AdAd
  
幽霊先輩と桜の木

  ※チャイムの音

  ※草を踏む音

  やぁ後輩くん。授業は終わったのかい?

  ……終わったからきたんでしょって、君は本当に相変わらずだな。

  こんな素敵な先輩と、毎日桜の木の下で会えるのに。随分不服そうな顔をしてるね。

  誰のせい?私のせいだっていうの?

  君が私のところに来ないといけなくなったのは、君が悪いんだろう?

  クラスメイトの罰ゲームとはいえ、木の下を掘り返そうとしたんだから。

  それで君が私に呪われたのは仕方がないことだろう?どうして自分が被害者みたいな顔をしてるんだい?

  【校庭の桜の木の下には屍体が埋まっていて、埋められた人が時々その鯖で姿を表す】

  昔だったらみんな信じてくれるけど、今の子は好奇心が強いのか、そんなの全然信じない。目で確かめないと信じない子が多いせいで、こうやって安易に手を出して呪われる。君みたいにね。

  安心して。その呪いは、君がちゃんということを聞いてさえくれれば、害を及ぼすこともないよ。まぁ聞かなかったどうなるかは……もう嫌という程体験したよね。

  ……ふふっ、顔を真っ赤にさせてかわいいね。

  それじゃあ、今日も青春を送ることができなかったかわいそうな先輩と楽しいお話をしましょうか。

  最終下校のチャイムがなるまでって、短い時間だけどね……

  【完】

AdAd