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※倒れる音
※少し間を開ける
※蹴る殴るの音
何してんの?
弱いものいじめ?情けない。
騎士のくせにそんなことして。
ほんと男ってプライドばっかり。
どんなに実力があっても、そんなことするような無能に騎士としての価値はない。
なに、傷ついた?でも事実でしょ?
大体そんなことしてる暇があるなら稽古すれば?
あんた、私に一度でも勝ったことがある?
弱いものいじめして、自分の力ひけらかせて、努力しないあんたが騎士になっても出世はしないわね。
※剣の音
抜いたわね。
つまり、殺される覚悟があるってことよね。
※逃げる音
根性ないなぁ。あとで団長に言っとくかな。
大丈夫?あぁ怪我しちゃってる。
医務室行こう。
いいからほら。
※しばし間を開ける
これでよし。
平気?……そう。
君、最近入った新人くんでしょ?あれに絡まれるとか不運だね。
あいつ、確かに実力はあるけどそれだけ。
中身はクズだし、自分は特別だ、天才だとか言って本気で稽古しないの。
だから私に負けるのよね。
って、聞いてる?
んー、顔真っ赤だけど……もしかして熱?
違うの?
……え、私が憧れ?
……あぁいや、そんなふうに純粋な感じはじめてだからちょっと戸惑ってる。
そっか、憧れか……嬉しいよ、ありがとう。
そうだ!二度とあいつが喧嘩売らないように私が稽古つけてあげるよ!
団長には私から言っておくから。
いいって、気にしないで。
元々団長に、誰か一人専属で稽古つけて欲しいって言われたから。
だから私が……君の憧れ騎士が、直々に稽古つけてあげる。光栄に思ってね。
……素直に「はい」て言わないで。恥ずかしいでしょ。
とりあえず今日はもう部屋で休みな。稽古はまた明日から。
……うん、いい返事。
君の伸び代、楽しみにしてるからね。
【完】
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