セリオーン&セリアンスロゥプTRPG

  ■このTRPGについて

  ここは、かつてセリアンスロゥプだった「セリオーン」とやがてセリオーンになる「セリアンスロゥプ」2種類の獣人が暮らす世界。

  全ての獣人は最初は皆セリアンスロゥプなのだが、長期間飢えに晒されるとたんぱく質の設計図であるDNAのメチル化が進行し、セリオーンになるのだ。

  セリオーンになると自己生成可能な栄養素とそうでない栄養素が変化し、セリアンスロゥプを捕食するようになる。

  とはいえ、一方的な捕食などではなく、セリアンスロゥプもまた、生成できない栄養素を補うため、セリオーンを捕食しており、両者は相互捕食の関係にあるのだが……。

  さて、話を戻そう。

  セリアンスロゥプが増えてもセリオーンが絶滅することはない。

  セリアンスロゥプが飢えればセリオーンになるものが増えるからだ。

  しかし、セリオーンが増えすぎてしまえば、セリアンスロゥプを駆逐してしまい、獣人全体の絶滅につながる。

  そこでセリオーンが増えすぎないように戦いの役目を背負う者、セリオーン狩りの出番というわけだ。

  その一匹がぼくレオフォルトだ!

  しかし、ある時、依頼を見て絶句する。

  親友の狼ガルディオンがセリオーンとして手配されていたのだ。

  ぼくが依頼を拒むと同業者の竜神ドラゴリンクスが名乗り出た。

  「どうして。ガルディオンとは友達でしょ?」

  「俺たちはセリオーン狩りだ」

  ぼくあ言葉が出ずにドラゴリンクスに任せた。

  しかし、ドラゴリンクスはしくじってしまった。

  ガルディオンに喰われてしまったのだ。

  おそらく本気が出せなかったのだろう。

  言葉では強がりつつも、本当は戦いたくなどなかったのだ。

  これで、この街にガルディオンを倒せるほど強いセリオーン狩りはいない。

  ガルディオンが殺される心配はなくなったはずだった。

  なのにある時、ガルディオンは僕の前に現れた。

  「なぁ?なぜ倒しに来ない?

  「好きだし戦いたくないんだもん」

  「この街で誰かが死んでもか?」

  「いつものことだよ」

  「お前はセリオーン狩りだろう?」

  「そうだね?」

  「ならお前を喰う!!!」

  「どうして!?」

  ぼくはなんとか逃げ出した。

  そのt気涙を浮かべるガルディオンの姿が今でも印象に残っている。

  何で阿弥陀を浮かべていたのだろう?

  ドラゴリンクスを殺してしまったから?

  ぼくがセリオーン狩りとしての責務を全うしなくなったから?

  セリオーンであることが心細いから?

  ぼくは上司にドラゴリンクスが何でセリオーン狩りになったのかを聞いた。

  「セリオーンをs助けるためだといっていた」

  それだけ?

  ほかには何も言ってなかったの?

  ドラゴリンクスの本心を知る者は誰もいなかった。

  ぼくはガルディオンの前に現れた。

  「やっと戦う気になったのか?」

  「わからない!

  「でも、ぼくはドラゴリンクスとキミを裏切りたくない。

  「だから君の前にいる」

  戦いが終われヴぁガルディオンの穏やかな死顔があった。

  ぼくには相手の尊厳を変えてまで、相手に逃げ道を与える言葉をかける勇気がなかった。

  でもいつか、セリオーンも自信を持って生きられるような言葉をかけられたら良いな。

  そう願いつつ、一歩ずつ歩み始めることにした。

  ■依頼を受けるフェーズ

  キミのキャラクターは、まだ正体のわからないとある「セリオーン」の討伐を依頼されることになる。

  このフェーズでは、どのように依頼を受けたのか、描写することになる。

  しかしながら、キミのキャラクターが依頼を受けるには、キミの操作するキャラクターが必要だ。

  まずは、キャラクターを作ろう。

  (1)能力値の決定

  次のA~Fの中からキミのキャラクターの能力値を選ぼう。

  野生 奇襲 支配 鋭敏 勇猛 AC

  A 6 3 3 3 6 3

  B 6 3 3 3 3 6

  C 3 6 3 6 3 3

  D 3 6 3 3 3 6

  E 3 3 6 6 3 3

  F 3 3 6 3 6 3

  (2)種族の決定

  狼人や狐人、或いは鷲人や蛇人、竜人など、キミのキャラクターが何系の獣人なのかを決めよう。

  (3)メチル化進行度の決定

  キミのキャラクターがどのくらいメチル化進行度が進んでいるのか、それを決めよう。

  既にセリオーンになっていたとしても、セリアンスロゥプの振りをしてセリオーン狩りをしている可能性も充分にある。

  1~5のスコアの内、3以上でセリオーンだ。

  すべてのセリオーンはセリアンスロゥプの見分けが付くが、セリオーンの見分けが付くセリアンスロゥプは限られてくる。

  セリオーン狩りには、セリアンスロゥプの見分けが付くもののみがなれため、キミのキャラクターは「セリオーン」か、或いはセリオーンに見分けを突く能力を持ったセリアンスロゥプである。

  (4)依頼の受け方の決定

  キャラクターがどのように依頼を受けたのかを決めよう。

  迷う場合は、次の中からd6を振って決めよう

  1:依頼人に脅迫された

  2:親しい依頼人から頼まれた

  3:事務的に依頼を受けた

  4:親しい知り合いの受けた依頼を引き継いだ

  5:報酬に釣られた

  6:誰かが強要された依頼を庇って引き受けた

  (5)名前の決定

  ここまでの情報をもとにキャラクターの名前を決めよう。

  これでキャラクターは完成だ、以降は次の5つのフェーズを順に処理していくぞ!

  ■討伐対象と出会うフェーズ

  討伐対象の「セリオーン」とは知らず、その正体である獣人に偶然出会い、仲良くなるフェーズ。

  出会ったきっかけを、次の中からd6を振って決め、そこからどのように仲良くなっていったのか、それを描写しよう。

  1:獲物を横取りされた

  2:大切な誰かを食べられた

  3:妨害を受け、獲物を取り逃がした

  4:セリオーンを匿っているところを見られた

  5:セリオーンの恋人がいることがバレた

  6:獲物として狙われたことがあった

  ■討伐対象だと知るフェーズ

  些細なことをきっかけに仲良くなったあの獣人が、討伐対象だと知るフェーズ。

  どのように、討伐対象と知ったのか、それを描写しよう。

  PC全員で任意の能力値+2d6お振り、最も高い数値を出したPCの提出した証拠から、依頼人が討伐対象の正体を突き止めてしまう。

  依頼人から討伐対象の正体を告げられるので、その反応を描写しよう。

  ■向き合い方を悩むフェーズ

  討伐対象である「セリオーン」との向き合い方の葛藤を描写するフェーズ。

  討伐対象との向き合い方の葛藤を描写しよう。

  キャラクターの生い立ちなど、過去のエピソードを考え、それに対してキャラクターの抱いた感情と絡めて、討伐対象を狩りたくない気持ちと狩らねばならない理由の相反を描写しよう。

  1:セリオーンになった大切な誰かを狩った過去がある

  2:セリオーンに狩られそうなところを別のセリオーンに助けられたことがある

  3:セリオーンに大切な誰かを食べられた過去がある

  4:セリオーンになった大切な誰かに裏切られたことがある

  5:セリオーンと恋仲になり、破局したことがある

  6:セリオーンに育てられたことがある

  ■向き合い方を決めるフェーズ

  討伐対象である「セリオーン」への向き合い方を確定し、依頼主を裏切るか討伐対象の「セリオーン」につくのかを決め、PC同士で戦うフェーズ。

  戦闘ではラウンドと呼ばれる単位で区切られ、各PC1ラウンドに1回攻撃伎を使用できる。

  戦闘の手順を見ていこう。

  (1)続行と移行の確認

  PC全員のINIが0の場合、INIに奇襲と同じ値を代入して、新たなラウンドへ移る。

  セリオーン側陣営と依頼主側陣営、どちらかのPCすべてが戦闘から脱落した場合は戦闘を終了し、次のフェーズに移る。

  (2)行動キャラを選ぶ

  INIが最も高いPCの中から行動するキャラを選ぶ。

  GMがおこなう。

  (3)キャラクターの行動

  攻撃伎の中から1つ選んで使用する。

  <アサルトクロー>

  自分が直前のラウンドに攻撃した相手のみを対象にできる。

  対象のAC+2d6と自分の野生+2d6を比較し、上回ることができれば、対象に1ダメージを与える。

  これにより、ダメージが5になったキャラクターは、戦闘から除外される。

  <咆哮>

  自分が直前のラウンドに攻撃していない相手のみを対象にできる。

  対象の勇猛+2d6と自分の野生+2d6を比較し、上回ることができれば、対象に1ダメージを与える。

  これにより、ダメージが5になったキャラクターは、戦闘から除外される。

  <不意打ち>

  そのラウンド中まだダメージを受けていない相手のみを対象にできる。

  対象の鋭敏+2d6と自分の奇襲+2d6を比較し、上回ることができれば、対象に1ダメージを与える。

  これにより、ダメージが5になったキャラクターは、戦闘から除外される。

  <追い打ち>

  そのラウンド中既にダメージを受けている相手のみを対象にできる。

  対象のAC+2d6と自分の奇襲+2d6を比較し、上回ることができれば、対象に1ダメージを与える。

  これにより、ダメージが5になったキャラクターは、戦闘から除外される。

  <ヴェノムスファング>

  呪毒状態でない相手のみを対象にできる。

  対象の鋭敏+2d6と自分の支配+2d6を比較し、上回ることができれば、対象に呪毒を付与し、1ダメージを与える。

  これにより、ダメージが5になったキャラクターは、戦闘から除外される。

  <刻印>

  呪毒状態の相手のみを対象にできる。

  対象の勇猛+2d6と自分の支配+2d6を比較し、上回ることができれば、対象の呪毒を解呪し、1ダメージを与える。

  これにより、ダメージが5になったキャラクターは、戦闘から除外される。

  (4)行動済み確認を0に

  行動したキャラのINIを0にする。

  ここまでの4つのステップを繰り返すことで戦闘は進んでいくぞ!

  PC同士での戦いは、あくまでストーリー上の演出のためであり、戦闘の勝敗は重要ではない!

  巧く負けるのも、手段の一つだ!

  ■結末を描写するフェーズ

  結末が描かれるフェーズ。

  敵対するか味方となるか、戦いの勝敗はともかくとして、確定した向き合い方に相応しい結末を描写しよう。

  ※用語について

  2d6

  サイコロ2つを振った出目の合計。

  GM

  ゲームマスターの略。

  本ゲームにおいては、ルールを教えながら、プレイヤーの話す機会を管理し、ゲームを進める司会の側面が強い。

  PC

  プレイヤーキャラクターの略。

  プレイヤーの操作する獣人であり、おのおののプレイヤーは、1人1体これを扱うことになる。

  ■世界設定

  セリアンスロゥプは、少量のセリオーンの肉と植物両方食べる。

  セリオーンは、セリアンスロゥプの肉のみを食べる。

  セリオーンは、セリアンスロゥプとセリオーンを見分けることができるが、セリオーンを見分けることのできるセリアンスロゥプは限定される。