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三重県伊勢市南西部には、とある言い伝えがあった。伊勢神宮で携帯電話を使って"鷹田村"と打つと、南西部から鷹田村に行くことができるが、鷹田村という村は三重県にはない。要するに異世界に行くことができるのだが、帰ってきた人間は誰もいないらしい。
実は、この話には1つ不可解な点がある。先ほど、鷹田村から帰ってきた人間は誰もいないらしいと言ったが、それならこの話を知っている人間は鷹田村に行ったことがあるはずなのに、帰ってきた人間は誰もいない。つまりこの話が伝えられることはおかしいのだ。
これは、上記のように思った人間のうちの1人の男の話である。
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男は、三重県で会社員として働いていた。この会社では、1年のうちに1ヶ月から2ヶ月ほどの連続した休暇が3つあり、給料も十分に貰うことができて、労働時間も週2日,6時間労働の週12時間だった。
1年のうちの最初の休暇に、男はとある記事を読んだ。
その記事には、鷹田村のことについて書かれていた。内容はこうだ。
三重県伊勢市の伊勢神宮で携帯電話を使って"鷹田村"と打つと、なんと南西部から鷹田村に行くことができるらしい。
鷹田村という村は三重県には存在しない。これは要するに異世界に行くことができるということなのだが、帰ってきた人間は1人もいないと言われている。
この話に興味を持った私は、鷹田村について三重県民のYさんに聞いてみた。
私「すみません、ちょっといいですか?」
Yさん「はい、いいですよ」
私「あの、鷹田村についてご存知ですか?」
Yさん「あっ、鷹田村ですか...伊勢市の南西部の、あの鷹田村ですよね。そこに兄が行って行方不明になったんですが、真相はよく分からないんです。でも、鷹田村から帰ってきた人は聞いたことがないので、戻ってこないと思います」
私「あなたは鷹田村を信じていますか?」
Yさん「はい。兄が行方不明になったので、私は信じています。でも、これは危険なので、鷹田村に行こうとする人が少しでも減ることを願っています」
私「鷹田村に行く儀式の後、鷹田村に向かわないとどうなるか知っていますか?」
Yさん「すみません、それはよく分かりません。ですが、なんとなく天罰が降る気がします」
私「そうなんですね。ありがとうございました」
鷹田村についてはよく分からなかったが、どうやら三重県民は、鷹田村は危険だから行かない方が良いと思っているらしい。
男はこの記事についてこのように思った。
「いや、じゃあこの話はどうやって伝わってきたんだよ...伝えた人は確実に鷹田村から戻ってきているのに、帰ってきた人は誰もいないなんて矛盾しているじゃん。あっ、そうだ。自分で検証してみよう。これなら自分の中で鷹田村があることが示されるから、合理的だと思う」
そうして、男は今夜、鷹田村に向かうことにした。
男は、今夜鷹田村に行く予定だということを友達に連絡すると、友達には驚かれた。
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男は鷹田村のことを全く信じていなかったため、自分で鷹田村が実在しないことを確認するために、真夜中であるにも関わらず、車で伊勢神宮に向かっていた。
その道中で、友達から連絡がきた。
「おい、お前は本当に鷹田村に行くつもりなのか?もう真夜中だし、やめておいたほうがいい」
男は返信した。
「ああ。でも、必ず帰ってみせる」
友達はさらに返信する。
「とても心配だ。本当に大丈夫なのか...?」
心配する友達に、男は再び返信した。
「大丈夫だ。でも、もし1日帰ってこなかったり、連絡がなかったりしたら、鷹田村に来てくれ」
そして、友達は返信した。
「わかった。その時は必ず迎えに行く。でも、戻ってくることを信じるよ」
男は友達に感謝した。
「ありがとう。じゃあ、その時はよろしく」
友達と連絡している間に、男は伊勢神宮に着いた。
「もう準備はできている」
男は携帯電話を使って、"鷹田村"と打った。
そして、南西部に向けて車を走らせ始めた。
なぜあるのかは完全に謎なのだが、調べてみると「鷹田村への道」という記事があり、そこに鷹田村までの経路が書かれてあった。その記事を参考にして、男は道を進んでいった。
「本当にこの記事通りに行けば着くんだよな...?」
男は疑心暗鬼になりながらも20分ほど車を運転していると、とある看板が見えた。その看板には、"この先 鷹田村"と書かれていた。
「えっ、嘘だろ...?」
男はこのことについて信じることができなかった。
「とりあえずもっと進んでみよう...」
さらに車を進めると、"ここから 鷹田村"と書かれている看板が立っていた。
「なんだよこれ...まさか、鷹田村は本当にあったのか...?」
友達に連絡しようとしたが、やはり携帯電話の通信環境は圏外で、連絡することができない状況だった。
男は車を止めて、看板をよく読むと、このように書いてあった。
ここから 鷹田村
鷹には注意
「なんで鷹に注意しないといけないんだ...鷹田村に鷹が入っているからとか...?」
男は疑問に思ったが、気にしないことにした。
「とりあえずもっと運転してみよう」
そうして、男はさらに奥に進んだ。
しばらくして、舗装されていなかった道路は、やがて舗装された道路に変化した。さらに、少しずつ建物も現れ始めた。建物は少しずつ増えていき、やがて普通の村ほどの量になった。男は気がつかなかったことだが、やや建物が小さかった。
「あれっ、急に建物が現れた...?しかも、道路が整っているし...ってか、もう空腹に耐えることができないな...何か買っておけばよかった。でも、ここに洋食屋がある。ここで何か食べよう」
男は洋食屋に車を止めて、洋食屋に入った。
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