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「よーし、今日もカード占いで運勢を占っちゃうよ!」
みおちゃんのクラスには、こころちゃんと言う女の子が居ます。
「ここにゃん、今日もカード占い?」
「うん、そうだよ! みおちゃんの運勢も占ってあげるよ!」
常に笑顔を崩さない「ここにゃん」こと「こころちゃん」。
誰の前でもニコニコ笑顔なこころちゃんは、カードを使った占いが得意なのです。
「うん、じゃあお願いしようかな」
「任せて!」
こころちゃんは相槌を打つと、カードをササッと切ってパパッと机の上に投げるように並べます。
まるで忍者の手裏剣投げのようにカードを投げ、全てのカードを捌き終えました。
「結果が出たよ! 今日のみおちゃんの運勢はねー、黄色いふわふわに注意だって!」
「黄色いふわふわ? ……ひよこ?」
「どうだろうねー!? 確かに黄色いふわふわって、ひよこっぽいよね!」
みおちゃんが真っ先に思い浮かべたものはひよこ。
でもひよこに注意って何のこっちゃ? とそんな感じのようで。
「いまいちピンと来ないな……何かあるのかな」
「それはそのうち分かると思うよ! ここの占い、絶対当たるから!」
「だよね、ここにゃんの占い、外れた事無いものね」
百発百中と言うこころちゃんのカード占い。
みおちゃんは黄色いふわふわに警戒しながら、今日1日を過ごす事にしました。
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ランチタイムの時間、みおちゃんは中庭へ行こうとします。
「じゃあにこちゃん、みおは中庭でランチしてくるね」
「うん、行ってらっしゃいだよぉ」
みおちゃんの隣の席のにこちゃん。
にこちゃんは皆よりも体が弱く、お弁当はいつも教室内で食べています。
「にこちゃん、こっちおいで! ここと一緒にお弁当食べよ!」
「うん、今行くよぉ」
にこちゃんとこころちゃんは仲良しで、いつも2人で一緒にお弁当を食べます。
「にこちゃん、良かったね」
少し前まで、にこちゃんはいつも1人でお弁当を食べていました。
みおちゃんは隣の席でお友達になった手前、何だか少し申し訳ないと思いつついつも中庭へ行ってました。
だけどカード占いがきっかけでこころちゃんと打ち解けて、にこちゃんはこころちゃんとも仲良くなったのです。
「さて急がなくちゃ。お兄ちゃん、きっと待ってる」
みおちゃんは重いお弁当箱を抱えて、中庭へ向かいます。
「たまちゃん、ここねちゃん、お待たせ」
「みおちゃんー、待ってたよー。みおちゃんのお手製卵焼き、私楽しみー」
「ふっふっふ、みおの料理は日本一なのだよ」
「何でたまちゃんが得意げに言うのさ……」
「でもほんとだよー。みおちゃんの卵焼き、日本一ってくらい美味しいんだよねー」
みおちゃんはねこちゃんに褒められて、ついつい嬉しくなってしまいました。
「そ、そうかな? えへへ」
「それにたまちゃんのキャラ弁も可愛いものねー」
「あまりみにゃいで……」
「お、これは愛かなー? そのお弁当は愛だねー?」
「みお、愛情たっぷり込めてるんだから。たまちゃんの事、大好きだもん」
「そういう恥ずかしい事を人前で言わにゃいでほしいにゃあ……」
「あははー、たまちゃんったら変身してないのに言葉が猫みたいー」
みおちゃんは卵焼きの入った容器を開けて、皆にお手製卵焼きを振舞います。
「はい、どうぞ」
「わーい! いただきまーす☆」
『ぱくっ!』
「って、みやちゃん!? 何処から湧いてきたの?」
「卵焼きうまうま☆」
「あのー、みやちゃん……聞いてる?」
「この子誰? たまちゃんの知り合い?」
みおちゃんはみやちゃんに会った事がなく、どうやら初対面のようですね。
「あたしのクラスの転入生のみやちゃん」
「すっごく無邪気な子なんだよー」
「無邪気なみやちゃん……まさか猫少女、な訳ないよね」
「うん☆」
「そっか、違うんだね。だよね、そこら中に猫少女がいっぱい居るなんてありえないものね」
みおちゃんはそう結論付けたようです。
「みやちゃんー、いきなり割って来て何なのー?」
「みや、卵焼き大好きなの☆ 卵は割るものだよね!」
「たまちゃんのお友達ならいいよ。好きなだけお食べ」
「えー、ちょっとみおったら……みやちゃん、図々しいのにあげなくたって」
「みおは美味しく食べてくれるなら嬉しいよ? だからいいじゃん、皆で食べよ」
「みおちゃんだっけ、ありがと☆」
「どういたしまして」
そして卵焼きはみやちゃんによって、凄い勢いで減って行きます。
「……この子、食べ過ぎじゃない?」
「あー、私の分取っておいてよねー?」
「もう終わっちゃいそうだよ……」
「卵焼きもぐもぐ☆」
そして卵焼きは僅か数分で……。
「卵焼きもう無い☆」
「……凄まじい。う、うん、まあ美味しく食べてもらえてみお、嬉しいよ」
「あたしの分ー……」
「私の卵焼きー……」
「卵焼きおかわり☆」
皆が食べる分までも、全部たいらげてしまったみやちゃん。
「あ、もしかして黄色いふわふわに注意って……卵焼きの事?」
こころちゃんの占いは、どうやら当たったようです。
「ねえねえ! おかわり☆」
「もう無いよ、ごめんね」
「えー! みや、もっと食べるもん!」
「無いものは無いの、ごめんね?」
「そういう事言うんだー!? 分かった、みや、一旦帰る!」
みやちゃんは帰って行ってしまいました。
「卵焼きは何処かな? かな!?」
「わっ、魔法猫少女のみやちゃん!? ……みやちゃんも、卵焼き好きなのかな?」
入れ替わりに校庭へ現れた猫少女のみやちゃん。
みおちゃんは猫少女のみやちゃんも卵焼きが食べたい、と思っているようです。
「皆、とりあえず変身だよ」
「えー、またー? ランチ中なのに……」
「仕方ないよー、チョココロネは後で食べよーっと」
3人は人目の付かない所で呪文を唱えて、パパッと変身を終えました。
「みおちゃん、あーそぼ☆」
「みやちゃん、卵焼き欲しいの?」
「うん、すっごく欲しい☆」
「そっか、じゃあ今度みやちゃんの分も作ってきてあげる」
「やった!」
「みお、にゃに悪い子に約束してるんだにゃ……」
「だって欲しいって言ってるんだしさ。別に美味しく食べてもらえるなら、悪い子だって関係ないよ」
どうやらみおちゃん、みやちゃんの正体に気付いていない様子で……?
「ねえねえー、早くみやちゃんやっつけちゃおうよー。チョココロネの時間無くなっちゃうものー」
「あ、そうにゃね。パパッとやっちゃうにゃん!」
いつも通り、みおちゃん達はみやちゃんと戦おうとしますが……。
「ねえねえ! ここも入れてー!」
「え、誰?」
「あたし、ここって言ったよー!」
「ここちゃん? ……まさか、ここにゃん!?」
「さあ、どうだろう!」
「そ、そんな訳ないよね? そんなご都合主義な事なんて……」
突如何処からともなく、笑顔が素敵な紫色の猫少女が現れました。
小さいミニハットを乗せ、月をモチーフにしているような子です。
『じーっ』
「で、ここちゃん、でいいのかな? あれは何……?」
「あれは東空ニャンズの壁だよー?」
「いや、そういう事を聞いてるんじゃなくて……その壁を持ってじーっとこっちを見てる子」
「ここの仲間のにこちゃんだよ!」
「に、にこちゃん……にこちゃん!? ま、まさかね。ここちゃんににこちゃんだなんて……そんなご都合主義なんてある訳……」
「僕の名前はにこ。壁でバリアする猫少女さ。ちなみにこの壁、東空ニャンズで2828円」
にゃあにゃあ円……なのでしょうか?
「……ま、まあいいや。あなた達は何者なの?」
「そうだにゃ、急に出てきて何事だにゃん? 主役はあたしにゃんだにゃ」
「だってー、本編でここの出番ほぼ無いんだものー!」
「こっちのパラレル世界くらいはさ、僕達だって出番が欲しい訳さ」
「この人、自分でパラレル世界とか言い出しちゃったよ……」
「ねえねえ! いつまでみやを待たせるの!?」
「あ、待っててくれたんだ……ありがと」
みおちゃん達はとりあえず、みやちゃんを片付ける事にします。
「じゃあここ達、みやちゃん側に着くね!」
「え、ここちゃん達、みお達の味方じゃないの?」
「敵も味方も関係ないさ。それに5対1じゃフェアじゃないものね」
「何か知らないけど下僕が増えた☆」
と、流れで3対3で戦う事になってしまったみおちゃん達。
色々無茶苦茶なみやちゃん側に着いたここちゃんとにこちゃんは、果たしてどんな戦い方をしてくるのでしょうか?
「と、まずはカード占いで戦いの結果を占ってみるよ!」
「え、ここちゃん、カード占いができるの? ま、まさかね……実はここにゃんだなんて、そんなご都合主義は……」
ここちゃんはカードを捌き、パパッと投げるように地面へ撒いていきます。
「結果が出たよ! この戦い、始まるまでもなく終わるって!」
「え、そうにゃの!?」
『キーンコーンカーンコーン』
「あ、予鈴だ……」
「もう戻らなくちゃねー。結局チョココロネ食べ損ねー……ぐすん」
「えー! みや、もっと遊びたかったのにー!」
「時間切れは仕方ないさ。また次回って事かな」
「と、言う訳で今回はこれにて終わり! だよね!」
と、こんな終わり方を受けて……みおちゃんはようやく気付きました。
「黄色いふわふわって、もしかして猫少女みやちゃんの事!?」
「さあ、どうだろう!」
黄色い猫少女のみやちゃん、猫少女なので体もふわふわしているのです。
「こういうオチだったのね……で、やっぱりここちゃんはここにゃんなのかな……」
「さあ、どうだろう」
「こんにゃ一斉に出て来られてあたしのセリフが少にゃいにゃあー!」
と、今回はこんな感じでお開きになりましたとさ。
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