真夏の大都会。日差しは強く、それをアスファルトが反射し、濃い二酸化炭素が吸収する。熱帯と化した街だが、聳え立つ高層ビルの中は別世界と言えるほどの冷気が漂い、外部から逃げてきた人々を癒してくれる。
街の中心近くに建つ、最も高い高層ビルもその例外ではない。しかし、8階に構えるオフィスの中の人々は、快適とは言えない状態だった。パソコンに向かう者、電話に対応する者、書類整理をする者。全員が仕事に追われていた。
その中でも、特に忙しなく動き回る者がいた。背は低く、やや小太りなレッサーパンダの獣人だ。童顔だが、45歳と熟練の域。しかし体毛の艶は実年齢以上に失われていた。
日田幸一(ひたこういち)この職場で働き始めて20年以上となるベテランである。
「課長、終わりました」
「ん、ご苦労」
幸一は課長のデスクに書類の束を置き、自身のデスクに戻った。仕事道具以外、何も置かれていない質素なデスクだ。
「日田さん、これお願いね」
同僚の男性社員が、不意に幸一のデスクに分厚いファイルを置いた。
「あ、はい」
自身の仕事に取り掛かろうとしていた幸一は、即座にファイルを開き中を確認する。
「日田さん、これもお願い」
すると、別の社員も書類の束を日田に差し出した。
「うん、ちょっと待っててね」
幸一は嫌なそぶりを見せず、笑顔でそう言って書類を受け取った。
「頑張らないと」
そして自らを奮い立たせるよう、一言呟いて仕事に取り掛かった。
「はぁ・・・・・・」
菓子パンを一口かじり、幸一は深いため息をついた。昼の休憩時間となり、多くの社員は昼食を取りに出かけているため、室内は先ほどまでの喧騒が嘘のように静まり返っている。
仕事場を見渡しながら、幸一は再びパンをかじる。今日も残業かと肩を落としながら。
誰にでも親切で優しく、非常に真面目。そして気が小さく押しが弱い幸一は、一部の社員からは頼りにされ、一部の社員からは見下されていた。それ故に、多くの社員は仕事が多忙を極まった時、仕事の一部を幸一に押し付けていた。幸一は断ることが出来ず、いつも応じて、そしてしっかりとやり遂げる。
幸一は、全ての社員から、都合のいい存在として扱われていた。それを知りながらも、幸一は毎日仕事に励んでいた。
「頑張らないと・・・・・・」
「がんばりすぎは体に毒だよ」
何気なく呟いた独り言に、背後から返事が返ってきた。
振り返ると、スーツを丸々と膨らませた大きな腹が。その上には、ボタンがパツパツになるほどスーツを限界まで引き延ばした爆乳が。そしてその上には、朗らかに笑う太ったパンダ獣人の熟女の笑みが。
「由美ちゃん」
疲弊した精神が癒えていく感触を味わいつつ、幸一もつられて笑った。
白井由美(しらいゆみ)。小学生のころからの幼馴染で、今でも親しい同僚であり友人同士だ。悩みを聞いてくれたり、仕事を手伝ってくれたりと、仕事を押し付けられる幸一を、様々な面でサポートしてくれる。
「はい、差し入れ。外回り行ってたから」
そう言って、由美は幸一に栄養ドリンクを渡した。
「ありがとう、助かるよ」
「全く、私に外回りって、人選ミスだよねえ。若くて元気な子にやらせればいいのに」
「話術がすごいからね、由美ちゃんは」
「そうだけどさー。汗ぐっしょりかいちゃったよ。外は暑いから」
熱された大都会を歩いてきた由美は汗をぐっしょりかいており、服は汗で湿り、その豊満な肉体に張り付いていた。
見上げるほど大きな肉体には、胴体にも四肢にもたっぷりと脂肪が身についており、ムチムチに実っている。数年前に買ったのであろう服は、持ち主の成長に耐えきれず、パンパンに引き延ばされていた。
特に胸と尻の成長率が高く、スーツのボタンには隙間が生じるほど内から押されており、スカートは破れてしまいそうだ。
豊満な肉体に見とれた幸一は、頭を振って邪念を消し、ドリンクを飲み干した。
(い、いけない!いつも助けてくれる由美ちゃんを、こんな感情で見てしまうなんて!)
幸一は、何年も前から由美に惚れていた。しかし、気が小さくて仕事以外にすることはなく、童顔で背が低い自分には、魅力がない。そんな自分が、優しくて頼りになる由美に告白するなど、おこがましいと思い、恋心はずっと胸に秘めていた。
「まーた仕事溜まっちゃってるみたいだね。いくつか回してよ」
「いや、一人で大丈夫だよ。由美ちゃんになんでもお世話になるわけには」
「いいからいいから」
遠慮はするが、結局は手伝ってもらう。いつもの会話だ。だが、由美に負担をかけてしまうと、幸一はいつも自分を責めてしまう。
「おばさんに任せなさいって!」
にっこりと笑い、胸を叩く由美。この笑顔と揺れる乳房さえあれば、どんなに辛くても、この仕事を頑張っていける。幸一は、そう思っていた。
「分かったよ」
(頑張らないと・・・・・・)
再び幸一は、デスクに向かう。昼休みが終わらぬうちに、幸一は仕事を再開した。
相変わらず日差しは厳しく、強い暑さが連日続く。それに加えて、人も多く喧騒も煩い。
それでも、今はそんなことは不快に思わなかった。ここは海で、皆が思い思いに楽しんでいるのだから。
社員旅行で訪れた海岸。日ごろ溜まった体力回復と荷物の監視に専念するため、幸一はパラソルの下で寝転がっていた。
視線の先には、水着姿の由美がいた。豊満な肉体を、面積が小さく薄いビキニで覆って。
極小のビキニでは、大きすぎる乳房の揺れを抑えることは出来ず、いつもより激しく爆乳が揺れ動いている。薄い生地は海水で濡れ、豊かな肉によって引き延ばされ、乳首は透けて、しかも盛り上がっている。下半身は、水着が脂肪に埋もれてほとんど全裸と変わらない。露出された尻肉は揺れ、性器だけを生地が覆っている。
幸一はごくりと生唾を飲み、股間をいきり立たせて眺めていた。遠くからでも、十分に楽しめる。
やがて、こちらに気づいた由美が走って寄ってきた。巨乳が激しく揺れ動く。一部の男性たちから激しい視線を受けながら、由美はこちらにやってくる。
そして、激しい動きに耐えられなかった水着に、ついに限界が訪れた。
ブツッという音とともに、ビキニの紐が千切れる。
突如、爆乳がビキニを弾きとばし、何にも覆われていない乳房が飛び出した。
何にも覆われていない、生まれたままの姿の双乳。
乳首は露出し、拘束されていないため盛大に揺れている。
幸一は、驚きのあまり動けず、その乳房に釘付けになった。
ただ脱ぐのではない。突如、アクシデントで肉房が露出したのだ。
心の準備など出来ているはずもなく、幸一の脳はその光景を完璧に記憶してみせた。
「日田君、起きろ」
「・・・・・・はっ!」
上から降ってきた声を受け、転寝していた幸一は頭をガバッと上げ、左に立つ課長に向きなおった。
「残業しておきながら眠るとは。仕事をしないで残業し、残業代をもらう不束者が最近多いとニュースで観たが・・・・・・」
人間の課長は、見下すような視線を幸一に向け、厭味ったらしく言い放った。
「す、すいません・・・・・・」
溜まった仕事を片付けるべく、幸一は残業していたのだが、疲労がたまっていたのでつい居眠りしてしまい、去年の社員旅行の夢を見ていた。辛い現実から逃れようと、脳が最も素晴らしい体験を再生したのかもしれない。
「最近、仕事が溜まっているようだな。もっと早くできんのか」
「すいません」
「効率よく仕事を消化すれば、疲れもたまらないはずだ」
幸一が仕事を押し付けられていることは、課長も知っている。課長も実際に、幸一に面倒ごとはよく押し付けている。だが、優しく小心者の幸一は何も言い返さず、他者に憎しみの感情を抱くこともないので、不満をぶつけたり虐めて楽しんだりするのに絶好の人材だった。
「しかも、今日の書類、ミスがあったぞ。単純な計算ミスだ」
「えっ、すいません」
「私が最終チェックしている時に見つけられた。もし気付かず取引先に出していたら、大変なことになっていたぞ
幸一が犯す失態は少ない。だが、他の社員の確認ミスや計算ミスまでも、大半は幸一に押し付けられていた。
「もっとしかりしたまえ」
「申し訳ありません」
幸一は、必死に頭を下げて謝罪を続けた。自分以外の人間が、良くない事をしていることは分かっている。だが、自分がもっとしっかりしていればと、自分を強く責めてしまう。
相手が何も言わないので、課長の小言が続く。
「大体君は・・・・・・」
「もういいじゃないですか」
課長はギクリと体を震わせて、声がした方を振り返る。そこには微笑んだ由美が立っていた。
「日田君は優秀です。ミスはこれから挽回します。私も手伝いますから、何も心配いりませんよ」
「う、うぬ・・・・・・」
由美は課長に接近すると、ドンと胸を課長の顔にぶつけた。巨体に押された課長は、2,3歩後ずさって他のデスクにぶつかった。
「き、君がそう言うなら・・・・・・しかし、あまり日田君を甘やかすな」
「はーい」
課長はそう言い、足早に出て行ってしまった。
「全く、叱ることしか脳がないのかなー、あの人。強い人にはペコペコして、弱い相手にはガミガミと」
盛大なため息を吐いて、由美は腕を組んだ。両腕の上に、巨乳が乗る。
「ごめんね、また助けてもらって」
「気にしないの。こんなの助けたことにならないって」
「なるよ。いつも助けてもらって、自分では言い返せなくて・・・・・・情けないなぁ。本当に、僕は弱くて」
幸一は項垂れて、自身を責めた。
こうやって、由美はいつも助けてくれる。幸一に仕事を押し付けようとする社員を咎めたり、仕事を手伝ってくれたり。
同い年なのに、まるでお姉さんのように感謝してもしきれないくらいだ。
「ああ、弱い相手とか言っちゃってごめん」
「いや、本当のことだからね」
「んー、態度た確かに弱いけど、幸ちゃん、すごく強いよ。忍耐力すごいじゃん、皆の仕事代わりにやって。心身ともに強くないと、なかなかできないよ。それに優しいし
「ありがとう」
その言葉だけで、満足だ。
「あ、そう言えば、この後暇?仕事にキリがついたら、飲みに行こうよ。明日休みだし」
「いいね、行こうか」
こうして、飲みに誘ってくれるのも、由美だけだ。内気な幸一は、誘うことはできず、誘われることも少ない。だが、惚れている相手と飲めるだけで、幸一は嬉しかった。
1時間後、二人は馴染みの店の個室にいた。
「ごめんね、かなり手伝ってもらっちゃって」
「もう、気にしないの。それにしても、ここ冷房あまりきいてないね!夜道でも歩いたらけっこう暑いから、もっと強くてもいいのに!」
そう言いながら、由美はどかっと椅子に座った。些細な動作だが乳が揺れ、尻の左右が椅子からはみ出ている。
「しかも、私太ってるからなー。もう脱ぎたいよ」
由美はシャツのボタンを1つ外した。途端に襟元が開き、谷間が露出する。
(うわっ、すごい・・・・・・)
目を凝らしてみると、質素なブラジャーが汗で透けて見える。盛り上がった股間を見られないよう、幸一は急いで席に着いた。
「すいませーん!」
「はいぃ!」
由美が声を上げると、すぐに店員が来た。
「串の盛り合わせ4人前、じゃがバターに南蛮焼き、大根サラダと揚げ豆腐、モヤシ炒めとホルモン煮込み、あと生と梅酒の炭酸割り、とりあえずお願い」
「かしこまりましたー!」
店員は少々驚きながら去っていった。由美の食欲は、体系に見合って大量である。
「ありがとう、僕の食べたいものまで」
「当たり前だよ、私と幸一ちゃんの中じゃない」
何気ない一言が、跳びあがるほど嬉しい。だが、幸一はその感情を必死に抑えた。
釣り合うはずがない。報われるはずがないと思いながら。
食欲があり酒に強い由美は、食事も酒もどんどん胃に送っている。一方の幸一は、どちらも控えめなので少しずつ飲んで食べていた。
「ああ、さっきの話の続きだけど、幸ちゃんは強いよ、本当にね」
「え、ええ?」
テーブルの上にどさりと乗った乳房から顔を上げ、幸一は由美を見上げた。
既に酔いが回っている由美は、ボタンを3つまで外し、上機嫌に笑いながら串にかぶりつきながら語る。
「だってさ、あんな職場に耐えているんだから、絶対に強いって、うん」
「いや、臆病なだけだよ。強く言い返せなくて。辞めるっていうのも、職を変えるのも怖くてできなくて」
「え、じゃあ、辞めようと思ったこともあるの?」
「い、いや!そんなわけじゃなくて!ただ、きついなって思うことが多くて、その・・・・・・」
「まー、気持ち分かるよ。私もさ、転職したいって考えたりするよ」
「本当に?」
幸一は目を丸くした。意外な一言だった。
「うん。今の仕事が嫌ってわけじゃないけど、都会から離れて、田舎でのほほんと、ゆったりと暮らしたいって思って」
「田舎で、ゆったりと、か」
「ま、それはそれで色々と大変だろうけど、今はどの田舎町も、住民増やそうと躍起になってて支援はしっかりしてるし。お金も溜まってきたし。ある田舎町にさ、友達もいるから」
「え、じゃあ、行っちゃうの!?」
幸一は不安になり、声を荒げてしまった。由美がいなくなってしまったら、どうなるか。仕事の辛さよりも、由美がいなくらることの方が辛い。
「あ、いやいや、決定したわけじゃないの。それもありかなーって」
「はぁ・・・・・・」
すぐに行ってしまうわけではなさそうだが、それも選択肢の一つとしてあるようだ。幸一の不安は消えなかった。
「私も45だし、男見つけて、寿退社ってのもありかな」
「うぃっ!?じゃあ、そう言う相手、見つけてるの!?」
由美が誰かと結ばれる。恐ろしいことだが、考えてみれば不自然ではない。いつそうなってもおかしくないのだ。
そうなれば、由美は去ってしまうのだろうか。その可能性はある。仮に会社の残っても、自分と共に過ごす時間は減るだろう。
「いや、いないんだけどさ、この年になると、そういうこと考えてしまって。誰でもいいってわけでもないし」
結婚も、田舎へ行くことも、時間の問題かもしれない。幸一は、がっくりとうなだれた。
「ま、でも、幸ちゃんを放っておくのも心配だし。いくら幸ちゃんが強くても、私がいた方がいいでしょ、色々と」
幸一は、ぎくりと身を震わせた。
まさか、自分が枷になっているのだろうか?
幸一の面倒を見ないといけないから、まだ結婚も退社もしない。由美がそう思っていたら・・・・・・。
(僕は、大好きな人の邪魔をしているのかな。だとしたら、僕はなんてダメな人なんだろう・・・・・・)
幸一は、がっくりと肩を落とした。
「あれ、どうしたの?」
心配そうに由美が声をかけてくれる。
(大好きなこの人に、迷惑をかけてはいけないよ)
「由美ちゃん、僕の心配はしなくてもいいんだよ。僕だって、一人でも大丈夫さ」
幸一は、精いっぱいの強がりを言った。この人が幸せになるなら、しっかりと見送ろうと心に決めて。
「幸ちゃん・・・・・・」
由美は驚き、そして一瞬表情を曇らせ、苦笑を浮かべた。
「そっか、幸ちゃんはそういう子だもんね。もう・・・・・・」
由美は首を振ってため息を吐いた。
「ま、そこがいいところなんだけど。何て言うか、おしいっていうか、らしいといえばらしいけど」
「由美ちゃん?」
ビールが8割ほど入ったジョッキを一気に空にして、由美はプハッと息を吐いた。
「ふぅぅ。私も吹っ切れたよ。しょうがないなー。行動を起こすとしようかな。待ってても仕方がないし」
由美はニッコリと笑って言った。いつも以上の笑顔だった。
(ああ、じゃあ、好きな人に告白するのかな・・・・・・)
幸一は、そう悟った。
「それがいいよ。いつも僕に言ってるじゃないか。ガツガツと自分から行けって」
「そうだね。でも、向こうから来てほしいっていうか、こんなデブでも女だし」
「由美さんは魅力的だよ。自分をそんな風に言わないで」
「それは幸ちゃんにも言えることだよ」
「そんな、僕なんか」
「あ、でも、諦めちゃったら気が楽になったな。もう自分で行くって決めたから。つまり、一緒になれるってことだし」
嬉しそうに微笑む由美。
大好きな人が幸せそうなことは、とてもいいことだ。見ている自分も幸せになれる。はずなのに・・・・・・。
「ごめん、トイレ、行くね」
胸から何かがこみ上げてくるのを感じ、幸一は席を立った。そして個室に入ると同時に、その場にうずくまった。
「うっ・・・・・・ううっ・・・・・・」
そして両腕で顔を覆い、たった一人で泣き崩れた。
込みあがてきたのは、悲しみ。愛する人が去ってしまう。それがひたすら悲しくて。
友人への信愛が、恋情へと変わったのはいつだったか。いつの間にか、大好きになっていた。学生時代から社会人に至るまで、ずっと変わらず愛している。
しかし、臆病者の純愛など、報われやしないのだ。
「由美ちゃん・・・・・・」
永遠に伝えられない思いは、このまま自分の胸の中で消えていくのだろう。
幸一は、涙が止まるまで、声を押し殺して泣きじゃくった。
「あれ、目が赤いけど、どうしたの?」
席に戻ると、当然、泣いていたことは由美にばれた。
「ご、ごめん、ちょっと吐いちゃって。苦しくて涙が」
用意していた言い訳を、幸一はスラスラと述べた。実際、今日はいつもより酒の量が多かった。
「ああ、ごめんね、飲ませまくっちゃって」
「いや、僕が勝手に飲んだんだから」
「じゃあ、今日はお開きにしようか」
「そうだね、ごめんよ」
急いで家に帰りたかった。いつもなら、もっと由美といたいのだが、今日は早く別れたい。
「いいのいいの。それより、体、大丈夫?ただでさえ疲れてたのに」
「うん、家に帰るだけなら。タクシーで送ってもらうし」
「でも、大事を取った方がいいよ。顔もなんだか熱っぽいような気もするし」
「大げさだなあ。酔ってるだけだよ」
「ううん、心配すぎて、枕を高くして眠れないよ。そうだ、今日、私の家に泊まるといいよ」
「いや、そんな・・・・・・ええっ!!??」
由美が言ったことを理解した幸一は、素っ頓狂な声を上げた。
「何、そんな声だして。普通のことでしょ?」
「いや、そんな、ええっと・・・・・・」
混乱する幸一。小学生の頃は泊まることもあったが、中学生以降は、一度もない。
確かに同僚を家に招くこと自体は、それほどのことではないかもしれない。だが、同棲ならまだしも、異性ならそうはいかない。
「私と幸ちゃんの仲じゃん」
「でも、由美ちゃん・・・・・・その・・・・・・」
「何?」
本来なら、大好きな人の家に喜んでついて行くだろう。そもそも、人の意見に反対すること自体、幸一は苦手だ。それが由美なら尚のこと。
だが、今の由美と一緒にいるこいとは、幸一にとっては辛すぎる。
(さっき、好きな人に告白する、みたいなこと言っていたけど・・・・・・)
行きづらい。何としても断らないとと思う幸一。しかし。
「来てよ」
不意に、由美が顔を寄せて幸一の目を至近距離で見つめてきた。あと少し近づけば、口づけが出来るほどの距離だ。
「ねえ、お願い」
由美に間近で見つめられ、由美の香水と体臭と酒気を帯びた吐息を嗅ぎ、思考が止まる。
(もう、断れないよ・・・・・・でも、これで最後だから、甘えようかな)
幸一の意志は、ようやく変わった。
「分かったよ。じゃあ、お邪魔になります」
「よしっ」
由美は満足げに頷いた。
「素直じゃないんだから」
「いや、その・・・・・・まぁ、由美ちゃんい心配かけてはいけないし」
「うんうん。それに、私の家にいれば、幸ちゃんが回復次第、すぐ再開できるもんね、二人だけの飲み会」
「はぁ・・・・・・」
由美の笑顔を見て、応じてよかったと幸一は思った。
「ちょっと待っててね」
「うん」
幸一を残し、由美は茶の間を後にした
(ああ、由美ちゃんの匂い・・・・・・由美さんの部屋だ・・・・・・)
幸一は、緊張してテーブル付近で座っていた。今自分は、由美のアパートの一室にいるのだという事実を噛み締めながら。
きれいに整頓された部屋だった。小型の本棚の上には、かわいらしいレッサーパンダのぬいぐるみがいる。
(あれが僕だったら・・・・・・いや、何を考えているんだ僕は!)
あれこれと妄想していると、しばらくして由美が戻ってきた。
「お待たせ。吐いたらちょっとは楽になったでしょ?でも無理しなくてもいいから。ジュースもあるし」
「あ、ありが・・・・・・」
手にしたお盆の上には、ビールとチューハイの缶、摘みとジュースが乗っている。しかしそれらは幸一の視界には入らない。幸一が注目したのは、由美の衣服だった。
上半身は、白い無地のランニングシャツ。サイズは小さく、しかも古着らしく生地は薄くなっており、スーツ以上に肉体に張り付いている。巨大な乳房を包むには小さすぎるため、生地が裂けそうになっている。襟からは谷間が、脇からは横乳が丸見えになっている。しかも由美は、ブラジャーをしていない。目を凝らさなくても、爆乳が透けてほぼ見えている。乳房は突き出ているものの、シャツに押されてぐにゃりも盛り上がっていた。さらに丈が短いので、膨らんだ腹と臍が露出していた。
下半身は、短パンだ。到は短いので、ブルマに見えてしまう。豊かに膨らんだ尻肉にフィットしており、乳房同様、歩くたびに弾んでいる。
「あれ、どうしたの?」
「い、いやその・・・・・・」
(酔ってるから?それとも、男としてみてないから?どっちにしても、無防備すぎるよ!)
喜びつつ、しかし緊張と恥じらいが混ざる。
「幸ちゃんも、上、脱いでいいよ。楽にしてよ」
「う、うん・・・・・・」
股間に血流が集まり、勃起してしまう。テーブルで隠れて見えなくてよかったと、幸一は安堵した。
「それじゃ、乾杯しようよ」
「う、うん・・・・・・」
「それじゃ、かんぱーい」
ビールとチューハイで乾杯する。たったそれだけの動作だが、拘束をものともせず揺れる爆乳を見て、幸一はさらに股間を硬くした。そんな幸一をよそに、由美は缶の中身を一気に半分にする。
「ぷはあっ!しっかし、いざ告白となると、緊張するなー」
「由美ちゃんほどの女性でも?」
あまり触れたくない話題だったが、幸一は律儀に応じる。
「そりゃそうだよ。私も一応、女だし。断られたらどうしよう」
それは、初めて由美が見せた弱気な態度だった。そんな顔は見たくないと幸一は思い、言葉を選んで励ました。
「断らないよ。由美ちゃんほど魅力的な女性、中々いないって」
「こんなにデブでも?」
「体型なんて。由美ちゃんは心が素晴らしいから。優しくて頼りがいがあって。こんないい人、断る人、いないよ」
「そっか。ありがとうね」
嬉しそうな由美の視線を受け、幸一の心臓は高鳴る。はやり、自分はこの人が大好きなんだと実感する。
「でもデブのおかげで、オッパイ、大きいしね」
そう言いながら、由美は自身の乳房を両手で持ち上げ、手を離した。巨大な肉房は、ブルンブルンと激しく揺れる。
(す、すごい・・・・・・おっぱいが・・・・・・)
幸一がその光景に見とれていると、由美は再び不安そうな表情になった。
「確かに、大丈夫とは思うんだよね。相手も十中八九、私のこと好きだから。でも、もし違ったらどうしようかな?もしくは、友達として好き、とか」
「大丈夫だって。由美ちゃん、自信を持ってよ」
「うーん、自信はあるんだけど・・・・・・あと、その人、かなり自分に自信がないから。釣り合わないからとか言って、私のこと好きなのに断りそう」
その言葉を聞いた幸一は、ビクリと体を震わせて、体毛と尻尾を逆立たせた。
まるで、自分のようだ。自分も同じように、不釣り合いだという理由から由美への告白を避けていた。由美の意志など関係ない。由美が応じてくれようが断ろうが、告白は絶対にしないつもりだった。フラれることよりも、結ばれることの方が怖かったのかもしれない。
由美が告白しようとしている人物も、自分と同じなのだろうか?もしその相手が、自分と同じように考えて、告白を断ったら?たとえその相手がどんな人物であろうが、断ってしまえば、由美は間違いなく悲しむだろう。無論、恋人になりたくないと考えるならば、断ってもいい。しかし、相思相愛であるにもかかわらず、断ることは、その人物にとっても由美にとっても不幸であるはずだ。
そんなこと、あってはならない。互いに思い合っているのに結ばれないなど。少なくとも、不釣り合いだとか、そんなくだらない理由で結ばれないなど、あってはならないのだ。
「そんな理由で断ったらだめだよね」
幸一は、思ったことを口にした。
「そう言う理由で相手が断ろうとしたら、説得してみてよ。由美ちゃん、押しが強いから」
「幸ちゃん・・・・・・」
由美は目を丸くして、そしていつもの笑みを作って頷いた。
「そうだね」
由美の考えは定まったようだ。
(僕もそんなことは考えず、告白すればよかったな。あ、でも、由美さんには好きな人がいるから、どの道無理か。そもそも、僕みたいな人の告白に応じるはずがないって)
溢れそうになる涙を堪え、幸一はチューハイを口にする。
思ったより、快く由美を見送れそうだと安心しながら。
「幸ちゃんの言葉で後押ししてもらえるなんて、嬉しいよ」
「僕も。初めてだね。由美ちゃんを助けることが出来たのは。今までは助けられっぱなしで、何も恩を返せなくて」
「そんなことないよ。幸ちゃんに私、助けられているんだよ」
「まさか。僕が由美ちゃんほどの人を助けるなんて。でも、最後に助けられてよかった」
「ふふふ。幸ちゃんも成長したってことだね。すごいなぁ・・・・・・」
由美は、幸一をしみじみと見つめた。その瞳には、母性と、もう一つ別の感情が宿っていた。
「小っちゃくて可愛い後輩みたいだったのに。いつのまにかしっかり者になって、背中を押してくれて・・・・・・」
「いやぁ、これくらいはしないと」
「告白もしてほしかったけど、ま、それは高望みかな。かっこいい後押しをもらったんだから、よしとしないと」
「え?どういうこと?」
由美の言葉の意味が分からず、幸一が聞き返すと、由美は四つん這いで移動して幸一の傍により、至近距離で幸一の顔を見つめた。
その体勢では、大きな双乳が下方に垂れてブルブルと揺れる。
「私、心に決めたよ。たった今、行動に移るよ。告白する」
「は、はあ・・・・・・」
由美の言うことが分からない。なぜ近くに?なぜ今告白?混乱する幸一の耳に、驚くべき言葉が入り込んだ。
「幸ちゃん、私、君が好きなの」
「・・・・・・え?」
思考が完全に停止した。由美の言葉の意味が理解できない。
そして、さらに混乱させる事態が起こった。
「んんっ!」
由美が、不意に幸一の唇を奪った。
(キ、キスされてる!)
唇が温かい。鼻息がかかる。
5秒ほどの口づけの後、ゆっくりと離れた由美は、幸一に尋ねた。
「幸ちゃんは、私のことどう思っているの?」
「え?」
「好きでないなら仕方ないけど、好きなら・・・・・・」
どうして自分なんか?僕のどこが?いつから?
様々な疑問が浮かんだが、由美の真剣な、真っ直ぐなまなざしを見れば、本心であることが分かる。
(由美ちゃんは、僕のことが好きなんだ)
理解できた途端、体の奥底からある感情が湧き上がってきた。
それは、歓喜だ。
大好きな女性が。諦めていた女性が。自分に告白した。
もう、不釣り合いだから断るという思考は、幸一にはなかった。
「僕も、大好き。ずっと好きだったよ!」
幸一も、本音を告げた。途端に、由美が万面の笑みを浮かべ、幸一に抱き着いた。
「やった!ありがとう!」
幸一の体が、由美の肉体に密着する。柔かい体に、埋もれるように。しかも頭部は、突き出た爆乳に埋まった。乳房はぐにゃりと大きく形を変え、幸一の顔に吸い付き、汗の体臭の来い匂いが鼻腔を埋める。歓喜と同時に、興奮を幸一が貫いた。
「不安だったんだ!幸ちゃんの態度を見てたら、いけそうって思えたんだけど、幸ちゃん、謙虚だから!よかったあ!」
「んん・・・・・・僕も嬉しいよ。信じられない。僕なんかを選んでくれて。ありがとう。本当に、ありがとう」
幸一は顔を上げて、由美と同じように思いを伝えた。
「ふふっ!幸ちゃん、大好き」
「僕も」
再び二人は唇を重ねた。
「むうっ」
由美の分厚いしたが、幸一の唇を嘗め回し、そして口をこじ開けて内部に入り込んできた。そして、意志を持っているかのように、幸一の内部を蹂躙した。
たっぷりと唾液で濡れた舌は、幸一の舌と絡まり合い、歯を、そして頬の内側や口内上部までも動き回る。幸一を味わい尽くすかのように。
幸一の口内には、由美の吐息と唾液が大量に入り込んだ。むせ返りそうになりながらも、幸一はそれらを体内に取り込み、由美の舌を味わった。
「ぷはっ・・・・・・」
長い口づけを終えた二人は、吐息を相手に吹きかけながら、荒い呼吸を繰り返し酸素を補給した。
「それじゃあさ、幸ちゃん。してもいいよね」
不意に、由美の瞳に淫らな光が宿った。表情も声も艶があり、幸一が今まで見たことがないものだ。
「あ、いや、その」
「だって幸ちゃん」
「うあっ」
幸一の股間に密着していた由美の太ももが、股間を擦る様に動いた。脂がのってむっちりとした太腿には、硬い感触があった。
「ご、ごめんなさい・・・・・・」
「謝らなくてもいいの。当たり前のことなんだから。好きな人とこうしてるんだし。それに幸ちゃん、人一倍エッチだもんね。ずっと私の体見てたし」
「き、気づいていたの?」
「そりゃもちろん。好きな人の視線には、特に敏感よ。私のこと考えてオナニーしてたでしょ」
秘めていた心の視線を言い当てられ、幸一はひたすら恥ずかしかった。
「ご、ごめんね・・・・・・」
「だから、謝らなくていいって。むしろ嬉しかったよ。私みたいなデブでも興奮してくれてるって思ったら。その証拠に・・・・・・」
由美は幸一の右手を掴むと、自身の股間にあてがった。
「あっ」
そこは、しっとりと濡れていた。由美の性器から溢れた欲望の体液は、パンツとズボン越しでも分かるほど多量に溢れていた。
「私も幸ちゃん見てて、興奮しいてたんだよ」
「ぼ、僕なんかに?」
「そんなこと言わないでってば。君が私を見て興奮するのと同じ」
「うん・・・・・・」
由美の手によって、幸一の右手が衣服越しに性器に触れる。そして、由美の右手が幸一の性器に伸びた。
「あっ!」
「だから、しましょう。それとも、私みたいな淫らな女性は嫌?」
艶を帯びた視線を向けられてしまえば、幸一はもう断れない。
「だ、大好きだよ!嬉しい!させてよ!」
幸一の言葉を受け、由美は即座に行動に移った。体の位置をずらすと、靴下を脱がし、ベルトを外し、パンツごとズボンを引き下ろす。バチンと言う音を立てて、小柄な体型に見合わない巨根が、先走りをまき散らしながら現れた。
「ふふふ。幸ちゃんが隠れ巨根ってことも、分かってたよ」
由美は嬉しそうに微笑み、根元を掴んで皮が剥け切った亀頭にしゃぶりついた。
「うあああっ!」
心の準備がまだ出来ていないところにやってきた、フェラチオの快感。肉厚な舌は技巧も高く、亀頭のみならず竿全体を嘗め回す。おあずけをくらっていた犬のように、由美は肉棒にむしゃぶりついた。
「あっ!!ああっ!!でるっ!!」
経験が少ない幸一は、あっという間に上り詰める。射精に備え、腰を突き出す幸一。しかし、刺激はそこで終わってしまった。
「あ、な、何で!?」
抵抗なく口に発射しようと思っていた幸一は、やるせない顔を由美に向けた。
「だって、幸一ちゃん、私がずっと告白待ってたのにしてくれなかったでしょ?ずっと焦らされて大変だったんだから。人並み以上の性欲がある私にとっては、生き地獄だったよ。だから幸ちゃんにも、同じことするんだ」
由美はニヤついて、出られなかった精子が溜まっている睾丸をじっくりと揉みあげた。
「ああ・・・・・・」
さらに、肉棒を指や舌先で突いたり、息を吹きかけたりして、射精できない微弱な快楽を与える。生殺しをくらって、幸一の射精欲はどんどん高まっていく。
「ゆ、由美ちゃん・・・・・・ごめんなさい・・・・・・ゆるして・・・・・・」
由美は答えず、幸一のシャツのボタンを外して、腹を揉み、乳首を舐め始めた。じっくりと、優しく触れていく。興奮とともに、安心感があった。
「うっ・・・・・・」
「ふふ、女の子みたいだね」
熟練の指と舌で性器以外を刺激され、幸一の脳はとろけそうになる。
やがて由美は幸一に添い寝する体勢になり、ランニングシャツの裾を掴んだ。
「安心してね。オッパイはおあずけしないから」
そして、ランニングシャツを脱ぎさり、乳房を露出させた。
「おわあ・・・・・・」
裾に引っかかって持ち上げられた乳房が、ブルンと揺れながら姿を現した。
去年のハプニング以来に見る、久しぶりの由美の爆乳だ。
あの時よりも一回り大きくなっている乳房は、理性を壊す淫らさと、母性を纏った引力を兼ね備えていた。
幸一は、無意識のうちに乳房に顔を埋め、乳首に吸い付いた。母乳を求め吸い上げ、両手を使って必死に揉にしだく。
「あっ、気持ちいい・・・・・・ずっと揉まれたかったんだから」
由美は幸一の頭を優しく撫でた。性欲に突き動かされつつも、母性が溢れた慈愛の笑みを浮かべて。
幸一は、必死に乳を揉んでいる。長年求め続けた乳が目の前にあるのだから当然だ。顔より大きく、柔らかく、ぐっと押し込めば弾力によって押し返してくる。両手に余るほどで、握ってみると指と指の隙間から肉が溢れる。素晴らしい爆乳だった。
「すごいよ、由美ちゃん。このおっぱい、いつまでも触っていたいよ」
「これからはいっつも触っていいんだから。好きな時にね」
由美は応じながら、幸一の股間を確認した。先ほどより硬く大きく肥大化しており、射精を求めて震えている。
「由美ちゃん、僕、出したい・・・・・・」
「ふふ、正直になったね。じゃあ、私を先に気持ち良くしたら、出させてあげる」
そう言って由美は立ち上がり、幸一の下半身の方を向いて頭を跨いだ。幸一の視界には、巨大な尻があった。
「じゃ、見てて」
由美は片足を上げて、パンツとともにズボンを脱いだ。
「うわぁ」
幸一の目に、丸々と大きく膨らんだ尻が飛び込んだ。ぐっと持ち上がっており弾力に富んでいそうだが、一方で柔らかそうにたわわに実っている。
「ここ、お願いね」
由美はゆっくりとしゃがんで、幸一の眼前に性器をさらけ出した。透明な粘液で濡れそぼった、ピンクいろの肉の割れ目。濃い淫臭を放つそれは、幸一を虜にするほどの破壊力があった。
「あ、じゃあ、失礼します」
幸一は、肉の裂け目を舌を合わせた。
「あんっ」
酸味がある熟した味と舌触り。そして、全身の肉を揺らして快楽を享受する由美が愛らしくて、幸一は必死に舌を動かし、舐めつくした。
「うん・・・・・・はあん、気持ちいい・・・・・・」
「由美ちゃん、かわいいよ」
「本当?年取ってるし?嫌になったりしないか心配だったんだ」
「絶対嫌になんかならないよ」
「ありがと。それじゃ、そろそろこのかわいそうなチンポ、解放させてあげないとね」
「うひゃっ!」
興奮でこれ以上ないほどビンビンになった肉棒を、由美はピンと指でつついた。
「そのまま寝てていいから」
由美は騎乗位の姿勢を取ろうとした。しかし。
「あ、待って。由美ちゃんが仰向けに寝転がってよ」
「え?」
「僕が、その、上になって、由美ちゃんとしたいんだ」
今まで待たせてしまったから。だから、初めての瞬間は、自分がリードしたい。
小さなことかもしれないが、それは、幸一が見せた数少ない男らしさだった。
「うん、分かった。お願いするね」
由美も幸一の意図を察して、快く応じた。嬉しそうに微笑んで。
「じゃあ、お願いね」
由美は、胸と腹を揺らしながらゴロリと仰向けに寝転がった。
「う、うん」
加齢故にややハリを失った巨大な乳房は、仰向けになることで左右に流れ落ちているが、それでも山のように大きい。しかも下半身は、ムッチリとした肉厚な足をM字に開き、熟した性器をさらけ出している。
「いつでもいいよ」
「い、いくよっ!」
もう辛抱できない。幸一は今にも射精しそうな肉棒の切っ先を、由美の割れ目に当て、腰を突き出した。吸い込まれるように、強直が一瞬で飲み込まれ、全てが収まった。
「うわああああっ!!」
「んんんんっ!!」
直後、由美の胎内が激しく蠢いた。久しぶりの雄の性器。しかも巨根で、持ち主は愛する男。待ち焦がれた肉棒を歓迎するように、膣内全体が快楽を与えようと男性器をしゃぶりつくした。
経験が少なく、発射寸前まで焦らされていた幸一に、そんな刺激が耐えきれるはずもなかった。
「でっ、でるうううううううっ!!!」
激しい射精音を由美の大きな腹の中に響かせながら、幸一は愛する者の胎内へと射精した。久しぶりの雌の肉体に包まれペニスはわななき、同じく久しぶりの雄の受けたワギナは歓喜に震える。
由美の肉体は放たれた精子を受け止め、さらなる精子を欲し、肉棒を扱き上げる。
幸一は由美の豊満な肉体にしがみつき、強烈な快楽に耐えた。脳が焼ききれ、肉体が燃えてしまいそうなほど強い快感だ。
由美も幸一に抱き着き、快楽を享受する。同時にもたらされる幸福感をも味わいながら、愛する男の精液を受け入れた。
「はあっはあっ・・・・・・ご、ごめんよ、入れてすぐ出しちゃうなんて・・・・・・」
1分以上続いた射精をようやく終えた幸一は、爆乳の谷間に顔を入れ、由美の顔を見上げて謝罪した。由美は幸一の顔を、母性溢れる笑顔で見つめなおした。
「気にしなくていいよ。あれだけ焦らしてたんだから。私もすっごく気持ち良かったし」
「由美ちゃん・・・・・・」
由美は乳房で幸一の顔を挟み、再び淫らな笑みを作った。
「それに、まだまだヤれるでしょ?」
幸一は激しい射精を行った後だが、そのペニスはまだ刺激が足りないと言わんばかりに強直を保っており、由美の胎内で震えている。それに合わせて、由美の膣も締め付けを増した。
「ああっ。そ、そうだね。まだまだ、いけるよ。由美ちゃんが欲しい」
「ふふっ、ありがと。じゃあ、こんどは、この体位でね」
由美は一旦幸一から離れると、四つん這いの姿勢になり、大きすぎる尻を左右に振った。
「後ろから、遠慮しないで」
「う、うん!」
幸一は由美の巨尻に飛びつき、躊躇いなく挿入した。
「うあっ!!」
再び膣が蠢くが、一度出しているのですぐには射精せずに済んだ。幸一は、射精を求めて腰を振り始めた。
「あっ!こうっ!ちゃん!気持ちっ!いいっ!」
「由美!ちゃん!ああっ!ああああっ!」
幸一は腰を突き出すたびに、巨大な強直が粘液を迸りながら膣を出入りする。互いの接合部からは、白く濁った半透明な粘液が溢れた。
尻の肉に幸一がぶつかるたびに、巨大な尻肉が揺れ、パンパンと衝突音が響く。さらに上半身では、下方を向いた巨大乳房が激しく触れ動いていた。
「ああっ!もうだめっ!由美ちゃん!いくっ!!」
「きてっ!!はあっ!!ああん!!」
強い刺激ですぐに上り詰めた幸一は、腰を突き出して再び射精した。二度目とは思えないほどの激流は、再び由美へと流れ込む。大きな由美の腹の中に、大量の精液が入り込んだ。
「はあ・・・・・・ちょ、ちょっと休憩・・・・・・」
連続して大射精を行い、流石に疲弊した幸一は仰向けに寝転んだ。しかし。
「ふふっ。せっかく結ばれたのに、すぐ休憩しちゃだめでしょ?」
「え?」
由美の体力と性欲は、幸一を軽く上回る。この程度で満足できるはずがない。
由美はやや力を失った幸一の肉棒の前にうずくまると、その双乳をもってして肉棒を挟み込んだ。
「のあああっ!ちょ、ちょっと待って!」
「ふふん、オッパイが好きな幸ちゃんは、パイズリ、大好きでしょ?」
由美は容赦なく大きすぎる肉の房を両手で押し、柔かい爆乳で幸一の肉棒を押しつぶした。そして乳圧を高めた状態から、乳房を上下に揺らして刺激を与えてくる。乳房を田雲に使った性技によって、すぐに幸一の肉棒は勃起を果たす。
「それじゃ、いくよ」
「ちょ、ちょっと、待って・・・・・・うあっ!!」
幸一の静止を無視して、由美は騎乗位でペニスを飲み込んだ。さらに間を置かず、体を上下にゆすって幸一を攻めたてつつ自身も快楽を求める。
「うわああっ!!と、とまってえ!!」
「ごめん、むりぃ!!」
由美は止まらなかった。ただでさえ蠢く膣は、上下に動くことで更に強く胎内のペニスを扱きたてる。しかも幸一の視線の先には、別の生き物のように激しく上下する大爆乳が。
肉棒から、そして視覚からも快楽を味わい、幸一は絶頂へと向かう。
「あああああああああっ!!!」
早漏の幸一は、すぐに射精した。しかし、由美は胎内射精に歓喜しつつ、動きを止めず更なる刺激と精液を求めた。
「ひいっ!うあっ!おおおおおっ!!」
「ふっ!!いいっ!すごくいいっ!!」
由美は体を倒し、乳房を幸一の顔にかぶせて腰を振りまくった。精子を搾り取る様に、何度も振りたてる。
幸一は、乳の奥で呻きながら、何度も射精した。射精が終わっても、由美の膣の動きと目の前の乳房で即座に勃起し、新たな射精を繰り返す。
何度も勃起と射精を繰り返しても、由美の動きは止まらない。数年分の性欲を満たそうと動き続ける。腹の中は大量の精液で満たされた。
苦痛を味わいながらも、しかしそれよりも強い快楽と幸福感を味わいながら、幸一は意識を手放した。
1か月後。まだ酷暑が続き、住民が涼を求める日が続く。
そんな真夏の真っただ中に、時季外れの引っ越しをする男女が、ある田舎町にいた。
幸一と、由美だ。
二人は、市が開発した、県外からの住民誘致のための住宅地に建つ一軒家へとやってきた。二人で会社を辞めて都会から離れて、新たな生活を二人で歩むために。
「ふうっ。やっと終わった」
荷造りを終えて、幸一はリビングの床にペタンと座り込んだ。
「お疲れさま」
そこへ、下半身にジャージ、上半身にシャツを着た由美がやってきた、スポーツドリンクが入ったボトルを手渡してきた。汗でシャツが体に張り付いており、いやらしいことこの上ない。
「ありがとう」
「それじゃ、ちょっと休憩したら買い出しに行こうか。市役所は明日になるね」
「うん」
新たな環境で住んでいくことになるが、幸一に不安はなかった。今までの自分なら、間違いなく弱気になっていただろう。だが、愛する人と一緒ならば、怖くない。
助けられることもあるだろうが、自分を責める必要はない。同じ分、相手を助ければいい。過度に自分を見下さなくていいのだ。
「それじゃ、買い出しの前に、一回やろっか」
由美はそう言って、手早く全裸になって幸一に抱きついてキスをしてきた。幸一は舌を絡ませ合いながら、下半身のみ露出させた。
そして由美を押し倒し、爆乳に顔を埋めながら膣へとペニスを挿入し、腰を振り始める。
「ああ、おっぱいの間、すごくいい匂い!」
「ああん、汗の臭いでしょ!」
「それがいいの!由美ちゃんの体臭と、組み合わさって、最高!」
「もう、幸ちゃんったら!」
共にいるだけでも十分幸せだが、はやりセックスはあった方がいい。この快楽は、多大な幸福をもたらすのだ。
「んっ!」
「ああっ!」
一度目の射精を放ちつつ、幸一は由美の顔を見上げた。そこには、自分と同じく大きな幸せを味わい微笑む由美の顔があった。
「由美ちゃん、大好き」
「私もだよ!」
二人は口づけを交わし、2回戦に突入した。
互いに支え合って生きていく。その覚悟を胸に秘め、ひたすら快楽を教授した。
[newpage]
「き、緊張するなぁ」
「うふふ、私も」
新居地での生活に慣れて数か月後。二人はそろって隣町の産婦人科がある病院に訪れていた。最近、由美に妊娠の兆しが出始めたのだ。毎日、何度もセックスを来る広げる毎日を送り、避妊せずいつも中だししているのだから、当然と言えば当然かもしれないが、歳が歳なので確信が持てない。
「きっとできてるよ」
「だとしたら、嬉しいな」
二人が中に入ると、先客の男女が一組、待合室に座っていた。20代くらいの、小柄な羊の青年。そして、40代くらいの、豊満な三毛猫の熟女だ。親子か、あるいは親戚だろう。二人は嬉しそうに、身を寄せ合って会話している。
「親戚かな?」
「恋人かもよ。セックスしてできちゃったとか」
「まさか」
診察の結果を言い渡された二人は、満たされた気分で診察室から出てきた。
由美は、見事妊娠していたのだ。
「これから大変になるなぁ。守るべき命が出来たんだ」
「うん。頑張っていかんとな。で、お祝いに、一発どう?膣には出せないけど」
由美は幸一の袖を引いて、多目的トイレを指さした。
「もう・・・・・・それじゃ、口で一発、お願いします」
幸福感と興奮に煽られた二人は、廊下の奥にあるトイレへと駆け出し、扉を開けた。すると。
「いっ!」
「あっ!」
中には、先客がいた。先ほどの羊と三毛猫だ。ズボンとパンツを脱いで、巨根を晒す羊。その前にしゃがんだ三毛猫は、羊の巨根を銜えている。
どうやら、鍵をかき忘れたらしい二人の行為を目撃してしまった幸一と由美は、以降、この夫婦と親交を深めることになる。
「いやぁ、驚いたなぁ」
「ほんとだね」
羊と三毛猫の歳の差カップルと食事を済ませ、その後買い物をした幸一と由美が街に戻った時、既に時刻は8時を回っていた。
「あ、そうだ、トイレットペーパー切らしてた」
「あ、じゃあ、買って帰ろうか」
二人は、町で唯一10時まで開業しているショッピングセンターへ車を走らせた。
「そういえば、今日って、結局一度もしてないよね」
店内に入るや否や、由美は幸一の腕を引いてトイレへと駆け出した。これ以上、高ぶった性欲を抑えきれないらしい。
「もう、しょうがないんだから」
「幸ちゃんだって、ずっと勃起してくるくせに」
「たはは・・・・・・」
二人はそろって多目的トイレを開けようとした。すると。
「あっ」
「えっ」
「あら」
「うっ」
先に扉が開いた。中には、汗だくになった二人の男女が。一人は、屈強な肉体を持つ黒毛の牛獣人の青年。もう一人は、由美に負けないほど豊満で巨体、そして巨乳を持つカバの獣人熟女だ。
牛とカバは、汗の臭いだけでなく、濃い性の臭いも発していた。
結局幸一と由美は、1日で二つの夫婦と知り合いになり、家に帰った後、日中出来なかった分、セックスをしまくった。