「ぐ……ん、ぁあっ! いや、こ、こんな……!」
桃色の鮮やかな髪を振り乱しながら、その髪色と同じ華やかな衣装を纏った少女――魔法少女シルクフラワが、苦悶と恐怖の声を上げる。
人間界の住民を守るために異界からの侵略者と戦う不思議な力を持った女性たち、四人組からなる魔法少女部隊シルクウィッチーズ。
今までは侵略者たる妖魔に(時にピンチに陥ることはあったものの)常勝していた彼女たちだが、幸運はいつまでも続くわけではなく……敵の卑劣な策略により、今まさに初めての敗北を喫し、魔力を封じられ敵の秘密基地に囚われていた。「初めての」でありつつ「最後の」……つまり致命的な敗北になりそうであったが。
「う、ぐ、ぁあ……!? なんでっ……防御や回復の魔法も効かな……っ!」
蒼い装束に身を包む魔法少女シルクマリン。普段は冷静な彼女も動揺と混乱の中にあった。パニックになっているフラワとは違い、不利な中でも状況を打破できないかと様々な術を行使して対抗策を試している点はさすがの思慮深さだったが、残念ながらどれも事態に対する有効打にはなっていないようだった。
「ブッヒッヒ! 無駄ブヒ無駄ブヒ。一度この術を受けてしまったが最後、オマエたちにもう逃れる手段なんぞ残っていないブヒ」
魔法少女に対峙する妖魔の尖兵……「怪人」が下卑た笑い声を上げる。
妖魔の勢力内に多数存在するらしき怪人には、個体ごとに種族や生態からして異なるようなそれぞれ多種多様の特徴を持つが、今現在魔法少女たちを翻弄しているこの怪人は、肥満体や桃色の体色、大きな鼻面など、二足歩行の豚のような容姿を有していた。
この怪人ブーゲンは、決して戦闘能力が高いわけではない。むしろ妖魔組織の中では単純戦力としては弱い方に分類されるだろう。
だが……こと、「相手に嫌がらせをする、精神的な拷問を行う、辱める」ということのみに関していうなら、五指に入るほどの要員だった。
なにせ……
「い、いやぁ……私のかだだ、身体が、フゴッ!?」
「ぐ、ブゥゥ……落ち着いてフラワ! せめて呼吸を静めて、魔力の循環をとどめて変化速度を抑え……ブヒッ!?」
……なにせ、「標的の肉体を醜い姿に変化させる」という能力を所持しているのだから。
フラワとマリンの姿が、四肢が、ぶくぶくと脂肪に覆われ、膨張し……肥満体へと変容していく。肥え太らされていく……いや、ただ肥満化させられるだけなら、強い精神を持つ者なら運動や食事制限などのなみなみならぬ努力によって減量してやがては元に戻れる可能性もあるだろうが、ブーゲンの妖術による変化はそんな希望(というには大変厳しい道筋だが)を残すようなものではなかった。
「ぐ、ギ、だ、ダメ。魔力の流れを、止めようとしても……変化が止まらな、プギィ!」
顔面の中心に位置する鼻、人間の顔の印象を定める要素の中でも大きな比重を占めるパーツが、むくむくと膨らみ始める。肥満とはまた異なる膨れかたで、骨格から変容しているかのように、鼻孔を大きく広げながら、その鼻の穴が顔の下方向ではなく正面前方向へと持ち上がって……めきめき、と突き出し始めたのだ。いわゆる「鼻が高い」といわれるような鼻梁が持ち上がっている状態ではない。頭部の下半分、上唇や顎まで含めた口周り全体が目に見える速度で伸長していく。人間の顔ではなく犬などの動物の前方に突き出た「口吻」部を思わせる骨格の変化だ。
「やっ、ヤダ、やだぁあ! ンゴッ! 私、こんなっ、変わりたくない! こんな動物なんかにっ! こんな……」
いや、犬のような可愛らしいそれではない。まるまると肥え太りつつやたらと大きな鼻の穴を前方に晒したブザマな形状の鼻面、その姿は、先刻より口や鼻から漏れる「鳴き声」にも表れているとおり、相対する怪人の動物的特徴と同じく……
「こんな……豚なんかになりたくなブヒィィィイイ!」
そう、彼女たちは、豚へと変化させられているのだ。すっかり豚のそれへと変じてしまった鼻だけでなく耳もびらびらと広がり足先も蹄と化して、バランスを崩してつんのめって倒れ込む。
「そ、そんな……あ、あんまりですわ! おやめなさい!」
「そうだ……こんなこと、許されることではない!」
金髪の派手目な髪型や装飾が目立つ魔法少女シルクアウラと、女優のようにすらりとした体格に銀髪をなびかせる魔法少女シルクシルワが見かねて叫ぶ。次は我が身が変えられる番かという恐怖よりも、仲間が辱められていくことへの怒りと悲しみの方が勝った。普段は自分の高貴な生まれを鼻にかけるところのあるお嬢様気質のアウラと高嶺の花すぎて人を近づけないところのあるシルワだが、二人とも根は仲間思いの善良な女性である。だからこそ、自分だけなら脱出できた状況だったのに仲間を見捨てられずに戦って助けようとして全滅の憂き目にあってしまうことになったのは皮肉だったが……
「ブ、ヒ……いやぁ、こんな……」
「ブゥ……ぐ、くそぉ……ンゴッ」
倒れたフラワとマリンは立ち上がろうとしたが、もはや自分たちが二本の足では立てない体になってしまっていることに気付き愕然とする。柔軟に体表にフィットしていたはずの魔法の服も、さすがに別物になった体格には追いつけなかったか、あるいは肉体だけでなく魔力も変質してしまって強度を失ったか、そこかしこからビリビリと破れていく。その破れ目の下に覗くのは人間の肌ではなく、獣毛に包まれた桃色の豚の皮膚……尻の膨張に引きちぎられた下着の中から、ぴょこんと尻尾がバネ細工のように飛び出す。
「ブヒヒ、二匹ともなかなかいい牝豚になったブヒ。オレ様の部下になる豚怪人をたくさん産んでくれるだろブ」
「なっ……」
「ふざけるな! そんなことをさせるものか!」
なんとか助けようとするアウラとシルワだが、能力が封じられている今は魔法少女としての魔法や必殺技がまったく使えず、また、見えない壁でもあるかのようにブーゲンにもフラワやマリンにも近づけない。
「ブヒヒッ、焦らなくても次はオマエたちの番ブヒ……そぉれっ!」
「きゃぁあっ!?」
「うぐっ!?」
ブーゲンが放った怪光線が二人に直撃する。静電気のような衝撃が一瞬襲った程度で、怪我ややけども生じてはいないが……フラワやマリンも最初は何の異常も無さそうだったのに時間が経つとどんどん変化してしまったのだ。犠牲者を見ていたからこそ、そのタイムラグこそが刑の執行を待つ死刑囚のような恐怖を煽る。
「わ、わたくしたちも……豚にされてしまいますの?」
「いやぁ。牝豚は今変えた二匹で足りそうブヒからなぁ。オマエたちには別の役目をやろブ」
「別の……役目だと……? うっ!?」
アウラとシルワの肉体も変化を開始してしまったようだが、いったい何に変えられるというのか……ブーゲンは標的の肉体を変化させられるといっても、自由自在にどんな生物・どんな容姿にも変化させられるというわけではない(そんな能力があるなら妖魔たちを政府や大企業の要人に変身させて重要機関に送り込み入れ替わって国家を内側から操るような侵略方法もとれただろう)。元の面影も多少は残るし――実際フラワとマリンもほぼ完全に豚になってしまったものの髪の毛や目元の表情などは残っている――奴の能力の被害者を今まで見た限りでは肥満化や豚化など「ブーゲン自身に近い姿に・同種にさせる」ような方向性の例しかなかったはずだが……?
「な、なんですの……お、おなかの、下の方が……ひっ!?」
違和感の正体に気付いたアウラの表情がみるみる青ざめる。シルワも下半身の着衣をまくり上げ……その正体に、とてつもない嫌悪の表情を露わにした。
全身を歪め尽くされ生物としての種族まで変えられてしまったフラワやマリンに比べれば、後の二人を襲った変化はその変化具合だけで言えば一カ所だけのピンポイントの小規模なものだった……が、その変化は少女たちにとってあまりにもおぞましいものだった。
股間から棒状の突起物が生えている。まだ純真な年頃の女子といってもさすがにその器官がまったく何かもわからないなどということはなく――わからない方が幸せだっただろうが――それが、陰茎であると……本来なら男性にしかないはずの性器であることを理解してしまう。
「ひっ、き、ゃああああ! いや、いや、いやぁああ! あ、ありえませんわ! こんな、こんなの……!」
「な、なんという……どういうつもりだ! こ、こんな汚らわしいモノを……!」
彼女たちが見た被害者の中にはない例だったが、ブーゲンの能力が「同族化」「己の要素を他者にも押しつける」というようなものだというなら……確かに「肥満体な豚怪人の『男性』」である以上は「豚化」「肥満化」だけでなく「男性化」もあり得るのか……? いや、完全に男にされたわけではなく、胸の膨らみなど股間以外の体格的特徴は女性的なままだし股間にしても竿の陰に女性器も残っているようだが……
「ブヒヒッ、群を増やすにはメスだけでなくオスも要ブからなぁ。繁殖だけでなく前線で働く怪人仲間も欲しいしブヒ」
「仲間だと……!? 私たちをおまえたちの側に引き入れようとでも言うのか!」
「ふ、ふざけるのもいい加減になさいなっ! こんなモノつけられて……ただでさえイヤなのに、あなたたちの言葉などに従うわけがないでしょう!」
「うんうん、そうブヒなぁ。そう言うブヒよなぁ。だからまずは……短期契約ということでどうブヒ? 少しだけ、ほんの短期間だけオレ様の部下として働けば、あとは解放してやる……そういうことでどうブヒか?」
「なっ……」
おかしな物言いだ。相手の意図が読めない……確かにもはや勝負はついてしまっているこの場面で、抵抗しても殺されるか残りの一生を囚われて過ごすかしか想像できない状況で、一縷の望みにすがれるものならすがりたくもあるが……
「その短期間で人々を殺してまわれとでも言うのか……? そんなことをさせられるくらいならここで死を選ぶぞ」
「そ、そうですわ! それに、仮に従ったところで、あなたが約束を守ってわたくしたちを助けてくれる保証がどこにありますの!? 卑劣な怪人との口約束など破られるに決まっています! 信用できませんわ!」
「ひでぇ言われようブヒなー。保証ならあるブヒよ? オマエらも魔法に関わる者の端くれなら、『コレ』が何かわかるんじゃないブヒか?」
そう言って、豚怪人は懐から何か巻物のようなものを取り出した。
「ま、魔道契約書!?」
自分が約束を遵守する限りにおいて相手にも約束を強制したり、特定の行いをし続けることを誓いそのかわりに強い魔力や加護を得たり……といった呪文が記された魔法の書物。
ここで豚怪人が見せてきたその書面には、「ブーゲンのしもべとして一ヶ月間だけ命令に従う」「ただし直接的に人間を殺傷したり危害を加えるような命令はしない」「一ヶ月の命令を完遂した際にはブーゲンは二人の願いを叶える」……などの記述がハッキリと書かれていた。
「は、話がうますぎる……直接人間を攻撃しないとしても、契約の隙間を突いて私たちに社会転覆の手伝いをさせようというんじゃないのか……?」
「その文面ではそんな危険もないだろブ? 武器づくりの手伝いレベルのことすらしないブヒ。ただの雑用ブヒよ」
「そこまでいくと今度は逆に従わせる意味が見えませんわ……何を企んでいますの……?」
「ごちゃごちゃうるさいブヒなぁ。だったらオマエらチンポぶら下げたまま、お仲間も豚のまま、ここで一生過ごしてればいいブヒ」
「う、い、いえ、それは……」
「……わかった。契約しよう」
確かに何か狙いがあるのかも知れないが、助かる希望をむざむざ捨てるわけにはいかなかったし、それに……ブーゲンは気付いていないようだが、この書面には豚怪人側が不利になるとても大きなミスがあった。「ブーゲンは二人の願いを叶える」……「元の姿に戻す」「囚われの身から解放する」などと書いておけばよかったところを、無制限の要請受け入れの文面になってしまっているのだ。これを利用すれば自分たちが助かるどころか「妖魔の軍勢を退かせろ」とか、それが無理でも「私たちの側について人間のために働け」などと言うことも可能かも知れない……とてつもなく大きなチャンスだった。
契約に応じた途端、記された呪文が輝いた。効果が発動したらしい。これでブーゲンは約束を違えることはできなくなった……もちろん、自分たちも、ではあるが……
[newpage]
「ブヒヒ、よし、さっそく働いてもらおブか。じゃあ、そのチンポで、そこの牝豚たちを犯せ」
…………
「……は?」
思いも寄らぬ言葉は理解の枠を超えていて、シルワは普段なら決して発しないような類の疑問の声を上げていた。アウラに至っては思考を停止したような表情で絶句している。
「だからその牝豚たちを犯せって言ってブんだ。契約範囲外じゃないブヒ? 『人間に危害を加えるような命令はしない』けど、ソイツらは人間じゃないブヒ。ただの豚ブヒ」
「じょ、冗談でしょ……!? 何の意味があってそんなことをさせますの!? 豚怪人でも殖やそうというならそれも人間に対する害ですわ!」
「ソイツらは豚でオマエらはチンポ生えたといっても人間ブヒ。子はできんブヒよ。豚怪人の子も食物用の子豚も産まれんブヒ。別に子ができなくてもいいから犯せっつってんブヒよ。ヤらんブヒか? 命令に従わんブヒか? それならこの場合、契約破棄の代償はぜんぶそちら持ちになブけど?」
「……ッ」
魔法の契約破棄というものは命を奪われるくらいならまだいいくらいで、魂を抜かれ心身を完全に支配された操り人形にされてしまうこともある……そうなれば結局、自分たちが人間界侵攻のための尖兵にされてしまうか……そうならないためには、仕方ない、仕方ないのだが……!
「ブ、う、ウソでしょ、アウラ、シルワ……?」
「や、やめて、ブ、豚にされただけでもひどいのに、さらに、そんな、そんなの……!」
困惑と恐怖の(鳴き声混じりではあるが)声をあげるフラワとマリン。逃げよう少しでも離れよう……と慣れない四つ足で駆け出そうとするも、先ほどまで全員を遮っていた壁を作っていた見えない力が豚少女たちの四肢を縛り自由を奪う。むしろ半端に逃れようとしたことでアウラやシルワの方に尻を……牝豚の女性器を向けた格好になってしまっていた。
「ゆ……許せ、許してくれ……!」
「し、仕方ないのですわ。あなた方もわたくしたちも全員助かるには、人間も守るためには、こうするしか……!」
自己嫌悪と申し訳なさとで泣きそうな表情をしつつも、豚の尻に手を突いて、股間に屹立する男根の先端を豚穴にそえる二人。甘かった。よもや契約書まで持ち出しての命令を、こんな、ただただ魔法少女たちを苦しめるための嫌がらせだけ悪ふざけだけに使うなんて……! ……と歯噛みしていたが「ただの嫌がらせ」などと思っている時点でまだ見通しが甘かったのだ、ということを今の彼女らはまだ知るよしも無かった。
ぬじゅっ
と湿った音を立てて陰茎が豚性器に挿入された途端、
「ンブヒィイイ!?」
「ピギィィィイ!!」
「んほぉおお!?」
「おぎゅぅうっ!!」
四者は四様にブザマな声を上げてしまっていた。
「な、なんですの……っこれ……これが、殿方の、感覚、ですの!? ……とっ、止まりませんわ!?」
「あ、ひ、はぁ……あたたかくて、やわらかくて、からみついて……きっ、きもち、よすぎ、るっ……!」
本来は誕生時から付き合って慣れながら制御の仕方を体得していくはずの男性の性欲と快感……それを急激に押しつけられたせいか、あるいはブーゲンの術で生やされた男根は一般的な人間男性のものより感度が鋭敏なのか、はたまたその両方か……強い精神や正義感を持つはずの魔法少女たちが、あっさりと快楽の虜になっていた。牝豚の側も、動物の肉体で味わう野性的な発情と交尾は人間のソレより刺激的で人間の精神では許容量を超えてしまっているのか、大きな口の端から舌とヨダレを垂らしブヒブヒ鳴くばかりになっている。
「おっご、おっ、急に、し、しまる、しまりますわっ!」
「きゅーって、きつ、でも、きもちい、あっ、ひゃっ、くる、なんかのぼって、あっ、あぁっ!」
牝豚たちの側が早々に達してしまったのか、豚の膣が意思とは無関係に男根を強く締め上げる……豚のペニスは圧迫刺激によって射精を誘発されるという生態があり、牝の側もそれに合わせて強い膣圧をもつのだが、それはアウラやシルワの人間の男性器にとっても極上の締まりとして働いていた。
「んひぃいいいいいっ!」
「ぉほぉおおおおおっ!」
「ンピギィイイイイッ!」
「ブヒギュィイイイイ!」
ついに射精してしまうアウラとシルワ、既にイってはいたが精液に内側を叩かれさらなる快楽へ押し上げられるフラワとマリン、その反応による締まりや痙攣でさらにペニスが気持ちよくなるアウラとシルワ……快感が互いの間を行き交いながら際限なく膨れ上がっていき自分たちでも止めようのない暴走になる。ある意味では最高相性の理想的セックスと言えた……これが肉体を歪めさせられ命令されての行為でなければ、だが。
「ブヒーッヒッヒ! ずいぶんとお楽しみのようだったブヒね! イきすぎてノびちまってるみたいだし、今日は他の命令はしないでおいてやろブ。……もっとも、最初から他の命令をするつもりもないブヒが……オマエらに望むのは、ただ交尾することブヒ。回数も時間も問わんブ。最低一日一回はその豚マンコにチンポを挿れる。それだけでいいブヒ。いっそ出さなくてもいいブヒよ? ……まぁ一回で、出さずに満足できブものなら、ね! ブーッヒッヒ!」
豚怪人が嘲笑とともに残した言葉は、とても腹立たしいものだった。屈辱的だった。
だが……それとともに生じたはずの「これ以上アイツの思い通りになってたまるものか」「奴を喜ばせたり面白がらせたりするようなブザマな姿はもう二度と見せない」「私たちはもう快楽に流されたりしない」という気持ちを維持できた時間は、ほんの……
[newpage]
「ブヒ、お、おねがい、もブ、やめて……」
「ま、負けちゃダメ。し、正気に戻っ……んブヒィイッ!?」
「ふはぁ、はぁ、なにを、言ってますのっ……あなたがたが悪いんですのよっ! あなたがたが、こんないやらしい豚だから……こんな豚マンコでわたくしを誘うから……ッう、イくっ! また出りゅぅううう!」
「そ、そうだっ……おまえの、おまえたちのためなんだ。私たちは、おまえたちを、助けるために……しかたない、しかたないんだ、やらなきゃ、やらなきゃ、もっとやらなきゃ、んぉおおお!」
もう全員が快楽に逆らえない肉体ではあったが、皮肉にも、豚に変えられたフラワとマリン二人の方がまだ理性的な方だった。アウラとシルワは快感に曇りきった瞳で、皆を救うために一ヶ月耐えようとしたかつての誓いどころか、そもそも人々や世界を守りたいという根本的な願いすらも忘却してしまったかのように、ただひたすら己のペニスが生み出す快楽を貪っている。残っている女性器からも愛液が垂れ流しになっているが、今の彼女たちはもう女性的快感より男性的なソレばかりを求めてしまっているようだ。豚小屋や牧場を模したかのような大部屋牢獄には家畜が休む場所以外に人間用のスペースもあったにも関わらず、四六時中交尾するために豚と離れたがらずに豚と同じ寝床で寝て、交尾の際に脱ぎ着するのが煩わしいからともう衣服を捨て去ってしまい、食事すらも豚用の餌入れに顔を突っ込んで食べる始末で、いっそ肉体以外はアウラとシルワの方が豚らしいくらいのありさまになってしまっていた……
「おめでとブ! 一ヶ月経ったブヒ! これまでよく命令どおりに働いてくれたブヒね! これにて契約は満了ブヒよ! ……さぁ、なんでも願いを言うが良いブヒ!」
その言葉に歓喜する。そうだ、自分たちはこの時を待っていたのだ。すべてはこの時のために……!
そして、アウラとシルワは
[newpage]
~数週間後~
「いやああああっ! 誰か! 助けて! ば、化け物が……!」
「あらあら、化け物とはひどい物言いでブこと。わたブし、傷ついてしまいまブわ。ブヒヒッ」
「そブだな。そんなひどいことを言う子は、おしおきをしてあげないとな。ブフフ」
夜道を逃げる女性に妖魔の手先の怪人が迫る。二足歩行の豚のような怪人が。
その怪人を退治して人々を守ってくれる魔法少女は今はもう居ない。新たな魔法少女がどこかで生まれることはあるのか、あるいは魔法技術が研究されて一般の警察や軍でも怪人に対抗できるようになる可能性はあるのか……そんな日が仮に来るとしても、どちらにせよ今日明日の話ではないようで、被害は今もなお増え続けている。
「ブヒヒィ。捕まえましたわ。よく逃げる女の子ほど活きがよろしくてアソコの具合もいいこと多いので、好きでブわよ。さっそくいただいてしまいましょブ」
「慌てブな。ただの人間マンコじゃあの締まりは味わえないだろブ」
「ああ、そブでしたわ。ついつい気が急いてしまいまブ。では……ブちゅぅぅ~ッ!」
「きゃ、むぐ、んんーーっ!?」
豚怪人のうち一匹が女性の顔に自らの鼻面を押しつけ強引にキスをする。豚の顔をした汚らしい怪人に唇を奪われるだけでも女性からしたら失神モノのショックだろうが……それもただのキスではない。豚鼻から息を吹き込み豚タンから唾液を流し込んで……そうすると女性の肉体がぶくぶくと太り始め、肌が桃色に染まりながら獣毛が噴き出すように生え茂り、女性の鼻や口も歪んでいき、押しつけられた豚鼻・口吻と似た形状へと変形し始め……
「ンゴ!? な、なにこでぇぇ!? ブヒィィやああああ!」
「ブヒヒ! これで人間の女と豚のメスのいいとこどりなマンコ完成でブわ! あの柔らかさと締まりを味わったら、もうただの人間相手も豚相手も満足できませブもの!」
「では私は口の方でやらせてもらおブ。口が前に伸びて奥行きが増したブん、しゃブらせるにも都合がよくなってブからな。ブフー!」
……アウラとシルワは、元に戻ることも、囚われの身から解放されることも願わなかったのだ。
もっと快楽を。一ヶ月なんてぜんぜん足りない。これからずっと一生この快楽を。いやできればこれ以上の快楽を!
……その実現手段として提示された「豚怪人になって心身が豚に近づけば豚マンコともっと相性良くなるしもっと気持ち良くなれるよ」「妖魔の軍門に下れば豚二匹を使い古すだけでなく人間の女をとっかえひっかえ襲い放題だよ」「さらに相手を豚化させる魔法を使えるようになればオマエたちは元人間の豚マンコを味わえるしこちらとしては豚怪人の素材が手に入るしみんな幸せだよ」……などという、正気の人間であれば絶対に受け入れないであろうおぞましい提案の数々を、躊躇いなく二つ返事で自ら懇願するほどに、彼女たちの魂は汚れて堕ちきってしまっていた。
かくして、妖魔軍の豚小屋型大部屋には今日もまた豚怪人が増えている。
その豚小屋の隅に、他の豚怪人とは雰囲気が違い二足歩行もできない、桃色髪と青色髪の豚が他の豚怪人を避けるかのようにひっそりと寝ころんでいる。
あれは何ですか、と新入りの豚が聞く。なんでも、拷問のような快楽責めをずっと続けられた結果、肉体が豚に近付きすぎてもう人語も喋れなくなってしまった奴らしいわ放っといてあげなさい、と先輩豚が言う。
そうなんですかと再び視線を向けて……あれ、桃色豚の目の端に光るものがあるような……? ひょっとして、泣いて……?
と、疑問に思いかけた新入り豚だったが、ブーゲン様一行が帰還したぞという大声を聞いてどうでもよくなった。敬愛するブーゲン様やアウラ様やシルワ様がお帰りになられた! 早く犯してもらいたい! 交尾! 交ブヒィ! と発情しきった新入り豚の様子を見て、片隅の二匹の豚は余計に涙を流すのだった……