恵方と歳徳神

  節分は豆撒いとつたらええねん! 追儺や。

  鰯の頭とチクチクの葉つぱ、それから南天の實。

  鬼のパンツはええパンツ。

  牛の角に、虎縞の模様。阪神好きなんやろなあ。

  恵方巻きは確かに関西の風習やつたかも知らんで?

  でも今では、セブンイレブンのビジネスなつてしもうとるんや。

  方違へ(かたたがえ)は平安貴族に流行つたオカルトやけど、恵方と歳徳神は現代のオカルトやらうね。

  一年365日ある当代において、「恵方」とか「歳徳神」とかいふ迷信を意識するんは、2月3日だけよ。

  六曜や二十八宿も嫌い。理由は難しくて分からんから。シナの星辰(星座?)も分からん。

  立春は、太陽暦で毎年二月四日ごろや。

  陰暦の正月節やから夏正(かせい)でも第一番目で、黄経は315度にあたる。

  占ひの世界では、毎年ズレる陰暦より、天文學的に正しいこの陽暦を用ゐる。やから立春から新年やねん。節分はニューイヤーズイブ(大晦日)の行事なんよ。

  「追儺(ついな)」やら「おにやらい」言ふんは、平安京の外で災厄を追ひ払ふ爲にやつとつた年中行事よ。陰陽師ちやう? 知らんけど。

  ワシが好きなんは禹歩なんやけど。「反閇(へんばい)」つて何やねん。

  惠方(えほう)とは、歳德神(としとくじん)なる女神がゐる方向とされる。

  その年の十干(じつかん、甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)によつて、位置が定まる。

  今年は癸卯であり、方角は二十四方で「丙」になる。これは、南南東やや南である。

  恵方は全部で四通りあり、このほぼ南なる「丙」が、四通りである。他が二通りづつや。

  似た神格に、お正月樣(おしようがつさま)、年神(としがみ)などがある。こつちはカレンダー上のニューイヤーズイブかな。

  門松や注連縄を目印にやつて来るとか、大晦日に掃除をしたら神様に失礼やとか。

  二十四方は、八方を三等分したものである。

  八方には八卦が当てはめられてゐる。

  また、方角に十二支を当てはまるものもある。(子午線等)

  二十四山(廿四方)は十二支に、土行を除いた十干(八つ)と、八卦から四隅を差すやつ(艮、坤、乾坤一擲とか)を加へた、変則的なやつである。恵方指す時しか使はん。こんなん覚えんで良い。