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狼獣人×薬で一時的に狼獣人へTFする人のお話・表

  「獣化薬?」

  「そう。最近出回り始めたみたいでよ。早速ゲットしてきたぜ。」

  首を傾げるのは狼の獣人。茶色の毛並みはふさふさ。大きな三角形の耳、鋭く、けれど優しい瞳。

  その瞳の先には…パートナーである、雄。こちらは狼と違ってつるんとした肌が見えてる、所謂人だ。

  手に持っているのは半透明な茶色の瓶。中にはいくつか錠剤が入っており、パッケージが無い事を覗けば普通の風邪薬とさして変わらない。

  「そんなんゲットしてどうするの?」

  「ぬっふっふ、当然!お前を抱く!いつもより激しくな!」

  ふふんと鼻息を漏らし胸を張りながら彼はそう力強く発言する。

  狼は…はぁ、とため息を吐いた。いや、いつも大分激しく抱かれてこっちは腰ガクガクする事が多いのだが。

  「そんなん無くても絶倫だし…いいんじゃないの?」

  僅かに呆れたように返しながら狼は服を脱ぎ始める。まぁ、これから情事をおっぱじめようという所なのである。

  下着一枚になると瞳や口調の柔らかさからは想像のつかないがっしりとした肉付き。厳密に鍛えているわけでは無いのだが運動好きと体質が高じてガタイが良い方になってしまったのである。

  「いいや、嫌だね!ってかお前がイった時の精液の量が羨ましいんだよ!あんなどっぶどぶ射精せたらめっちゃ気持ちいいだろそら!ベッド一つダメにしてんだぞ!?」

  彼は噛みつかんばかりの勢いで狼に肉薄し、熱弁する。絶倫に対する絶倫。

  そうなれば必然、精液まみれになって。それがベッドをぐっちゃぐちゃに汚して。それはまぁ酷い事になった。そんな経験をしているのである。

  「そ、それは…その…うん…ごめん。」

  耳と尻尾をしゅん、とさせ狼は喉を鳴らしながら謝罪した。

  「分かればよろしい。さて、じゃあ早速。」

  満足そうに頷き、彼は瓶から錠剤を取り出した。一つ、二つ。

  見た目はやっぱり風邪薬。ほんとに獣化するのかこれ。怪しいものである。

  「…なんかアレだ、キメセクする前みたいだなこれ。大丈夫かこれ。」

  彼の言葉に狼はうんうんと頷く。

  確かになんだか絵面的には非常に、ひじょーにヤベー奴である。

  「やっぱりやめた方がいいんじゃないの?そのままでも…」

  「…いいや、飲むね!」

  決心したように叫ぶと彼は口に錠剤を放り込んだ。ごぐん、と飲み込み…ぶはぁ、と一息。

  特にまだ変化は表れず。…とりあえず彼は狼に近付いた。

  「んっ…」

  抱き合う。唇をいつも通り交わす。舌を絡ませ、粘液質な音を立てながら粘膜を貪る。

  狼の尻尾がゆるりと振られ、彼の腰に纏わりついた。

  互いの呼気が混ざる。粘膜の音が一層激しくなって。下半身を押し付け合う。

  下着の下に隠れている逸物が熱く、硬く。薄い布越しに擦れ合うたびビクンと跳ね。

  それがどちらの逸物なのか、分からない。混ざり合って、融け合って。

  必死に互いを貪り合う。快楽を共有し、更に高めていく。

  「んふっ…んっ…」

  ちゅぶ、ちゅぶ、と音を立てて。熱く呼吸を漏らして。ぬるりぬるりと下着が擦れる。

  どちらともなく唇を離し、抱き合って。

  そのままベッドに二人で倒れ込む。心地よい布団。彼の臭いがたっぷりと染み付き、狼は耳を激しく動かした。

  横になれば互いを更に感じあう事が出来る。立っている事。そんな当たり前で力を使う事も無い事。

  そのリソースすら、快楽へと、色欲へと変わっていく。不思議なものだ。

  「…変わんねぇな。」

  彼の呟きがぽつりと部屋に落ちる。狼は少し意地悪そうに笑った。

  「騙されたんじゃないの?ほんとに正規品?」

  「そうだよ、誰が怪しい所で買うか。先行販売って会社…ッ!?」

  不機嫌そうに唇を尖らせていた彼だったが…言葉の途中で目を見開き、体を一度大きく跳ねさせた。

  「カハッ…!あっつっ…なっ…がぐぁっ…!?」

  「ちょ、ちょっと、大丈夫?」

  汗が滲み、呼吸が荒くなる彼を心配するように狼がその体を抱きしめた。

  どくんどくんといつも以上に鼓動がやかましい。それに、熱い。沸騰した湯が彼の体内に注ぎ込まれている様だ。

  「だいじょっ、だいじょうぶっ…がっ、グハッ、カハッ!?」

  強がる彼ではあるが…とても大丈夫そうには見えない。数度咳込み、体を震わせる。

  と。

  「ガァァァッ!」

  彼の声が変わった。それは獣の声だった。抱え込む狼。その時。

  彼の肉体が膨らんだのが分かった。ごきごき、ぶつりぶつりと音が響く。

  筋肉が千切れ、修復する。その工程で筋肉が膨れ上がり、皮膚を押し上げた。

  押し上げられた皮膚が裂けると、そこから銀色の獣毛が溢れ始める。それはあっという間に彼を覆い尽くした。

  狼の胸に彼の顔が当たる。…それはせり出したマズル。今もなお伸び、ごきりごきりと嫌な音を立てて。

  頭蓋の形が変わる事に伴ってだろうか、耳も場所を変え…大きな、狼と同じ三角形の耳に。

  「ォォォォォォンッ!!」

  遠吠え。狼と同じ、遠くに放り投げるような、勇壮な遠吠え。

  狼の目の前で。抱きしめられた体の中で…彼は、また。狼と同じ種族へ、変わった。

  「フゥゥゥゥッ…フゥゥゥッ…」

  「だ、大丈夫?」

  「なんとか…フッゥゥゥッ…なんか…すげぇな…これ…まだ熱い…」

  やはり心配そうな声で尋ねる狼に彼―銀狼は頷き自らの胸に手を当てた。

  膨らんだ肉体は狼に負けず劣らずしっかりと、がっしりとした肉付きだ。

  狼と違い整えられていないせいで爪は鋭いまま。牙もずらりとならんで…

  「これ、効果切れるの?」

  「一応一日経てば…きれる…ら…しぃ…」

  狼の問いに答えながら…銀狼は声をどんどんとか細いモノに変えていく。

  じっと見つめ合う瞳を、少し逸らして。

  「どしたの?」

  「ぅ…ぇ…そ…えと…」

  銀狼のリアクションが、今まで見た事の無いような。普段と違いいじらしいというか、なんというか。

  忙しなく鼻を動かして、尻尾を振って、耳をピコピコ動かして…

  「おま…かっこいいなぁ…」

  「…どしたの?」

  銀狼の言葉に狼はやっぱり同じ疑問をぶつける。

  いや、普段こんなにかっこいいとかそういう事を言うタイプのパートナーでは無いのだが…

  銀狼はその言葉を皮切りに…にへらぁ、と表情を一気に崩した。

  「えぇ…俺いっつもお前抱いてたのぉ?うそぉ、こんなかっこいいやつぅ?ほんとにぃ?」

  さながら酒に酔っているような。理性溶けてるんじゃないの?っていう蕩けた口調に甘えるようなしぐさ。

  狼の胸に抱き着くと銀狼はすんすんと鼻を動かし、喉の奥からくぅぅん、と甘えるような声を出した。

  尻尾もぶんぶんとさっきより勢いを増して振られてるし。

  「ちょ、ちょっと、どうしたの?落ち着いて、ちょっとまって?!」

  「えへへぇ、なぁにぃ?おっぱいおっきぃ♥んへへ、えへへぇ、俺、お前のパートナーなんだぁ♥うそぉ♥うれしぃなぁ♥えへへぇ♥」

  マズルを胸にすりすり。耳が首元を撫でて。蕩けた声で。銀狼は狼の全身を、全身で味わい尽くしているようだ。

  「抱いてたなんてなんか勿体ないなぁ♥ねぇねぇ、おれのことだいてぇ♥りっぱなおすにめすにされたいなぁ♥はじめてあげたいなぁ♥」

  理解が追い付かず混乱している狼へ畳みかけるよう銀狼はおねだりをし始める。

  喉を鳴らし続け、尻尾をくるくると狼の尻尾に巻き付け、逸物を触る。

  ごつごつとした手に柔らかでぷにぷにとした適度に弾力のある肉球。むくむくと膨らみ始めていた逸物がびくん、と跳ねると銀狼は嬉しそうに笑う。

  「おっきくなったぁ♥ねぇねぇ、はやくはやくぅ♥ほしいの、ほしいのぉ♥」

  ここまで言われて、ここまで誘われたらもうそれはオッケーだろう。狼はごくりと唾を飲み込むと銀狼の頭に手を添えた。

  「分かったよ。いいよ。じゃあ、ちょっとやって欲しい事あるんだけど。」

  「わんっ♥」

  なでなでと頭をさするととても心地よさそうに耳を動かす。獣化したばかりだからだろう、耳の裏の産毛もとても柔らかく狼の指を飲み込む。

  狼は銀狼の大きな耳に顔を近付けるとしてほしい事を囁きかける。消え入りそうなほど小さい声だが、銀狼には十分過ぎるほどの力強さ。

  ぴんっ、と耳を立てると銀狼はぶんぶんと頭を縦に振り、狼の声の通りに体を動かす。

  身に着けていた下着一枚を脱いで。狼がベッドから身を起こすと…銀狼はベッドに仰向けに寝転がった。

  普段の狼はウケである。であるが。相手が望むのであればタチにもなろう。んでもって…ちょっと憧れた事のあるシチュエーションもついでにこなしちゃおう。

  なんてちょっと悪い思考が出てきたのである。

  どういう事かと言えば。

  「んへぇ♥わんっ、いっぱいたねそそいでぇ♥」

  両脚と両腕を中空に浮かせて、腹を見せびらかす。毛並みの薄い腹ははっきりと分かれた腹筋を曝け出し、荒げた呼吸に合わせるよう上下する。

  大きく膨れた逸物はびくびくと跳ねながら先走りを溢れさせ。そこまで行為を行っていない雄穴が必死に拡がろうと蠢いている。

  それを尻尾で少し隠しながら。腰をくねらせる。所謂服従のポーズ。

  普段できない、しない行動。普段見せない表情、仕草。見てはいけないものを見ているような背徳感。そして支配する感覚にぞくりと背中を震わせた。

  支配されるのも好きだ。心が満ちていく。それと同じぐらいに、支配するのは心地よい。そして支配される悦びを今、銀狼が感じていると思うと…

  狼はじぃっ、と銀狼を見つめる。はぁっ、はぁっ、と銀狼は切なげに呼気を漏らし、身を悶えさせる。

  「…うん。よし、いいよ。今から注いであげるね。」

  「んぅっ♥」

  狼はゆっくりと銀狼の体に自らの体を乗せた。どくんどくんと鼓動が早く、強い。

  体温を感じる度に銀狼が身悶えするのが、また嬉しく。

  尻尾をくるりと絡ませる。銀狼の胸に指を這わせ、腹筋をなぞる。

  「あっ、んっ、くぅんっ…♥」

  切なげで心地よさそうな声が狼の耳を震わせて。狼は顔を上げると銀狼のマズルに自らのマズルを重ねた。

  そのまますり、すり、と擦り合わせる。

  「マズルキス。気持ちいい?」

  「んっ、うんっ、くんっ、んぅぅっ…♥」

  「良かった。ずっとしてみたかったんだよね。」

  マズルを何度も重ね、擦り合わせ、毛並みが少しだけ絡んで。熱くなって、暖かくて。

  銀狼と、狼の浮かべる笑みが、充足感に溢れたものとなって。

  狼は銀狼の頭を、そして尻をさわさわと撫で回す。両手で、慣れたように。恐らく彼の感じる部分は変わっていないはずだ。

  好きな部分を撫でる。睾丸。裏筋。尻のえくぼ。雄穴の入り口を少し。

  「ぁっ、んっ…んっ…」

  「声、出してもいいんだよ?」

  「あふぁっ…ぅっ…んっ…だしっ…たいけ…どぉっ…だっ…せないよっ…んっ…あっ…んくぅぅぅっ…んっ…♥」

  「…可愛い。食べちゃいたい。たべちゃお。」

  自分の中にも嗜虐心があるんだ、と。本当にこのまま食べてしまいたいほどに愛おしさと。混ざって、膨らんで。

  狼は銀狼の雄穴を指の先で少し拡げると…くぱ、と口を広げた。だらりと唾液が滴り、銀狼のマズルに降りかかる。

  そのまま。かぷり、と。甘く、あまく、甘く。

  牙の先端が少しだけ皮膚に埋もれるぐらいに。数度噛む。

  「ぁっ、んっ、ぅっ…んっ…ふぁっ…♥」

  びゅる、びゅる、と逸物から先走りが溢れ出し、二人の腹をぬちゃりと濡らした。

  腹で圧迫され、全身を弄られる快楽。銀狼の雄穴が、逸物が。求めるように蠢く。侵入した指を押し返すように腸壁がせり上がって。

  「こんなに締め付けちゃって、挿入る?」

  「んっ、ん…いれっ…てっ…♥」

  「もう少し弄ってから、ね。」

  「ぁ”ぅ”んっ♥」

  ぐり、ぐり、と雄穴を拡げながら狼は銀狼の前立腺を撫でた。場所は熟知している。変わっていない。

  先端でこりこりと数度抉って…雄穴をほぐす。狼の逸物も相当な大きさであり、しっかりほぐさないときっと痛いだろう。

  指を動かし、拡げる度。銀狼は声を漏らし、喘ぐ。少しずつ艶っぽさと、雌の色を混ぜて。

  一本の指を締め付け。拡がって。二本目。

  「ぁ”ぅ”ぉ”っ…んっ…♥」

  「痛い?」

  「ぎもぢっ…いっ…んっ…もっ…と…お”っ…んっ…」

  「まだだぁめ。」

  意地悪だ、と自分でも思う。けれど、もう少しこの切なそうな心地よさそうな、そんな銀狼の表情を見ていたい。

  自分の逸物がパンパンに膨らみ、挿入の時を待っていても。自分で自分を焦らすように。彼を更に焦らして。そうすれば、挿入時の快楽は…

  想像するだけで背筋が震える。

  二本の指でぐりぐりと腸壁を抉り、前立腺を突き、時折拡げる。銀狼の雄穴は素直に受け入れ、快楽を更に欲するよう指を締め付ける。

  声が細く、高く変わって。三本目。指と雄穴の隙間から腸液が溢れ出し、淫靡な臭いを立てた。

  「も、もぅ…げん…かい…はやく…ちょ…んくぅんっ…♥」

  「そうだね。僕ももう限界かも。」

  「んひゃぁっ…」

  指を一気に引き抜く。ごぼんっ、と出る事が叶わず、しかし分泌され続けていた腸液がベッドに滴り落ちる。

  狼は上半身を少し起こすと自らの逸物の根元を掴んだ。自分でも驚くほどパンパンに張った亀頭。えらの張った雁首。血管の浮かび上がった竿。

  柔らかな瞳、そして毛並みからは想像もつかない、相反するグロテスクな逸物。その存在感に。

  「これ、挿入いっちゃうんだよ。大丈夫かな?」

  「ぁぅ、ぅぅぁっ…ぁはぁっ…♥」

  浅ましい呼吸。求めるように舌を伸ばす銀狼。逸物の先端で尻を撫でる。

  ひくつく雄穴。強い期待を感じる。視線を感じる。雄を組み伏せる優越感というのは。雄に組み伏せられ征服されるのは。

  「気持ちいいね。」

  「ぁぅんっ♥」

  「もっと気持ち良くなるんだよ。」

  狼はぺろりと舌なめずりをすると銀狼の雄穴に逸物を宛がい…そして。

  ずぶっ…ずぶっ、ずぶぅっ…

  しっかりとほぐしたが、やはり初めてと言う事なのだろう、強い抵抗感。無理矢理割り拡げている圧迫感。

  狼は牙を食い縛る。正直、締め付けが強過ぎて痛い。それは銀狼も同じはずなのだが…

  「ぁ”っ、ぁ”ぉ”ぉ”っ♥んっ、ォ”ォ”ォ”ォ”ンッ♥♥」

  銀狼は目を完全に上に向かせ中空に浮かせた脚を突っ張らせると絞り出すような唸り声をあげる。

  そこに混ざっているのは間違いなく愉悦と快楽。狼は驚きに目を丸くするが…すぐに頬を吊り上げる。

  「こんなに締め付けて、吸い付いてくるなんて…初めて卒業、普通は痛いんだよ?痛くないの?そんなに顔、蕩けさせちゃって。」

  肉体を押し付ける。肉と肉で空間がひしゃげる。密着すると盛り上がった筋肉が押し合いへし合い、心地よく跳ねる。

  狼の意地悪な問いに、銀狼は尻尾を激しく振った。全身を震わせ、こくこくと何度も頷き、狼の両肩に腕を回す。

  「ぎもぢっ、いっ…んっ、ぁ”っ、ォ”ォ”ッ、ア”ォ”ォ”っ♥」

  「まだまだ、もっと深くまで…」

  締め付けを強める銀狼の雄穴を拡げ、狼の逸物がずぶずぶと沈んでく。肉体が更に密着し、鼓動が伝わる。

  狼も、銀狼も。鼓動が早く、強い。心地よい。

  亀頭まで入り、雁首まで通り抜ける。更に進めて。体重を利用し、無理矢理挿入を続ける。

  ゆっくり、少しずつ。竿が通り抜けて…

  ずんっ。

  「~~ッ…♥」

  大きな口を開き、唾液を零し。銀狼は言葉すら出す事も出来ず息を漏らした。

  狼の腹に銀狼の大きな睾丸がぶつかる。逸物全体が筋肉に包み込まれ、跳ねる度にぬるりぬるりと擦れて。

  「挿入いったね。凄い。良かったね。気持ちいい?」

  銀狼の耳の裏を指で掻きながら尋ねる狼。銀狼はこくりこくりと何度か頷き、狼の肩に甘く噛み付いた。

  狼もまた銀狼の肩にかぷりかぷりと何度か噛みつき。絡めた尻尾を更に絡みつかせる。離れないよう。互いの快楽を感じられるよう。逃げられないよう。

  「でも、まだ挿入いっただけだよ。これから。分かるよね?」

  「ォ”ッ、ォ”ォ”ンッ…♥」

  牙を離し、マズルを交わして。狼は肉体を押し付けながら腰をゆっくりと引く。ずるるるる、と腸壁が絡みついた逸物が引きずり出される。

  締め付け吸い上げる腸壁の感触は、自らの手や彼の手で扱かれるものとは異なり、僅かにもどかしく、だが心地よい。

  半分ほど引きずり出すと逸物が淫靡な臭いを立てるのが分かった。雄の臭いが混ざり、絡み。

  銀狼は必死に狼の肩に抱き着き、脚をびくんびくんと激しく跳ねさせる。

  ずぶぶぶ、と再び侵入させていく。今度は先程より抵抗感が薄い。あくまで先程と比べて、という話であり。

  「グゥッ…!」

  狼はうめく。強い締め付けが、腸壁の吸い上げが。気を抜けば一瞬で絶頂に達しそうになるのだ。快楽が腰を、脳を打ち付ける。

  「ぉ”っ、ぁ”ぉ”っ、ぉ”ぉ”ぉ”っ♥♥ア”ォ”ォ”♥♥」

  銀狼もまた。快楽の余り瞳から涙を溢し、何度も逸物を跳ねさせる。今にも精液が噴き出しそうなほど睾丸が膨らみあがりせり上がる。

  根元まで挿入して。また引きずり出して。また突き刺して。

  「グォォォォッ…!ッォォォォッ!!!」

  狼は吼えると。一挙に腰を振り始めた。

  これ以上は耐え切れない。優しく、ゆっくり、というのはこれ以上無理だ。本能の訴えるまま、肉体の求めるまま。

  自らの肉体で押しつぶされている雄を、雌を、貪る。貪れ。

  「ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”っ♥♥ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ォ”ォ”ォ”ンっ♥♥」

  肉同士がぶつかる音に銀狼の嬌声が混ざる。狼の全身に痺れるような快楽が駆け巡った。

  逸物がビクビクと脈動し、睾丸がせり上がって銀狼の尻を何度も叩く。

  マズルを交わし続ける。はみ出た銀狼の舌が狼を求めマズルをなぞる。狼はマズルだけでは我慢出来ず。

  腰を叩きつけ、全身の筋肉を隆起させながら唇を貪る。絡みつかせた尻尾を振り、無理矢理引っ張り。

  「ォ”ォ”ォ”ン、ォ”ォ”ォ”♥♥」

  ただのケダモノと化した銀狼は、悦びに喘ぎ、溺れ、吼える。何度も腰を、全身を震わせ、逸物から先走りを溢れさせる。

  べちべちと腹筋を叩き、暴れまわる。

  「グゥゥゥっ、ゥゥゥゥ!!!」

  毛並みを逆立て、狼は頬を吊り上げ、だらだらと唾液を零し、唸る。締め付けの強い雄穴が自分の逸物の形に変わっていく。

  吸い上げ、撫で回される。心地よい。いますぐに射精したい。前立腺を突きあげると面白いように銀狼の体が跳ねる。

  肉の音に水の、粘液の音が混ざる。泡立った腸液がベッドを汚し、二人の臭いを更に濃密な雄のものへと変えていく。

  「グゥッ、ガゥッ、ガァァッ!!」

  「ォ”ォ”ォ”ォ”ッ♥♥♥ァ”ォ”ォ”ォ”ォ”ンッ♥♥♥」

  遠吠えが、嬌声が入り混じり。銀狼は中空に浮かせた脚を狼の腰に絡みつかせた。

  欲しい。欲しい。雄の種が。強い雄の種が。そしてもうそれは、目の前に見える。逃さない。必ず必ず。

  「ァァァ”ォ”ォ”ッ♥♥ンォ”ォ”ォ”ォ”ォ”ッ♥♥ォ”ォ”ォ”ッぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”っ…」

  先に達したのは、銀狼だった。

  「ァ”ぁ”ぁ”ァ”ッ♥♥♥」

  びゅうううぅっ♥♥ごびゅっ、ぼびゅっ、ぼびゅるるるぅっ♥♥びゅびゅぼびゅびゅぅぅぅっ♥♥

  肉体に挟み込まれた逸物が膨れ上がり、大量の白濁液が解き放たれた。

  濃く、熱く、凄まじい勢い。二人の、二匹のケダモノの顎下まで、いや頭上まで濡らし。まだ出したりないと噴き出し続け二人を汚す。

  一層強く雄穴が締まり、きゅっ、きゅきゅぅっ、と腸壁が狼の逸物を吸い上げた。

  「ォォォォォォォォッォォォッ!ォォォォォンッ!!!!」

  絡みつかせた脚に。銀狼の期待に。応えるように。狼は大きな遠吠えを上げると根元まで、睾丸まで雄穴に捻じ込む。

  …びゅっ、ぼびゅぼぼぶぐびゅるるるぅっ♥♥ぼびゅっ、ぼびゅびゅっ、ぼびゅっ、ぼっ、ぼびゅっ、ぼびゅるるるぅっ♥♥

  爆ぜる。逸物が爆ぜる。それは今まで味わったことの無い快楽だった。

  意識が飛んでしまうのでは無いかと思うほどの快楽だった。腰がはじけ飛びそうになる。

  銀狼の腹をたっぷりと満たす。満たして満たして。入りきらなかった精液が僅かな隙間から溢れ出す。

  暫くそうしていた。数分だろうか、数十分だろうか。わからない。

  時の流れがゆっくりとしたものに変わったようで。ぜぇぜぇと二人は息を吐く。

  結合部分は離さないまま。精液を注ぎ込み続けながら。

  「あぉぉ”っ…んっ…♥」

  「ふぅぅぅっ…きもち…よかった…?」

  「ぁぅっ、ぁぉぉっ…♥♥」

  絶え絶えの息で問い。応え。二人は幸福感の中、マズルを重ねた。

  「…もう、もう絶対飲まねぇ!!!!」

  と茶色の瓶を引き出しの中にしまい込み、彼は叫んだ。結局あの後。

  獣化が終わるまで。二人の意識が切れるまで。繋がったままゆるゆるとした交尾を続けて…今に至る。

  お陰で彼の腹はパンパン。ベッドはぐっちゃぐちゃ。もう使い物にならないだろう。

  「う、うん、それがいいよ。やっぱり薬は駄目だよ。」

  と狼は慌てふためいたように頷く。実際交尾は気持ち良かった。とてもとても気持ち良かった。

  だが。だがだ。元に戻って、素面になると。とてつもない罪悪感に苛まれるのだ。

  なんてことをしたんだという後悔まで襲ってくる始末。元来人の苦しむ姿など見たくないタイプの狼には些かしんどい罪悪感。

  「…っていうか、記憶、あるの?もう無いと思ってたけど…」

  「あるんだよ、それが!…い、いや、その、気持ち良かったけど…けどよぉ!」

  言いたいことは分かる。恥ずかしいというか、屈辱的というか。現に彼の顔は真っ赤だ。

  まぁ普段は使わない方がいいだろう。封印だ封印。

  でも。

  「「…たまにはいいかなぁ…」」

  二人の声が綺麗にハモって。陽がまた昇る。

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