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※リクエスト作品です。
今回主演する映画は水中パニックムービーと言う事で、役作りでスキューバダイビングの資格を取ったり身体を絞ったりと結構大変だった。
ストーリーはスキューバーダイビングで沈没船の調査をしている時に船内に閉じ込められ、少ない空気をやりくりして脱出すると言う内容だ。
そして、その船内には亡霊が沢山いてという話である。
洋上や海岸でのロケを行うが、メインの水中は流石にスタジオである。
巨大な水槽にセットを沈めてダイビングしながら撮影となるので、かなり大がかりだ。
撮影スタッフからなにからダイビングだの潜水士だのの資格を取ることになっているので、それはもう力の入った作品となる。妥協は出来ない。
その中で亡霊役の女性が凄い。
スタチューも出来て無呼吸潜水も出来る人で、直前に酸素を吸えば十分ぐらい潜ってられるという。
そんなにも潜ってられるのかと驚くばかりだが、世界記録は24分とかいうから世界は広い。
最初の水中撮影は冒頭の船首像のシーンだ。
船の船首部分を調査する私が、初めて亡霊に遭遇するシーンでもある。
亡霊役の人は全身特殊メイクを行い、下半身をセットに固定される。その状態で水に沈められるのだ。
特殊メイクもかなり凝っている。
裸の状態でお腹から上の全身が木調に塗り分けられ、髪の毛も固められて、同じように塗られている。
質感も本当に木材みたいで、触れると柔らかいので凄く違和感がある。
目は全眼コンタクトが入るので、静かにしていると本当の木像のように見えるのだ。
さっき、下半身をセットして水に沈めると言うが、本当に撮影開始から終了まで水の中なのだ。
勿論、撮影までは酸素を吸っているが、セットから外す事が出来ないので、休憩も全て水の中である。
撮影の直前に、高濃度酸素用のレギュレーターに切り換えて、思いっきり吸い込み撮影スタートとなる。
私は潜りながら彼女をじっと見つめる。
彼女は目を見開いた状態で、私の調査を身じろぎもせず受けるのだ。
そして私が去っていく時にこちらを向き、彼女は私の足をそっと撫でる。
それに私が振り向き、近づき、至近距離で船首像を見つめる。
その刹那、彼女が私に抱きつく。
私はパニックを起こして藻掻いて、そしてやっとのことでその場を逃れるというシーンだ。
調査から抱きつくまでのシーンは長回しだ。
七分間のシーンなので、結構ギリギリである。
抱きつかれるシーン、彼女は特殊メイクでおっぱいはほぼ丸出しなので、同じ女相手とは言え、ちょっと興奮してしまう――それが失礼なのは知ってるけど。
監督の指示でそれを何テイクかしている。
彼女が悪いとかではなく、単純にカメラワークを色々と試したいという話で、同じお芝居を何度も続ける。
テイクが重なれば、彼女のおっぱいや顔を何度も凝視することになるし、抱きつかれることにもなる。足を撫でられるのも結構ゾっとする――そんな言い方をすると、まるで感じているようだな……
監督のOKが出たところで撮影が終了だ。
水を抜いた所で、彼女と一緒に記念写真を撮る。
船首像のモードでの撮影と、笑顔でピースして貰う時の二枚の写真を撮った。
「大変ですね」と声を掛けると「苦しいのは得意なんで」と言う彼女の笑顔が眩しい。
撮影自体は同じ亡霊が何回も出てくるので、彼女とのお仕事はまだ続くようだ。
なんだか楽しみになって来た。
お話しの流れ的には、一度怖い目に遭った私が、調査の中止を申し出るけど、「ここまで来て引き返せない」と言うメンバーが多数なのでそのまま押し切られる。
船内や船外を調査中に"彼女"や他の亡霊に襲われるメンバー。
そして、全員が船内に入ったときに、外に出られなくなる。
残ったメンバーも一人の時に殺されていく。
酸素のゲージは減っていき、メンバー内で争いも起きる。
死んだメンバーのボンベの奪い合いなども起きていく。
私はそういう争いから逃れて、一人脱出口を探す。
その中で今度は柱に掘られた"彼女"の像を見つける。
私は惹かれるように像に接近して、願いを込めて彼女に触れる。
凝視の時間が長い。
私が離れようとするところで、彼女に再び触れられて、振り向いた私は見つめ合う。
そして彼女に誘われるようにキスをする。
彼女が指を指す。
名残惜しそうにその場を離れ、彼女の指し示す方へと進む。
途中途中、彼女が現れて助けてくれる。
私のボンベを狙うメンバーの襲撃から助けてくれたり、迷ったときの道しるべをしてくれたりする。
その時々に長回しで、彼女とのふれあいを撮影する。
勿論、大多数で彼女は動かない。私が去るときに、名残惜しそうに眺めたり、手を伸ばしたり、動くシーンはあるので、特殊メイクじゃないといけない。
何度も彼女とは会うので、ちょこちょこお話しもする。
スタチューも出来るし、長い間息も止めてられるので、そういう役には引っ張りだこだという。
すっぴんの時でも結構顔がいいので、普通の女優をやっても良さそうだけど、自分にしかできない仕事をしたいと言うのが彼女の望みだったという。
調べてみると、ハリウッドだの何だのでも活躍している。
人魚の役だったり、石像の役だったりと様々だ。
彼女が普通の人間として出てくる事は少ない。いつも、何かしらのクリーチャーばかりだ。
彼女は人間じゃない役の方が楽しいと言ってたから、まぁ敢えて選んでいるのかも知れない。
唯一ぐらいの人間の役もシリアルキラーだったりするから、さもありなんではある。
彼女の事が気になって仕方なくなった。
あぁ、あんだけおっぱい見てるし、キスもしちゃったからなぁ……
最後の平穏が訪れた時、彼女の別れのシーンが印象的だ。
完全に銅像になっている彼女に私が情熱的なキスをすると、彼女も抱き返してきて、そして、そのままラストになる。
映像的には、船に戻り、船が崩れてみんな死んだと私が告げる。船長は無線で緊急事態を告げるが、問題の船は消え去って誰も見つからないと言う話である。
私は唇の感触を確かめ、海を見つめる。
クランクアップは最後のキスシーンの所なので、ちょっと気持ちが高ぶってしまった。
セットの状況でクランクアップ記念の撮影は出来なかったので、水槽の外で記念の映像を撮る。
上半身だけ特殊メイクをした彼女も出てきて――さすがにおっぱいは出せないのでガウンを着ているけど――みんな笑顔で撮影終了だ。
別れるときに「また一緒にお仕事したいですね」と言うと「私相手だとまたホラーになりますよ」と笑顔で応えてくれた。
ホラーで、銅像だのなんだのが出てくるのか……機会は望み薄かも知れない。
残念そうに思って、封切りを待った。
イベントには方々に呼ばれて出演したし、映画の宣伝のために色々な番組に出たけど、流石に彼女が出てくる事はなかった。
そう思っていたらバラエティ番組で、助演の俳優さんが"彼女"に脅かされるコントをやっていた。
くそぉ! それに私を呼べよ! と叫んだものだ。
宣伝の甲斐もあって、興業は順調らしい。
映像も綺麗だし、CGも嘘くさいところはない。シナリオもいいし、出演はみんな演技派だ。
変な恋愛劇も排して、テーマをしっかり追った作品だったのが受けているのだろう。下手なお涙頂戴をしなかったので、映画好きにも割と好評である。
これが私の代表作と言われるまでには少し時間が掛かるが、それよりも先に、続編が決まったのだ。
続編が決まった。
しかし、監督も脚本もプロデューサーまでも変わってしまった。
ああ、何か失敗の予感である。
私に主演のオファーが来た時、「"彼女"がいるならOKです」と言ったらあっさり通ってしまった。
まぁ水中撮影でホラーとなると、自動的に彼女になるのかも知れないけど。
それで話が決まったと思えば、俳優さんは粗方人気お笑い芸人だとか売り出し中のアイドルだとかだ。
勿論、芸人さんでもアイドルでも演技派は沢山いる。本業の俳優顔負けの演技をする人も全然いる。でも、今回のメンバーは「映画初挑戦です」と言う人だらけで心配しかない。
今度の舞台は水中遺跡である。
シナリオとしては、水中で調査を開始し、"彼女"に似た石像があるのに気付いた私が中止を申し出る。
でもやっぱり調査は続行し、次々にメンバーが殺されていく話である。
今度のシナリオは前作のような閉塞感がないので、相当上手くやらないと、前作の水準にはならないだろうなと思ってたのだけど、脚本を見たらその予感は当たった。
結構無理のあるシナリオだ。
少人数で向かって、戻ってこないから救援に向かってまた死ぬと言うのの繰り返しである。
これは面白くないなと思いつつも、請けた仕事である以上、演じきるのが務めだ。
私としては悪い事はない。
今度は石像の彼女に触れ、交流をする。
前作でウケたのがキスシーンだと確信してたのか、私と"彼女"とのキスシーン多めである。
ただ、なんだかんだで主演のアイドルと私が結ばれると言うエンディングにしたいので、石像は厄介者扱いされる。
最後は石像を破壊してハッピーエンドというシナリオである。
石像破壊したら続編ないだろ! と言う突っ込みはしなかったが、まぁ今作でシリーズ終了だなと確信した。
とは言え、水中撮影は楽しみだ。
彼女と触れ合えるのはいい。
一番重要な水中撮影では、石像のメイクをして素っ裸の彼女が立っている。勿論パンツを履いているけど、メイクで誤魔化されているので全裸同然だ。
膝から下が石に埋もれているので、当然浮上は出来ない。
水が張られていく間、彼女はお茶目な姿を見せてくれる。
同じセットで私との交流シーンや、他メンバーの殺害シーンなどが撮影されるので、彼女はずっと水の中だ。
私の撮影はかなり気分がノってしまって、キスシーンじゃないのにキスしたり、抱きついたりと結構好き勝手やってしまった。
だが、監督はそれがよいと思ったのか、結構そう言うシーンも使ってくれる事になった。
逆を言えば、私のアドリブが良かった所為で、撮影は早く済んでしまったのだ。
次の俳優さんが入るまで時間があると言うので、私は水中で彼女といちゃついたりした。
勿論、水中スピーカーでその旨を伝えて彼女のOKを貰ってからである。
私がおっぱいを揉むと、彼女も調子に乗って私のおっぱいを遠慮がちに触ったりした。
水中カメラでいちゃついているシーンを撮って貰ったので、その映像は私のお宝になった。
彼女ものりのりで遊んでくれた。
何度か撮影があったが、陸上に"彼女"を上げるシーンが訪れる。
ワイヤーで雁字搦めにして上がっていく彼女が、私の方を見つめるシーンである。
何度も撮影するので、何度も水中に突っ込まれていく。
縛られているワイヤーがおっぱいや太股に食い込んで、石像じゃないのかよと突っ込みたくなるが、エッチなので全て許した。
映像の都合上というか、ダイビングの資格を取る暇がないとかそんな理由で、水中の撮影は大幅にカットされて、陸上で彼女に襲われるシーンばかりになる。
石像メイクの彼女が研究室に佇んでいるのを私が撫でて、愛していると、横恋慕野郎が現れて、私にレイプしようとする。
それを石像が殺して、私は恐怖とそして感謝で石像を抱きしめるシーンだ。
もう、この辺になってくると、私と石像の絡みを如何に増やすかと言う話になるのだけど。
色々あって、石像は破壊されて、不思議な力で魅了されていた私は正気に戻り、主演のアイドルと結ばれて終わると言う結構無理のあるシナリオだ。
当然と言うと怒られるだろうけど、興業は振わなかった。
アイドルだ何だにギャラを吸われたので、前作を上回る制作費でも映像がショボかったのだ。
そんなある日、"彼女"から連絡が入る。
ハリウッドの仕事があるんだけど、オーディション受けてみない? と。
ハリウッドの仕事というのは、二体の人形が一人の女性を守り続けるという、少しコメディの入った作品だという。
スタチューなんてやったことないよと言うと、私が仕込むからと太鼓判を押された。
オーディション自体は暫く先なのだけど、企画段階で彼女に声が掛かったという。
流石ハリウッド女優と囃し立てると、彼女は「やだもー」と照れている。
素顔の出ない撮影だから、女優の顔と言うよりも女優の演技力を問われる仕事だ。
勿論、日本での業績なんて考慮されない。ガチのオーディションである。
私と彼女は割と身長が同じで、低身長なので、人形役には適しているだろうと言うことだ。
彼女と練習用のスタジオに入る。
様々なアドバイスを受けながら身体を止める練習をする。
「スジがいいよ!」
彼女に褒められるとこっちも照れてしまう。
彼女の実演は本当に凄くて、全く微動だにしない。
「私も出来るようになるかな?」
そう言うと、「絶対出来るようになるよ」と太鼓判を押してくれる。
彼女が私を呼んでくれたのは、最初の撮影から連絡先を交換していたからだ。
偶に食事に行ったり、ハリウッドの話を聞いたりと、彼女に会うのが楽しい。
勿論、「仲がいいだけで誘った訳じゃない」と言う言葉は本物だろう。
それでも練習には付き合ってくれるし、色々気に掛けてくれる。
ヨガの教室も彼女が良いところを教えてくれたので、呼吸法もすぐにモノになっていく。
段々と彼女が好きになってくる――散々抱きしめたりキスしたりしたクセに。
映画の企画は順調に進み、オーディションに至った。
アメリカ人の制作陣の目は厳しいが、しかし彼女に叩き込まれたことを忘れずにきちんと課題をこなしたお陰で、人形役は私と彼女の二人に決まった。
シナリオは「人形の館」と呼ばれる人形だらけの家から始まる。
館の主は老婆だったが、その老婆が亡くなったあと、それを継いだ若い女性が心霊現象を体験する。
その心霊現象の主役が私達である。
新しい主を試す私達、そしてそれが認められると、打ち解けるのである。
尤も、人形としてなので、殆どが動かないシーンである。
人形同士が相談するシーンでは、ぎこちなく動き、二人で見つめ合う。予備動作をなくした動きとか、他の部分を動かさず、一つのパーツだけを動かすなど、彼女による役作りのヒントが活かされる。
人形のメイクはしっかりしてある。
不気味でしかし美しい。コンタクトレンズはキラキラしていて、睫毛は大袈裟に、鼻周り口周りは、シリコンで造形されている。
球体関節等はメイクで乗せてあるけど、CGでブラシアップされるらしい。
メイキングムービー用に、お茶目に動いているシーンなんかも撮るけど、人形は基本的にどこかしら不気味な造形をしているので、何とも言えないミスマッチがある。
シナリオの後半、年代物の人形を狙う泥棒が現れ、それを撃退していく話になる。
一応コメディなので、犯人が死ぬとかそういうのはないが、きちんとホラーの作法を守っているのがエライ。
コメディなので、それらしいシーンも沢山だ。
人形がちょっかいを出して、主が笑って構ってくれるシーンが好きだ。
私達が動く部分は少ないけど、主演の演技力もあって、仲良く暮らしているのが手に取るように分かるのだ。
映画の宣伝用の映像も撮る。
食卓を囲んでトークをするというものだ。
口が動かないので、アフレコは別人がやるのだけど、出来た映像は掛け合いが面白くて、アメリカンジョークに富んでいた。
主演の女優さんとは仲良くやっていて、三人でじゃれつく映像なんかを撮って貰ったりした。
勿論、私と彼女が絡むシーンもあるので、私的にはかなり満足している。
完成した映画はかなり好評だった。
そして宣伝した訳ではないが、私が出ていると言うことがファンの間で知れ渡り、まさか人形だと思わなかったと言う意見が多い。
顔出しなしなのか(落ちぶれたな)と言う意見もあれば、演技力だけで勝負して凄いと言う意見もある。
喜んでくれる人が居るなら私はそれで満足だよ。
さて、私と彼女だけど、コンビとして認識されつつある。
そうなるとお互いを意識せざるを得ない……
仲が良くなり、そして仕事での皮膚接触がこんなに多いと、お互い意識してしまう。
ただ、お互い素直だった事もあって、肉体関係に移行するのは案外時間が掛からなかった。
ハリウッドで出逢った女優さんがレズビアンを公言していた事もあるだろう。
普通にしてても私達が仲良くしているので、「付き合っちゃいなよ」と言われたのも影響している。
ただ、ベッドの中で抱き合ってお互い思うのは、やっぱり特殊メイクをしてる時の方が興奮するよねと言う事だった。
そんな時に、テレビ番組の企画で、大道芸のイベントにお忍びで出演すると言う話が出た。
映画の事が好評だったのが理由だろう。
師匠を出したいと私が我が儘を言ったら、一緒に出演しましょうという話になった。
彼女は映画の仕事以外では、普通に大道芸人としても仕事をしている。ジャンルは当然スタチューだ。
道具は彼女が持っているものと同じものを用意して貰った。
銅色に塗られたエナメルのドレスと、ヒール。銅像っぽい雰囲気になるドーランやマスカラ。そして、銅色の全眼コンタクトだ。
他の仕事で色々忙しかったので、ぶっつけ本番と言う事になってしまった。
一応打ち合わせはしてあるし、基本はきっちり押さえている筈だ。
大丈夫、緊張することはない。
そんな風に自分に言い聞かせなければならないほど緊張している。
こんな風に緊張するのはいつぐらいぶりだろうか?
控え室は会場のホコ天に面したホテルだ。
顔から首、肘から先、足首から膝まで、外で露出する可能性のある場所は全部塗りたくる。
大袈裟なつけまつげ、全眼コンタクトを施すと、銅像と言うか、銅細工のような出で立ちになった。
用意された場所は、本当に人二人分の小さな舞台――と言うか、一段高くなった台である。
お祭り自体は既に始まっていて、練り歩くタイプの大道芸人も既に外に出てきていた。
私達はお辞儀をしながら外に出て、舞台に立ち、そして身体を硬直させた。
最初は二人で手を合わせたポーズだ。
お金を入れて貰ったら、握手して次のポーズへと変えていく。
写真を撮るだけの人、お金を入れるけど長居しない人なんかもいて、人間それぞれだなと思う。
普通の場合は、暫く眺めて写真を撮って、お金を入れて貰って、握手して……と言う流れが殆どだ。
スタチューはそういう意味で見せ場がないから、お客さんは流動的である。
ブロンズの顔だからか私の正体はバレていないようだった。
勿論、バレて混乱されると困るから、バレそうになったら撤退というルールである。
ポーズは手を合わせた形が数パターンと、抱き合う感じになるのが何パターンか、二人で静かに立っているパターンを巡回していく。
やっぱりと言うとナンだけど、抱き合っているポーズが一番嬉しい。実際安定するし。
午前中の出番が終わり、昼休憩に入る。
ご飯は銅像のまま食べて、少し休憩時間がある。
ホテルの一室だから、私と彼女はメイクが崩れないように気をつけながら、抱きしめ合い、少しえっちな遊びをした。
調子に乗ってキスも交わしたので、メイクを直す必要が出たけど、やっぱりメイクしながら遊ぶのは興奮する。
再び出る直前にテレビカメラに少しコメントして、午後の仕事に出る。
出番は午前と午後の二回だけだ。
午前はバレずに済んだ。このままなら午後も大丈夫だろう。
そう思っていたら、人が徐々に増えている。
おひねりも増えてくる。
おかしいなと思っていたら、イベントスタッフから引っ込むように要請された。
どうも噂が広がっていたらしい。
そろそろ潮時というわけだ。
取材が終わって、メイクを解こうかと思った。
だけど、ホテルはこのまま一晩取っているし……このままエッチしちゃわない? と言う話になる。
ドーランは多めに用意があるので、「全身塗れるよ」と誘われて断れるだろうか?
ドレスを脱ぎ捨て、胸から局部から全部塗りたくって、二人で裸の銅像になりきる。
その状態で抱きしめ合い、身体を硬直させる。それだけで幸福だ。
そして、それからエッチをする。
銅の彼女と銅の私。
これからもずっと人間以外としてエッチしよう。
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