概要
面倒だな、と思った。
狼獣人の傭兵と、牛獣人の軍務将校。廃棄区域、消えた十二名、嵐の夜。魔法の使えない土地で、頼れるのは己の嗅覚と勘だけ。義理を返しに来ただけだった。手順通りにやれば、それで終わるはずだった。終わらなかったのは、一体どちらが先だったのか。感情を削って生きてきた牛が、手順を組む狼に、少しずつ崩されていく。
力を抜いた方が楽になりますよ、と言った。抜けるまでに、時間がかかった。
【注意事項】
・R-18作品です。
・ケモノ(狼×牛)、BL、成人向け描写を含みます。
・約23,000字の短編です。