魂を変える指輪

  【1.フリーマーケット】

  休日、俺は近所の公園で開催しているフリーマーケットに来ていた。フリーマーケットでは雑貨からお菓子まで色んなものが売られていた。中には10万円の壺だったり、偽物のブランド品なんかまで売られていた。一通り見終わり、自宅に帰ろうと公園の出口に向かうと、会場の端のほうでアクセサリーを売っているお店を発見した。なんでこんな目立たないところにお店を構えているのか不思議に思ったが、不思議な魅力を感じ立ち寄ることにした。

  「こんにちは」

  「いらっしゃい…」

  店主をしている男は少し変わっていた。この晴天の中、男はなぜかフードを深く被り、隠れるように身体を丸めて座っていた。だがそれ以上に驚いたのは男の体格だった。男の肩幅はレスラーのように広くがっしりしていて、身体を丸めていても強靭な体を容易に想像できるくらい逞しい身体をしていた。立ち上がれば背丈は2mあるんじゃないだろうか。

  「お兄さん…よくここがわかったね」

  「たまたま通りかかったので…でも、どうしてこんな人気のないところでお店してるんですか?」

  「…私は恥ずかしがりやで…人気の少ない方が気に入ってるんですよ。それにこういうところでお店をすればお客さんとゆっくりお話できるじゃないですか」

  「なるほど…じゃあ、じっくり見させてもらいますね。」

  「はい、どうぞ。うちでは主に海外で集めたアクセサリー類を取り扱ってます。」

  陳列されたリングやネックレスはどれも細かな細工が施された上等なものだった。特に、動物の姿が施されたシルバーのリングは惹き付けられるような魅力かあった。

  「すごい…素敵なアクセサリーですね…」

  「お兄さんお目が高いですね。それは私の故郷で作られた指輪なんですよ。そのリングには、装飾されている動物の魂が込められています。」

  「へぇ…これ欲しいなぁ」

  「指輪と腕輪、どっちがいいですか?」

  「じゃあ指輪で!」

  「装飾はどれにしますか?」

  装飾されている動物は、ライオンや馬、牛、豚などとにかく色んな種類があった。

  「もっと見せてもらってもいいですか?」

  「はい、よろこんで…」

  そういうと、男は革のトランクを取り出した。中には大量のアクセサリーが入っていた。

  「この中からもお選びできますよ。」

  「すごい数ありますね。迷っちゃうなぁ」

  「フフ、大丈夫です。魂の紋が合うアクセサリーを見つければ一目で決まりますよ」

  「魂の紋…?」

  トランクの中を流し見ていくといくつか気になる装飾があった。悪魔が彫られた指輪や、羊とライオンを足して割ったような見たことない動物の装飾、後はドラゴンの装飾…。様々あったが、その中でも一際心を惹き付けられるものがあった。

  「これ…」

  俺は思わずそのアクセサリーに手をのばした。

  それは狼の装飾がされた指輪だった。

  「おお、それですか!」

  「あ、すいません、勝手に手にとってしまって…」

  「いいんですよ、気に入ったものを見つければ誰でもそうなります。この指輪はそういうものですから…」

  「は、はぁ…」

  「よかったら着けてみてください」

  「はい!サイズ合うかなぁ」

  恐る恐る左手の薬指にリングを通す。すると驚くことにサイズがぴったりだった。

  「ぴったりだ!」

  「やはり、リングに選ばれましたね」

  「選ばれた?」

  「言ったでしょう?このリングには魂が宿っていると。似た魂の紋を持つものは互いに引き合い、一体となるのです。そして、アクセサリーを身につけたものはその魂の力と姿を得る…。」

  「へえ~、そういう言い伝えのアクセサリーなんですね…」

  「言い伝え…フフ、そうですね」

  「これ買います。いくらですか?」

  「お代は結構ですよ、リングがあなたを選んだ。それはあなたのものです。」

  「そ、そんな、こんな良いアクセサリーを無料でいただくなんて…」

  「いいんですよ、私の仕事は儲けることではない。このアクセサリーに込められた魂を巡り合わせることですから。それにあなたに出会えたことはお代以上の価値がある。」

  男は嬉しそうにそう言った。

  「そ、そんな…本当にいいんですか?」

  「はい、受け取ってください。」

  「…じゃあ…大切にします!指輪ありがとうございました。」

  「はい、大切にしてくださいね」

  「よかったら…お店の連絡先教えてください。友達にも紹介したいので…」

  「いいですよ。じゃあ名刺を…」

  男はそういうとポケットから名刺を取り出した。そして大きな右手で名刺を差し出した。

  「ありがとうございます。これ僕の連絡先です。良ければどうぞ」

  名刺を受け取ろうと男の大きな手に触れたとき、あることに気づいた。男の肌は緑色をしていたのだ。それに、その手には俺が買ったものに似た指輪をはめていた。一瞬しか見えなかったがその指輪には、下顎に大きな牙の生えた人間のような生き物が彫られていた。

  「どうかしましたか?」

  「いや、なんでもないです!えっとお店の名前は…『ソウルリング』なんですね」

  「はい、今はまだ店舗が無くて、今はサイトで販売してます。でも、ネットだと今日みたいにアクセサリーが『お客さんを選んで』くれないのでなかなか売れないんですよね。」

  「そうかぁ…サイトのほうも見てみます!あと友達にも紹介しますよ!」

  「ありがとう!今日はあなたにあえて本当によかった。」

  「いえいえ、僕もこの指輪を買えてよかったです。それじゃ、またどこかで!」

  「あ、待ってください…!」

  お店から立ち去ろうとしたとき、男は俺を呼び止めた。

  「…そのリングは『月の光』を力にしています。特に満月に日にはあなたに『力』を授けてくれるでしょう。それから…」

  「月の光ね、わかったよ。ありがとう!」

  話半分で聞いていたその言葉が、これから俺の人生を変えることになるとは夢にも思っていなかった。

  【2.指輪の力】

  それから数日が経った。フリーマーケットで買った指輪はかなり気に入っていて寝るときも仕事のときもずっと着けている。

  指輪を着けはじめてからというもの、なにやら身体の調子がいい。身体に力が漲り、外を見ると無性に走りたくなって、朝と夜であわせて10キロのランニングするようになった。それに合わせて食事の量も増えてしまった。朝は簡単なもので済ませることが多かったが、今はステーキみたいなしっかりしたものを食べないと昼まで持たなくなってしまった。昼や晩御飯も同様に、お肉中心の食事をするようになった。そんな生活をしていると、たった数日で俺の身体は、腹筋が割れるほどムキムキになってしまった。

  「我ながら…恐ろしいな…」

  朝、鏡で自分の姿を見ると、その変貌に少し怖さすら感じる。

  だが、身体が変わっていくことに嬉しいと感じる自分もいた。

  ふと左手の指輪を見る。緻密に彫られた狼はいつにも増して美しく見えた。再び鏡で自分の姿を見ると、指輪の狼の面影があるように感じた。この狼にもっと近づきたい、もっと強くなりたい…そんな考えが頭によぎった。

  「俺もこんなふうに…ってなに考えてんだよ俺…」

  そんなことをやっていると、下腹部が熱くなるのを感じた。パンツを見ると、俺のちんちんは勃起していた。

  「またかよ…はぁ…」

  渋々パンツを下ろすと脱衣室でオナニーを始めた。オナニーをしないと勃起が治らないとわかっていたからだ。

  身体が引き締まっていく一方で、性欲も高まってしまっていた。健康的な生活を送ると性欲が強くなるなんて話を聞いたことがあるが、俺の場合は異常だ。一度勃起してしまうと、射精しないと絶対に萎えない。しかも射精してもすぐにまた勃起してしまうのだ。仕事中や買い物中など、所構わずムラついてしまうため、膨らんだズボンが誰かに見られないかいつも不安だ。仕事でどうしても抜くことができなかった日は、ちんちんが破裂しそうなほどパンパンに充血していたこともあった。

  「くそ…これだけは本当に…どうにかならないものか…んふぅ…」

  俺の洗面台に手を起き、指輪を着けた左手でちんちんを扱きはじめた。身体を少し曲げちんちんを地面に向けると、動物のような前傾姿勢でオナニーをする。この数日、オナニーを繰り返してきてこのポーズが一番気持ちいいことに気がついた。

  「くっ…くぅ…でそうだ…」

  限界寸前の俺のちんちんは真っ赤に熟れた果実のように膨らんでいる。射精を促すようにお尻の括約筋に力を込めると、金玉がキュッと上がった。こうなったら後は快感に身を任せて吐き出すだけだ。俺は狼が遠吠えをするように上半身を反らし首を上に向けた。

  「あぁっでる!イクッ…ゥゥオオオオオオオオン…」

  遠吠えのような声を漏らしながら、射精をすると快感が脳から背筋を通って全身へと伝播していく。背筋がゾクゾクとして、目の奥がチリチリと点滅した。全身が硬直し、快感で思考はショートしていた。

  「ウオオォ…グオオォォ…」

  射精はなかなか止まらない。いつも金玉が空になるまで射精は終わらないのだ。その間、左手で押さえつけた俺の竿はビクンビクンと何度も跳ねて床に向かって精液を叩きつけた。

  「グウゥ…ふぅ…ふぅ…やっと終わった…」

  ようやくいつもの呼吸を思い出すと、俺は肩を使って大きく息をした。床を見ると派手に汚してしまっている。これは後始末が大変そうだ。扱いていた左手にはベットリと精液が貼り付き、ドロンとしたゼリー状の精液が糸を引いていた。

  「はぁ…はぁ…前よりも…量も回数も増えてる気がする…」

  これ以上、性欲が強くなるのは困る。しかし、どうすればいいのかはわからなかった。

  「あ、せっかくの指輪に『また』精液をかけてしまった…」

  指輪は俺の精液でベットリと汚れてしまっていた。せっかく譲ってくれたのに店主に申し訳ない。

  「キレイにしないと…」

  俺はそれを躊躇無く舌を使ってキレイにした。自分の精液の味は、少ししょっぱくて舌や喉の奥に引っ掛かる感じがしたが、悪くはなかった。

  「…うめぇ…」

  俺は左手についた精液をすべて平らげると、鏡に映る自分の姿を見た。

  「えっ…俺…」

  そこでハッとした。俺は無意識に躊躇無く自分の精液を舐めるなんて汚いことをしていた。終いには「うめぇ」なんて口走っていた。

  「俺…おかしくなったのかな…」

  自分が怖くなっていた。一時の快感で自分を見失っていた。その事実がたまらなく怖かった。

  「だめだ…今日は休もう…」

  俺は逃げるようにベットに横たわるとそのまま意識を失った。

  その日、不思議な夢を見た。

  満月が煌々と輝く草原で、俺は裸でひとり立っていた。

  ふと左手をみると、あの指輪をはめていた。指輪は月の光を浴びてキラキラと輝くと、その輝きが俺の左手から全身に流れ込んでいた。

  『そろそろだな…』

  誰かがそう言った。しかし回りを見渡しても誰もいない。

  『次の満月だ…』

  「満月…?」

  目を覚ますと、部屋はすっかり暗くなっていた。

  遮光カーテンの隙間から月明かりがベッドまで伸びていて、左手の指輪がキラキラと輝いていた。

  月明かりを浴びるのは、なんだか心地よかった。俺はカーテンを開けると窓際で横になった。日光浴ならぬ月光浴というのだろうか、月明かりによって俺の身心は満たされているみたいだった。

  月を見上げると、今日の月は少しかけていた。満月になるのは明日か明後日といったところだろう。なんだか待ち遠しい。俺は自然と深く息を吸った。

  「ウォォォ…」

  思わず出てしまった小さな遠吠えに、俺は恥ずかしい気持ちになった。しかし、それ以上に満たされている感覚があった。

  「ウォォォ…ウォォン…」

  近所迷惑にならないよう声を殺しながら、月が山影に見えなくなるまで遠吠えをしていた。

  朝日が昇る頃、俺は窓際で目を覚ました。

  眠い目を擦りながら起き上がる。朝立ちで膨らんだパンツを擦りながら洗面台に行き、両手で顔を洗おうとした。

  そのときだった。

  フサッとした見慣れない感覚に目が覚めた。俺は慌ててタオルで顔を拭くと鏡を覗いた。鏡にはいつも通りの自分が映っていた。

  「…気のせい…か?」

  俺は再び両手で水をすくう。すると自分の左手が灰色の毛に覆われていた。

  「手袋?」

  俺は左手を掴むと毛と皮膚の境に指をいれようとした。しかし、境目はあっても皮膚と毛皮に隙間はなかった。

  「ん?どういうことだ?」

  頭では冷静さを保っていても、背筋からゾクゾクと焦り感じ始めていた。

  「とれない…とれない?」

  どんなに引っ張っても毛皮は取れることはなかった。

  「痛っ!?」

  毛皮を掴む右手に何か刺さった。それは左手の指先から伸びた鋭い突起だった。まるで猛獣の鉤爪のようなそれが右手に食い込んでいたのだ。

  「爪?まさかそんな…」

  爪のようなものは左手の指先すべてに生えていた。掌には所々固い皮膚のようなところもあり、動物の肉球のように見えた。

  「な、なんだこれ!?いつの間にこんな手袋着けた?」

  毛皮を脱ごうと最後の悪あがきをする。その時、毛むくじゃら薬指に銀色の指輪が輝いていることに気づいた。

  そして同時に理解してしまった。毛むくじゃらの左手は手袋やメイクのようなものではなく、自分の手であることを。

  【3.毛むくじゃらの手】

  その日は手袋を着けて出勤した。会社の人になんで手袋を着けているのかと聞かれたが、包丁でケガをしたことにしてなんとか乗り切った。

  昼休憩、いつものように俺は個室トイレに駆け込む。

  手が毛むくじゃらになっていても、性欲は時と場を選ばずに沸き上がってしまう。

  「あぁ…くそっ、こんな時に…さっさと抜いてこの手を戻す方法を考えないと…」

  スーツのチャックを開けて勃起したチンチンを取り出すと、いつものように左手を使ってオナニーを始めた。しかし、手袋が邪魔で気持ちよくない。かといって右手を使っても、いつもと違うせいで最後まで達しない。

  「くそ…手袋が邪魔だ」

  手袋を外し、毛むくじゃらの手でチンチンを握った。

  「んおっ!?」

  肉球のゴツゴツとした刺激と毛皮の包み込むような初めての感覚に、他人に触られているような錯覚を覚える。

  「や、やべぇ気持ち良すぎる…」

  いつものように前傾姿勢でチンポを扱いてみる。

  「やべぇ…この手やべぇ…気持ちいい…!」

  新しい玩具を試すように、俺はあっという間に絶頂に達した。

  「んはぁっ…もうでるっ!デル!!」

  ビュルルル!!

  我慢できず、そのまま射精すると狙いの定まってないチンポはトイレの床に精液をぶちまけた。しかし、ムラムラはまだ治まらない。

  「ダメだ…また…我慢できない…うっ…グゥオオオオン!」

  俺は欲望のまま、毛むくじゃらの手に力を込めて一心不乱にチンポを扱いた。たった今射精したはずのチンポはすぐに発射体勢になり、空になったはずの金玉はドクンと脈打ち急速に精液の生産を始めた。陰嚢はあっという間にパンパンに膨れ上がった。チンポを扱くごとに、重くなった金玉は大きく揺れた。

  「ウオオオン!でる!射精るぅ!!」

  左手をギュッと握りしめ、トドメの一撃を与えるとチンポは噴水のように射精した。いつもの快感が全身を駆け抜けると、いつの間にか俺は理性を捨てて、獣のようによがり狂っていた。

  「グオオオン!アオオオオン!」

  汚いトイレの床に四つん這いになり、動物を伸びをするようにお尻を突き出した。すると背筋からメキメキと音がしてお尻の尾骨の辺りがジンジンと押し出すような感覚がした。

  (なんだこれ…身体から溢れてくるこの感覚は…)

  射精が落ち着くと、後悔の念が襲いかかってきた。

  「はぁ…はぁ…はぁ…やばい…やっちゃったぁ…」

  俺は焦っていた。毛むくじゃらの手になったこともそうだが、直感的に毛むくじゃらの手になったことと、ここ最近の抗えない性欲や肉体の変化には、な関係があると感じていたからだ。左手を見ると毛皮にこびりついた精液と狼の指輪があった。

  「もしかして…この指輪のせいか?」

  そう考えると色々辻褄が合う。肉体に変化があった時期もそうだし、左手だけが毛むくじゃらになったのもこの指輪のせいじゃないか?いや、それしか考えられない。

  俺は指輪を外すことにした。しかし、指輪は精液がかかっていてヌルヌルするせいか抜けない。俺は慌てて左手の精液を舐めてキレイにした。しかし手をキレイにしても毛皮が邪魔でびくともしない。

  「グ…ググッ…なんで!?抜けないッ!」

  毛皮をかけ分け、何とか指輪を少し動かすことに成功する。しかし、今度は薬指の肉球に行く手を阻まれてしまった。

  「くそっ!肉球のせいでこれ以上は動かない…」

  それからしばらく指輪と格闘したが無駄に終わってしまった。

  「クソ!抜けねぇ!指輪を抜くのは諦めて…元の手に戻す方法を探さないと…あのお店…あの店主だ…あいつを探して聞き出さないと…」

  やることは決まった。

  とにかく今すぐあいつのところに向う。そしてなんとしても元の手に戻す方法を聞きだすんだ。

  …だがその前に床中、精液まみれになったトイレを掃除しないと…

  その日は半休をもらい、午後から家に帰った。

  自宅に帰る途中も、トイレでのことがフラッシュバックしてしまい、猛烈にムラムラしていた。吐息混じりで自宅の帰ると急いで玄関を閉めた。

  「が、我慢…できねぇえええ!!」

  荒々しくズボンのチャックを開くとブルンッとチンポを取り出しオナニーを始めた。

  「ウォオオオオオオオオン!」

  ビュルルルルルル!

  カウボーイの早打ちのように一瞬で射精すると、力なく地べたに座り込んだ。

  「グォォ…ヤベェ…キモチイイ…」

  だめだ、この調子だと何も出来ない…。我慢しないと…。

  そう思ってはいるものの、この間にも俺のチンポは再び発射体制になっていた。

  「くそッ!なんとかならないか!?」

  俺は下駄箱から未使用の靴ひもを取り出すとそれをチンポの根元に結び付けた。これなら射精したくても出来ないはずだ。

  「グウゥ…締め付けが…」

  締め付けの痛みが効いているのか、性欲を少し誤魔化せている。その代わりにチンポはパンパンに膨れてしまった。

  「何回も射精するよりはましか…くそぉ…」

  とりあえず、この間に『あいつ』がどこにいるか調べないと…。そういえばあいつから名刺を受け取っていたはずだ。

  机の上からあいつの名刺を見つけると、急いで電話をかけた。

  プルル…プルル…

  「早く出てくれ…」

  プルル…プルル…

  「…遅い…」

  プルル…ガチャ

  「はい、こちら『ソウルリング』です。」

  電話がつながった瞬間、俺は噛みつくようにこういった。

  「お、おい!あんたのところで買ったリングが抜けなくなったんだ!!あんた何か知ってるんだろ!?どうにかしてくれ!!」

  「…フフ、あの日、狼の指輪を買われたお兄さんですね」

  男はやはり何か知っているようだ。

  「やっぱり何か知ってるんだな!『左手』を元に戻す方法を答えろ!」

  「左手…なるほどそのようでしたら、もう『魂の紋』が揃い始めたようですね…それは良かった」

  「良かったじゃねぇよ!なんだよその魂の紋っていうやつは!俺の身体に何しやがったんだ!」

  「落ち着いてくださいよお兄さん。ちゃんと説明しますから。それよりお辛いでしょう?毎日抗えない性欲に振り回されるのは…」

  「うぐ、なんでそれを知ってるんだ…」

  「フフ、やっぱり…無理しなくていいんですよ。電話中も『オナニー』していただいて問題ありません。我慢は良くないですから…」

  「や、やめろ…今は…そんな話聞きたくない」

  『オナニー』と聞くだけで、身体がゾクゾクしてしまう。紐で縛ったチンポは痛いほど膨らみ、透明な我慢汁をトプトプと吐き出していた。

  「くっ…俺に何をした…」

  「どこから説明しましょうか…話が長くなってしまうんですよね…」

  「いいから…早く!『指輪を外すと方法』を言え!」

  「指輪を外す方法は『2つ』あります。ひとつは簡単、オナニーを繰り返せばいいんです。そうすれば『血肉の契約』によってお兄さんの魂の紋が指輪に刻まれた魂の紋に変化します。完全に一体化すれば指輪は役割を失い、外せるようになりますよ。」

  「お、オナニーを繰り返せばいいんだな!!」

  男の言い分は意味がわからなかったが、今はそれを信じるしかない。俺は急いでチンポに結んでいた紐を取り外した。外した瞬間チンポに溜まっていた血流が解放された。それと同時に塞がっていた尿道が開通し、金玉から汲み上げていた精液が一気に吹き出した。

  「んおおおお!イグウウウ!」

  その瞬間、俺の心臓がドクンと鼓動し身体が熱くなった。

  「フフフ、気持ち良かったですか?」

  「ふぅ…ふぅ…うる…さい!こ、これで取れるんだよな!?」

  俺は急いで左手の指輪を引っ張る。しかし指輪はびくともしない。

  「お、おい!取れないぞ!!」

  「当たり前です。その程度で魂の紋は一体化しないですよ。魂の紋は快感を何度も肉体に刻むことでようやく形作られるものです。」

  「…くそ、もっと抜けってことか」

  「はい。それと指輪に精液のかけることをお忘れなく。『血肉の契約』に必要ですから…」

  「ん?わかったよ…かければいいんだろ!」

  俺はチンポを掴むと尿道に残っていた精液を絞りだし、左手の指輪に擦り付けた。

  「やったぞ…?」

  「フフッ、いいですね。その工程を続けながら聞いてください」

  「言われなくても…やってるよ…くっ、ふぅ…」

  俺は電話を肩と顔で挟み、両手を使ってオナニーを続けた。

  「お兄さんに渡したリングは、私の故郷のお守りである『血肉の指輪』というものです。この指輪は、私の村の憑依儀式で使われる指輪で、『月の魔力』と『魂』によって作られています。」

  「指輪に刻まれる魂は、動物から人間…それから魔物まで様々あります。お兄さんに渡した指輪には、狼の群れの長だった『雄狼のレグザ』の魂が宿ったものです。お兄さんの左手が変化したのは雄狼レグザと魂の紋が同化し始めた証拠です。」

  「同化ってどういうことだよ!?」

  「はい、お兄さんは自慰による快感の波動によって魂の紋を削られ、雄狼レグザの魂の紋と同じなろうとしているのですよ。」

  「お、おい!それって俺の魂が書き換えられてるってことか?そんなことして平気なのかよ!」

  「フフッ、そうですねぇ…あくまでも魂の紋を変えるだけですので、お兄さんの魂であることは変わらないですよ。それにこの方法が『指輪を取る』ためには一番簡単な方法ですから…」

  「わかったよ…出せばいいんだろっ!出せば…クゥン…ウオオオォン!」ビュルルル…

  「だいぶ染まってきましたね…これなら次の満月で確実に…フフ…」

  「ふぅ…なんか言ったかぁ…?あっ、またイクッ…クゥ…」

  「いいえ何も言ってないですよ。今日のところは指輪が外れることはないでしょう…でも信じて続けてください。必ず指輪は外れますから。それでは今日はこの後仕事があるので、通話切りますね」

  「お、おい、ふぅ…お前…逃げるんじゃねえ…」

  「フフッ、安心してください逃げも隠れもしませんよ。そういえば明日は満月、丁度いい…明日の夕方、私の家に来てください。住所は後程メールで送りますから…」

  「わかった…お前を信じるぞ…」

  「はい、それでは…」

  ガチャ…

  通話が終わる俺は指輪を再び外そうとした。やっぱり取ることは出来ない。それどころかさっきよりも、指輪がキツくなっているように感じた。

  「やっぱり取れない…くそ、あいつを信じてオナニーするしかない…のか…」

  幾度の射精でグチョグチョに汚れた身体と床は白い水溜まりのようになっていた。ひとりの人間が吐き出したとは到底考えられない量だ。

  「俺の身体になにが起きてるんだ…一刻も早く指輪を外さないと…俺が…俺じゃなくなってしまう…!」

  考えている暇はなかった。俺は精液まみれの床を掃除することなくそのまま風呂場に行くと裸になりオナニーを続けた。

  【4.月の光】

  「クッ…はぁ…ウォ…グゥ…」

  吐息だけが響くお風呂場で、数時間オナニーを続けていた。何度射精したのかも思い出せない。浴槽の床はネバネバとした精液が水溜まりを作っていた。

  「も、もう…限界…だ…」

  体力を使い果たした頃、窓に目を向けるといつの間にか外は真っ暗で浴室には月明かりが差し込み始めた。

  「喉が…乾いた…水…」

  水を飲もうと、蛇口に伸ばした左手が月明かりに触れた。

  しかし、その瞬間『それ』は起きてしまった。

  突然の左手がドクンと鼓動したように感じた。

  「なんだ…!?」

  ドクンッ

  再び左手が鼓動すると、左手が自分の意思に反してピクピクと勝手に動き始めた。

  「な、なんで勝手に…!?」

  右手で左手を抑え込む。しかし、暴走する左手は右手を跳ね除け、月明かりの差し込む窓に向かって伸びていく。

  月明かりを浴びた左手は熱くなり、毛穴という毛穴が開き、血流が集まっているのを感じる。

  「だ、ダメだ!これ…堪えられ…ない」

  その瞬間、俺の左手は毛が逆立ち、突然の成長を始めた。

  メキメキと音を立てて左手の骨格が変わり始めると、灰色の毛が手首から腕まで一気に広がり始めた。

  「うああああああ!?」

  その時、男の言ったことを思い出した。

  『この指輪は…『月の魔力』と魂によって作られたものです。』

  「月の魔力…もしかして月の光を浴びたから変身が進んだ…!?」

  俺は慌てて月光の当たらないところに移動しようとした。しかし、暴走する左手は窓枠を掴み離れようとしない。

  「ああ!?左手が勝手に!」

  俺は身体を動かして無理やり左手を窓枠から引き剥がす。しかし、外すのが少し遅れたせいか、左手の成長は止まらなかった。いつの間にか左手は一回り以上大きくなってしまっていた。

  それだけではない、左手から流れ込んだ『何か』は腕を伝って身体の中心に向かってきていた。

  ドクンッ…

  心臓が大きく不自然に鼓動した。

  「…!?や、ヤバい…」

  ドクンッ…ドクンッ…

  鼓動は次第に早くなっていく。大きな鼓動は身体の内側から響き渡り、俺の魂に新たな紋を刻み始めた。

  メキッ!

  突然の背骨から骨が折れるような不気味な音が鳴った。痛みは少なかった。だがその衝撃で俺は地面に倒れこんでしまう。

  「ンおッ!?」

  ミシッ…メキッゴキッ…

  背骨の衝撃が全身に伝播していく。衝撃が脊椎を辿って、腰骨にたどり着くとある一点に衝撃が集中した。

  メキメキッメキッ!

  「ぐっ、グアアアアア!?」

  衝撃の執着地点はお尻の割れ目の少し上にある尾てい骨だった。

  メキメキッメキッメキメキッ

  尾てい骨に届いた衝撃が沸騰した水のように膨らみ、今にも噴き出そうとしていた。

  「い、痛い!なんか…出る!お尻から…出るぅ…出るぅうううう!グオオオオオオオオ!!」

  四つん這いのまま、『それ』を解放するようにお尻を突き出すと、皮膚を突き破るように『それ』は勢い良く飛び出した。

  メキメキメキメキッ!!

  パンツを突き破り、ズリュンと飛び出した『それ』は気持ち良さそうに天を突いた。しかし、それだけでは尻尾の成長は止まらず、快感に押し出されるよう根元からズルズルと伸びていった。

  「ああああ!?えっ?これ、尻尾!?シッポが伸びてる!?」

  思考が混乱する一方、尻尾という未知の器官から送られる信号に、身体は更に激しい快感を覚えてしまう。

  「あぁぁ!?ダメ堪えられないい!デルゥウ!!!!」

  ドップッビュルルルルルル!!!

  メキメキッゴキッ

  「止まらないぃ!シッポ伸びないでぇえええ!」

  しかし、そんな状況に追い討ちをかけるように身体に新たな変化が起きていた。

  ガクンッ

  突き刺すような痛みと共に、下顎から関節が外れるような音が響いた。

  「グォッアガッ!?」

  痛みで顎を手で抑える。するとなんと下顎がゆっくりとに伸び始めていた。

  「グァア!?ガアア!」

  メキメキ…

  今度は鼻先から音が鳴り出した。先に伸びた下顎を追いかけるように上顎と鼻先がジリジリと伸び始めた。骨格の変化に合わせて歯がグラグラと動くと、歯茎から血を滴しながら犬歯がグググッと伸びた。

  「グガアアアア!」

  骨の軋む感覚が口元をだけでなく、全身に痛みと快感となって響いた。

  「グオオオオオオオオ!」

  ビュクッビュルルルルルル!

  暴力的な快感と激痛によって、蛇口の水のように吐精は止まらなくなっていた。そして、変形した顔からは唾液と涙…ありとあらゆる汁がこぼれていた。

  だいたい拳一個分くらい鼻先が伸びたところで、変化は止まった。

  「…ケホッゲホッ…ガハッ…」

  身体の変化は数分程度のことだったのだろうが、何日間もこの痛みに苦しめられたような疲労感だ。

  涙を拭いながら、鏡を覗き込むとそこには人間と犬を足したような異形が映し出されていた。

  「グォオオン!?ナッナンダコレ…!?」

  大きくなった口は喋りにくく、犬のような唸り声が響いた。しかしそんなことより、人間であったはずの自分の顔が動物のそれになっていることに深い絶望を感じた。

  呆然としていると、お尻からフリフリとなにかが揺れる感覚がした。振り返って見るとそれは俺の身体から生えた尻尾だった。尻尾にはフワッとした毛が生えていて、その毛は背中まで繋がっていた。鏡で背中を見ると、ツルツルだったはずの背中にラインを描くように灰色の毛が生えていた。毛は背中だけではなかった、胸元や腹、腕や太もも、手の甲にまで灰色の毛は生えていた。

  「ウ、ウソダ!嘘ダ!嘘だ嘘だ!」

  浴室に置いていた剃刀を掴むと、ためらいなく全身の毛を剃った。

  数分後全身の毛はあらかた取り除かれた。安堵した俺は大きく息を吐いて地面に座り込んだ。

  「こ、こんなの…あり得ない…俺は狼男じゃない…」

  ドクンッ…

  また心臓が鼓動した。

  「ヒッ…また…!」

  慌てて身体を見ると、浴室に差し込んでいた月明かりが、俺の背中にまで伸びていたのだ。

  「ああぁ…!」

  メキメキ…

  悪寒を感じ、全身から汗が噴き出す。もう遅いことはわかっていた。目を瞑って見ないようにしても、全身がそれを感じ取っていた。

  「グアアアアア!!」

  全身の毛穴が開き、ツルツルの肌が再び毛で覆われた。肌を駆け抜ける快感に尻尾は喜ぶようにピンと直立し、チンポはやる気なく射精した。

  【5.最悪な目覚め】

  翌日、俺は浴室で目を覚ました。どうやら長い間浴室で倒れていたらしい、窓から差し込む日の光をみて、今は昼前くらいだろう。視界に入っている左手は未だに毛むくじゃらのままだった。

  床から起き上がりたくなかった。鏡が目に入るのが怖くてたまらなかったからだ。そこに写る自分が人間なのか、それとも違うのか、知りたくなかった。

  俺は覚悟を決めてゆっくり起き上がる。

  鏡に映る自分の顔は…犬のままだった。それだけではない。尻尾も、灰色の毛もすべて現実だった。

  「ウォォォ…」

  涙が零れた。しかし、すすり泣く声すら犬唸り声のようだった。

  15時頃、俺は店主からきていたメールを確認した。

  約束の場所は、ここから3つ駅先のところだった。徒歩で行くには人通りが多いし、かといってこの身体で電車に乗るのもリスクが高い。だが、行くしかない。元の身体に戻るため…『指輪を外す』ためには。

  持っている服のなかで一番フードが深いパーカーを着た。マスクを着け、鏡を確認すると、灰色の毛や、尻尾はほとんど隠れていた。しかし、マスクはマズルによって不自然な膨らみ方をしている。しかしこれ以上隠す方法はない、覚悟を決めて外に出ると人通りを気にしながら駅へと向かった。

  時間は16時、帰宅ラッシュにはギリギリ被っていない。乗車した電車は幸い人が疎らだった。これなら俺が犬人間になっていることはバレないはずだ。

  何もかも順調だったはずが、ここにきて問題が発生してしまった。

  (やべぇ…ムラムラする…)

  ズボンを見ると、そこには特大のテントが張られていた。

  こんなもの見られたら一発で警察を呼ばれてしまう。

  腰を引き必死に隠してみるも、俺の不自然なうごきに気づいたのか乗客のおばさんがこっちを見ていた。

  (や、やめろ…俺を見るな)

  「ウォォン…グォォ…」

  (やばい…唸り声が漏れる…)

  俺は慌てて席を立つと扉の前に立った。これなら正面が見えないから勃起はバレない…はず。

  しかし、下腹部のジンジンとした感覚に、興奮は更に強まっていく。

  (くそっ、射精してぇ!あっパンツが擦れて…イクッ)

  ピュル…

  耐えきれず、パンツの中に少し吐き出してしまった。すると、テントの先端からジワリと精液がにじみ出し、線を描き始めた。

  (なんで灰色のズボンなんて履いてしまったんだ俺は!あっ、くそ…また出る…)

  ピュル…ピュルル…

  「ウォォン…」

  一度射精をしてしまうと、堪えるのが難しくなってしまった。もう止めるのは難しい。ゆっくり吐き出す以外できることはなかった。

  (あと、もう2駅なんだ…頑張れ俺…)

  一つ目の駅に到着したとき、駅のホームを見て俺は絶句した。ホームがパンパンになるほど乗客がいたからだ。

  (ま、まじかよ…)

  扉が開いた瞬間、雪崩れ込むように乗客が入ってきた。俺の身体は乗客に押され、壁に押さえつけられた。

  「グオオオン…!」

  (チンポが壁に擦れて…ダメだああああイグゥ!)

  ビュルルル…

  予想外の刺激に盛大に射精してしまった。しかし、乗客に悟られてはいけない。俺は身動きしないように壁にしがみついた。チンポは壁と股ぐらに挟まれながら精液を吐き出し続けている。ズボンは前側はすっかり色が変わり、むわっとした精子の臭いまで漂ってきてしまった。

  「ねぇ…なんか臭わない?」

  後の女子高校生が臭いに気づいたようだ。

  (ヤバいヤバいヤバい…とにかく今は動かないように…これ以上臭いが漂わないようにしないと…)

  「わかる…なんか犬みたいな臭いする」

  「もしかしたら乗客がペットでも連れ込んでるのかも…」

  (やばいやばいやばいやばい…!)

  そんな中、俺を追い込むように『それ』は始まった。

  ドクンッ…

  心臓が鼓動した。『それ』はまた変身が起きることを意味していた。

  (ヤバいヤバい…どうしようどうしよう!)

  ピキッメキメキ…

  身体から音が鳴り始める。しかしどうすることも出来ない。今出きるのは、ただじっとしていることだけだ。

  (どこだ…どこが変化する…?)

  その時、血流がある一ヶ所に集まり始めているのを感じた。

  (まさか…)

  下腹部を見ると、勃起したチンチンがドクンドクンと脈打っていた。

  ピキッピキピキッ…

  「ぐあッ!?」

  突然、チンポに激痛が走り思わず声を出してしまった。幸い、乗客は誰も気にしてないようだ。

  (チンポが…変形するのか…?そ、そんな…)

  ピキッ…ピキピキッ

  (い、痛いっ!痛すぎる!血液が集まって…チンチンが破裂しそうだ…!)

  「グッグォ…」ビュルル…

  (ダメだ、痛みで…射精も声も我慢できねぇ!)

  ズボン越しでわからないが、どうやらチンポは脈打つ毎に少しずつ大きくなっているようだった。そしてその度に、竿先からはトプトプと精液が溢れている。すでに精液はくるぶしまで垂れていて、足を動かすと股がヌチャヌチャした。

  (チンチンが大きくなっているのか…!?パンツの中はどうなってるんだ…怖い…)

  そんなことを考えていると包皮から激痛を感じた。どうやら、余っていた皮が剥け始めたようだ。包皮は、大きくなった亀頭に耐えられず、メリメリと剥けていく。

  「グフゥゥ…グフゥゥ…」

  皮を剥けるのはあまりにも痛かった。しかし、チンポの変化はそれだけではなかった。ズル剥けになったはずなのに、包皮はさら引っ張られていた。

  (どういうことだ…もう亀頭は露茎したのに、まだ剥けるの…!?)

  「グッ…ガァ…」

  ズボンの膨らみを見ると亀頭の形がビクビクと変形していた。しかし、その様子を直接みることは出来ない。片手で竿の形を探ると、亀頭は尖り、中腹はぷっくりと膨らんでいた。

  「クッ…ウオオオン」

  痛みを堪えようと、チンポに力を込めた瞬間、包皮が一気に引き伸ばされ、竿の付け根までズルリと剝けてしまった。

  (チンチンの形が変わった…!?皮もまだ剥けるのか!?頼むもう止まってくれ)

  祈りが通じたのか、竿の根元まで皮が剥けると、チンポの変化は突然止まった。

  (これでやっと…終わり…か…?あれ…?)

  思わず、『物足りない』そう感じた。なんというか、今までの変化にあった『解放感』が足りなかったからだ。まだ『何か』が出てきていない気がした。

  (なんなんだ…この…やりきれない…感覚…すべて…すべて出したい…『全部解放したい』!!)

  ドクンッ…

  『解放したい』そう思ったとき、再び心臓が鼓動した。

  メリメリ…

  「あ…」

  鼓動によってチンポがジンジンとしびれると、送られてきた血液によってチンポの根元がボコッと膨らみはじめた。

  (なんだ!?チンポの根元が膨れて…皮が引っ張られて…痛い…痛すぎる…)

  チンポの根元にできた『瘤状の膨らみ』は、対外に飛び出ようと皮を引き伸ばし始めていた。明らかにそれは人間の身体には無いもので、それを出してしまうと人間としての尊厳が失われてしまうような気がした。

  (…い、嫌だ…出したくない…!俺は人間なんだ!人間なんだ!)

  しかし身体は正直だった。身体は無意識に『瘤状の膨らみ』を解放しようと力んでしまった。

  「ダメだ出るううう!!」

  …ボコンッ!

  『瘤状の何か』が身体の外に飛び出した瞬間、強烈な快感と解放感が全身を襲った。

  「んぐぉぅおおおおおお!?」

  全身が震えた。そして、完全体となったチンポは喜びを表すように大きく膨らんだ。

  「イグゥウウウ!グオオオオオオオオオ!」

  ビュルルルルルルビュルルルルルル!

  芯を突くような強烈な快感で頭が真っ白になった。チンポは本日何回目かの大噴火をして、そのすべてをパンツの中に吐き出した。すると、チンポの根元から飛び出した瘤状の何かは更に膨らみを、チンポを更に固くした。

  (キ…キモチイイ…モット…モット…)

  酩酊する意識の中、気がつくと乗客全員が俺を見ていた。後ろにいた女子高生は俺の雄叫びを聞いて困惑している。横にいたサラリーマンは俺の精液まみれのズボンを見て驚いているようだ。

  (ま、まずい)

  『○○駅~到着~』

  丁度そのタイミング、目的の駅に到着した。

  (逃げなきゃ!誰もいない場所に!)

  俺は扉が開くと同時にホームに飛び出し、人気のないところを目指して走り抜けた。変身したチンポをブルブルと揺らしながら…

  【6.ゴール】

  17時頃、俺は駅近くの公衆トイレに逃げ込んでいた。

  個室トイレに腰かけると、やっと一息つくことができた。

  さっきのは本当にまずかった。

  だか、誰かが追いかけてきている様子はない。

  「ふぅ…ふぅ…よかった…」

  よかった…いや、よくない。これから一番大事なことを確認しなければならないからだ。

  ズボンの膨らみを確認する。チンチンの根元にある瘤は完全に露出しズボンに不自然な膨らみを作っていた。

  恐る恐るズボンとパンツに手を掛ける、そして覚悟を決めて一気に下ろした。竿の引っ掛かりがとれると『それ』は露になった。

  ブルルンッ

  勢いよく飛び出した『それ』は、竿先から根元まで真っ赤に剥けていて血管が浮き出ている。亀頭の形は鏃のような形に変わり、竿の根元には不自然に膨らんだ『瘤』が形成されていた。誰がこれを見ても、『これ』が人間のものではないことは明らかだった。

  「こ、これが…俺っ!?こんなの違う…!」

  この『瘤』には見覚えがあった。昔友達が飼っていたペットの犬なチンチンと同じ『亀頭球』と酷似していた。

  「まさか…これ…犬の…チンチンなのか…!?」

  恐る恐る瘤に触れると、ピリリとした快感が走った。よく見ると瘤の下、チンポの付け根のところには人間だった頃の包皮が残っていた。

  「ニンゲンの部分が残ってる…まじかよ…本当に俺のチン…」

  焦る気持ちを落ち着かせるために深呼吸をする。すると服で胸が締め付けられるような感じがした。

  「い、胸がキツい…服が小さくなった…?」

  違和感を感じて服を脱ぐと全身の毛が更に濃くなっていた。お腹や胸、背中はもちろん、さらには頬にまで毛は生え始めていた。どうやら服がキツくなったのは毛が原因みたいだ。

  「バケモノ近づいてるんだ…」

  左手を見ると指輪がうっすら光っていた。

  「くそっこの指輪のせいで…!」

  引っこ抜こうとするが、やはりびくともしない。

  キーンコーンカーンコーン

  その時、町内の5時を知らせる放送が鳴り出した。

  「そういえば…そろそろ夜じゃないか…まずい…月明かりを浴びたら…」

  考えただけでも恐ろしかった。

  「早く店主のところにいこう…!」

  俺は急いで服を着ると、店主のいる場所へ向かった。

  スマホのナビに従い、たどり着いた場所は街の中心から少し離れた貸しオフィスだった。

  俺は中に入ると、階段を駆け上がり一目散に店主のいる部屋に飛び込んだ。

  「はぁ…はぁ…はぁ…」

  中にはいると、そこにはあの日フリーマーケットで出会ったフードの男が立っていた。部屋の中は薄暗く、窓はカーテンで閉められていた。

  「お疲れさま…ここまで来るの大変だったでしょ?その姿見られなかった?」

  「はぁ…はぁ…お前…」

  大きく息をすると、マスクがはらりと落ちた。慌てて口元を隠すが、男はわかりきった様子でニヤリと笑った。

  「予想よりも魂の紋が同化するのが早かったなぁ…まさか1ヶ月も経たずそこまでなるとは思わなかった。おかげで、今日の満月に間に合ったんだけど…」

  「はぁ…話はいいから、はやく指輪を抜いてくれ…」

  手袋を外し左手を男の前に差し出した。

  「フフッ、すっかり狼獣人の手になったね。かっこいいじゃないか…」

  男は俺の手を握る。その手はマーケットでみたときと変わらず緑色をしていた。

  「いいから…はやくしないとバケモノに…」

  「そう急かすなよ。慌てなくても指輪は外れる。そして…」

  その時、フードに隠れていた男の瞳がギラリと光った。

  「お前は完全な『雄狼レグザ』になるんだ。」

  血の気が引いた。その言葉の意味をようやく理解した。

  「お、おまえは、何を言ってるんだ…そんな…デタラメに決まってる…」

  「なに言ってるんだ。お前のその身体が証拠だ。お前の左手と、尻尾、そして亀頭球付きの狼チンポ、それが証拠だ。」

  「や、やめろ…」

  男から離れようと身体を引くが腕をガッチリと掴まれて動けない。

  「離せよ!」

  俺は右手で男の身体を押す。しかし男の身体はびくともしなかった。

  その時、男が被っていたフードが脱げた。

  「その顔は…!?」

  男の顔を見た瞬間言葉を失った。男の顔は緑色だったのだ。それに下顎から大きな牙が生えていた。堀の深い顔、長く整えられた髭、額には引っ掛かれたような古傷。その様相はまさに、ファンタジーに出てくるオークそのものだった。

  「オーク…!?」

  すると男は立ち上がり、着ていたローブを脱ぎ捨てた。すると現れたのは2メートルを超える緑色の大きな巨体と、鎧のような筋肉だった。

  「その通り、俺はオーク族の『ガミド』…の魂の紋を刻まれた霊術師だ。」

  するとガミドは左手を俺に見せつけた。その薬指には俺と似た指輪をはめていた。

  「オーク族…?ガミド…?」

  その姿を見てすべてを理解した。魂の紋の同化とはつまり、指輪の魂の姿になることだったのだ。

  「お前…騙したな!オ、オナニーを繰り返せば元に戻れるって言ったじゃないか!」

  「ウソなんてついてない。お前は『指輪の外し方』を聞いてきた。人間に戻る方法は聞かれていない。」

  「クッそれでも…!」

  「指輪を外す方法はふたつあるとハッキリ言ったではないか。それなのに2つ目の方法を聞かずオナニーを始めたのはお前だ。もうひとつの方法は、血肉の契約の『解除』についてだった。つまりお前がそれをちゃんと聞いていれば人間に戻れたかもしれなかった。」

  「そ、そういって『人間に戻る方法』を聞いてお前が素直に教えるとは思えねぇ!」

  「へへ、その通りだ、俺は初めてからその指輪を使ってお前を変身させることが目的だった。」

  「なんでそんなことをするんだよ!」

  「フフッ、いいだろう、話してやろう…」

  【7.指輪の真実】

  「いまから5000年ほど昔のことだ。『俺たち』魔物はこの地球で平和に生きていた。だがあるとき、人間たちが俺たち魔物から力を奪うために戦いを仕掛けたのだ。俺たちは『魔力』を駆使し人間と戦った。しかし人間の『繁栄の力』には勝てなかった。…我々魔物は負けてしまった。しかし、人間は我々の魂の『浄化』方法を知らなかった。我々は肉体を失っても魂が現世に残っていれば、生物に憑依することで復活することができた。つまり人間は我々を倒すことはできても消すことはできなかったのだ。」

  「しかし、100年が過ぎた頃、…ある村にひとりの霊術師が現れた。その霊術師は、村人に魔物の魂の『封印』する方法を教えた。それは魔物の魂を金属に封じ込めることだった。霊術を覚えた村人は再び魔物たちと戦い、そして我々を金属に封印した。」

  「それで…村人は勝ったのか…」

  「いや、そうではない…時が経ち、魔物は復活したのだ。魔物を封印して数年後、魂の封印は綻び始めたのだ。どんなに高等な霊術でも、永遠に封印することは不可能だったのだ。魂は再び解放され、村人に憑依し魔物化させた。それから復活した魔物たちは村人の行いに怒り狂い、村を破壊した。それから200年すぎた頃、転機は訪れた。村人の生き残りが魔物との戦いを終わらせる『とある方法』を編み出したのだ。」

  「とある方法…」

  するとガミドは左手の指輪を見せた。

  「これだ、お前もつけているこの指輪だ。魔物の魂を金属に封印できることは以前の戦いからわかっていた。そこに目を付けた村人は、魂に依り代を与えることで、意思による魂の制御が可能ではないかと考えたのだ。わかりやすく言えば、人間の身体に魔物の魂を同化させることだった。」

  「魔物の魂を同化!?そんなことすれば…」

  「そう…俺やお前のように人の身ではいられなくなる。つまり、魔物化するんだ。それに、ただ単に魔物の魂を取り込めば、魂は喰われ自我は崩壊する。ただ魔物が復活するだけだ。だから、村人はこう考えた。人の魂を魔物の魂に『作り替えれば』いいと…」

  ドキッとした。そして同時に自分の身に起きていることを理解した。

  「まさか…『魂の紋』を…?」

  「その通りだ、この指輪には魔物の魂の情報つまり、固有の『紋』がある。その紋を同じにすれば、魔物の魂と人の魂は溶け合う。そして人間の人格を持ったまま、魔物の魂を持つことになるんだ。つまり、魔物の魂と同化しても暴走しない。」

  「話を戻そう。なぜ、お前に変身してほしいか…だったな。俺は人と魔物の戦いを避けるため、危険な魔物が現れないために、…『依り代』になってほしいのだ。」

  「魔物化した人にも寿命がある。寿命が来れば、魔物化した魂は解放され、生き物に憑依し復活してしまうのだ。だから、依り代として魔物を制御してくれる人間を探していた。つまり、お前のことだ。これは誰にでもできることじゃない…魔物に近い魂の紋を持つお前にしか出来ないことなんだ。」

  「…そ、そうだったのか…」

  「怖い思いをさせてしまいすまない、騙してしまってすまない…だが魔物と人間の共存のため…協力してはもらえないだろうか」

  ガミドは真っ直ぐな眼差して俺を見つめた。握りしめたオークの手はとても力強く、そして暖かかった。

  「それでも俺は…魔物には…なりたくない…」

  「そうだよな…無理を言ってすまない」

  「ごめんな…」

  ガミドはとても悲しそうな顔した。それもそのはずだ、ガミドは霊術師として人を騙してまで人間社会を守ってきたのだ。しかも自らも魔物となって。それなのに俺はガミドの願いを断った…。

  「いいんだ。次の依り代を探す…巻き込んですまなかった…」

  ガミドは深々と頭を下げた。

  「…なぁ、俺はちゃんと人間に戻れるのか?」

  「大丈夫だ…血肉の契約は『満月の光』を浴びることで完成する。人間に戻るには、契約の破棄、つまり月の光を浴びずに次の満月の日を迎えればいい」

  「なるほど…次の満月か…長いなぁ…」

  「もう夜だ。この部屋は遮光している。今日は泊まっていくといい。」

  「あ、ありがとう…」

  「いや、いいんだ…」

  長い沈黙の後、俺は部屋に置かれた大きなソファに腰かけた。オークになったガミドにとってはこれくらいの大きさが必要なんだろう。人間の俺にとってはベッドにみたいだ。って今の俺はまだ半分魔物か…。

  「…」

  薄暗い部屋の中、じっとしていたがどうしても『あれ』を我慢できなくなっていた。

  「どうしたんだモジモジして…」

  「…いや…その…」

  「あっ、そうだったな…無理しなくていい。ここで抜いてくれても構わない。」

  隠してもガミドには筒抜けだった。

  「俺もそうだった。魔物の身体に慣れない頃は毎日床一面が精液で満たされるくらいオナニーをしていた。無理することはない、人に戻るまでの間だ。今くらい魔物の身体を楽しんでくれ」

  「楽しめって…もとはといえばお前が…くそっ…あああああ我慢できない…」

  俺はズボンを下ろすと、それまで我慢していた分を解放するようにオナニーを始めた。

  【8.レグザとガミド】

  両手を使い、魔物化したチンポを握って腕を使い大きくストロークする。すると、我慢汁が潤滑剤の役割を果たし、クチュクチュを音を鳴らした。

  「ぐああ…気持ちいい…ウオオオオン…」

  「フフッ…やはりもうチンポも変わっていたのか…」

  「み、見るなよ…恥ずかしい…」

  「狼のチンポは敏感だろう?特に瘤の付け根の部分は…」

  「う、うるさい…ふっ…ふぅ…だからぁ…見るなって」

  「いいだろ?減るもんじゃねぇし?やっぱり『レグザ』のチンポは生々しくてエロいな…」

  「あぁ…『俺』のチンポはオーク族と違って瘤付きだからなっ…てあれ?」

  あれ俺、今なんか…おかしなことを言った気がする。

  「どうしたんだ?『レグザ』センズリが止まってるぞ?」

  「ウオオオオン!うるせぇな!考え事してたんだ。黙って見てろ変態オーク」

  なに考えてたんだっけ…俺…。

  クチュクチュ…クチュクチュ…

  「グオオオ…チンポ気持ちいい…」

  「手伝ってやろうか?お前の性感帯なら全部知ってるからな」

  「ケッ、誰がお前なんかと…お前と付き合ってた頃のことを思い出すと反吐が出るぜ…」

  「でもお前、俺の太い指好きだっただろ?」

  ガミドはそう言って人差し指と中指をクイクイと曲げた。

  「クッ…くそっ…誰がお前のなんか…」

  「いいのか?レグザのことだ…チンポだけじゃ満足できないだろ?」

  「くっ…そぉ…お前の太い指が欲しい…」

  「フフッ、素直なワンちゃんは好きだぜ。ほら、ケツだせよ?」

  「ウオオオオン!」

  俺はガミドに向かって尻を向けた。

  「へへ、キレイな尻だな、そのうち俺専用のユルユルケツマンコになるんだがな?」

  「うるせぇ、喋ってないでさっさとやれよ」

  「ヘイヘイ」

  そう言うとガミドは手のひらに唾を吐き、それを俺のケツに塗りつけた。ガミドの指が尻の穴に触れると、ゾクゾクとした『懐かしい』感覚がした。

  「フフッ、唾塗っただけで身震いしやがって」

  「500年ぶりだろ…?肉体で感じるのは久しぶりなんだよ」

  「そうだったな、それならここはもっとヤバイだろ?」

  そういうとガミドは俺の尻尾を雑に掴んだ。

  「おま、そこは!」

  そしてガミドは乱暴に尻尾を引っ張った。

  「ングォオォオオオオオン!?」

  全身に鋭く流れた尻尾の感覚は、射精させられるには十分すぎる快感だった。一瞬で乳搾りのように勢いよく射精した。

  「ウォオオオオン!!」

  「おいおい、いい加減射精する度に遠吠えする癖直せよ…5000年前じゃないんだぞ?ここは借りてる場所だし、いくら人気がないからって、そんな叫んでたら警察呼ばれちまうよ」

  「す、すまねぇ…でもこれだけは…」

  「まったく威厳ある人狼族の長候補に、こんな恥ずかしい癖があっていいもんかね?」

  「クゥン…」

  「ま、そう思って数日前に防音性の高い部屋に変えたんだけどな!ガハハ」

  「ちっ、お前のそういうところ…昔から嫌いだ!」

  「賢いっていってくれよ?本当は用意してくれてて嬉しいくせに。お前のその素直じゃない性格嫌いだぜ」

  そういうとガミドはニヤリと笑いながら指先を尻の割れ目に滑り込ませた。

  「グオオォン!」

  「へへ、遠吠えはいつも素直だな」

  「うるせぇよ…さっさと…やれよ…」

  「はいはい、じゃあ1本いれるぜ?」

  俺が息を吐いてお尻の力を抜くと、ガミドはそれに合わせてオークの太い指を差し込んだ。

  「クゥォォン」

  「へっ、かわいい子犬ちゃんになりやがって…ほらチンポから汁がポタポタ漏れてるぜ?」

  ガミドの指がゆっくり侵入すると、異物感と共に心が満たされるようなだった。

  「クゥーン…」

  「フフッ、まだ半獣だが…エロいじゃねぇか。半獣のこの姿は、魔物化すると維持しにくいからなぁ、今のうちに堪能しねぇと」

  そう言うとガミドは指を抜いた。

  「ンンッ…ガ、ガミドもっと…くれよ」

  「わかってるよ」

  ガミドはしゃがみこみ、俺の腰を掴むと、尻穴に顔を近づけ貪るようにしゃぶりついた。

  ジュルルジュポジュポボジュプジュルルルル

  「アオオオオオン!ウオオオオオン!」

  今度は舌先を尻穴に差し込み中を啜るようにしゃぶり始めた。

  「アッアッ!クオオオン!クオオオン!」

  「プハッ…やっぱりうめぇぜ!まだ完全じゃないが、500年ぶりのレグザの味だ。どんな雄のケツを舐めててもお前のケツが一番ウマイなぁ」

  「う、うるせぇ…恥ずかしいだろ」

  「なんだよ、本心だぜ?」

  「いいから、続きしろよ…そろそろ…ほら、解れてきただろ…その…おめぇの肉棒で…掻き回してくれよ…」

  「へへ、これのことか?」

  ガミドは立ち上がる。不自然に膨らんだ前掛けの下からは、数千年も熟成したワインのような芳醇な雄の香りを漂わせていた。

  「なぁ頼むよ…お前のそれで……お前のオークチンポで俺の中、掻き回してくれよ」

  「すっかり雌の顔しやがってだがな、これは『おわずけ』だ。」

  「な、なんでだよ!俺が何百年お前のこと待っていたか…」

  「あ、やっぱりレグザ、俺とエッチしたかったんだなぁ?」

  「あ、お前またわざと、ズルいぞこっちは真面目に求めてるってのに…」

  「へへ、気持ちはうれしいが…でもまだ血肉の契約は済んでねえからな…『コイツ』はまた後でだ。今はお前が依り代にどれくらい浸透してるか調べただけだ。」

  「クッ…ならしかたねぇな…」

  「なに、すぐ終わるさ」

  ガミドはそういうと顔を近づけ俺の唇にキスした。

  「へへ、トロンとした顔しやがって」

  「しょうがないだろ…ってお前アナル舐めた口でキスしたな!きたねぇだろ!」

  「あれ、お前って潔癖だっけ?」

  「たく…忘れんなよ…ところで、ガミドお前はそろそろニンゲンの『繁栄の力』を手に入れたのか?」

  「ああ、今回の同化でついにな。依り代の性欲が強かったおかげでいつも以上に力を増幅できた」

  「ほんとか!?ならこれで…」

  「あぁ、俺たちの時代が始まる…だからレグザもさっさと同化しろ。そしたら俺の『繁栄の力』でお前を…」

  「そっか力を持ってるのはガミドだから『授かる』のは俺になっちまうのか…まぁいいけどよ…どうせなら俺がガミドにしたいんだよな」

  「なら、今回の同化で『繁栄の力』を手に入れるんだな。俺も『授かる』のは興味がある。」

  「今回の依り代はどうなんだろうなぁ、コイツ性欲強いし期待はできそうだけど…」

  「安心しろ、俺が力を得たときに、コツは掴んだ。」

  「そうか、なら頼むぜ」

  「任せろ。また後でな…」

  【9.ガミドと俺】

  「…ん、ここは…」

  目を覚ますと、薄暗い部屋だった。

  「たしか、そうだガミドの部屋きて、指輪のことについて説明されて…」

  「目が覚めたか?コーヒーいるか?」

  ガミドがコーヒーを持ってきた。

  「あ、ありがとう…」

  どうやらオナニーをしたまま力尽きていたらしい。両足をおっぴろげてチンチンを晒していた。

  「隣いいか?」

  「う、うん…」

  なんでだろう…さっきまでなんとも思わなかったのに…

  「ん、どうした?俺の顔を見つめて?」

  「なんでもねぇよ…」

  ガミドの顔を見るだけで胸がドキドキしてしまう…。

  「な、なぁガミド…お前普段どうやって生活してるんだ?その姿…オークじゃ生活するのは大変だろ?」

  「そんなことはない、最近はインターネットですべて完結できるしな。外に出るときはこのローブを着ていれば疑われることもない。どうしても対面が必要な時は、人間の姿に変身している。」

  「え、人間に戻れるのか!?」

  「ん?あぁ、一時的にだけどな、これが結構キツくてよ。体力も魔力も体力に消費するから、人間になっていられるのはせいぜい数分程度だ。」

  「それ…俺にも出来るか?」

  「魔物の肉体に慣れていないお前には難しいだろうな。出来ても10秒が限界だ。」

  「そうなのか…でも人間に戻れるなら…いやなんでもない」

  「フフッ、人間に戻れるなら、魔物になるのも悪くないって思ったか?」

  「そ、そんなわけないだろ…!」

  ガミドは優しい表情で笑った。その顔を見たとき、俺はガミドのことをもっと知りたいと思った。

  「もしよかったら…ガミドの人間の姿見せてくれよ。一瞬でいいから」

  「…いいけどよ。ただお前もわかってるだろうが変身には痛みと快感が伴う。特に魔物化は制御しきれないんだ。お前の目の前で乱れてしまうかもしれねぇ」

  「今更なに言ってるんだよ」

  「そうだったな…」

  ガミドは俺の前に立ち、ローブを脱いだ。

  ガミドの身体は彫刻のように美しく、太く強靭な腕や足からは圧倒的な雄としての魅力が詰まっていた。

  「…じゃあやるぞ?」

  「うん…」

  ガミドが目を瞑り精神統一を始めた。とてつもない集中力でガミドは自らの肉体をコントロールしていく。

  「きたッ…いくぞ…」

  その瞬間、ガミドの身体からメキメキッと肉と骨が潰れるような音がした。そして、ガミドの巨体は潰れていくようにゆっくりと萎んでいった。

  「グッ…オオオ…」

  ガミドは変身の痛みで顔を歪めているようだが、身に付けていた腰巻には大きな膨らみができていた。きっと変身の快感で身体が感じているんだろう。正直、とても気持ち良さそうだった。

  「す、すげぇ…変身してる…」

  俺もこんな感じで変身していたんだろうか…、羨ましい…俺も…変身したい…

  いつの間にか俺はガミドの変身に心を奪われていた。

  「ガッァアアア!グゥゥ…」

  ガミドはふらふらと倒れそうになり、壁に手をついた。

  2メートル以上はあった巨体が、いつの間にか180センチ後半くらいまで縮む。顔つきも牙が縮み、肌は緑色が薄まっていった。

  「グオオオ…限界だ。これ以上は…」

  ガミドの背中からは大量の汗が吹き出していた。相当疲れるのだろう。

  「人間化を止めるぞ…グゥッ…」

  そう言うと、ガミドは全身を力ませ変身を止めた。その時、ガミドの腰巻がスルリと滑り落ち、陰部が露になってしまった。

  「…ゴクッ」

  ガミドの大きなチンポは変身の快感で射精してしまっていた。ドロリと糸を引くガミドの太ましいチンポにクラクラしてしまう。

  「…ぐふぅ…ぐふぅ…何で人の変身見て、汁垂らしてんだよ。」

  大きく息を荒げながらガミドはそういった。ハッとして確認すると俺のチンポも射精していた。

  「ふぅ…ぐぅ…そんなに俺の変身がエロかったか?それとも自分の変身を思い出したか?フフ」

  「そ、そんなんじゃない…」

  認めざるを得ない…俺はガミドの変身に欲情していた…よりにもよって男の身体に…。

  「俺も他人の変身を見るのは好きだぜ?」

  「だからそんなんじゃねぇよ!」

  「へへ、素直じゃねえなお兄さんは」

  人間になったガミドは人間にしては大きな体をしていた。まるでオークだった時の身体をそのまま小さくしたみたいだ。

  「戻っても…あんまり変わらないな」

  「当たり前だ、完全な人間化なんて維持出来るわけないだろ。普通は角とか牙とか目立つ部分だけ隠すんだ。俺はオークだから大きな身体と緑色の皮膚を隠せたらそれでいい。」

  「それで、人間でいられるのはあとどれくらいだ?」

  「この状態なら20分くらいだ。もう満足か?魔物に戻りたくて疼いちまってんだ…」

  「あぁ、悪い…戻っていいよ」

  そういうとガミドは魔物に戻るため、全身の力を抜いた。苦しそうな表情が緩むと、ガミドは気持ちよさそうに魔物化を始めた。

  もしかしたら、魔物にとってニンゲンに戻るイメージは『押さえ込む』感じなんだろうか。そして、魔物に戻るときはそれを『解放』する。

  「き、来たぜ…」

  メキメキッ…

  ガミドの身体から再び音が鳴り始めた。俺はその光景を逃さまいとガミドに視線を向けていた。

  「そんなに変身に興味があるならよ。もっと近くで見ていいんだぜ?」

  視線に気づいたガミドは俺の腕を引き、抱きしめるように俺の肩を掴んだ。ムワッとしたガミドの熱気と汗の匂いが鼻につく。

  「うぉっ…お、おい…」

  「黙って見てろよ…グッ…ほら胸の筋肉がピクピクしてる。フゥー…胸がゆっくり広がってるのがわかるだろ?」

  バキッゴゴキッ…!

  ガミドの中から生々しい音がよく聞こえる。

  「グカァッ…顎が大きく…グガッ」

  ガミドの下顎が大きくなっている。牙も伸びている。

  汗ばんだ胸元から緑色の肌が広がり始めると後を追うように、胸毛や腹毛が広がった。

  「す、すご…」

  目の前で起きている変身に、脳の処理が追い付かない。しかしその光景のすべてを脳は興奮に変換していた。

  「ナ、ナニ…チンポ、当テテンダ!?」

  ハッとして確認するとガミドの太ももにチンポを当てていた。

  「これは…違う…あっ…」

  しかし、それはガミドも同じだった。ガミドのチンポ痛いほど勃起し、オークのそれに変形し始めていたのだ。

  「オレに、付キ合エ!グオオオ!」

  ガミドは俺のチンポと自らのチンポを合わせると兜合わせのようにして扱き始めた。

  「アッアアア!?」

  「グオオオオオオ!」

  変形中ガミドのチンポはドクドクと脈打ち、俺の狼チンポを刺激しながら巨大化していく。

  ガミドは手だけでなく腰も使い始め、両手で俺を抱きしめると、腰をグリグリと押し付けチンポ同士をぐちゃぐちゃに掻き回した。そんなことをしていると俺もガミドも一瞬で込み上げてきてしまう。

  「ガアァ!イクゾ!コレガ…オークの射精ダ!」

  「お、俺も!でる!」

  ガミドはケツの筋肉を締め、腰をグッと押し付けた。

  「ウオオオオオオ!」

  「アオオオオン!」

  俺たちは同時に射精した。2人で同じ快感を共有していると、魂が混ざり合っていくような感覚がした。

  「ふぅ…ふぅ…」

  「はぁ…はぁ…」

  俺たちは肩で息をしながらゆっくりと地面に座った。ガミドはすっかりオークに戻っていた。

  「すご…かった…」

  「俺も、同族とやるのは久しぶりだ。さすがに疲れたぜ」

  ガミドと目が合う。なんでだろ、こんな状況で恥ずかしくてたまらないのに、胸がドキドキしてしまう。

  「へへ」

  ガミドは察した様子でゆっくり起き上がると、俺の顔に唇を近づけた。

  「ガミド…俺」

  それに答えるように目を閉じる。すると、唇に何かが当たった。そしてそれはグリグリと口の中に侵入してきた。

  「んんっ…んん!?」

  驚いて目を開けると、ガミドが俺の口に指を突っ込んでいた。

  「フフッ、何を期待してたんだ?」

  「ほい、なひふひにいへへんは!(おい、なに口にいれてんだ)」

  「わからないか?」

  舌先にほんのり甘味と塩味を感じる。そして鼻の奥から雄の臭いが駆け抜けた。

  「んおぉ!?」

  「思い出したか?これが俺の…オークの精子の味だ。そして、『レグザ』が大好きな味なんだぜ?」

  その瞬間、全身に鳥肌が立った。脳内に『ガミド』の味と臭いが記憶が蘇ってきたからだ。

  「ガ…ミド?レグザ…?」

  「あぁ、俺が5000年前から愛している魔物…『雄狼レグザ』だ」

  「5000年前から魔物を愛している?それって…」

  「俺とレグザは5000年前から交際してんだよ…あ、1000年前に喧嘩して別れたんだっけ?だから…今はセフレかな」

  「そんなことを聞いてるんじゃない…依り代と同化している魔物には意志がないはずだろ…?なのになんで…」

  「…へへ、まだわからないか?俺たち魔物はとっくの昔に『血肉の契約』を克服しているんだ。」

  「まさか…お前」

  「フフ、記憶も蘇ってきたようだし…そろそろ始めよう」

  ガミドは立ち上がると窓際に立った。そして月明かりを遮っていたシェードの紐を持つと一気に紐を引いた。

  「そう…俺は人間じゃない、魔物だ」

  月明かりに照らされたガミドの表情は不気味に笑っていた。差し込んだ月光は部屋全体を明るく照らした。俺の身体を満月の下に晒されてしまったのだ。

  【10.敗北と勝利】

  俺たちの魂が封印された日、魔物は敗北したかに思えた。

  だが、霊術の使えた俺は封印されても、辛うじて意思を保つことができた。

  意思だけとなった俺の魂は、何人もの霊術師と同化していった。

  復活もできない絶望的な状況だったが、俺は依り代を通して人間の知恵と力について学ぶことができた。

  人間は高い知性を持ち合わせ、そして秀でた『繁殖能力』を持っていた。魔族に繫殖能力がないわけではない。だが、人間の『繁栄』のスピードと比較すればその差は歴然だった。人間の寿命は短い、だが繁殖し、知識を継承することで文明を築いていった。これは、魔族には無い人間の強さだと感じた。

  封印され1000年の月日が流れた頃、チャンスが訪れた。

  それに気づいたのは、当時俺の依り代だった『ダムド』という男のある習慣だった。ダムドは優秀な霊術師であったため、20歳という若さで依り代となった。しかし若さゆえ、性欲が強く、慣れないオークの身体で毎晩、激しい自慰行為を行っていた。人間は快感に対し耐性が低く、魔物の身体特有の強烈な快感に弱かった。それを知らないダムドは魔物の快感に依存してしまっていた。

  その日は、魔物の魔力が強まる満月ということもあり、ダムドの身体は疼いていた。ダムドは寝床に転がると、オークの身体を曝け出し、乱れるように肉棒を刺激し始めた。その時俺はあることに気が付いた、毎晩自慰をしていたダムドは快感によって魂が無防備になっていたのだ。人間の魂には揺らぎがあることは知っていた、しかしここまで魂が無防備なのはこの1000年で経験したことがなかった。千載一遇のチャンスだった、俺はダムドが絶頂に達したその瞬間を見逃さなかった。

  魂に宿るすべての霊力を使い、ほんの一瞬、肉体の主導権を奪うとダムドの指輪に『血肉の契約』を施した。

  『血肉の契約』…古くから使われている、魂を服従させる霊術だ。人間が俺たち魔物を封印した時にも、これと同じ術が使われていた。だから俺は、それを逆に利用してやることにした。

  指輪に施した新たな『血肉の契約』によって、ダムドは徐々に魂の主導権を俺に渡していった。そして、次の満月晩、契約は完了した。ダムドの意識は俺の中に溶け、俺は1000年ぶりに復活を遂げたのだ。幸いなことに、俺の魂が復活していることに気づく霊術師はいなかった。それもそのはず、平和ボケした人間は、魔物の魂を判別することができなかったからだ。

  後は簡単だった。霊術師として活動する傍らで、魔物の魂が封印された装飾を集めた。このまま依り代が見つからなければ、装飾に施された封印は解け、魔物の魂は復活する。

  すべては順調だった。だが、それでいいのだろうか…。このまま魔物が復活しても、この時代の人間の文明に太刀打ちできない。魔物には、新たな力が必要なのだ。

  『繁栄』の力…思い浮かんだのはそれだった。それは魔物が持っていない力であり、人間だけが持つ力だ。

  人間はこれまで、『数』の力で魔物から勝利を収めてきた。つまり、魔物が持つ『個』の力では、『数』を持つ人間には勝てない。

  そう、魔物に必要なのは…人を凌ぐ『繁栄』の力なんだ。

  俺は早速、『繫栄』の力を手に入れるための研究を行った。

  霊術には、他の魂に触れることで、その力や能力を継承することができるとされていた。手っ取り早く、『繫栄』の力を手に入れるならば、すでに『繁栄』の力を持ったものから継承するのが好ましい。

  そして、あることを思いついた。魔物の魂を封印するために使われていた指輪。あれを使えば、効率よく人間から『繫栄』の力を奪うことができるのではないかと…。

  【11.満月の夜】

  「そして、現代にいたるまで、俺たち魔物は人間から『繁栄』の力を得るために数えきれない人間と同化してきた。その結果、俺は人間を超えた『繁栄の力』を手に入れたんだ。」

  ガミドは、誇らしげな表情を浮かべながら怒張したオークチンポを見せつけた。竿先からは艶かしく輝く透明な粘液が垂れている。

  「へへ、話が長くて眠くなっちまったか?それとも契約が『完了』して、体が疼いてしかたねぇか?」

  「グウルルルルル…!」

  「ガハハ、そんな威嚇して怖いよ、お兄さん♡」

  「グルルルル…!契約ヲ…取リ消セッ!」

  左手の指は満月の光を浴びて怪しく輝いている。

  「フフ、そんなの無理に決まってるじゃないか…契約によって魂の主導権が入れ替わる。しばらくすればお兄さんの身体は『レグザ』のものになる。でも安心してよ、主導権が移ってもお兄さんの魂が消えることはない。お兄さんの魂はレグザと同化し残り続ける。(まあ、お兄さんの人格が表に出てくることはなくなると思うけど)」

  「ウォオオオオオン!コロス!コロシテヤル!」

  ガミドの首に嚙みつこうとするも、身体が動かない。それもそのはず、満月の光を浴びた俺の身体は、『変身』を始めていたからだ。

  メキメキッ!バキッ!

  全身から生々しい音が響く。筋肉は硬直し、悪寒とともに心臓の鼓動が早くなっていく。指輪の光は点滅をはじめ、光を失い始めていた。

  「グオオオアアアア!?」

  「指輪の光が消えはじめた…ついにこの時が来たんだな、『レグザ』…待っていたよ…」

  尋常じゃないレベルで身体が発熱し、全身から蒸気が立ち上っている。目の奥が痛み視界がモノクロになると、激しい痛みとともに体の膨張が始まった。

  「ガッ…グアアアアアアアア」

  全身を駆け巡る変身のエネルギーは、皮膚を震わせ、肉を裂き、骨を曲げていく。

  容赦のない痛みと恐怖の中で、俺は不思議と安心していた。肉体が変わる中で、強烈な『解放感』を感じていたからだ。

  尻尾が生えたときや、電車の中で変身したときに感じていた『それ』とは比べ物にならない、きっと今までの自分をすべて塗りつぶしてしまうような『解放感』がこの先にあると思った。

  背中がこそばゆい感じがすると、着ていた服が猛烈にキツくなり始めた。限界を迎えた衣服が悲鳴を上げるように、ブチブチと裂けると、背中からボワッと灰色の獣毛が生えた。

  「ウ…ガアアアア…」

  「フフ、背中の毛が生えそろい始めたな?レグザの毛はフワフワであったかいんだ…」

  ガミドは嬉しそうに毛が生えそろった俺の背中を撫でる。すると、身体が反射的に尻尾を振ってしまった。

  「クゥーン…」

  恥ずかしくて、屈辱的なのに、うれしくてたまらない。気を許したくないのに、ガミドの大きな手には抗えない包容力と安心感があった。

  「レグザはナデナデ大好きだったもんな?普段は恥ずかしがって触らせてくれなかったけど」

  「グルルルル…!クゥーン…」

  「ほら、お腹も撫でてやるから、腹だしな?」

  「誰ガ…ソンナコトォ…」

  しかし、身体が勝手に従ってしまう。俺はガミドにお腹を晒し、尻尾を振ってしまう。

  「かわいいなぁ…完全にレグザになっても、これくらい素直だったらうれしいのに…」

  ガミドはニヤニヤと笑いながら、俺の腹を毛並みに沿って撫でた。それだけで、全身が気持ちよくて、ピクピクと痙攣してしまう。

  ピュルル…

  「ワフッ!?」

  俺は撫でられただけで射精してしまっていた。

  「ガハハ、そんなに気持ちよかったかぁ?ホント変態だなぁレグザは」

  「キャフン!キャイン!」

  必死に否定するが、快感を知らせる信号は脳みそに流入し続けている。

  「クゥーン…」

  (駄目だ…抗えない。このままでは本当に身も心も『レグザ』に書き換えられてしまう…)

  「それにしても、お前の狼チンポはいつ見てもエロいな。」

  ガミドの手が俺の下腹部に伸びていく。

  (い、今は駄目だ!敏感過ぎて触られたら…)

  ガミドは乱暴に俺のチンポを根元から掴むと、毛皮から引っ張り出した。

  (アッ駄目だイク!イクウウウウウウウ!)

  ブシュウウウウウウゥゥ…

  「ウオオオオオオオオオオオオオオオン!」

  「おお、大噴火だな」

  (やべえとまらない、射精が止まらないいいいいい)

  射精の快感と同期するように、身体ググンッと急激に変身した。

  直立した尻尾は引っ張られるように伸びてしまった。四肢は痙攣を起こすと、その形は変形し動物の前脚と後脚に変えていった。射精を繰り返すチンポはビクビクと震えながら、心臓から送られる多量の血液によって硬直し、その大きさをさらに肥大化させた。射精によってどれだけ精液を吐き出しても、金玉は空になることはなく、射精を上回るスピードで子種を生産し、金玉を水風船のようにパンパンで満たし続けた。

  (ああ、俺の身体…俺の身体が…)

  「ウォォン…ウォオオオン…」

  次第に変身が減速し、身体が落ち着きを取り戻していくと、射精もゆっくりになっていった。

  ピュルル…ピュル…

  射精が止まり意識がはっきりしたころ、俺の身体は完全なバケモノになっていた。

  もう元には戻れないという恐怖心と焦りを押し殺そうと、無理やり深呼吸する。肺いっぱいに空気を吸い込むと、いつもより呼吸が深いことに気づく。それもそのはず、人間の頃より一回り二回りは身体が大きくなっているのだから。

  起き上がろうとうつ伏せになり、両手両足を使って起き上がろうとする。しかし、『立ち上がる』方法を思い出せない。

  「なにモゾモゾしてるんだレグザ」

  「ウォオオオン!?」

  焦った俺は意地でも起き上がろうと、前足の爪を壁に突き立てフラフラと起き上がる。窓ガラスの反射に移るその自分の姿はなんとも滑稽で、犬の芸そのものだった。

  【12.レグザの記憶】

  「5000年前からお前は可愛いな…」

  ガミドは変身した俺の姿を見てそういった。

  「ウウォ…チ、違ウ…俺はレグザじゃ、ナイ!」

  「何言ってんだ、5000年前からずっとお前のことを見てきた。間違えるわけないだろ?」

  「ウォオオオオオン!チガウ!違ウ!チガウ!」

  薄暗い部屋の隅からガミドは、ゆっくり歩み寄ってくる。その下半身にはオークの立派な雄の象徴が怒張していて、欲望の矛先が自分であることは明白だった。

  「次、お前が復活した時、言おうと決めていたんだ…」

  「や、ヤメロォ!」

  「へへ、照れくせぇけどよ…」

  「ヤメテくれ…頭ガ…オカシク…ナル」

  「昔からお互い素直になれなかったよな…付き合ってた頃もお互い喧嘩ばかりしていた」

  「ウォオオオ!来ルナ!来ルナ!」

  「でも、俺気づいたんだ。お前がいたから今まで頑張ってこれたんだって、封印されている間、孤独と闘いながら正気を保っていられたのは…オマエとの『約束』があったからだ…!」

  「約束…?」

  その時頭の中に流れ込んできたのは、遠い昔、まだ人間と戦争をしていたころの記憶だった。

  ………

  深い森の中。敗走し人間に追われていた俺とガミドは、深手を負い岩陰に身を隠していた。

  「ハア…ハア…ガミド、お前はオーク族の中でも特に賢い…霊術の才能もある…この戦争の絶望的な状況を変えるのはきっとオマエなんだ。」

  「な、なんだよレグザ、お前らしくねえこと言いやがって…気持ち悪い。そういうのは生き残ってから言うんだよ…それに俺はまだまだだ。霊術を使えてもこの先なんの役に立つかわからない。」

  「…そんなことねえよ…お前はすごいヤツだ…俺が保証する…ハア…何度も戦いを経験した俺が初めて背中を任せてもいいと思えた。それがお前なんだ。ガミド…ハア…ハア…」

  「レグザ…」

  『魔物は見つけたか!?狼の魔物は深手を負っている!絶対に捕まえろ!』

  人間どもの勇ましい声が近づいてきた。

  「俺はきっと助からない…だから…今から最後の特攻をする。お前は隙を見て逃げろ。そして生き延びるんだ…」

  「な、なにカッコつけてんだよ!一緒に帰るぞ!」

  「…無理だ…お前もわかってるだろ?敵が多すぎる…」

  「…だが…それでも…」

  ガミドもそれは理解していた。すでに周囲には数十人の人間が取り囲んでいる。俺たち2人が生き残る可能性は皆無に等しかった。

  「魔物は魂さえ残っていれば復活できる…そういったよな?」

  「あ、ああ…でも、人間は魔物の魂を封印する術を知ってしまった…」

  「そうだな…でも…封印が解放されたらまた会えるんだよな?」

  「ああ…そう…だな」

  「なら、お前がその封印を解け…」

  「封印を解く?そ、そんなのできねぇよ!」

  「いやお前ならできるさ…お前はすごいヤツなんだから…」

  俺は覚悟を決めた。きっとこれが思いを告げる最後のチャンスだから…。

  「いつか、魔物の封印が解かれ、自由で平和な時代が訪れたら…」

  ガミドの顔を見ると、両目いっぱいに涙を貯めていた。いつも強がっているガミドのそんな弱々しい顔は見たくなかった。だから…

  「ン…!?」

  俺はガミドの唇を奪った。そして、離れ離れになっても、俺のことを忘れてしまっても、俺の魂だけは忘れないよう、ガミドの魂に俺の魂を刻み込んだ。

  「お前と一緒になりたい…」

  そう告げ、俺は岩陰から飛び出した。周囲を取り囲んでいた人間が一斉に俺に注目し攻撃し始める。

  「行けええええ!ガミドオオオ!」

  ガミドは森の奥に向かった走り出した。安心した、これで悔いはない。最愛の相手との約束を胸に、俺は人間たちの攻撃を受け止めた。

  「ガミド…約束だ…。待ってるぞ…何百年何千年でも…お前と一緒になれる日を…」

  ………

  「3000年前、お前が封印された指輪を見つけたときは…それはもう、うれしかったんだぜ…」

  「やめ…ろ…ガミド…」

  「まあ、付き合ってからは最悪だったけどな!お前とは喧嘩ばっかりだった。でもよ、お前と別れて、お前が再び指輪に封印されたときは…胸が張り裂けそうになったんだ。それで気づいたんだ。俺を満たしてくれるのはお前しかいないって、きっとお前もそうだったんだろ?」

  「言うな…それ以上…言う…な…」

  「だから、今度こそ”一緒” になろう。今度は『繁殖』の力もある。子作りいっぱいして家族を作ろう。そして俺たちで魔物が平和に暮らせる時代を作るんだ。」

  「ゥ、ウォォ…」

  『レグザ、お前が好きだ』

  ガミドが放ったその言葉は『俺』の心に深く響いた。焦りと混乱とは裏腹に、俺の胸はガミドへの思いでいっぱいになっていた。

  「ガ、ガミド!俺もお前が好きだ…」

  (ち、ちがう!何言ってんだ俺は!?)

  「…3000年前あんな恥ずかしい告白をしたからかな…1000年前は素直になれなかった、ちゃんとお前を愛してやれなかった…。だから今度巡り合ったら、お前にまっすぐな気持ちを伝えるつもりだった。」

  (なに告白してるんだ俺は…!?)

  「ガミド…今度こそお前を幸せにして見せる…だから…その…」

  「うれしいよ…レグザ」

  そう言い合って、俺たちはキスをした。依り代が変わり、形や味は変わっていても、互いのキスから感じる魂は変わっていなかった。ガミドはゆっくり口を開くと、俺は狼の長い舌を口内に滑り込ませた。

  「ンン…ムハァ…」

  互いの熱はさらに燃え上がり、俺もガミドも口を開き、噛みつくように舌を啜った。互いの牙が当たると、ビリビリとした電気信号が流れ頭をショートさせた。ガミドはキスをしたまま俺をソファーに押し倒すと、怒張した股間をわざとらしく押し付けながら俺のお腹に倒れ込んだ。

  「プハァ…犬臭ぇ口だな」

  「その犬臭いキスを欲しがって5000年も奮闘してたのはどこのどいつだ」

  「へへ、言ったな!」

  ガミドは俺の尻尾を乱暴に引っ張った。

  「キャインッ!?」

  尻尾の衝撃に、俺の身体は飛び跳ねてしまう。

  「へへ、肉体が変わっても、弱点は変わらないなぁ?」

  「ず、ずるいぞ!お前も尻尾生やせ!」

  「残念だったな!オークにはそんな雑魚い部位はないんだよ」

  「グルルルル…!」

  すると、ガミドの逞しい胸にある乳首がぷっくりと膨らんでいることに気づいた。

  「グッ…くらえ!」

  俺はガミドの乳首に噛みつく。

  「お、おいバカ!そこは!ハアン!」

  「んん~?昔は乳首感じなかったくせに、いつからこんな淫乱乳首になったんだ?ああぁ!?」

  ガミドは身体をブルブル震わせている。チンポを見ると、精液が少し出ていた。

  「ンハアアア!」

  「なあ?聞いてるんだけど?答えないと乳首嚙み千切るぜ?」

  「やぁ、やめてくれえ、言うから…言うから…」

  さっきまでの威勢は何処へやら、弱々しくなったガミドは恥ずかしそうに言った。

  「お前と別れてから…その…寂しくて…」

  「うんうん…それで?」

  「ひとりのエッチで満足できなくて…それで…ち、乳首を」

  「ほほう?俺とエッチできなくて、寂しくなって、乳首の開発はじめったってことかぁ、なるほどなぁ」

  「だけど…」

  「だけど?」

  ガミドは珍しく目に涙を貯めている。その顔は俺の中のSを擽らせた。

  「乳首感じやすくなっちゃって…その…あんまり強くしないでほしいというか…」

  「あ?感じやすいから優しくしてほしいってか?うるせえよ!お前は俺の尻尾を優しく扱ったことあんのかよ!」

  俺は犬歯の先端でガミドの乳首を咥える。

  「レ…グザ…ごめんなさい…もうしない…から…ゆ、許して」

  「うるせえ!いっぺん喰らっとけ!」

  カプリッ!

  「あああああああああああ!」

  ガミドは絶叫した。苦痛に歪んだ表情の下でチンポは大噴火していた。

  【13.いつもの】

  「なぁ…そろそろいいだろ?」

  尻尾を振り、ガミドを誘う。いつもの流れだ。

  「誰かさんのせいで、乳首が腫れちまったんだ…それどころじゃねえよ」

  ガミドの乳首はさっきよりも数倍に腫れている。結構グロテスクだ。

  「やり過ぎたことは謝るからよォ…そろそろ入れてくれよ…」

  尻を向け、ガミドを誘惑する。狼族の雄は、肛門からフェロモンを出し誘惑する。

  俺のフェロモンが他種に効くのかはわからないが、部屋いっぱいに俺のニオイが充満していることは確かだ。

  「ったく、俺のアジトに雄臭振り撒きやがって…臭くなっちまうだろうが…」

  ガミドは悪態をついているが、股間を見れば効果てき面なのは明白だった。

  「へへ、そういうお前もフェロモン出してるだろ」

  俺はゆっくりガミドの股に鼻先を近づける。オークの体臭にもフェロモンが含まれている。このニオイは繁殖の時だけでなく、優れた雄の判断基準にもなるらしい。ガミドのチンポからはフェロモンが濃い霧のように放たれており、恥垢にまみれたチンポはまさに雄の象徴だった。俺は唾を飲み込み、覚悟を決めてガミドのチンポを鼻先で思いっきり嗅ぐ。酸味のある強烈な臭いで、鈍器で殴られたような衝撃が頭に響いた。

  「ぐ、ああ、くっせえぇ…」

  「うるせえぞ…」

  「ん、はぁぁあ…玉裏もやべえぇ…」

  「よくそんなとこ嗅ぐぜ…しかも狼の嗅覚で…俺でも直に嗅ぐのはまっぴらごめんなのによ」

  そういうと、ガミドは亀頭に半分被った皮を剥くと、カリにたまった垢を俺の鼻先に擦りつけた。

  「キャフン…クゥ…」

  「へへ、こいつは効くだろ?」

  我慢できなくなった俺は、大きな口を開けてガミドを飲みこんだ。

  オークのチンポは大きいと有名だが、ガミドのそれは長さこそ平均より少し上くらいだが太さについてはどのオークよりも上だった。

  「ンゴゴ…」

  狼の大きな口をもってしても、そのすべてを咥え込むことができない。無理をすれば顎が外れそうになる。

  「んおおお…気持ちいいぜレグザ…」

  俺は舌先で鈴口からカリと包皮の隙間まで、じっくりと舐めていく。蓄積された恥垢と精液の塩味が、強烈なチンポの香りと合わさって咽せてしまいそうになる。

  「ンゴオオオ…」

  「ちょっと…我慢してくれよ?」

  ガミドが突然、俺の耳と後頭部を掴んだ。

  「ンゴォ!?」

  頭が動かせない。嫌な予感がする。

  「いくぜ…」

  ガミドはゆっくり腰を引く。

  「アガガ!?(まさか)」

  すべてを理解した瞬間、ガミドは一気に奥深くまでチンポを突っ込んだ。

  ガミドのチンポの形に喉が広がった。圧迫感と異物感で意識が飛んでしまいそうだった。

  「ングオオオオオオオ」

  「んああ…!やっべ…全部入っちまった…」

  なにが「入っちまった」だ。早く引き抜いてくれないと、窒息して死んでしまう。

  俺は前足で、ガミドのケツを必死にタップし限界であることを伝えるも、ガミドは腰を振るのをやめてくれなかった。

  ガミドが腰を振る度に、オーク族の大きなキンタマが振り子のように顔に衝突し、もっさりした陰毛が鼻先を擽る。嗚咽感とチンポの刺激臭に、唾液と涙と鼻水とあらゆる液体が顔から垂れ流しになっていた。

  「ンンンンン!」

  「や、やべ、やり過ぎた…」

  ガミドが慌てて、グボボと音を鳴らしながらチンポを引き抜く。

  「すまねえ…大丈夫か?」

  「ゲホゲホ…ゲホ…」

  「レグザ…、大丈夫か?」

  「…」

  「お、怒ってるか?」

  「…怒ってない…」

  「どう見ても怒ってるだろ…悪かったって…今ティッシュ取ってくるから…」

  ガミドは慌てて、ティッシュを取りに行った。

  「…バレてない…よな?」

  ガミドにバレないよう、チンポを前足で隠していた。

  「さっきので、射精しちまったのかよ…俺…こんなのガミドにバレたら…」

  「ティッシュ取ってきたぞ?そんな驚いた顔してどうしたんだ?」

  「な、なんでもねえよ…」

  ………

  「なぁ…今度こそ…いいだろ?ハァ…ハァ…」

  「フゥ…フゥ…わかってるよ…」

  お互いの息が荒くなっているのが分かる。これから始まるのは、エッチではなく雄同士の交尾なのだ。

  ガミドは、パンパンにイキり立った肉棒を俺の肛門に押し当てた。

  「なあ…レグザ…」

  「なんだよ…はやく入れてくれよ」

  「俺はもう『繁殖』の力を持っている。お前も不完全ながら『繁殖』の力を持っているだろう?」

  「そうだな…」

  「つまり…このまま交尾をすれば、『子を孕む』可能性があるってことだ…それでもいいか?」

  ガミドが手に入れた『繫殖』の力は、種や性別といったものを無視し自分の子供を孕ませる力というもの。それ以外にも、この力を人間に対して使用すれば魂そのものを魔物に堕とすことも可能だと言っていた。また、種族の異なる魔物同士では交尾すれば、強い力を持った魔物が生まれる可能性がある。つまり、魔物の数を急速に増やすことができる革命的な力だ。

  「フッ、何をいまさら…俺はこの時を何千年も待ちわびていたんだ。いまさら聞くんじゃねえよ」

  「いや、そうじゃない。子を孕んだら出産するまで交尾できないだろ?」

  「ああ…そういう…」

  「人間の繁殖に比べて、妊娠の期間は短いと思うが…」

  「いいから早くしてくれ…俺はお前の子が産みてえんだよ」

  俺のその言葉に、ガミドの竿がビクンと動いた。

  「言質とったぞ。覚悟しろよ?」

  「ああ」

  ガミドが腰をゆっくり落とすと、俺の中にガミドが入ってきた。

  「グオオオ…あったけぇ…」

  「クゥ…ン…デカすぎる…」

  変身したばかりのこの身体に、ガミドの極太チンポは難易度が高過ぎる。

  俺の綺麗だった肛門は、ガミドのチンポによって腸壁を伸ばされ、ミチミチと音を立てた。

  「グオオオ…クッソ締まるぜ」

  「ウォオ~ン…」

  「もう少しで半分だぁ…気張れよレグザ」

  まだ半分なのかと落胆した。するとここにきてアナルが一段とキツくなる。

  ガミドのチンポは、竿の真ん中あたりが太い。その為、アナルを無理やり引き延ばされるような激痛が走った。

  「ォオオオ!締まる!締まるゾ!」

  俺の苦労なんて知らず、快感でガミドの竿はさらに太くなる。

  「ゥ…オオオ…オオオ」

  チンポの圧迫感と熱気で頭がぶっ飛びそうだ。すると、俺の苦しそうな様子を見て、ガミドが背中を抱きしめてきた。ガミドの心音は爆発しそうなほど高鳴っている。

  「もう少しだ…ここを超えれば…」

  グボッ!

  その瞬間、チンポが根元まで一気に挿入された。

  「ウォオオオンン…!!」

  「レグザの中に全部入ったぜ!」

  5000年の間何度もエッチしたことがあるのだが、ガミドのチンポが根元まで全部入ったのは今回が初めてだった。尻の中でガミドの形がはっきりと分かる、それがとても嬉しくもあり、身体がガミドによって作り替えられているようで少し怖かった。

  「は、腹が熱いィィ…」

  全身から汗が吹き出し、毛皮はグショグショになっていた。それくらいガミドの竿は俺に熱を感じさせていた。

  「ほら、ここ触って見ろよ…」

  毛皮のせいで気が付かなかったが、お腹を触ると下腹部がガミドのチンポによってボコッと膨らんでいた。

  「まじかよ…」

  「すげぇな…いままでこんな入ったことなかったよな?今回すんなり入ったってことは、俺たちの肉体は前より丈夫になってるのかもな」

  確かに、ガミドの極太チンポを挿入されて圧迫感はあったけど、痛みはそこまで感じなかった。しかしこのまま動かされたら、腹の中がぐちゃぐちゃになってしまいそうだった。

  「…お前のチンポで…腹が壊れそうだ…」

  「大丈夫だろ、きっとお前の中も丈夫になってるはずだ。それに…」

  「そ…それに?」

  「お前は俺専用になるんだ…アナルが壊れても問題ない」

  「ガミド…てめぇ」

  「じゃあ、動くぞ」

  ググ…

  ガミドが腰を引き始める、すると直腸が引っ張り出されるようにチンポが引き抜かれた。

  「ちょ、待っ」

  スパンッ!

  「…オオオオオオオオン!?」

  ビリリッと電流のような衝撃に、一瞬意識が飛んでしまった。

  チンポが動く度に、接合部の痺れが全身に広がり、身体を支配していく。

  「もう一発!」

  「ウォオオオオオオオ…」

  (やべ…まじで意識が…飛びそう…)

  「やっべえ…締め付けヤバくて…気持ち良過ぎて…チンポ融けそう…だ…!もう…我慢できねえ!」

  ガミドは快感で痺れ始めた腰に渇を入れ、ケダモノのように腰を動かし始めた。

  パンパン!パンパン!

  「グオオオオ…!」

  「ウォオオオオオ!ウォオオオオオン!」

  (キモチイイ…も、もう…ダメ…)

  「ウォオオ…」

  【15.混濁】

  パンパン…パンパン…

  (俺…何してたんだっけ?)

  ズン…!ググッ!

  (なんか…ケツが…熱い)

  「レグザ…レグザ…はぁ…はぁ…」

  「な…、なにが…起きて」

  『レグザ』と呼ぶ声で目を覚ますと、そこはガミドの部屋だった。

  窓を見ると、外はすっかり暗くなり空には大きな満月が浮かんでいた。窓ガラスの反射に俺の姿はなく、代わりに恍惚とした表情を浮かべた狼のバケモノと、背後で腰を振るオークのバケモノが映っていた。

  「あれ…俺は…どこに…?あっ…ケツが…」

  「グオオオオ…『レグザ』、気持ちいいか!?」

  耳元で誰かが吐息混じりに俺にそう言った。

  「『レグザ』…?俺は…『レグザ』…じゃない…俺は」

  朦朧とする意識の中、心の奥に眠っていた焦りと恐怖がじわりじわり蘇ってきた。

  「違う…俺はレグザじゃ…ない…!」

  (そうだ…俺は…俺は…!)

  「お前は…?」

  後ろを振り返ると、そこには汗だくになって腰を打ち付けるオークの姿があった。

  「お前は…ガミドか?これは一体?」

  「まじか…!すごいな兄さん、あれだけ魂を沈めたのに戻ってくるとは…!」

  「沈めた?」

  「いや、その感じだと自分の意志で帰ってきたわけじゃなさそうだな。そうか…レグザが気絶したのか」

  「レグザ…?」

  「はぁ、本当はレグザと交尾したかったんだが…覚醒してしまったなら仕方ないか。この際お兄さんが二度と戻ってこないよう、お兄さんの精神を完全に堕としてしまうか…」

  ガミドはそういうと俺をやさしく抱きしめた。

  「は…離れろよ」

  「離れるもなにも、もう俺のチンポとお前のケツマン繋がってるけど?」

  「えっ?ええ!?」

  ケツに感じる圧迫感が鮮明になっていく。

  「え!?ああ、け、ケツが!?」

  ガミドのチンポが俺のケツに繋がっていたのだ。しかも、接合部はオークチンポによって捲れ上がり、かつての綺麗な尻穴は見る影も無くなっていた。

  「どうだ?すごいだろ?お前のケツマンコに俺の極太オークチンポがぐっぽり全部入ってるんだぜ?」

  「う、噓…こんな大きなチンポが全部はいってるのか!?それに、俺の身体…なんだよこれ完全に狼になってる!?」

  「そうだぜ、窓の反射をよく見てみろよ。今映ってる狼、それがお前なんだ」

  「なんだよこれ!?これが…俺!?嘘だろ?俺は人間…ニンゲンだ!」

  「ニンゲン?こんな姿になっておいて、ニンゲンな訳が無いだろ」

  そう言ってガミドはいやらしく狼の身体を撫で回す。

  「ちがう!何かの間違えだ。きっと着ぐるみとか、特殊メイクとか…」

  「はぁ、さっさと認めて気持ちよくなっちまえよ!オラッ!」

  スパンッ!とガミドの気付けの一撃が俺を貫く。すると、否定できない快感が尻尾の先まで響いた。

  「ウォオオオオオオオオン!?」

  「そうだ!それがレグザの遠吠えだ!」

  「ウォオオオン!?キモチイイ…ち、ちがう!俺はレグザじゃない…」

  「うるせぇな!頭空っぽになるくらい遠吠えしやがれ!」

  ガミドは俺の腰をがっしり掴むと、荒々しく腰を打ち付けた。ガミドの肉棒が俺の前立腺を押し潰す度、俺のチンポは連動するように大きく震え、強制的に絶頂を迎えてしまう。

  「ウォオオオオオオ…!?」

  「うお!?レグザが射精するとすっげえ締まるぜ!グオオオオオ!」

  ガミドはさらにヒートアップする。激しく出し入れされる接合部は、白く泡立ち摩擦熱によって痺れ始めた。腹の奥はガミドの熱によってトロけていた。

  「ウォオオ!?アオオオオ!」

  気持ち良過ぎて吐息交じりの遠吠えが漏れてしまう。ガミドも同様、雄としての本能からか野太い声を漏らし腰を打ち付けていた。

  「ウオオオオオオオオ!オオッ!グオオオ!」

  「アオオオオン!?アオオオオオオオオオン!」

  ガミドの雄叫びに触発されるように、俺も自然と遠吠えを漏らしてしまう。

  「ウオオオン…ウオオオン!」

  遠吠えをすると、頭が真っ白になってすごく気持ちがよかった。だが、それと同時に自分を見失いそうにもなっていた。

  「もっとだ!もっとレグザの声を聴かせてくれ!」

  「ンン…や、やめろぉ…オオオン…」

  かすかに残る理性を手離さないよう必死に堪えていた。しかし、ガミドの責めは俺の理性がを着実に削り、更なる快感へと誘おうとしていた。

  「レグザのケツすごい締まって…キモチイイゾ…レグザはどうだ?俺のチンポは…キモチイイか?」

  「キ…キモチイイ…良くない…!良くない…!ウォオオン…!」

  「そうだよな!キモチイイよな!レグザの気持ちッ!感じるッ!ふぅ…そろそろ俺…!」

  俺の中でガミドが大きくなっているのを感じる。限界が近いのだろう、ガミドの腰使いは小刻みな動きから、押し込むような深く鋭いものに変わっていった。

  「そろそろ…イクゾ……お前のキモチイイとこしっかり当ててやるからな…!グオオオ…」

  ガミドは一番奥に狙いを定め腰をグッと落とすと、その一点のみを集中攻撃する。

  「グオオオオオオ…!」

  「ウォオオオオオオン!?当だる゛!当た゛って゛る゛からアアアアアア!」

  ひと突きひと突きの衝撃が直接脳を打撃してくる。その苦痛にも等しい快感からは逃れらなかった。

  「レグザアアアア!俺の子供孕んでくれ!元気な子供産んでくれ!」

  ガミドの決定事項に、拒否権なかった。逃げ場のない快感に俺の思考はあっという間にぶっ飛んだ。

  「ウォオオオオオン!アォオオオオオオン!アオオオオオオオオオオオオ!」

  「イイゾ!もっとだ!もっと吠えるんだ!グオオオオオ!」

  遠吠えの度に、狼の身体が熱くなるのを感じる、同時にガミドの『熱』を感じる。きっとこれが『繫殖』の力なのだろう。その力をこの身に受けてしまえば、俺の魂は完全に魔物に染まってしまう、そんな気がした。

  「イヤダアアアア!オレハニンゲンナンダアアア!ウォオオオオオン!」

  俺に残された最後の理性が、悲鳴を上げるようにそう懇願した。しかし、ガミドの熱は沸点に達していた。

  「げ、限界だ!レグザイクゾ!イクゾオオオオ!」

  ガミドはそういうと、俺の肩を掴みグッと腰を押し込んだ。

  (イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ)

  ガミドの金玉がドクンと脈動し、竿が根元から大きく膨らんだ。そしてその瞬間腹の奥にガミドの熱が注ぎ込まれた。

  「アオオオオオオオオオオオオン!」

  「グオオオオオ!」

  ドビュビュウウウウウ!!

  「アッ…アアッアア…」

  腹の中に注ぎ込まれた熱は、一気に腸内を駆け上がり俺の腹を満たした。

  それと同時に、俺の意識は黒く塗りつぶされていった…。

  【16.目覚め】

  「おはよう…レグザ」

  ガミドの声で目を覚ます。

  「うう…」

  頭がガンガンする…今日は体調が優れない。

  「体調はどうだ?」

  「うぅ…」

  ガミドの心配する声に手を握って答える。

  「『予定日』までもう少しだもんな…。何か欲しいものがあったら言ってくれ!」

  「うん…いつもありがとう…」

  あの日から数ヵ月が経った。俺のお腹はすっかり大きくなっていた。今日みたいに体調の悪い日もあるが、ガミドは俺を支えてくれている。

  「あ、動いた…」

  「ほんとか!?俺にも触らせてくれ」

  ガミドは嬉しそうに俺のお腹に触れる。その光景が堪らなく幸せに感じた。

  「ガミド…」

  「ん?なんだレグザ」

  「愛してる…」

  俺は起き上がるとそっとガミドの唇にキスをした。

  「へへ…ごめんなさい」

  「ッたく…無理に動くな。キスならいつでもしてやる」

  「うん…」

  「それと…俺も愛してる…」

  そうして俺たちは再び熱いキスをした。

  おわり

  【17.1000年後】

  魔物が復活して1000年が経った。

  封印されていた魔物はすべて解放され、英雄ガミドと魔族長レグザの力によって魔物の数は急激に増加した。80億人近くいた人類のその大半は魔物化し、魔物と人間の立場は逆転した。

  虐げられ封印されていた魔物は、6000年の時を経てついに平和な日常を手に入れたのだった。