ライカンスロープ 第28話

  北東から森林地帯に突入した部隊

  04部隊

  隊長 :廣瀬 アリアズナ(アフガンハウンド)  行方不明

  副隊長:土井 達弥(トド)           死亡

  隊員 :岩飛 銀二(ペンギン)         死亡

  比嘉 小雪(ホッキョクグマ)          行方不明

  

  06部隊

  隊長 :斑 真優(ヒョウ)          09部隊とともに剣崎の救助へ

  副隊長:狩田 豪(ジャッカル)        09部隊とともに剣崎の救助へ

  隊員 :美川 沙羅(カラカル)        09部隊とともに剣崎の救助へ

  剣崎 那奈(サーバル)            行方不明

  09部隊

  隊長 :臼杵 瑠美(カンガルー)       06部隊とともに剣崎の救助へ

  副隊長:島 千歳(カバ)           06部隊とともに剣崎の救助へ

  隊員 :川合 操(スカンク)         06部隊とともに剣崎の救助へ

  鈴原 勇(ヒツジ)              06部隊とともに剣崎の救助へ

  07部隊

  隊長 :工藤 和虎(トラ)       00部隊とともに06,09部隊を追う

  副隊長:日鷹 賢士(タカ)       00部隊とともに06,09部隊を追う

  隊員 :犬神 瀞(イヌ)        00部隊とともに06,09部隊を追う

  知多 風丸(チーター)         00部隊とともに06,09部隊を追う

  00部隊

  隊長 :大恩寺 飛鳥(ワシ)      07部隊とともに06,09部隊を追う

  副隊長:吉岡 正義(シカ)       07部隊とともに06,09部隊を追う

  隊員 :緒方 丈一(ヘビ)       07部隊とともに06,09部隊を追う

  木佐貫 新(???)          07部隊とともに06,09部隊を追う

  東の港に上陸したチーム

  02部隊

  隊長 :藤丸 以蔵(カエル)

  副隊長:猪野 太一(イノシシ)

  隊員 :万 豊(ハイエナ)

  早川 藍(ハヤブサ)

  05部隊

  隊長 :副島 司郎(フクロウ)

  副隊長:宇佐 忠義(ネズミ)

  隊員 :帆足 明(ゴリラ)

  砂山 一太郎(ラクダ)

  03部隊

  隊長 :獅子山 氣雷(ライオン)

  副隊長:猫沢 京香(ネコ)

  隊員 :猿飛 志龍(サル)

  斎藤 純心(サイ)

  ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  同刻、神原島東部の海岸にて。

  北東の浜辺と同規模の海岸がそこにあった。ただし港はなく、広い砂浜が広がっている。既に機動隊が上陸して拠点づくりを開始していた。

  「07部隊は北東から00部隊と進みます。従って、02,03,05、3つの部隊で行動を共にしてください。行方不明の04部隊、及び06部隊の剣崎隊員の救助が最右優先ですので、北上するように」

  簡易テントの下で、十二人の獣人たちが機動隊から作戦の変更を聞かされていた。

  「05部隊は、03,02、それぞれの部隊と合同訓練の経験があります。よって、指揮は05部隊の副島(そえじま)隊長が採ってください」

  「分かった」

  フクロウが頷き、口を開いた。

  「拠点が完成次第出発する。進行のルートは・・・・・・」

  「待った」

  京香がフクロウを止めた。

  「私たちは02部隊のこと、全然知らないんだよね。自己紹介、先にしていい?」

  「そうだな。名前と種族、使用する武器と得意な戦法を言え」

  フクロウの了承を得た京香はにっこり微笑んだ。

  「じゃ、私からね。副隊長の猫沢京香だよ。見ての通り、猫の獣人です。刀とかクナイとか、手裏剣使います。忍者っぽいってよく言われるよ。趣味は・・・・・・」

  「次は志龍だ」

  「はい」

  「うりゅ」

  フクロウに遮られた京香をよそに、03部隊の面々は自己紹介を続けた。

  「猿飛志龍、猿の獣人です。棒術が得意だけど、剣術や格闘も得意です。京香さんほどじゃないけど、スピードと技で戦います。よろしくお願いします」

  「斎藤純心っす。見ての通りサイで、ガタイを活かして、槍で戦います。よろしく!」

  「隊長の獅子山氣雷だ。ライオンで、戦い方は純心の上位互換と思ってくれ。見ての通り、俺らはみんな接近戦型だよろしくな」

  03部隊が自己紹介を終えると、02部隊もすぐに名乗り始めた。

  「じゃあ、次は僕たちが。僕は隊長の、藤丸 以蔵(ふじまる いぞう)。カエルの獣人だよ。居合が得意でねぇ。腕力は弱いけど、速さには自信があるよ。あと、泳ぐのも得意だね」

  小柄な薄緑色のカエルは、にっこりと笑った。手にした刀には鍔がない。

  「副隊長の、猪野 太一(いの たいち)です。イノシシの獣人です。僕も居合が得意です。柔術も学んでます。腕力が自慢だけど、素早さにもそこそこ自信があります。一緒に頑張りましょう」

  こげ茶色のイノシシも、カエル同様にほほ笑んだ。背丈は純心より低いが、四肢や胴体は太い。しかし声と表情は朗らかで、威圧感はない。

  「万 豊(よろず ゆたか)、ハイエナの獣人です。武器は小太刀で、防御とスタミナが長所です。よろしくお願いします」

  ハイエナは頭を下げた。志龍と純心と氣雷は、ハイエナにしては礼儀正しいなと、心の中でつぶやいた。

  「早川 藍(はやかわ あい)、ハヤブサだ。俺も居合やってる」

  ハヤブサはぶっきらぼうに言った。他の隊員と違い、愛想が悪い。志龍と純心と氣雷は、07部隊副隊長の賢士を思い浮かべた。

  「じゃー、次は05部隊だね」

  「いらねえだろ。どっちも知ってる」

  「いいじゃないか。せっかくだ」

  「団結力を高めるって意味も込めて」

  「ふむ・・・・・・。隊長の副島 司郎(そえじま しろう)だ。フクロウの獣人で、夜戦が得意だ。今回は、小銃で援護に回る。基本的には指示通り動いてくれ」

  えんじ色のベレー帽を被ったフクロウは、背筋を伸ばし全員を見渡した。まるで軍人のようだ。

  「副隊長の、宇佐 忠義(うさ ただよし)。ネズミの獣人で、隠密行動と射撃が取り柄だ。よろしく」

  白と灰色のツートンカラーのネズミは、ブーニーハットを脱いで挨拶した。小柄で童顔だが声は低く、成人男性ということがよくわかる。

  「砂山 一太郎(さやま いちたろう)、ラクダです。足は遅いけど、ラクダ特有の持久力が自慢です。軽機関銃での支援役です。皆に当てないよう、気を付けますね」

  キャップを被った長身のラクダはそう言って笑う。マジで当てるなよ、と、志龍と純心と氣雷は心の中で突っ込んだ。

  「帆足 明(ほあし あきら)だ。よく使うのはナイフとショットガン、前線で戦う役だ」

  ハチマキをした大柄なゴリラは、面倒くさそうに言った。

  「見ての通り、ゴリラです。実は本物のゴリラです。おぐっ!」

  純心が、ゴリラという単語を強調して補足説明を言う。すると明の拳が純心の腹にめり込んだ。

  「02部隊も、俺らと同じで、みんな接近戦が得意なんですね」

  苦しむ純心を無視して志龍が言った。

  「うん。05部隊はみんな射撃が得意だから、バランスがいいかもね。僕たちと03部隊が前に出て、05部隊が援護射撃する感じかな」

  太一が頷く。すると、純心が反論した。

  「全然バランスよくねえよ。女性が京香さん一人じゃねえか。こんな殺伐とした空気を癒してくれる存在が一人だけって、うぼっ!!」

  再び、明の拳が純心の腹部に食い込んだ。

  「オレがいるだろうが!」

  そう、この場に獣人の女性は二人いる。

  03部隊の猫の京香と、05部隊のゴリラの明である。

  「え、どこに?だぐっ!」

  キョロキョロと周囲を見渡す純心の腹に、三度明の鉄拳が打ち込まれた。

  「純心、ふざけてんじゃねえ」

  跪いた純心を、氣雷が咎めた。

  「す、すいません、氣雷さん」

  「オレにも謝れよ!」

  「わ、悪かったよ!ごめん!」

  「ったく」

  謝罪を受けても、明は怒ったままだ。すると、氣雷が言う。

  「部下がすまんな、ゴリ子」

  明が腕を振る。放たれた水筒が氣雷の顔面に直撃した。

  「誰がゴリ子だぁおるぅあ!」

  茶番を無視して、司郎はテーブルの上の地図を指さした。

  「03部隊と02部隊が並走して進む。05部隊は、その後ろから続く。ルートは、人工的に開発された道を進んでいく。航空写真によると、島の中央あたりで北に伸びているから、それに沿って進む。行方不明になった隊員たちが近くにいれば、太一の鼻が気づいてくれるだろう。02部隊は、必ず太一を先頭に置け」

  司郎は周囲を見渡した。機動隊はテントを設置して、無線機や武器弾薬を運び込んでいる。

  「以蔵と太一、京香と志龍、忠義と明、それぞれ拠点が完成するまで周辺の森を探索しろ。遠くへ行きすぎるな。俺と藍は空から見張る。残りはバリケードの設営を手伝え。海からの奇襲に気をつけろ。状況開始だ!」

  司郎の号令を受け、獣人たちは武器を手に動き始めた。

  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

  「すっごい森だねー」

  「ですね」

  行く手を遮る草木を小太刀で切り、志龍は京香の背中を追った。

  神原島の森林は、本土のそれより険しい。気候が熱帯に近いせいもあり、気温も湿度も高く、早朝だが既に蒸し暑い。

  加えて、味方が連れ去られたという事実が精神的重圧となって志龍の体力を奪おうとする。

  (敵の本拠だもんな。瀞と風丸、大丈夫か?和虎さんも、いつもと雰囲気違っていた。副隊長や、00部隊の人と一緒とはいえ・・・・・・)

  親友の心配をしていると。

  「うお!」

  突如、背後に気配を感じ志龍は振り返った。

  「後ろががら空きだぜ」

  そこには氣雷の巨体があった。

  「拠点の設営、終わったんですか?」

  「めんどくせえから、純心たちに押し付けてきた」

  「命令違反じゃないですか」

  「司郎の許可は取ったぞ」

  植物たちの妨害をものともせず、氣雷はずかずかと緑の中を突き進む。

  頼もしいと思いつつも、志龍は同時に悔しさを味わっていた。

  (俺じゃ不安ですか、氣雷さん)

  部下の身を案じて来てくれた氣雷の優しさは嬉しいが、実力不足だと言い渡されたような気がしてならない。

  (他の部隊の獣人たちも、ガタイが良い奴ばかりだったな)

  志龍は他の獣人と比べ体躯が小さい。格闘戦を主体とする場合、これは致命的な弱点となる。それを補う長所があればいいのだが、志龍にはそれがない。スピードや技量を評価されてはいるが、京香のように飛びぬけているわけではない。

  (風丸みたいに速くないしな。かといって、銃は性に合わない)

  小学生のころ、小柄であることをからかわれた。

  悔しかったので、知力や運動神経を高めて見返してやった。

  そのことで陰惨な虐めを受けた。

  中学生になると同時に転校して、虐めはなくなった。今でも当時の同級生とは、連絡を取り合うほど仲がいい。

  それでも虐められた時の悔しさは消えず、強さを求めて武術を学んだ。

  小柄でも強くなれると信じて。

  志龍は、和虎との試合を思い返した。

  リーチもスピードも劣る和虎に、自分が攻められるはずがない。和虎は若干手を抜いて、志龍を懐に飛び込ませてくれたのだ。それに気づいた志龍は、感謝と悔しさを胸に秘めて拳を打ち込んだ。

  一撃ぶち込んで、手加減したことを後悔させてやる、と。

  だが当てられなかった。

  身体能力の差はもちろん、技量の差も大きかった。

  パワーもスピードもリーチも勝てなくても、テクニックでそれらをカバーできればいける。

  そう思っていたが、テクニックでも上を行かれ完封された。

  小柄な自分が技術面でも負けてしまうと、どうしようもないと痛感させられた。

  (いけない。集中しないと)

  志龍は雑念を払い、氣雷の後を追った。

  すると。

  「止まって」

  京香が足を止め、姿勢を低くした。耳は後方に倒れ、ピクピクと揺れている。

  これほど真剣さがこもった京香の声を聞いたのは初めてだ。志龍の心は、一層引き締まる。

  「志龍、下がれ」

  「いや、俺も」

  氣雷に並ぼうとした志龍だったが。

  (ぐっ!)

  森の奥から流れてきた、見えない何かを気圧され足が止まった。

  (なんだ、この感覚・・・・・・なんか、やべえ。やべえぞ!)

  臭いも音もないが、間違いなく何かがいる。否、近づいてくる。

  獰猛な獣に睨まれたような感覚に陥り、体が震え、汗が噴き出した。

  森から何か来るぞ!

  全員戻れ!バリケードに身を隠せ!

  海岸の方から怒号が聞こえてきた。藍と司郎の声だ。

  「後退するぞ」

  「うん」

  「志龍は海岸に走れ。皆に伝えろ」

  「分かりました。気を付けて」

  命令通り、志龍は海岸へ駆け出した。

  残りたかったが、足手まといになる可能性が高い。

  戦力外と通知され、悔しさと怒りが込みあがる。怒りは氣雷ではなく、弱い自分に向けられた。

  (ちくしょう!)

  それでも志龍は命令に従った。我儘を押し通すほど子供ではない。

  「ぅおっ!」

  海岸まであと少しというところで、志龍は振り返った。

  巨大な爪が、自分の胸に深々と突き刺さったようなイメージが頭に流れ込んできたからだ。

  (もう来てる!)

  背を向けていたらやられる。

  志龍は小太刀を森に向けた。

  ドドドドド・・・・・・

  微かに足音が聞こえた。

  ドドドドドドドドドドッ!!

  一瞬で、それは大きくなった。

  (来た!)

  草木を割いて跳びかかってきた獣に、志龍は刃を振るった。

  「いよっと」

  物資が詰まった大きなコンテナをテントの付近に置き、純心は額の汗をぬぐった。

  周囲では、BATの機動隊員たちが同じように物資を戦闘艇から下ろし、テントを建て、バリケードを設置している。重機関銃の準備も進められており、戦争でも始まりそうだ。

  だが、警戒しすぎということはない。ここは敵の本拠地なのだから。

  「くっそ、氣雷さん、押し付けやがって」

  森を睨み悪態を吐く。すると、穏やかな声が投げかけられた。

  「でも、頼りになりそうな人だな」

  02部隊のハイエナ、豊だ。

  「まーな。伊達にライオンやってねーよ、あの人」

  「ライオンだったら、強いよな」

  「ああ。あんたは、ハイエナにしちゃ良い人だな」

  「よく言われるよ」

  社交性おおらかな純心は、誰とでもすぐに仲良くなれる。

  「そっちの隊長は、カエルだけど強そうだな」

  「ああ、強いよ」

  「ガタイじゃねえからな、戦いって」

  純心は仲間の小柄な戦士たち―――――京香と志龍の戦いぶりを思い返した。彼らは速度、技術、知識により小柄という欠点をカバーしている。

  (京香さんに至っては、補って余りあるくらいだもんな)

  副隊長の京香には負けても諦めがつくが、歳が一つしか違わない志龍には負けたくなかった。しかし試合では自分が一本取られることが多い。何とか追いつこうとしているが、まだ及ばない。

  (志龍は京香さんと並んで斥候してんのに、俺は荷物下ろしかよ)

  能力の適正を考慮しての役割だということは分かっているが、志龍の方が優れていると改めて実感させられた。

  (いけねえ。集中しねえと)

  雑念を払い、戦闘艇に向かおうとした純心だったが。

  ドドドドドド・・・・・・

  遠くから、太鼓の音のような地鳴りが聞こえた。

  「なんか今」

  「ああ。聞こえた」

  万が小太刀を抜き、鞘を捨てた。

  「森から何か来るぞ!」

  「全員戻れ!バリケードに身を隠せ!」

  空中で藍と司郎が叫んだ。

  ドドドドドドドッ バキッ

  地鳴りがどんどん大きくなる。樹木が折れる音がした。

  機動隊員たちは、付近のバリケードに身を隠す。全員が身を隠せるほどの数はないので、大半はテントやコンテナの陰に隠れた。

  (何やってんだよ、皆!急げよ!)

  純心は槍を手に森へ向かった。戻らない仲間を救わないと。

  「斎藤!」

  純心は足を止めた。司郎に呼ばれたからではない。

  ドドドドドドドッ!!

  砂浜が揺れるほどの地鳴りに圧倒された。

  (もう近くにいやがる!)

  槍を握る手に力を込めて、再び駆け出そうとする。

  ガチン!!

  金属音が森から聞こえた。

  そして、森から何かが飛んできた。

  それは純心の目の前に落ちた。

  折れた日本刀だった。志龍の刀だ。

  「志龍!!」

  純心が友を呼ぶと、黒い影が森から飛び出した。

  自分よりやや大きいそれは、まっすぐ向かってくる。

  (なめんな!!)

  純心は槍を突き出した。

  「どぅあっ!?」

  直後、純心の体は宙を舞った。

  数メートル吹き飛んで、砂浜を転がり、コンテナにぶつかって止まる。

  (やべ。槍・・・・・・起きないと・・・・・・)

  武器を手に立ち上がろうとするも、槍はなく立ち上がれない。

  仰向けの状態から身を起こそうとすると、左脇腹に激痛が走る。

  突きを避けられ、攻撃を受けたのだと判断する。

  (蹴りでも食らったか!?)

  目を開けると、視界が歪んでいた。後頭部をコンテナに打ち付け、脳震盪を起こしたらしい。

  辛うじて身を起こすと。

  「カッ!」

  目の前に巨大な口が迫る。

  咄嗟に右腕を顔の前に掲げた。

  「いっ!!」

  右腕に激痛が走った。

  定まらない視界では確認できないが、どうやら噛みつかれたらしい。

  「だああああああ!!!」

  刃がついた万力で腕を挟みこまれたような痛み。耐えきれずに純心は叫んだ。

  牙が骨に達した。もうすぐ骨が砕ける。

  純心は更なる痛みを覚悟した。

  だが、増していた噛みつきの力が不意に止まった。

  同時に、重い何かが体に覆いかぶさり、生暖かい液体で胸元が濡れる。

  (なんだ!?どうしたんだ!?何が起きた!?)

  混乱する純心。

  すると、周囲から無数の銃声が聞こえてきた。

  獣の咆哮や爆発音、人の悲鳴も交じっている。

  (戦闘が、始まったのか)

  動かなければと、純心は思った。

  (このままじゃ、やられる)

  恐怖に急かされ、純心は全身に力を込めた。

  数秒前。

  05部隊隊長、副島司郎は浜辺の上空を巡回しつつ周辺警戒を行っていた。早朝であるためやや薄暗いが、フクロウ獣人である司郎には問題ない。

  浜辺では兵士たちが忙しなく動き回っている。一方、森林に動きはない。その静けさが、かえって不気味だ。

  視線を島の中央へ移すと、灰色の人工物が見えた。この島を最初に購入した宗教団体が建てた塔である。地味で無機質なそれは、大自然の中ではひどく目立っていた。

  あの施設が敵の本拠地として利用されている可能性は高い。一気に飛んでいきたいところだが、飛行できる三人の獣人だけで突入するのは危険すぎる。対空兵器による反撃が懸念されヘリは使えない。森を歩いていくしかなかった。

  北の上陸地点とは違い、ここからのルートには道がない。生い茂る木々たちが大地を覆い尽くしている。隠れ放題だ。

  いくら獣人とはいえ、キメラたちの待ち伏せを食らえばひとたまりもない。空爆によりキメラたちを排除する案も出たが、敵組織の正体を掴むための証拠まで吹き飛ばすわけにもいかず、獣人を投入することとなった。

  (骨が折れるな)

  戦闘能力が高いとは言え、数十名の獣人での進軍は容易ではない。しかも島は広く、森が生い茂り、道具を使えるほどの知能を持つキメラの大群がいるのだ。加えて部隊は即席である。極めて不利な状況下で、司郎は指揮官という重責を背負わされた。

  しかし、厳しい教官によって鍛え上げられた司郎の精神は、この程度では折れなかった。僅かな異常も見落とさぬよう、鋭い眼光を戦場に向けている。

  (ん?)

  もう少し森に入ろうかと思った、その時。

  ドドドドドドドドッ

  遠くから、微かな地鳴りが聞こえた。

  森の奥を見ると、さっきまで不動だった木々が揺れている。

  木々の揺れは波のように伝わっていき、海岸へと向かってくる。

  「森から何か来るぞ!」

  先に藍が叫んだ。

  「全員戻れ!バリケードに身を隠せ!」

  司郎は続けて叫び、手にしていたアサルトライフル、M4A1カービンの銃口を森へ向け、藍とともに下降を始めた。飛行中は常に動いていなければならない。ホバリングも出来るが、体力の消耗が激しく緊急回避も出来なくなる。

  敵はかなり速く、地鳴りも瞬く間に大きくなり、木々が折れる音も聞こえる。

  隊員たちはバリケードやコンテナに身を隠し、銃を構える。獣人たちも、自身の得物を手にして戦闘準備を整えていた。訓練を積んでいるだけあって、動きは速い。司郎と藍も、付近のバリケードに身を隠した。

  そんな中、一人命令を無視して動く獣人がいた。03部隊の純心が、森に向かってかけてゆく。

  「斎藤!」

  司郎の声で純心の足は止まるも、すぐにまた走り出した。

  ガチン!!

  司郎が純心を追って駆け出すと、金属音が森から聞こえた。

  そして、森から飛び出し、純心の眼前に落ちる。

  砂浜に刺さったそれは、折れた小太刀だった。

  「志龍!!」

  純心が叫ぶと同時に、森から褐色の巨体が飛び出した。

  向かってくるそれに純心は突きを打ち込む。

  「どぅあっ!?」

  直後、純心は右方向へ吹き飛んだ。

  左に回り込んだ巨体から蹴飛ばされて。

  純心を蹴飛ばした巨体の正体は、初めて見るキメラだった。褐色肌に包まれた、2メートルほどの巨体。手は小さいが、その分脚は逞しい。形状は肉食獣のようで、筋肉は太く発達している。顔たちは、どことなく人の頭蓋骨に似ていた。

  司郎はキメラを狙い発砲した。

  直後に大量の砂が舞い、キメラの姿が消えた。

  地を蹴り銃弾を避けたキメラは、一瞬で司郎から大きく距離を取る。

  司郎は再びキメラに狙いをつけた。

  次の瞬間。

  カァァァァァァァァァァァ!!!

  森から同種のキメラが飛び出してきた。10や20どころではない。海岸の端から端までを埋め尽くすような数だ。

  褐色の津波と化したキメラたち。押しとどめるため、兵士たちは一斉に引き金を引いた。

  弾幕が放たれるも、交戦距離が短すぎた。1秒足らず被弾してもキメラは止まらない。

  最も森に近いバリケードを、キメラは難なく蹴飛ばした。そこに隠れていた機動隊員たちは吹き飛び砂地を転がる。そして、後続のキメラの群れが彼らに襲い掛かった。

  ぎゃああああ!!

  隊員の断末魔を皮切りに、浜辺は戦場と化した。

  重いバリケードはおもちゃのように吹き飛ばされ、隊員たちは人形のように屠られていく。

  バリケードの下敷きになる者、首や四肢を嚙みちぎられる者、蹴り飛ばされ宙を舞う者。

  量も質も、今までのキメラより一回り強い。隊員たちは藁にもすがる思いで銃を乱射するも、状況は好転しない。

  「うわあ!」

  また1つ、バリケードが吹き飛ばされた。一人、二人、三人と、キメラは一人ずつ踏み潰していく。

  「ひぃ・・・・・・」

  そして、恐怖のあまり動けなくなった最後の一人に脚を伸ばす。

  「ギッ!」

  その時、頭部に銃撃を受けキメラは後退した。

  撃ったのは司郎だ。

  司郎は右手でM4を構え、左手で隊員の腕を掴み引きずっていく。

  「カッ!」

  痛みに耐えつつキメラが司郎を睨む。

  司郎はM4の引き金を引いた。

  銃弾は目に吸い込まれ、その奥の脳を破壊した。

  声も上げずキメラは崩れ落ちた。

  司郎は隊員を引きずりつつ、片手でM4を撃ちつつ付近のバリケードまで後退してゆく。

  こちらに意識を向けていないキメラには当てられたが、狙われていると気づいているキメラは俊敏な動きで的を絞らせない。

  やがて、左右をキメラに囲まれた。

  「ああああああああ!!!」

  すると、司郎が向かっているバリケードから援護射撃が来た。

  部下のラクダ、一太郎だ。軽機関銃、IMIネゲヴを撃ちまくっている。さらに、同じバリケードに隠れている二名の隊員による援護射撃も加わり、キメラはたたらを踏んで後退した。その隙に、司郎はバリケードの後方に回り込み一太郎の隣についた。

  「リロード!」

  一太郎がネゲヴのリロードを始めた。司郎はその隙を埋めるためバリケードに接近してくるキメラに向けて発砲する。機動隊員はグレネードを投げて援護した。

  やがて、M4のマガジンも空になる。リロードさせまいと、キメラが突進してくる。

  司郎は慌てず高速でリロードし発砲した。

  次弾は来ないと判断していたキメラは脳を射抜かれ即死する。しかし勢いが付いていたため、前のめりに倒れつつバリケードに激突した。

  司郎は周囲を見渡した。

  浜辺はキメラと、機動隊員たちの死体で埋め尽くされていた。生存している隊員たちは残り少ないバリケードに固まり、銃を乱射しなんとか凌いでいる。

  「ああああああああ!!!」

  リロードを終えた一太郎が再び銃を撃ち始めた。こちらに向かってくるキメラを優先して狙っている。司郎は別のバリケードを向いているキメラを狙った。

  「だああああああ!!!」

  銃声や怒号の中、司郎は微かに聞き取った。純心の悲鳴だ。

  発信源と思われる方向を見ると、倒れた純心がキメラに腕を噛みつかれている。

  助けようと銃口を向けたが、次の瞬間、キメラの首が切り落とされた。

  斬ったのは、02部隊のハヤブサ、藍だ。

  藍は低空飛行でキメラに接近し、勢いのまま居合を放ちその首を切断した。

  そのまま再び上空へ移動し、他のキメラから逃れた。

  地上と空中を行き来するヒットアンドアウェイ。藍の得意戦法だ。

  地に足がつかない状態での格闘攻撃は、その不安定さ故に推奨されていない。しかし、ハヤブサの飛行速度と旋回能力があれば可能である。

  急降下の速度を利用した攻撃の威力は高く、刀があればキメラの殺傷も容易い。

  

  藍は空中で一瞬静止すると、刀を鞘に納め地上を見下ろした。

  そして、こちらに気づいていないキメラに狙いを定め、急降下して首の後ろに居合を打ち込み、すぐに上昇した。

  そして、休むことなく次の標的を定め、居合の体勢を取り急降下を始める。

  (まずい!)

  加速の最中、標的のキメラが藍の方を向いた。

  相打ちも辞さないと言わんばかりに、口を開き迎撃態勢を取る。

  藍は咄嗟に左翼の角度を変えた。

  軌道が曲がり、藍はキメラの右側を通り過ぎた。

  高速での急降下攻撃は高威力だが、カウンターを食らうとひとたまりもない。

  故に藍は、優れた動体視力で敵の動きを見切り、精密な翼の操作で軌道を変える技術を身に着けていた。

  (勘の良い野郎だ)

  藍も既に、ここのキメラの強さが逸脱していることに気づいていた。不意打ちでなければ攻撃を当てられない。仮に当てられても、肉体は硬く仕留め損ねてしまうことがある。

  藍が下方を見ると、隊員の銃撃に気を取られているキメラがいた。

  (気づくなよ)

  再び急降下して、首の後ろに向かって太刀を打ち込む。

  「ギッ!」

  「くっ!」

  刀身は首の骨を断つも、筋肉に食い込んで止まってしまった。

  藍はすぐに刀を手放し、空へ戻った。頑丈なキメラが相手では、刀の消耗も激しい。

  (刀のコンテナは・・・・・・あそこか!)

  右下方を見ると、キメラに蹴飛ばされた青いコンテナと、砂浜に散らばった数本の日本刀が見えた。藍はそこへ急降下する。

  刀に手を伸ばしたその時。

  「シャッ!」

  付近のテントの後ろから、キメラが飛び出してきた。

  藍は咄嗟に右へ軌道を変えた。辛うじて突進は避けられたが、刀には手が届かなかった。

  (ちっ!)

  上昇しようとするも、軌道上には不運にも別のキメラがいた。

  そのキメラは藍に気づいた。

  軌道修正により減速した藍に突進してくる。

  藍は体を反転させ、キメラの額を蹴り飛ばし、再び上空へ舞い上がろうとした。

  だが、左から別のキメラが跳びかかってきた。

  キメラの牙が迫る。

  「ゴッ!」

  藍は腰の鞘を取り、鐺をキメラの腰に押し込んだ。居合のため、鞘を捨てなかったことが幸いした。

  牙からは逃れられたが、キメラの勢いは止められず落下する。

  「ケハッ」

  キメラは鞘を吐き出し、藍に向かってくる。

  藍も起き上がり、躱そうとしたが。

  「ぐっ!」

  右足首の痛みで動きが鈍った。

  先ほど、突進してくるキメラの額を蹴った時、足首を痛めていた。

  「がっ!!」

  キメラの突進が藍に直撃した。藍は軽々吹き飛び、砂を巻き上げつつ砂浜を転がった。

  仰向けになった藍の視界に、キメラの顔が映る。

  「うっ」

  咄嗟に出した左腕を噛まれる。

  藍は右手で胸の鞘からサバイバルナイフを抜き、キメラの目に突き立てた。

  「ガァ!」

  キメラが叫び、左腕が自由になった。藍は身を起こす。

  同時に。

  「シャアッ!!」

  既にジャンプしていた別のキメラが、藍の両足に着地した。

  「うあぁっ!!」

  両足を踏み潰された藍に、片目だけになったキメラが再び迫る。

  右手のナイフを振ろうとしたが、さらに別のキメラが現れて右手に噛みつかれた。右腕の骨に亀裂が入る。

  片目のキメラは、左手に噛みつく。引っ張られ、左肩が脱臼した。

  「や、やめろ・・・・・・」

  両足を踏み潰したキメラは、再び跳び上がった。

  次の着地点は、藍の腹部だ。

  「ひっ」

  骨ごと内臓を踏み潰される光景が浮かび、藍の闘志が消えた。

  ドォン!!

  最高地点に達したキメラは、藍へ降下することなくその場で爆散した。司郎や一太郎と同じバリケードにいた若い機動隊員が撃った、無反動砲が直撃したのだ。

  「ぜっ!」

  さらに、藍の右腕に噛みついていたキメラに、ハイエナの万が居合を打ちこむ。

  小太刀は高速で走り、キメラの首を切断した。

  「ギッ!!」

  藍の左腕に噛みついていたキメラの頭部は、司郎の小銃が射抜いた。

  「藍!」

  万は藍に駆け寄るも、すぐに別のキメラが襲ってくる。

  「藍を!」

  万は司郎に藍を託し、小太刀を手にキメラに向かっていった。

  司郎はM4を右手で構え、左手で藍の右腕を掴み引きずって一太郎がいるバリケードへ向かった。藍の出血は激しいが、止血している余裕はない。

  片手でも司郎の射撃は正確だが、キメラの数が多すぎる。バリケードから一太郎の援護を受け、なんとか藍を引きずって行くが。

  「シャアッ!!」

  一太郎が守っていたバリケードも、キメラの飛び蹴りで吹き飛んだ。大半のバリケードが落ち、より多くのキメラが向かってきたため防ぎきれなくなったのだ。

  「ぐえっ!!」

  隊員がまた一人、キメラに踏み潰された。一太郎は、若い機動隊員と背中を合わせて乱射する。

  司郎も、万もキメラに囲まれた。残っていた他のバリケードも全て落ちた。

  万事休すか。

  「だああああああああ!!!」

  絶叫とともに、重火器による銃撃が浜辺を襲った。

  戦闘艇に備えられた重機関銃が火を噴いたのだ。射手は純心だ。頭と脇腹の痛みに耐えつつ戦闘艇にたどり着いた純心は、仲間への誤射に注意しつつ引き金を引いた。

  射手が未熟なため射撃精度は低いが、被弾を恐れるキメラは回避に専念すべく、兵士たちから離れた。

  ひとまず安心かと思われたが、キメラが1体、純心へ跳びかかった。

  「うおっ!」

  純心は銃座から離れ、戦闘艇から飛び降りた。間髪を入れず、純心がいた場所にキメラが着地した。

  機銃掃射が止むと、再びキメラたちが兵士たちを取り囲む。

  「カァァァァァァッ」

  逃げる純心目掛け、キメラが両足に力を込めた。

  すると。

  ドォン!!!

  

  戦闘艇が爆発した。

  轟音と衝撃にを背中に受け、純心は転倒した。

  (今度はなんだ、ちくしょう!)

  純心が振り返ると、燃え盛る戦闘艇の向こうに、空を走る鋼鉄の鳥が2機見えた。

  「おぉ!」

  迷彩柄の戦闘ヘリを見て、純心は歓喜の声を上げた。巡洋艦から出撃してくれたのだ。

  

  ガガガガガガガガガッ!!

  2機のヘリは、両脇の機関銃を一斉に放つ。

  砂塵が浜辺を走り、獣人たちを囲むキメラを無慈悲に屠る。

  「ギャン!!」

  重火器の威力は、小火器の比ではない。硬いキメラの肉体も易々と千切り、貫き、粉々にしていく。

  凶悪な獣も、人類が開発した近代兵器には敵わなかった。

  「助かりましたね」

  「ああ。天使だな、ありゃ」

  「随分とゴツイ天使ですね」

  一太郎の肩を借りて、純心は立ち上がった。

  「志龍たちは?」

  「戻ってないですよ」

  「マジかよ。動ける奴らで探しに行くしかねえか」

  純心は森の方に視線を向ける。

  そして、それを発見した。

  「お?」

  島の中央から何かが、いや、誰かが飛んできた。

  かなり速い。しっかりと見えたわけではないが、おそらく鳥―――――燕の獣人だ。

  その獣人は、砂浜に到着したヘリの上を通過した。

  ドガン!!

  ヘリが爆炎を上げた。

  燕はヘリに向かってグレネードを落としていたのだ。

  司郎は翼を広げた。しかし。

  パァン!!

  上空で発生した閃光と爆音によって動きを封じられた。

  燕はスタングレネードも落としていたのだ。

  「いぃ!」

  目と耳を刺激され、残っていた頭痛が再発して純心は跪く。

  動けない純心を掴み、一太郎は走った。

  数秒後、浜辺にヘリが落下し爆発した。

  衝撃は凄まじく、離れていた純心と一太郎は熱風に押され転倒した。

  (も、もう一機は!?)

  純心は海の方を見た。ぼやけた視界の中で、オレンジ色の何かが海に落ちていくのが見えた。

  隣にいる一太郎が、空にいる敵に発砲した。耳鳴りのせいで銃声も、落ちたであろうヘリの爆発音も聞こえない。

  一太郎の銃口を追うと、微かに燕の姿が見えた。一太郎と司郎の銃撃をあざ笑うように避け、燕は島の中央へ飛んで行った。

  純心は浜辺を見渡した。殺された機動隊員と破壊された機材がぶちまけられている。

  生き残っているのは自分に加え、02部隊の万と藍、05部隊の司郎と一太郎、若い機動隊員が一人。合計、たったの六人だ。しかも藍は重傷で、周辺の探索に行った仲間たちは一人も戻ってこない。ものの数分で、自軍は壊滅的なダメージを受けてしまった。

  「マジかよ、くそったれ」

  ヘリの残骸が上げる黒煙を見上げた純心は、右拳を砂浜に叩きつけた。

  キメラに蹴られた脇腹が、酷く痛んだ。

  

  (他愛ないな)

  ヘリを落とした燕―――――奈多は既に進路を北の港へ戻していた。ヘリの接近に気付いて迎撃に向かい、これに成功して元のルートに戻るまで3分もかかっていない。

  (まだ生き残りがいたが、残存の戦力では何も出来ないだろう)

  ヘリを攻撃しつつ、奈多は浜辺に残った兵士たちの数を確認していた。負傷していない獣人が三人いたため戦闘は断念したが、退路は断った。キメラにやられるのは時間の問題だろう。

  奈多は意識を北の港へ向け、加速した。

  仇敵に対する憎しみが追い風となり、速度がどんどん上がってゆく。

  「親次(ちかつぐ)・・・・・・必ず殺してやる」

  抑えきれない殺意が口から零れた。

  

  北東から森林地帯に突入した部隊

  04部隊

  隊長 :廣瀬 アリアズナ(アフガンハウンド)  行方不明

  副隊長:土井 達弥(トド)           死亡

  隊員 :岩飛 銀二(ペンギン)         死亡

  比嘉 小雪(ホッキョクグマ)          行方不明

  

  06部隊

  隊長 :斑 真優(ヒョウ)          09部隊とともに剣崎の救助へ

  副隊長:狩田 豪(ジャッカル)        09部隊とともに剣崎の救助へ

  隊員 :美川 沙羅(カラカル)        09部隊とともに剣崎の救助へ

  剣崎 那奈(サーバル)            巨人型キメラに連れ去られ行方不明

  09部隊

  隊長 :臼杵 瑠美(カンガルー)       06部隊とともに剣崎の救助へ

  副隊長:島 千歳(カバ)           06部隊とともに剣崎の救助へ

  隊員 :川合 操(スカンク)         06部隊とともに剣崎の救助へ

  鈴原 勇(ヒツジ)              06部隊とともに剣崎の救助へ

  07部隊

  隊長 :工藤 和虎(トラ)       00部隊とともに06,09部隊を追う

  副隊長:日鷹 賢士(タカ)       00部隊とともに06,09部隊を追う

  隊員 :犬神 瀞(イヌ)        00部隊とともに06,09部隊を追う

  知多 風丸(チーター)         00部隊とともに06,09部隊を追う

  00部隊

  隊長 :大恩寺 飛鳥(ワシ)      07部隊とともに06,09部隊を追う

  副隊長:吉岡 正義(シカ)       07部隊とともに06,09部隊を追う

  隊員 :緒方 丈一(ヘビ)       07部隊とともに06,09部隊を追う

  木佐貫 新(???)          07部隊とともに06,09部隊を追う

  東の港に上陸しキメラの大群の襲撃を受けたチーム

  02部隊

  隊長 :藤丸 以蔵(カエル)      浜辺に近い林を探索中に行方不明

  副隊長:猪野 太一(イノシシ)     浜辺に近い林を探索中に行方不明

  隊員 :万 豊(ハイエナ)       キメラの攻撃をしのぎ、生存

  早川 藍(ハヤブサ)          キメラの攻撃で重傷を負う

  05部隊

  隊長 :副島 司郎(フクロウ)     キメラの攻撃のしのぎ、生存

  副隊長:宇佐 忠義(ネズミ)      浜辺に近い林を探索中に行方不明

  隊員 :帆足 明(ゴリラ)       浜辺に近い林を探索中に行方不明

  砂山 一太郎(ラクダ)         キメラの攻撃をしのぎ、生存

  03部隊

  隊長 :獅子山 氣雷(ライオン)    浜辺に近い林を探索中に行方不明

  副隊長:猫沢 京香(ネコ)       浜辺に近い林を探索中に行方不明

  隊員 :猿飛 志龍(サル)       浜辺に近い林を探索中に行方不明

  斎藤 純心(サイ)           キメラの攻撃で軽傷を負う