淫らで豊満な雌獣熟女たち ~介護士・凛子~

  「さっさと帰れ!」

  平均的な一軒家が4つは収まりそうな広い敷地。塀に囲まれたその土地には、巨大な日本家屋と庭園が広がっていた。人里離れた山奥に建っていると、尚更よく映える。

  時代劇に出てきそうな立派な屋敷には、怒号が響いていた。老いが感じられながらも、尚もハリがありよく通る声だ。

  怒りを口から吐き出したのは、背筋がピンと伸びた初老の、飴色の体毛の犬獣人だ。定年を迎えたばかりだが、まだ現役と言っても不思議ではないほど生気に満ち溢れており、同年代の男よりも5つ以上は若く見える。

  「も、もうちょっとだけお話を・・・・・・」

  凛とした顔で睨む先には、スーツを着た若く美しい人間女性がいた。20代後半くらいだろうか、顔立は整っており、美人と評するにふさわしい。胸は豊かで腰はくびれ、スカートからはむっちりとした太腿が露出しており、艶やかな雰囲気を漂わせている。

  彼女は、生命保険の勧誘に訪れていた。豊富な財を有する男性には、保険のみならず健康食品や運動器具など、様々なセールスが日々訪れている。しかし男性は、その類の勧誘を全て断ってきた。彼女が属する会社は、色仕掛けをも利用してなんとか契約を結ぼうとしたが、男性の精神を屈服させることは出来ず、門前払いをくらっていた。

  「いいから帰れ!」

  取り付く島もなく、容赦ない言葉が浴びせられ、彼女は逃げるように帰って行った。

  「馬鹿が」

  男性は悪態を彼女の背中に浴びせ、門の中に入っていった。

  

  

  男性の名は、犬塚孝信という。厳格かつ頑固な性格で、定年まで仕事一筋で働き、会社に大きく貢献し、資産を溜めこんで生きてきた。貧困な家庭に生まれた彼にとって、仕事のみが生きがいだったのだ。

  自身の人生を、犬塚は後悔していない。むしろ、よくぞここまで働いてきたと思う。家庭を持つことはなかったが、自分のような人間が結婚し子供を設けたところで、幸せには出来ないと思うからだ。経済で苦しめることはないが、日常生活においてわだかまりが出来るだろう。

  両親は既に他界しており、親戚もいない。自分一人だ。

  後は、適当に趣味でも見つけて余生を暮らし、死ねばいいと思っている。

  (しかし、あんなのが来てはたまらんわ)

  唯一の悩みは、セールスの類だった。

  どこから聞きつけてきたのか、豊富な財を持ち定年を迎えた犬塚には、毎日のように勧誘が来る。これを買わないか、うちと契約を結ばないか。

  興味のない話を聞かされ、うんざりしている。

  しかも今日は、色仕掛けまで仕掛けてきた。商業の話し合いにおいては、不正な金や女など使わず、正々堂々話し合うことを愛し、それを実行してきた犬塚にとって、それは許せない事だった。

  犬塚とて男だ。結婚していないとはいえ、女好きであり、仕事の合間には風俗などで性欲を発散してきた。だが、不正を孕んだ色仕掛けの攻撃などは通用しない。それほどの胆力を身につけていた。

  「迷惑な話だ」

  一言呟き、犬塚は自室に戻った。平穏な日が来てほしいと、心から望みながら。

  

  

  翌日の夕方、仕事一辺倒で無趣味だった犬塚は、趣味を見つけようと、縁側に出て香取閃光を焚き、適当に雑誌や通信教育のチラシを眺めていた。

  

  ピンポーン

  

  そんな時に、玄関のチャイムが鳴った。

  自分を訪ねてくるのは、勤務していた会社の関係者か、あるいはセールスだ。会社関係者は来る前に連絡を寄越す。それがないということは、セールスだろう。

  「またか」

  雑誌を机に叩き付け、犬塚は玄関に向かった。居留守を使うことも、インターホンを使って追い返すことも出来たが、直接怒鳴ってやりたかった。

  廊下を強く踏みしめながら、真っ直ぐ玄関に向かい、勢いよく開け放ち叫ぶ。

  「今度は何だ!!」

  叫んだ犬塚の視界に飛び込んできたのは、驚いたセールスマンの顔、ではなかった。

  目の前にあるのは、豊満な乳房だった。大きく膨らんで、薄いTシャツを押し上げ、窮屈に生地を引き延ばしている。汗がしみ込んで、その下の地味なブラジャーがかすかに透けており、乳首の辺りが盛り上がっていた。

  「あ、犬塚さんですね。こんにちは!」

  突如視界を埋めた乳房に見とれていると、上から元気な声が聞こえてきた。犬塚が顔を上げると、そこには、赤茶色の体毛の熊獣人女性の顔があった。

  年は40くらいだろうか、万円の笑みをこちらに向けている。やや太り気味だろうが、そこがさらに愛嬌を強めていた。

  「いかにも犬塚だが、お前は何者だ?」

  犬塚が、普段から険しい顔をさらに警戒で険しくして尋ねた。

  「はい、私は介護福祉士の、吉岡凛子といいます。よろしくお願いします!」

  そう言って、凛子と名乗った熊は深々と頭を下げた。

  「か、介護士だと?」

  犬塚は疑問の声を上げたが、その声は困惑が強く威圧が弱かった。それもそのはず、凛子がお辞儀した時、一瞬だったが、豊満な胸が下方に垂れて深い谷間が見えたのだ。

  「はいっ。市役所から派遣されてきました」

  凛子は笑みを絶やさずに答えた。

  「なぜ市から・・・・・・」

  犬塚はそれを見上げると、訝しげに凛子の全身を見回した。しかし、大きい、170の自分よりも一回り大きく、180はあるだろう。横幅もかなり広く、脂肪が多い太り気味体系だ。しかしその分、やはり胸は大きい。大きさと年と太り気味なせいでやや垂れているものの、それでもハリは失っていないようだ。

  「60歳以上の方全員に行っている訪問介護です。市報をお読みですか?」

  凛子から言われて、犬塚は思い出した。

  先月の市報に書かれていたことだ。町の高齢者の数が増え、老人ホームやグループホームに入れない者が増えた。そこで、山奥の限界集落に住む一人暮らしの高齢者の安全確認のため、介護福祉士を派遣し、その家庭の状態を調査し、必要であるなら援助すると。高齢者の安全確認と雇用を増やすための改革だったはずだ。

  市の情報にはしっかりと目を通す犬塚だが、介護など自分にはあまりにも無関係であったため、来たら追い返せばいいと思い、すっかり忘れていた。

  「あれのことか。幸い、儂はこの通り元気だ。まだまだ現役でも通じるくらいな。帰って市にそう伝えろ。ご苦労だったな」

  そう言って手を振り、邪魔者を追い出すように言う犬塚だったが、凛子は下がらなかった。

  「いえ、そう言われましても、家の中は調べさせてください」

  「なんだとっ!」

  あっけらかんと言う凛子に、犬塚はわずかに怒りを覚えた。

  「大丈夫とは言うものの、栄養状態が悪かったり、ゴミの処理などが出来ていない方が増えているので、断られても一応調べるように言われてるんですよ」

  「問答だけならまだしも、他人の家に上がり込み、あれこれと調べるつもりか!」

  「安心してください。調べると言っても、台所回りなどを見て回るだけですから」

  「知ったことか!この場で見れば分かるだろう!儂の様子を見ろ!玄関と廊下もな!なんなら、塀に上って庭でも見てみろ!問題はないはずだ!」

  「そう言われましても、規則なんです。どうか、お願いできますか?」

  何度怒号を放っても、凛子は引き下がらなかった。大きな体を縮めて、必死にお願いしてくる。

  その姿を見るうちに、流石の犬塚も気の毒に思えてきた。彼女とて、こんな山奥に来て怒られたくはないはずだ。仕事であるから、何とか完遂しようとしているのだ。一応、真面目に業務を果たそうとしていることは分かる。

  何度突き放されても必死に食い下がる姿には、好感が持てた。自分もかつてはそうやって、仕事で様々な企業の間を駆け回っていたものだった。

  引き締まった礼節は感じないものの、物腰は柔らかで丁寧であり、真剣みは感じられる。少なくとも、昨日現れた、色仕掛けをしかけるような不届きものとは違うようだ。

  「分かった、いいだろう。その代り、さっさと済ませろ」

  犬塚が承諾すると、凛子は顔を輝かせた。

  「ありがとうございます!すぐに終わらせますからね!」

  犬塚は玄関に上がり、来客用のスリッパを出した。

  「それでは、失礼します」

  それを見届けてから、丁寧にお辞儀して凛子は上がってきた。礼儀はなっているようだと、改めて犬塚は思った。

  「よいしょ」

  靴を脱いで凛子が上がる。勢いをつけて体を上げた瞬間、凛子の豊満な胸がブルンと揺れた。

  「それでは、まずは台所に案内して下さい」

  「あ、ああ」

  それに見とれてしまった犬塚は、凛子に言われて、我に返ったように頷き、廊下を進み始めた。凛子はその背を、微笑みながら眺めて後を追った。

  

  

  「うわぁ、綺麗ですね」

  凛子は感心しながら、質素な台所を眺めた。

  必要最低限の者しかないが、流し台やガスコンロは磨かれて染み一つ無く、食器棚や調味料が収まった棚も整頓されていた。

  「きれい好きなんですね」

  「汚いのは好かんからな」

  「なるほど。びしっとしていますからね。第一印象を見たときから、整頓されているんだろうなって思いましたよ」

  「そうか」

  家がきれいだと、褒められたことはなかった。意外と気持ちがいいものだ。

  「冷蔵庫の中、拝見してもよろしいでしょうか」

  「勝手にしろ」

  凛子は犬塚に背を向けて、冷蔵庫の中をのぞき始めた。

  背後から見ると、尻の大きさが目立った。胸と同じく豊満で、柔らかさと弾力を兼ね備えていることがが見てとれる。

  「下も失礼します」

  凛子は下の野菜室の扉を開けて、前かがみになって下を覗いた。

  その結果、巨大な尻が犬塚に突き出されることとなった。

  ドキリと心臓が高鳴り、下半身に疼きが走る。

  「食材はちゃんと買い揃えているんですね」

  感心しながら凛子が顔を上げたので、犬塚は視線をそらして答えた。

  「あ、ああ。簡単な料理くらいなら、自分で作れる。独り身だからな。自分のことくらい、自分でできるに決まっている」

  「うわぁ、すごく偉いですねぇ」

  「子供に言うような口ぶりはやめろ」

  「あ、すいません!でも、何件か家を回ったんですが、一人暮らしの男性の方は、やっぱり、家が汚れていたり、食生活が乱れていたりすることが多かったものですから。そう言って方は、健康状態も悪くて。犬塚さんは、全然そんなことになっていないから、やっぱり、すごいですよ」

  「ふん、儂から言わせれば、そんな奴らは自業自得だな。一人でしなかったからそうなったのだろう。その結果体調を崩しても、全ては自己責任だ」

  「正論ですね。でも、そう言った方を見殺しにはできませんから」

  「ふん・・・・・・それで、終わったか、見回りは」

  「あっ、はい。もうこれで大丈夫です。犬塚さんは、とてもしっかり者だと、伝えておきますよ」

  そう言って凛子は、朗らかに笑う。純粋無垢な、そんな笑みだった。

  「そうか・・・・・・ならさっさと帰れ」

  一瞬だめらった犬塚だったが。冷たく言い放った。だが、凛子は嫌がろうともせずに聞く。

  「はい。あ、でも、何か困ったこととか、無いですか?些細なことでいいですよ。もし何かあったら、遠慮なく言ってくださいね」

  凛子は思い出したように言う。

  「ふむ、そんなことは・・・・・・」

  犬塚は、何か探した。しかし、困っていることなどない。いつも自分は、一人で何でもこなしてきたのだから。

  「ありませんか?」

  「いや、その・・・・・・」

  何故かは分からないが、凛子を繋ぎ止める者を探す自分がいた。そして、ついに見つけた。

  「そ、そういえば、エアコンが壊れていたな」

  「エアコンですか」

  「ああ。今年になって初めて点けたとき、起動しなかった。しばらくは扇風機を使っていたが、そろそろ暑さが本格的になりそうだから、明日にでも業者を呼ぼうと思っていた。

  まくしたてる犬塚だったが、言ってから気づいた。エアコンの修理など、会議福祉士に出来るはずがない。

  「じゃあ、私、ちょっと見てみます。どの部屋ですか」

  しかし凛子は犬塚の予想に反して、修理を提案してきた。

  「茶の間だが、出来るのか?」

  「見てみないとわかりませんが、こう見えても私、両親が電気屋さんでして。簡単な機械いじりならできますよ。ちょっと、見てみます」

  「しかし、時間はいいのか?もう4時過ぎだぞ」

  「大丈夫です。今日は、犬塚さんが最後ですから。報告も、明日以降でいいので。それに、熱中症になったら大変ですからね。適度に冷房を使って夏を過ごさないと。犬塚さんの体調が第一ですから」

  「そうか・・・・・・なら、すまんが、頼むぞ」

  「はいっ!任せてくくださいっ!」

  凛子は強く胸を叩いた。その際に、豊満な乳房が揺れた。

  

  

  「やった、つきましたよ!」

  起動したエアコンを指さして、凛子が嬉しそうに叫んだ。

  「おう、これは大したもんだな」

  冷風を浴び、犬塚は頷いた。

  「ほら、これを飲め」

  犬塚は、氷で冷えた麦茶を凛子に差し出した。

  「ありがとうございます!」

  台から下りて振り返った凛子は、麦茶をゴクゴクと一気に飲み干した。

  ずっと作業に励んでいたため、全身は汗でびっしょりだ。Tシャツは体にぴっちりと張り付いており、乳房の大きさが強調されていた。

  「いやぁ、肩が凝りましたよ」

  そう言って、凛子は腕をぐるぐると回した。些細な動作で、巨乳が揺れる。

  「そ、そうか。ご苦労だったな」

  「いいんですよ。あっ、もうこんな時間ですね」

  凛子は時計を見て声を上げた。時刻は既に6時を回っていた。

  「すいません、長々と居座ってしまって」

  「いや、修理をしてくれたのだから、責めたりはしない。むしろ、感謝する。それより、こちらこそすまなかったな」

  「いえ、こっちが悪いんです。つい熱中しちゃって。途中で放り出したるするのは、嫌いですから」

  「電話を使って家の者に連絡しろ」

  「あ、いえ、一人暮らしなんですよ。ずっと独り身でして」

  「そ、そうか。意外だな。お前の様な、気が利く女は、とっくに嫁に行っていると思ったが」

  「気が利くなんて、そんなことないですよ。それに、私、太っちょですからね。そのくせに、理想が高すぎちゃって。犬塚さんみたいな人がいればなぁ」

  「な、なにを馬鹿な・・・・・・まぁ、暗くならないうちに帰れ。山道は街灯も少ないからな」

  「そうですね。細くて曲がりくねっていて、しかも分かれ道がいっぱいですからね。だから、来るときに迷っちゃって。ほんとうだったら、もっと早く来るはずだったんですよ」

  「そうだったのか。これから暗くなるのに、運転は大丈夫か?一人でちゃんと帰られるのか?」

  「大丈夫とは思いますけど・・・・・・」

  凛子は、やや不安げな顔になった。

  厳しく接しつつも、部下を思いやる心を抱いていた犬塚は、世話好きな一面もあった。だからこそ、不安そうな凛子の表情を見て、すぐに提案していた。

  「なんなら、泊まっていけ」

  「ええっ」

  凛子は目を真ん丸に開けて驚いた。

  「儂の家は広いからな、部屋も布団もある。食事もな。お前が風呂に入っている間に、服は洗濯して乾燥も出来るだろう。少し長風呂になるかもしれんが、家は露天風呂だ。外気に体を冷やし、冷えた飲み物でも飲みながらなら、のぼせはしないだろう」

  「でも、ご迷惑じゃありませんか?家にやってきて、その日に泊まるなんて」

  凛子は申し訳なさそうに言う。確かに、男が初対面の女を家に泊めるのは非常識かもしれないが、自分は60、相手は40前後。気にする必要もないだろう。

  「無理して帰って、道中で事故を起こして死なれる方が迷惑だ。それに、エアコンを直してもらった借りも返したいしな。無駄に広い家も、こうして利用されれば喜ぶだろう」

  「それじゃあ、お言葉に甘えて・・・・・・よろしくお願いします!」

  凛子は深々と頭を下げた。

  「露天風呂と言っていましたけど、本当ですか?」

  「ああ、扉を開け放てば、それに近い雰囲気になる。儂は普段、7時前には風呂に入るから、湯はもう入れてある。先に入れ」

  「いえ、そんなっ、悪いですよ!一番風呂は家主が、あらっ!」

  遠慮しつつ一歩踏み出した凛子は、修理のために出していた工具に躓き、犬塚へと倒れ掛かった。幸い、急停止が間に合ったので押し倒すことはなかったが、体の全面が犬塚に衝突した。

  巨大な乳房が、犬塚の顔に当たる。ぐにゃりと形を変えた乳房の弾力に押され、犬塚は思わず後退した。

  「ああっ!すみません!大丈夫ですか!?体当たりしちゃって!私重いから、痛かったでしょう!?」

  体を離した凛子が心配そうに聞いてきた。

  「あ、ああ、・・・・・・」

  しかし、犬塚の頭には入ってこなかった。ぶつかった瞬間に感じた、凛子の柔らかさが頭から離れなくて。

  とても柔らかく、包容力があり、それでいて弾力にも富んでいた。さらに、汗とともに凛子の体臭が鼻腔から入り込み、脳を刺激する。その心地よさに、犬塚は一瞬硬直してしまった。

  「あれ、どうしました?」

  凛子が顔を急接近させ、覗き込んでくる。再び甘い香りが鼻を付いた。

  「な、なんでもない!気をつけんか!」

  ぎこちなく、犬塚は叱責した。

  「それより、相当汗臭くなっているぞ。儂はいいからさっさと入れ」

  「あ、そうですか?うー、確かに、汗かいちゃってますね・・・・・・あ、それなら、一緒に入りませんか?」

  「な、何?」

  凛子は、さも当然のように、羞恥のかけらもなく、共に散歩をするかのように、気軽に誘った。

  

  

  脱衣所には、普段と違い二つの人影があった。

  一人は犬の雄。もう一人は熊の雌。

  (な、なぜこんなことに・・・・・・)

  あの後、犬塚はすぐに凛子の願いを承諾した。

  別に構わない、そう漠然と思ったのだ。性を感じるには高齢なのだから、下手に緊張することも、恥ずかしがることもない。そう思っていた。

  だが、果たして理由はそれだけなのだろうか?下半身に感じる疼きに突き動かされたのではないか。現に自分は、緊張しているではないか。

  「犬塚さんはしっかりしているから、介護は不要ですね。でも、背中くらいは流させてくださいね」

  そう言いながら、凛子は躊躇いなくシャツを脱いだ。裾に引っかかって持ち上げられた乳房が、ぶるんと揺れる。犬塚は、黙って凛子が脱ぐさまを見つめていた。見とれていた、と言うべきかもしれない。

  凛子はテキパキとズボンも脱ぐ。ベージュの下着に包まれた半裸は、やはり肉付きが良すぎたが、はち切れそうな肉体は逆に犬塚の興奮を誘った。

  そして、凛子はブラジャーも脱ぎ去った。

  「!!!」

  窮屈な拘束から解放された乳房は、一回り膨れてゆさっと前方に突き出されつつ下に落ちた。

  女の乳房など、久しぶりだった。しかも、過去に抱いたどの風俗嬢により、巨大な乳だ。巨乳、いや爆乳と呼ぶに相応しい。

  「バスタオルはこっちですかね」

  凛子は振り返り棚の方を見ながら、パンツも脱ぎ去った。途端に、これまた巨大なしりが顔を見せて、プルンと揺れた。

  「あ、ああ・・・・・・」

  弱々しく犬塚が頷くと、凛子は棚から白いバスタオルを取り出し、体に巻き付けると、犬塚に振り返った。

  「脱がないんですか?」

  「む、うむ」

  曖昧に頷き、犬塚も脱ぎ始めた。凛子の裸体がタオルで隠れたとこが、やや残念だった。

  「うわぁ、引き締まっていてかっこいいですね」

  「そ、そうか?」

  仕事中も、体調管理のため休日は運動を欠かさなかった。その習慣は、今も失われていない。

  しかし、ズボンに手をかけた犬塚は動きを止めた。

  久しぶりに、肉棒が勃起していたのだ。

  「あれ、どうしたんですか?」

  凛子の問いに、犬塚は苛立ったように答えた。

  「何でもない!便所に行ってくるから、先に入っていろ!洗濯機は儂が起動させるから、触らなくていい!」

  犬塚はそう言って、脱衣所から出て行った。

  「ふふっ。ご高齢でも、まだまだ現役ね」

  その様子を見ていた凛子は、妖しい笑みを浮かべた。

  大窓が開け放たれ、半ば露天風呂と化した浴室。流石にタイル張りだが、塗料により木製のように目るため、雰囲気は高級旅館のようだ。

  ほかに近い道がない故に、金をかけて造った立派な浴室。いつもは一人で入るはずの風呂に、犬塚は今日知り合った女性を招き入れ、共に入っていた。

  「痒いところはございませんか?」

  「大丈夫だ」

  背中をタオルで洗われながら、犬塚は心地よく凛子の手さばきを堪能していた。流石は介護士と言うべきか、触り方がうまい。過去に味わった風俗嬢の愛撫よりも心地よかった。

  (いかん・・・・・・何を比べているんだ!)

  心の中で己を叱責し、冷静さを保とうと深呼吸する。

  「いい手つきだな。流石介護士だな」

  「ありがとうございます。これが仕事ですからね。それにしても、本当に立派なお風呂ですね。憧れちゃいます」

  「仕事ばかりで、趣味もなく生きてきたからな。こういうことにしか金を使えなかった」

  「じゃあ、これからはご趣味をしながら生きていくんですか?」

  「そのつもりだが、いざ趣味を探しても、しっくりくるのがないな」

  「あら、そうなんですか。映画とか音楽とか、旅行とか・・・・・・いろいろあるじゃないですか」

  「だが、熱中できるものはないな。まぁ、これから探していくしなかいな」

  「恋人でも作ったらどうですか?お一人は寂しいでしょう?」

  「今更女だと?笑わせるな。そもそも、儂なんかと一緒にいたがる物好きなどおらんわ」

  「でも、犬塚さん、かっこいいし頼りになるし、ぴしっとしていて立派だし、魅力的だと思いますよ」

  「世辞は止めろ。儂は頭が固い。自分でもわかっているつもりだ」

  「そうですかね?私とは、問題なく接しているじゃないですか」

  「お前は特別だ」

  「光栄です。なんなら、私が立候補してもいいですか?」

  「それは・・・・・・」

  冗談はやめろと、その一言が言えずに硬直してしまう。

  「なぁんて、冗談ですよ。私みたいなおデブちゃんは、釣り合いませんよね」

  代わりに、凛子がそう言った。犬塚は、答えられなかった。

  「はい、お粗末でした」

  凛子は犬塚の背中の泡を全て流し終えた。

  「すまんな」

  犬塚は礼を言うと、腰に巻いていた布を取り、急いで湯船につかった。

  一旦は収まった勃起が、再発してしまった。しかしタオルを湯船に付けるのは不作法なので、浸かるときは取らなければならない。

  「それじゃ、私も」

  凛子はそう言って、立ち上がった。

  体にバスタオルを巻いたままだが、犬塚は何も言わなかった。女性だし、ここは自宅だ。咎める権利はない。

  「あ、タオルは取らないとだめですね」

  しかし凛子は、自分からタオルを取り去った。再び、凛子の肉厚な裸体が晒された。

  「よいしょっと」

  「!!!!!」

  驚く犬塚を前に、凛子は片足を上げて湯船につかった。その際に、凛子の股間、体毛に覆われた奥の性器が、肉の隙間から垣間見えた。

  揺れる乳房に、晒された性器。その連携攻撃に、犬塚は鼻血を出しそうになった。

  「ふううっ。いい湯加減ですね」

  凛子の声は、犬塚の耳には入ってこない。

  気づいたら、広い湯船の中を移動して、凛子の傍まで寄ってきていた。引き寄せられるように、手を伸ばせば届く距離まで。

  「あれ、私の体に何かついていますか?」

  凛子はきょとんとした顔で犬塚に尋ねた。

  「あっ!いや、なんでもない!!」

  我に返った犬塚は、湯を激しく波立たせながら後退した。

  「ひ、一人暮らしで食生活が偏っているのではないか?だからそんな体に・・・・・・」

  「あぁ、このことですか。ちゃんと料理はしているし、運動もしているんですけどね。食べ過ぎ、ですかね」

  凛子はからからと笑いながら、ザバッと湯から上がって湯船のふちに腰かけた。水分で体毛が寝て、地肌に張り付いており、体の実線がよく見えた。

  「でも、そのおかげでおっぱいが大きいですから。これが私の唯一の、女の証拠みたいなものですから」

  そう言って凛子は、自身の爆乳を両手でつかみ、グニュグニュと揉みしだき、両手で持ち上げてブルンッと揺らしながら手を離した。

  その絶景を、犬塚は痴呆のように見つめていた。

  犬塚の反応を、凛子は楽しそうに、そして嬉しそうに見ていた。

  

  

  時刻は10時を過ぎた。

  凛子が腕を振るって作った大量の料理で腹を膨らませた犬塚は、悶々としながら布団の上で何度も寝返りを打っていた。

  9時に就寝する犬塚にとっては、いつもなら既に眠っているはずの時間だ。だが、眠れない。満足のいく食事を平らげ、心地よく眠れるはずだというのに。

  原因は、認めたくないが、凛子だった。数メートル先の来客用の部屋には、凛子が眠っている。襖を開け、廊下を数メートル進めば、凛子の部屋に行けるのだ。

  行って何をするか?決まっている。男女が夜、同じ寝室にいれば、情事以外にすることはない。

  恋人はいたことはないが、風俗にな何度も通っていたし、体だけの男女関係を他者と結んだことはある。こういったことに不慣れと言うことはない。しかし、なぜか緊張が解けなかった。

  

  

  何を悩む必要がある?さっさと行って抱けばいい。互いに独身、縛るものは何もない。既に定年を迎えて自由の身だ。躊躇う必要などない。

  しかし、あさましすぎはしないか。あったばかりの女と。仕事で訪問した女性を抱くなど。年も離れている。もう老人の身だ。相手を満足させられるのか?相手が望まなかったら?

  その時はその時だ。今更外聞など気にする必要はない。

  だが・・・・・・いや・・・・・・しかし・・・・・・それでも・・・・・・。

  

  

  「くそっ」

  犬塚は起き上がると、台所へ向かった。悩んでいるうちに、喉が渇いた。

  自分の家であるのに、なぜかこそこそと流し場へ行き水を飲み、そして自室へと戻る途中、犬塚は曲がり角で立ち止まった。

  右へ進めば自室に。左に進めば凛子の部屋に・・・・・・。

  一瞬躊躇したものの、犬塚は左に進んだ。

  このままでは、眠れない。少し、様子を見るだけならと、己を納得させた。現在の自分が、見るだけで満足できるはずもないことに、気づいていながら。

  

  一歩一歩が、信じられなく重かった。しかし、それでもこの先に進むことを望む自分は、凛子が寝ている部屋の前に訪れた。

  襖に手を伸ばしても、やはり開けずらかったが、ここは自分の家だと強引な理由を自分に言い聞かせ、襖を開けた。

  甘い、匂いがした。自分の家であるはずなのに、そこだけが別空間の様な。

  「うっ」

  犬塚は小さく呻いた。

  凛子は布団の上で、仰向けになって眠っていた。掛け布団は蹴られ、脇にどけられている。

  来ている服装は、来客用の簡素な浴衣だ。大柄な成人男性用のそれを着ている凛子だが、前が大きくはだけており、爆乳の大半が露出しており、辛うじて乳首が隠れている状態だ。ブラジャーはしていないらしい。パンツは流石に履いているが、大きく股を開けており、やや膨らんだ股間が露わになってる。

  その光景をいた犬塚の陰茎は、一瞬で渓流が流れ込んで硬直し、ズボンの中で震えた。

  想像以上のいやらしさだった。美形な顔立ではないし、太っているが、豊満な肉体は柔らかく温かく、耐え難いほどの引力を放っていた。

  ゴクリと喉を鳴らし、犬塚は部屋に入った。ここまで来た瞬間、理性から生まれる躊躇は消えた。あとは、欲求に沿って突き動かされるのみだ。

  犬塚は凛子の寝姿を見つめたのち、行動に移った。凛子の腹を跨いで、馬乗りになる。柔らかい腹は、座り心地が良かった。

  改めて近くで見ると、爆乳の大きさに改めて見惚れてしまう。

  膨らんだ胸は左右に広がるようになだれ落ちており、とても柔らかそうだった。

  意を決し、欲望に従い、犬塚は凛子の乳房に両手を置いた。

  「!!!!」

  途端に両手に広がる、柔らかい感触。それは圧倒的な多幸感と快感となり、全身に広がった。

  手を押すと、わずかに押し上げる感触がある。その弾力もまた、更なる興奮を誘う要素だった。

  指を広げ、思い切り鷲掴みしてみると、弾力を持ちながらも指が乳房に埋もれ、乳肉が形を変えた。

  さらに、屹立した乳首の感触が手に平を突いた。撮んでみると、それは大きく存在感を示している。

  しばらくの間、犬塚は乳房を愛撫し続けたが、たまらなくなって浴衣を思い切りはだけさせた。

  途端に、拘束から解放された巨乳がぶるんと姿を現した。風呂場で見たときよりも、興奮は強く、感動で身が震えた。

  生の乳房を、ひたすら揉む。持ち上げ、揺らし、体毛から突き出た乳首を摘み、指で弾くと、凛子がわずかに身を揺らした。

  それに構わず、犬塚は体を倒し、乳房に顔をうずめた。谷間に顔を入れて、両の乳房で挟み込むと、安心感を纏った快楽を味わえる。息を吸えば、凛子の濃い体臭が肺を満たした。

  顔を上げて、今度は片方の父を顔を押し付け、乳首を口でとらえて思い切り吸う。母乳を吸い出すかのように、舌を動かして乳首を愛撫する。空いた乳には手を添えて、赤子のように甘えた。

  最初は緩やかに甘えていたが、徐々に動きは激しくなっていった。

  「んん・・・・・・んんんんん」

  不意に、凛子が寝返りを打った。

  犬塚は咄嗟に飛びのいて下敷きら逃れた。

  「いいところで・・・・・・」

  再び乳を愛でようとした犬塚だったが、うつぶせになった凛子の姿を見て、気が変わった。浴衣を押し上げる、豊満な尻に目をつけて。

  ためらうことなく浴衣を捲りあげ、パンツを下すと、乳に負けない尻が露わとなった。

  犬塚はそれを両手で揉み、満足したら顔を押し付けて、尻たぶの奥の肛門を舌先でつついた。綺麗に洗われたその場を、丹念に舐めていると。

  「ふぁん・・・・・・」

  感じているかのような声を上げながら、凛子が再び寝返りを打って、元の仰向けの状態に戻った。

  「ふむ」

  犬塚は凛子のむっちりとした太腿を舐めあげ、そして顔の位置を上げてゆき、凛子の股間に到達した。太く柔らかい太腿の奥の花園へと鼻先を入れて、臭いを嗅ぐ。

  濃い熟女の体臭に、脳が刺激された。しかも、そこは濡れていた。寝ていながらも、凛子が興奮しているのは間違いなかった。

  両の太ももを抱えて、M字に開き、よく見ながら舌でなめる。下品に音を立てながら、餌にありつく犬のように、一心不乱になめまわした。乳にむしゃぶりついた時とは、対照的な動きだった。酸味がありながらも、官能的で甘美な味わいを楽しんだ犬塚は、満を持したように服を脱ぎ始めた。

  老年ながらも、無駄な肉がついていない、引き締まった肉体がさらけ出される。

  股間には、いきり立った肉棒があった。淫水にやけた色黒の肉刀大きく固くそそり立ち、若人と同様か、それ以上に立派だった。

  しかし、そこで犬塚の動きは止まった。

  (最後まで、するのか・・・・・・交わるというのか)

  眠っている女性に手を出した。それだけでも卑怯で破廉恥な犯罪行為だが、挿入まで行えばそれは度が過ぎるというものだ。何をいまさらと思わないでもないが、最後の一線を越えてしまうのは流石に躊躇われる。

  (散々手を出しておいて、起こして行為を迫るか?それも格好がつかんな。行為の最中に起きてくれればよかったのだが・・・・・・いや、それも情けないな)

  このまま寝室に引き返そうかとも思ったが、凛子の裸を見ると、そんな気持ちは消え去った。この裸体を前にして引き下がることは出来ない。最早、自分はこの体のとりこになったと言っても差支えないだろう。

  興奮は収まっていない。しかし、最後の一手を踏み込めない。

  荒い呼吸を繰り返し、肉棒から涎を垂らしながら、解答の出ない問答を続ける。

  その姿はまるで、おあずけをくらった犬のようだった。

  「しないんですか?」

  「!!!!」

  そんな犬塚の耳に、艶を孕んだ声が入り込んできた。言わずもがな、凛子の声だ。

  弾かれたように凛子の顔を見ると、薄く眼を開けて、微笑を浮かべている。昼間見た時とは、別人のような淫らな顔だった。

  「あ、いや、その・・・・・・」

  羞恥や罪悪感などで、頭が混乱し言葉を発せられない。そんな犬塚を面白そうに見ながら、凛子は言った。

  「いいですよ、入れても。いいえ、入れてください」

  凛子は股を開き、股間に手を添えて、犬塚を誘った。

  「気持ちいいですよ。私は胸と尻に自信があると言いましたが、ここにも自信があります。きっと極楽を味わえますよ。もちろん、現世でね」

  「うう・・・・・・あああ・・・・・・」

  犬塚は、抗えなかった。弱々しい動きで、凛子の太腿の間に跪き、肉棒の切っ先を凛子の性器へと向けた。

  先端が触れただけで、互いの性器から蜜が溢れた。

  「さっ。いっしょに天国に行きましょう」

  その言葉を受け、犬塚は腰を前に突き出した。

  抵抗なく、犬塚の肉棒は凛子の肉筒に全て収まった。

  「はぁっ!!」

  突如、犬塚の体を強烈過ぎる快感が貫いた。

  肉棒を、凛子の肉が包み、そして脈動する。肉棒から発生した極上の快楽は全身に広がり、犬塚は早くも絶頂を迎えそうになった。

  反射的に、腰を引き抜いて膣内射精を回避しようとする。しかし、凛子はそれを許さなかった。太い太腿を犬塚の腰に回して、拘束する。

  「ああっ!ぐあああああああっ!」

  絶叫を上げ、犬塚は早くも絶頂を迎えた。精液が睾丸から尿道へ走り、鈴口から発射され、凛子の膣内を満たす。

  久しぶりの快楽だった。最大まで興奮した状態で、極上の名器によって頂に達したのだから、その快感は強烈で、膣に発射することの危険など頭から消えた。凛子の膣は蠢き、精液を一滴残さず吸収しようと震えた。

  そのまま犬塚は、どさりと凛子に倒れ掛かった。その体を、凛子の柔らかいからだが迎える。射精したばかりだが、爆乳への欲求は消えなかった。荒い呼吸を整えると、犬塚は乳にしがみついた。

  「ふふっ。私の大きなおっぱいが大好きなんですね」

  そう言って凛子は犬塚の顔を上に向かせて、唇を奪った。犬塚は迷わずに口を開け、凛子の口内に舌をねじ込んだ。

  肉厚な凛子の舌が犬塚の舌と絡み合った。吐息と唾液が交換され、凛子の味と匂いが体内に入り込む。

  激しくなめ合っていると、萎えた犬塚の肉棒がわずかに硬くなった。

  「ふふふ。まだまだお若いですね」

  「はうっ!」

  凛子が下半身に力を込めると、膣内の肉が蠢いた。その刺激に、再び犬塚の肉棒が勃起する。

  途端に犬塚は、激しく腰を振り始めた。久方ぶりの快楽は、犬塚を離さない。もっと味わいたくて、動きを止めなかった。爆乳をしゃぶりながら、射精へと向かう。

  「あん。激しですね」

  凛子は余裕だが、犬塚は早くも二度目の限界を迎えようとしていた。一度だして落ち着いたものの、敏感になった肉棒は極上の刺激に耐えられない。

  呆気なく、犬塚は再び射精した。肉棒を限界まで打ち込んで、精液を出し切る。

  「はああ・・・・・・」

  脱力する犬塚。その様子には、濃い疲労の色が見えた。しかし凛子は疲れた様子もなく、起き上がって犬塚を仰向けに倒した。

  「まだまだ、これからですよね」

  そう言って凛子は、犬塚の性器にむしゃぶりついた。

  「ふわあああ!!」

  犬塚は強すぎる快楽か逃れようとも足をばたつかせるが、弱弱しい動きでは凛子を止められなかった。

  凛子の舌使いは絶妙で、またも犬塚の肉棒はそそり立った。

  「やっぱり、犬塚さんは素質がありますね。思った通りです」

  凛子はそう言って乳房を持ち上げて広げると、犬塚の肉棒を挟み込んだ。

  「あああああああああああ!!!」

  犬塚は、挟まれただけで射精した。量と勢いは衰えたが、それでも多くの精が乳房の隙間を満たした。

  それでも凛子は乳を愛撫を続けた。何度も扱き、時折解放して肉棒の先を乳首に押し付け、その爆乳を使って最大限の快楽をもたらす。萎えることも許されず、犬塚は精子を打ち続けた。

  「あら、まだ立ってる」

  乳房の愛撫に満足した凛子だが、まだ犬塚の肉棒が硬いままなのを見て、嬉しそうに笑った。犬塚は話しかけられても、荒い呼吸を繰り返すだけで何も言えない。

  「それじゃあ、最後にやっちゃいましょうか」

  凛子はそう言って、騎乗位の体勢を取ると、躊躇いなく腰をおろし、膣で肉棒を銜えこみ、腰を動かし始めた。

  「っ!!っっっ!!!!」

  最早声も上げられず、上半身を反らして大きく口を開きもだえる犬塚。

  苦痛も感じていたが、それ以上の快楽を感じていた。しかも目を開ければ、体を上下させる凛子の姿が。巨大な乳か上下に激しく動き回る絶景を、苦しみながらも堪能する。

  そして、犬塚は何度も射精した。凛子の中へと、何度も。最後の一滴まで搾り出し、それでも凛子に搾られても、それでも腰をわずかに動かして快楽を感じ取ろうとする。

  「最高ですよ」

  凛子は腰を振りつつ犬塚の体を持ち上げて、抱きしめた。爆乳に包まれた状態で、さらに舌を絡め合わせる。

  快楽が重なり、肉棒に最後の快楽が走る。

  多量の潮を鈴口から吐き出し、口づけと抱擁と乳房の快楽を堪能し、温もりを感じながら、犬塚は意識を失った。

  

  

  

  

  「はあっ!ぐっ!ううっ!」

  快楽に耐え、腰を振る。そんな犬塚を、凛子はいつものように、艶やかな笑みで見上げていた。

  日中でありながら、犬塚と凛子は自室にて、正常位で交わっていた。

  「うっ!駄目だっ!いくぞっ!」

  犬塚は叫ぶと一物を凛子の膣から抜き去った。直後、巨体には似つかわしくない速度で凛子は起き上がり、犬塚の肉棒を銜えた。

  「ぐあああっ!!」

  絶叫とともに、犬塚は射精した。それを凛子は一滴残らず飲みほし、尚も精液を求めて吸い、舐め回した。

  「がっ!まてっ!!ああああ!!」

  犬塚が腰砕けになるまで、凛子の吸引は続いた。

  

  

  行為の後、余韻に浸り添い寝する二人。

  犬塚は凛子の巨乳の谷間に顔を埋め、小さく呟いた。

  「全く、昼間から誘いおって」

  不満そうに言う犬塚。

  「あら、ものほしそうに見ていたくせに。それに、おっぱいにしがみつきながら言っても、説得力はないですよ」

  「う、うるさい!」

  正論で返されて、犬塚は顔を乳に埋めたまま叫んだ。

  

  

  二人が交わったあの日から、2人は定期的に会い、交わるようになった。

  そんな生活を続けて数日後、凛子の妊娠が発覚した。時期的に、初めて交わった日の確率が高いらしかった。

  責任を取らねばと、犬塚は60にして結婚を決意。式は挙げなかったが、届は無事に出し終え、2人は戸籍上、夫婦となった。

  すぐに犬塚は凛子に対して、同居を提案し、凛子はそれを快諾。二人は早くも同棲を始めた。

  凛子に腹はまだ膨れてないものの、新しい命が宿っている。高齢出産だが、凛子は出産の決意を固めており、犬塚はそれを応援している。

  交わりからは、全てがあっという間だった。仕事一筋で生きてきて、これから趣味だけを楽しみながら生きていくはずだったのに、まさか結婚し、子を設けるとは。

  しかし、あらたな生きがいが出来たと思えば、苦ではない。こうして、最良の伴侶まで見つかったのだから。

  家事はもちろん、性格も難がない。そして、こうして交わりも出来る・・・・・・。

  少々盛んすぎるのが辛いのだが。既に60なのだから、無理は出来ないのだ。一方の凛子は40とは思えないほどの性欲と精力である。自分の年齢以上と言う自負はあるのだが。

  「お前、最初からこれが目的だったのか?」

  以前、率直に聞いたとこがあった。

  「まぁ、それもありますかね?」

  凛子は曖昧にはぐらかしたが、おそらくは肯定なのだろう。

  「腹上死させてもよかったんですけど、こんなに体の相性がいいんだから、殺すなんてできませんよ!」

  酒に酔った時は、そんなことを言った。どこまでが本当なのかわからないが、今は共に過ごすことに苦を感じない。逆に、離れることが辛いだろう。

  「本当に、おっぱいが大好きですね」

  「うるさい」

  「でも、この子が産まれたら、ちょっと我慢してくださいね」

  そんなことを言う凛子の笑みは、いつもの朗らかなものでも、淫らなものでもなく、慈愛に満ちたものだった。

  「これだけ大きければ、儂の分もあるだろう」

  「もうっ」

  凛子が犬塚の股間に手を伸ばすと、回復した肉棒がそこにあった。

  「それじゃ、もう一回ですね」

  犬塚は、乳に顔を埋めたままうなづいた。

  自分はもう、この女から離れられないと実感しながら。