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【シチュエーションボイス】ハロウィンの夜、黒猫さんに懐かれる話。

  (家のチャイムが鳴る音)

  (ドア越しに)

  あれ…留守かなぁ…?

  (もう一度チャイムが鳴る音)

  すみませーん、誰か居ませんかー…?

  (扉を開く音)

  あ!やっぱり家にいたんだ!

  も〜、留守かと思っちゃったじゃん…!

  って、そんなことはどうでもいいんだった。

  トリック・オア・トリート!お菓子くれなきゃ、いたずら…ってちょっとちょっとちょっと!

  (ドアの間に足をねじ込む)

  なんでドア閉めようとしちゃうの?!話くらい聞いてくれたっていいじゃん!

  えぇ、トリック・オア・トリートができるのは子供の特権…?

  何言ってんの、僕まだ子供だよ!この前100歳になったばっかり!

  …え、何その顔。

  あ、そういえば人間って100歳くらいまでしか生きられないんだっけ。

  僕達は長寿な種族だからなぁ、100歳だとまだまだ子供!って扱いなんだけど…。

  僕?僕は黒猫だよ、いつもは魔女さんと一緒にいるんだけどね。使い魔みたいなものかな。

  そこで化け猫呼ばわりするんだ?!ひっどいねぇ、人間ってのは。

  魔女さんにも言われたよ。

  ハロウィンだから人間界に遊びに行ってくる!って言ったら人間は危ないから早く帰ってくるのよって…。

  だからちゃんと人間の姿に化けてるの。バレないようにね。

  (尻尾が出ていると指摘される)

  へ、しっぽ…?

  あ、あれ、ほんとだ…?!え、耳も…?!

  僕、ちゃんとお話聞いてくれる人君が初めてだったから、嬉しくて、油断して…。

  (足音が聞こえてくる)

  嘘、誰か来た…?!

  ちょっと、足音近づいてくるんだけど!

  え、あ、ちょっ、引っ張らないでっ!

  (家の中に入れる)(扉が閉まる音)

  …人、通り過ぎていったみたいだね。

  別に、今日はハロウィンだから耳が生えてようが尻尾が生えてようが大丈夫だろうとは思ってたけどねっ。

  うそうそうそっ、家追い出そうとしないで〜!

  助かったってば、君が家に入れてくれたおかげで。

  ありがと。

  (お腹が鳴る音)

  っ、安心したら、お腹空いてきちゃった…。

  (ご飯を食べていくかと提案される)

  え?!いいのー?!やった!

  じゃあ改めて、お邪魔しまーす!

  (飲み物は何がいいかと聞かれる)

  牛乳がいい!贅沢だからってあんまり飲ませてもらえないんだよねぇ。

  うんっ、良い子で待ってる!

  (間)

  (耳元で)

  ねーえ、まだー?もう僕お腹ぺこぺこ…。

  わっ、そんなに驚かなくてもいいのに…。

  えっ、出来たの?やったー!じゃあ僕向こうまで運んでいってあげるね!

  うわ〜、美味しそう…。いっただきまーす!

  ん〜、このかぼちゃのシチュー、すっごく美味しい!ハロウィンだからかぼちゃ入れたってこと?

  え、このパンも君が焼いたの?!お店で買ってきたのかと思った…!

  料理、好きなの?

  (煮え切らない反応を返される)

  微妙?こんなに美味しいのに以外だなぁ。まぁいいや。

  (間)

  んー美味しかった!ごちそうさまでした!

  えー、お皿洗うのなんて後でやっとくからいいよ。

  それよりもこっちおいで。

  帰らなくていいのって?…帰ってほしいの?

  そう?嬉しいな〜。じゃあまだここにいる!

  なんならここに住んじゃおうかな〜、君優しいし。

  君もそのほうが嬉しいよね?

  (家のチャイムの音が鳴る)

  あれ、誰か来た?僕隠れてようか…って、どうしたの?!顔色、悪いけど…。

  (連続でチャイムが鳴る音、ドアが叩かれる音)

  うわっ、なんだよ、あんなにうるさくして…。

  (安心させるように)

  大丈夫、僕はここにいるよ。大丈夫だから…。

  何があったか、聞いてもいい?

  …あいつ、元カレなの?!

  っと、ごめんごめん、つい声が大きくなっちゃった。

  うん、なるほど。段々暴言とか暴力が増えてきて別れたんだ。

  で、引っ越したけど住所がバレちゃった、と…。

  そうだったんだね、話してくれて、ありがとう。

  もしかして、料理があんまり好きじゃないって言ってたのも、あいつの…。はぁ。

  ちょっと話してくるよ。君は中にいて。

  大丈夫だよ、君が心配することなんて何もない。僕を誰だと思ってるのさ。

  ふふっ、まぁ確かに、今日が初対面だけど。

  じゃ、ちょっと行ってくるね。

  (間)

  (扉を開ける音)

  どーも。あんたがあの子の元カレ?

  ふーん。あんた、あの子には釣り合わないからとっとと諦めたほうがいいよ。

  あーもううるさい。あの子が怯えちゃったらどうしてくれんの?

  (殴りかかられ、その腕を掴む)

  っ!

  っはは、人間ごときが僕に勝とうなんて思わないでくれない?

  それとも、一回痛い目見ないと分かんないかな。

  (腕を離して)

  金輪際あの子には近付くな。近付いたらどうなるか、分からないほど馬鹿じゃないことを願ってるよ。

  じゃーね。

  (扉を閉める音)

  ただいま!

  うん、もう大丈夫だよ。ちゃんと話して帰ってもらったから。

  もう近付かないように言い聞かせたし。

  不安なら、安心するまでしばらくここにいてもいい?

  僕のことなら気にしないで!

  前から、魔女さんにもそろそろ自立しろとか言われてたし…。

  やっぱり、君さえ良ければ僕もここに住んでもいい?

  それならいつでも守ってあげられるし…。

  同棲?って何かよく分からないけど、君が大切だから、が理由じゃ駄目…?

  っほんと?!やったー!

  (抱きついて)

  じゃあ、これからよろしくね!

  もう怖いことなんてないよ。僕が、ずーっと大事にしてあげる。

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