ディーラル侵蝕編 第二十話 087狩り

  008-020

  初めて味わう甘美な母乳に、087-002は自らの弱さを呪った、ラグム・デム対する忠誠は失われていないが、身体が乳を求めて貪る行為を止められない。

  オハナIII 「オハナIIIも体験したから言えますけど、身体って正直なんですよ、特に087は生きるという事を殆ど知りませんからね」

  087-007 「この胸が熱くてムズムズするのも生きるって事ですか?」

  087-007は遂に耐えきれずに自らの胸を自身で慰めている、本能がそうさせるのかなかなか強く揉みしだいている為に、滲んだ乳の匂いが漂い始めている、ただ残念な事にその乳臭は獣臭く007自身が戸惑い始めている。

  オハナIII 「予想外なのも生きるって事ですよ、007から漂う乳の匂いもそうですよね」

  087-007 「これってやっぱり、007からの匂いなんですよね、003と何故こんなにも違うんでしょう」

  オハナIII 「遊魔はダイン様によって作り直されてますからね、だから007もちゃんと良い匂いにしてくれますよ」

  ダイン 「生命力溢れる匂いだと思いますけどね」

  ラグム・デムとの対話が終わったのか、ダインが087達へと近付いて来る。

  087-007 「慰めてくれてありがとうございます、でも007自身が嫌いな匂いなんです」

  ダイン 「貴女は七番目の087なんですね、このオハナIIIが遊魔に成る前よりも感情的ですね」

  087-007 「はい、みんなとはかなり違うんですよ、別に気にしてませんけどね」

  ダイン 「それで良いと思いますよ、他人と比較してしまうのは自分に自信が無い現れだと私は思います、自分が楽しければ他人などどうでもいいですから」

  087-007 「人の枠を飛び出た方は言う事が違いますね、でもこれでいいんですか?」

  007は自分が出す獣臭に不安を感じている、ダインはその不安を打ち消す様に行動を示す、087-007の腰に翼の手を回すと、そのまま持ち上げて逆反りになったその乳を口元に寄せて一気に啜り出したのだ。

  オハナIII 「美しい処女をダイン様が求めないわけが有りませんからね、007の嫌なところもダイン様が作り変えてくれてくれます、でも、今の乳は今しか味わえませんから」

  087-007 「あ、そんなにされたら出ちゃいますよ・・・なんか凄いの来ちゃいそうで怖いぃ〜」

  087-007は初射乳で絶頂してしまう、オハナIIIの乳で射乳体質に変えられてしまった身体は、射乳によって未知の快楽に目覚めてしまったのだ。

  その異様な光景を目にした087-002は興奮度が増した様で鼻息が荒くなって来る、その一番の原因はダインから放たれる牝を狂わせるフェロモンの影響が大きいのだが、002自体が同胞の淫らな姿により刺激を感じとってもいる。

  オハナIII 「あれ、別の匂いもしてますね、こっちはより牝臭が濃いです、射乳でイッて潮まで吹いちゃった様ですね」

  オハナIIIはワザと貶める様な言葉で007を追い詰めて行く、自分が悪役になる事でダインへの依存心を高める作戦だ。

  結果、007の手はダインの頭を抱き込む様に変わって、よりダインを求める素振りを見せて行く。

  作戦の成功を確認したオハナIIIは、次なる獲物でもある002に対して目標を移す、002はオハナIIIの遊魔乳に溺れた様で、より吸引力を高めて乳を強請ってくる、対してオハナIIIは身体を背後に移すと007の時の様に後ろから胸を揉みしだく。

  抵抗出来ない002は成すがままだ、思考を狂わすダインフェロモンに正常な思考を奪われて、自己の欲望を満たす事に躊躇いもない、その現れがオハナIIIの尾ニプルを求める行動で、ラグム・デムへの忠節は何処かに置き忘れてしまった様だ。

  オハナIII思念 『オハナはこのまま002で遊びます、尻尾で呑み込んでもいいでしょうか?』

  ダイン思念 『構いませんよ、ラグム・デムはまだまだ寄越すと言ってますしね、今居る087は全て遊魔にして、ラグム・デムの稼働率を上げるんですよ』

  オハナIII思念 『なら試してみます』

  眼を閉じてうっとりと乳の甘さを享受している087-002が迫る脅威に気付いていない、オハナIIIは尻尾を中央部を伸ばして002の頭より高い位置へと上げると高い部分から002を覆い込む様に傘が開いて行く、ただ全く触れずに気配も殺しているので、002には全く察知されていない。

  そして、傘の内側には遊魔特製の睡眠ガスが放出され、002は心地良い睡魔に襲われながらそのまま意識を失ってしまう。

  オハナIII思念 『捕獲完了です、仕込みを行いますね』

  ダイン思念 『はい、ラグム・デムの求める魔力は純粋さよりも魔力量ですから、私が抱いて遊魔にする必要が有ります、ですが速さも求められてますから仕込みは任せますよ』

  ダインは翼の腕で反らせていた、007を向き合う様に体勢を変える、強靭な肉体と事実上四本の腕を持つダインには造作も無い芸当で、007は俗に言う駅弁スタイルで処女を奪われる事になりそうだ。

  怒張した堕印が、087-007の陰裂にズブズブとめり込んでいる、確かに初めては重要だが、数をこなす事が求められている現状では、余り007に構っている時間は無い、その為、ダインは少し邪道とは思いつつも現状で最大限に快楽を増幅させる媚薬を堕印より滲ませており、その鎮痛効果で087-007は殆ど痛みを感じていない。

  087-007 「これが人の営みですね、他人を中に受け入れるなんて変な感じです」

  ダイン 「性交とは特別な関係を証明する儀式ですからね、私の場合は同族を増やす為に行ってますから基準は厳しいと思います」

  087-007 「はぁん、今のところ087は全員候補者なんですよねぇ」

  ダイン 「優秀だからこそ複製が作られるんですよ、ラグム・デムの評価は信頼出来ますしね」

  オハナIII 「何故、そう言えるんですか?」

  ダイン 「オハナIIIの記憶から、087シリーズの容姿は確認してますから、私にとって好ましい見た目で有ったなら、どんなに無能でも優秀な遊魔にする事は可能ですし」

  オハナIII 「それでポンコツな007でも抱いて貰えてるんですね」

  ダイン 「仲間を悪く言うのは感心出来ませんね、優位に立ったつもりでも私には逆効果です、087シリーズも遊魔も人より優れた存在なんですから」

  オハナIII 「人は仲間じゃないんですか?」

  ダイン 「私から見れば人の殆どは愚か者ですから、ですが自ら高みに至る事は可能です、しかしそれはごく稀な存在で、多くの経験を経る必要が有りますけどね」

  オハナIII 「それって自分の事ですよね?」

  ダイン 「まぁそうですけどね、私もかなりの年月を経て真理に至りましたから、だからこそ年月の積み重ね無く単独で真理には至れないと思うんですよ」

  オハナIII 「確かに遊魔の真理は人間否定が根底に有りますよね、だからこそ知恵の成長に比重を置いてますけど、でも、遊魔なら誰でも直ぐに得られますよね、ダイン様は自己を特別にしたく無いんですか?」

  ダイン 「個人が優れているよりも、誰もが劣らない事が大事です、だからこそ私は自分が長年の経験の基いて得た真理を遊魔に与えるんです」

  このダインの言葉に一番衝撃を受けたのはラグム・デムであった、自己の立場から遊魔がダイン個人の絶対的な支配力により成り立っていると判断していたのだが、遊魔個々がダインに近しい思考を持っているなら、その種としての存在能力はラグム・デムを大きく上回る可能性が高い。

  その根拠は先程言葉を交わしたダイン個人がラグム・デムの想定を大きく上回っており、特定の分野ではラグム・デムが及びも付かない事が証明されていたからでもある。

  ラグム・デム三思考03 『087-003が得た能力は未知数、表向きの計測値だけでも魔龍個体すら上回ると予測、遊魔は想定以上の危険種』

  ラグム・デム三思考01 『それ故の087-010への思考譲渡、ラグム・デムの利益を享受可能』

  ラグム・デム三思考03 『087-010の遊魔への完全同化を危惧』

  ラグム・デム三思考01 『ラグム・デム統合思考の遊魔思考獲得は寧ろ必然、筆頭個体ダインにラグム・デム排除の意識は無し』

  ラグム・デム三思考02 『ラグム・デム有機体の増産を提案、ラグム・デム因子拡散は有益』

  ラグム・デム三思考03 『了承』

  ラグム・デム三思考01 『了承、隠匿培養器の使用を提案』

  ラグム・デム三思考02 『条件付き了承』

  ラグム・デム三思考03 『了承』

  ラグム・デムはダインが示した遊魔思考に対する保険を作る事にした、非常時に備えて作られた、予備の培養器で087-010と同質の存在を生み出し保険とする思惑だ、皮肉にも遊魔のやり方とは対称的だが、それは単に遊魔の能力が想定以上に優れていたからでもある。

  その後、ダインは休息カプセル室へと場所を移した、魔進化させる087が多人数で有った為に遊魔の尻尾だけでは無理が生じた為だ。

  幸いラグム・デムの休息カプセルは有機体部分がかなりの割合で存在していた為に遊魔細胞で侵蝕して、遊魔の尻尾に近しい能力を容易に与える事が可能だったのだ。

  ダインは活動状態では無かった087-010以外の087ユニットを全て抱いて、堕印を刻み堕液で胎内を満たした後、一人づつそれぞれが産まれた休息カプセルに移した。

  一番最初の087-007こそ準備が整わずに一旦オハナIIIの尻尾に預ける事となったが、それ以外の087は性交と休息カプセルの侵蝕を同時に行うこと事で効率的に魔進化を行っている。

  この、今まで無かった多人数の魔進化を可能にさせた背景には、堕液貯蔵の為の空間レイヤーが新たに導入されていた事が背景に有り、ラグム・デムの稼働域までは本日中にも達成される見通しが立った。

  そして、003、010を除く087休息カプセルには腹を膨らませられて堕印を刻まられた087達が格納されおり、最後には目覚めたばかりの087-009も抱かれて、八人の087が魔進化が終わる時を待っている。

  オハナIII 「一先ずやり遂げましたね、さすがダイン様です」

  ダイン 「いや、まだ終わってませんよ、この休息カプセルは意識を持たないので魔力を産み出す事が出来ていません、そこでオハナIIIにも自分のカプセルに戻って貰って、私と交わって貰います、連結された休息カプセルに二人の魔力を送る事で八人の087達の魔進化を同時に加速させるんですよ」

  オハナIII 「八人の魔進化を同時に行うんですか、さぞかし素晴らしい光景になるでしょう」

  ダイン 「地の王の侵攻が間近に迫ってますからね、遊魔としてもラグム・デムの能力をなるべく早くものにする必要が有ります、手間の掛かる戦力も有る様ですから」

  ダインは嬉しそうに微笑む、そして休息カプセルの置かれた大きな部屋を見回してオハナIIIに問い掛ける。

  ダイン 「かなりの広さですね、カプセルはかなり有りますが、動いているのはここの10台だけの様ですね」

  オハナIII 「はい、ここに大体200台程有りますが稼働中は十台だけです、休息カプセルは他にも有る様ですが、花園自体も休眠部分が多いですからね」

  ダイン 「この八人でどれ程稼働出来るのか・・・まぁやるだけやってみましょう、オハナIIIも準備をして下さい」

  自身の休息カプセルに入ったオハナIIIは、尻尾を下に落とすと両脚を抱えて、陰裂を突き出す、ダインと向き合っての性交の方がオハナIIIの心も満たされて、それは同時に魔力が高まる事も意味しているのだ。

  オハナIII 「準備完了です、でもダイン様は連続で疲れて無いんですか?」

  ダイン 「私は日々遊魔細胞との融合が進んでいて、今や殆ど疲れない身体なんですよ、だから気にしないで下さい、遊魔二人の魔力を分け与えれば遊魔細胞も活性化して侵蝕も進むでしょうから」

  そうして、遊魔達の交わりが始まる、魔力とは精神と大きな繋がりのある力で、遊魔性交によって多量も魔力が湧き上がって来る、言わば湧水が流れ降る様に八つの休息カプセルへと流れ込んで行き、個々の素体達の堕印が更に紅く輝いて同時に膨らんだ腹も徐々に縮み、卵子と融合して産まれた個々に最適化された遊魔細胞が087達を遊魔へと産まれ変わらせて行くのだ。

  おまけ

  ラグム・デム製巨人魔導機 ラグム・デムも巨人魔導機を有しているが、その機体は今は稼働状態に無い、余りに長期間稼働させていなかった為に稼働に必要な魔動力が干涸びてしまってミイラ状態にあるからだ。

  このラグム・デム巨人魔導機はそもそも人型では無く、四足歩行の下半身の上に、四つの腕を持つ上半身が乗った物で巨人という言葉は当てはまらないかも知れないが、巨人サイズの魔導機は巨人魔導機とするとダインは決めている。

  ラグム・デム製巨人魔導機はクステーシャと呼ばれおり、マギガントに比べて戦闘用途だけで無く汎用性の高い作業用機械として製造されている。

  操縦方法は複座式で、上半身と下半身に分けてそれぞれ操縦士が操縦する、その為に息の合ったラグム・デムユニットのコンビが操縦士とされるが、単座で操縦する機体に比べて柔軟性に欠けた機体となってしまっている。

  その他、クステーシャの特筆すべき点は、外骨格構造を持つ事だろう、蟹の様な硬い外骨格で稼働と防御を兼ね備えて、中央で広い容積を確保している魔動力の出力は通常機体に比べて高い反面、敏捷性は劣っている。