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「なぁにが年末年始じゃぁぁぁ!」
と、凄まじい怒号を上げながらこれまた凄まじい速度でキーボードを打ち込むのは獅子。
長いこと家にまともに帰っておらず、普段はしっかり手入れされている鬣もボサボサ。シャツとネクタイはよれよれ。なんともだらしない格好である。
「ま、まぁ、ほら、これ終わったら特別休暇って事で一週間ぐらい休めるから…」
と、優しい口調で獅子をたしなめるのは狸。
同じ種族の雄と比べて随分ほっそりしており、よく「ご飯食べてる?」とか言われるぐらいだ。
こちらもやはり毛並みはボサボサ。目の下に―ちょっと分かりづらいが―隈も完備。
狸の言葉に獅子はむぅぅ、と唸った。
「確かにそうなんすけど…だからって二人はしんどいっすよ。」
そう、割と広い部屋の中、獅子と狸は二人で必死に仕事を片付けているのだ。
年末年始は職場で。休日返上。
「でもさ、五日休み!と一週間休み!なら一週間の方がいいでしょ?」
ぐうの音も出ない。
年末年始でる代わりに三が日終了後、長めに休みが貰えるのだ。
長く休めるとなれば出たい!と獅子も思い自ら出勤を申し出たのだが。
「…まさか部長と俺の二人しか出ないとは思わなかったんですよ。」
「僕もそれは予想外だった。皆年末年始は休みたいんだねぇ。」
でも、と狸は続ける。
「ほら、休み明けにこの量の仕事を皆やるからね。いやぁ、楽しみだね。僕達がのんびり休んでる間、鈍った体でいきなり徹夜。想像しただけでわくわくしちゃうね。」
笑顔でとんでもねぇ事を口走り鼻唄を歌う狸。
柔和な見た目、口調ではあるが意外と腹黒なのだ。
逆らわんようにするか。そう思いつつ獅子は再びキーボードを叩き始めた。
パソコンから響くファンの音。そしてキーボードを叩く音だけが支配する部屋で。
「ん…ふぅぅ…疲れた。」
狸が伸びをし、椅子にだらしなく寄りかかるとそう呟いた。
「そうっすね。休憩しますか。」
「そうしよ。コンビニは空いてるかな。…いや、その前に。」
何かを思い付いたように、狸は舌なめずりをするとシャツのボタンを外しながら獅子に近づいた。
「ちょっとシようよ。疲れてる時って、いっぱい出来るよね?」
引き締まっている胸を晒し、狸は獅子の膝に腰かけた。そして股間に手を伸ばす。
「…ちょっとですみます?それ。俺めっちゃ溜まってますよ?」
その刺激に肉棒がむくむくと大きさを増して。獅子は不適に笑う。
「別にちょっとじゃなくていいよ。誰も来ないし。」
「じゃあ早速。お願いします。」
頷く獅子に、狸は妖艶に笑った。
チャックをずらし、獅子の下着の隙間から巨砲とも言える肉棒を露出させる。
風呂に入っておらず、暖房の利いた部屋にいたせいで汗をかいていたのか、もわ、と濃密な雄の臭いが二人の鼻を刺激した。
「やっぱエッチな臭い。好きだよ。」
狸もズボンを太ももまでずらし、ひくつく雄穴をさらした。
触れられてもいないのに、既に準備万端。肉棒もしっかり勃起中。
「部長もめっちゃエロイっす。あー、我慢できないんで、いきなりいいっすか?ってかいきます。」
ふんす、と鼻息荒く。獅子は腰を引き、狸の体を少しだけ持ち上げると、すぐさま雄穴に肉棒を突き入れた。
「んあっ!ふっ…ぅぅ…♪」
僅かに喘ぐような声を上げ、狸はその表情を恍惚の物へと変えた。
腸内を満たす肉棒。その熱は自分一人では得ることの出来ないものだ。
繋がったまま、二人は濃厚な口付けを交わした。
互いの口腔内をこれでもかと舌で掻き回し。
やがて獅子は椅子がずれないよう、足を踏ん張りながら腰を振り始める。
ずちゅ、ずちゅ、と粘液が擦れ、泡立つ音。
ぴちゃぴちゃと唾液が交わる音。
「んぶぅっ…あむっ…はふぁ…あんっ…♪」
「ぶはっ…部長のトロ顔たまんねえっす…!ケツマンもトロトロ…!」
「んふっ…君がいっぱいしたからでしょ…?もう僕の体は君専用。もっと好きにしていいんだよ?」
「お言葉に甘えて…ッ!」
ギシギシと椅子が軋む。
それほど強く腰を振り、狸の前立腺を亀頭で突き上げる。
その度、狸の肉棒から先走りが溢れ獅子のシャツを汚す。
「あっ、あんっ!んあっ!そこっ、いいっ!」
蕩けながらもどこか余裕の感じられた表情が徐々に追い詰められていく。
獅子は興奮を抑えきれない。
それすら狸の思惑通りだと、解っているのに。
ズブズブとさらに強く、奥へ。
肉棒が膨らみ、睾丸が震えた。
「部長…ッ!出ます…!」
「んっ…!メスイキ、させて!」
ぎゅうっ、と肩を強く抱き。
獅子は声にならない咆哮を上げると腰を数度大きく痙攣させた。
迸る白い欲望は狸の中を満たして。
腹がぽこっ、と膨らむ。
「んっ、ぁぁっ!メスイキっ、くるっ!んっ!ぁっ、ぁぁぁ!」
びくん、びくんと大きく痙攣し、狸は唾液を溢しながら目尻を下げた。
射精こそしなかったものの、快楽は十分に得たらしい。
はぁはぁと二人の呼吸が響いて。
「…部長、もう一発、いいっすか?」
狸の中で萎えることなく勃起したままの肉棒をゆるりと動かし、獅子は狸に尋ねた。
狸はこくり、と頷いた。
「もちろん。仕事は後々。」
広い部屋で、二人の嬌声は響き続ける。
…二人の仕事が終わったかは、想像に任せることにしよう。
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