虎がアウトローを率いている士官学校時代の幼馴染のドラゴンを連れ去りにスペースコロニーを強襲するお話

  「ワープアウト先座標確認。

  「これより、ワープアウトしやす。」

  虎は、士官学校の幼馴染に会いに、とある宇宙コロニーへ向かっておりました。

  どうやら、幼馴染はおたずねものになったらしく、このコロニーを根城にして、幾多ものアウトロー従えているらしいのです。

  ワープアウトしたら、手厚い歓迎を受けること必至です。

  しかし、虎はそれすらも楽しみにしていました。

  口角が上がっています。

  深呼吸をし、前方をしっかりみやり、感覚を研ぎ澄ませます。

  そして、ついにワープアウトしました。

  「チッ、行き成りですかい!」

  どうやら、取り巻きはワープアウトの瞬間を狙っていたようです。

  ミサイルが待ち構えていました。

  しかし、なんのこれしき、目には目を、ミサイルをミサイルで打ち落としながら、急速旋回し、難を逃れます。

  各戦闘機の羽についた赤と緑のランプがとぐろを巻く大混戦、敵機撃墜に敵機撃墜を重ねしながら、コロニーのランディングプレースを目指します。

  敵も大慌てでゲートを閉ざさんと試みますが、動じる虎ではありません。

  エンジンの出力を上げ、紙一重で滑り込み侵入を果たします。

  なんとか、ランディングプレースに戦闘機を止め、コロニーの鉄板に足を付けた虎ですが、ここで良くないことが起こります。

  止まった戦闘機は恰好の撃墜チャンス、木っ端微塵にされ、帰路を絶たれてしまいます。

  もちろんこれを想定していない虎ではありません、帰る時はこのコロニーにある戦闘機を適当に失敬するつもりでいます。

  しかしながらここまで戦いを共にしてきた愛機を失うのは感慨深いもので、ひげをぐにゃんと垂らしています。

  しかしもたもたしていられません、このコロニーのリーダーである幼馴染に会いに、愛機との思い出を振り払って足を進めます。

  すると突然、

  「侵入者発見、侵入者発見、直ちに迎撃に移ります。」

  警報が鳴り響きます。

  あまりの音に虎は身の毛を逆立てます。

  ここからは戦闘機に代わって、ビームソードの出番です。

  ビームソードで次から次へと迎撃ロボを破壊し、幼馴染のもとへと足を進めます。

  すると、植物のいっぱい植えてある部屋へとたどり着きました。

  何やら花に水をやっているドラゴンの背中が目に入ります。

  「誰かと思えば、フォトンではないか。」

  虎はドラゴンにぴしゃりと名前を言い当てられます。

  それもそのはず、このドラゴンこそが虎の幼馴染なのですから。

  「我の根城でずいぶんな真似をしてくれたな。」

  幼馴染だろうとその代償は高くつくと思え。」

  ドラゴンは振り返り、ビームソードを虎の方へ向けます。

  「その前に話がありやす。」

  キミを連れ去りにきやした。」

  ボクと付き合ってください。」

  二人の間に沈黙が走ります。

  「おぬし、頭がおかしいんじゃないか。」

  「なんですと!?」

  「おぬしと我は久しぶりに会うたのだぞ。」

  そもそもおぬし、このコロニーを治めてからの我を見るのははじめてであろ?」

  お前とワイワイ過ごしたあの頃の我とはもう違うのだ。」

  「そっちがその気なら力づくでいかせてもらいやす。」

  「もとよりそのつもりだ。」

  二人の瞳孔が大きくなります。

  相手をじっくりと観察し隙を伺っているのです。

  。お互い隙など見つからず、虎が先手を打つことに心を決めました。

  一気に駆け出し、すぐに最高速度へと至ります。

  虎はビームソードを振りかざし、ドラゴンはビームソードで受けます。

  ドラゴンは足を滑らせながら後方に力を逃がし、足と床の摩擦による減衰で速度がゼロになるののを待ちます。

  止まったら、ドラゴンは持ち前の腕力を活かし、虎を振り飛ばしました。

  虎は尻尾でバランスを取りながら空中で一回転、隙を見せないようドラゴンの方を向くよう体勢を整えます。

  着地後は足を滑らせながら、爪を床に立てて速度の減衰を高めます。

  しかし、ドラゴンに気を取られて後ろの蔦にまで気が回らなかったのがあだとなります。

  蔦が虎の方へのび虎は絡めとられます。

  ドラゴンはこれを狙ってこちらに振り飛ばしたのです。

  「勝負あったな。」

  「くっ…。」

  「さてどうしてやろうか。」

  とりあえず、お前があのようなこと申す故、我のモノがイきり立っておるのだ。」

  鎮めてもらおうか。」