ヤンデレオオカミ系獣人に捕まって赤ちゃん扱いされ幼児退行していく話

  【本編】

  【SE:激しい雨の音、草むらをかき分けて走る足音

  突然、背後からガサッと大きな音がして、あなた(聞き手側)は足がすくむ】

  「……はぁ、見ぃつけた。ねぇ、そんなに息を切らして、どこへ行くつもりだったの?」

  【SE:重い足音がゆっくりと近づいてくる】

  「ひどいなぁ、ボクに何も言わずにいなくなるなんて。この深い森から、人間の足で逃げきれると思った?……あはっ、震えてる。小鹿みたいにガタガタに。そんなにボクが怖い? 怒ってると思ってる?」

  【SE:ぎゅっと腕を掴まれる】

  「……痛い? ごめんね、でも放したらまた逃げるでしょ?逃げた『お仕置き』、どうしようか。……え? 殺されると思った?

  まさか! ボクが君を殺すわけないじゃないか。君は、ボクの命より大切な『宝物』なんだから。ただ……ちょっとだけ、思い知らせてあげなきゃいけないよね」

  【SE:ふわりと抱き上げられる】

  「はい、お姫様抱っこ。さあ、おうちに帰ろうね。君の、本当の居場所に」

  【SE:雨の音が消え、静かな部屋の暖炉のパチパチという音

  ベッドに柔らかく横たわらされる】

  「よしよし、もう大丈夫だよ。雨に濡れて冷たくなっちゃったね。今、温かいミルクを持ってきてあげるから。……あ、動いちゃダメ。その足首に付いてるもの、見ればわかるよね?」

  【SE:チャリン、と金属の擦れる音】

  「うん、綺麗な銀の鎖。君によく似合ってる。これで、もう遠くへは行けない。……嬉しい?ボクはすっごく嬉しいよ。これで、24時間ずーっと、君を守ってあげられるんだから」

  【SE:ベッドの隣に腰掛ける】

  「ほら、そんなに怯えた顔しないで?君はもう、何も考えなくていいの。明日のご飯のこと、仕事のこと、ボクから逃げる方法……そんな難しいこと、全部忘れちゃいなよ。今日からは、ボクが君の『すべて』になってあげる」

  【SE:マグカップを置く音】

  「ほら、温かいミルクだよ。蜂蜜をたっぷり入れておいたから。……え? 自分で飲める?だーめ。君はさっき、ひとりで歩いて逃げようとして、危うく怪我をするところだった。だから、ボクの許可があるまで、自分の手足を使っちゃダメ」

  「ほら、お口を開けて? 『あーん』。……うん、お利口さん。美味しい?ふふ、口元にミルクがついてる。本当に、手のかかる可愛い子……。ねぇ、なんだか君、さっきより小さく見える。ボクの腕の中にすっぽり収まって……まるで、生まれたての赤ちゃんみたい」

  【SE:頭を優しく撫でる、髪をすくう音】

  「よしよし……いい子だね。ずっとこうして欲しかったんでしょ?人間の世界は辛いことばかりだよね。頑張って無理をして、大人のフリをして。……でも、ここではそんなことしなくていいんだよ。君はただ、ボクに守られて、愛されていればいいの」

  (さらに優しく、包み込むような声で)

  「……あれ? どうしたの?ボクの服の袖、ぎゅって握って……。さっきまであんなに逃げようとしてたのに、今はボクから離れたくないの?……そっか。本当は、怖かったんだね。1人で寂しかったんだね」

  「いいんだよ、我慢しなくて。ほら、もっと甘えて?ボクの胸に顔を埋めて、お耳の匂いを嗅いで……。君が『やだやだ』って泣いても、ボクは絶対に怒らないし、見捨てたりしない。君はボクの、可愛い、可愛い赤ちゃんなんだから」

  「……ん? 何か言いたいことある?声が小さくて聞こえないな。『……う、……あ……』って、言葉になってないよ?あはは、可愛い。知能まで、ボクの理想通りにリセットされちゃったみたいだ」

  【SE:頬をすり寄せる】

  「そうだよ、その調子。難しい言葉なんて、もう忘れちゃいな。ボクの名前だけ呼べれば、それ以外は何も話せなくていい。君が泣けばボクが抱っこしてあげる。君がお腹を空かせればボクが食べさせてあげる。ねぇ、それってすごく幸せなことでしょ?」

  「あ、また爪を噛もうとしてる。めっ、だよ。綺麗な指が傷ついちゃう。寂しいの? お口が寂しいなら……。はい、これ。特製のおしゃぶり。ボクの匂いをたくさん染み込ませておいたから、これをくわえてて?」

  【SE:衣服の擦れる音、密着する】

  「ん……、ふふ。素直にくわえてくれた。ちゅーちゅーって、上手に吸えてるね。お目目がトロンとしてきた……眠くなっちゃったかな?ボクの大きなオオカミの尻尾、毛布代わりに掛けてあげる。あったかいでしょ?」

  【SE:トントンと優しく胸を叩く音】

  「トントン……トントン……。いい子、いい子。君を捕まえた時は、どうやってお仕置きしようかと思ったけど……。こんなに可愛い『赤ちゃん』になっちゃうなんて、最高のご褒美だよ」

  「もう、ボクから逃げようと思わないよね?……うん、お返事の代わりに、ボクの指をぎゅって握ってくれた。……君の手、本当に小さくて可愛い。ずっと、ボクの檻の中で、ボクだけの可愛い赤ちゃんでいてね……♡」

  【SE:額への優しいキス】

  「おやすみ、ボクの可愛い子。

  ちゅ。……愛してるよ」

  【SE:暖炉の音がゆっくりフェードアウト】