ここねちゃんからたまちゃんが行方不明、と聞かされたみおちゃんは居ても立っても居られず……。
「魔法猫少女! 始動!」
猫少女に変身して、たまちゃんの捜索を急ぎます。
「待ってみおちゃん! 私も連れてって!」
「ここねちゃん、もしかしたら一刻を争うかもしれないの。みお、勘だけはいいから。凄く嫌な予感がする……」
「ならば、尚更私も……!」
「人間のここねちゃんには危ないよ。時間が無いかもしれないんだ」
そう聞いたここねちゃんは、みおちゃんの居ない所へ行っている余裕もないと判断したようで……。
「分かった、じゃあこれならいいんだね? 魔法猫少女ー、始動だよー」
「え、ここねちゃん……!?」
「魔法猫少女ここねだよー、ラブの力で幸せにー」
「どうして、あんなに正体を隠したがっていたのに……」
みおちゃんはここねちゃんの行動を受けて、かなり動揺しています。
「これならいいんだよね?」
「……うん、行こっか」
ここねちゃんの真剣な目を見て、みおちゃんはこれ以上何も聞きませんでした。
「みおちゃん、たまちゃんの居そうな場所は分かるの?」
「……屋上。みおの勘がそう告げてる」
「屋上に居る、かもしれないのね?」
「うん、アホ毛センサーも上の方に反応してるの」
「あ、ほんとだね。私のラブセンサーも上を示してるねー」
「ここねちゃんの癖っ毛もセンサーだったんだ!?」
「ラブセンサーだよー。愛に反応するんだよー」
ラブセンサーがたまちゃんの方向を示している、つまりそれが意味する事は……。
「……うん、今は突っ込まないでおくよ。早く屋上へ向かおう」
「私、バリアくらいしかできないけどきっと助けになると思う。何か危ない気配があったら守るから」
「ありがとう。みおも警戒はしてるからね」
2人は怪しい気配が無いか気を付けながら、屋上を目指します。
屋上へ辿り着くと、2人のセンサーの反応通りたまちゃんが居ました。
「お兄ちゃん!?」
しかし、たまちゃんの様子を見て動揺するみおちゃん。
「たまちゃん、まさか……嘘、飛び降りるの? 自殺する気なの……?」
ここねちゃんも動揺を隠せませんでした。
たまちゃんは猫少女の姿でしたが、2人が呼び掛けても虚ろな目をしていて反応がありません。
「お兄ちゃん! お兄ちゃん!? どうしちゃったの!?」
「たまちゃん、危ないよー……本当に落ちちゃう」
たまちゃんはフェンスの向こう側に居て、まるで魂が抜けているかのような様子です。
ここねちゃん達が少しずつ近付くと、それに合わせるかのように静かに足を進めます。
「みおちゃん、一旦止まろう。私達が近付くとたまちゃん、進み出すみたい……」
「何だろう、何だかこんな光景が、前にも……あったような……うっ!」
「みおちゃん? どうしたの!?」
「お兄ちゃんが! お兄ちゃんが!! 止めて、お兄ちゃん、行かないで……逝かないでー!!」
みおちゃんは頭を押さえて苦しみだし、突然錯乱してしまいました。
「みおちゃん!? どうすれば、どうすればいいの……たまちゃんもあんな状態なのに……えーと、えーっと、誰かー……」
(ここねちゃん、良く聞いて? みおちゃんを抱きしめてあげて、ぎゅっとしてあげて! ここねちゃんのたまちゃんに対する心の気持ち、分けてあげて!)
「え、またこの声……」
ここねちゃんに何処からともなく聞こえた声。
ここねちゃんも動揺しているので空耳なのでしょうか、それとも……。
「みおちゃん、大丈夫だよ!? ほら、お兄ちゃん居るから! たまちゃん、まだ居るから! ね!?」
ここねちゃんはみおちゃんを「ぎゅっ」と抱きしめて、みおちゃんに胸のハートを押し当てます。
胸のハートを通して、ここねちゃんはみおちゃんの中に目いっぱいのたまちゃん愛を流し込みます。
すると次第にみおちゃんは、段々と正気に戻り……。
「はぁ、はぁ……お兄ちゃん……」
「大丈夫だよ、お兄ちゃんまだ無事だから。絶対に助けよう」
「う、うん……ぐすん」
あんなに取り乱すみおちゃんの姿を見て、ここねちゃんも正気を保つのが精いっぱいでした。
しかしここねちゃんは愛の使者の猫少女、たまちゃん愛でどうにかカバーして正気を保ち……。
「みおちゃん、落ち着いた?」
「うん……ごめんね、ここねちゃん。みお、しっかりしないとなのに」
「大丈夫だよ。一緒にお兄ちゃんを助ける方法、考えよう?」
「うん……あ、違う。お兄ちゃんじゃなくて……たまちゃん、だよ」
「お兄ちゃん、なんでしょ? 私、知ってるんだよ?」
「え……何で」
ここねちゃんがたまちゃんの本当の正体を知っていた。
その事にみおちゃんは少しビックリしたようで、静かにここねちゃんに聞き返しました。
「私は愛の猫少女だから。愛の感情に敏感なの。みおちゃんの愛からはね、いつも兄妹的な愛を感じているから」
ここねちゃんは愛の使者の猫少女なので、愛の形を読み取れる能力があるのです。
攻撃が出来ず守りに特化した代わりに、きっと攻撃面とは違った能力が備わったのでしょう。
「それにみおちゃん、たまちゃんの事を何度かお兄ちゃんって呼んでたもの。だから私、確信したよ」
「そっか、なるほど。知ってたんだ……」
みおちゃんは錯乱していたようで、何度かお兄ちゃんと呼んでいた事に気付いたようです。
「もしかしてここねちゃんがお兄ちゃんを好きなのも、その事を知っていたから?」
「ふぇっ!? 違うよ!? 私はお兄さんとか関係なく、可愛いたまちゃんが好きなだけでー……」
「そっか、うん、分かった。でもお兄ちゃんはみおのものだからね」
「私だって、たまちゃんは譲りたくないもん。たとえそれが、みおちゃんだとしても」
「ならば……まずはお兄ちゃんを助けないと」
2人は近付くとたまちゃんが動く現状を知って、助ける方法に悩んでいました。
「たまちゃんは渡さないんだからっ☆」
「みやちゃん!?」
すると突然、猫少女のみやちゃんが屋上へ乱入して来ました。
「たまちゃんはみやのものなんだから!」
「あ、みやちゃんダメ! 今のおに、たまちゃんに近付かないで!」
「たまちゃん……!」
みやちゃんが一目散にたまちゃんへ近付くと……たまちゃんは前のめりになり、そのまま屋上から落下してしまい……。
「バリアー!」
ここねちゃんはたまちゃんを守りたい、その一心で急いでたまちゃんにバリアを張ろうとします。
「魔法が届かない!」
しかし魔法が間に合わず、たまちゃんはあっと言う間に下へ落ちてしまいました。
「あああああああ! あああああああ……」
「みおちゃん落ち着いて! 大丈夫、きっと大丈夫だから……!」
ここねちゃんはみおちゃんをぎゅっと抱きしめ、彼女を落ち着かせます。
「みやちゃん、何て事を……やっぱりみやちゃん、私達の敵だったんだね……あの時だって」
「あの時? 一体何の事だったかな!?」
「とぼけないでよね……」
「むしろあの時はさ、みやが被害者だったと思うんだけどさ!?」
「……今はそんな事、言ってる場合じゃなかった。みおちゃん、大丈夫?」
「うん。ごめん……みお、ダメな子だね。しっかり者になれたと思ったのに……凄く弱いよ。みお、本当は弱い子だったんだ」
「そんな事ない。みおちゃんはしっかり者だよ。私だって……心臓がはち切れそうなくらい、心が痛いもの……」
いくら魔法猫少女と言えども、この高さから真っ逆さまに落ちたら助かるか分かりません。
みおちゃんだってにこちゃんの攻撃で致命傷を負ったように、魔法猫少女だって完全に万能と言う訳ではないのです。
あまりにも体が傷めつけられれば、死ぬ時は死ぬのです……。
「ねえ、2人共何言ってるの!?」
「何って、みやちゃんがたまちゃんを殺した……この猫殺し! 私のたまちゃんを返せー!」
(ここねちゃん、抑えて! みやちゃんを信じて!)
ここねちゃんはポケットを弄ろうとして、みやちゃんに飛び掛かろうとしましたが……何処からともなく、また誰かの声が聞こえます。
「ここねちゃん、落ち着いて!」
「えっ、みおちゃんの声……だったのかな」
ここねちゃんは幻聴だったのかみおちゃんの声だったのか、良く分からなくなっていました。
「ねえ、たまちゃん生きてるよ?」
「ふぇっ!?」
「だからー、たまちゃん生きてるよ!?」
「嘘、だってみやちゃんがたまちゃんを落として……」
「みや、落としてないし☆ 近付いたら勝手にたまちゃんが落ちたんだもの☆ みや、下に魔法を撃ったんだから!」
「え……ほんとに?」
「嘘だと思うなら見に行ってみれば!?」
みやちゃんの言葉を聞いて、ここねちゃん達は校庭へ向かおうとしました。
「みおちゃん、走れる?」
「うん、もう大丈夫……」
「下へ行ってみよう」
ここねちゃん達は屋上を去って行きます。
「……殺す訳ないじゃない! 猫少女はね、守るべき存在だから……ね☆」
[newpage]
ここねちゃん達は校庭へと出て、たまちゃんを捜索します。
「たまちゃん、居ない……みおちゃん、アホ毛センサーの反応はある?」
「どうもアホ毛が不調みたい……」
2人共心の状態が少し乱れているからなのか、アホ毛が上手く機能しないようです。
「そういえばみやちゃん、さっき廊下であったんだ」
「え、そうなの?」
「うん、みおにね、たまちゃんが無事だといいねって言ってた。やっぱりみやちゃん、お兄ちゃんを殺そうとしたんじゃ……あああああお兄ちゃあああ!」
「みおちゃん落ち着いて! 大丈夫! 大丈夫だから!? ね!?」
ここねちゃんはみおちゃんに寄り添い、胸のハートをぎゅーっと押し付けます。
するとみおちゃんは……ここねちゃんから感じる愛の力で、どうにか落ち着いたようです。
「よしよし、大丈夫だから……あのね、私も不安なんだよ。たまちゃん、本当に生きているのかなって。でもね、私はみやちゃんを信じたい」
「でもお兄ちゃんも見つからない、こんな状況なのに……」
「私ね、愛の使者の猫少女だから……さっき、みやちゃんから感じたんだ。さっきのみやちゃん、一切敵意を感じなかったよ。むしろたまちゃんへの愛を感じたの」
「みやちゃんも……お兄ちゃんの事、想っているって言うの……?」
「さあ……どうだろう。どういう愛の形なのか、までは読めなかったんだけどね。それに私、みやちゃんを信じてって声が……ううん、何でもない」
ここねちゃんはもしかしたら幻聴だったのかもしれないと思い、みおちゃんには話しませんでした。
「声……?」
「ううん、何でもないの」
ここねちゃんは首を横に振りました。
「そういえばここねちゃん、さっき……さあどうだろうって。にこちゃんが良く言ってた言葉……」
「にこちゃんって、私のお姉ちゃんじゃなくて猫少女の方だよね?」
「うん、実は猫少女のにこちゃん、お兄ちゃんの事をずっと監視していたみたいで……どうもお兄ちゃんの事、何故か悪の存在だと思っているみたい」
「と、言う事はたまちゃんを殺そうとしたのは……」
「みやちゃん、ではなくにこちゃんなのかな……でもにこちゃん、みおの事を守ってくれた。何で? 何でお兄ちゃんの事を狙うの? ねえ、何でなの!?」
「みおちゃん、大丈夫だから……ゆっくり、ゆっくり深呼吸しようか」
「うん……すー……はー……」
歩幅を狭めてゆっくりと歩き、ここねちゃんはみおちゃんを落ち着かせます。
「みお、本当にダメだな……こんなにも心が脆いだなんて。逆にみおの方が足手まといだった」
「そんな事ないよ。大事な人を失うのはさ、誰だって怖いもんね。私だって……」
ここねちゃんは何かを言い掛けましたが……。
「……うん、見つかるまでたまちゃんを捜そ?」
それ以上は何も言いませんでした。
(ママ……)
ここねちゃんは少し寂しそうな表情をしていました。
暫く2人は無言のまま、いつもの中庭の方まで捜索を続けていると……。
「あ、お兄ちゃん!」
柔らかい芝生の上に、たまちゃんが横たわっていました。
「たまちゃん! たまちゃん! 大丈夫!? たまちゃーん……うぅっ」
「ここねちゃん、大丈夫だよ……ね、落ち着こう?」
「う、うんー……」
今度はみおちゃんがここねちゃんを慰めました。
ここねちゃんも正気で居られない程の気持ちを、ずっと抑え続けていたのです。
横たわってぐったりとしているたまちゃんを見て、抑えていた気持ちが一気に出てしまったのでしょう……。
「みやちゃんを信じるんだよね? みおも、きっとにこちゃんが怪しいと思うもの……」
「うんー……」
「それに……お兄ちゃんから生命の鼓動、聞こえるもの。お兄ちゃん、生きてる」
「たまちゃん……良かったー……」
猫少女は耳が凄くいいので、良く耳を澄ませばそういう音も聞こえるのです。
「でも心配だし、一応治癒魔法は使っておこう。お兄ちゃんの怪我があったら治して!」
みおちゃんはステッキを構えて魔法を使いましたが……魔法は出ませんでした。
「あれ、魔法が出ないねー?」
「治す必要が無い、と言う事みたい。お兄ちゃん、あの高さから落ちてここまで飛ばされてるのに、怪我1つない? もしかして本当に、みやちゃんが助けたの?」
「そーなのかも……うん、私、みやちゃんを信じられる気がしてきた」
本当に怪我1つなかった、と言うのが何よりの証拠です。
「そういえばたまちゃんって、どうしてみおちゃんのお兄ちゃんなの?」
「え、それは……」
みおちゃんはそう聞かれて、返答に困ってしまいました。
「言えない秘密でもあるの?」
「え、えーと……」
「うん、いいよ。じゃあ私、もう聞かないよ」
「ありがとう、ここねちゃん……」
「その代わり、みおちゃんも私の追及はしないでね? 正体は打ち明けたんだから、伏せたかった理由は……ね」
ここねちゃんはみおちゃんに、交換条件で取引を持ち掛けます。
「……うん、分かった。正直気にはなるけど、それについては何も言わない」
「誰でも、秘密の1つや2つはあるものね?」
「そうなのかも……ね」
ここねちゃんは正体を隠していた理由をどうしても伏せたいようで、よっぽどの理由でもあるのでしょうか……?
「ん……んんっ……」
「あ、お兄ちゃんの意識が戻ったみたい!?」
「たまちゃん……たまちゃん!」
「んにゃ……? あれ、あたし、どうしたんだにゃ……」
「お兄ちゃんー! 良かった、良かったよー……!」
「にゃにゃっ! みお、どうしたんだにゃん!? ねこちゃん居るにゃん!? 恥ずかしいにゃ! 抱き着くのよしてにゃん……」
「無事で良かった……たまちゃーん、私もぎゅーしてー」
ここねちゃんもたまちゃんに飛び掛かります。
「にゃっ!? ねこちゃんまでにゃんにゃんだにゃん……!?」
「お兄ちゃん! お兄ちゃん……!」
「たまちゃん……たまちゃーん!」
「一体にゃにがどうにゃって……って言うかみお、たまちゃんって呼んでくれにゃいとダメだにゃん……」
「大丈夫だよー、たまちゃん、みおちゃんのお兄ちゃんなんだよねー?」
「にゃっ!? い、一体にゃんの事かにゃん……」
「お兄ちゃん、大丈夫だよ。ここねちゃん、本当に知ってるから」
それを聞いて、たまちゃんは一瞬フリーズしてしまい……。
「にゃっ!? にゃんで……みおが話したのかにゃん!?」
「違うんだよー、まあ色々あってねー……」
「うん、色々ね……」
「一体にゃにがあったんだにゃん……それにあたし、にゃんでここに居るんだにゃん……いつの間にか猫少女ににゃってるし」
「お兄ちゃん、覚えてないの?」
「にゃにがにゃんだかさっぱりだにゃん……」
「たまちゃん、記憶が曖昧と言うより……屋上の時の記憶が全く無い感じなのかなー?」
「屋上? あたし、屋上に居たのかにゃん?」
「うん、それで屋上から落ちて……捜しに来たらここで倒れてて」
ここねちゃん達から聞いて、たまちゃんは驚きました。
「あたし、飛び降りたのかにゃん!? ここ、天国にゃの!?」
「生きてるから安心して。実はね、みやちゃんが助けてくれたんだよ」
「みやちゃんが? あたしを助けたのかにゃん?」
「うん、どうもそうみたい」
「そうだったのかにゃ……でも、どうしてこうにゃったのだろう」
「もしかしたらだけど、にこちゃんが絡んでいるのかも」
「にこちゃんがにゃ?」
「にこちゃん、お兄ちゃんの事をずっと監視していたみたい。それで何でかは分からないけど、お兄ちゃんの事を悪の存在と思っているみたいで……」
「にゃにゃっ!? え、にゃんで!?」
「みおが聞きたいくらいだよ……」
みおちゃんはみやちゃんの事と、にこちゃんに関する推測を説明しました。
(さっきのみやちゃんを信じて、って声。どうやら正しかったみたい……)
ここねちゃんは先程聞こえた幻聴は何だったのだろう、と考えていました。
(みおちゃんが言った訳じゃない、みたいだよねー……あの声、本当に何だったのかなー?)
「ここねちゃん?」
「ふぇっ!? え、えーと、なーに?」
「そろそろ元に戻ろうか。お兄ちゃんも見つかって意識も戻ったし、ずっと猫少女のままで居るのも、ね?」
「う、うんー、そうだねー」
「恥ずかしいから早く戻るにゃん……」
「えー、たまちゃんすっごく可愛いよー? もう抱きしめてぎゅーっとしてお持ち帰りー、ってしたいくらいにはねー」
「ね、ねこちゃん……って、にゃにゃ? ねこちゃん、正体隠してたんじゃにゃいの?」
「ごめんなさい……2人の言う通り、私、ここねなの……。正体隠しててごめんなさい……」
ここねちゃんは2人に謝りました。
「べ、別にいいんにゃけど……にゃんでバラしたのかにゃ?」
「色々あってねー……でも、伏せてた理由は聞かないでね……」
「ここねちゃんと取引したんだ。お兄ちゃんの秘密を聞かない代わりに、みお達も正体を隠したかった理由を追求しないって」
「にゃ、にゃんかあたしの知らにゃいうちに、色々あったみたいにゃね……」
「とりあえず元に戻ろうか。魔法猫少女! 解除!」
「魔法猫少女ー、解除だよー」
「う、うん。魔法猫少女、解除だにゃん!」
3人共呪文を唱えて、みおちゃんとここねちゃんは人間態に戻り……。
「あれ、お兄ちゃんどうしたの? 元に戻らないの?」
「……戻らにゃい」
「え?」
「魔法猫少女、解除だにゃん! 解除だにゃん! にゃんにゃんにゃん! ……みおー、戻らにゃいにゃー! 助けてにゃんー……」
「え、もしかしてこれ、私がお持ち帰りーだなんて言ったから!?」
「ここねちゃん、それはないと思うけど……何でだろう?」
「困ったにゃあ……どうすればいいんだにゃあ……」
元の姿に戻れなくなってしまったたまちゃん。
一体どうなってしまうのでしょうか?