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ここは双晶寺。
この街で1番の大きさを誇る、比較的新しくはあるが由緒正しき寺院である。
地域からの信仰も根深く、よく近所の住民が参拝に訪れるほか、交流の場にもなっている。
住職である玉光は格式高い僧侶であることで知られ、厳格でありながらも、地域の人々から頼られる人徳を兼ね備えている、正に人格者と呼べる存在であった。
そんな玉光の裏の顔は、妖怪退治を専門とする法師である。夜になると、独自のルートから受けた依頼を粛々とこなし、日々街の治安維持に貢献していた。
玉光の活躍を聞きつけ、弟子入りを希望する坊主達は多く、老若男女問わず、多くの僧侶が双晶寺に奉仕し、今や界隈では「玉光一門」と呼ばれる巨大なコミュニティを形成するに至ったのである。
弟子達はいつもと同じように、夜の任務に出掛けた玉光を待っていた。
すると正門の方から、とぼとぼと歩いてくる人影が1つ。
「あれ?なんであいつだけ帰ってくるんだ?」
「おーい!何かあったのか?」
「うぅぅ……」
帰って来たのは玉光と一緒に任務に就いていた新米の坊主だけだった。
半ベソをかきながら、坊主は事の経緯を話し始めた。
「はははッ!だからお前のような新米には荷が重いと言ったろうに。」
「狸如きに怖気付いてるようじゃあ、師匠のような法師になるなんて夢のまた夢だなぁ。」
「ま、これを機にもっと修行に励むんだな。」
妖怪狸に襲われそうになったところを師匠に守ってもらったこと、そしてそのまま1人で帰ってきてしまったことを聞いた弟子達は、坊主を馬鹿にしたように笑いつつも、励ましの言葉をかけるのだった。
「師匠、大丈夫かな…」
玉光の身を案ずる坊主に、一門のリーダー格の壮年の坊主が声をかける。
「あの玉光様が狸なんぞに手こずる訳がなかろう、心配無用だ。それよりお主、1人で帰って来て何も罰が無いとは思っておらんな?」
「えっ…」
「今晩の飯は無いと思っておけ。それから風呂と便所の掃除もしてもらおうかのう、ガハハッ!」
「そ、そんなぁ〜!」
弟子達は玉光に絶対的な信頼を置いており、その身を案ずる者など1人もいない。
ましてや相手がただの化け狸と知っては尚更、帰りの時間を気にすることもなく、ただ玉光を信じて帰りを待つのだった…
一方その頃━━━
1人の格式高い格好をした僧侶が、その身に似合わないガニ股で街を歩きながら、何やら考え事をしているようだった。
「ンン〜… …ココかぁ…デヘヘ♪
美味そうな坊主が沢山いるじゃあねぇか…♡」
「あら、玉光さん。今日もご苦労様です。」
「んァ?あぁ〜そうだった、そうそう、ワシがかの有名なエロ…偉〜〜い僧侶の玉光だぜィ!ニヒヒヒ…♪」
玉光と呼ばれたその僧侶は、ボリボリと腹を掻きながら僧侶にあるまじき汚らしい言葉遣いとニヤニヤと薄ら笑いを浮かべた気味の悪い表情で振り返った。
「……???ひ…人違いでした…!」
声を掛けた婦人は、普段の様子と180度違う言動をする玉光に驚き、急いでその場を去ってしまった。
それもそのはず、この僧侶は玉光などではなく、玉光に化けた狸なのだから。
この妖怪狸「金兵衛」は、つい先程、パトロール中の玉光と対峙し、その強大な妖力と狡猾な手段によって玉光を同じ妖怪狸の身へと堕とし、更に玉光から記憶や経験全てを搾り取り、入れ替わるように変化してしまったのだ。
金兵衛は、奪い取った記憶を読み取り、玉光の奉仕していた寺院を新しい妖怪狸の根城にすべく、歩みを進めていた。
「コイツも… ほぉ〜、コイツも中々の上物だァ… これからコイツらがワシとおんなじ助兵衛で淫らな狸になって、毎日まぐわって、エッチなコトしまくって…… ゲヘヘ…勃ってきちまったワイ…♡」
玉光の姿でのっしのっしと夜の街を歩き、思い出すかのように元の持ち主の記憶を盗み見る。
その中で、これから餌食となる坊主達の品定めや行為の妄想をし、法衣の下で密かに一物を硬くしていた。
「こんばんは玉光さん、今日もご苦労様です。」
「オウッ!兄ちゃんも元気にチンポコシコってるかァ?」
「えぇっ!?ちん…シコ……??」
この辺りに住んでいるであろう青年は、玉光の姿をした男の口から発せられるとは思えない言葉に動揺し、顔を赤くしていた。
その様子を見て、金兵衛はニヤァ…と邪悪な笑みを浮かべ、青年を言葉巧みに誘導し、近くの人気の無い小さな公園へと誘い込んだ。
「兄ちゃんよォ…お前さん、ワシに憧れてるんだってなァ…♪この大僧侶玉光サマに…」
「えっ、ええ…そうですよ…!貴方みたいな、男らしくて、格好いい人になれたらって…」
「おぉ…そうかそうか。なら、ワシのように男らしく、カッコよくなる為の第一歩を手伝ってやろうじゃねェか…♪」
「ほっ、本当ですか…!?」
「ああ本当さ…♪ いいかァ?今からワシの男パワーを分けてやるから、ジッとしてなァ…♡」
そう言うと、金兵衛は青年をしゃがみ込ませ、自身もその横に並んだ。
そして青年の手首を握り、自身の法衣の中へと近づけていく。
「ぎっ、玉光さん!?これは、どういう…!?」
困惑する青年をよそに、金兵衛は勃起し我慢汁でヌルヌルになった一物を無理矢理握らせた。
ニチ……ニチュ………
「ひっ………うわ、あぁ………」
「いいかァ…?これがワシの男らしさのヒミツさァ…♡ワシの様になるには、このチンポコを男らしく扱いて、思いっきり射精する所から始めるのが1番だぜェ…♡さぁほら、手本見せてやるから手ェ動かしてみな…♪」
青年は言われるがままに金兵衛の一物を握り、恐る恐るゆっくりと手を動かす。法衣で隠れており目視はできないが、温かく、血管が浮き出てゴツゴツとした感触と、溢れ出す我慢汁によってヌチュヌチュと音を立てるそれによって、はっきりと一物を握り、手淫させられていることを嫌でも理解させられた。
しかし、頭ではこの状況が異常であることが理解できても、玉光への憧れの気持ちに妖力を込めた言葉でつけ込まれ、抵抗することができない。
「玉光さん…なんかおかしいですよ…!僕、こんなことしたい訳じゃ………ふあぁ!?!?」
青年は股間に走る衝撃に思わず声を上げる。
手淫に夢中になっているところに、金兵衛がズボンの中に手を潜り込ませてきたのだ。
「おほっ♡兄ちゃんももうガチガチじゃねェか… このまま掻きあいっこといこうか♡」
「そんなっ…ハアアッ…!!♡」
「へへへへェ……♡」
ヌチュッ……ヌチャッ……グチュ……
淫らな水音がお互いの股間から漏れ出し、誰もいない公園の静寂がその音をより際立たせるようだった。
お互いの股間からは溢れんばかりの我慢汁が漏れ出し、ポタポタと地面に水溜りを作った。
「ハァ…ハァ……玉光さんッ……!僕ッ……もう……!」
「…………」
「…ッッ!?ハァッ…!ハァッ…!なん…でェ……!?」
青年が今にも果ててしまいそうなタイミングで、金兵衛は青年の一物を扱くのをピタリと辞め、手を離してしまったのだ。青年の欲望にまみれたその表情を見て、金兵衛は青年をじっくりと"育てる"ことに決めたのだった。
「兄ちゃんよ、オマエさんには見所がある。」
「えぇ……?」
息も絶え絶えな青年に向かって、金兵衛は真剣な眼差しで語りかける。
「今ここで"成っちまう"にはもったいねェ… いいかァ?もしオマエさんが本当に立派なオトコになりたいなら、明日の同じ時間またここに来い。修行の続きをしてやろう…♡ 但し、それまで絶対にチンポコ掻いちゃいけねぇぞ?いいな?」
「はっ…はひいぃ……♡」
青年は蕩けたような表情をしながら、金兵衛の命令に従うほかなかった。今まで経験したことのない快楽と妖気に当てられ、目は虚ろになり、解放できない膨大なリビドーを発散したくてたまらない様子の青年を1人残し、金兵衛は本来の目的を果たすべく、公園を後にしたのだった。
街ゆく人々に怪しまれながらも、記憶を頼りに進んで行くとついに━━━
「やぁっと着いたかァ… 早く我が愛しの愛弟子達に飯を作ってやらねェと…♡ ン…?ワシは何でメシなんか…… アァ〜、"コイツ"の影響かァ… …………ぐふ♡イイコト思いついちゃったぜェ…♪」
双晶寺に着いた金兵衛は、本来なら妖怪の類が通ろうものならばたちまち消滅してしまうであろう結界が張られた正門を、玉光から全てを奪うことにより成し得た"完璧な変化"により、いとも簡単にくぐり抜け双晶寺への侵入に成功した。
「さてと… 面倒くせぇが、坊主達に悟られれば興醒めだからなァ… ワシは…ン゛ンッ!ごほんッ!儂はギョッコウ…儂は玉光……」
境内へと続く長い階段を登る中で、徐々に狸の本性を奥底に隠し、人格を読み取り、佇まいから玉光そのものへと変わっていく。
「玉光様!お帰りなさいませ!」
「お師匠様!お帰りなさい!」
「玉光さん、戻られましたか。」
「おおっ、お前たち。今日はちと手こずってしまってのう。しかし、悪しき妖怪はこの手で確実に葬り去ってやった。案ずることはない。」
玉光の帰りを待ち侘びていた坊主達の出迎えに金兵衛は快く応じ、さも妖怪退治が成功したかのように嘘をつらつらと並べ、弟子達に勘付かれることなく双晶寺へと侵入していく。
いつもと変わらぬ玉光の様子を見て、先程まで玉光の身を心のどこかで案じていた弟子達の心はすっかり安心しきっていた。
その法衣の下には巨大な金玉がぶら下がっていることも知らずに…
「さて、皆も腹が空いておるじゃろう、今夜は待たせてしまったからのう。早速、飯の支度をするとしよう。」
玉光のふりをして寺院に帰った金兵衛は弟子の僧侶達に夕食を振舞うことを提案する。
妖怪退治の後には労いの意を込めて皆で食事を行うことになっていることを玉光の記憶から読み取り、それを利用することにしたのだ。
「かしこまりました、では直ちに私共もお手伝いさせて…」
「いや、それはならん。今夜の夕食は儂1人で作らせてくれまいか。」
「は、はあ… しかし何故でしょうか…?」
「あ、いやな?今日の妖怪は手強かったもんでのう、退治できて儂も気分が高揚しておるのじゃ。それで今夜は前々から用意していた「特別な食材」を使ったすぺしゃるな料理を皆に振る舞いたいと思っての、ガハハハ…♪」
「成程そういうことなら… では私共は、掃除等他の事をして待っていることに致します。お料理、楽しみにしていますね!」
いつもと違う玉光を少し不思議に思いながらも、師匠の心遣いを無碍にしないため、なにより玉光は料理が得意であり大雑把ながらもその味には定評があったため、弟子達は喜んでその提案を受け入れた。
「フンフフンフ〜ン♪今夜は特製フルコースだぜ〜ぃっと♪」
1人厨房に立ち、普段の玉光が作る通りの手順で料理を進める金兵衛。
グツグツと煮えたぎる鍋や釜にはなんとも美味しそうな品々が揃っている。
「フゥ、こんなもんだろ♪普段からこんな手の込んだもん食ってるとはなぁ。ウシッ、ここからが「特別な食材」の出番だぜィ…ヘヘ♪」
調理を終え満足気に汗を拭うと、金兵衛は変化を解き、狸の姿を露わにした。
そしていそいそと自身の下腹部に手をかけると、なんと手淫を始めるのだった。
「ウゥッ……ふぅ…ふぅ……、グヒヒ…♪金ちゃん印の特製調味液だぜィ……♡た〜っぷり注いでやるからなァ……ハァ……ハァッ……グウウゥッ………グオオオオッッッ!!」
絶頂に達した金兵衛は、豊満な狸金玉からドクドクと溢れる大量の精液を用意していたお椀に溜めると、先程作った料理が入っている鍋に邪悪な笑みを浮かべながらトロトロと混ぜ込み始めた。
「ハァ…ハァ………へへへェ… これでみーんなワシの仲間だぜェ…♡」
金兵衛が料理が完成したことを告げると、弟子達は待ってましたと言わんばかりに率先して配膳し、余程腹が減っているのか、待ちきれない様子でそれぞれの席に着いた。それと同時にいつもの通り、玉光(金兵衛)が食事前の音頭を取り始めた。
「えー、皆の衆。今日は儂の我儘を聞いてもらってすまんかったな。ささ、いつもより腕によりをかけて作った馳走じゃ、ぜひ堪能してくれ。では……全ての生命に感謝し、合掌ッッ!」
「「いただきますッ‼︎」」
「(うへ〜坊主のフリするのも一苦労だなァ… 堅ッ苦しくって萎えちまいそうだゼェ… 生命に感謝かァ… これからコイツらはワシの精液にチンポコから涙流して感謝することになるんだけどな… ゲヒヒ…♪)」
━━━そして時は少し遡り、町外れの人通りの無い暗い路地。
1匹…いや1人の妖怪狸が倒れ込んでいた。
「ウ……うゥン……… ワシ…は…… ドウなっテ…いる……… ワシ…ハ……だれジャ………」
朦朧とする意識の中目覚めた妖怪狸は、自分が何をしていたのか、どうしてここに倒れているのかさえ思い出せない。
あるのは漠然とした喪失感と、自身の性器周辺から微かに漂う精液の臭いと、そのぬめり。
そして、腹の奥底から湧き立つ性衝動。
「ナニか……… ナにカ大事なコトを忘レていルようナ…………ウグッッ!?!?」
突然、惚けていた狸の腕や首に巻かれた数珠が強い光を放ち始める。
そして数珠に込められた僅かな法力が、狸に失われた微かな記憶を思い出させた。
「ハァッ……ハァッ…… ワシは……儂はッッ……… 何かを……奪われてイる……… 大事な何かヲ………一刻も早ク、 取り戻さナけれバ…!!」
狸は生まれたままの姿で、通行人の目もくれず四足歩行で夜の街を駆ける。
失われた何かを取り戻す為に━━━
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