007-033
外出したダインが、僅か数十分で戻って来る事態も、残る耳長達は十分に考慮していた、そもそも安全が確保出来るとは言い難い学舎で魔進化を行う事にディーティエなどは懐疑的でもあった。
ディーティエ 「まさか獲物自体を持ち帰って来るなんて予想外です、諦めて帰って来ると思ってましたが」
ダイン 「諦めるはありませんよ、リリルカの存在で新しい道も開けるでしょうから」
レ・ミュウ 「何か良い考えが有るんですね、主って直ぐに何か思い付いて変えちゃうんですよ」
ダイン 「このリリルカ次第で、北部の守護者との対話が変わるかも知れません、望む者の方こそ優先権が有りますからね」
ディセルト 「なるほど、そう来ましたか、確かにルトよりも北部の守護者との接触を望んでいるかも知れませんね、それにルトよりも色々知っているかも・・・奇妙な山はルト達が来る前からこの国に存在してましたからね」
ダイン 「目に見えても行く事が出来なかった所に行ける力を得れば、当然行ってみたいですよね」
メファティ 「その上リリルカは古代遺跡にも詳しいですからね、ディセルトさんが行くより多くの情報を持ち帰ると思います」
ディセルト 「妹にさん付けは止めてください、ディセルトもしくはルトでお願いします、ティとティルも同じです」
ディーティル 「もう、ティルの方がお姉ちゃんなのに・・・」
ディーティエ 「存在の年月は変わりませんからね、幾ら遊魔で姉になったとしても、ティとルトの方が歳上です」
レ・ミュウ 「それ言うなら、ミュウが一番だけど」
メファティ 「胸は育ってませんけどね」
メファティがボソリと言った言葉に、この場の耳長達は憤慨している、人と耳長のバストサイズには大きな壁があるのだ、そしてダインとメファティが連れ帰ったリリルカの胸もかなりの物で、耳長達の怒りに油を注ぐのであった。
ダイン 「ミュウの美しさは胸に左右されませんよ、むしろ胸の小ささで清らかさを感じますからね、胸が有るとどうしてもエロスが滲み出てしまいます」
ディセルト 「さすがダイン様のお言葉です、エロいだけが魅力じゃ有りませんからね、耳長は耳長の身体に誇りを持たないと」
耳長として生きた時間の長いディセルトはいい様に纏めた、ダインとしても遊魔同士の対立など望まないのだ。
ディーティエ 「確かに多数の耳長は我慢しないと、その意味でも人間のこの娘は早く魔進化させた方が良さそうです」
ダイン 「はい、私はメファティの部屋で魔進化を行います、耳長を除け者にするつもりは有りませんが、ディーラルの人間に刻まれた耳長への崇拝はリリルカを萎縮させるでしょうから」
ダインは適当な理由をこじ付けて、メファティだけを同伴させる事に賛同を求める、そして、ダインの意思が示された以上、耳長達も賛同するしかない。
レ・ミュウ 「耳長は耳長で楽しめって事ですね、大きな敷物敷いて皆んなで寝ましょう、耳長同士で親睦を深めるんです」
ダイン 「それは良いですが、ミュウは尾マ○コ処女を奪っちゃ駄目ですよ、ルト、ティ、ティルは三竦みで尾マ○コ処女を奪って下さい、長年共に暮らした三人の関係を遊魔でも特別にして下さい」
ディセルト 「ご配慮ありがとうございます、ルト達は家族として暮らして来ましたが、より近い繋がりが生まれたと思います」
ダイン 「遊魔の中にも色分けは有りますから、遊魔以前からの繋がりは大事にして下さい」
レ・ミュウ 「メファティがリリルカ連れて来たから、ミュウ孤独を感じます・・・」
ダイン 「ミュウは他の遊魔が羨む時間を過ごしてますから、しばらく我慢して下さい、その内魔龍の遊魔も増えると思いますから」
メファティ 「その為にはディーラルを掌握しないと行けませんよね、ダイン様によって変わるディーラルが今から楽しみです、リリルカの魔進化と同じ様な期待感です」
ダイン 「確かに私の思うディーラルの変革は、人の魔進化に近いかも知れません、人間は自発的に余り変われる生き物ではないので、遊魔の進出は双方にとって大きな利益となる筈です」
ディーティル 「ダイン様のお言葉の通りです、長年人の社会を見て来ましたが余り良くは変わってないと思います、強い者達が更に強くなっただけですね」
ディーティエ 「人には遊魔の統治が必要ですよね、無駄が無くなり幸福と平等が約束されますから」
ダイン 「その為に三人のは力を貸して貰います。救国の英雄達の言葉は重みがあるでしょうから」
メファティ 「メティは今でも三天人様達に畏怖を感じますから、遊魔としては妹なんですけど・・・」
ディセルト 「染み込んだ感覚ってなかなか抜けない物ですよ、でも、ダイン様に対する崇拝だけは全てを上書きしてます」
ディセルトは輝く瞳でダインを見つめている、だが、当のダインは何処か居心地が悪そうだ。
ダイン 「さぁ、私達はリリルカの仕上げに掛かりますよ、尻尾で呑み込んだ時から仕込みは始めてますが、私のモノにするには抱いた方が愛着が生まれますから」
レ・ミュウ 「やっぱりミュウも付いて行きます、リリルカが変わる所は見たいですし、やっぱりここはお邪魔だと思います」
ダインの意思に反する事は遊魔にとって大きな葛藤を生じさせる、レ・ミュウはその中で自分の意見を口に出しており、ダインとしてもその結論は尊重する価値が有ると判断した。
ダイン 「解りました、ミュウの願いを聞き入れましょう、ミュウは三天人と違ってリリルカとも面識が有りますからね」
このダインの判断をディセルト達も歓迎している様だ、実際三人で交わるのにレ・ミュウの存在は扱いが難しくなってしまうからだ。
そうして、メファティとレ・ミュウを伴ったダインは、メファティの部屋へと移動してリリルカの仕上げの準備に掛かる。
一番狭い客間を選んだメファティの部屋であったが、王都の高級宿屋の一室より広いぐらいで、ベッドも裕に三人が横に並んで寝れる広さで大きさには申し分無い、ただ、掃除など余りやらない住人達のお陰でかなり埃っぽい。
メファティ 「メティは少し掃除しますね、あの三人、全然掃除なんてしてないみたいですから」
ダイン 「メティが家庭的で助かります、ベッドの上の埃さえ落としてくれれば大丈夫ですよ」
メファティ 「冬場の暇潰しでよく掃除しますから得意なんですよ、でもこの部屋、掃除道具も無いですね、階段の脇にあったクローゼットに有りそうなので見て来ます」
ダイン 「お願いします、私は窓を開けて送風しましょう」
メファティを送り出したダインは奥の窓を開けて入り口まで戻ると、翼を使って風を起こす、部屋に積った埃はダインの起こす風によって外に吹き出されて行く。
そして、掃除道具を持って帰って来たメファティが扉を開くと、中の様子に驚いてしまう。
メファティ 「なんか、物凄く綺麗になってますね。人には到底出来ない芸当です」
ダイン 「エアーブローで埃を飛ばすのは下手に掃除をするよりも楽ですから、まぁ飛ばせる所が有ればのはなしですが」
メファティ 「掃除道具が無駄になったみたいです」
ダイン 「そうでもありませんよ、風で全ては飛ばせませんから」
メファティ 「でも、ベッドはもう大丈夫みたいですけど」
ダイン 「確かに、窓から良い風も入ってますから、リリルカの魔進化を始めましょうか、もう尻尾は生えてますけどね」
リリルカを丸呑みにしたダインの尻尾はただ捕らえていただけではない、触手を尻穴から潜入させて、リリルカと融合させていたのだ、これは魔王ザキトスやその後継者であるルーフィンが行う魔族への改造方法で処女のまま魔族を産み出す事も可能だ。
メファティ 「ダイン様のやる事は無駄が無いですね、リリルカに遊魔細胞を馴染ませちゃうなんて」
ダイン 「人間は耳長よりも遊魔細胞への抵抗が弱いですから、より濃い魔力を持つ私の尻尾に包まれると身体自体が適合しやすくなるんですよ、さて、尻尾を変化させましょうか」
ダインは尻尾を床に寝かせるとそれを跨いでベッドの縁に座る、腹を上に寝かされた尻尾はどんどん膨らんで巨大化して行くと、上の腹が薄く拡がって透き通る皮膜の中に分娩台の様な遊魔椅子に拘束されたリリルカの姿が見える。
メファティ 「あっ、本当です、リリルカのお尻から尻尾が生えてますよ、ツルツルで色も皮膚と同じでオチンチンみたいです」
メファティの感想にダインは少し不機嫌になる、女体美を重視するダインは男性器というモノが嫌いなのだ、自分のモノは許せるが遊魔に生やす事を極端に嫌っている。
ダイン 「その様な感想が出てしまったのは残念です、遊魔の尾ニプルはチンポなどより遥かに優れたモノですから、まぁ細長いモノですから見た目は似てしまいますが・・・そうですね、メファティの尻尾でリリルカの尾ニプルを育ててみて下さい」
メファティ 「尻尾を尾ニプルで育てるんですか?」
ダイン 「はい、尾マ○コで咥え込んで、尾ニプルを射乳させてみて下さい、既にその機能も有している筈ですから」
メファティ 「さすがダイン様は抜かり無いですね、もう尾ニプルと乳腺を繋いじゃってるなんて」
ダイン 「快楽は侵蝕への抵抗を弱めてくれますから、リリルカが気持ち良くなればなるほど優れた遊魔へと魔進化するわけです、力のある遊魔の方が北部の守護者と対するリリルカに都合良いでしょう」
メファティ 「メティが気持ちよくさせるのはリリルカの為なんですね、解りましたリリルカはメティがしっかりと導いてみせます」
メファティの意気込みを確認したダインは更に尻尾の変化を加速させる、尻尾カプセルに空気を送り込んで、中の液体を下部へと吸収して行くと吸引触手でリリルカの呼吸器の水分を除去して、開放の準備を加速させる。
そして、尻尾カプセル内部にリリルカを乾燥させる温風が舞い起こると、濡れた髪が次第に風に流されてリリルカの準備が整う。
ダイン 「さぁ、出してあげましょうか、メティは尻尾をお願いします、私はリリルカを染め上げますので」
メファティ 「リリルカの堕液染めですね、胎内からしっかりと染め上げて下さい」
そうして、尻尾カプセルは中央から割れて綺麗になったリリルカが姿を現す、実際、前に会ったリリルカとは別人に思えるほど洗浄されており、その身体からは甘い果実の様な匂いがしている。
ダイン 「文字通り一皮剥くぐらいに磨き上げてあげましたので良い仕上がりです、髪艶もかなり良くなりましたね」
メファティ 「遊魔じゃ当たり前の事ですけど、人間の身体って不自由ですよね、身体なんて直ぐに汚れてしまいますから」
ダイン 「遊魔の感覚で人間を見るのは可哀想ですよ、遊魔は色々便利に作り変えてますから、汗さえも香水の様ですしね」
メファティ 「ダイン様って特に匂いを気にしてますよね、遊魔の嗅覚が鋭いのが理由だと思いますけど」
ダイン 「嗅覚を使えば見えない情報も察知出来ますからね、見えない脅威というのは特に怖いモノですから」
メファティ 「ディセルトに構ってる時も、匂いでティとティルの料理を探ってましたよね、あれ、ダイン様の表情見て匂い消しを追加したんですよ、腐るギリギリの肉は良い味なんですが、あの匂いは苦手だと思いましたので」
ダイン 「あれは良い判断でした、香草の使い方も上手く成りましたね」
メファティ 「メティの鼻も遊魔ですから、正直言ってリリルカちょっと臭ってましたし・・・」
ダイン 「あれはあれで嗅いでみたくなる匂いですけどね、ですが抱くと成れば頂けません」
メファティ 「それでヤモリが下着を咥えて戻ったんですか・・・」
ダイン 「リリルカの匂いで最適解の遊魔も定まりますから、まぁ半分は悪戯心ですけど」
メファティ 「それでリリルカはどういう遊魔へと魔進化させるのですか?」
ダイン 「多腕蝙蝠型です、新しく生える腕と尻尾の間に皮膜を張って飛行能力を高めます、それとは別に推進力を生む為の腕を一対設けて高い飛行性能を与えます、そろそろ良い毛並みの遊魔が恋しいですからね」
メファティ 「一応獣型遊魔にはなるんですね、かなり独創的な姿の様ですが・・・皮膜の張った尻尾って新しいですね」
ダイン 「ひらめきとは創造の原動力ですから、例え後で後悔しても今は前に進みます、気に食わなければ直せばいいだけですから」
ダインは椅子に座るリリルカの姿を眺めながら、自身の思う完成図と照らし合わせている。
蝙蝠の姿形についてちゃんと観察した事のないダインの生み出す蝙蝠型遊魔は実物に比べてかなり可愛らしくイメージしており、ダインとしても新たに生み出した境地の実現に心躍っているのだ。
おまけ
ダインの私見パラメーター
ディセルト 遊魔ディセルト
淫 70 淫 620
技 355 技 1475
体 80 体 435
魔 41500 魔 325000
三天人最年長のディセルトはディーティエ同様パラメーターに表せない能力が高い、ディセルトの特技は交渉に強い事で人の感情を読むのに長けている。
遊魔としてのディセルトは他の二人同様の天使型遊魔で有るが、翼の数が一対多い四対の翼を持っている、これは想定された役目が北部の守護者と言われる高度知性体との接触にあった為で、取り敢えず速い逃げ足(飛行能力)をダインが与えようとした為だ。
その為ディーティエに比べて速さは勝るが耐久性は落ちており、より高速戦闘に長けた遊魔となっている(素の戦闘センスの高いディーティルには及ばない)。
ダインは北部の守護者への交渉役としてディセルトに期待すると同時に、その身に何かあれば北部に伝わる予言の実現に不安が残る事を危惧しており、ディセルトの魔進化が果たされた後でも迷いが生じており、その事が同日で四人目の魔進化を行う事を決断させている。
つまりディセルトは遊魔は同列という立前がある中、ダインに大切に思われている遊魔であるのだ。