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堕天使さんのお誘い

  ※扉が開く音

  お帰りなさい。

  ……ご飯もうすぐできるから、先にお風呂入ってきて。

  それと、足りない分は補充しておいたから。

  ……うん、ゆっくりしてきていいよ。

  ※食器の音

  美味しい?

  ……そっか、それは良かった。

  あ、そんなに慌てて食べなくてもいいよ。とったりしないから。

  まだ欲しかったら言ってね。お変わりあるから。

  ……ねぇ、わがまま言っていいんだよ。

  毎朝笑顔で行ってきますって言って、笑顔でただいまって言ってくれる。

  私にとっては、とても幸せで嬉しいよ。

  でも……どうしてそんなに無理に笑顔を作ってまで君はそこに行かないといけないの?

  無理、してるよ。

  だって、私は君のことが好きなんだもん。好きな人の嘘も本当も全部わかるよ。

  私はね、君に幸せになって欲しいの。だから、君を不幸にするもの全部許せない。

  君が幸せになるなら、私はなんでもできる。ねぇ、もう一度私にわがままを言って。私は唯一、君の願いを叶えることができる。

  ……私のことは気にしなくていいんだよ。1度過ちを犯せば、2度も3度も関係ない。

  例え、天使の決まりで人間を殺すことを禁じられていたとしても、私は君が幸せになるのならその規則を破ることなんて怖くない。

  私は、君の幸せのために、私の判断で君の両親を殺したの。

  だから、君は気にしなくてもいいの。

  今君自身が抱いている、馬鹿げている願いだって、普通の人間では叶えられないけど、私なら叶えてあげることができる。

  君は、自分の幸せだけを考えればいいの。自分の幸せのた目に、私を使って。私を頼って。今の私は、君が幸せになって、私を頼ってくれることで存在しているの。

  私のことを思ってくれるのであれば、君の酷く醜く、苦しく、吐き出してしまいたい願望を口にして。

  ※天使、彼を抱きしめる

  大丈夫、君は何も悪くない。悪いのは、君を不幸にするもの全てだよ。

  ※彼が願望を口にする

  うん、わかった。私に任せて、君の幸せのために、君の願い叶えてあげる。

  私が、この世界を滅ぼしてあげる(満面の笑み

  【完】

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