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世界に数箇所しかない奇病病棟
ここでは患者一人につき一人の医師がつき治療を行う
アイリスはベテラン医師である中、奇病の中でも根治不可能の狼化病の患者を見ることに、いままでも数例アイリスは経験はあったが今回の狼病の患者の年齢は5歳だった、、日に日に狼になっていく子と延命治療しかできないアイリスの日々の話。秋に入り掛けた今日この頃、アイリスは診ていた患者さんが無事完治し一週間経って次の患者さんのために今日も病棟に来て、病棟長に次の患者さんのカルテを受け取り病室へ行くのだ。病棟長、それは奇病病棟専用に設けられた役職でいわゆる病院の医院長のようなものである
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「さてと、アイリスが今日から復帰、えーと、担当の患者さんはと」病棟長室で書類を整理中『コンコン』「失礼します」病棟調湿のドアを開け、入る「おはよう、さてと今日からまた仕事を頼むよ」それだけ言うと書類をまとめ終わり立ち上がる。「次の患者は、、、、狼化病だ」と、言いアイリスにカルテを渡す。「はい、ありがとうございます。」「狼化病?、、、、、これは、何度も経験しましたが、、患者さんは何歳ですか?」「5歳だよ、、」重々しく言う、それもそうだ狼化病は奇病の中でもまだ完治の方法がわかっておらず病気が進行すれば患者は狼へと変わってしまう病気である、アイリスが今まで診てきたのは高齢者の狼化病患者ばかりだった「5、、、歳、、、、ですか、、、治療法も見つかっていない狼化病で5歳は、、、この先の未来はどうすんですか、、、」「延命治療を頑張ってやっても4年が限界、、、奇跡があっても5年、、その後は、、、、言わなくてもわかるだろ?」
あえて言いはしなかったがつまりアイリスがこれから主治医となる子は9歳になれば完全に狼へ変わってしまうと言うことだ、狼化病の末期も色々あり、人語は喋れる場合もあれば、、、記憶も何もかも忘れてしまい完全な野生の狼になることも、ただ確定なのは体は狼になってしまうと言うこと「、、、、、、、わかってます、、必ずこの子を人間、、、いや、せめて記憶が残る状態までは、、、、」さらにカルテを見ていると保護者の欄に名前は書いてあるが、余白に親は失踪と書いてあった。「その子の病室は9番だよ、、頼んだ」病棟長はそれだけ言うと椅子に座り直し他の仕事をやり始めた「、、、、、はい」アイリスは悟った『狼化病だと知っていながら、捨てたのか』と。「さ、患者さんを待たせちゃダメだよ」仕事をしながらアイリスにそう言う。「はい、、わかりました。失礼しました」一礼し、部屋を後にする。カルテに書いてある病室へ向かう「えーと、ここね」
9番の病室に来る『コンコン』「失礼しま〜す」アイリスは明るい声で入る。アイリスはこの病院内で優しく、天使のような人だと評判なのだ。二つ名で「天使のアイリス」
「ん、、、、」奇病病棟では患者一人一人に病室が用意されている、病室に入りベットの方を見ると至って特に何もない元気そうな子が少し怯えながらアイリスを見ている。「大丈夫?今日からクル君の担当になったアイリスだよ。よろしくね」明るく接する。カルテの備考欄を見てみると、親からの虐待があり大人はの恐怖心ありと書いてある「クル君、、大丈夫?」手をのばす「ッ、、、、」怯え布団でアイリスの手を遮ってしまう「大丈夫、、、貴方には何もしないよ」布団の上から、撫でる「ん、、、、」恐る恐る布団から顔を出しアイリスを見ようとする「大丈夫、大丈夫♪」顔は優しくまるで天使アイリスは布団の上で優しく擦る「ほんと、、、、?」首を傾げアイリスに聞く「ほんとだよ♪何もしない♪」真っ直ぐな言葉で言う「わかった、、、」ホッしたような言い方で言う「大丈夫、名前クル君であってるかな?」「うん、、、、」「自己紹介が遅れたね。私はアイリスだよ」「は、、はい、、、」
「さてと、クル君、お熱測ろっか♪」体温計を出す「は、、はい、、」素直に従う「大丈夫?」「うん、、」「怯えなくていいよ。くっついてもいいからね♪」「は、、はい、」『ピピピッ、、、ピピピッ、、、』体温計の音がなる「はい、ちょうだい♪」「はい、、」渡す「う〜ん、、、高いね」人間平均36度に対し、クルは40度あった。これは狼の平均温度と同じだった。「クル君、今の調子は大丈夫?」「特に、、何も、」本人からしてみれば体温が高い感じもしないのか普通に言う「そっかそっか♪よしよし♪」手を頭に乗せて、撫でる「ん、、、」目を瞑り嬉しそうな顔をする「よしよし♪よいしょ、、、じゃあまた来るね♪」スライドドアを開け、手をふる「うん、、、」こっちもだいぶ恐怖心は取れたのか手を振りかえすそれから四週間はこのような形で、今の状態や体温を測った。
「クル君♪来たよ〜♪」「先生、、、朝から耳が熱い、、」見てみれば耳が少し尖ってきている、そうついに狼化病が進行し始めたのだ、狼化病の対処療法は基本薬や点滴による方法しかない「注射して、治すけどいいかな?」「注射やだ、、、、」「う〜ん、、、私とかに会えなくなるけど、いいのかな?」アイリスは、天使だが命を救う医者だ。酷いことを言うのも承知の上「やだ、、、」少し泣きそうになりながら言う「う〜ん、、、薬もあるけど、、、どうする?」「あるの、、、?」「あるよ、、、、でも、、」「でも、、?」「副作用で人に噛みつくっていう症状が出るの、、、、」薬は強力だが噛みつく衝動が抑えられないと言うデメリットがあった「やだ、、、、」「だよね、注射でいいかな?」「うん、、、先生、、」素直に答えるとアイリスを呼ぶ「なに?」微笑みながら、少し近寄る「注射の時、、、手、握って、、、」「いいよ♪ちょっと待っててね♪」「うん、、、」「看護師は居る?点滴の準備して」優しいが仕事の時は厳しい「はい!」たまたま近くにいた看護師がすぐに返事をし注射器の準備をする「クル君、、手いいよ」手を出す「うん、、」アイリスの手を握り目を瞑る看護師「は〜い、チクッとするよ」チクッと腕に注射する「頑張れ、クル君」「ん!!」痛いが頑張って我慢する「は〜い、終わったよ」「よしよし、終わったよ。クル君」頭を撫でる「ん、、」ゆっくり目を開けるクルの右手には管が繋がり点滴がポタポタ垂れている「良く頑張ったね」「うん、、、」「さてと、また来るね」去ろうとする
「先生、、、」「なに?」「隣いて、、」少しベットの横によりアイリスが腰掛けれる程度のスペースを開ける「、、、、わかった、いいよ」優しく声をかけ、ベットの横に座る「ありがとう、、♪」「くっついてもいいからね」「ん、、、」点滴に気をつけながらくっつく「よしよし、私クル君の親になろっかな♪」冗談で言ってみる。「え、、、?」「クル君は可愛いから、言ってみだだけだよ」頭を撫でながら、言う「ん、、親、、、先生がいい、」アイリスに抱きつく「え?、、、いいの?」「うん、、、」「、、、、ちょっと待ってて」ベットから立つ「わかった、、」「じゃあ、また」手を振る「うん、、」振り返す
『コンコン』病室を出て、病棟長室のドアを叩く「失礼します」「いいぞ〜」「ありがとうございます。クル君の親について来ました」「もしや来たのか?」「いえ、クル君が私を親にしたいと言いまして」少し盛り話した「親、、か、、うーん」「私もクル君の親でしたら、進んで治療の貢献にも出来ます」「ただ、あの子が狼になったらどうする気だ?」真剣な表情で見る「それでも一緒に居ます。親ならば子を放すわけ無いので」「狼になった後も面倒を見るんだな?」「はい!」真っ直ぐな目で病棟長を見る「わかった、市の孤児院に電話をして申請しなさい」「はい、わかりました。それでは、失礼します」一礼し、部屋を出る「あぁ」部屋を出て、市の孤児院に電話をする「もしもし、クルという少年の親権を取りたいのですが」市の事務員「かしこまりました、少々お待ちください」
少し経ち
「確認が取れました。アイリス様が言っていますのは現在〇〇大学附属病院に入院中のクル君でお間違いないですか?」「はい、そうです」その後、さまざまな手続きや申請で
2日後
『プルルル』携帯が鳴る「はい、もしもしアイリスです」「孤児院の〇〇です。クル君の里親の申請ですが、無事許可が降りました」「ほんとですか、ありがとうございます!」思わず、電話越しで一礼してしまった「証明書につきましては後日郵送でご自宅へ送りますので、それでは失礼します」「失礼しました」電話が切れ、すぐさま病院に行く「どうした?」「クル君の親権が取れ、正式に親になりました」「?」「当たり前だぞ、今までの仕事に育児というものが加わるんだからな」「あ、そっかそっか。では、クル君、、、いやクルの診断してきますね」
そして、病室へ「クル〜♪」「スゥ、、スゥ、、」点滴をつけたまま眠ってる、見た感じでは体に変化はなく点滴が効いているのが良くわかる「寝てるのね、よしよし♪」頭を撫でる「ん、、、」ゆっくり目を開ける「あ、起こしちゃったね。おはよ、クル」「おはよう、、、先生、、」「クル、もう先生じゃないよ」「え、、、?」「今日からクルの親になったよ」手を広げる「ほんと!!?」「うん、おいでクル」点滴を気をつけながら、近づく「うん、、!」アイリスに抱きつき「お母さん、、、♪」「よしよし、クル♪」頭を撫でる「えへへ♪」「よし、今日もお熱測ろっか♪」「うん、、♪」そして、、、
四年後、侵攻も進み徐々に狼化も進む。クルの耳と顔はほぼ狼になっていき、尻尾も生える。手足はもう人間の面影はなく狼の手足になっていった。アイリスとクルは本当の家族になっていった。「クル〜、おまたせ。身体大丈夫?」「うん、、大丈夫だよ、」「そっか、よしよし」頭を撫でる。クルは、もう九歳になった。「ん、、、」撫でられると尻尾が無意識に揺れてしまう「かわいいね、クルは」尻尾も触る「ありがとうお母さん、、、」「症状は大丈夫?」診断書持って言う「うん、、今のところは」「かわいい狼になってるね。大丈夫だからね♪」頬を触る「うん、、、、」俯く「私は、狼になったクルでもずっとそばにいるからね」抱きしめる「ほんと、、?」「ほんとだよ、私は貴方の母。どんな姿でも離れないよ」「うぅ、、お母さん、、」泣きそうになりながら抱きつく「好きなだけ泣きなさい、ずっとここにいるから」頭を撫でる「わ”ぁ”ーーん、ゔわ”ぁ〜あ”〜ん」しばらく泣き続ける「よしよし、、、」頭を撫で、ブラシで背中の毛を整える「グスッ、、、」泣き疲れたのか眠ってしまう「よしよし、可愛いクル💕」そっと寝かせ、一時間そばに居た。「スゥ、、、スゥ、、」心地よさそうに眠っている。
それから一週間ほど経った日の夜、アイリスは研修医の手伝いを終え休憩室に入った時病室9番のナースコールが鳴る、今までにはなかったことだ「ナースコール!ナースコール!九番の部屋へ行くよ!」看護師とともにクルのところに急いで向かう「はい!」病室へついてみるとクルがベットから落ちてもがいてる「痛い、、痛い、、、」近づいてみると骨格の軋む音が聞こえる、そう、ついに骨格が変わり始めたのだ「クッ、、、、もうここまで来たか、、クル、お母さんはここにいるよ」手を握り聴診器で心臓を聴き、脈拍を測る「必要に応じて、AEDを!」看護師たちに言うクルの心臓の音がだんだん早くなり始め人間の鼓動から狼の心臓の鼓動へと変わり出し内臓も作り替えられ始めたのかさらに激痛が走る。「ア"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!」「クル!気をしっかり持って!!」「心拍が上がってる、、痛み止めの注射を!」「痛い!体が、、!」「はい!」看護師がすぐに痛み止めと鎮静剤をクルに注射し「ハァ、、ハァ、、、ハァ、」痛みは無くなったものの骨の軋む音は止まず骨格がゆっくりと変わりだす「あぁ、、、、あぁ、、、、クルが、、」少し絶望に変わり始めてる。『私は医者だ。我が子でも寄り添って治す医者だ!』心で思いながら、クルに寄り添う「お母さん、、お母さん、、」アイリスに抱きつこうとする「クル!大丈夫!大丈夫だから!」抱きつく「お母さん、、」痛み止めのおかげもあってかだいぶ楽そう「大丈夫、、、大丈夫だよ」優しく、頭を撫でる「お母さガッ、お母グルッ、、」喉が変わり出したのかだんだん人語が喋れなくなってくる「クル?!言葉が、、、」抱きついたままだが、クルは点滴を外してしまった。
「クル!大丈夫、、大丈夫だよ!」「オカア、、ガッ、、サン、、」何か伝えようとしてる「な、、なに?聞こえてるよ♪」いつもの天使のように微笑む「ダイ、、ス、ガルッ、キ、、ダ、ヨ」掠れ掠れの人語で伝えた「クル、、、聞こえたよ、、私も大好きだよ♪」看護師たちは見ていることしか出来ない。「ガルルル、、」ついに記憶が薄れ出したのか唸り出し暴れようとし「先生!すぐに麻酔薬を!」麻酔薬の準備を始める「待って!まだ、患者だ!患者に麻酔薬を出すな!」まだ人間の意識があるときには麻酔薬を使っては、嫌な記憶が残る。アイリスはそれを避けていた。「ガルルル!」クルが暴れ看護師に噛みつこうとする「こっちに噛みついて!」看護師をどけ、アイリスの肩に噛みつく「うグッ!大丈夫、、、大丈夫、、、」頭を撫でる。すると、狼になったクルは少しだが落ち着いてくる「先生!」「グルルル、、ガルル、、、」だんだんと落ち着いてくる「大丈夫、、、大丈夫、、、落ち着いて、、クル、、、私だよ。」背中も撫でる「みんな刺激しちゃダメだよ、また襲われる私、死んじゃうから」ニコニコしながら、クルを落ち着かせる。「は、、はい、、」看護師たちは見ることしかできなかった。「グルルル、、ガル、、ル 、、」唸るのが止まり噛む力も弱ってくる「大丈夫、、、大丈夫、、、よしよし」頭を撫で、背中を撫でて、錯乱状態のクルを取り戻していく「グルル、、、スゥ、、スゥ」体が完全に狼になった疲れからかそのまま眠ってしまった。
「寝ちゃったね、よしよし」ゆっくり口を外し、ベットに寝かせる。「よし、移動させるよ。私とともに特別監視室へ」特別監視室とは、重症の患者を24時間監視する部屋のこと「はい」ゆっくりベットごと移動させ特別監視室へ、「さ、先生出ますよ」入り口に向かいながら言う「いや、私はクルのそばにいるよ。私が、いなかったらあの子可哀想だからね。」「しかし、、、」「いいの、いいの、とりあえず、、、この治療だけお願い」肩から出血していた「はい、!」肩に包帯を巻き、外へ出て扉を閉め一応何かあった時のために外には緊急用の物を揃えて看護師数人が待機、これがここでの基本だアイリスが中にいるのを除いて「ふぅ、、、寝るか、、おやすみ、クル、、スゥ、、、スゥ、、、」クルのそばで眠った
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次の日
「グルル、、、」目を覚まし起き上がる「スゥ、、、スゥ、、、」真夜中まで行われたクルの治療で体力の限界だったため、爆睡中「ガルルル!」記憶も消えてしまったのか威嚇し始め部屋の隅へ行ってしまう「スゥ、、、スゥ、、、」気持ちよさそうに寝ている『先生、クル君が起きましたよ』部屋のスピーカーで伝えてみる「ん、、、、スゥ、、、スゥ、、、」起きそうだったが、また寝てしまう「ガルルル!」部屋から出ようと考えたのか扉を引っ掻いたり扉に体当たりし始める「んんん、、、あ、おはよう、クル♪」起き上がって、クルの方に近づく「ガゥッ!ガルルル!」完全にアイリスを脅威と見做しており威嚇しながら距離を取り出す膝をつき、手をのばす「クル、大丈夫だよ、、、」「ガルルル、、」威嚇したまま「クル、、大丈夫」少しづつ、手を近づけ、あと数センチで鼻に触りそうなくらいまで、近づく「スンスン、、」ふとアイリスの指の匂いを嗅ぐ「ん?どうしたの?」ここに来るのも異例だが、匂いを嗅ぐのも異例だった「スンスン、、スンスン」唸るのをやめなんと自らアイリスに近寄りアイリスの体を嗅ぎ出す「ん?クル?、、、どうしたの?」『どうして、、、、クルの方から近づいて来てる』「スンスン、、」しばらく匂ってるとおそらく記憶が戻ったのか「ガゥッ! ペロペロ」アイリスを押し倒すような勢いで近づきアイリスの顔を舐め出す「うわっ!ちょ、、、ちょ、、、」看護師から見れば襲われてると思っている「すぐに眠らせて!」麻酔銃を持ち中に入る
「くすぐったいよ〜、、クル〜♪」中に入ると、笑ってる声がする。「え、、?」「クル、、、記憶、、、戻ったの?」起き上がり、言ってみる「ワン!」元気よく鳴く「これは、、、奇跡だよね?」看護師たちに言う「はい、、、狼化病で記憶が戻るのは、、世界、、初症例、、です、、」「世界初!?よかった、、、すぐに報告書と診断書書くよ、クルもう少しここで待てる?」「ワン」「いい子ね、また来るよクル♪」手をふり、特監室を出る「グルルル♪」お座りし尻尾を振ってアイリスが戻って来るのを待つ「よし、みんな診断書と体温計持ってきて」看護師「はい」持ってくる「ありがとう、誰か一人私と一緒にクルの場所に来れる?」「えっと、私が!」アイリスがいない時に一番よくクルと話したりしてた看護師「ありがとう、行こうか」
特監室に向かい、カードで開ける「はい」扉が開くとクルがちゃんとお座りをしてまるで犬のように座ってる、もちろん見た目は狼の子供だ「おまたせ〜、クル〜♪」「ワン!」「さてと、症状は、、、聞けないか、、、どうしようか」いい方法無いか、考えてる「先生、はいかいいえで聞くのは?」「それ、いいね。じゃあクル、頭痛いか聞くから右手が”はい”左が”いいえ”どっちか上げてね」「ガゥ!」左手を上げる「うん、大丈夫そうね。じゃあ次ね。記憶は戻った?」「ガゥ!」左手を上げる「戻って嬉しいよ。じゃあ、質問している間に体温測るね、お願い」看護師に言う「グルルル」脇を見せようと右手を上げる「クル、大丈夫だよ。そのままで。」犬用の体温計を手に持って、皮膚で熱を測る「グルルル」大人しくしてるピッ!「何度だった?」「41度ですね、大丈夫ですよ」「オッケー、ありがとうね。じゃあ、最後ね。今の調子は?」「ガゥ!」元気!と伝えるかのようにアイリスに飛びつく「うわっ!ちょっと〜クルったら♪可愛い♪」頭を撫でる「そうですね♪」
すると、クルが看護師の方に向き、近づく「クゥゥゥン」ペロッと看護師の手の甲を舐める「あれ、甘えてるのね」「そのようですね」「よし、やっと遊べるのかな?」遊べるのは、5年ぶり「ワン!」アイリスに飛びつき甘え出す「よ〜し、ボールで遊ぶかな?」「ガゥ!」ボールを持って、ガラス張りの特監室の中で投げる「ソレ!」「ワン!」普通の犬のように走って取り持ってくる「よしよし、いい子だねクル♪」ボールを持って、看護師に渡す「え、、いいんですか?」「クル、いいよね?」「ワン!」「良いって、いいよ投げても」「じゃあ、えいっ!」投げすぐにクルが取ってくる「ワン!」「ありがとう」
それから二週間ほど経ち、検査などが終わり市役所えの申請も終わりクルはアイリスの家で生活することが許された、ただし外出はアイリスと同伴で首輪とリードは絶対条件とされた「クル〜、ご飯にしよっか♪」「ワン!」アイリスの足元に来る「ちょっとまっててね♪」「グルルル♪」アイリスの足に頭を擦り付け甘えてる「良い子ね♪」頭を撫でる「クゥゥゥン♪」‘尻尾を振りご飯を待ってる「よし、出来た♪」クルのご飯は床ではあるが、アイリスも床に座って一緒に食べる。「はいどうぞ♪」「ワン!」食べ始める、クルは犬食い、アイリスは胡座をかいて食べてる「おいしい?」「ワン!!」嬉しそうに吠える「よしよし、私、クルが居て幸せだよ」微笑みながら、食べる「ケプッ、」食べ終えると眠たくなったのかウトウトしてくる「眠いのかな?おいで、」「クゥゥゥン」アイリスに近寄る「大好きだよ、クル♪」頭を撫で、抱っこして車に乗せ、病院に連れて行く。今日もアイリスのもとで教わる研修生がいるので、クルを仲の良い看護師のとこに預け、仕事に行った
昼頃「スゥ、、、スゥ、、」心地よさそうに眠ってる「クル〜、戻ったよ〜」「スゥ、、スゥ、、、」まだ眠ったまま「よしよし、今日はすごい寝てる」頭を撫でる。すると、クルが目を開ける「ン、、グルルル」ゆっくり起き上がりあくびをする「あ、起こしちゃったね。」すると、休憩していた研修生たちが集まってくる「クゥゥン?」「可愛い♪この狼って、アイリスさんのペットですか?」「この子はね、狼化病で狼になった私の子供」「あ、すいません。ペットと言ってしまって、、、狼化病なんですね」「いえいえ、そんな謝らなくていいよ。ほらこの子もあなたに懐いたし」クルが研修生たちの手の甲を舐めている「ふふっ、くすぐったい。ありがとうね、クル君♪」研修生たちがクルの背中を撫でる「グルルル♪」クルが心地よさそうに喉を鳴らしている「可愛い〜」「癒される〜」研修生達達も忙しい中束の間の休息が取れお昼休みが終わる「あ、もうこんな時間か、クルも一緒に来る?」「先生〜 流石にダメですよ〜」「今日だけ、特別でお願い。クルと一緒に狼になった人も会う予定だから」「わかりましたけど、ちゃんとリードと首輪つけないと病棟長に怒られますからね」「は〜い、クル、行こう♪」リードで繋いで、狼化病棟に行く
「、、、、」静かにしてついて行ってる「ここだよ、クルと同じ狼化病の人たちだよ」「、、、、」緊張してるのか少しアイリスの足元に隠れてる「大丈夫だよ、クル」「みんな大丈夫?」狼化病の人たちは20代の人や40代後半の人たちが近年増えて、みんな狼化病の侵攻がクルより早く獣人になっている「グルルル(人、、?狼、?)」首を傾げてる。「人狼じゃないよ、、、、、、、あれ?」「ガルルル(あれ、、?)」「言葉、、、分かる、、、、」「ガゥ(うん、、)」「クル、、、、なんか言ってみて」「ガルルル(お母さん?)」「お母さん、、、、、、あってる?」「ガゥ(うん)」「いつものように話せる、、、、よかった〜♪」抱きつく「グルルル(うん、、)」「う〜ん、、とりあえず、行こうか」
『コンコン』「失礼します」「ガゥ(うん)」ついて行く「ガルル (はい)」ベットから覗くのは獣人やもう完全に獣になっているが記憶ありの人たちばかり、「トガさん元気にしてましたか?」分からないふりをしてみる患者「ガルルル(元気ですよ)」「やっぱり、人間だと、、、分からない」迫真の演技で言う「グルルル(そうですよね、、、)」「そうだよね、元気なのにごめんね」患者「グルルル(え、、?)」「あ、そうそう、今日はね私の息子連れてきたの」クルを前に少し出してあげる「ガルルル(息子、、?)」「そう、ほら挨拶して♪」クルを見る「クゥゥン(こ、、こんにちは)」「ガルルル(こんにちは)」「いい子だね」頭を撫でる「グルルル♪」喉を鳴らしアイリスに抱きつく「ガゥ(可愛らしいですね)」「そうでしょ?可愛いんだよ♪」背中を撫でる「ガルルル(はい、、僕ももうすぐ君と同じ姿だね)」クルを見て言う「クル、、、トガさんなんて言ったの?」「ガルル(えっと、)」そのまんまで伝える「う〜ん、、、、やっぱりわかんないな〜」「クゥゥゥン、(そっか、)」「同じ姿だけど、大丈夫だよ」患者さん達に言う「ガゥ(え?)」
「ふふっ、実はねみんなの言葉、最初からわかっていたの♪」「グルルル(先生、それ早く言ってくださいよ〜)」「ごめんね、トガさんだから、狼になっても言葉わかるから、いつでも話に来るからね♪」「ガルルル(はーい)」「今日の仕事はね、ここでみんなと話すことと、この子と見学するだけなの」「グルル(そうですか〜)」「クル、みんないい人達だからね」しゃがんでクル目線で話す「クゥゥゥ(う、、うん)」それからクルもアイリスも患者の皆さんと色々話した、クルの方は最初は怯えてたがだんだん話すのになれ仲良さそうに話し気づけばアイリスは退勤時間になった。
クルの子育て目的ということで早めに帰れるようになった「あ、もうこんな時間クル行こっか♪じゃあ、みんなまた明日♪」「先生は明日はお休みですよ」「明日はクルとトガさん達と話すから行くの♪ね、クル♪」「グルル(寝ちゃってますよ)」トガのそばで眠ってる「あらら、トガさんに懐いちゃったね。最初は心配だったけど、、」「ガルル(それに先生最近ずっと働いてるし時には親子で出掛けてみたら?)」「う〜ん、、、どこ行ったらいいかな?」「まぁ二人でゆっくり休むのがいいんじゃないんですか?」「う〜ん、、、、あ、あそこ行ってみるかな?」「どこ行くんですか?」「あそこ、狼化病で狼になって行く宛がない人たちを保護する森林公園」クル「クゥゥゥ(お休み、、お母さんと、、二人、が、、いい、、)」ぽつりと寝言を言う「いいよ、、、遠出ばかりじゃ、飽きちゃうよね」頭を撫でる。「そういえば、先生さっきからずっと適当に返事してますけどよく当たってますね〜」「あれ〜?そうだっけ?」看護師にもドッキリを仕掛ける「はい」「う〜ん、トガさんなにか言ってみてくれる。看護師さんに」トガ「グルルル(聞こえる?)」「?」首を傾げる「聞こえる、だって」「え?先生わかるんですか?!」「ふふっ、分かるようになったの♪」「それ、、報告したほうがいいんじゃ、、」「うん、するつもり、トガさん病棟長に報告してくるから、クルお願い」それを言って、病棟長室に行ってしまう。残された看護師はクルのところで見守りをしている「スゥ、、、スゥ、、」クルは眠ったまま
『コンコン』「失礼します」病棟長室に入る「どうした〜?そろそろ退勤時間だろ?」「少し、狼化病棟に来てもらってもいいでしょうか、」「なぜだ?」「そちらの方が、話が早いので」「わかった」病棟長を連れ、さっきの狼化病棟に行く「みんな、ちょっと病棟長を連れてきた」みんな軽く頭を下げてお辞儀し病棟長も返す「病棟長、実はですね」「なんだ?」「トガさん、ちょっと診断するので話しかけてください」「グルルル(おはようございます)」「はい、おはようございます。はい、いいえと言ってください。では最初に、頭痛はしますか?」「ガゥ(いいえ)」「では、次に診断ではなく、私になにか質問ください。」「グルルル(明日の天気は?)」「明日の天気は、晴れですね。」「もしや、、言葉がわかるのか、、?」「えぇ、実際見てみないと信じないと思い、念の為、連れて来ました」「なるほどな」「この報告だけしたかったのです、」病棟長「わかった、今度はまたゆっくり話そう」「はい、ここまで来てくださりありがとうございました。」病棟長の帰る姿を見て、一礼した「スゥ、、ン」ゆっくり目を開ける「あら、起こしちゃったね」「クゥゥゥ、、(お母さん、)」アイリスに寄り抱っこして欲しそうにする「いいよ、手上げてね」「ン、、、」手を上げる「よいしょ♪じゃあ、帰ろうか。みんなまた明後日、お疲れさまでした♪」一礼し、病室を後にする。「お疲れ様〜」
帰りの車の中「スゥ、、グルル(お母さん、、大好き、、)」寝言を言ってる「私も、クルの事大好きだよ♪」帰路を走り、家に着く。「よいしょ♪クル、少し大きくなった?」持ってみると、少し重く、身体も以前と比べて大きくなっている。家のベットに寝かせ、アイリスも眠りにつく。「スゥ、、スゥ、、、、」
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次の日「スゥ、、、スゥ、」クルはまだ眠ったまま「クル〜、起きて〜」「ン、、、クァァァ」目を開け大きいあくびをし「グルル、(おはよう、、)」「おはよう、クル。よしよし♪」頭を撫でる「グルルル♪」心地よさそうに喉を鳴らしアイリスに頭を擦り付ける「可愛いクル♪チュッ💕」鼻にキスして、抱きしめる「クゥゥゥン(えへへ♪)」「今日はクルと一緒に家でゆっくり過ごそう♪」「ガゥ!(やった!)」アイリスに飛びかかりアイリスの顔を舐める「くすぐったいよ〜クル〜♪あと、もうすぐ誕生日だね」「ワン!(うん♪)」「もうすぐクルも10歳か〜♪」頭を撫でながら言う「クゥゥン(ねぇお母さん)」「な〜に?クル」アイリスに抱きつき「グルルル(これからも僕もお母さんでいてくれる?)」「なにいってるの?」「生まれたときから私の子だよ」「クゥゥン(お母さん、、)」少し涙を流しだす「また、いっぱい泣いていいよ。人の時と同じように」頭を撫でる「クゥゥゥン」ポロポロ涙を溢し続ける「よしよし、ずっとクルの母だからね」「よしよし、ずっとクルの母だからね」「ガゥ、、(うん、、)」「よしクル、今日はいっぱい家の中で遊ぼうかな?」「ワン!」元気よく答え尻尾が嬉しそうに揺れてる「よし、その前にご飯食べよっか♪」「ガゥ!(うん♪)」
その後、アイリスとクル は丸一日一緒に遊んで楽しみ、その後も二人は狼と人間ではあるが本当の家族のごとく幸せに暮らしていきましたとさ
終
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