベアーの披露なんですよ」
ダイン 「マギガント三機の輸送能力は、五戦の協定戦で三勝を得られるという事ですからね、つまり私はこの大陸のどの都市でも奪える可能性があるんですよ」
プルル 「ですから、その偉大なお力をディアーナの為にも使って上げて下さい、家族が人質って噂も有る娘ですから」
ダイン 「人間の感覚ではそうでしょうが、今のディアーナはどう思っているでしょうね」
プルル 「確かに遊魔に成った事で人の家族への想いは希薄にはなってるでしょうけど、ダイン様ならちゃんと願いを叶えて上げるんですよね」
ダイン 「テガスへの移住は盛んに行われてますからね、ディアーナの家族が増えたところで全く問題はありませんよ」
そのダインの言葉を聞いてディアーナは嬉しそうな表情を浮かべている、空気で包まれたディアーナの状態ならば言葉を発する事も出来るのだが、許可が無ければ発言も控えてしまうほどに、メイドとしての職務に忠実な人材なのである。
プルル 「ディアーナは喋っても良いんすよ、ダイン様はアーグルの礼儀なんて気にしませんし、むしろ積極的に行動しないと損ばかりしますよ」
プルルはそういうと、カプセルを開いてディアーナの拘束を解いてあげる、だが、ディアーナは控えめに胸と股間を隠して動こうとはしない。
ダイン 「私の元に飛び込んで来て下さい、新しい牝の抱き心地が楽しみです」
ディアーナ 「私などがその様な事をするなんて恐れ多いです」
プルル 「ダイン様の命令は絶対ですよ、折角プニプニして好まれる身体なのに」
ディアーナ 「でも、私なんて・・・」
煮え切らないディアーナに対して、ダインの方が踏み込んで行く、解放されたプルルのカプセルの中に歩み寄って行くと、腰の引けたディアーナを両手で包み込んでその匂いを嗅いで行く。
ディアーナ 「私の匂いなんて・・・きっと幻滅されてしまいます」
プルル 「大丈夫ですよ、ディアーナの身体は綺麗にしましたから、眠ってる間にどんな香水よりも良い匂いを擦り込んでおきましたから」
ディアーナ 「あ、そう言えばいつもの匂いと違います、なんだか新鮮な果実の様な」
ダイン 「とても良い匂いですよ、ですが微かに香るディアーナの匂いも私はしっかりと感じとってますよ」
ダインは匂いを嗅ぎながらも、ディアーナを抱く腕の力に緩急を付けてその感触を確かめている、そして少し離れてから垂れ下がった前髪をかき上げてディアーナの顔を吟味する。
その行為に何故かプルルは得意下な表情をして、自信を覗かせている。
プルル 「どうですか、かなりの上物ですよね、ユーマの衣装で飾り立てれば夜会の参列者にも劣らない筈です」
ダイン 「確かにその通りですが、大切なのは私が盛り上がるかですよ、まぁディアーナは十分に合格です、今直ぐにでも抱きたいぐらいです」
プルル 「このまま抱いちゃいますよね、時間は有りますし、淫魔型にするなら姿だってそう変わらないですし」
ダイン 「ディアーナはむしろ淫魔で映える逸材ですからね、それに遊魔の個性はまだまだ練り上げたいですから」
プルル 「気に入らなければ手を加えれば良いですからね」
ディアーナ 「私がダイン様のモノへと変えられる事は理解してますが、そんな簡単に行く物なんですか、古の魔族は命掛けだったと記憶していますが」
ダイン 「驚きましたね、ディアーナが魔族の事を知っていたとは、もしかして知り合いに乳魔がいるのでは」
ディアーナ 「ニュウマという言葉は知りませんが、家に伝わる書物には魔族を記した物が有ります、実は私は魔術士の家系なんですよ、メイドと偽って相手の懐に潜り込む事を期待されています」
ダイン 「これは予想外の収穫ですね、本職の魔術士を遊魔に迎え入れるのは初めてです」
ディアーナ 「持ち上げないで下さい、落ちこぼれが間者の役を与えられるだけですから」
ディアーナの後ろ向きとも言える性格は自信に無さの裏返しとも言える、落伍者として裏方の役目を与えられたゆえに自信を失ってしまっているのだ、だが、プルルに導かれて遊魔へと魔進化する事でその性質は大きく変化する事であろう。
ダイン 「どうせ魔力基準の判断でしょうから、多分、魔術の本質も魔力だけでは無い筈ですから」
ディアーナ 「ですが、私は基礎だけで上の段階の魔術は習得していません」
ダイン 「基礎が出来上がっているのなら、応用と想像で結果を出せるモノですよ、私のマギガント開発は正にソレですからね」
プルル 「普通の工員ならばあんな思考は出来ないって、ポーカ学長も言ってました、つまりディアーナも今までとは違った新しい魔術を生み出せるって事ですよね」
ダイン 「遊魔への魔進化が前提だとは思いますけど、ですが遊魔となる事で私の思考を学べば結果を出せる可能性は高いでしょうね」
ディアーナ 「私なんかに可能なんでしょうか?」
ダイン 「先ずは自信を持つ事でしょうね、ディアーナが魅力的なのは私の身体が示してますよ」
ダインはディアーナの手を取って、自身の怒張した肉槍に導いてみせる、ディアーナに肉欲を抱いている証拠を示す事で、自信を与えようとしているのだ。
ディアーナ 「この熱さが、私を求めている証なのですね、でも、こんなに太いモノが挿入るのでしょうか」
ダイン 「限界とは自分が思うより高いモノです、それに無理で有れば私が調整しますので」
プルル 「大丈夫ですよ、小さいプルルにも挿入ってますから、それに大きなダイン様の形を覚えちゃったら、ダイン様の愛に応えたという証ですよ」
ダイン 「その通りです、ディアーナは私とプルルに全てを託して下さい、このプルルの尻尾は私達の性交を上手く導いてくれますから」
ダインはディアーナを押し倒して、プルルの尻尾座られると陰裂に指を這わせて弄って行く、ディアーナの身体は直ぐにそれに応えて水音を響かせると、軽く達してしまう。
ディアーナ 「あぅん、自分以外の指ってとても興奮しちゃいます」
ダイン 「実に好ましい淫らな素質です、淫らである程遊魔の生活は充実したモノとなりますから、ディアーナは実に運が良い」
ディアーナ 「エッチな事で褒められるなんて恥ずかしいですよ」
プルル 「何でも楽しむ方がお得ですけどね、まぁ他人中心のメイド生活してたなら解らないと思いますけど」
ディアーナ 「プルルって直ぐに馴染んでますよね」
プルル 「遊魔ってそういうモノらしいです、遊魔のユウとは遊ぶって事で遊魔になるだけで遊べちゃうんですよ」
ディアーナはプルルの言葉が納得出来ていない様だ、堕液による価値観の獲得はあくまで知識を得て思考を導くだけで、培った考えにまだ大きく影響されるのだ。
故にその存在は従順な遊魔の協力者といったレベルで、遊魔とは考え方に隔たりがある、その為にダインはディアーナの魔進化を直ぐにでも始めるつもりなのだ。
確認した訳ではないが何らかの強力な思考の刷り込みを受けた人間に対して、堕液が絶対的で無い可能性もダインは考慮しており、ディアーナの自信の無さも魔術士家系独自の思考教育の賜物なのかと推測していたからだ。
おまけ
魔術士家系 人類圏の魔術士家系は余り公にされない事が多い、その理由は定かでは無いが、推測で有力とされているのは、魔術士家系同士で交配を行っていて互いの魔術の習得をコントロールしているという予測だ。
魔力が重視される人類圏社会では有るが、魔術士と呼ばれる人物達はそれ程凄い魔力を持っているわけでは無い、魔術を生業とする者の魔力が優れていないというのも奇妙な話では有るが、そもそも魔術士とは行使出来る魔術によって成り立っており、術の行使さえ可能で有れば魔力は重視されていないのかもしれない。
また、魔術士家系が諜報活動を担っているという憶測も有り、その仕事の為に公にされていない可能性も高い。