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龍の風邪

  私は夏休み入った直前、風邪を引いてしまった。

  「ゴホッゴホッ、ツラい」

  『トンットンッ』

  「神名、入るわよ」

  薬と水を持って部屋に来る。

  「まだ辛い?」

  側に行き、座って聞く。

  「うん、、ありがとうお姉ちゃん」

  「ほら、薬持ってきたよ、飲める?」

  薬と水を差し出し、

  「うん、、ゴホッゴホッありがとう、」

  『ゴクン』

  神名は薬を飲んだ。

  「他に何かほしい物ある?ないならお姉ちゃん自分の部屋に戻るけど」

  姉が部屋から出ようとした時、

  「お願い、ここに居て」神名が手を伸ばす「わかった、いいよ」妹のベットに座り、頭を撫でてあげる。「ありがとう、お姉ちゃん」「大丈夫よ」

  「うっグッ!!手が痛い!!」

  突然、神名に痛みが走る。

  「大丈夫!?」

  神名の手の甲は徐々に鱗に生え変わってきた。

  「な、、、なにこれ、、?」

  生え変わっている神名の手を見て困惑してる。

  手のひらを広げると、爪が伸び鋭くなっていた。

  「え、、、?」

  呆然とする

  「なに、、、これ、、うぐっ!!お姉ちゃん、、、腕が痛いよ」

  神名の腕は鱗だらけになってきた。

  「大丈夫、大丈夫よ」

  妹を抱き寄せ落ち着けようとする。

  親は今どちらともいない。

  「お姉ちゃん、、私の背中どうなっている?」

  「背中、、、?」

  背中に目をやると、神名の背中にはイボののようなものが少し、出てきた。

  しばらくすると、龍のような大きい角が生えてきた

  「つ、、角が、、生えて、、、きてる、」

  「なにこれ、、あの薬一体なんなの?」

  姉に尋ねた

  「お父さんが、、、これ風邪薬だって渡された奴、、、」

  「お姉ちゃん、説明には、なんて書いてあるの?」

  「それが、、薬だけ渡されたの、、、、だから説明書なんてどこにあるか、、、」

  「そんな、、」

  「ごめんなさい、、、お姉ちゃんなのに何も出来なくて、、、、」

  「良いのよ、、あ、、、あ、、、お尻が痛い、、」

  「お尻、、、?」

  すると、神名のお尻から鱗の尻尾が出てきた。

  ズボンを突き破って、勢いよく出てきた。

  「んあ、尻尾だ。なんで、私龍になっちゃうの?」

  「わ、、、分からない、、でも、、お姉ちゃんは最後まで神名の味方だからね、」

  さらに側に寄る

  「手握ってお姉ちゃん」

  「うん、、、いいよ」

  手を握る。

  握っていると、姉の手から血が流れてきたが、そんなことも、気にせず、妹の手を握る。

  「うっ...////お姉ちゃん..足がもう龍の足になっちゃったみたい…///お姉ちゃん私の尻尾かわいい?」

  気持ちが不安定なのか、神名はお姉ちゃんに尻尾を身体に巻き始めた。

  「可愛いよ、、とっても、、」

  妹が不安にならないように優しく声をかける尻尾の先は鱗ではなく、毛がモサッとあったで、その尻尾で巻き付け、顔に当たっていた。

  「私、お姉ちゃんの妹でよかった、」

  そういうと、神名の顔は鼻と口が伸び、髭が長く伸びてきた。

  声は変わらず、息遣いだけが、変わった。

  前まで、小さな音で呼吸していたのが、今は、息を吐くだけで、旋風が起こる勢いがあった。

  「お姉ちゃん、私の身体、なんか大きくなってきた。マズイ....////んんっ../////私お姉ちゃんよりも大きくなっちゃう」

  「大丈夫よ、、、そうだ、今なら誰も見てないだろうから前によく遊んだ裏山の神社に行こう、そこなら誰も来ないから、このままだと部屋から出られなくなっちゃいそうだし、」

  なんとかして人間に見つからないように妹を連れ裏山の神社へ

  「やったー!!ありがとうお姉ちゃん。アハハッ、お姉ちゃん私の上に乗ってみる?私発見したの、宙に浮けること」

  「ほんと?すごいわね♪」

  妹が楽しそうにしてるのを見てホッとするのだが、神名は突然

  「私、もういかなきゃ。」

  「え、、、どこ行くの?」

  「私は龍になったから。もう人間のお姉ちゃんと一緒に居れない」

  なにか悟ったのか、

  「そっか、、、そうだよね、、、」

  「最後にこれを、」

  神名は口で姉に渡したのは、龍になった神名の鱗

  「これをまたここで3年後待ってて、じゃあさようならお姉ちゃん。元気で、」

  神名はお姉ちゃんを背に神社の上に消えていった。

  「わかった」

  そう呟き鱗をポケットにしまい帰った。

  親には「妹は私に黙って、家出した。」と、言った。

  三年が経った。

  「ふぅ、、、もう三年か、、、、早かったなぁ〜」

  神社の石垣に腰を下ろし寛いでる。

  すると、後ろで声が聞こえる。

  「お姉ちゃん、、、、待ってたよ」

  「あ、神名、、」

  妹の声がする方へ目を向ける。

  「ただいま、私、人間の姿になれなかった、けどね、人間を龍にすることができたの、だから、お姉ちゃんまたあの時みたいに、遊ぼう。」

  「いいわよ、」

  3年前と変わらない優しい声と笑顔で言う

  「何して遊ぶ?」

  「ありがとうお姉ちゃん、大好き!」

  「ふふっ、ありがとう♪」

  神名はお姉ちゃんの頬にキスをした。

  すると、キスしたところから、鱗が生えてくる。

  「これで、お姉ちゃんは龍になれた」

  「ん、、、?どう言うこと?」

  妹を見つめる。

  「だって、お姉ちゃん頬触ってみて」

  「え、、、?」

  自分の頬を触り、戸惑う。

  「大丈夫。お姉ちゃんは龍になっても可愛いから!」

  姉の頬に鱗があったのが、どんどんと顔と胸に広がってきた。

  でも、妹とは違う龍になっていく、首は徐々に伸びていき、顔をドラゴン?とは程遠い、龍の顔になっていった。

  「わっ、、体が、、、、」

  顔が龍になった。

  身体は、伸び、胸は横に大きく出た。

  腕は鱗、手も足も指が三本になった。

  太ももについてふくらはぎは細くなった。

  全体的に身体が伸びていった。

  「お姉ちゃんなら、大丈夫」

  心配しながら、姉を見ていた。

  「わ、、、私本当に龍になってきてる、、、」

  姉の尾てい骨辺りから、『ニュニュ』と、尻尾が出てきた。

  全長は40m位になった。

  身体が、大きくさらにその2倍になった。

  「うわ、、、高い、、」

  目線が高くなったことに驚いてる

  「お姉ちゃん、高いよ」

  すると、神名は身体を動かし、姉の顔に飛び込んだ。

  「うわっ、、!」

  一瞬バランスを崩しかけるが立て直す。

  「えへへ、ごめんね。大丈夫?」

  「う、、うん、、」

  「さ、[[rb:社 > いえ]]に帰ろうお姉ちゃん」

  「わかった」

  こうして、[[rb:龍達 > しまい]]は、天空でいつまでも、遊んで暮らした。

  その後

  廃れていた神社では、永幸友情、長寿などのご利益があると言われ出し今では多くの人で賑わっており、神社の奥には二人の鱗が丁寧に保管されているそうだ。

  終

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