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俺は、あの日の事を決して忘れない。忘れられない。
…まだ中坊だったとき、俺とヒロは高校生にカツアゲされかけた事がある。向こうからしたら俺らはちっこくてヒョロヒョロで、でもイキりたがって夜のコンビニで駄弁ってて。要は格好のカモだったんだろうな。
コンビニの裏でぶん殴られて金せびられて、断ったらまたぶん殴られた。
せめて、こいつらの言いなりになんかならないと思って睨んだらまた殴られた。ヒロはどうしてたんだっけな。たぶん、おんなじように殴られてたと思う。
頭の上からゲラゲラ笑い声が聞こえる。体が痛い。けど何もできない。悔しい。悔しくて、泣きそうになった。
その時、影が差した。でっかい、影。
見えたのは学ラン姿の熊獣人。何も言わずに立ってんのに鬼みてえな顰めっ面で、すっげー怖い顔して。
俺らを殴ってた奴らもすぐに気づいて、一瞬ビビりながら何か喚いて向かっていく。
それが、俺らと兄貴の出会いだった。
それから俺は、兄貴について行くって決めたんだ。兄貴みたいに強くて立派な男になりたくて。
…もう二度と、あんな奴らに負けたく無いから。
……………
夏休みも終わり、9月も終わりに近づいてきた頃。残暑も落ち着いて過ごしやすい日々になり始めた今日この頃でも、俺たちは変わらず学校に通っている。
なお、アホ猪が夏休みの課題をほぼ白紙で提出した為指導室行きになったことも追記しておく。「あれほど計画的にやれと言ったのに…」とはキャプテンの談だが、アイツにそれができたら苦労しないと言ったら納得していた。それもそうだ。
かくして夏は終わって秋。移り変わった季節は次のイベントを運んでくる。が…
「あーってて…ちくしょー……」
俺はというと、指先をティッシュに包んで押さえながら廊下を歩いていた。というのもちょっとした作業中に少し手元が狂って工作用カッターで見事にパックリ。切り傷って何でこんな痛いんだろうな。めっちゃヒリヒリする。
そんなわけで水洗いした傷口を押さえつつ保健室に向かっている。
ふと思ったんだが俺、保健室にお世話になるなんて多分入学してから初めてかもしれない。部活での擦り傷なんかは救急箱のでどうにかするし、骨折なり捻挫なり大きな怪我も幸いしたことはない、おまけに風邪ひとつひかない健康体のお陰で保健室と縁遠かったというわけだ。
場所だけは良く通る廊下の角部屋にあるため知ってはいたが、入るのはこれが初めてだった。
「失礼しゃーす。」
ドアを開ける。返事はないし人影もない。どうやら保健の先生は今いないのだろう。仕方がない、自分でやるか。幸い道具は揃っている場所だ。
ならまずはガーゼとマキロン…薬棚どこだろ?とりあえずこの辺には見当たらなかったんで、隣の部屋に通じるドアを開ける。
「………え?」
「………へっ?」
そこには、天使がいた。
いや、比喩なんだが。そこにいたのは茶色の毛並みに大きな身体…むっちりした身体にフィットしているブラジャーとパンツは白のレースで飾られて、ただそれだけを身に纏った姿は実にボリューミーかつ扇情的。豊満な胸に柔らかそうなお腹、お尻、太もも…惜しげもなく曝け出されてしまっているそれらが視界を占領している。さらりと流れるセミロングのウィッグに見覚えのある眼鏡…俺に気付いた瞬間、その顔が一気に真っ赤に染まっていった。
「あ…え、えと……あの……」
「ゴメンナサイ!」
慌ててドアを閉める。俺はきっと見てはいけないものを見てしまった…しかし神様ありがとう…!!じゃなかった。
いや、でもあれはもしかしてもしかしなくても……
「な…ナツキ…か?」
『な…ななななな……なんっ…なんでっ…なんでハルトくんっ…ここここんなところにっ…!?』
ドアの向こうにいるのはやっぱりナツキだったが…声は思いっきり震えて裏返っている。うん。悪いことしたな…不可抗力、しかも自分の恋人とは言え、その…女の子、の着替えを覗いてしまった…訳で…うん。
とりあえず、彼女が出てくるのを待とう……
……………
「び、びっくりしました…ホントにもう……」
「ごめん…こっちに誰もいなかったから…まさか着替え中とは思わなかったし……」
「いえ……」
改めて部屋から出てきたナツキは、いつも一緒に帰る時と同じ学校指定の夏服姿だったが…さっきの事を思い出して恥ずかしいのか顔を真っ赤にしている。
一応きちんと事情を話したところ、今は彼女に手ずから手当をしてもらっているところ、である。ところで、なぜ彼女がここに居るのかと言えば。
「普段はここで勉強してるので……」
との事だ。曰く、番長姿では眼鏡が掛けられず黒板がよく見えないから…というのがひとつ。もう一つは…まあ、言わずもがなだ。
にしたって、覗いてしまったのが偶然とは言え俺で良かったと言うべきなのか。アホ猪辺りだと何だかすごく面倒なことになりそうな気がする…
ここでようやく少し落ち着いたらしい彼女が、指先の傷口に絆創膏を貼ってくれながら口を開く。
「そう言えば…ハルトくんが保健室に来たのって初めてですよね。ふふっ…」
「そりゃ…なかなかお世話にはならないけども…今後はもうちょっと来てみるか?」
「…はい。できれば怪我や病気以外でも、会いに来てくれると嬉しい…です…」
そんな事言ってたらほんのり顔を赤くしながら手当てした手をきゅ…と優しく握って返してくれる。あー…柔らかい…可愛い……どうしよう。タケルとキャプテンには悪いけど、次からたまにここでお昼食べたりしようかな…
「でも、怪我なんて珍しいですね。制服姿なら部活じゃないでしょうし…」
「あー…ほら、文化祭の、な…」
「ああ、なるほど…」
そう、もうじきうちの学校の文化祭である。まあどの高校にもよくありがちな、クラスの出し物でお店をやるとかそんな感じ。その準備中にちょっと失敗してこの通り、と言う訳である。慣れないことはするもんじゃない…けど、思いがけない棚ぼたがあったから結果オーライとしておこう。
「あ…ハルトくんのクラスは何をやる予定なんです?」
「んっ!?えーっと…それはその……」
…それを聞いちゃうか。いや、聞かれて困るもの…ではないはずなんだよ。よくある出し物だからね。でもまさかここで会うとは思わなかったから色々準備とか覚悟がね…うーんどうしよ…
考えあぐねていると、不意に保健室の扉が開いた。
「ナツキちゃんお留守番ありがとー♡ってあら、お客様?」
「あ、おかえりなさい九条先生。お疲れ様です。」
扉をくぐり抜けて来たのは中年かかりかけの白衣姿なパンダ獣人の男…なのだが。その、なんというか。
全体的にくねっとしてて、野太い声の女言葉で…アレ、ユウちゃんみたいな?で、それに普通に挨拶してるナツキ…すげーな…うん。
うちの保健医、オカマさんでした。
……………
ナツキと二人並んで保健室のソファに座ってお茶をいただく。正面にはニコニコ顔のパンダ保健医の九条先生。
曰く、お姉さんが在学中からここにいる先生で、ナツキも最初から事情を打ち明けて入学当初からお世話になっているらしい。体と心の性別の違いに悩むナツキにとっては、お姉さんの所と同じように学校での心許せる場所になっているようだった。そういったところはとてもありがたい。
のだが。
「先生?」
「良いじゃない。逞しい男の子たちってあんまり来てくれないのよ…」
見られてる。俺すっごい見られてる。制服越しのはずなのに何だか全裸見られてるような気分になるのは何でだろ…この人怖い…
「ふぅ…」とか言ってるよ…なんか堪能した感じだよ…この人超怖い…
「…で、アナタがハルトくんね。お話は聞いてるわよ?うん、話に違わずイケメンそうじゃない?」
「先生?」
「ナツキちゃんったらいっつもハルトくんハルトくんって…」
「先生っ!!」
隣で真っ赤になったナツキが静止をかけるのをカラカラ笑ってからかう。結構いい性格してるなこの人…しかし大人しいナツキが声を上げるほど心を許している辺り、それだけ彼女に信頼されているんだろう。趣味嗜好はともかくとして、信用にあたる人だということは分かった。
…趣味嗜好はともかくとして。大事なことなのでもう一度言いました。ああもう視線が凄い怖い。
「ナツキちゃんったらね、それまでずっと番長姿だったのに、夏前くらいからここで女の子の制服持ってきて着るようになったから…ああやっぱり、って思ったわ。」
「だ、だって、できれば一緒に帰りたいじゃないですか…」
可愛い。そういえば一緒に帰るとき保健室で着替えてくるって言ってたな。つまり俺はちょうどそこに入っていっちゃった訳か…うん、ナツキ。次から鍵はちゃんと掛けような…
そこでフフフ、なんて含み笑いしながら九条先生が足を組み替える。お茶を一口。すぅ、と向けられる視線。今度は俺の身体じゃない、目を見てくる。
「まぁ、そうねぇ…キミなら大丈夫だと思うけど…」
「はい。ナツキの事情については…」
「ああ、そういうプラトニックな心の問題だけじゃなくてね。」
先生が、ほんの少しだけ口角を上げる。
その表情は俺たち二人を見ながらどこか試すような、そんな挑戦的な微笑みで。
思わず、ごくりと喉が鳴る。
「…なんて、まだ君たちには少し早いかしら?」
にっこり笑った先生は、飲み終わったカップをコトリとテーブルに置き直した。
「さ、手当て終わってるならそろそろ戻らないとじゃない?みんなは仕事してるんでしょ?」
「あっ…!」
そういえばそうだった。まだ文化祭の準備中…早く戻らないとタケルに何言われるか分かったもんじゃない。
「すんません!お茶ご馳走さまでした!」
「はいはい。」
「ナツキも…ありがとな!」
「…うん。気を付けてね、ハルトくん。」
二人に見送られながら保健室を出た俺は、慌てて自分の教室に戻っていくのだった。
……………
先生と二人、保健室に残る。ティーポットに残ったお茶をもう一度カップに注ぎ直して。
「ナツキちゃん。」
「…はい。」
「あなたが思う問題、実は結構大変よ?」
「…………」
「口では大丈夫なんて言って、いざその時に駄目だったなんてザラなんだから。」
さっき、先生が言おうとしていたこと。あえて止めておいてくれた事…きっと、僕とハルトくんの間にあるであろう壁。
多分、先生も昔、そんなことがあったのかもしれない。
僕が本当に女の子だったら、なんて思う時だってある。それでもハルトくんは「男」である僕を受け入れてくれたから。なんて…都合が良すぎるのかもしれない。
その時、どうなるかなんて分からないのに。本当に、先生は意地悪だ。
「ふふ、ごめんね。でもナツキちゃんたちならきっと大丈夫だと思うのよね。」
「どうして、ですか…?」
くすくす笑って先生は言う。
「アタシね、人を見る目だけは確かなの。」
…本当、意地悪な人だなぁ。
こうやって遠回しに励ましてくれてる先生…でも、先生がそう言う時ってなんだかんだ、本当になっちゃうことが多い気がする。
それに釣られてつい笑ってしまう。と、不意に保健室の扉が勢いよく開いた。
「兄貴ーっ!いますかーーっ」
「静かにッ!!」
「あだぁ!?」
思いっきり小気味のいい音を立てながら、ティースプーンはまっすぐ来客の額に直撃したみたいだった。
……………
「何度も言ってるでしょう?ここは保健室、具合が悪くて寝ている人がいたらどうするの?だいたいキミは毎回ねぇ…」
「はい…はい…すんません……」
ドアの前で先生に立たされて叱られている柴犬くんはその…言い方がちょっとアレだけど、舎弟のマサヒロくん…なんだけど。
どうしよう、今の僕は女子の制服着てるから…この格好で会ったことはまだ一度もなくて…そもそも番長としての僕しか知らないから特にマサヒロくんなんかは卒倒しちゃうかもしれないし…あうう…できればこのまま何事もなく過ぎてほしい……
「あっ!兄貴!兄貴っすよね!カツラとか被ってイメチェンっすか?ぐえ。」
「もう少しお説教が必要かしらこの子は…」
勘とかどうなってんのこの子ー!?
あううぅ…罪悪感がすごいぃ…本当は僕なんだけどそれは今の僕じゃないっていうか…でもこの格好で番長ですとか言うわけにもいかないし…どうしよう…!
と、先生に押さえつけられてるマサヒロくんの後ろからもう一人の舎弟、黒柴のヒロくんがこっちに歩いて来て…ぺこりとお辞儀してくれる。あ、どうもご丁寧に…こっちも釣られてぺこり。
「えっと…うちのマサヒロがすいません。ご迷惑をお掛けしてます。」
「あ…いえ、大丈夫ですよ…あはは…」
ヒロくんの方はこんな風にマサヒロくんのフォローに回ってくれてるよね…ごめんね、いろいろ任せちゃってて…僕から何も言えなくて…
あはは、と笑って返してるけど、ヒロくんはじーっと僕の顔を見上げてて…
もう一度ぺこりとお辞儀をしてから、マサヒロ君のところに戻っていった。まさか気づいてないよね…まさかね…あはは…うん…ごめんね、二人とも。
「ここもダメかぁ…ヒロ、次行くぞっ!」
「…うん。失礼しました。」
「失礼しやした!」
結局二人は「番長」を探しに別のところに向かっていった。
ごめんなさい。あなたたちが探している「番長」は、ここにいるのに。本当はどこにも居ない。
スマートフォンを手に取る。「番長」から「舎弟」への帰宅指令。今日はいくら探しても「番長」は出てこないのだから。
「…………」
「ごめんなさい先生。明日は…ここに来ないと思います。」
…これから必ず、僕が「番長」ではなくなる日が来る。それが卒業までのいつになるかは分からないけれど。
それまでは、せめて。
……………
教室に戻ると、さっきよりも作業が進んでいるようだった。俺のやりかけだった作業も誰かが進めておいてくれたらしい。
大道具作りをひと段落させたらしいタケルのやつがニヤニヤしながら戻ってきた俺を迎えてくれた。
「おせーぞハルト!無事だったか!」
「いや無事っちゃ無事だけど…すげーな、うちの保健の先生…」
「だよな…あんまりおせーから食われてるかと思ったぜ。」
「縁起でもねー事言うな。」
マジでシャレになんねーからな…あ、またちょっと寒気が…いや忘れよう。大丈夫、見られてただけだから、アレ。
しかし、文化祭の準備がだんだん色々形になり始めていくのを感じれば、同時に焦りというか緊張というか…そういうものを感じ始めている。うちのクラスの出し物…キラキラしたボードに描かれた店名をみて、ふと背後から誰かが噴き出したのが聞こえた。
「ぶふっ…お…お前らっ、メイド喫茶って…マジかお前ら……!」
「げ…キャプテン…」
そう、うちのクラスの出し物はそのものズバリメイド喫茶である。しかもただのメイド喫茶ではない。
男子が。メイドをするのである。いやマジか。マジか!!!
思えばクラス内の女子票がほぼ一塊で女装メイド喫茶に入っていた…結託してやがったんだ奴ら…ちくしょう…!!
「いーだろメイド喫茶でも!もしかしたら新しい出会いとあるかもだぜ?」
「それはないな。というかお前意外とノリノリだな。」
「ついに女装趣味に目覚めたのかエロ豚。」
「な、なんでそーなんだよ!」
まぁ…俺としちゃ身近に可愛い服がすごく似合う子がいるのでそこまで抵抗があるわけではない…ない…が…いや、正直に言う。
ちょっと申し訳ないが、ナツキにはあんまり見られたくない。だからあの場で濁してきたわけだ。でも当日絶対バレる。ならそれまでに覚悟を決めておくのみ…俺はメイド、そう、メイドなのだ!メイド力を高めろ…メイドインヘヴン…
「んじゃ当日はお出迎え頼んだぞ、メイドさん方?」
「うるせえさっさとお帰りやがり下さいませクソご主人様。」
「ご主人様か…でへへ…」
くっそイケメンめ余裕か。俺が女だったら惚れるぞ。一番高いモン勝手に注文してやる…あとタケルは何妄想してやがんだ戻ってこい。
「ちなみにキャプテンのとこは?」
「研究展示だな。それっぽい事書いてブツと資料おいとけば楽だろ?」
ホント抜け目ねえなコイツ…
……………
「はぁ……」
柴犬のマサはしょんぼりしながら耳を畳んでいた。尻尾もふらふら力なく揺れる。
なにせ、ここ最近兄貴…番長と放課後になかなか会えてないからだ。僕としては毎日昼休みに屋上でご飯食べるくらいでも十分だと思うんだけど…
マサは、番長のことが大好きだ。たぶん、中学の頃の出来事からずっと番長のことを憧れの男として後ろについていこうとしている。
「大丈夫だよ。明日のお昼も会えるじゃない。」
「けどさぁ…今週もう3回めだぜ…?」
たしかに、頻度は少し多いかもしれない。だけど番長は、たぶん、きっとだけど。番長自身の何かを見つけたのかもしれない。いや、むしろ。
保健室で会った、熊獣人の先輩を思い出す。背の高さ、体格、顔のパーツ…よくよく観察してみたら……
まだ、確証はない。それでも、僕の中ではどこか確信に近いものがあった。
きっと、優しい人なのだろう。結果的にはなるけれど、僕らのために「番長」でいてくれていたんだ。その人が今、自分自身を「取り戻そうとしている」。
きっと、こいつには辛い結果になると思う。僕はそれを受け入れられるように「彼女」が全てを明かしてくれる日まで。胸に秘めておこうと思う。
「おいヒロー!ラーメン食い行こうぜ!」
「あ、うんわかったー。」
「今度は兄貴も一緒になっ!」
つづく?
おまけ
「マジで?俺らマジでこれ着るの?」
「無駄にクオリティ高いんだけど…これ完全に下着見えますよね?」
「パンチラがなくて何がミニスカメイドか!」
「なんでそんな力強く語ってんだよ女子!!」
「お黙り!そのためにうまいこと生徒会だまくらかして予算組んだんだから!」
「うわ何怖い執念感じるんだけど…」
「…やば、なんか目覚めそう。」
「おい正気か!?戻れ!」
「味噌チャーシュー大盛り!」
「同じやつで。」
『はいよー』
「へへへー…でもさー、ちょっとビックリしたよなーさっきのデカ女。」
「そうだね。」
「兄貴くらいでかかったし。いやたぶん兄貴の方がちょっとでかい。」
「うん。」
「でもなんか兄貴が女になったみてーだったな!まあ兄貴は硬派で男らしいからもっとこう…姐御!みたいになると思うんだ。んでさ…」
「うんうん…」
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