立場交換で戦闘員になった狼おっさんヒーローが、洗脳されて心の底から総統様にお仕えする話

  ヒーロー、ブレイブウルフ。

  筋骨隆々の狼獣人で、圧倒的なパワーで数多の事件を解決してきた。彼は高校を卒業してからヒーローを続けて、今年で20年になるベテランだ。全盛期と比べると、やや(かなり、大分?)体に脂肪が乗ってきており、おっさん化がすすんでいるが、それでも後輩ヒーローからも市民からも頼りにされている。まさしく最高のヒーローの1人といっていいだろう。

  だが、そんな彼の活躍は唐突に終わりを迎える。

  多くの市民を洗脳し戦闘員に仕立て上げた組織のアジトを見つけ、並み居る敵を薙ぎ倒し、ボスらしき獅子獣人を追い詰め、倒すことに成功した。

  これにて一件落着という、いつもの展開にはならなかった

  「立場交換!」

  倒したはずの馬獣人らしき戦闘員の1人が後ろから叫んだ時には、すでにブレイブウルフの体にヒーロースーツはなく、黒い全身タイツに白い手袋とブーツ、そして目と鼻以外を隠し、眉間の部分に69と書かれた覆面が装着されていた。個性が潰されたその装いにより、傍目からはもうただの戦闘員にしか見えない。

  突然の出来事に一瞬動揺したものの、ブレイブウルフは素早く振り返り、後ろにいるヴィランを叩く、

  「イ゛イ゛ッーーーー!」

  ようなことはせず、踵を揃え、背筋をピンとして、戦闘員らしい奇声をあげながら敬礼した。

  彼の立場はすでに、皆から慕われるベテランヒーローではなく、組織において一番立場が低く人権など存在しない、どこにでもいる雑魚戦闘員にすぎないのだ。

  ほんの一瞬ヒーロースーツを着ていた馬獣人の姿は、次の瞬間には、獅子獣人が身につけていたボスの姿になっていた

  そして、先ほどまでボスだったはずの獅子獣人は、いつの間にかブレイブウルフのヒーロースーツを身に纏って横たわっていた。

  「危ない、危ない。念のため69番と交換していて助かった。69番、いや、今はブレイブレオとでも言うべきか。私に代わり、総統としてよく働いた。後で褒美をやろう」

  能力「交換」

  範囲内にある、あらゆるものを交換できる。

  なかでも今回使ったのは立場の交換。かなり近づかなければ発動せず、最長でも2時間程度しか交換できないが、相手は抵抗する間もなく交換先の立場に従ってしまう(ついでに服装も交換できる)。ちなみに、能力者本人は例外で、立場に関係なく自我を保てる。

  「(なぜ、俺はこんなことを!?くそっ、体が動かない!)」

  敬礼姿は保ちつつも全身をプルプルと振るわせ、敵意を剥き出しにできるあたり、流石はヒーローいや元ヒーローといったところだろう。しかしそんなものは何の役にも立たない。

  「戦闘員69番。お前は今すぐに、研究室へ向かい、改造カプセルに入れ」

  「イ゛イ゛ッー!総統様、かしこまりました!」

  一度、命令を与えられれば、逆らうことなどできない。それが戦闘員の立場として正しい行動だからである。

  また、一介の戦闘員にすぎない自分に総統様自らがご命令くださったという事実はブレイブウルフの頭に無理やり、幸福感を与え、思考を緩ませる。

  更に戦闘員は、改造と全身タイツの効果により常時発情している状態である。これは、性欲に働きかけ組織の駒として操りやすくする他、万が一にも反乱の意志を抱かせないように思考を鈍らせるためである。ブレイブウルフの肉体は改造こそされていないものの、全身タイツと戦闘員という立場により確実に自分の意思が弱まっていく。

  ✳︎✳︎✳︎

  研究室など行ったことがないのにも関わらず、戦闘員としての知識も一部交換されていた影響でブレイブウルフ、否、69番は迷わずそこへ向かう。皮肉にも、ヒーローとして鍛えてあげられた肉体と、身体能力を引き上げる能力により、通常15分ほどかかる道のりを僅か3分足らずで駆け抜けた。

  研究室に着き、奥まで進むと広いスペースに、アスリートが使う酸素カプセルに似たものがずらりと並んでいた。

  慣れた様子でカプセルの周りにある端末を操作し、カバーを開けて中へと入る。

  「(体が全くいうことを聞かない!どうにかしてここからでなければ!)」

  交換された戦闘員としての知識により、69番はこれから何をされるか全て理解している。早急に脱出しなければ取り返しのつかないことになるとわかっているが、それよりも何よりもまずは総統様のご命令に従うのが先だ…?

  『戦闘員69番のIDを確認……。DNAに大幅な変更が見つかりました。登録情報を更新します。69番、射精準備を開始してください』

  カプセル内に入ると、音声による案内が流れた。当然、前まで登録されていた獅子獣人の69番と、今の69番のDNA情報は全く違う。

  戦闘員は、組織に遺伝子の一片でさえも管理される。

  「イ゛イ゛ッー。69番、射精準備を開始します」

  射精準備に伴い、全身タイツ越しに69番の無駄にご立派な陰茎が盛り上がる。密着したタイツは、その形どころか血管でさえも浮かび上がらせる。

  未改造であるため、自ら意識して勃起させているが、本来の戦闘員であれば勃起はおろか、あらゆる行動が掌握され、自分の意思による行動は許されない。どんなに性的興奮を覚えていようが、命令がなければ大きくすることはできない。

  音声案内に従い、69番は戦闘員の全身タイツ越しに陰茎を握る。そしてゆっくりと上下に動かし始めた。

  「イ イ イ イ イ イ イ イ イ ッーーーーー!」

  快感により、69番は奇声をあげる。その声はまるで絶頂を迎えたかのような叫びであった。

  全身を激しく震わせる戦闘員をよそに、アナウンスは告げる。

  『69番の射精遅延を確認。69番のスーツにアクセスし、射精補助を行います』

  全身タイツには戦闘員のデータを、常に組織と共有する機能に加えて、陰茎や乳首、肛門といった性感帯に刺激を与えることもできる。主に改造レベルが低い戦闘員に対して使用される。

  「んくっ♡はうっ♡」

  どうやら今回は乳首を入念に、いじられているようだ。初心者にも関わらず、こんなにすぐに快楽を感じられるのは、カプセル内に充満したガスと、全身タイツから分泌される少量の媚薬によるものである。

  「(そんなところ気持ちいい…わけがない!くそっ、手が止まらない)」

  乳首を強くいじられていようと、その間も69番の手は止まらない。全身タイツの機能だけに頼らず、自身でも陰茎を握る力を強め、快感を高める。

  そうこうしているうちに、全身タイツの亀頭部分に小さな穴が空いた。

  するとそこから我慢汁がトクトクとこぼれ落ちていく。

  するとカプセル内部から穴の空いた触手のようなアームが伸びてきた。それが陰茎を包み、更に穴の奥から尿道を目掛けて細い管が突き刺さっていく。

  69番は少し苦しそうに見えるが、機械がそのようなことを気にするわけがない。なにより本当の戦闘員ならば、改造により痛みを感じるわけがないのだから。

  尿道に刺さった管が半分のところで止まるとカチッという音の後に、管の表面に鍵のついたマークが表示され、施錠されたことを示した。搾精準備完了である。

  そして最後のとどめとばかりに、カプセルのシステムと同期した全身タイツが乳首の先端を強く刺激し、未熟な戦闘員を射精へと導く。

  「戦闘員69番!総統様に忠誠と、この射精をささげます!」

  宣言とともに、69番は管の中に大量に射精をした。

  「お お おおぉ っーーー♡♡♡」

  69番は、雄たけびをあげながら、ヒーローとして優秀なはずだった遺伝子を組織に提供する。

  「(はぁ、はぁ。くそっ、こんなところで)」

  69番は、悔しさに歯噛みしながらも、相変わらず体は思うように動いてくれない。

  『69番の射精を確認しました。DNA情報を再登録中……、完了しました。』

  これにより正式に、組織にブレイブウルフであった69番が正式に登録され、戦闘員としての第一歩を踏み出してしまうのだった。

  『続けて、改造及び洗脳処置を行います』

  そうアナウンスが流れると、カプセル内が液体で満たされていった。

  「(まずい、この液体に浸かるわけにはいかない。うごっ、け、ゔぐ)」

  力を込めても、気合を入れてもできるのは指先をほんの少し動かすだけ。今優先すべきは、戦闘員の立場として早く改造を受けること。その前提がある以上ヒーローとしてできることは何一つとしてない。

  液体に69番の全身が浸かると同時に、口元に酸素マスクが装着された。先程までカプセル内にあった催淫系のガスに加えて、総統の体臭を解析して作った依存性たっぷりのアロマも酸素に乗せて呼吸をさせる。

  『DNA情報の解析完了。69番用の改造、洗脳プログラムを構成中…。構成完了、プログラムを開始します』

  カプセルを満たしている液体は、69番の遺伝子と総統の遺伝子を混ぜたものが配合されている。体に馴染みやすい自分の雑魚DNAで肉体自体を油断させ、そこに総統の、圧倒的な優生遺伝子をねじ込み体を本能的に屈服させる。

  「(俺は戦闘員…戦闘員は総統様に従う…。ああ、ダメだ……。意識がもうろうとして…)」

  精神と肉体は深く繋がっている。体が仕えるべき存在を認識すれば精神はそれに引っ張られる。そうしてできた隙を組織は逃さない。

  『脳波の計測完了。DNA情報、並びに脳波計測の結果を元に、69番の脳内に接続します』

  「ぎぃっ!」

  ヘッドホンのようなものが69番に装着されると、そこから奇妙な音が響き出す。肉体は服従し始めているものの、今はまだ、戦闘員としての立場をもとに行動を制御しているにすぎない。

  時間経過後、ヒーローとしての立場が戻ってきたとしても決して反乱の意志が芽生えないように、肉体と精神の根底からも総統に従う、戦闘員として改造しなければならない。

  音という防ぎようのない異物が脳内に忍び込み侵食していく。

  『接続完了。続けて記憶領域に干渉開始。』

  ヒーローの情報を収集するため、すでにある記憶を消すことはできない。しかし、ないはずの記憶を植え付け、それを最優先事項として認識させることはできる。

  組織に拉致され洗脳されたこと、改造されあらゆる状況で射精できるようになったこと、集会で総統様からのありがたいお言葉を聞いたこと、組織増強のために市民をさらったこと、尊敬していた先輩を戦闘員にしたこと、幹部様から肉便器として扱っていただいたこと、総統様から直接ご命令をいただいたこと、

  今69番の脳内では、組織が記録した、前の69番の記憶を再生している。それら全てをその時の69番の感情も再現して直接脳に送り込めば、効果は絶大だ。そうして、69番としての全ての記憶がこれからの人生において何より大切な思い出となるのだ。

  「(あ、頭が割れそうだ!やめろ!やめて……くれ)」

  『精神安定剤投与。経過観察3秒……脳波安定を確認。69番への洗脳プログラムを続行します。』

  頭の中で、今まで経験したことのないような痛みを感じ、動揺した心は薬によって強制的に穏やかにされた。万が一にも発狂して内容が頭に入らないということはあり得ない。

  戦闘員という立場の奥底にまだある、ヒーローとしての正義の心へ向けて、洗脳は確実に忍び寄る。

  『精神プロテクト第一、第二隔壁開放。続いて第三隔壁を開放中。液体の遺伝子配合を変更、並びに投与している酸素に総統様の成分を追加。総統様DNA配合の依存性物質の少量投与を開始』

  「はふ♡はへ♡あへぇ♡しあわしぇぇ♡」

  周りの液体も、吸っている空気にもお仕えすべき総統様を感じる。戦闘員としては何よりも幸せに感じるべき時。記憶の再現、嗅覚、肉体に宿る本能、薬による人工的な幸せにより、69番は堕ちていく。

  だが元ヒーローの69番にとってはまだ最悪の手段が残されている。

  先程の搾精に使用した管がさながらバイブのように振動し始める。そして、乳首イキをきめた雄っぱいはちぎれるほどコリコリと丹念にいじめられる。

  「んほっ♡」

  更に肛門近くから新たな管が伸びてきた。色は違うが見た目はまさしく陰茎、しかもかなりの大きさだ。それもそのはずで、これは総統のをかたどったものであり、支配者として相応しい偉大なものである。戦闘員が総統のを受け入れられないようでは話にならない。だからこれで、練習をしていくのだ。

  69番の後ろは未使用であったが、媚薬の効果も手伝ってか、総統と同じ形の管は案外すんなりと中へ入っていく。

  出血がないのを確認すると、容赦なくズボズボと機械的に抜き差しを繰り返してきた。

  「(こんな、もの、気持ちよくなど…!あっ♡あっ♡そこっ♡やめっ、あっ♡あっ♡あっ♡)」

  69番の前立腺を発見するとそこを重点的に責め上げる。処女開通して1分も経たずにメスイキをしているのだが、本人にはそれに気づく余裕はない。

  また、だからといって今までの責めがなくなるわけではなく、69番はあっさりと連続射精をしてしまう。

  「射精いたします♡射精いたします♡射精いたします♡射精いたします♡」

  射精はとまらず負け犬遺伝子がつまったザーメンを組織に安売りしていく。

  仮想の幸せな記憶と現実の強烈な快感が結びつき、戦闘員としての幸福と快楽を覚えていく。そして…

  「(総統様、総統様、総統様……。私めを戦闘員にしてくださってありがとうございます。この身、この心を捧げて一生の忠誠を…俺は今一体何を!?)」

  『第三隔壁開放。深層心理への侵入成功。これより最終洗脳プログラムを実行します。』

  「(やめてくれ!俺は、俺は!ヒーローなんだ!総統様にお仕えする戦闘員じゃない、はずだ!)」

  『最終洗脳プログラム実行。』

  「(やめろぉぉぉぉ!)」

  必死に抵抗しても、もはや手遅れだった。

  「あっ……ぁっ♡ぁっ♡ぁっ♡」

  最後のプログラムにより精神の奥深くまで処置をされた衝撃でまだ意識が戻らないが、肉体は射精を続け、総統様の成分を摂取し続けている。

  もう少しぷかぷかとカプセルの中で泳がせれば、意識も回復してあっという間に雑魚戦闘員の完成だ。

  1時間後

  「んふっ♡」

  カプセルが開き、中から出るとまるで世界が変わったかのように見える。あらゆる行動と自身の情報が管理され、組織のために働く素晴らしさとそんな日々が続くこれからの未来への期待で胸がいっぱいだ。

  さて戦闘員として、まずは総統様にこの私のことについてご報告をせねばならない。

  能力を使って素早く移動しようとしたが、なぜか発動しなかった。おそらく能力も没収されたのだろう。長年付き合ってきたものではあるが、組織のためならば未練などない。

  69番は15分ほどかけて、ブレイブウルフが敗れた部屋へと向かう。

  「思ったより早かったな」

  そこには、全裸になった総統様が四つん這いになったブレイブウルフの格好をした獅子獣人の上に腰掛けていた。

  総統様の生まれたままのお姿に興奮してしまうが、何とか心を落ち着かせなければ。

  「イ゛イ゛ッー!総統様、ご報告いたします!私、戦闘員69番の洗脳プログラムが終了いたしました!改造処置の達成度は只今65%であります!しかし、私の中のヒーローとしての意志は完全に消え去りました!これより、総統様のために全てを捧げることを誓います!」

  「ほう?ならば、土下座して小便を漏らせ」

  「イ゛イ゛ッー!おおせのままに」

  そう言うと69番は股間から尿を漏らしながら深々と土下座をした。

  「掃除しろ」

  「イ゛イ゛ッー、かしこまりました!」

  当然のように舌で自分の尿を舐めとり、もう一度自分の中に戻していく。あぁ総統様のご命令を聞けるなんて、なんて幸せなんだろうか。

  「ふむ、私の指示なしに勃起するのは減点だ。とはいえ短時間にしてはなかなか良い仕上がりになったな。これでお前も俺の下僕だ。」

  「イ゛イ゛ッー!下僕にしていただき光栄です!これから誠心誠意お仕えさせていただきます!」

  「さて、もういいころだろうな。交換解除」

  総統様がそういうと、俺は再びヒーロースーツを身に纏っていた。

  「…?俺はヒーロー?じゃないよな、総統様に従う戦闘員だよな」

  立場が元に戻り少し違和感があるが、もう俺は心の底から総統様のために働く戦闘員だ。それに変わりはない。元ヒーローとして、力の限り組織に尽くす所存だ。

  ヒーロスーツは獅子獣人のせいか、全身ビチャビチャでザーメン臭い。しかしその中に総統様の臭いを見つけた。それを今、身に纏っているだなんて…。あぁくそ、勃起してしまう。

  「イ゛イ゛ッー!総統様!69番!只今をもちまして戦闘員に復帰いたしましたっ!」

  元の69番、獅子獣人は黒の全身タイツ姿に戻ると、即座に総統様に美しい敬礼をした。しかも総統様のあんな近くにも関わらず全く勃起せずにいる。戦闘員としての格が違う。

  いや、俺も負けてられない。

  「イ゛イ゛ッー!総統様!元ヒーローブレイブウルフ!改めて総統様に服従することを誓います!」

  「まぁ精々はげめ。あぁ、そうだ。お前には新しい番号を与えなければならないな。69番、用意したスーツを持ってこい」

  「イ゛イ゛ッー!かしこまりました。」

  69番が持ってきたスーツは、立場を交換していた時と同じ全身タイツ、しかし一つ違うのは、

  「今日からお前は戦闘員198番だ。」

  「イ゛イ゛ッー!戦闘員198番を拝命いたしました!」

  「まずは198番に破壊された施設の復旧と人員の補填だな。さて198番、仕事を与える。ヒーローをもう何人か引き入れたい。ヒーロー本部に潜入して、情報を流しつつ戦闘員を増やせ」

  「イ イ イ イ ッー!お任せください!」