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たちきちさんとねこさわさん

  「なぁなぁ、お前ら昨日配信されたあれ、見たか!?」

  

  と、興奮したような口調でー実際とてつもなく興奮しているのだろう、鼻息荒く、股間も盛り上がってるー学ランのボタンを適度に外しラフな格好に近づけている牛が自分の友人達のグループに話しかけた。

  人の青年は当然、と言わんばかりに頷く。

  

  「ねこさわさんとたちきちさんだろ?やっぱやっべーよな、あれは。」

  

  「ガチで外っぽいもんな、あれ。最初は庭とかだろ、って言われてたけど。」

  

  と、こちらも牛ほどでは無いが、やはり股間を膨らませている豹。

  彼らの話題はR-18な動画であり…年齢的には非常にまずいのだが。まぁ性欲というのは抑えきれないものである。

  

  「ねこさわさんの喘ぎ声とかマジどエロ過ぎるよなぁ!あれ聞くだけで俺イけるようになったわ!ぶち犯してぇ!」

  

  「わかる。ほんとわかる。」

  

  「相当昔から配信してるのに未だにどんな人物か特定されてないってのもすげぇよなぁ。」

  

  「色々場所変えてたりしてるらしいからなぁ。会えた奴もいないって言うぜ?」

  

  と、まぁ朝早くからお盛んな事である。

  下世話な話題で盛り上がっていると…

  

  「次の休みはどこ出かけよっか。」

  

  「この前は山だったし、海とか…あぁ、でも川とかも良いよねぇ。」

  

  のんびりとした口調の狼と獅子が教室に入ってくる。

  両方ともにしっかりと学ランのボタンを締め、少々大きめのメガネをかけており。楽しそうに旅行雑誌を開いて。

  

  「よぉ、おはよう!委員長!」

  

  「あ、うん、おはよう。」

  

  牛の声の大きさに少しビクッ、としながら狼は微笑み挨拶を返す。

  隣にいた獅子も同様だ。…二人とも同年代の同じ種族の雄から見れば相当細身であり、ぽきっ、と折れてしまいそうだ。

  

  「委員長と副委員長は見たか?あの動画。」

  豹の問いかけに首を傾げる狼。それを見ていたヒトの青年は苦笑する。

  

  「委員長があんなエロサイト見る訳ねぇって。ってか知ってるか?ワンニャン動画。」

  

  狼と獅子は顔を見合わせ…何かを察したのか顔を赤くし慌てふためいているようだ。

  

  「あ、いや、えっと、その!」

  

  「し、知って…あー、あー、うん?」

  

  そのリアクションがおかしく、三人は笑った。

  

  「ウブいのうウブいのう!」

  

  「まぁ真面目なのが二人のいいところだ、そのままでいてくれよ!」

  

  二人は顔を下げ、おずおずと三人から離れた場所に座った。

  旅行雑誌を机に広げて、話を続ける。その間も当然三人の会話は聞こえてくる訳だ。

  やれねこさわさんの胸撫で回したい、だとか。

  たちきちさんのチンコでなら処女卒業したいだとか。

  特定されねぇかなぁ!されたら即座に犯しに行くわ、とかとか。

  真面目な二人には少々恥ずかしい話だろう。

  しかし。

  二人は少しだけ頰を釣り上げる。

  [newpage]

  

  

  今日は月例の委員長会議。放課後に行われ、夕方まで続く。

  それが終わり。誰もいない教室の中で、狼は資料をまとめながらメガネを外した。

  

  「…ふふっ。」

  

  狼が笑う。誰もいないこの時間は、話がしやすくて好きだ。

  

  「この前は相当激しかったからね、大好評みたいでよかったよ。」

  

  そう言いながら獅子もメガネを外すとスマホを取り出した。

  開くサイトは、朝早くからお盛んな話題をしていた三人の種になった、ワンニャン動画。

  年齢性別問わず様々なエロ動画を数多く取り扱っている、超有名サイト。

  再生数上位となるとそれの広告収入やスポンサーから提供される資金だけで一生食っていけるとまで言われるほどだ。

  その分当然投稿者も多く、数々のエロ動画が日々投稿されては再生数を競い合っている。

  その中でも、三人が話題にしていたねこさわさんとたちきちさん、というコンビが投稿している動画は相当な人気があり、投稿されれば連日ランクインは当然、というレベルなのだ。

  

  「そうだね。相当激しくしちゃったからなぁ。」

  

  狼は背伸びをし、欠伸をすると獅子のスマホを覗き込む。

  会員用ページにログインすると、大量の通知。再生数が一定を超えると通知がくる仕組みだ。

  

  「僕も啼きまくっちゃったからね。さすがにバレちゃうと思ったよ。」

  

  「可愛かったなぁ。ふふっ。」

  

  言いながら狼は獅子の頭を撫でる。

  素顔を隠し、声も喘ぎ声や唸り声以外は消してある。そして何より二人の人気を支えるのは…

  「次はここの川なんてどうかな。たまに人通りがあるし、家もそこそこあるみたいだよ。」

  自分のスマホを取り出し、狼は写真付きの地図を獅子に見せる。彼のいう通り確かに住宅がまばらにある。

  旅行雑誌ではその川の絶景スポットを写しているため、周辺の様子は分からなかったのだ。

  「いいね。…今度はバレちゃうかな。」

  獅子の言葉に狼は笑う。…とても妖しく。

  「そしたら、人生終わっちゃうね。」

  獅子のスマホから喘ぎ声が聞こえる。長時間放置していたせいで動画が自動再生されてしまったようだ。

  流れる動画。

  それは。

  

  [newpage]

  

  

  「あれ、成樹(ナルキ)、今日も旅行するの?」

  

  と、狼―成樹の母親はお玉を片手に成樹に問いかけた。

  成樹はうん、と頷く。その恰好はラフなものだ。季節も春を少し過ぎた後であり、暖かいためだろう。

  Tシャツ一枚に、長ズボン。にょろん、と飛び出た尻尾には袋が付いている。汚れると洗うのが大変なのだ。

  そしてデイバックとポーチ。すっかり慣れているような恰好である。

  

  「うん。今回は川のせせらぎでも聞こうと思って。」

  

  「あらあら風流ねぇ。光義(ミツヨシ)君と?」

  

  「そ。旅行雑誌二人で見てたらここいいねぇって話になって。」

  

  「お泊り?」

  

  靴の紐をぎゅっと絞めて。成樹は一瞬だけ邪な笑みを浮かべてから…にっこりと、いつも通りに優しく微笑んだ。

  

  「うん。」

  

  「気を付けてね。」

  

  「大丈夫だよ。行ってきます!」

  

  そして成樹は家を元気よく飛び出していく。

  趣味は旅行。それも貧乏旅って奴だ。行ける所まで自転車で行き、そこから普通列車、それも安上がりにすむ、時間のかかる乗り換えなどを利用して、寝泊まりはネカフェ。

  そういう風に家族や友人には話している。だがそれは真実ではない。

  近くに住んでいる二人は並んで自転車を漕ぎ、最寄り駅に向かうと自転車を共営の駐輪場に停めた。

  

  「いやー、楽しみだねぇ。」

  

  光義も同じようにTシャツ一枚に長ズボンといたってラフな格好だ。旅行雑誌を広げてその周辺に何があるかを確認しながら改札へ向かう。

  

  「そうだねぇ。今回はどんな動画が撮れるかな?」

  

  そう言うと成樹は眼鏡を外し、デイバックから取り出した眼鏡ケースにしまうと…改札前のコインロッカーを開いた。

  中に入っているのはそれなりの大きさのリュック。中身はパンパンに膨らんでいる。

  

  「人通りはほとんど無いって言うけど…あった方が燃えるんだよね。」

  

  光義もやはり眼鏡を外し、別のコインロッカーを開く。

  よっ、とリュックサックを背負うと…二人は真っ直ぐに改札へ向かいICカードを自動改札機にかざした。

  休みの午前中、という事もありそれなりに人が多い。がやがやと賑やかなホームで、二人は特別車両のチケットをホームで購入する。

  通常の特急と違い、目的地までほぼノンストップ。そして確実に座れる。代わりに別に料金が取られるため…彼らには無用な物のはずなのだが。

  

  「新幹線のチケットある?」

  

  「ううん。当日券空いてるって言うし、それでいいかなって。」

  

  「ん、分かった。グリーン券も買うよね?」

  

  「もちろん。この前の収入はかなり良かったからねー。支援者の皆も結構お金入れてくれたし。」

  

  「応えるためにも、もっと一杯したいねぇ♪」

  

  とても楽しそうに尻尾を振り満面の笑顔で光義の肩に手を回す成樹。光義は苦笑いをする。

  

  「どっちかっていうとするのがメインのくせに良く言うよ。」

  

  「バレた?そりゃだって気持ちいいのが一番でしょ?」

  

  「確かに。…あ、来た来た。」

  

  ホームの中に軽快な電子音。それは電車の到着を知らせるものだ。

  やってきたのは始発から極々一部の駅にしか止まらず、終点までほぼほぼ一直線に向かう事が出来る特別列車。

  彼らの駅から乗る人は中々に少なく、二人以外にのる人は数人程度だ。

  

  「じゃ、行こっか。」

  

  「ん。」

  

  二人は手をつないで特別列車に乗り込んでいく。

  これからの旅は彼らが普段友人などに話している貧乏旅行とは程遠いものだ。

  特別列車に乗り込み、新幹線のグリーン券を当日購入。贅の限りを尽くすような旅。

  目的地への到着もあっという間であり…お昼を少々過ぎた辺りで目的地についた。

  

  「来たねー!やっぱ空気綺麗ー!」

  

  そう言いながら成樹は思い切り背伸びをした。駅前は観光客で多少賑わっており心地よいざわめきが二人を迎える。

  だが空気は明らかに田舎の物で…空気がうまい、という奴だ。思い切り深呼吸する。

  二人でたっぷりと爽やかな空気を吸い込んで、吐き出して。何度か繰り返し。

  

  「着いた着いたー。じゃあ早速行こ?お昼。」

  

  光義の言葉に成樹は首を振り、今さっきまでしていた笑顔を種類の違うものに変えた。

  真面目で、しっかりとした高校生の面影は無い。

  

  「その前に…やっちゃおうよ。写真撮影♪」

  

  いやらしく、どこか仄暗く、しかしとても楽しそうな笑顔。

  はぁ、と光義はため息を吐く。

  

  「僕お腹空いたんだけど…ご飯食べてからにしない?」

  

  「まぁそれは分かるけど…丁度お昼食べ終わった人達がお散歩する、ぐらいの今がさ…絶対一番気持ちいいって。分かってるでしょ?…ねこさわさん?」

  

  股間に手を当て、柔らかく擦る。そうすると光義はんっ、と小さな喘ぎ声をあげ、肉棒を反応させた。

  

  「そうだけどさ。だってご当地のもの食べるのに、お腹に精液入ってたら勿体なくない?たちきちさん?」

  

  光義も、すでに浮かべている表情は異なるもの。これから行うことへの期待と。

  目で会話を交わすように。互いの股間を触り。周りの人達は誰も彼もが楽しそうで。

  異様ともいえる二人の雰囲気に気が付くものは居なくて。どちらともなく、二人は頷き、駅前を後にした。

  しばらく道なりに歩いていく。会話は無い。する必要がない。目的は同じ。目指すところも同じなのだから。

  観光客で賑わう店。その近くで。良さげな場所を見つけた。成樹―いや、たちきちはにぃ、と頬を釣り上げる。

  

  「ここでいいよね?」

  

  「…いいねぇ。」

  

  指さす先を見て、光義ーねこさわも同じように笑った。店のほど近く。目を凝らせばきっと見える。茂みの中。木々が生い茂る。

  そう、しっかり、じっくりと。だが逆に言えば、しっかり、じっくり見ないとみる事が出来ない場所。

  二人は早速そこに立ち入ると…シャツとズボンを脱いだ。そして大きなリュックサックを開ける。

  

  [newpage]

  

  

  中から取り出すのは様々な道具だ。ローター、ディルド、バイブ、ローション…ピアスに、アクセサリ。そして撮影機器。

  一度全裸になり、取り出したアクセサリに混じっているねこさわはジョックストラップを、たちきちはサポーターを外したスパッツを履く。

  ピアスを乳首につけて。お互いの姿を確認する。この格好になると空気が流れるだけで感じてしまいそうだ。

  普段は袋で覆っているたちきちの尻尾がゆらりと揺れる。

  

  「準備完了っと。そっちは?」

  

  スパッツ越しから自分の肉棒を扱き、勃起させるたちきちに、自らの雄穴を下げ眼じりを早くも下げているねこさわ。

  ぐちょぐちょ、ともう既に準備は完了しているようだ。

  

  「さっきまでまだやらないで良くない?って言ってた奴とは思えんなぁ。」

  

  呆れたように―もちろん嬉しそうに―声をあげるたちきちにねこさわはんぁっ、と喘ぎ声で返す。

  滴る腸液がすでに指も太腿も濡らしている。

  

  「この状態になると…スイッチ入るの…知ってるくせに…♪」

  

  「まぁね。じゃ、記念撮影記念撮影。」

  

  楽しそうに言うとたちきちは早速スマホ用の三脚用ホルダーをセットし、撮る角度の調整を始めた。

  それに呼応するように、ねこさわは木にもたれかかりながらポーズをとる。最初は正面からなのだろう、少し股間を突き出すように。

  

  「こんな感じ?」

  

  「ねこさわさんはどっちかっていうと尻見せた方がいいと思うけどなぁ。」

  

  「そうしたいけど、後で山ほど撮るから何枚かはこっちがいいでしょ?」

  

  腰をゆるり、と動かす。ジョックストラップはサイズが元々小さいものを選んでいるためか、肉棒の形を前面に押し出し…そして、横から僅かに肉棒のシルエットが覗いている。

  少しだけ体を横にし、その肉棒が見えるか見えないか。そんな角度で。

  

  「ここで良さそうだね。…じゃあ僕も。」

  

  しっかり画面を確認し、シャッターリモコンを片手にたちきちはスパッツを僅かに下げた。

  白く、そして丁寧に手入れされている陰毛をはみ出させ、僅かに肉棒の存在を示す。

  僅かしか見えていないにも関わらず…見る者の想像をかきたてるような存在感。大きさはそこまでではないが、血管がグルグルと絡みつき、どす黒い。

  細身の体とアンマッチしたものである。

  二人で木にもたれかかり、少しだけ横を向いて。

  

  「じゃあまず最初。はい。」

  

  ぽち、とボタンを押すとかしゃん、と少々大きめのシャッター音が響いた。二人で画面を確認する。

  写っているのは首より下。顔を出さないのが二人の流儀だ。明るい空に、薄暗い茂みの中。そしてそこに咲くのは妖艶な華。

  二人の淫らな肉体が木漏れ日に照らされ、光る写真。臭いすらしてきそうな錯覚に陥ってしまいそうだ。

  

  「うん、いい感じだね。」

  

  「どうしよ…体熱くなってきちゃったんだけど。」

  

  と、尻たぶを両手でがっぷりと掴み雄穴をたちきちに見せつけるねこさわ。彼の言う通り、雄穴からもう、と強い雄と汗の臭いが漂い。どろどろと腸液が地面へ落ちていく。

  もちろんその瞬間も…

  かしゃん。

  

  「あ、ちょっとぉ…今の瞬間撮るの酷くない?」

  

  不満そうな声で―しかし表情はまんざらでもなく―ねこさわはたちきちを責める。たちきちはにっこりと笑った。

  

  「だって今の表情と恰好、とんでもなくエッチだったんだよ?それは撮るでしょ。…まぁ、僕ももう我慢できないんだけど。」

  

  そしてスパッツを太腿付近までずらす。ぶるんっ、と音が鳴らんばかりにスパッツから肉棒が零れだし、空気に触れるととぷとぷと先走りを零して。

  脈打っているのが見える。…行為をすぐにでも始めたいところだが…まだ撮影が終わっていない。

  たちきちはねこさわの雄穴へ手を伸ばし、その入り口周辺を弄ぶ。くちゅくちゅと卑猥な水音がして、腸液があっという間にたちきちの指を濡らす。

  ねこさわはそれに身悶えさせながらも両手を自身の尻から離し、たちきちの肉棒を軽く扱く。

  お互いの呼吸と、水の音と、風の音と、観光客の声が入り混じる。適度に濡れた所で…かしゃん、ともう一度撮影し。

  

  「…はじめよっか」

  

  何を、など聞く必要もない。にっ、とほほ笑み。ねこさわは両手で木を掴んだ。そして尻を突き出す。

  たちきちはカメラの位置を丁度二人の結合部分が見えるような場所へ移動させた。

  撮影モードを写真からビデオに変換して。ねこさわの腰を掴み…

  

  「じゃ…録画、開始っ♪」

  

  リモコン操作で録画を開始すると同時に、肉棒をずぶずぶと突き入れた。

  

  「んぁっ…!」

  

  僅かに抑えるような、だが確実に上げてしまった嬌声。ゆっくりと腸壁を圧迫していく肉棒の感触が心地よく、ゾクゾクと背中に快感が駆け抜けていく。

  拡がった雄穴は容易にたちきちの肉棒を全て受け入れて、くぱくぱと収縮を繰り返し始めた。

  ふぅっ、と息を吐き、竿全体を包み込む粘膜の感触に酔いしれる。腰を少しだけ痙攣させて…ねこさわの乳首へと手を伸ばす。

  ここもすでに開発済みだ。ピアスが揺れればそれだけで稲妻のような快感が走るようで…

  

  「あっ、んぁっ、んひゃっ♪」

  

  ねこさわは喘ぎながら腰をくねらせたちきちの肉棒を貪欲に吸い上げていく。ピンと大きく膨らみ、少しだけ黒ずんだ乳首が更に膨らんで。

  乳首を片手で撫で回し、脇腹に肉球を滑らせながら、たちきちは腰をゆっくりと引き抜いて…またずぶずぶとゆっくり突き入れていく。

  

  「んっ、あぶっ、んぁっ、んんっ…」

  

  ゆっくり、ゆっくりとした動きに物足りないのだろう。切なそうな喘ぎ声。だが、ゆっくりとした動きながらピンポイントで前立腺や、その周辺を亀頭が射抜いていく。

  もどかしい責めを続けていたたちきちは、ねこさわの肉棒からどぽぽ、と先走りの量が増えたことを確認すると、それを掬い上げぬちゃり、と腰につけると。

  一気に腰の動きを早めた。

  

  「んひゃぁぁぁっ!?やっ、んゃぁぁぁっ!」

  

  あまりにも唐突に強まった刺激にねこさわはここが外であることを忘れてしまっているのではないかというほどに大きな声をあげた。

  しかしそうでもしないと頭がおかしくなってしまいそうなほどの快楽だったのだ。跳ねそうになる全身を抑えつけ、たちきちはピストン運動を始める。

  ずぱん、ずぱんと太腿にねこさわの引き締まった尻がぶつかり、大きな音をたてて。わざとそうしているのだ。

  

  「んぁっ、やぁっ、んぁぁぁっ♪」

  

  一突きごとに上ずった声をあげ、肉棒を揺らしながら全身を震わせ、表情を蕩けさせるねこさわ。

  もちろんその表情は映っていないのだが…自然とそうなってしまうのだから仕方が無い。

  その表情に応えるよう、更に自分も心地よくなるために。ピストン運動を急に止め中を抉り、そしてまた激しいピストン運動を始めたりと、緩急をつけ始める。

  ごりゅごりゅと腸壁を抉るたびに腸液が溢れ出して潤滑を良くする直腸。素早く抜き差しを繰り返せば腸壁がめくれ上がり、すぐに押し戻されて。

  乳首を弄っていた指をマズルに近付けるとねこさわは無意識のうちにその指を咥え込んだ。じゅぶじゅぶと音を立て吸い上げられる指。それすら性器であるように。

  

  「あむっ、んぁっ、ぁっ、んぁぁぁっ♪」

  

  声は上ずり、全身が震えて。たちきちもぐぅぅぅ、と低めの唸り声を上げながら夢中でねこさわを責め立て続ける。

  爽やかな風が二人を撫で。木漏れ日が時折目を眩ませる。遠くに聞こえる観光客の声が、背徳感を強いものにし、より興奮を高めて。

  口腔内に入れる指を二本に増やし、粘膜をがむしゃらにかき混ぜる。その音は撮れているのだろうか。分からないが。

  

  「んぶっ、んぁっ、ちゅぶっ…んんふぅっ…あむっ…んぁっ…♪」

  

  時折吸い上げ、喘ぎ、身を震わせるねこさわ。その姿と声は届いているだろう。

  くくっ、と喉を鳴らすように笑い、たちきちはねこさわを責め立て続ける。視線を少しずらす。

  観光客の入る店。楽しそうにメニューをめくる大人と、退屈そうに窓の外―つまり、こちらを見ている子供。まだこの子には分からないだろう。

  ねこさわの体に体重を少しかけ、腰を振りながら耳元で小さく囁く。

  

  「見られてるよ。こっちじっと見てる。子供だけどね。」

  

  「ふぁっ…あっ、やぁっ…♪」

  

  表情が更に蕩け、ねこさわは快楽のあまり膝をがくがくと笑わせ、雄穴を強く締め付けた。

  熱い腸壁が竿を包み込んで。

  

  「そろそろ出すよ…?」

  

  小さな囁きは肉と水の音にかき消される。喘ぎ声をより響かせるために指を口から抜き取り…

  一度動きを止め…数度、ゆっくりと、大きく、強く。ばつん、ばつん、と亀頭で前立腺を抉れば。

  

  「あっ、んぁぁっ、んひゃっ、んひゃぁぁぁっ♪イく、イっちゃうっ、トコロテンっ、めしゅいきっ、きぢゃうぅぅっ♪」

  

  はしたない声を上げ、ねこさわは絶頂に達した。

  どぼっ、どぼぼっ、ぼびゅるるっ、ぼびゅっ!

  ぼだぼだと地面に落ちていく精液は粘度も高く、まるでゼリーのように硬く。

  外の青さに負けない臭いを放ちながら水溜りを作っていく。同時に射精とは異なるオーガズムが訪れ、ねこさわは甲高く啼き続けて。

  そこでたちきちも絶頂に達する。一番奥深くまで肉棒を突き刺すと。

  

  「ォォッ、ォォォォンッ!!」

  

  天高く遠吠えをした。熱く白い欲望をねこさわの中へ注ぎ込んでいって。

  酔いしれる。溶けていく。

  この姿を大人に見られたら。他人に見られたら。どうなるか分かっている。だが。

  だからこそ。

  

  「ぉ”ぉ”っ♪おひぃっ♪」

  

  「グゥゥッ、ゥゥッ!」

  

  二人は快楽の海へ溺れていく。

  数分に及ぶ快楽の波を泳ぎ切り、精液の水溜りを作って。にゅぽん、と少しだけ萎えた肉棒を抜き取ると。

  でろり、と中にたっぷりと出した精液がねこさわの雄穴から零れた。

  そこで撮影を止めて。

  

  「…えへへぇ…気持ち良かったぁ…♪」

  

  自分の肉棒から精液を掬い上げ、ペロペロと舐めながら恍惚の表情で呟くねこさわ。

  たちきちも同様だ。…太腿まで下げていたスパッツにどろどろと液体が零れて。少々不愉快に感じる事もあるが…それがまた興奮を高めてくれる。

  

  「ふふっ…僕も…じゃ、もう一回、撮影しよっか。」

  

  「うん。」

  

  スマホを再度操作し、カメラに切り替える。

  互いの精液に濡れた体を支え合うように、抱き合うように。写っていないためする意味は無いのだが、唇を交わし…シャッターを切る。

  たちきちのグロテスクな肉棒と、ねこさわの綺麗な肉棒を絡み合わせて、シャッターを切る。

  ねこさわの拡がり切り、中出しされた腸内が見えるようにたちきちが両手で尻たぶをぐぱぁ、と開き、シャッターを切る。

  そうして何枚も写真を撮影して…ようやく二人は満足したのかふぅぅ、と深いため息をついてその場に座り込んだ。

  

  「…ほらぁ、お腹一杯になっちゃったじゃん…♪」

  

  ごぽっ、と精液を溢れさせながら淫靡に笑うねこさわー光義。

  肉棒や全身についた体液をウェットティッシュなどでふき取りながら苦笑いを浮かべるたちきちー成樹。

  

  「ごめんごめん。こんなに出ると思わなくて。ってかそっちも相当出してたよね?」

  

  「だって、二日ぐらいオナ禁してたし。おかげで気絶しちゃうかと思ったよ。」

  

  精液をある程度輩出し、光義も体をふき取り始めた。

  

  「あー、でもやっぱ光義君のおまんこ気持ち良くっていいねぇ…また勃ってきちゃった。」

  

  スパッツを脱ぎ、先程まで来ていたシャツと長ズボンを履きながら成樹は自分の股間を指し示す。

  確かに膨らんでしまっていて…歩けば目立つだろう。

  

  「続きは夜、でしょ?」

  

  「わかってるよ。」

  

  着替えも終わり…二人は行為をしていた所から少し離れた木に寄りかかり、少々休憩することにした。

  [newpage]

  

  

  休息も取り終えた。気が付けば時刻は二時程度だろうか。二人が入った店は既に書き入れ時を終えたところなのだろう。静かなものだ。

  かえって外の方がやかましく感じるぐらいである。

  空いてる席でいい、という事であぐらがかける座敷を選んで座り。二人はメニューを開いて。ご当地限定のランチを選び。

  注文が来るまでの間…ひとまず先程の写真を確認することにした。

  

  「この写真、結構いいよね?光義君がすっごいいやらしくて。」

  

  「これ、成樹君もすっごいよ。おちんぽ見えそうで見えないけど、ちょこっと見えてるみたい。」

  

  スマホをフリックして、次々と写真を確認する。そこに写っているのはやはりどれもこれもそっちのスジには辛抱たまらん写真だろう。

  健康的で細身の体型。そしてそれに不釣り合いなアクセサリと下着。開発された体。

  そして行為の後はその行為の激しさを物語るように乱れた全身。精液に塗れた全身。雄穴から、肉棒から零れる体液。

  

  「次のサンプルこれにしてさ、新しい支援者さん増やさない?そしたらもっといっぱい色んな所で出来ると思うんだよねぇ。」

  

  「いいねぇ。…もうちょっと派手にしたりしてプレミア会員、みたいなのもいいかなぁ?」

  

  「でもそうすると顔バレギリギリになっちゃいそうじゃない?」

  

  「それもそうかぁ。もっと長く、一杯色んな人に見て欲しいしね。」

  

  と、真面目な見た目からは想像もつかない会話を楽しんでいると…頼んだメニューがやってきた。

  性欲が満たされれば次は食欲である。腹が減っては戦は出来ぬが…

  

  「…お腹、まだ一杯で…入るかなぁ…♪」

  

  食事を前に舌なめずり。しかしそれは決して食欲から来るものでは無い。

  割り箸をぱきっ、と割り、成樹はにぃっ、と邪に笑う。

  

  「入るでしょ?まだ一回しかしてないんだからさ。」

  

  「まぁね。…夜、楽しみだなぁ。」

  

  二人は静かに食事を楽しみ始めた。これから訪れる、お楽しみの時間を想いながら。

  

  [newpage]

  

  

  もちろん普通の観光も楽しむ。川のほとりを歩き、鳥のさえずりを聴いて。

  綺麗な風景を見つければ写真を撮り、一緒に歩いて。

  観光名所である川は人で賑わい、居るだけで楽しい気持ちにさせてくれる。

  近くに建っている建物ではその名所にちなんだお土産や全然関係ないものも扱っている店。

  物色して、家で楽しむためのお菓子を買って。楽しそうに笑う。そこに薄暗さはない。

  純粋に旅を楽しむ、高校生の二人組。

  楽しい時間というものはあっという間に過ぎる物だ。ホテルのチェックイン時間を少々超えてしまっていたようで…ぶるるる、と成樹のスマホが振動する。

  

  「もしもし?あ、はい。あぁ、すいません、今から向かうので…はい、はい。あ、そうですか。分かりました、ありがとうございます。」

  

  電話での会話を終わらせると…成樹はしまった、というような表情を浮かべた。

  光義は首を傾げる。

  

  「どうしたの?」

  

  「いや、後一時間ぐらい遅れてチェックインすると食事取れないってさ。」

  

  「えっ、それは嫌だなぁ…」

  

  「仕方ない、早く行こう。」

  

  「…ほんとは一回したかったけどなぁ…」

  

  そう言いながら光義はこっそりと成樹の股間に手を伸ばす。触れればそこはやはりしっかりと膨らんでいて。

  びくん、と軽く跳ねた。

  顔を僅かに赤くし、はぁっ、とため息を吐く光義の頭を軽くなでて。

  

  「分かるけどね。まぁ、普通の旅行を普通に楽しむのも、たまには悪くないんじゃない?」

  

  「そうだね。…それに、夜はこれから…♪」

  

  妖しく笑い。二人は予約していたホテルの方へ歩き出す。

  とはいえ、川のほど近くに建っているホテルだ。そんなに時間がかかるものでもない。

  

  「すいません、予約していた細宮成樹ですけど…」

  

  「お待ちしておりました。お部屋の方、508番になります。お食事これから準備いたしますので、お待ちください。」

  

  「お願いします。」

  

  フロントの従業員から鍵を預かり、二人はささっ、と部屋へ向かう事にした。

  エレベーターで上がり、指示された部屋へ。廊下は静かなものだ。それもそうだろう。観光シーズンとは外れた時期。そしてここはスイートルームのみが設置されている階層だ。

  そうそう泊まるグループも居ないだろう。それなりの高さの建物のはずだが川のせせらぎが聞こえる。

  部屋に入れば…

  

  「わぁっ…!」

  

  「凄い…!」

  

  二人はリュックを置くと窓際に近付いた。すっかり陽は暮れてしまい、夜の闇が支配する外。しかし満月に近い月の光で照らされる風景。

  水面に反射する。柔らかく照らされる木々。葉っぱが風に揺れて。ぽつんぽつんと見える家の灯が、幻想的ですらある。

  感嘆の声をあげ、キラキラとした目で外を見ながら。二人はほう、とため息を吐く。

  

  「綺麗だなぁ…」

  

  「もうちょっと早く来てたら夕陽も見れたね、惜しい事したかな。」

  

  「ね。…まぁ、ご飯が来るまで休んでようよ。お風呂も行きたいけど。」

  

  「風呂は、飯食った後でいいね。」

  

  「そうだね。」

  

  二人はにっ、と笑い合うと服を脱ぎ、部屋に用意されていた浴衣を身に着けた。

  [newpage]

  

  

  食事も風呂も楽しんだ。しかしまだ、二人の夜は始まったばかりである。

  ほかほかと体から湯気を上げながら夜の外をデイバック一つで散歩する。恰好は浴衣。そして。

  その下。光義はジョックストラップ、成樹はサポーターを外した競泳パンツ。…どちらもすぐさま行為を行える格好である。

  川のせせらぎを夜に聴くのは、これまた乙なものだが。

  

  「早くしたいねぇ。ふふっ…」

  

  そう呟くのは成樹。浴衣の上からでも分かるほど肉棒を勃起させている。光義はそれを眺めながら成樹の腕に抱き着いた。

  

  「もうここでいいんじゃない?…人、通りそうだけど♪」

  

  我慢できないのだろう。腰を無意識のうちにかくつかせ唾液を僅かに零す。

  

  「まぁ、それでもいいけど…バレちゃわない?」

  

  「いいよぉ…バレちゃおうよぉ…♪」

  

  その言葉に、成樹は一瞬苦笑するが…すぐにその苦さを消し去り、妖しいものへと変える。

  二人が歩いている道は遊歩道としてしっかり整備されており、夜とはいえ時々人が通ることがある。ホテルから近く、湯上りに軽く散歩するのに適しているのだ。

  その為、そんな所で行為をしてしまえば…通報まである訳だ。だが、だからこそ。

  

  「全く。発情したねこさわさんに、僕もたじたじですよ。」

  

  「たちきちさんも満更じゃないくせにぃ♪」

  

  二人は…遊歩道からすぐ横の茂みに入っていく。少しでも声を出せば恐らくすぐに見つかるだろう。押し隠した喘ぎ声は苦しそうに聞こえる。

  その為人が入ってくる可能性は十分に高い。

  ほんの数メートルだけ離れた茂みの中で。早速光義ーねこさわは汚れる事もいとわずその場に座り込むと浴衣の裾を腰程度まで上げた。

  その様を暗闇の中ですら撮影できる特殊なカメラで撮影し、成樹ーたちきちはごくり、と思わずつばを飲み込む。

  もわ、と汗と雄の臭いが立ち込め、たちきちの鼻を突く。くぱ、くぱ、と蠢き、粘液が垂れる音すら聞こえてくる。

  

  「ほら、僕のケツマンコ、こんなになっちゃったよ。はやくっ、はやくっ。」

  

  自分の太腿を掴み、更にその雄穴を割り拡げると、大量の腸液が溢れ出して尻たぶや地面を濡らし、さらに卑猥な臭いを立てる。

  写真を何度か撮り、そして。カメラの録画機能をオンにする。いつもならもっとじっくりと楽しみたいところだが…辛抱できなくなったようだ。

  やはり昼と同じように、自分たちの結合部分が見えるように。

  浴衣の帯を外し、全面を完全にはだけさせると。たちきちは何も言わず、囁かず。一気に肉棒を熟れた雄穴へと挿入した。

  

  「んぐぅっ…!」

  

  痺れるような、稲妻のような快楽。ねこさわはたちきちの体に抱き着くと肩を噛み、声を抑える。

  こつ、こつ、と歩く音が遊歩道から聞こえてくる。近付いているのか、離れているのか。

  

  「動くぞ。」

  

  囁き声に、ねこさわは一瞬首を横に振りそうになったが…意を決したように、縦に首を振った。

  

  「頂戴っ…いっぱい…種ッ…!」

  

  ねこさわの切羽詰まった、必死な声に。たちきちはゆっくりを腰を引いた。腸液を纏った肉棒がてらりと月光に照らされ。

  カメラがとらえているその映像を、今は確認することが出来ない。だが、確実に映っているだろう。

  ずんっ。

  

  「~~~~っ!!!」

  

  肩に喰い込ませていた牙を更に突き立てながらねこさわはたちきちの中でくぐもった絶叫をあげる。

  肩を噛まれ、痛みはある。しかし、その時に溢れ出る鉄の臭いが、更にたちきちとねこさわの感度を上げて。

  本能、というものなのだろうか。不思議だ。この臭いを嗅ぐと、どうしようもなく。

  ずぱんっ、ずぱんっ!

  頭がぼうっ、とする。ただ目の前の雄を犯す事しか考えられなくなる。気持ち良くなりたい。雄穴を蹂躙し、種を注ぎたい。

  たちきちはフゥゥゥッ、と唸り声をあげるとねこさわを押し倒し、のしかかりながら腰を動かす。

  押し倒されると、映るのは目を若干血走らせるたちきちと、満天の星空。気持ち良くなりたい。蹂躙され、支配されたい。

  この屈辱的とも言える、でんぐり返しの途中であるかのような体勢の中で。ねこさわは牙を離すとはぁっ、と恍惚の吐息を吐いた。

  ぐちゅ、ぐちゅり。

  

  「んぶぁっ、あぶっ…んふぁっ…んぅっ…!」

  

  「グゥゥッ…フゥゥッ!」

  

  どすっ、どすっ、どちゅんっ。ごつんっ、ばつんっ!

  

  「んぁっ!そこっ、らめぇっ…!あぶっ、んぶっ…!」

  

  二人の行為は激しさを増していく。

  全身を激しく痙攣させ、ねこさわはたちきちの腰に脚を絡めた。ほっそりとした足がしかし力強くたちきちの腰を引き寄せて。

  

  「はむっ…んぶっ…ぷぁっ…もっとぉっ、おくまでぇっ…!ケツマンッ、ぐちゃぐちゃにしてっ、孕ませてぇッ…!」

  

  「ォォォッ!」

  

  唸り。

  どすっどすっどすっ!

  

  「あっ、んぁっ!んひゃぁぁっ!?んひぃっ、んぎぅぅぅっ♪ケツアグメぎちゃうっ♪やっ、やぁぁぁっ♪」

  

  喘ぎ声を隠せない。近くの遊歩道に人はいるのだろうか。もはやそれすら判断できない。

  ごぽっ、どぽぽっ、ぐぴゅるるっ!

  先走りが腹を濡らして。二人の体が擦れる度に泡が立つ。水の音が大きさを増していく。

  

  「そんなに声出したら…バレるぞ…♪」

  

  舌なめずり。囁き。前立腺を抉り。

  耳に舌を突き入れて。

  

  「あひゃぁっ、らめぇっ♪みつかっちゃうぅぅ、でもっ、めしゅいきぎぢゃうぅぅぅ♪」

  

  びくんっ、びくんっ!

  陸に上げられた魚のように。跳ねる。跳ねる。

  どす、どすんと地面を揺らして。

  貪る。唇を。舌を。絡ませて。ぐちょぐちょ、ごちゅんっ、どぢゅんっ!

  

  「らひぃっ、んぁぁぁっ!!ぁっ、んぁっ、あひゃぁっ、んぎぃぃぃ♪」

  

  「ハァッ、ハァッ、ォォッ!」

  

  唸る。喘ぐ。

  背徳が感情を昂らせる。潤滑の良くなった雄穴をかき乱す。

  見られている。撮影されている。

  これが全世界に。…遊歩道を歩く一人と目が合った気がした。

  直ぐ逸らしていたが。その股間は。分からない。

  気が付いていたかも、分からない。

  

  「ぃっ、いんぁっ、んひゃぁぁぁぁっ!!」

  

  ぎゅう、と抱きしめ。そして。

  

  「ォォッ、ォォォォンッ!!!」

  

  どぼんっ、どぼぼっ、ごぼびゅぶるるびゅるるるっ!

  

  「あぁぁっ、あづっ、んぁぁぁッ!!!!」

  

  ごぼぼっ、どぼぼびゅるぶぶびゅるるっ!

  精液が混じる。臭い立つ。青い臭い。粟の花にたとえられる臭い。

  溺れていく。ヌルつく全身。腹に乗っかった精液を舐めとり。

  たちきちは体を乗せて。ねこさわはそれを受け止める。舌にのせたゼリー状の精液を。

  交わす。唇で交わす。

  絡める。唾液を、体液を交換する。

  ちゅぶっ、ぢゅるるっ、ごぐっ、ぢゅるるるる。

  

  「ぷはぁっ…んぁっ…もっとぉ…♪」

  

  「もちろんっ…!」

  

  ずぱんっ!と。

  星空の下の行為は。続く。

  [newpage]

  

  

  「ふぁぁぁっ…んぁぁっ…」

  

  大きな欠伸をして成樹は布団からむくっ、と起き上がった。

  昨日は結局4時間程度行為をしていたようだ。途中から意識が薄れているが、ビデオにはしっかりと録画されている。

  光義も同じようで。ビデオの中の二人はただひたすらに快楽に向かい、がむしゃらに互いを貪りあっていた。

  もはや喘ぎ声を隠すような事もしていない。これは流石に不味いんじゃないかと思ったが。

  

  「もしそうなら連絡されてるよな。」

  

  と結論付け。まぁバレてないだろう、という事にする。

  ホテルのチェックアウトまで、まだ時間がある。

  

  「成樹君。」

  

  「ん?」

  

  「またするよね?」

  

  答えの決まっている問い。成樹は頷き、光義の顔を両手で抑えると。唇を交わした。

  舌を入れて。深い深いキス。長い舌と、ザラザラとした舌が絡まって。

  心地よい。もっとこうしていたい。そのためにも。

  

  「もっとしような。」

  

  「んっ…♪」

  

  普段の真面目さはどこにもなく。まるで別人のように。

  そうこうしている間にチェックアウトの時間。

  ホテルを出て、タクシーに乗り込み。来る時と同じように新幹線に乗って。

  車内ではノートパソコンを使って成樹は動画の編集を行う。

  一つのイヤホンを二人で片耳ずつつけて。昨日の昼と、夜に行った行為をもう一度見てみて。

  光義は写真を加工し、配信の準備。昼も夜も、たくさん撮った。

  行為をする前と、した後。誘うような格好と、普通の格好と、精液まみれの格好と。覚えていないが、夜、行為を終わらせる直前には両手でピースマークを作っていたようで。

  さすがに恥ずかしいと思いながら…しかし配信することにする。

  きっとこれが口コミで広がれば、サポーターが増える。サポーターが増えれば、もっと遠くへ行ける。もっと遠くで、人が通る場所で。

  絶頂に達したい。気持ち良くなりたい。見られたい。もっと、もっと。

  欲望が高まる。深まる。

  二人は股間を膨らませながら…にっこりと笑った。

  

  [newpage]

  

  数週間後。

  「おい!」

  

  牛がいつものグループに話しかける。豹は手を上げて頷いた。

  

  「皆まで言うな、分かってる。たちきちさんとねこさわさんだろ。」

  

  「ありゃ…ヤバい。」

  

  人の青年も頷く。三人は何か共通の物を思い浮かべながら恍惚の表情を浮かべていた。

  

  「昼と夜の部で合わせて数時間な。俺枯れると思った。ってか枯れた。」

  

  「抜けすぎてヤバい。語彙力死ぬ。ねこさわさんもたちきちさんも両方ともむっちゃくちゃだったな…」

  

  「どっろどろでな。」

  

  「…サポーターになると、する前とした後の写真なんかが貰えるらしいけど…めちゃくちゃエロいって評判になってたぞ。」

  

  「俺もサポーターなろっかなぁ。月500円だったよなぁ…」

  

  「なるか。俺なるわ。明日あたりなってくる。」

  

  相も変わらず下世話な話。

  成樹と光義はそれを教室の隅で聞きながら。

  

  「サポーター、増えるね。」

  

  「ふふっ。嬉しいなぁ。」

  

  数週間前の旅行は楽しかった。まだ配信していない分も別に撮ってある。そちらはごくごく近所で撮影したため前回よりも声は抑えた。

  その分、顎下ぐらいまで。顔のギリギリまで撮影した。

  自分達でも分かっている。どんどんヒートアップしているのが。しかし。

  

  「バレたら…してくれるかなぁ。」

  

  「してくれるよ。それに…美味しそうだよね。」

  

  「うん…♪」

  

  成樹と光義。たちきちとねこさわは。

  末永く、ワンニャン動画の覇者として、名を残す事となる。

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