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※布の音
※吸血音
ん?
あぁ、目が覚めたの?
ふふっ、気分はどうかしら。
少し小腹が空いたから街にまで足を運んだらとても美味しそうな血の匂いがしてね。
ごめんなさいね。
……そう、吸血鬼。目にするのは初めてかしら。
まぁ、いることは耳にしても、実際に見ないとわからないわよね。
ふふっ、いつもだったらこのまま死ぬまで血を吸い取るけど、美味しい血を飲ませたお礼よ。
あなたのことは見逃してあげる。
また気が向いたら、血を飲みに伺うわね。
※布の音
え、なに、どうしたの?
うぇ!?なに、その顔……なんでそんな嬉しそうな顔……
は?食料?
……確かに、吸血鬼の契約の一つに食料契約はある。
たった一人の吸血鬼にのみその血を捧げる契約だ。
……君はそれを望んでるのか?
……はぁ……悪いが、君とその契約をする気はない。
なぜか?そんなもの、お前が人間だから。
短命な生き物と契約を結ぶ気はない。
はぁ、きょうが覚めた。もうお前のところにくることはない。
※羽の音
私と契約を結びたいのであれば人を捨てることだな。
※服を掴む
んっ。
おい、離せ。往生際が悪いぞ、人間。
……はぁ……なるほど。
従属契約をして吸血鬼となり、その上で食料契約を行う……か……
確かに、従属契約を行えば、人間のお前は吸血鬼になる。
短命ではなくなり、だが長寿とは言えない。それでも、私が望む存在となる。
その上で、お前の望む食料契約を行う、と……
……ふふっ、あはははは!
お前は面白いな。
今まで出会った生き物で、そんなことを考えたり、口にした奴はいなかった。
そうまでして私の食糧になりたいのか。とんだ変態だ。
血を吸われることに、喜びでも感じるのか?
だがまぁいいだろう。
その二重契約。私が許可しよう、ではまずお前を吸血鬼に知る。
わかっていると思うが、吸血鬼になれば、今までの生活は行えなくなる。
もう戻ることはできない。
それでもお前は、吸血鬼になることを望むか?
そうか……では、お前の望みを叶えてやろう。
※吸血
【完】
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