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【117】ただ貴女を切望する。【R18】

  分身の先端から溢れた透明な雫は、傘状のふくらみを越えた辺りで道を違え、ぼこぼことした表面を流れ伝いゆく。

  乱暴に構い過ぎた胸の先端はじんと痺れ、今も尚鈍く快感を生み出していた。

  ここまで出さずに耐えた自分を褒めつつ、脇に挟むようにして捲り上げていた服を脱いで寝台へ放り、白い三又の挿入具に手を伸ばす。

  しかし触れた瞬間、彼女の魔力の残滓に待ち焦がれていた体が勝手に反応して達しそうになり、咄嗟に根本をぎゅうと握り抑えた。

  ぶるぶると震え限界ぎりぎりでどうにか堪えたものの、先端からはつつと僅かに精が零れ出る。

  はっ、はっ、と荒く息を継ぎながらゆっくりと握った手を放し、今度はしっかりと心構えをして挿入具を手にした。

  そうしてすっかりとほぐれ、柔らかくなった入り口に挿入部分をひた、と宛てがい・・

  興奮で頭痛がし始めた中、にゅぷん!と一気に根本まで挿れる。

  じゅわっと体内から広がる彼女の魔力に、魂が満たされてゆく・・

  あまりの多幸感に膝立ちのまま両手で口元を抑え、喜びに咽び震えた。

  彼女の魔力が[[rb:体内 > ナカ]]に在るだけで、こんなにも幸せで気持ち良い・・

  もし、直接肌と肌を触れさせたら・・どうなるのか。

  もし、体内に[[rb:直 > ・]][[rb:接 > ・]][[rb:入 > ・]][[rb:れ > ・]][[rb:て > ・]]もらえたら・・自分はどうなってしまうのか・・

  今は想像するのも難しいが、途轍もなく素晴らしいものであろう事だけは、確信に近い形で理解する。

  長く続いた幸せの余韻が落ち着き、口を覆っていた手を放すと口内に溢れ満ちた唾液をこくり飲み込んだ。

  途端、渇き張り付いていた喉が引きつり反射的に咳込む。

  すると当然ぎゅっ、ぎゅと腹筋が収縮。予期せず体内の挿入具が快楽の蕾を刺激した。

  「んひっ?!あ、ひぅっ!あ、あぁ・・」

  堪らず、くたりと寝台に上半身を預け、快感の波で勝手に跳ねる身体を落ち着かせようと二の腕を掻き抱く。

  だが、腕に食い込む爪の痛みが痺れとなって肩を通り、背中を下って腰の奥へと届くと、落ち着くどころか余計に興奮が増した。

  擦りたい。

  激しく上下させて溢れそうな魔力を精と共に吐き出したい。

  『いや、まだだ・・まだその時ではない・・』

  吐精への欲求をぐっと堪え、もっと魔力を濃く煮詰める為、零れ落ちた粘液に再び魔力を放ち操作する。

  ぐぐっと蛇が鎌首をもたげる様に立ち上がった粘液の蔦の先端を、今度は広く平たい形に変化させた。

  そして、その広がった面を自らの尻に向け、振り下ろす。

  べちっ!とやや鈍い打撃音と共にじんっとした痛みが生まれ、痺れるような快感となって脳を揺さぶった。

  はっ、はっ、と荒く息を継ぎ、再び蔦を振り上げると今度は反対側の尻を打つ。

  じり、とした痛みは継続して鈍い快感を生み続け、打撃が重なる度にその熱を持って悦楽を深くしていった・・

  たが、やはり物足りない。

  こうして自分でするのと、あの時彼女が施してくれたものとでは、意識の外からの痛みによる快感の有無という明確な違いがあって、比べるのも烏滸がましい。

  施しには彼女の魔力が込められていた。

  一撃受ける度に脳天を突き抜けるように魔力の奔流が起こり、途轍もない解放感であの時は狂いそうな程気持ち良かった。

  今はそんな満たされぬ欲求を少しでも解消しようと、操作魔法で粘液の蔦を操り打撃の他にも爪で引っ掻くような痛みを背中や尻に刻んでいく。

  ばちんっ!パンっ!パァン!ばちっ!

  打撃音が天幕内に響く度、喉奥からくぐもった嬌声が上がる。

  特に、挿入具を真っすぐ押し込むように叩いた時の刺激が大変良くて、涎が零れるのも構わず繰り返し尻を叩いた。

  寝台に引き上げた布を丸め、抱きしめるようにしてひたすら快感に喘ぐ。

  「あ゛っ、お゛、あぁ、あ゛っ・・ん゛っ!」

  悦楽でどろどろに蕩けた頭の片隅にある切り離された思考が、半ば自動的に操作魔法を繰り出していた。

  今は尻を叩くだけではない。

  枝分かれした粘液の蔦は両胸の先端を撫で、時に強く挟みビリリとした快感を追加する。

  尻を叩く度、ずん、ずん、と挿入具が深く気持ち良いトコロを圧迫してきて、とうとう我慢できずに腰がかくかくと前後に揺れだした。

  汗と、涎で顔面を濡らしながら、震える指で彼女の「しゃしん」を引き寄せる。

  真ん中の境目で折って、裏側に自分の姿を押しやり彼女だけを表にした「しゃしん」の、黒ぶちの眼鏡の奥からこちらを見やる黒茶の瞳を見つめた。

  かわいい。

  すき。

  今すぐ会いたい・・

  熱の籠る視線と、ぞくぞくするような声を聴かせて。

  痛みと快楽を、その魔力と共に深く刻みつけて欲しい。

  指で、舌で、触れられたい。

  情欲に塗れた想像は、燃え盛る炎に炙られたが如く膨らむ。

  その肌はどんなに柔いのだろう。

  その髪はどんなに滑らかなのだろう。

  その舌はどんな風に私を追い詰めるのだろう。

  あぁ、触れたい、触れたい・・

  貴女と、直接熱を分かち合いたい。

  直に触れ合う、その時を切望する。

  首筋に鼻先を寄せて、思いきり深呼吸したい・・

  手の平を合わせ、指を絡めて、深く口づけ舌を舌で舐め回したい。

  柔らかそうな胸に手の平を埋めて揉みしだき、吸い跡を薄い肌に散らしたい。

  茂みに隠れる秘所を暴いて指を這わせ、切ない声を上げさせて・・

  深く、深く繋がりたい。

  頭の片隅で彼女に対する申し訳なさと罪悪感が淡く自己主張するが、情欲に染まった思考は独善的な妄想を優遇する。

  貴女はどんな声で鳴くのだろう。

  貴女はどんな表情で快感に耐えようとするのだろう。

  貴女は私の肩に縋りついてくれるだろうか。

  それとも、「もっと」と懇願してくれるだろうか。

  そんな彼女の色めく様子を想像している内に、いつの間にか膝立ちになり丸めた布の隙間に分身を差し入れ、腰を激しく突き出していた。

  布に擦れる刺激で体液が追加され、直ぐにぬるにゅると滑りが良くなり快感が増す。

  両手で布の塊を腰の高さに固定して、腰を突き出すと同時に布が逃げないように抑え込んだ。

  腰を振りながら、頭の中で彼女の乱れ善がる姿を夢想する。

  『アド君』と名を呼ばれる様を想像して、こちらもそれに空想で答えた。

  深く突き入れる度、後ろの穴を埋めた挿入具の外の部分が、袋の根本をくにくにと刺激してきて気持ちいい。

  手にした布の塊の中がぐじゅ!ぐじゅ!と濡れた音を立てるのに合わせ、粘液の蔦が胸の突起を撫でる。

  背中のぴりぴりとした引き攣るような痛みと、尻肉のじんじんと痺れる感覚は、快感に沿って疼き興奮を添えた。

  擦れる分身と、淡く圧される袋の根本。

  ごりごりと突き押される体内の蕾。

  ぬるりと撫で擦り、きゅうと身を捻りたくなる胸への刺激。

  痛む背中、痺れる尻、喘ぐ喉、滲む涙で不明瞭な視界に、彼女の姿を映し出す。

  『アヤっ!アヤ!・・アヤっ!』

  身体を同時に責め立てる複数種類の刺激に追い詰められて、とうとう堤が決壊した。

  「っあ!イクっ!もぅ出る、でるでるっ!イクっ!いっ―あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」

  キンっと耳鳴りと共に音が消えた中で腰を突き出し、分身をずんっ!と布に深く突き入れる。

  一瞬後にびゅっ!びゅっ!と管の中を勢いよく精が通り抜け、反射でぎゅぎゅうと尻に力が入った。

  それにより挿入具の先端が体内の蕾をぐりぐりと撫で擦って、強制的に射精を促し強烈な快感が全身を襲う。

  息を止め、強く閉じた瞼の裏で視界が白く明滅すると、かく、かくと吐精に合わせて腰が振れた。

  長く続く絶頂に引きずられ、断続的に吐き出される精に果ては無いのかと恐れ慄く。

  それでも酷く緩やかに快感の波は落ち着いてゆき、どさりと体を横たえると同時に呼吸を再開した。

  ぜぇ、ぜぇ、と荒々しく空気を取り込み、肌に纏わり付いた燃えるような熱を振り払う気力もなく、ただ四肢をびくり、びくりと引き攣らせる。

  噴き出す汗が雨に打たれたかのように、銀色の敷物に沈む体をしとどに濡らした。

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