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「なぁ」
「断る、寝かせろ」
「はえぇよ!まだなんも言ってねぇだろ俺!」
穏やかに差し込む陽射しに微睡んでしまいそうな午後。気怠くも心地よい感覚。
銀色の鱗の龍は万年床に横たわり欠伸をしながら金色の鱗の龍の提案を聞く前に跳ねのける。
銀龍のそのそっけない態度にがびん、と効果音が出そうな勢いで驚き声を上げるのは金龍。
「大体わかるんだよ、ヤりたいか出掛けたいだろ。休日の午後なんてどこも混んでる。今からヤったら中途半端な時間になってなんも出来ん。」
「だってよぉ!暇じゃん!休日の午後になんもしねぇなんて耐えらんねぇ!」
「暇を楽しめ。てか休みは休め。お前だって疲れてんだろ」
「そうだけど!そうだけども!やーだー!」
じたばたじたばた。金龍はまーその肉体とは裏腹な子供っぽいリアクション。すっかり慣れているのか銀龍は尻尾をゆらゆらと揺らし、目を瞑った。
心地よい風が小さく退化した翼を撫でて。銀龍はすぅすぅと早くも寝息を立て始める。
ひとしきり暴れて…金龍は口先を尖らせながら立ち上がった。わざとらしく大きなため息を吐いても銀龍は起きる気配ゼロ。
一人で出かけてもいいのだがやっぱりせっかくの休日だ、パートナー同士で過ごしたいこともある。いやこの一緒にいる、というだけでもいい時もあるけど。今はその気分じゃない。
「…とぉぉぉ!」
金龍は身に付けているシャツや衣服全てをどこかの怪盗のように脱ぎ捨てるとこれまた怪盗のように思いっきり銀龍の肉体へ飛び込んだ。
ばっちぃぃん!がごぉ!
「ってぇぇ!」
轟音と悲鳴が同時に響いた。部屋のガラスがビリビリと震えるレベルの音である。
「何すんだてめぇ!自分の体重と密度を考えろ!死ぬぞ俺が!」
銀龍は額に血管を浮かび上がらせぶち切れながら咆哮をかました。
ぱっつぱつに膨らんだ胸。くっきりむっちり分かれた腹筋。ぱんぱんに張った背中。バキバキの太腿。
ジムや格闘技のイベントでも早々お目にかかれない雄臭さを濃縮した、まさしく逞しい雄。
そんな肉体の金龍が。
これまたやっぱり同じような肉体の銀龍に飛び掛かればそりゃあまぁ大惨事。
むしろこうやって銀龍が怒鳴り散らかせる元気があるだけ良かった。
…銀龍の丈夫さをそれだけ知っている、という事でもあるのだが。
「じゃあ本番なしでいい!な?オーラル!挿入無し!先っちょだけ!」
「ヤる気満々じゃねぇかふざけんな!だから俺は寝るって言ってんだろ!」
「このまま寝かせるなんていやだー!折角の休みに二人!昼下がり!何も起きない訳はない!な!だから!」
銀龍の体に跨り、金龍はやはり子供っぽく両手を合わせ、懇願する。
はぁぁぁ、と大きくため息を吐くと銀龍は金龍の尻尾に自らの尻尾を絡めた。
そしてシャツを脱ぎ始める。
「…本番なしだからな。それ以上は無いぞ。一回軽くイったら終わり。それでいいか?」
銀龍のそっけないそんな言葉に。金龍はぱぁぁぁ、と一気に笑顔を咲かせるとこくこくと頷いた。
「分かった!ありがとう、大好き!愛してる!」
がばっ、と銀龍に覆いかぶさり、首筋にマズルを重ねすりすりと擦り合わせる。
そこまで真っ直ぐに言葉を投げられたら恥ずかしいというか嬉しいというか。くすぐったさに銀龍はぽう、と顔を赤く熱くした。
絡みつかせた尻尾をより複雑に絡ませて。尻尾の先端を互いに擦り合わせる。
「んぅっ…」
「ん」
シャツやズボン、下着に至るまで脱いで。産まれたままの姿になると銀龍と金龍はまずマズルを重ね合わせた。
互いの膨らんだ胸を擦り合わせ、腹をぶつけ合う。舌を絡み合わせると唇を重ねる。
ぢゅぶ、ぢゅぶ、と音を立てながら口腔内の粘膜をこそぎあい、唾液を交わす。暖かく、熱く、心地よく。
ゆっくりと抱き合い、互いの翼の根元を夢中で撫でまわす。
腰を僅かに揺らし、下腹部をぶつけ合わせる。股間には雄の象徴たる逸物は無く、代わりにあるのは濡れそぼったワレメ。
「ぶは…んぅっ…お前も、濡れてんじゃん…♡」
互いの唾液が混ざった液体を口の端から零し、舌で掬い撮りながら金龍は艶っぽく囁きかけた。
くち、くちり、と淫猥な水音が下半身から全身へ伝わっていく。銀龍はそっぽを向いた。
「お前がエロいからだろ…いきなり押し倒してヤりたい、とか迫られたら俺だって興奮するってーの。」
「そんなこと言ってほんとはヤりたかったんだろ~?」
ぷっくらと膨らんだ乳首を擦り合わせ。金龍はによによとした表情を浮かべた。嬉しさ半分、いじわる半分。
「…はー、冷めた。そんな言うなら止めるか」
「ごめんなさい調子に乗りました俺が悪かったですだから下着履かないで下さい!」
「よろしい。んじゃ。」
いじわるにいじわるを返して。銀龍は微笑むと金龍の翼から手を離した。背中を這わせ、尻へ。片方の手で尻を軽く揉みしだきながら、太腿へ。
太腿から指を伝い、前面へ。
金龍の濡れそぼったワレメへ。指を這わせていく。
「あぅっ…んぅっ…♡」
金龍の肉体は銀龍の想像通り、素直だ。ワレメに軽く触れただけで金龍はびくびく、と震え眉をしかめる。
漏れ出す吐息が熱く甘く耳を蕩けさせて。
「もうイったか?」
「まっ、まだイってねぇっ…あんっ♡」
強がる金龍のワレメを拡げ、指を軽く挿入すると裏返った、野太く可愛らしい嬌声。銀龍の耳に心地よく届き。
欲望を満たし、更に昂らせる。人差し指を奥に進め、肉で出来た壁をなぞる。爪先でかり、かり、とわざと逸物に触れないようその周辺をまさぐる。
金龍は声を漏らしながら腰を振るわせ。だがされるがまま、という訳ではない。
銀龍の首筋に舌を這わせ、胸を咥える。乳首の先端を舐り、翼の付け根を丁寧になぞると。
「んぅ”っ…」
銀龍は眉をしかめ、ワレメからとぷ、とぷ、と金龍よりも多く濃い先走りを溢れさせた。
互いの太腿を熱く濡らすその液体は、酷く強い雄の香りが漂い、二人の情感をより高めていく。
銀龍は人差し指と中指を挿入すると数度抜き差しを繰り返し、時々金龍のワレメをぐぱ、と拡げる。
ぴちゃ、ぴちゃ、と水の音。銀龍のワレメに降り注ぎ、混ざって、ぬめって。
金龍は銀龍の翼から脇腹へ手を這わせ、マズルで下乳を押し上げる。尻尾を突き合わせ、絡み合わせ、先端をかどわかす。
「はぁっ…んぅっ…」
「ぅ”ぅ”っ、ふぅ”ぅ”っ…」
静かに、だが熱く。肉の擦れる音と、水の滴る音と、漏らす喘ぎ声と。
やがて銀龍は指を抜き取ると、先走りを舐め取り、自らのワレメを金龍のワレメに押し付ける。
何をしたいのか察した金龍はにっ、と笑うと銀龍の胸から顔を離した。
マズルを再び交わし、金龍もワレメを押し付ける。
ぴたりと密着したワレメからどく、どく、と心地よい鼓動を感じる。肉の感触を感じる。
その奥に欲望がいきり立っているのも分かる、伝わる。だが、だから。
金龍は腰をゆっくりと動かした。銀龍のワレメの入り口に、自らのワレメがひっかかるよう、ゆっくりと。
くち、くち、くち、と淫猥で、心地よい音。迸る先走りが泡立ち、互いの下腹部を濡らしていく。
「んぅぅっ、はぁっ…ぁふぅっ…」
目を細め、うっとりとした表情を浮かべながら金龍は熱に浮かされるまま腰をゆっくりと動かす。
銀龍もまたしかめていた眉を解けさせると腰を小刻みに痙攣させた。
繋がっていないのに、繋がっている。尻尾をより強く絡みつかせて。互いの肉を味わうために互いに強く抱きしめあいながら舌を交わす。
押し付けた腹を思い出したように動かし。新鮮な先走りを溢れさせて。
「あっ、んぅ”っ…」
「イきそうか?」
「んっ、ぁ”っ、んぅ”ぅ”っ、ふぅ”ぅ”っ…ぁぁ”ぁ”っ…」
切羽詰まったような金龍の声に、銀龍はくすり、と微笑むと金龍の頭を抱き寄せる。
舌を耳に突き入れ、くちゅくちゅとわざと音を立てながら耳の中を蹂躙していく。優しく、蕩けるような甘い感覚。
「いいぞ、思いっきりイって。」
銀龍の囁き声に、金龍は首を僅かに横に動かしたが、直後。
「ぁ”ぁ”っ、ん”っ、ぅ”ぅ”っ…!ぁ”ぁ”っ…ぁ”っ…!?」
耳と肉体に与えられる快楽に、目を見開いた。がくがく、と腰を震わせると。ワレメ同士がぴったりと重なり、熱が、摩擦が伝わって。
「だめっ、だっ、俺ッ、イっ…ん”ぅ”ぅ”っ♡」
びゅぐぅっ、びゅるぅぅっ♡ぼびゅっ、ぼびゅびゅぅっ♡
ワレメから白濁液が噴き出し、二人を白く淫猥に汚していく。
目尻を下げ、目を上に向かせ、口を開き、声を漏らし続ける金龍の頭を撫で、銀龍は微笑みながら金龍の耳の中をやはり舌で犯していく。
「やんっ、ぁ”っ、ぁ”んっ…♡」
「可愛い。イき顔可愛いな。気持ちよかったか?」
「んっ、あぅっ、んぅっ…♡きもち、いい…んぅ”っ…もっとぉ…♡」
野太いのに可愛らしく、消え入りそうな声。懇願の声に。銀龍ははぁ、とため息を吐いた。
そして絶頂に達し白濁液を漏らし続けている金龍のワレメへと指を伸ばした。
「んぅ”っ♡」
熱く濡れそぼったワレメの中から、逸物を引っ張り出す。
射精に至りながら、まだ満足しきっていないのか金龍の逸物は硬く太く。銀龍の指を弾く。
「全く…一回イったら終わりって言ったのにな?挿入れたいか?」
「んっ、んぅっ…挿入れたい、お前の、ワレメ、おマンコにしたいッ♡」
「…いいぞ。その可愛いイキ顔に免じて挿入れさせてやる。特別に種付けもしていいからな。」
銀龍はぺろり、と指についた精液を舐め取ると自らのワレメへと手を這わせる。
ぐぱぁ、と拡げればもう準備は万端。先走りと精液の混ざった液体がワレメから溢れていく。
金龍はぱぁ、と明るい笑顔を浮かべると体を起こし、銀龍の太腿を掴んだ。
「んへぇ、やったぁ♡」
股を開かせると金龍は脚の間に体を滑り込ませる。いきり立った逸物をワレメに押し当てると金龍はかくかくと腰を動かす。
逸物が擦れると銀龍は眉を僅かにしかめ、はぁっ、と熱い息を漏らす。ぐぱっ、と銀龍のワレメは逸物の感触に素直に反応した。
収縮が激しさを増し、こぷ、こぷ、と先走りを零す。それはあっという間に下腹部を、尻尾の付け根を、床を濡らし、水溜りを作り上げる。
「すぐ根元まで入りそうだなぁ♡」
「んっ…期待してるッ…♡」
銀龍の僅かに蕩けた言葉に。金龍はこくこくと頷くと、逸物の先端をしっかりと宛がった。
銀龍の頭の横に両手をついて。真っ直ぐに瞳を見つめると金龍は先程までの笑みの色を変える。
「床ドン、どうだ?」
「…めっちゃドキドキしてる…いや、なんだこれ…お前、そういうの…ずるいッ…」
「色々覚えてもっといい所までイきてぇし!」
あっけらかんと笑う金龍に、顔を赤くする銀龍に。雄と雌の色をそっくりそのまま入れ替えたようで。
金龍はぺろりと舌なめずりをすると。腰を押し付ける。重心をずらし、そして。
ずっ…ずぶっ…ずぶぅっ♡
「ッ…♡」
ずごぉっ♡
「ァッ…♡ンっ…♡」
「おっ、おぉぉ…ふぅぅぅっ…♡」
銀龍のワレメの中へ逸物をすべて挿入すると金龍はうっとりと恍惚のため息を吐き、心地よさそうに腰を震わせた。
挿入された銀龍はと言うと、小刻みに全身を痙攣させ、声にならない声を上げる。両脚を浮かせ、ワレメを締め付け、尻尾が激しく揺れる。
逃すまい、と金龍は尻尾を引き寄せ、銀龍へとゆっくり体を落としていく。
ぎゅむ、と胸と胸がぶつかり合い、反発し、だがもっちりとした内皮と肉が密着しあった。
「何回挿入れても…気持ちいいなぁ。お前はどう?」
「ぅぅ”っ…ぁ”っ、ぅ”ぁ”っ…」
口をパクパクと動かし、言葉をひねり出そうとするも喘ぎ声に塗りつぶされる。だが早まった鼓動が、ワレメの奥に存在する逸物の脈動が。金龍の肉体に伝わり、銀龍の感じている快楽の大きさを雄弁に物語っている。
うんうん、と頷くと金龍は腰をゆっくりと動かし、銀龍の頭を撫でた。掌に伝わる熱は徐々に高まっていく。
「動くからな。たっぷり啼いていいぞ。」
「こっ、とわっ…んぅ”ぅ”っ♡」
ぎりぎりと牙を喰いしばる銀龍だったが。金龍が腰を引き、逸物を抜き取るとその動きに合わせ銀龍は甘い声を漏らした。
目をぎゅっ、と強く瞑り、浮かせた両足を震えさせる。快楽の海に放り出された銀龍は掴むものを求め、金龍の体に抱き着く。
より一層強く抱きしめあい、肉体を押し付けあい。金龍はゆっくりとした腰の動きを徐々に早めていく。
精液と先走りの混ざった液体が泡立ち、結合部から溢れ出すと淫猥な水音を立て、雄の臭いを立ち上らせる。
「ぅ”っ、ん”っ、ぅ”ぅ”っ、ぅ”ぅ”ぅ”っ♡」
「ふぅっ、はぁ”っ、はぁ”っ、はぁぁ”っ!」
マズルを激しく交わらせ、唇を貪りあう。唾液が顔を濡らしても、構わない。
ワレメの奥にある銀龍の逸物と金龍の逸物がぶつかり。前から前立腺を押し上げられる。銀龍の下腹部がぼこっ、と時折持ち上がる。
強く強く抱きしめあえば、腰を動かせば。
言葉は意味を持たない、それ故にシンプルな理由を持つものへ。
「ぁ”ぁ”っ、ぁ”っ、ん”っ、ぅ”ぅ”っ♡」
「ぅぅ”ぅ”ぅ”っ!ぅ”ぅ”ぅ”っ♡」
恍惚に満ちた唸り声と喘ぎ声。骨が軋み、肉がたわむ。それでも声は収まらず、大きくなるばかり。
金龍の腰の動きが大きく乱雑なものへ変わっていく。銀龍の目尻が下がり、うっすらと瞳に涙が溜まる。
互いに絶頂が見えてきた。銀龍も動かせる範囲で腰を動かし。両脚を金龍に絡みつかせる。
ワレメがきゅっ、きゅぅっ、と強く締まる。金龍の逸物の先端にぶつかる銀龍の逸物がしゃくり上げられて。
「ぅ”ぅ”ぅ”っ、ぁ”っ、ぁ”っ♡イっ…イぃ”っ…♡ひぃ”んっ♡…ぁ”ぁ”っ、ん”ぅ”ぅ”ぅ”♡」
どぶっ、どぶびゅるぅっ♡ぐびゅっ、ぐびゅびゅるぅぅっ♡
果てる。心地よさそうに、金龍に抱き着き、金龍の逸物を逃すまいと両脚を引き寄せ、腰を押し付ける。
ワレメの中で暴れまわる銀龍の逸物と金龍の逸物がぶつかり合う。ワレメが収縮を繰り返し、吸い上げて。
「ぅ”っ、ぅ”ぅ”ぅ”っ♡」
どぶっ、びゅるぅっ♡ごぶっ、ごぶぶびゅるぅぅっ♡どぶっ、どぼっ、ごぼぉっ♡
金龍もまた、銀龍の中で果てる。
同時に達する恍惚と充足感は、また格別なものだ。二人とも目を細め、腰を緩く動かし。
ゆるゆると繋がったまま。唇を貪って。互いを味わって。
「ぶはっ…んっ…♡」
「…もっかい、いい?」
「…やだ。って言って満足しないだろ、お前は。」
「当然。全然ヤれる。」
金龍は逸物を抜き取ると、今度は自分の番と言わんばかりに。逸物をワレメの中に押し込み、ワレメを拡げた。
銀龍はワレメから逸物を抜き取り、いまだいきり立っている逸物を外気に晒し出した。
第2ラウンドの始まり。
「…もっ、もう、夜中じゃねぇか…」
ぜぇぜぇと呼吸を荒げながら精液塗れの全身を横たわらせ、銀龍はため息とともに言葉を漏らした。
「えっと…わりぃ。ここまで乗るとは思ってなかった。」
やっぱりこちらも息を荒げ、すっかり賢者モードに入ってしまった金龍。
「明日、仕事なんだぞ、分かってんのかおい…」
「反省してる…めっちゃ反省…申し訳ない…つ、疲れた…」
「後悔は?」
「してない!」
「…シャワー浴びて寝るぞ。」
「うい。」
二人は立ち上がるとよろよろとした足取りでバスルームへ向かっていく。
その間も、尻尾は繋がったままで。
浮かべる表情は、どこまでも満ち足りていた。
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