第八十一期名人戦第三局

  

  気付いたら、二日目の晝食休憩が終はつてゐました。

  

  第六十四手目、後手の藤井聡太六冠の手が、次善手でした。

  

  幻の△5五角でしたね。

  

  これを受けて、AIの評價値は、-642點となりました。

  

  この時はまだ、後手有利だつたのですが・・・。

  

  第六十六手目には、遂に+832點と、逆転してしまひました。

  

  

  第六十九手目、先手の渡辺明名人の歩打ちが、最善手でした。

  

  ここで先手有利を確實のものとしたでせうか。

  

  残り二時間十七分。

  

  藤井君は残り時間、一時間二十四分からとなりました。

  

  

  十七時から十七時三十分迄、三十分の夕食休憩がありました。

  

  そして、第七十六手目に、「詰めろのがれの詰めろ」を指したのですが・・・。

  

  評価値は、+4856點になつてしまひました。

  

  後手敗勢です。

  

  渡辺名人は、九十三分の大長考の末に、「詰めろのがれの必至」となる角を打ちました。

  

  長かつたです。

  

  七十八手目以下より八十三手目迄、最善手の応酬が続きます。

  

  八十四手目、後手がAI最善とは又違ふ手を指します。

  

  粘りの手でせうか。

  

  八十五手目、先手の渡辺名人は、冷静に金で角をはらひます。

  

  八十六手目、桂馬で角を取るも、八十七手目の飛車打ちが、なんと十三手詰。

  

  この手を見て、後手投了となりました。

  

  「元奨ヤスの将棋実況」さんも、「勝ち過ぎて、対局が無い。實戰の感覚が薄れるのが懸念」とおつしやってをりました。

  

  第六十四手目、幻の千點差の一手と、第六十六手目の逆転。

  

  最善手を指す、藤井君が見たかつたです。

  

  

  次囘は、五月二十一日と二十二日に、福岡縣で第四局が行はれます。

  

  藤井聡太六冠の先手で、快勝譜が見たいです!